JP5915450B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
特許文献1には、印刷依頼情報内で、指定された機能が処理できるか否かを事前に判定することを課題とし、印刷依頼情報から抽出した属性情報に含まれる面付け設定情報に基づいて、各論理ページを記録用紙の表裏面の各所に割り付け、ページの割り付け情報と、印刷装置の機能情報とに基づいて、カラー画像要求に対応できる割り付けになっているか否かを判定し、判定結果は、UI(User Interface)に、各論理ページを配列しかつカラーかモノクロかが識別された面付け画像、必要に応じて、警告画像、指標画像を表示することで報知することが開示されている。
特許文献2には、割付印刷の際にモノクロページとカラーページが混在していても安価かつ高速に処理できるよう、複数のページの組で全ページの印刷イメージがモノクロであるときに当該ページ組の印刷イメージをモノクロ形式で印刷して、カラー印刷するための無駄な動作を防止して印刷速度を向上することを課題とし、印刷を並列処理可能な複数のページの組であるページ組を決定して、当該ページ組内での全ページの印刷イメージがモノクロイメージであるときに当該ページ組の印刷イメージをモノクロ形式に決定し、ページ組がカラーイメージのページを含んでいるときに当該ページ組の印刷イメージをカラー形式に決定して、この出力形式に従いページ組の印刷イメージをカラーシリアルプリンタに送信することが開示されている。
特許文献3には、白黒カラー混在PDL(Page Description Language)データを最適に白黒エンジンとカラーエンジンに分けてプリントすることで、短時間にカラーはカラー、白黒は白黒でプリントし、白黒カラー混在の出力結果を得ることができる画像プリントシステム、画像形成制御装置、画像出力制御方法及び記憶媒体を提供することを課題とし、ホストコンピュータと、カラー複写機と、白黒複写機と、PDLデータのカラー画像データをカラー複写機に振り分け、白黒画像データを白黒複写機に振り分ける設定を行う設定手段、PDLデータをカラー複写機と白黒複写機に振り分けてプリント出力する際、カラー複写機と白黒複写機のいずれか一方のプリント紙に合紙する制御を行う制御手段を有するプリントサーバとを備えることが開示されている。
特開2011−088425号公報 特開2000−127548号公報 特開2001−344088号公報
本発明は、カラー印刷するページとカラー印刷ではないページが混在する印刷対象を面付けする場合にあって、本構成を有していない場合に比較して、カラー印刷するページだけで面付けする用紙又はカラー印刷ではないページだけで面付けする用紙を増やすようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、印刷対象のページ毎に、該ページをカラー印刷するか否かを示す情報を取得する取得手段と、第1の印刷対象と第2の印刷対象における前記取得手段によって取得された情報のページ順におけるパターンが同じであるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象とにおいて、ページの順番が同じページを、同じ用紙に印刷する組み合わせとするか否かを決定する決定手段と、前記決定手段によって同じ用紙に印刷する組み合わせと決定された場合は、前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象の印刷データを予め定められた位置に面付けする面付手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、前記決定手段は、前記判断手段によってパターンが異なると判断した場合は、前記面付手段によって面付けをしたときにカラー印刷ではないページが多くなるように、印刷対象の組み合わせとして決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3の発明は、前記判断手段は、第1の印刷対象と第2の印刷対象のいずれか一方が両面印刷であり、他方が片面印刷である場合は、該両面印刷の表面側のパターンと該片面印刷である印刷対象の表面側のパターンとを比べることによって、パターンが同じであるか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
請求項4の発明は、前記決定手段は、前記判断手段によって前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象が異なるページ数であるためにパターンが異なると判断した場合は、ページ数の少ない印刷対象のパターンをページ数の多い印刷対象のパターンが含んでいるときに、該第1の印刷対象と該第2の印刷対象とにおいて、ページの順番が同じページを、同じ用紙に印刷する組み合わせとして決定し、前記面付手段は、ページ数の多い印刷対象のパターンに合うように、ページ数の少ない印刷対象のパターンのページをずらして面付け処理を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置である。
請求項5の発明は、コンピュータを、印刷対象のページ毎に、該ページをカラー印刷するか否かを示す情報を取得する取得手段と、第1の印刷対象と第2の印刷対象における前記取得手段によって取得された情報のページ順におけるパターンが同じであるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象とにおいて、ページの順番が同じページを、同じ用紙に印刷する組み合わせとするか否かを決定する決定手段と、前記決定手段によって同じ用紙に印刷する組み合わせと決定された場合は、前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象の印刷データを予め定められた位置に面付けする面付手段として機能させるための画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、カラー印刷するページとカラー印刷ではないページが混在する印刷対象を面付けする場合にあって、本構成を有していない場合に比較して、カラー印刷するページだけで面付けする用紙又はカラー印刷ではないページだけで面付けする用紙を増やすことができる。
請求項2の画像処理装置によれば、本構成を有していない場合に比較して、カラー印刷ではないページが多くなるように、印刷対象の組み合わせの面付け処理をすることができる。
請求項3の画像処理装置によれば、両面印刷と片面印刷が混在する場合にあって、カラー印刷するページだけで面付けする用紙又はカラー印刷ではないページだけで面付けする用紙を増やすことができる。
請求項4の画像処理装置によれば、ページ数が異なる印刷対象が混在する場合にあって、カラー印刷するページだけで面付けする用紙又はカラー印刷ではないページだけで面付けする用紙を増やすことができる。
請求項5の画像処理プログラムによれば、カラー印刷するページとカラー印刷ではないページが混在する印刷対象を面付けする場合にあって、本構成を有していない場合に比較して、カラー印刷するページだけで面付けする用紙又はカラー印刷ではないページだけで面付けする用紙を増やすことができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 ページ配置情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 従来の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。 面付け処理の例を示す説明図である。
まず、本実施の形態を説明する前に、その前提となる面付け処理等について説明する。なお、この説明は、本実施の形態の理解を容易にすることを目的とするものである。
画像処理装置であるプリンタを利用する場合について説明する。例えば、複数の電子データを印刷する場合、小さいページを小さい用紙に複数ページ印刷するよりも、同じページを面付けして大きな用紙に印刷するほうが印刷コストは低い。具体的に、図11(a)の例に示すような8ページの印刷データがあった場合(両面印刷)には、ページサイズと同じ大きさのカット紙に印刷するよりも、図11(b)〜(e)の例に示すように、ページサイズよりも大きな紙面に面付けして、印刷出力し(図11(b))、紙を折って(図11(c)、(d))、辺を裁断する(図11(e))ほうが、一般的には印刷コストがかからない。なお、図11の各図に示される数字はページ番号であり、数字の向きはページの向きを示す。後述する図3、4、8も同様である。
また、カラーページよりモノクロページ(カラー印刷する必要がないページ、白黒ページともいわれる)のほうが印刷コストはかからない。カラーページとモノクロページが混在している印刷データがある状況では、それぞれのページを面付けした後に印刷する場合、面付けした後、カラーページとモノクロページが同一の面に混在すると、モノクロページまでカラーとして印刷してしまう。図11の例では、1ページ目がカラーページであった場合、表面(おもてめん)はカラーとして処理され、4、5、8ページはカラーかモノクロかに関係なく、カラーとして処理されるため、モノクロで印刷する場合に比較して、一般的には印刷コストがかかってしまう。
一般に、カラーページよりモノクロページほうが印刷コストは低い。同様にして、複数枚を印刷する場合(特に、大量ページの印刷の場合)には小さなサイズの用紙に印刷するよりも、複数のページを面付けして大きな用紙に印刷するほうが印刷コストは低い。このため、印刷コストを抑えるためには、大量のページを面付けして、かつ、モノクロページはモノクロ印刷で、カラーページはカラー印刷にしたい。
通常、カラーページとモノクロページが混在した印刷データをジョブ(印刷指示)単位で面付けすると、連続又はページ位置の近いカラーページとモノクロページを同一の面に面付けしてしまう。このため、カラーページをカラー印刷するためには、多くのモノクロページをカラーとして印刷しなければならなく、印刷コストを抑えることができなくなってしまう。そこで、カラーページのページ配置を予め定めておき、モノクロページをカラー印刷しないように、そして、カラーページをカラーで印刷できるように工夫していた。
しかし、レコードにあるデータ内容/量によって、印刷ページ数やカラーページ位置が可変となるバリアブル印刷においては、カラーページ/モノクロページのページ配置を事前に定めておくことができない。カラーページをカラー印刷するためには、モノクロページも一緒にカラー印刷して、印刷コストがかかってしまう。
ここで、バリアブル印刷とは、複数の印刷対象において、その一部分は共通するが、他の部分は印刷対象毎に異なるものの印刷処理をいう。例えば、顧客毎に異なった内容を含むダイレクトメールやクレジットカードの利用明細書などのように、その内容の大部分(広告部分、フォーマット等)は共通であるが、一部分(宛先等)が印刷物毎に異なる印刷物を作成する際に、共通の部分と、印刷物毎に異なる部分を別々のデータとして画像形成要求を行い、画像処理装置側でかかるデータを合成して画像形成を行う形式の印刷をいう。そして、共通の部分を指すデータをフォームデータ、印刷物毎に異なる部分のデータをバリアブルデータと呼ぶ。また、バリアブルデータに含まれる印刷物毎のデータの一単位、例えば、顧客単位のデータ、をレコードと呼ぶ。レコードとは、バリアブル印刷に使う1単位のバリアブルデータである。例えば、ひと塊のバリアブルデータがCSV(Comma Separated Value)ファイルであるならば、1レコードはCSVの1行に相当する。
例えば、お客様個人宛ての月度請求書の場合、バリアブルデータの1レコードは各個人の個人情報や各月の請求項目などで構成される。これを元に印刷データを作成すると、宛先など個人情報が載っている表紙、続いて今月の請求項目リスト、先月の支払い履歴などの情報、今月の請求項目や履歴に合わせたお奨め商品情報などを載せる。また、突発的にお客様毎に緊急にお知らせすべき情報や周知させるべき重要な情報を載せることもある。ここで、「今月の請求項目」はお客様毎、月毎に異なり、その結果、印刷ページ数が異なる。また、情報提供側(印刷者)はお奨め商品情報や重要な情報が載っているページは、より確実に伝えるためにもカラーページとしたい。
つまり、請求項目数やページ配置などによって、1レコードから作成される印刷データの総ページ数やカラーページの位置などが異なる。また、これらの情報は大量に処理されるため、そのレコード数も大量となる。
カラーにしたいページ(前述の例では、お奨め商品情報や重要な情報)をモノクロで印刷することなく、カラーとして処理・印刷したうえで、より多くのモノクロページ(前述の例では、請求リストや支払履歴などの印刷ページ)をモノクロとして印刷したいのだが、従来技術では面付けとページ順や、表面がカラーで裏面がモノクロなどのページ位置などに制約があり、前述のようなページ数や項目のページ位置が可変となる印刷データを扱うバリアブル印刷では、カラーページを予め定められたページに配置できないため、ほとんどの印刷データをカラーとして処理・印刷するしかなかった。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、すべての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である画像処理装置は、複数の印刷対象を印刷するために、面付け処理を行うものであって、図1の例に示すように、データ記憶モジュール110、データ受付モジュール120、印刷データ作成モジュール130、印刷データ記憶モジュール140、面付けモジュール150、印刷モジュール170を有している。
概要を説明する。
大量のバリアブルデータから、カラーとモノクロが混在ページを面付けする場合、カラー・モノクロのページ配置が同じになる印刷データ(レコード、印刷対象)を集める。そして、そのカラー・モノクロのページ配置のまま、面付けすることで、カラーページをカラーのまま、モノクロページをモノクロのまま処理する。具体例としては、1つの用紙に複数の印刷データの同じページが面付けされることになる。
従来は、図3の例に示すように、1つの印刷データを1つの用紙にまとめて面付けして、印刷していた。つまり、レコード単位面付け印刷ページ310は最初の印刷データ、レコード単位面付け印刷ページ320は2個目の印刷データ、レコード単位面付け印刷ページ330は3個目の印刷データ等のようになる。なお、1レコードは8ページ分の印刷データである例を示している。
本実施の形態では、図4の例に示すように、カラー印刷かモノクロ印刷かのページの配置が同一となる複数の印刷データを集めて、面付けして、印刷する。例えば、4面付けを実施するときには、4つの印刷データを用意する。このとき、集めてきた印刷データはその内容が異なるが、ページ配置(カラー・モノクロの順序)はすべて同じである。1つ目の用紙(面付け印刷ページ410)の表面にそれぞれの印刷データの1ページ目を面付けし、その裏面に2ページを面付けし、2つ目の用紙(面付け印刷ページ420)の表面に3ページ目を面付けし、その裏面に4ページ目を面付けし、これを繰り返す。
カラー・モノクロのページ配置及びページ数が同一で、異なる内容の印刷データを集め、同じページを同じ面に面付けすることで、面に対するカラー・モノクロをページと同一にする。これによりモノクロページに関連する面をモノクロで、カラーに関連する面をカラーで処理できる。
データ記憶モジュール110は、データ受付モジュール120と接続されている。データ記憶モジュール110は、複数の印刷対象を記憶している。例えば、バリアブルデータを記憶している。バリアブルデータは、CSVなどのレコードデータである。
データ受付モジュール120は、データ記憶モジュール110、印刷データ作成モジュール130と接続されている。データ受付モジュール120は、データ記憶モジュール110から印刷対象とするデータを抽出する。
印刷データ作成モジュール130は、データ受付モジュール120、印刷データ記憶モジュール140と接続されている。印刷データ作成モジュール130は、印刷対象とするデータから、印刷モジュール170が印刷可能な印刷データ142を作成する。印刷データ142とは、例えばバリアブルデータから作成した印刷可能なページデータを意味する。PDLにより記述され、そのコンテンツはカラーページ・モノクロページの並びとなる。例えば、CSVファイルの1行(1レコード)から、1つのPDF文書を生成する場合、作成されたPDFファイルのことを指す。
そして、ページ配置情報テーブル144を作成する。図2は、ページ配置情報テーブル144のデータ構造例を示す説明図である。ページ配置情報テーブル144は、データID欄202、ページ数欄204、両面/片面欄206、サイズ欄208、ページ1カラー/モノクロ欄210、ページ2カラー/モノクロ欄212等を有している。データID欄202は、その印刷対象を本実施の形態において一意に識別するための情報(データID)を記憶している。ページ数欄204は、その印刷対象のページ数を記憶している。両面/片面欄206は、その印刷対象が両面印刷(片面印刷)であるか否かを示す情報を記憶している。サイズ欄208は、その印刷対象の印刷時のページサイズ(A4、B5、レターサイズ等)を記憶している。ページ1カラー/モノクロ欄210は、1ページ目におけるカラー印刷するか否かを示す情報を記憶している。ページ2カラー/モノクロ欄212は、2ページ目におけるカラー印刷するか否かを示す情報を記憶している。ページ1カラー/モノクロ欄210以降は、ページ数欄204に記憶されているページ数分だけの欄が続くことになる。なお、カラー印刷するか否かを示す情報には、意味的に同値であるモノクロ印刷するか否かを示す情報も含まれる。
印刷データ記憶モジュール140は、印刷データ作成モジュール130、面付けモジュール150と接続されている。印刷データ記憶モジュール140は印刷データ作成モジュール130によって作成された印刷データ142、ページ配置情報テーブル144を記憶している。
面付けモジュール150は、印刷データ記憶モジュール140と接続されている。面付けモジュール150は、ページ配置情報取得モジュール152、ページ配置情報判断モジュール154、面付け対象決定モジュール156、面付けデータ作成モジュール158を有している。
ページ配置情報取得モジュール152は、印刷対象のページ毎に、そのページをカラー印刷するか否かを示す情報を取得する。例えば、ページ配置情報テーブル144を取得する。
ページ配置情報判断モジュール154は、第1の印刷対象と第2の印刷対象におけるページ配置情報取得モジュール152によって取得された情報のページ順におけるパターンが同じであるか否かを判断する。もちろんのことながら、第2の印刷対象は、第1の印刷対象とは異なる印刷対象である。また、4面の面付け、8面の面付け等も含まれる。つまり、4面の面付けの場合は、第1〜4の印刷対象におけるページ配置情報取得モジュール152によって取得された情報のページ順におけるパターンが同じであるか否かを判断し、8面の面付けの場合は、第1〜8の印刷対象におけるページ配置情報取得モジュール152によって取得された情報のページ順におけるパターンが同じであるか否かを判断することとなる。
ここで、「ページ順におけるパターン」とは、カラー印刷するか否かを示す情報をページ順に並べたデータの並びであり、前述のページ配置に該当する。
また、ページ配置情報判断モジュール154は、第1の印刷対象と第2の印刷対象のいずれか一方が両面印刷であり、他方が片面印刷である場合は、その両面印刷の表面側のパターンと片面印刷である印刷対象の表面側のパターンとを比べることによって、パターンが同じであるか否かを判断するようにしてもよい。両面印刷と片面印刷が混在する場合、片面印刷の裏面はカラー印刷でもモノクロ印刷でもよいので、両方の表面のパターンで比較する。なお、片面印刷の裏面をカラー印刷するか否かを示す情報として、いわゆるワイルドカードとしての情報(カラー印刷、モノクロ印刷のいずれでも一致する情報)として、裏面の情報も含めたパターンで比較することも含まれる。なお、裏面を印刷しないページが含まれる場合の裏面の処理に関しては後述する。
また、ページ配置情報判断モジュール154は、ページ数が同じ印刷対象に対して、前述の判断処理を行うようにしてもよい。ページ数が異なる印刷対象の組は、パターンを比べることなく、パターンは異なると判断してもよい。
面付け対象決定モジュール156は、ページ配置情報判断モジュール154による判断結果に基づいて、第1の印刷対象と第2の印刷対象を同じ用紙に印刷する組み合わせとするか否かを決定する。
例えば、ページ配置情報判断モジュール154によってパターンが同じと判断した場合、第1の印刷対象と第2の印刷対象を同じ用紙に印刷する組み合わせと決定する。ページ配置情報判断モジュール154によってパターンが異なると判断した場合、第1の印刷対象と第2の印刷対象を同じ用紙に印刷する組み合わせとは決定しない。
また、面付け対象決定モジュール156は、ページ配置情報判断モジュール154によってパターンが異なると判断した場合は、面付けデータ作成モジュール158によって面付けをしたときにカラー印刷ではないページが多くなるように、印刷対象の組み合わせとして決定するようにしてもよい。つまり、パターンが完全同一ではなかったとしても、モノクロ印刷が多くなるような組み合わせにする。なお、この場合、カラー印刷のページとモノクロ印刷のページが混在するように面付け処理するものが発生することになり、その面付け後のページはカラー印刷されることになる。
また、面付け対象決定モジュール156は、ページ配置情報判断モジュール154によって第1の印刷対象と第2の印刷対象が異なるページ数であるためにパターンが異なると判断した場合は、ページ数の少ない印刷対象のパターンをページ数の多い印刷対象のパターンが含んでいるときに、第1の印刷対象と第2の印刷対象を同じ用紙に印刷する組み合わせとして決定するようにしてもよい。「ページ数の少ない印刷対象のパターンをページ数の多い印刷対象のパターンが含んでいるとき」とは、ページ数の多い印刷対象のパターンの一部とページ数の少ない印刷対象のパターン全部が一致することをいう。
面付けデータ作成モジュール158は、面付け対象決定モジュール156によって同じ用紙に印刷する組み合わせと決定された場合は、第1の印刷対象と第2の印刷対象の印刷データを予め定められた位置に面付けし、面付けデータ160を作成する。「予め定められた位置」とは、4面の面付けの場合は、左上に4ページのうち最初のページ、右上に2ページ目、左下に3ページ目、右下に4ページ目等のように定められている。なお、両面印刷の場合は、表面と裏面が同じ印刷対象となるように配置されている。面付けデータ160とは、印刷データ142の複数のページを面付けした後のデータである。面付けデータ160の1つのページを面といい、面には印刷データ142の複数のページがレイアウトされている。印刷モジュール170によって印刷可能である。
また面付けデータ作成モジュール158は、ページ数の多い印刷対象のパターンに合うように、ページ数の少ない印刷対象のパターンのページをずらして面付け処理を行うようにしてもよい。
ページをずらすとは、ページの最初にダミーページを挿入すること、ページの最後にダミーページを挿入すること、最初と最後にダミーページを挿入することのいずれかである。つまり、ページ数の少ない印刷対象は連続したページを維持するように印刷できればよい。そのために、ダミーページを挿入する位置は、前のみ、後のみ、前と後の両方である。また、ダミーページを挿入する位置が、前のみ、前と後の両方の2つ可能である場合は、前のみを採用する。ダミーページを挿入する位置が、後のみ、前と後の両方の2つ可能である場合は、後のみを採用する。さらに、ダミーページを挿入する位置が、前のみ、後のみ、前と後の両方の3つ可能である場合は、前のみ、後のみのいずれかを採用する。
印刷モジュール170は、面付けデータ作成モジュール158によって作成された面付けデータ160を印刷する。ここでの「印刷する」とは、例えば、プリンタ等の印刷装置で面付けデータ160を印刷すること、ファックス等の画像送信装置で面付けデータ160を送信すること等が含まれる。
なお、印刷データ142、面付けデータ160は、PDF(Portable Document Format)やPostScriptなどPDL(Page Description Language)で記述されたファイルである。印刷データ142と面付けデータ160のPDLが異なっていてもかまわない。ただし、面付けデータ160は、カラー印刷を行うことがあるので、印刷モジュール170で処理できるPDLである。
前述の請求書の例で実際の面付け処理を説明する。ここでは、1レコード毎に次の例に示す(1)〜(5)のページ配置を持つものとする。なお、説明を簡略化するために、ページサイズは同一で、片面の印刷データとする。
(1)表紙は、個人情報(宛先、氏名、会員番号など)、請求書情報(請求対象年月など)と、請求項目の一部が印刷されているカラーページとする。便宜上、1ページ目に印刷される請求項目は10項目とする。
(2)2ページ(両面の場合は1ページの裏となる)以降は、残りの請求項目リストが印刷されているモノクロページとする。便宜上、2ページ以降に印刷される請求項目はページあたり20項目とする。請求項目が少ない場合には、このページは存在しない。ただし、請求項目の最終ページが10項目以下である場合には、余った紙面に「おすすめ情報1」を印刷して、これをカラーページに変更する。
(3)先月までの支払い履歴や積算したポイントなどを印刷したモノクロページが必ず1ページ存在する。
(4)「おすすめ情報2」のページは2ページのカラーページとする。
(5)重要な情報がある場合には、必ず1ページのカラーページとして印刷する。
つまり、次のようなページ配置、順となる。
[表紙(10件)] (1ページ/カラー)
[請求項目(20件)] (0ページ以上/モノクロ)
[請求項目(10件)+おすすめ情報1] (0又は1ページ/カラー)
[支払履歴] (1ページ/モノクロ)
[おすすめ情報2] (2ページ/カラー)
[重要情報] (0又は1ページ/カラー)
もっともページ数の少ない印刷データは、[表紙(カラー)]、[支払履歴(モノクロ)]、[おすすめ情報2(カラー2ページ)]の4ページとなる。通常は、これに[請求項目(モノクロ)]が追加される。さらに個人や時期によっては、[重要情報]が追加されることになる。請求項目が50項目以内であれば、ページ配置のパターンは次の10パターンに限定される。
・カラー − モノクロ − カラー − カラー
・カラー − モノクロ − カラー − カラー − カラー
・カラー − カラー − モノクロ − カラー − カラー
・カラー − カラー − モノクロ − カラー − カラー − カラー
・カラー − モノクロ − モノクロ − カラー − カラー
・カラー − モノクロ − モノクロ − カラー − カラー
− カラー
・カラー − モノクロ − カラー − モノクロ − カラー − カラー
・カラー − モノクロ − カラー − モノクロ − カラー − カラー
− カラー
・カラー − モノクロ − モノクロ − モノクロ − カラー − カラー
・カラー − モノクロ − モノクロ − モノクロ − カラー − カラー
− カラー
同じページ配置パターンの印刷データを面付けに必要な数(例えば、4面の面付けの場合は4)集めて、印刷する。例えば、ページ順のパターンである「カラー − モノクロ − カラー − カラー」の印刷データを4つ揃えて、各々のページ毎に4面付けする。つまり、各印刷データの1ページ目を用紙の1ページに面付けし、各印刷データの2ページ目を用紙の2ページ(両面印刷の場合は裏面)に面付けし、これを印刷データが揃う限り繰り返すことで、「カラー − モノクロ − カラー − カラー」のパターンである印刷データは、カラーページはカラーで、モノクロページはモノクロで印刷できる。
本実施の形態では、パターンが同一となる印刷データを集めて、前述の方法で面付けすることによって、印刷面のカラー・モノクロ情報を揃える。この結果、カラー印刷面へのモノクロページの混在を抑えることができる。
さらに、同一のページ配置の印刷データが一定数(面付けに必要な数)揃わない場合(面付けできずに余った場合)でも、一部同一の印刷データや、ページ数の少ない複数の印刷データを組み合わせるなどして、カラーはカラー同士で面付けし、モノクロはモノクロ同士で面付けすることで、モノクロ印刷処理できる面を増やすようにする。
図5〜図7の例に示すフローチャートを用いて、本実施の形態による処理例を説明する。
図5は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。なお、面付けモジュール150の処理について主に説明する。つまり、既に、データ受付モジュール120、印刷データ作成モジュール130による処理は終了しており、印刷データ記憶モジュール140内には印刷データ142、ページ配置情報テーブル144が記憶されている状態とする。なお、データ受付モジュール120、印刷データ作成モジュール130による処理は、従来から用いられている技術、それと同等の技術である。
以下、模式的に、両面、4面付けの例を用いて説明する。なお、説明を簡略化するためにページサイズについては記述していないが、各ページは同一のページサイズであるとする。
ステップS502では、初期処理を行う。詳細については、図6の例に示すフローチャートを用いて説明する。
図6は、本実施の形態による処理例(ステップS502の処理例)を示すフローチャートである。
ステップS602では、ページ配置情報取得モジュール152が、初期ページ配置情報(初期パターン)を取得する。
同じパターン(例えば、ページ配置情報テーブル144内のページ1カラー/モノクロ欄210、ページ2カラー/モノクロ欄212等の組み合わせを少なくとも含み、ページ数欄204、両面/片面欄206、サイズ欄208のうち0個以上の組み合わせ)である印刷データが4つ以上存在すれば、同じページを同じ面に面付けすることで、すべてのカラーページをカラーとして、モノクロページをモノクロとして面付けして印刷することができる。面付けに必要な印刷データ数分(面付け数分、例えば、4面の面付けならば4)、同じパターン(ページ配置)を持つ印刷データが存在するかどうかを検査し、存在するページ配置を取得する。例えば、[カラー/モノクロ − カラー/カラー](なお、両面印刷の場合は「/」で区切る)のパターンを持つ印刷データが4つ以上(4面付けのため)あることを検出したならば、これを初期のページ配置情報として取得する。
ステップS604では、ページ配置情報判断モジュール154が、カラーページを判定する。ステップS602で取得したページ配置情報をもとに面付けする面のカラー情報を特定する。
面付けすべき、カラー・モノクロの配置を次のように決定する。
・1面:1シートおもて:カラー
・2面:1シート裏 :モノクロ
・3面:2シートおもて:カラー
・4面:2シート裏 :カラー
ステップS606では、面付け対象決定モジュール156が、カラー面を用意する。つまり、1面(1ページ目)、3面(3ページ目)、4面(4ページ目)はカラー印刷が必要であることを検出する。
以上のように、必要な面を用意したところで、初期処理を終了する。
ステップS504では、面付け処理を行う。詳細については、図7の例に示すフローチャートを用いて説明する。
図7は、本実施の形態による処理例(ステップS504の処理例)を示すフローチャートである。
ステップS702では、ページ配置情報取得モジュール152が、ページ配置に合致する印刷データ142を印刷データ記憶モジュール140内から取得する。前述の例では、[カラー/モノクロ − カラー/カラー]のパターンをもつ印刷データ142を1つ取得する。
ステップS704では、ページ配置情報判断モジュール154が、ステップS702で取得したパターンと同じパターンを持つ印刷データ142が見つかったか否かを判断し、見つかった場合はステップS708へ進み、それ以外の場合はステップS706へ進む。
ステップS706では、ページ配置情報判断モジュール154が、類似しているページ配置を選択する。この処理については後述する。
ステップS708では、面付け対象決定モジュール156が、印刷データの面付け位置を決定する。
ステップS710では、面付けデータ作成モジュール158が、面付けデータを作成する。例えば、図8に示すように、1つ目の印刷データ142の各ページを1ページ目印刷データ(表)810、2ページ目印刷データ(裏)820、3ページ目印刷データ(表)830、4ページ目印刷データ(裏)840の各左上に面付けする。
ステップS506では、面付けデータ作成モジュール158が、面が埋まったか否かを判断し、埋まった場合はステップS508へ進み、それ以外の場合はステップS504へ戻る。前述の例では、3回繰り返して、図9の例に示すように4つの印刷データの面付けが終了して、2シート/4面の面付けデータを作成する。
ステップS508では、面付けデータ作成モジュール158が、埋まった面を出力する。つまり、面付けデータ作成モジュール158は、面付けデータ160を作成して、印刷モジュール170に渡す。そして、同じページ配置を持つ印刷データが4つ以上ある場合は、ステップS504の処理を繰り返して、カラーページはカラーに、モノクロページはモノクロとして印刷処理できる面付けデータを作成する。
ステップS510では、終了したか否かを判断し、終了した場合は処理を終了し(ステップS599)、それ以外の場合はステップS502へ戻る。
面付け可能なページ配置の処理をすべて終了した結果、印刷データ記憶モジュール140に残った印刷データは、任意のページ配置情報を選択すると、同一のページ配置情報を持つ印刷データが3つ以下になっている。例えば、面付け処理前に印刷データ記憶モジュール140に前述した例((1)〜(5)のページ配置を持つ印刷データの10パターン)にあるページ配置のパターン印刷データがそれぞれ約1万ずつ存在した場合、既に約10万の印刷データはすべて面付け処理が終了している。
残りは、それぞれのページ配置で3つ以下の印刷データしか残っていない。まれに作成される印刷データ(請求項目数が50件以上)や残った印刷データをすべて印刷したい場合、印刷データを従来どおりに印刷してかまわない。
新しい印刷データの追加と印刷処理を繰り返す場合は、残っている印刷データをチェックして、ここで処理を終了して、次回残った印刷データを優先的に処理できるようにしてもよい。
<本実施の形態の変形例>
本実施の形態を適用するためには、面付けに必要な数の印刷データを集める必要がある。余った印刷データや、まれにしか作成されない印刷データは、前述した方法では印刷できない。本実施の形態で印刷できるページに比較すると、残ったページは非常に少ないのだが、従来の方法では残ったモノクロページがほぼすべてカラーとして処理されてしまう。ページ配置情報が合致する印刷データが必要な数存在しない場合、類似しているページ配置情報を有する印刷データを次のように選択することで、より多くモノクロページをモノクロとして印刷できるようにしてもよい。
a)モノクロ→カラーの変更の少ない印刷データ(パターン内に一致する部分が存在する場合)
前述した例((1)〜(5)のページ配置を持つ印刷データの10パターン)に対して、次の組み合わせは合致する部分が多いので、一緒に面付けする。
・[カラー − モノクロ − モノクロ − カラー − カラー]
・[カラー − カラー − モノクロ − カラー − カラー]
[カラー − モノクロ − モノクロ − カラー − カラー]を初期データとして、[カラー − モノクロ − モノクロ − カラー − カラー]のページ配置を持つ印刷データを面付けする。次に、「[カラー − モノクロ − モノクロ − カラー − カラー]の印刷データ検索時に、合致する印刷データが存在しなかったら、より近い「[カラー − カラー − モノクロ − カラー − カラー]を有する印刷データを取得して、面付けする。このとき、既に面付けしてある印刷データも[カラー − カラー − モノクロ − カラー − カラー]として処理することになるため、2面目がカラーに変更される。現時点では、3面目のモノクロはそのままモノクロとして処理される。
このように、割付ける面の色として、既にモノクロがある場合には、そのモノクロページパターンの一部分のパターンを持つ印刷データを取得して、面のモノクロ→カラー変更が少ないページ配置情報を選択する。
b)裏面の処理
両面の場合には、裏面の処理が必要となる。印刷するページ数が異なるが、裏面を印刷する印刷データと、裏面を印刷しない印刷データが存在する。印刷しないページを「空き」で表現する。
印刷データのいずれか一方が両面印刷であり、他方が片面印刷である場合は、両面印刷の表面側のページ配置と該片面印刷である印刷対象の表面側のページ配置とを比べることによって、ページ配置が同じであるか否かを判断する。
そして、両面印刷と片面印刷が混在する場合だけでなく、両面印刷同士の場合も含めた場合について説明する。表面のすべてのページ配置は一致しているが、裏面(「空き」、「モノクロ」、「カラー」の対応)は一致しない場合がある。
裏面にカラーページをもつ印刷データが存在する場合、その裏面を印刷するためにはカラー面としなければならない。カラー面の余った領域に「モノクロ」→「空き」の優先順位で印刷ページを埋めていくように、パターンを選択する。
同様にして、モノクロページを持つ印刷データが存在、又は残っている場合、モノクロ面を用意する。同じページ配置を持つ印刷データがなくなったら、「空き」を持つ印刷データで埋めていく。
c)空きページ(ダミーページ)の挿入
いろいろな合致条件が少なくなってくると、ページ数も合致しない場合がある。それでも、印刷コストを抑えたい場合に次の処理を行うようにしてもよい。
以下の例の場合、単純に組み合わせると、7面を印刷して、うち4面が合致する。ただし、モノクロ面は2面目の1面だけで、あとはすべてカラー面となる。
・[カラー − モノクロ − カラー − カラー − カラー]
・[カラー − モノクロ − カラー − モノクロ − カラー − カラー − カラー]
これをずらして、次のように合わせる(後者の長いパターン内で前者の短いパターンが一致するように合わせる)と、7面を印刷して、うち、モノクロが2面に増える。
・[空き − 空き − カラー − モノクロ − カラー − カラー − カラー]
・[カラー − モノクロ − カラー − モノクロ − カラー − カラー − カラー]
印刷面の後ろに空きページがあることも、前に空きページがあることも印刷コストは変わらない。空きページ領域の位置を追加することで、カラー・モノクロのパターンを合致させることができることがある。
なお、空き領域の紙は裁断後に取り除かなければならない。これを分かりやすくするために空きであることを示す文字、図形等を印刷してもよい。
図10を参照して、本実施の形態の画像処理装置のハードウェア構成例について説明する。図10に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1017と、プリンタなどのデータ出力部1018を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)1001は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、データ受付モジュール120、印刷データ作成モジュール130、面付けモジュール150、ページ配置情報取得モジュール152、ページ配置情報判断モジュール154、面付け対象決定モジュール156、面付けデータ作成モジュール158、印刷モジュール170等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)1002は、CPU1001が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1003は、CPU1001の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1004により相互に接続されている。
ホストバス1004は、ブリッジ1005を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1006に接続されている。
キーボード1008、マウス等のポインティングデバイス1009は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1010は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)1011は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1001によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、印刷対象データ、印刷データ142、ページ配置情報テーブル144、面付けデータ160などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ1012は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1013に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1007、外部バス1006、ブリッジ1005、及びホストバス1004を介して接続されているRAM1003に供給する。リムーバブル記録媒体1013も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート1014は、外部接続機器1015を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1014は、インタフェース1007、及び外部バス1006、ブリッジ1005、ホストバス1004等を介してCPU1001等に接続されている。通信部1016は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1017は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1018は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図10に示す画像処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図10に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図10に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
前述の実施の形態においては、差し紙の挿入については説明しなかったが、印刷モジュール170は、面付け数の印刷データ142から作成された面付けデータ160の印刷処理が終了した後に、その文書の印刷が終了し、次の文書が始まることを示す差し紙を挿入してもよい。
また、1つのパターンの印刷処理が終了した後に、そのパターンの印刷が終了し、次の異なるパターンが始まることを示す差し紙を挿入してもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…データ記憶モジュール
120…データ受付モジュール
130…印刷データ作成モジュール
140…印刷データ記憶モジュール
142…印刷データ
144…ページ配置情報テーブル
150…面付けモジュール
152…ページ配置情報取得モジュール
154…ページ配置情報判断モジュール
156…面付け対象決定モジュール
158…面付けデータ作成モジュール
160…面付けデータ
170…印刷モジュール

Claims (5)

  1. 印刷対象のページ毎に、該ページをカラー印刷するか否かを示す情報を取得する取得手段と、
    第1の印刷対象と第2の印刷対象における前記取得手段によって取得された情報のページ順におけるパターンが同じであるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象とにおいて、ページの順番が同じページを、同じ用紙に印刷する組み合わせとするか否かを決定する決定手段と、
    前記決定手段によって同じ用紙に印刷する組み合わせと決定された場合は、前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象の印刷データを予め定められた位置に面付けする面付手段
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記判断手段によってパターンが異なると判断した場合は、前記面付手段によって面付けをしたときにカラー印刷ではないページが多くなるように、印刷対象の組み合わせとして決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判断手段は、第1の印刷対象と第2の印刷対象のいずれか一方が両面印刷であり、他方が片面印刷である場合は、該両面印刷の表面側のパターンと該片面印刷である印刷対象の表面側のパターンとを比べることによって、パターンが同じであるか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記決定手段は、前記判断手段によって前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象が異なるページ数であるためにパターンが異なると判断した場合は、ページ数の少ない印刷対象のパターンをページ数の多い印刷対象のパターンが含んでいるときに、該第1の印刷対象と該第2の印刷対象とにおいて、ページの順番が同じページを、同じ用紙に印刷する組み合わせとして決定し、
    前記面付手段は、ページ数の多い印刷対象のパターンに合うように、ページ数の少ない印刷対象のパターンのページをずらして面付け処理を行う
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. コンピュータを、
    印刷対象のページ毎に、該ページをカラー印刷するか否かを示す情報を取得する取得手段と、
    第1の印刷対象と第2の印刷対象における前記取得手段によって取得された情報のページ順におけるパターンが同じであるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象とにおいて、ページの順番が同じページを、同じ用紙に印刷する組み合わせとするか否かを決定する決定手段と、
    前記決定手段によって同じ用紙に印刷する組み合わせと決定された場合は、前記第1の印刷対象と前記第2の印刷対象の印刷データを予め定められた位置に面付けする面付手段
    として機能させるための画像処理プログラム。
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