JP2011045199A - 交流用インバータ駆動装置の利用方法およびハイブリッド型インバータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】交流用インバータ駆動装置に直流ドライバ的な利用の態様を与える。
【解決手段】交流電源4が接続される入力端子11と、この入力端子11より入力される交流を直流に変換して直流給電ライン13a、13bに供給する整流回路2と、直流給電ライン13a、13bに供給される直流を再び交流に変換するインバータ回路3と、このインバータ回路3に負荷であるACモータ5を接続するための出力端子12と、直流給電ライン13a、13bに負荷側で発生する電力が供給された場合にその電力を回生するための回生端子15a、15bとを備えた交流用インバータ駆動装置Aに対して、入力端子11を開放した状態で、回生端子15a、15bに直流電源を接続して直流を継続的に供給する方法を採用することとした。
【選択図】図1
【解決手段】交流電源4が接続される入力端子11と、この入力端子11より入力される交流を直流に変換して直流給電ライン13a、13bに供給する整流回路2と、直流給電ライン13a、13bに供給される直流を再び交流に変換するインバータ回路3と、このインバータ回路3に負荷であるACモータ5を接続するための出力端子12と、直流給電ライン13a、13bに負荷側で発生する電力が供給された場合にその電力を回生するための回生端子15a、15bとを備えた交流用インバータ駆動装置Aに対して、入力端子11を開放した状態で、回生端子15a、15bに直流電源を接続して直流を継続的に供給する方法を採用することとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、交流用インバータ駆動装置の汎用的な利用を可能にする利用方法およびそれに基づいて構成されるハイブリッド型インバータ駆動装置に関するものである。
例えば特許文献1に示されるようなバッテリ駆動車両などでは、図3に模式的に示すように、直流電源であるバッテリ101からスイッチング素子を内蔵した直流用インバータ駆動装置(ドライバ)102に直流を導入し、この直流用インバータ駆動装置102でスイッチングを行った後、負荷であるDCモータ103を駆動するようにしているのが通例である。バッテリの定格電圧としては、DC24V、48Vのレベルから、近時における搭載機器の増加や多様化に伴って288V程度の高い電圧も要求されるようになってきており、電圧に応じてスイッチング素子の容量も変ってくるため、それに応じた直流用インバータ駆動装置102が構成されるようになっている。直流用インバータ駆動装置102それ自体は一般的なものであるため、図では具体的な構成を省略し、先行技術文献の記載も省略している。
ところが、電圧ごとに直流用インバータ駆動装置102を採用していたのでは、コストパフォーマンスを著しく損なう上に、設計・開発から行うとなると、実用化までに長期間を要し、プロジェクトや納期の遅延にもつながることになる。また、汎用性の低い機器類は資源の無駄にもなる。
したがって、身近に類似の資源がないかを検討し、それを有効利用する手立てを講じることは極めて実用的かつ有意義である。
本発明は、このような着眼に立ってなされたものであって、種類が豊富で比較的容量の大きいスイッチング素子を多く備えた既存の交流用インバータ駆動装置に着目し、これを直流電源で利用するという全く新たな方法及びそのような装置を実現することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る交流用インバータ駆動装置の使用方法は、交流電源が接続される入力端子と、この入力端子より入力される交流を直流に変換して直流給電ラインに供給する整流回路と、前記直流給電ラインに供給される直流を再び交流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路に交流負荷を接続するための出力端子と、前記直流給電ラインに負荷側で発生する電力が供給された場合にその電力を回生するための回生端子とを具備してなる交流用インバータ駆動装置に対して、前記入力端子に交流電源が接続されていない状態で、前記回生端子に直流電源を接続して直流を継続的に供給することを特徴とする。
このような方法によれば、交流用インバータ駆動装置の回生端子に直流電源を接続するだけで直流給電ラインに継続的に直流を供給して交流負荷を駆動することができるので、直流電源と交流用インバータ駆動装置さえあれば、直流用インバータ駆動装置を別途構成あるいは導入することを不要にすることができる。
また、本発明に係るハイブリッド型インバータ駆動装置は、開放された入力端子と、この入力端子に交流電源が接続された場合に当該交流電源の交流を直流に変換して直流給電ラインに供給する整流回路と、前記直流給電ラインに供給される直流を再び交流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路に交流負荷を接続するための出力端子と、前記直流給電ラインに負荷側から電力が供給された場合にその電力を回生するための回生端子と、この回生端子に接続されて直流を継続的に供給する直流電源とを具備してなることを特徴とする。
このようなインバータ駆動装置であれば、既存の交流用インバータ駆動装置を用いて簡単に構成することができる上に、直流電源を取り外して新たに入力端子に交流電源を接続すれば交流用インバータ駆動装置としても利用可能であるので、汎用性を高めることができ、当該ハイブリッド型インバータ駆動装置を一から構成したとしても有用なものとなる。
本発明は、以上説明した方法および構成であるから、交流用インバータ駆動装置に対して内部構造を改変することなく直流用インバータ駆動装置的な利用の態様が可能となり、機器の汎用性を高めるとともに、機器の有効な使い回しを通じて、無駄な開発やコストを削減し、資源の有効活用に資するようにした、新規有用な交流用インバータ駆動装置の利用方法およびハイブリッド型インバータ駆動装置として提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態は、例えばモノレールの点検台車のようなバッテリ駆動車両にインバータ駆動装置(ドライバ)を適用するにあたり、図1に示す交流用インバータ駆動装置Aを有効活用しようとするものである。
交流用インバータ駆動装置Aは、ケーシング1内に整流回路2とインバータ回路3を備えるとともに、ケーシング1の外側に、交流電源4を接続するための入力端子11およびACモータ5を接続するための出力端子12を表出させている。
図示のインバータ駆動装置Aに通常接続される交流電源4は、R相、S相、T相からなる商用の三相電源である。勿論、図示しない二相電源も利用対象となる。
整流回路2は、ダイオードブリッジや平滑コンデンサ等により構成されるもので、入力端子11より入力される交流を直流に変換して、次段のインバータ回路3との間を接続する位置にある直流給電ライン13a、13bに当該直流を供給する。
インバータ回路3は、前記直流給電ライン13a、13bに供給される直流から、スイッチング素子や平滑コンデンサ等を介してACモータ5に給電するための交流を生成する。前記ケーシング1には、直流給電ライン13a、13bから給電を受けて作動する制御部14が実装されており、この制御部14からインバータ回路3に対するスイッチング制御が行われる。
この実施形態のACモータ5は、三相モータであり、前記インバータ回路3で生成する三相交流の給電を受ける。上述した台車に適用するための容量としては、トルクと回転数の積で表される定格出力が30W,37W、45W程度のものが利用される。この実施形態で利用する交流用インバータ駆動装置Aは、前記交流電源4にAC200V程度のものが使用され、前記直流給電ライン13a−13b間に288V程度の直流電圧が現われる回路設定になっている。制御部14は、所要のスイッチング制御を通じて、インバータ回路3に0〜120Hzの交流を生成させる動作を行わせる。
また、図示の交流用インバータ駆動装置Aは、ケーシング1の外側に再生端子15a、15bが表出している。この再生端子15a、15bは、ケーシング1内において前記直流給電ライン13a、13bに接続されている。そして、この再生端子13a、13bにオプションでコンデンサ等により構成される回生手段6を接続し、負荷であるACモータ5側で発生する電力が前記直流給電ライン13a、13b側に現れた場合に、この回生手段6で電力を蓄電し、交流電源4の電圧低下時に、位相を調整した上で当該交流電源4側に帰還させる利用の態様が可能となっている。
このような構成において、本実施形態は、前記入力端子11に交流電源4が接続されていない状態で、前記回生端子15a、15bに図2に示すように直流電源7を接続している。この直流電源7は、前記交流電源4による給電時に直流給電ライン13a−13b間に現われる直流電圧とほぼ同圧の電圧、すなわち、DC288V程度の直流を継続的に回生端子15a−15b間に供給し得るようにしたものである。同図において整流回路2や入力端子11が破線で示してあるのは、後述するように撤去したのではなく、機能しない状態にあることを表わしている。
このような接続を行うと、直流給電ライン13a、13bとインバータ回路3とが、直流電源7からの給電を受けてACモータを駆動するための新たなハイブリッド型インバータ駆動装置Bを構成することになる。このため、図1の交流用インバータ駆動装置Aさえあれば、入力端子11を開放した状態で回生端子15a、15bに直流電源7を接続するだけで、当該交流用インバータ駆動装置Aを直流ドライバ的に使用して、モノレールの点検車両のようなバッテリ駆動車両に搭載することができる。
したがって、容量の異なるスイッチング素子等を用いて一から図3のような直流用インバータ駆動装置を構成する場合に比して、短時間でバッテリ駆動車両を稼動できる状態にすることができると同時に、コストの大幅な削減と、既存機器を活用することによる資源の有効利用とを図ることができる。この場合、ダイオードブリッジや平滑コンデンサ等よりなる整流回路2には直流は流れず、入力端子11は開放されていて、図2における左半部は全く機能していない状態となるが、存置していても作動に不具合は生じない。このため、敢えて取り外す作業を行うよりも、存置して使用することで不必要な労力とコスト発生を回避することができる。また、このように交流電源4を接続できる機能を存置しておけば、再度図1の交流用のインバータ駆動装置Aとして使用する必要がある際にも、直流電源7を外して入力端子11に交流電源4を接続するだけで即座に対応できるため、有効な使い回しが可能となり、インバータ駆動装置3の汎用性をより有効に高めることができるようになる。
勿論、一からこのようなハイブリッド型インバータ駆動装置Bを構成したとしても、直流電源7を取り外して新たに入力端子11に交流電源4を接続すれば即座に交流用インバータ駆動装置Aとして利用できる汎用性を備えたものになるので、実用性の高いものとなり得る。
勿論、一からこのようなハイブリッド型インバータ駆動装置Bを構成したとしても、直流電源7を取り外して新たに入力端子11に交流電源4を接続すれば即座に交流用インバータ駆動装置Aとして利用できる汎用性を備えたものになるので、実用性の高いものとなり得る。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…ケーシング
2…整流回路
3…インバータ回路
4…交流電源
5…負荷(ACモータ)
7…直流電源
11…入力端子
12…出力端子
13a、13b…直流給電ライン
15a、15b…回生端子
A…交流用インバータ駆動装置
B…ハイブリッド型インバータ駆動装置
2…整流回路
3…インバータ回路
4…交流電源
5…負荷(ACモータ)
7…直流電源
11…入力端子
12…出力端子
13a、13b…直流給電ライン
15a、15b…回生端子
A…交流用インバータ駆動装置
B…ハイブリッド型インバータ駆動装置
Claims (2)
- 交流電源が接続される入力端子と、この入力端子より入力される交流を直流に変換して直流給電ラインに供給する整流回路と、前記直流給電ラインに供給される直流を再び交流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路に交流負荷を接続するための出力端子と、前記直流給電ラインに負荷側で発生する電力が供給された場合にその電力を回生するための回生端子とを具備してなる交流用インバータ駆動装置に対して、前記入力端子に交流電源が接続されていない状態で、前記回生端子に直流電源を接続して直流を継続的に供給することを特徴とする交流用インバータ駆動装置の使用方法。
- 開放された入力端子と、この入力端子に交流電源が接続された場合に当該交流電源の交流を直流に変換して直流給電ラインに供給する整流回路と、前記直流給電ラインに供給される直流を再び交流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路に交流負荷を接続するための出力端子と、前記直流給電ラインに負荷側から電力が供給された場合にその電力を回生するための回生端子と、この回生端子に接続されて直流を継続的に供給する直流電源とを具備してなることを特徴とするハイブリッド型インバータ駆動装置。
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JPH07232872A (ja) * | 1994-11-28 | 1995-09-05 | Hitachi Ltd | エレベータの制御装置 |
JPH09168284A (ja) * | 1995-12-12 | 1997-06-24 | Fuji Heavy Ind Ltd | 補助バッテリ装置 |
JP2000201492A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-18 | Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd | 電動機の駆動方法及び装置 |
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2009
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