JP5885601B2 - 検査装置 - Google Patents

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本発明は、双方向の直流電圧変換を行うDC−DC(直流−直流)コンバータを含む被検査装置に対する検査装置及び検査方法に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車は、バッテリと三相モータとの間に介在させるPCU(Power Control Unit:パワー制御ユニット)を搭載する。PCUはDC−DCコンバータを備え、該DC−DCコンバータは、三相モータの駆動期間では、バッテリの電圧を昇圧して三相モータを駆動し、電力回生期間では、三相モータの生成電圧を降圧して、バッテリを充電する。
PCUは、車両搭載に先立ち、所望の仕様を満たしているかどうかを、車両搭載時の使用条件を模擬した接続環境で検査される。模擬接続環境検査装置では、車両のバッテリは商用交流電源から直流電圧を生成する直流電源に代替されるので、降圧検査時のDC−DCコンバータの出力電力を有効に利用して、該出力電力により該直流電源を充電することはできない。
また、PCUのDC−DCコンバータの昇圧検査では、DC−DCコンバータのバッテリ側に、バッテリ電圧に相当する第1直流電圧を印加し、降圧検査時では、DC−DCコンバータのモータ側に第2直流電圧(>第1直流電圧)を印加する必要がある。すなわち、該DC−DCコンバータの検査のために、値の異なる2つの直流電圧が必要になる。
特許文献1は、インバータ検査装置において、検査対象としてのインバータの交流出力電圧を、帰還用変換部において、直流電圧に変換してから、DC−DC変換して、インバータの入力側へ戻すことにより、インバータの検査期間の消費電力を抑えることを開示する。
特許第3613972号公報
特許文献1のインバータ検査装置は、インバータにおける一方向の電力流れに対してインバータを検査するものである。したがって、該インバータ検査装置をPCUのDC−DCコンバータの検査にそのまま適用して、検査期間の電力を節約する場合には、帰還用変換部が昇圧検査期間用と降圧検査期間用とに1つずつ、合計2つ必要になる。
特許文献1のインバータ検査装置では、また、検査対象としてのインバータは電力流れが一方向に固定されており、該検査装置の電源は、当然のことながらインバータの入力側に接続されている。PCUのDC−DCコンバータの検査では、降圧検査期間におけるDC−DCコンバータの入力側はモータ側となるのに対し、昇圧検査期間におけるDC−DCコンバータの入力側はバッテリ側となるとともに、DC−DCコンバータの入力電圧も降圧検査期間と昇圧検査期間とでは異なる値であるので、特許文献1のインバータ検査装置をPCUのDC−DCコンバータの検査装置にそのまま適用する場合は、DC−DCコンバータの降圧検査用に、昇圧検査用の電源とは出力電圧が異なる別の直流電圧電源を付加するか、2つの異なる出力電圧を切替自在の1つのDC電圧源の出力先をDC−DCコンバータの昇圧検査期間と降圧検査期間とで切替えて接続する接続回路が必須になる。これはDC−DCコンバータの検査装置の構造を複雑化させる。
本発明の目的は、双方向の直流電圧変換を行うDC−DCコンバータを含む被検査装置に対する検査装置及び検査方法において、DC−DCコンバータへの双方向の電力流れ検査時の消費電力の低減を図りつつ、構成を簡素化することである。
本発明の検査装置は、第1及び第2端子と、第1端子側から第2端子側への第1直流電圧から該第1直流電圧より大きい第2直流電圧への昇圧変換と第2端子側から第1端子側への前記第2直流電圧から前記第1直流電圧への降圧変換とを外部制御信号により制御される被検査DC−DCコンバータを含む被検査装置に対する検査装置であって、前記被検査装置の外部より前記第1端子に接続されて前記第1端子に第1直流電圧を印加するDC電圧源と、前記被検査装置の外部より前記第1及び前記第2端子の間に接続され第1端子側から第2端子側への前記第1直流電圧から前記第2直流電圧への昇圧変換と第2端子側から第1端子側への前記第2直流電圧から前記第1直流電圧への降圧変換とを内部制御信号により制御される外付けDC−DCコンバータと、前記被検査DC−DCコンバータに供給する前記外部制御信号を生成する外部制御信号生成部と、前記外付けDC−DCコンバータに供給する前記内部制御信号を生成する内部制御信号生成部とを備えることを特徴とする。
本発明の検査方法は、第1及び第2端子と、第1端子側から第2端子側への第1直流電圧から該第1直流電圧より大きい第2直流電圧への昇圧変換と第2端子側から第1端子側への前記第2直流電圧から前記第1直流電圧への降圧変換とを外部制御信号により制御される被検査DC−DCコンバータを含む被検査装置に対する検査方法であって、前記第1端子に第1直流電圧を印加するDC電圧源を前記被検査装置の外部より前記第1端子へ接続するとともに、前記第1及び前記第2端子の間に接続され第1端子側から第2端子側への前記第1直流電圧から前記第2直流電圧への昇圧変換と第2端子側から第1端子側への前記第2直流電圧から前記第1直流電圧への降圧変換とを内部制御信号により制御される外付けDC−DCコンバータを前記被検査装置の外部より前記第1及び前記第2端子の間に接続する接続工程と、前記被検査DC−DCコンバータの昇圧変換及び降圧変換が実施されるように前記被検査DC−DCコンバータに前記外部制御信号を供給する外部制御工程と、前記被検査DC−DCコンバータの昇圧変換及び降圧変換に対してそれぞれ前記外付けDC−DCコンバータの降圧変換及び昇圧変換が実施されるように前記外付けDC−DCコンバータに前記内部制御信号を供給する内部制御工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2端子間の被検査DC−DCコンバータの昇圧変換及び降圧変換に対して外付けDC−DCコンバータをそれぞれ降圧変換及び昇圧変換と逆関係に作動させて、被検査DC−DCコンバータ及び外付けDC−DCコンバータ間で電力を循環させるので、検査期間の消費電力を低減することができる。
本発明によれば、被検査DC−DCコンバータの昇圧変換及び降圧変換に対し、直流電源部や外付けDC−DCコンバータの接続先は変更無しで済ませられるので、検査装置と被検査装置との接続回路の構造が簡単になる。また、直流電源部は、第1直流電圧のみを出力すれば足りるので、直流電源部−被検査装置間の接続回路の複雑化を回避することができるとともに、直流電源部の出力電圧値は第1直流電圧の1つのみで対処することができる。
PCU基板及びPCU検査基板の概略構成及び両者の接続状態を示す図。 PCU基板の詳細な回路構成と共にPCU基板が自動車に搭載されている時の接続を示す図。 PCU基板のDC−DCコンバータの降圧検査における工程図。 PCU基板のDC−DCコンバータの昇圧検査における工程図。 PCU検査基板における消費電力節約効果を示す図。
図1において、PCU基板1はハイブリッド自動車又は電気自動車に搭載される。PCU基板1は、自動車への搭載時では、図2のバッテリ40と三相同期モータ41,42との間に介在する。なお、三相同期モータ41,42の用途は、搭載自動車にも依るが、例えばそれぞれ駆動・回生用及び発電用となっている。
PCU基板1は、バッテリ接続端子2、中間端子3、モータ接続端子4、モータ接続端子5及び図示を省略したその他の端子を有し、単一のDC−DCコンバータ6と2つのインバータ7,8とを備える。DC−DCコンバータ6は両端をそれぞれバッテリ接続端子2及び中間端子3に接続され、インバータ7,8は、相互に並列に接続され、一端を中間端子3に共通に接続され、他端をそれぞれモータ接続端子4,5に接続されている。図1では、モータ接続端子4,5は、1つずつしか図示していないが、実際には、図2に示すように、U,V,W相用に合計3つずつ存在する。DC−DCコンバータ6及びインバータ7,8は、いずれも双方向型であり、制御信号に応じて、出力側をバッテリ接続端子2又は中間端子3に切替えられるとともに、出力電圧値も制御されるようになっている。
PCU検査装置10は、DC出力端子11、電圧検知端子12、負荷接続端子13,14及び図示していないその他の端子を有している。PCU検査装置10は、DC電圧源20、DC−DCコンバータ21、負荷22,23、電流・電圧検査部24、スイッチ25,26及び制御部29を備える。制御部29は、さらに、第1制御信号生成部30、第2制御信号生成部31及び内部制御信号生成部32を備える。
PCU検査装置10によるPCU基板1の検査時では、DC出力端子11、電圧検知端子12及び負荷接続端子13,14はそれぞれPCU基板1のバッテリ接続端子2、中間端子3、モータ接続端子4及びモータ接続端子5に接続される。DC電圧源20は、商用交流電源(図示せず)から直流電圧V1を生成して、DC出力端子11に出力する。V1は、バッテリ40(図2)の+端子電圧と同一の値となっている。
DC−DCコンバータ21は、一端側においてスイッチ25を介してDC出力端子11へ接続され、他端側においてスイッチ26を介して電圧検知端子12へ接続されている。負荷22,23は、PCU検査装置10において図2の三相同期モータ41,42の代替として使用され、PCU基板1の検査時では、それぞれ負荷接続端子13,14を介してPCU基板1のモータ接続端子4,5へ接続される。
電流・電圧検査部24は、PCU基板1の検査及び制御に関する電圧や電流をPCU基板1のバッテリ接続端子2や中間端子3、さらに、図2の検知端子54,64,66等から入力され、PCU基板1の対応箇所の電圧又は電流を検出する。
制御部29は第1制御信号生成部30、第2制御信号生成部31及び内部制御信号生成部32を有している。第1制御信号生成部30はPCU基板1のDC−DCコンバータ6を制御する制御信号(本発明の外部制御信号に相当する。)を生成し、第2制御信号生成部31はPCU基板1のインバータ7,8を制御する制御信号を生成し、内部制御信号生成部32はDC−DCコンバータ21を制御する制御信号(本発明の内部制御信号に相当する。)を生成する。
図2において、PCU基板1と自動車側機器との接続及びPCU基板1の具体的な回路構成について説明する。バッテリ40及び三相同期モータ41,42は、ハイブリッド又は電気自動車側に装備され、それぞれ前輪及び後輪を駆動する。バッテリ40は、+端子をPCU基板1のバッテリ接続端子2へ接続され、−端子をアースへ接続されている。バッテリ40の+端子の定格値は直流電圧V1となっている。
三相同期モータ41,42のステータは、Y型結線であり、駆動期間では、それぞれ3つずつのモータ接続端子4,5から三相交流を供給されて、駆動輪を駆動し、電力の回生期間では、三相交流電圧を生成し、モータ接続端子4,5に供給する。
PCU基板1は、端子として図1のバッテリ接続端子2、中間端子3及びモータ接続端子4,5の他に、図2に示すアース端子43、検知端子54及び検知端子64,66を有している。
DC−DCコンバータ6は、コンデンサ46、コイル47、半導体ユニット48及びコンデンサ50を構成要素として有している。各半導体ユニット48は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)51と還流ダイオード52との並列接続回路から成る。2つの半導体ユニット48は、その還流ダイオード52の陰極側及び陽極側がそれぞれ中間端子3側及びアース側になるように、相互に直列接続されて、中間端子3とアースとの間に介在する。
コンデンサ46はバッテリ接続端子2とアースとの間に介在し、コイル47は、一端側においてバッテリ接続端子2へ接続され、他端側において2つの半導体ユニット48の接続点へ接続される。コンデンサ50は中間端子3とアースとの間に介在する。
DC−DCコンバータ6は、三相同期モータ41,42の駆動期間では、アース側の半導体ユニット48のIGBT51を第1制御信号生成部30(図1)からの制御信号によりオン、オフ制御されて、コンデンサ46の直流電圧(=バッテリ接続端子2の直流電圧)V1を直流電圧V2(V2>V1)に昇圧して、コンデンサ50に供給する。DC−DCコンバータ6は、自動車制動時の電力回生期間では、中間端子3側の半導体ユニット48のIGBT51を外部からの制御信号によりオン、オフ制御されて、コンデンサ50の直流電圧(=中間端子3の直流電圧)V2をV1に降圧して、コンデンサ46に供給する。
図1のDC−DCコンバータ21の具体的な回路は、DC−DCコンバータ6の回路と同一であり、バッテリ接続端子2側及び中間端子3側にそれぞれDC−DCコンバータ6のコンデンサ46,50に相当するコンデンサ(図示せず)を接続されている。
インバータ7,8の構造及び作用は周知のインバータと同一である。インバータ7とインバータ8との構造及び作用は同一であるので、インバータ7の構造及び作用についてのみ概略的に説明する。
インバータ7は、6つの半導体ユニット58を有する。各半導体ユニット58は、DC−DCコンバータ6の半導体ユニット48と同じく、相互に並列に接続されているIGBT61と還流ダイオード62との並列接続回路から成る。説明の便宜上、還流ダイオード62の陰極側が中間端子3へ接続されている半導体ユニット58を「+側半導体ユニット58」と呼び、還流ダイオード62の陽極側がアース(アース端子43)へ接続されている半導体ユニット58を「−側半導体ユニット58」と呼ぶことにする。
1つの+側半導体ユニット58と1つの−側半導体ユニット58とは、相互に直列接続されて、半導体ユニット58の対を構成する。各対における+側半導体ユニット58と−側半導体ユニット58との接続点は、それぞれ3つのモータ接続端子4の内のU,V,W相に対応する1つへ接続されている。
インバータ7は、三相同期モータ41の駆動期間では、第2制御信号生成部31(図1)からの制御信号により6つの半導体ユニット58のIGBT61のオン、オフをチョッパ制御されて、コンデンサ50のV2から所定の周波数でかつ所定の電圧の三相交流を3つのモータ接続端子4に出力する。インバータ7は、電力回生期間では、三相同期モータ41から3つのモータ接続端子4に供給されてくる三相交流を各半導体ユニット58により直流に変換して、コンデンサ50へ出力する。
電流センサ53は、コンデンサ46のアース側と−側の半導体ユニット48のアース側との間を流れる交流電流分に対応する電圧を検知端子54に出力する。各電流センサ63は、インバータ7の各相線の電流に対応する電圧を各検知端子64に出力する。各電流センサ65は、インバータ8の各相線の電流に対応する電圧を各検知端子66に出力する。
PCU検査装置10によるDC−DCコンバータ6の降圧検査及び昇圧検査について、それぞれ図3及び図4を参照して、説明する。
なお、PCU基板1は本発明の被検査装置に相当し、バッテリ接続端子2は本発明の第1端子に相当し、中間端子3は本発明の第2端子に相当し、DC−DCコンバータ6は本発明の被検査DC−DCコンバータに相当し、PCU検査装置10は本発明の検査装置に相当し、DC電圧源20は本発明の直流電源部に相当し、DC−DCコンバータ21は本発明の外付けDC−DCコンバータに相当し、第1制御信号生成部30は本発明の外部制御信号生成部に相当する。直流電圧V1は本発明の第1直流電圧に相当する。直流電圧V2は本発明の第2直流電圧に相当する。
DC−DCコンバータ6,21の制御開始に先立ち、PCU基板1をPCU検査装置10に装着する接続工程がある。この接続工程において、PCU基板1とPCU検査装置10との対応端子同士が接続状態になる。これにより、DC電圧源20の直流電圧V1はバッテリ接続端子2に印加される。また、DC−DCコンバータ6の検査期間では、降圧検査期間及び昇圧検査期間共に、スイッチ25,26はオンにされる。
内部制御信号生成部32によるDC−DCコンバータ21の制御(昇圧制御及びその逆の降圧制御の両方を含む。本発明の内部制御工程に相当する。)、第1制御信号生成部30によるDC−DCコンバータ6の制御(昇圧制御及びその逆の降圧制御の両方を含む。本発明の外部制御工程に相当する。)、第2制御信号生成部31によるインバータ7,8の制御(直流−三相交流変換制御及びその逆の三相交流−直流変換制御)は、具体的には、それぞれ内部制御信号生成部32がDC−DCコンバータ21の各IGBTのオン・オフの時期と長さとを制御することにより、第1制御信号生成部30がDC−DCコンバータ6の各IGBT51のオン・オフの時期と長さとを制御することにより、及び第2制御信号生成部31がインバータ7,8の各IGBT61のオン・オフの時期と長さとを制御することにより、行われる。
DC−DCコンバータ6の降圧検査は図3の(a)、(b)、(c)及び(d)の工程順に進行する。DC−DCコンバータ6は、電力回生期間では、中間端子3の直流電圧V2を直流電圧V1に降圧してバッテリ接続端子2に出力する。A1〜A4は電力の伝達経路及び流れ方向を示している。
図3(a)の工程では、内部制御信号生成部32は、DC−DCコンバータ21に対しバッテリ接続端子2側及び中間端子3側をそれぞれDC−DCコンバータ21の入力側及び出力側にして、入力側のV1を出力側のV2に変換する制御を開始する。この時の電力の流れとしてのA1は、DC電圧源20からDC−DCコンバータ21を通って中間端子3へ至る。
図3(b)の工程では、第1制御信号生成部30は、DC−DCコンバータ6に対し中間端子3側及びバッテリ接続端子2側をそれぞれDC−DCコンバータ6の入力側及び出力側にして、DC−DCコンバータ6の降圧変換の制御を開始する。図3(b)の工程では、電力の流れとして、A1にさらにA2が追加される。A2は、DC−DCコンバータ6の中間端子3からDC−DCコンバータ6を経てバッテリ接続端子2へ向かう電力の流れとなる。
中間端子3の電圧は、DC−DCコンバータ6の降圧変換開始に伴い、V2から一時的に低下する。電流・電圧検査部24は、バッテリ接続端子2及び中間端子3の電圧及び電流センサ53の電流を検出し、制御部29へ検知信号として出力する。制御部29の第1制御信号生成部30及び内部制御信号生成部32は、電流・電圧検査部24からの入力情報に基づいて中間端子3の電圧がV2に、また、電流センサ53の検知電流が所定値になるように、それぞれDC−DCコンバータ6及びDC−DCコンバータ21を制御する。
図3(c)の工程では、中間端子3の電圧、すなわちDC−DCコンバータ21の出力電圧がV2に戻る。A1の電力の大半はA2からの電力が使用されるので、DC電圧源20が負担する電力は、すなわち降圧検査期間の消費電力は僅かに済ませつつ、中間端子3の電圧はV2に保持される。PCU基板1の各部の電圧及び電流が仕様値を満足しているかの降圧検査は、図3(c)の電圧状態を保持しつつ、行われる。
図3(d)の工程では、DC−DCコンバータ6の降圧検査を終了するために、第1制御信号生成部30はDC−DCコンバータ6による中間端子3側からバッテリ接続端子2側への降圧変換を終了させ、内部制御信号生成部32はDC−DCコンバータ21によるバッテリ接続端子2側から中間端子3側への昇圧変換を終了させる。その際、第2制御信号生成部31は、インバータ7,8を作動させ、コンデンサ50の電力を負荷22,23に放出し、負荷22,23において速やかに消費させる。A3,A4は、中間端子3からインバータ7,8を経て負荷22,23へ向かう電力の流れとなる。
A3,A4の結果、中間端子3の電圧は速やかに0に降下して、DC−DCコンバータ6の降圧検査終了の所要時間が短縮される。第2制御信号生成部31は、インバータ7,8の一方のみを作動させて、コンデンサ50の残存電力を負荷22,23の一方のみにおいて電力を消費させることもできるが、負荷22,23の両方において電力を消費させる方が、中間端子3の電圧が0に下降する所要時間は短縮される。
図4はPCU検査装置10によるDC−DCコンバータ6の昇圧検査の説明図である。DC−DCコンバータ6の昇圧検査は図4の(a)、(b)、(c)及び(d)の工程順に進行する。DC−DCコンバータ6は、昇圧変換期間では、バッテリ接続端子2のV1をV2に昇圧して中間端子3に出力する。B1〜B4は電力の伝達経路及び流れ方向を示している。
図4(a)の工程では、第1制御信号生成部30は、DC−DCコンバータ6に対しバッテリ接続端子2側及び中間端子3側をそれぞれDC−DCコンバータ6の入力側及び出力側にして、DC−DCコンバータ6の昇圧変換の制御を開始する。第1制御信号生成部30は、電流・電圧検査部24から入力されるバッテリ接続端子2及び中間端子3の電圧情報に基づいて該昇圧変換のための制御信号を生成して、DC−DCコンバータ6に付与する。B1は、バッテリ接続端子2からDC−DCコンバータ6を経て中間端子3(図2のコンデンサ50)へ向かう電力の流れとなる。
図4(b)の工程では、第1制御信号生成部30は、中間端子3の電圧をV2に保持する。第1制御信号生成部30は、また、電流・電圧検査部24から入力されるバッテリ接続端子2及び中間端子3の電圧情報の他に、電流センサ53の検知電流の情報に基づいて中間端子3の電圧をV2に維持する。
図4(c)の工程では、内部制御信号生成部32は、DC−DCコンバータ21に対し、中間端子3側及びバッテリ接続端子2側をそれぞれDC−DCコンバータ21の入力側及び出力側にして、入力電圧V2を出力電圧V1に降圧させる。これにより、電力の流れとして、B1にさらにB2が追加される。B2は、中間端子3からDC−DCコンバータ21を経てバッテリ接続端子2へ向かう電力の流れとなる。B1の大半の電力はB2の電力が使用されるので、DC電圧源20が負担する電力、すなわち昇圧検査期間の消費電力は僅かに済ませつつ、バッテリ接続端子2はV1に保持される。PCU基板1の各部の電圧及び電流が仕様値を満足しているかの昇圧検査は、図4(c)の電圧状態を保持しつつ、行われる。
図4(d)の工程では、DC−DCコンバータ6の昇圧検査を終了するために、第1制御信号生成部30はDC−DCコンバータ6によるバッテリ接続端子2側から中間端子3側への昇圧変換を終了させ、内部制御信号生成部32はDC−DCコンバータ21による中間端子3側からバッテリ接続端子2側への降圧変換を終了させる。その際、第2制御信号生成部31は、インバータ7,8を作動させ、コンデンサ50の電力を、負荷22,23に放出して、負荷22,23において速やかに消費させる。B3,B4は、中間端子3からインバータ7,8を経て負荷22,23へ向かう電力の流れとなる。
B3,B4の結果、中間端子3の電圧は0に速やかに降下して、DC−DCコンバータ6の昇圧検査終了の所要時間が短縮される。第2制御信号生成部31は、インバータ7,8の一方のみを作動させて、負荷22,23の一方のみにおいて電力を消費させることもできるが、負荷22,23の両方において電力を消費させる方が、中間端子3の電圧が0まで下降する所要時間は短縮される。
図5はDC電圧源20がDC−DCコンバータ6の昇圧検査期間に出力する電力の変化を示している。時刻t1は、図4(c)におけるDC−DCコンバータ21による中間端子3からバッテリ接続端子2への電力還流が開始された時刻である。PCU検査装置10によれば、実質的な昇圧検査期間としての時刻t1以降は、DC−DCコンバータ21による中間端子3からバッテリ接続端子2の還流電力がDC−DCコンバータ6の電力の大半を賄うことになるので、DC電圧源20が負担する電力は、時刻t1までのP1から時刻t1以降のP2に大幅に低下する。
DC電圧源20がDC−DCコンバータ6の降圧検査期間に出力する電力の変化も、図5と同様に、DC−DCコンバータ21によるバッテリ接続端子2から中間端子3への電力還流が開始されしだい(図5の時刻t1に相当する。)、DC電圧源20が負担する電力は大幅に低下する。実質的な降圧検査期間は、DC電圧源20が負担する電力が大幅に低下してからの期間であるので、消費電力は大幅に低下する。
本発明を実施形態について説明したが、本発明は、その要旨の範囲内で種々に変形して実施可能である。
例えば、実施の形態では、被検査装置は、DC−DCコンバータと該DC−DCコンバータに直列接続されているスイッチング部としてのインバータ7,8とを含むPCU基板1となっているが、本発明の検査装置は、DC−DCコンバータを含む被検査装置であれば、スイッチング部を含まない被検査装置にも適用可能である。
実施の形態の説明では、被検査DC−DCコンバータとしてのDC−DCコンバータ6の降圧検査をしてから、昇圧検査をしているが、本発明の検査方法は、昇圧検査をしてから降圧検査をしてもよい。
1・・・PCU基板(被検査装置)、2・・・バッテリ接続端子(第1端子)、3・・・中間端子(第2端子)、6・・・DC−DCコンバータ(被検査DC−DCコンバータ)、10・・・PCU検査装置(検査装置)、21・・・DC電圧源、21・・・DC−DCコンバータ(外付けDC−DCコンバータ)、30・・・第1制御信号生成部(外部制御信号生成部)、32・・・内部制御信号生成部。

Claims (2)

  1. 第1及び第2端子と、第1端子側から第2端子側への第1直流電圧から該第1直流電圧より大きい第2直流電圧への昇圧変換と第2端子側から第1端子側への前記第2直流電圧から前記第1直流電圧への降圧変換とを外部制御信号により制御される被検査DC−DCコンバータを含む被検査装置に対する検査装置であって、
    前記被検査装置の外部より前記第1端子に接続されて前記第1端子に第1直流電圧を印加するDC電圧源と、
    前記被検査装置の外部より前記第1及び前記第2端子の間に接続され第1端子側から第2端子側への前記第1直流電圧から前記第2直流電圧への昇圧変換と第2端子側から第1端子側への前記第2直流電圧から前記第1直流電圧への降圧変換とを内部制御信号により制御される外付けDC−DCコンバータと、
    前記被検査DC−DCコンバータに供給する前記外部制御信号を生成する外部制御信号生成部と、
    前記外付けDC−DCコンバータに供給する前記内部制御信号を生成する内部制御信号生成部とを備えることを特徴とする検査装置。
  2. 第1及び第2端子と、第1端子側から第2端子側への第1直流電圧から該第1直流電圧より大きい第2直流電圧への昇圧変換と第2端子側から第1端子側への前記第2直流電圧から前記第1直流電圧への降圧変換とを外部制御信号により制御される被検査DC−DCコンバータを含む被検査装置に対する検査方法であって、
    前記第1端子に第1直流電圧を印加するDC電圧源を前記被検査装置の外部より前記第1端子へ接続するとともに、前記第1及び前記第2端子の間に接続され第1端子側から第2端子側への前記第1直流電圧から前記第2直流電圧への昇圧変換と第2端子側から第1端子側への前記第2直流電圧から前記第1直流電圧への降圧変換とを内部制御信号により制御される外付けDC−DCコンバータを前記被検査装置の外部より前記第1及び前記第2端子の間に接続する接続工程と、
    前記被検査DC−DCコンバータの昇圧変換及び降圧変換が実施されるように前記被検査DC−DCコンバータに前記外部制御信号を供給する外部制御工程と、
    前記被検査DC−DCコンバータの昇圧変換及び降圧変換に対してそれぞれ前記外付けDC−DCコンバータの降圧変換及び昇圧変換が実施されるように前記外付けDC−DCコンバータに前記内部制御信号を供給する内部制御工程とを備えることを特徴とする検査方法。
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