JP2006033955A - 電力変換装置の制御方法、及びこれを用いて駆動される電気車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも2つの直流電源を備え、前記少なくとも2つの直流電源の負極を共通の負極母線に接続し、前記少なくとも2つの直流電源のうちの1つの電位を選択して誘導負荷へ電圧を印加する電力変換装置。誘導負荷に流れる電流をいずれの直流電源から流すかを選択することにより、複数の電源の電力を調整することが可能になる。また、回生即ち充電時には、誘導負荷から正極母線へ流れる電流を、いずれの正極母線に流すかを選択することで、直流電源を充電することが可能になり、直流電源を昇圧することも可能になる。以上の動作を、DC−DCコンバータを用いず実行できるため電源から負荷までの電力変換装置全体の体積、損失を低減することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、DC−DCコンバータを介さずに、全体の体積・損失を低減可能な複数の電源を用いた電力変換器の制御方法を提供することを目的とする。
少なくとも2つの直流電源を備え、前記少なくとも2つの直流電源の負極を共通の負極母線に接続し、前記少なくとも2つの直流電源のうちの1つの電位を選択して誘導負荷へ電圧を印加する電力変換装置の制御方法であって、
前記誘導負荷に流れる電流を、前記少なくとも2つの直流電源の各正極母線のうち、いずれかの正極母線に流すかを選択するステップ、
を含むことを特徴とする。
少なくとも2つの直流電源を備え、前記少なくとも2つの直流電源の正極を共通の正極母線に接続し、前記少なくとも2つの直流電源のうちの1つの電位を選択して誘導負荷へ電圧を印加する電力変換装置の制御方法であって、
前記誘導負荷に流れる電流を、前記少なくとも2つの直流電源の各負極母線のうち、いずれかの負極母線に流すかを選択するステップ、
を含むことを特徴とする。
第1の直流電源及び第2の直流電源を備え、前記第1の直流電源の正極と、第2の直流電源の負極を共通母線に接続し、前記第1及び第2の直流電源から形成されるいずれか1つの電位を選択して誘導負荷へ電圧を印加する電力変換装置の制御方法であって、
前記誘導負荷に流れる電流を、前記第1の直流電源の正極母線と前記第2の直流電源の各正極母線のうち、いずれかの正極母線に流すかを選択するステップ、
を含むことを特徴とする。
前記少なくとも2つの直流電源は、第1の直流電源及び第2の直流電源であり、
前記電力変換装置は、
前記共通の負極母線と前記誘導負荷への出力端子との間に置かれている、前記出力端子から前記共通の負極母線への導通をオンオフする第1のスイッチと、
前記第1のスイッチに並列に接続されたダイオードと、
前記第1の直流電源の正極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ導通をオンオフする第2のスイッチと、
前記第2の直流電源の正極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ導通をオンオフする第3のスイッチと、を備え、
前記制御方法は、
前記第1乃至第3のスイッチをそれぞれ制御する(各スイッチを別個にオンオフしたり、導通方向を切り替えたりする)ことによって、前記誘導負荷に流れる電流を、前記第1及び第2の直流電源の各正極母線のうち、いずれかの正極母線に流すかを選択するステップを含む、
ことを特徴とする。
前記少なくとも2つの直流電源は、第1の直流電源及び第2の直流電源であり、
前記電力変換装置は、
前記正極母線と前記誘導負荷への出力端子との間に置かれている、前記正極母線から出力端子への導通をオンオフする第1のスイッチと、
前記第1のスイッチに並列に接続されたダイオードと、
前記第1の直流電源の負極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ導通をオンオフする第2のスイッチと、
前記第2の直流電源の負極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ導通をオンオフする第3のスイッチと、
を備え、
前記制御方法は、
前記第1乃至第3のスイッチをそれぞれ制御する(各スイッチを別個にオンオフしたり、導通方向を切り替えたりする)ことによって、前記誘導負荷に流れる電流を、前記第1及び第2の直流電源の各負極母線のうち、いずれかの負極母線に流すかを選択するステップを含む、
ことを特徴とする。
前記電力変換装置は、
前記誘導負荷への出力端子と前記第1の直流電源の負極母線との間に置かれている、前記出力端子から前記第1の直流電源の負極母線への導通をオンオフする第1のスイッチと、
前記第1のスイッチに並列に接続されたダイオードと、
前記共通母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ、導通をオンオフする第2のスイッチと、
前記第2の直流電源の正極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ、導通をオンオフする第3のスイッチと、を備え、
前記制御方法は、
前記第1乃至第3のスイッチをそれぞれ制御する(各スイッチを別個にオンオフしたり、導通方向を切り替えたりする)ことによって、前記誘導負荷に流れる電流を、前記共通母線と前記第2の直流電源の正極母線のうち、いずれかの母線に流すかを選択するステップを含む、
ことを特徴とする。
いずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき、前記誘導負荷に流れる電流を、いずれかの母線に流すかを選択するステップを含む、ことを特徴とする。
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき、前記第2のスイッチ及び第3のスイッチをそれぞれ制御するステップを含む、ことを特徴とする。
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき、前記第2のスイッチ及び第3のスイッチをそれぞれ制御するステップを含む、ことを特徴とする。
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき、前記第2のスイッチ及び第3のスイッチをそれぞれ制御するステップを含む、ことを特徴とする。
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき前記第2のスイッチ及び第3のスイッチをそれぞれ制御する際に、電圧差の値の判別にヒステリシスを設ける(チャタリング防止のためのヒステリシス制御を行うことができる閾値を設けその閾値に基づきオンオフ、導通方向の判別などを行う)、ことを特徴とする。
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値は、他方の直流電源の電圧値よりも高い電圧指令値である、ことを特徴とする。
前記誘導負荷は3相交流モータである、ことを特徴とする。
上述したいずれかの電力変換装置の制御方法を用いて駆動される電気車両である。例えば、メモリなどの記憶手段に格納された上述した制御方法の実現するためのプログラムやマイクロコードなどをDSPやCPUなどの演算手段(回路)で実行する電気車両を提供する。
図2は、本発明の実施例1における電力変換装置の回路図を示している。図に示すように、第1の直流電源10と第2の直流電源11の各負極は、共通の負極母線14に接続されている。この電力変換装置の共通の負極母線14と3相交流モータ17の各相端子(即ち、誘導負荷の各相への出力端子)との間には、一般的に知られている3相インバータの下アームと同様に、半導体スイッチ7a/8a/9aとダイオード7b/8b/9bの組が接続される。第1の直流電源10の正極が接続される第1の正極母線15と3相交流モータ17の各相端子との間は、双方向の導通を制御可能な半導体スイッチ1a/1b,2a/2b,3a/3bでそれぞれ接続する。また、第2の直流電源11の正極が接続される第2の正極母線16と3相交流モータ17の各相端子との間にも、双方向の導通を制御可能な半導体スイッチ4a/4b,5a/5b,6a/6bをそれぞれ接続する。
第1の正極母線15と負極母線14の間には、各半導体スイッチのオン/オフによって伴う電圧変動を抑制するために、平滑コンデンサ12を設ける。同様の目的で、第2の正極母線16と負極母線14の間にも、平滑コンデンサ13を設ける。
負荷として接続される3相交流モータ17は、固定子巻線にインダクタンスが存在するため、誘導性の負荷特性を持つ。
図2の電力変換装置において、逆方向スイッチ#1/2/3をそれぞれオンさせ、順方向スイッチ#4/5/6・逆方向スイッチ#4/5/6をそれぞれオフさせると、それら以外のスイッチの組で構成される電力変換装置の回路は、第1の直流電源10で3相交流モータ17を駆動する3相インバータと同様な回路になる。また、逆方向スイッチ#4/5/6をそれぞれオンさせ、順方向スイッチ#1/2/3・逆方向スイッチ#1/2/3をそれぞれオフさせると、電力変換装置が構成する回路は、第2の直流電源11で3相交流モータ17を駆動する3相インバータと同様になる。このように、図2の電力変換装置は、順方向・逆方向スイッチのオン/オフ状態を選択することで、直流電源のいずれかでモータを駆動するかを選択することが可能である。
図3は、本発明の実施例1による制御方法の制御ブロック及び回路を示す図である。第2の直流電源には電圧センサ104が設けられ、得られた電圧検出値と、電圧指令値、駆動電源選択信号が電圧制御器101に入力される。電圧制御器101における各スイッチのオン/オフを決定する制御動作は、後にフローチャートを用いて説明する。この電圧制御器101では、順方向・逆方向スイッチ合わせて15個のうち、9個のスイッチを選択して、オン/オフを決定する。また、3相交流モータ17を駆動する電圧指令値を演算する電圧制御器102はトルク指令値とモータ速度を入力として、予め用意された電圧指令値テーブルを参照して、3相交流の各相の相電圧指令値を出力する。PWM生成器103では、電圧制御器で選択された9個のスイッチを除いた、残り6個のスイッチのオン/オフ駆動するPWM信号を生成する。ここで、PWM信号は相電圧指令値と三角波キャリアの比較を行うことで得られる。
次に、モータを駆動する電源を、第1の直流電源10か、第2の直流電源11かを選択する(ステップS5)。この電源の選択は、図3に示した駆動電源選択信号に基づいて実行される。駆動電源が第2の直流電源11である場合(S5でNOと判定された場合)、順方向スイッチ#1/2/3・逆方向スイッチ#1/2/3をそれぞれオフし、逆方向スイッチ#4/5/6をオンさせる(ステップS7)。これらのスイッチ以外で構成される回路は、第2の直流電源11を駆動電源とする3相インバータとなる。この回路を用いて、PWM生成器103では、各相の相電圧指令値から三角波比較によってPWM指令を生成し、これらPWM指令に基づいて、6個の各相スイッチをオン/オフさせる。このようにして、第2の直流電源11を駆動電源として、3相交流モータ17を駆動する。
駆動電源が第1の直流電源10である場合(S5でYESと判定された場合)、順方向スイッチ#4/5/6をそれぞれオフさせる(ステップS9)。次に、逆方向スイッチ#1/2/3の現在のオン/オフ指令から、逆方向スイッチ#1/2/3がオン/オフのいずれかの状態であるかを判別する(ステップS11)。
逆方向スイッチ#1/2/3がオフのとき制御フローは分岐をNOの方向に進み(S11)、ΔVと予め設定された電圧しきい値Vth2との比較を行う(S13)。ここで、電圧しきい値Vth2は、負の値に設定しておく。電圧しきい値Vth2とVth1の設定は、第11の発明のヒステリシスに相当する。
ΔVがVth2よりも大きいとき(S13)、分岐をNOの方向に進み、逆方向スイッチ#1/2/3をオフさせ、逆方向スイッチ#4/5/6をオンさせる(S15)。また、逆に、ΔVがVth2よりも小さいとき、分岐をYESの方向に進み、逆方向スイッチ#1/2/3をオンさせ、逆方向スイッチ#4/5/6をオフさせる(S17)。電圧差によるスイッチ(接続する母線)の選択は、第7及び8の発明に相当する。
逆方向スイッチがオンのときには、制御フローは分岐をYESの方向に進み、ΔVと予め設定された電圧しきい値Vth1との比較を行う(S17)。
ここで、電圧しきい値Vth1は、正の値に設定しておく。ΔVがVth1以下のとき(S19)、分岐をNOの方向に進み、逆方向スイッチ#1/2/3をオンさせ、逆方向スイッチ#4/5/6をオフさせる(S21)。逆に、ΔVがVth1よりも大きいとき、分岐をYESの方向に進み、逆方向スイッチ#1/2/3をオフさせ、逆方向スイッチ#4/5/6をオンさせる(S23)。
その後、電力変換停止か否かを判定し(S25)、停止でない場合はステップS3に戻り、停止の場合は、電力変換を停止し順方向のスイッチを全てオフにし(S27)、動作を終了する。
例えば、第2の直流電源11の電圧指令値が、電圧検出値よりも大きく、ΔVが正であるとき、ここまでのフローに従って動くと、順方向スイッチ#4/5/6はオフ、逆方向スイッチ#1/2/3はオフ、逆方向スイッチ#4/5/6がオンになる。この状態で、残りのスイッチを用いて、モータ制御を演算し、各相スイッチをオン/オフさせ3相交流モータ17を駆動する。3相交流モータの電流がモータ端子から正極方向へ流れる際に、逆方向スイッチ#1/2/3がオフされているため、その電流は逆方向スイッチ#4/5/6のいずれかを通じて、第2の正極母線16へと流れ、第2の直流電源11を充電する。
電力変換の停止指令を受けるまで、電圧制御器によるスイッチの制御と、モータ制御器によるモータ制御の演算は繰り返し行われ、第2の直流電源11が充電され、電圧指令値よりも電圧検出値が大きくなると、ΔVが負になる。ΔVとVth2の比較を行って、分岐をYESの方向に進むようになると、逆方向スイッチ#1/2/3をオンさせ、逆方向スイッチ#4/5/6をオフさせる。この状態では、第1の直流電源10を駆動電源とする3相インバータとして機能することになる。
本フローに従って、駆動電源の選択と、第2の直流電源の電圧制御を演算する過程で、順・逆方向スイッチ15個のうち、9個のオン/オフが決定される。モータ制御における各相のPWMを行うスイッチは残された6個のスイッチであり、PWM生成器103にて、三角波比較によってPWMを生成し、オン/オフを決定する。
前述の電力変換装置を駆動モータに適用した燃料電池電気自動車では、第1の直流電源を燃料電池とし、第2の直流電源を2次電池であるバッテリーとする。図4のフローチャートにおいて、電力変換開始は、ドライバーがキーをイグニッションの位置に回した時に、その開始指令が出力される。燃料電池とバッテリーの駆動状況の選択は、上位の制御器であるエネルギー制御器(図示しない)などによって行われ、この選択結果を示す制御信号を受け、この信号に基づき本電力変換装置はスイッチを制御する。例えば、始動時などで、燃料電池の出力が不十分な場合には、バッテリーによる駆動を選択することで、良好な始動性能を得ることができる。
また、本発明により、DC−DCコンバータを用いずに、バッテリーを燃料電池電圧よりも高く充電することが可能であり、高い電圧を用いて、高回転域での効率を向上させることができ、電気自動車など車両の燃費を改善できる。即ち、本構成では、DC−DCコンバータを使わずに昇圧・降圧が可能である。
図5は、本発明の実施例2による制御方法の制御ブロック及び回路を示す図である。第1の直流電源10bと第2の直流電源11bの正極は、共通の正極母線15bに接続されている。この電力変換装置の正極母線15bと3相交流モータ17の各相端子との間には、一般的に知られている3相インバータの上アームと同様に、半導体スイッチ7c/8c/9cとダイオード7d/8d/9dの組が接続される。第1の直流電源10bの負極が接続される第1の負極母線14bと3相交流モータ17の各相端子との間とは、双方向の導通を制御可能な半導体スイッチ1c/1d,2c/2d,3c/3dでそれぞれ接続する。また、第2の直流電源11bの負極が接続される第2の負極母線16bと3相交流モータ17の各相端子との間にも、双方向の導通を制御可能な半導体スイッチ4c/4d,5c/5d,6c/6dをそれぞれ接続する。
第1の負極母線14bと正極母線15bの間には平滑コンデンサ12bを設け、第2の負極母線16bと正極母線15bの間にも平滑コンデンサ13bを設ける。
図2の電力変換装置と同様に、図5の電力変換装置は、順方向・逆方向スイッチのオン/オフ状態を選択することで、直流電源のいずれかでモータを駆動するかを選択することが可能である。
図5の電力変換装置も、図4に示したフローチャートの制御方法を用いて制御が可能である。
図6は、本発明の実施例3における電力変換装置の回路図を示している。第2の直流電源11cの負極と、第1の直流電源10cの正極とは、共通母線15cに接続されている。第1の直流電源の負極母線14cと3相交流モータ17の各相端子との間には、一般的に知られている3相インバータの下アームと同様に、半導体スイッチ7a/8a/9aとダイオード7b/8b/9bの組が接続される。共通母線15cと3相交流モータ17の各相端子との間とは、双方向の導通を制御可能な半導体スイッチ1a/1b,2a/2b,3a/3bでそれぞれ接続する。また、第2の正極母線16cと3相交流モータ17の各相端子との間にも、双方向の導通を制御可能な半導体スイッチ4a/4b,5a/5b,6a/6bをそれぞれ接続する。
第1の負極母線14cと共通母線15cの間には平滑コンデンサ12cを設け、第2の正極母線16cと共通母線15cの間にも平滑コンデンサ13cを設ける。また、電力変換装置の負荷として3相交流モータ17が接続される。
図6の電力変換装置において、逆方向スイッチ#1/2/3をそれぞれオンさせ、順方向スイッチ#4/5/6・逆方向スイッチ#4/5/6をそれぞれオフさせると、それら以外のスイッチの組で構成される電力変換装置の回路は、第1の直流電源10cで3相交流モータ17を駆動する3相インバータと同様な回路になる。また、逆方向スイッチ#4/5/6をそれぞれオン、順方向スイッチ#1/2/3をオン、順方向スイッチ#7/8/9をそれぞれオフさせると、電力変換装置が構成する回路は、第2の直流電源11cで3相交流モータ17を駆動する3相インバータと同様になる。図6の電力変換装置においても、順方向・逆方向スイッチのオン/オフ状態を選択することで、直流電源のいずれかでモータを駆動するかを選択することが可能である。
図6の電力変換装置(実施例3)は、図7に示したフローチャートの制御方法で動作する。ここで、図6は、図3との相違点のみに着目して、その動作を説明する。
図6において、モータを駆動する電源を、第1の直流電源か、第2の直流電源かを選択した後、駆動電源が第2の直流電源である場合のみが図4と異なる。
この場合は、順方向スイッチ#1/2/3をオン、順方向スイッチ#7/8/9をそれぞれオフし、逆方向スイッチ#4/5/6をオンさせる(S7a)。
トルク指令値とモータ速度を入力として、モータ制御器102にて、各相の電圧指令値を出力する。PWM生成器103では、各相の相電圧指令値から三角波比較によってPWM指令を生成し、これらPWM指令に基づいて、逆方向スイッチ#1/2/3と順方向スイッチ#4/5/6を各相スイッチとしてオン/オフさせる。このようにして、第2の直流電源11cを駆動電源として、3相交流モータ17を駆動する。
2a,2c 順方向スイッチ#2
3a,3c 順方向スイッチ#3
4a,4c 順方向スイッチ#4
5a,5c 順方向スイッチ#5
6a,6c 順方向スイッチ#6
7a,7c 順方向スイッチ#7
8a,8c 順方向スイッチ#8
9a,9c 順方向スイッチ#9
1b,1d 逆方向スイッチ#1
2b,2d 逆方向スイッチ#2
3b,3d 逆方向スイッチ#3
4b,4d 逆方向スイッチ#4
5b,5d 逆方向スイッチ#5
6b,6d 逆方向スイッチ#6
7b,7d ダイオード#7
8b,8d ダイオード#8
9b,9d ダイオード#9
10,10b,10c 第1の直流電源
11,11b,11c 第2の直流電源
12,12b,12c 平滑コンデンサ
13,13b,13c 平滑コンデンサ
14 負極母線
15 第1の正極母線
16 第2の正極母線
14b 第1の負極母線
15b 正極母線
16b 第2の負極母線
14c 第1の負極母線
15c 共通母線
16c 第2の正極母線
17 3相交流モータ
101 電圧制御器
102 モータ制御器
103 PWM生成器
Claims (14)
- 少なくとも2つの直流電源を備え、前記少なくとも2つの直流電源の負極を共通の負極母線に接続し、前記少なくとも2つの直流電源のうちの1つの電位を選択して誘導負荷へ電圧を印加する電力変換装置の制御方法であって、
前記誘導負荷に流れる電流を、前記少なくとも2つの直流電源の各正極母線のうち、いずれかの正極母線に流すかを選択するステップ、
を含むことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 少なくとも2つの直流電源を備え、前記少なくとも2つの直流電源の正極を共通の正極母線に接続し、前記少なくとも2つの直流電源のうちの1つの電位を選択して誘導負荷へ電圧を印加する電力変換装置の制御方法であって、
前記誘導負荷に流れる電流を、前記少なくとも2つの直流電源の各負極母線のうち、いずれかの負極母線に流すかを選択するステップ、
を含むことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 第1の直流電源及び第2の直流電源を備え、前記第1の直流電源の正極と、第2の直流電源の負極を共通母線に接続し、前記第1及び第2の直流電源から形成されるいずれか1つの電位を選択して誘導負荷へ電圧を印加する電力変換装置の制御方法であって、
前記誘導負荷に流れる電流を、前記第1の直流電源の正極母線と前記第2の直流電源の各正極母線のうち、いずれかの正極母線に流すかを選択するステップ、
を含むことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項1に記載の電力変換装置の制御方法において、
前記少なくとも2つの直流電源は、第1の直流電源及び第2の直流電源であり、
前記電力変換装置は、
前記共通の負極母線と前記誘導負荷への出力端子との間に置かれている、前記出力端子から前記共通の負極母線への導通をオンオフする第1のスイッチと、
前記第1のスイッチに並列に接続されたダイオードと、
前記第1の直流電源の正極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ導通をオンオフする第2のスイッチと、
前記第2の直流電源の正極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ導通をオンオフする第3のスイッチと、を備え、
前記制御方法は、
前記第1乃至第3のスイッチをそれぞれ制御することによって、前記誘導負荷に流れる電流を、前記第1及び第2の直流電源の各正極母線のうち、いずれかの正極母線に流すかを選択するステップを含む、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項2に記載の電力変換装置の制御方法において、
前記少なくとも2つの直流電源は、第1の直流電源及び第2の直流電源であり、
前記電力変換装置は、
前記正極母線と前記誘導負荷への出力端子との間に置かれている、前記正極母線から出力端子への導通をオンオフする第1のスイッチと、
前記第1のスイッチに並列に接続されたダイオードと、
前記第1の直流電源の負極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ導通をオンオフする第2のスイッチと、
前記第2の直流電源の負極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ導通をオンオフする第3のスイッチと、
を備え、
前記制御方法は、
前記第1乃至第3のスイッチをそれぞれ制御することによって、前記誘導負荷に流れる電流を、前記第1及び第2の直流電源の各負極母線のうち、いずれかの負極母線に流すかを選択するステップを含む、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項3に記載の電力変換装置の制御方法において、
前記電力変換装置は、
前記誘導負荷への出力端子と前記第1の直流電源の負極母線との間に置かれている、前記出力端子から前記第1の直流電源の負極母線への導通をオンオフする第1のスイッチと、
前記第1のスイッチに並列に接続されたダイオードと、
前記共通母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ、導通をオンオフする第2のスイッチと、
前記第2の直流電源の正極母線と前記出力端子との間に置かれている、双方向または片側への導通を選択可能であり、かつ、導通をオンオフする第3のスイッチと、を備え、
前記制御方法は、
前記第1乃至第3のスイッチをそれぞれ制御することによって、前記誘導負荷に流れる電流を、前記共通母線と前記第2の直流電源の正極母線のうち、いずれかの母線に流すかを選択するステップを含む、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御方法において、
いずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき、前記誘導負荷に流れる電流を、いずれかの母線に流すかを選択するステップを含む、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項4の電力変換装置の制御方法において、
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき、前記第2のスイッチ及び第3のスイッチをそれぞれ制御するステップを含む、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項5の電力変換装置の制御方法において、
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき、前記第2のスイッチ及び第3のスイッチをそれぞれ制御するステップを含む、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項6の電力変換装置の制御方法において、
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき、前記第2のスイッチ及び第3のスイッチをそれぞれ制御するステップを含む、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項7〜10のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御方法において、
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値とその直流電源の電圧検出値との差に基づき前記第2のスイッチ及び第3のスイッチをそれぞれ制御する際に、電圧差の値の判別にヒステリシスを設ける、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項7〜11のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御方法において、
前記第2の直流電源あるいは前記第1の直流電源のいずれかの直流電源の電圧指令値は、他方の直流電源の電圧値よりも高い電圧指令値である、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項1〜12のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御方法において、
前記誘導負荷は3相交流モータである、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項1〜13のいずれか1項の電力変換装置の制御方法を用いて駆動される電気車両。
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