JP2011044347A - 二次電池用正極材料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率が優れた二次電池用正極材料の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の二次電池用正極材料の製造方法は、原料となるリチウム化合物の最大粒径をDLmaxとし、金属化合物の最大粒径をDmmaxとするとき、DLmaxが19.8μm以下のものを用い、Dmmaxが35.5μm以下のものを用いて、リチウム化合物の粉体と金属化合物の粉体とを混合して、混合粉を得る工程と、混合粉を650℃以上1000℃以下の温度範囲で、昇温開始時間から達温して温度保持の合計が1時間を超えない時間焼成して反応させ、リチウムと金属との複合酸化物を得る工程とを有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ノート型パソコン、携帯電話、ビデオカメラ等の携帯機器、電気自動車、ハイブリッド電気自動車等の電源に用いられる二次電池の正極材料の製造方法に関し、特に、効率が優れた二次電池用正極材料の製造方法に関する。
現在、二次電池のうち、リチウムイオン二次電池は、エネルギー密度及び出力密度等に優れ、小型、軽量化に有効なため、ノート型パソコン、携帯電話、ビデオカメラ等の携帯機器の電源として利用されている。また、リチウムイオン二次電池は、電気自動車、電力のロードレベリング等の電源としても注目されており、ハイブリッド電気自動車の電源としても利用されている。
リチウムイオン二次電池の正極材料としてはコバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMn)等がある。
リチウムイオン二次電池の正極材料は、一般的に、原材料であるリチウム化合物とニッケル、マンガン、コバルトなどの酸化物や水酸化物などの化合物を粉体で混合し、混合粉を容器に入れ、700〜1100℃で焼成した後に、これを粉砕し、粉体にすることにより製造されている。上記以外にも、リチウムイオン二次電池の正極材料の製造方法が種々提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、リチウムマンガン酸化物の化学式に基づいて、リチウム水酸化物または分解性リチウム塩とマンガン酸化物または分解性マンガン塩とを理論量によって均質に混合し、この均質に混合された化合物を反応装置に供給し、反応装置内で混合された化合物を連続的に攪拌し、空気または酸素に富んだガス体を反応装置内に流し込み、約650℃から約800℃までの範囲にある温度で約4時間を超えない時間だけ加熱し、そして、好ましくは2時間を超えない時間だけ約100℃以下の条件下で反応した生成物を冷却することによって、0≦X≦0.125である化学式Li1+xMn2−xの単一相のリチオ化されたマンガン酸化物の層間化合物を連続的に製造する方法が記載されている。
また、特許文献1には、化学式がLi1+xMn2−xであって、0≦X≦0.125である、立方スピネル型結晶構造を有するほぼ単一相のリチウムマンガン酸化物を合成する方法についても記載されている。
特許第4074662号公報
しかしながら、上述の一般的なリチウムイオン二次電池の正極材料の製造方法、および特許文献1等に記載されている正極材料の製造方法のいずれにおいても、正極材料を得るために原料を焼成しても、未反応の原料が残るという問題点がある。また、未反応の原料をなくすためには、焼成時間がより多く必要であり、製造効率が低いという問題点もある。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、効率が優れた二次電池用正極材料の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、二次電池用正極材料の製造方法であって、原料となるリチウム化合物の最大粒径をDLmaxとし、金属化合物の最大粒径をDmmaxとするとき、前記DLmaxが19.8μm以下のものを用い、前記Dmmaxが35.5μm以下のものを用いて、前記リチウム化合物の粉体と前記金属化合物の粉体とを混合して、混合粉を得る工程と、前記混合粉を650℃以上1000℃以下の温度範囲で、昇温開始から達温して温度保持の合計が1時間を超えない時間焼成して反応させ、リチウムと前記金属との複合酸化物を二次電池用正極材料として得る工程とを有することを特徴とする二次電池用正極材料の製造方法を提供するものである。
本発明においては、前記リチウム化合物は、例えば、LiOH、LiO、またはLiCOであり、前記金属化合物は、例えば、MnO、MnO、Mn、Mn、またはMnCOであり、前記複合酸化物は、LiMnであることが好ましい。
なお、本発明においては、ハンドリングの容易さや原料コスト等の観点より、リチウム化合物は、LiCO、金属化合物は、MnO、Mnを使用することが好ましい。
本発明によれば、原料となるリチウム化合物の最大粒径をDLmaxとし、金属化合物の最大粒径をDmmaxとするとき、DLmaxが19.8μm以下のものを用い、Dmmaxが35.5μm以下のものを用いることにより、焼成時間が短い場合でも未反応物が残ることなく反応が起り、高い効率で、二次電池用正極材料を得ることができる。
(a)は、MnOの粒度の検証に用いられるLiCOの粒度分布を示すグラフであり、(b)は、LiCOの粒度の検証に用いられるMnOの粒度分布を示すグラフである。 (a)は、MnOの粉末の粒度分布の第1の例を示すグラフであり、(b)は、図1(a)に示すLiCOの粉末と焼成して得られたものの回折パターンを示すグラフである。 (a)は、MnOの粉末の粒度分布の第2の例を示すグラフであり、(b)は、図1(a)に示すLiCOの粉末と焼成して得られたものの回折パターンを示すグラフである。 (a)は、MnOの粉末の粒度分布の第3の例を示すグラフであり、(b)は、図1(a)に示すLiCOの粉末と焼成して得られたものの回折パターンを示すグラフである。 (a)は、MnOの粉末の粒度分布の第4の例を示すグラフであり、(b)は、図1(a)に示すLiCOの粉末と焼成して得られたものの回折パターンを示すグラフである。 (a)は、MnOの粉末の粒度分布の第5の例を示すグラフであり、(b)は、図1(a)に示すLiCOの粉末と焼成して得られたものの回折パターンを示すグラフである。 (a)は、LiCOの粉末の粒度分布の第1の例を示すグラフであり、(b)は、図1(b)に示すMnOの粉末と焼成して得られたものの回折パターンを示すグラフである。 (a)は、LiCOの粉末の粒度分布の第2の例を示すグラフであり、(b)は、図1(b)に示すMnOの粉末と焼成して得られたものの回折パターンを示すグラフである。 (a)は、LiCOの粉末の粒度分布の第3の例を示すグラフであり、(b)は、図1(b)に示すMnOの粉末と焼成して得られたものの回折パターンを示すグラフである。
以下に、添付の図面に示す実施形態に基づいて、本発明の二次電池用正極材料の製造方法を詳細に説明する。
従来のリチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法においては、リチウム化合物と、ニッケル、マンガン、コバルトなどの酸化物や水酸化物などの化合物との混合原料における固相反応を利用するため、未反応物が残り、高い効率で製造することができなかった。
そこで、本願発明者等は、二次電池用正極材料の原料であるLiCO(リチウム化合物)とMnO(金属化合物)とを用いて、それぞれ一方の粒度分布を固定し、他方の粒度分布を変えたものと組み合わせ、これらの組み合わせたものの混合粉をセラミックス製の匣鉢に詰めて焼成を行い、反応が完全に起こるか、すなわち、未反応物がないかを調べた。なお、LiCOとMnOとの焼成・反応により、二次電池用正極材料として、LiMn(複合酸化物)が得られる。LiCOとMnOの混合割合は、LiMnが生成するための量論比であり、基本的には、Li:Mn=1:2(モル比)となるように設定すべきであるが、結晶構造中の酸素欠損が発生しやすいため、生成物をLiMnと表した場合、xの範囲を0.95≦x≦1.20となるようにリチウム含有量を調整することが好ましい。
図1(a)は、MnOの粒度の検証に用いられるLiCOの粒度分布を示すグラフであり、(b)は、LiCOの粒度の検証に用いられるMnOの粒度分布を示すグラフである。図1(a)のLiCOは平均粒径D50が2.8μmであり、図1(b)のMnOは平均粒径D50が1.8μmである。なお、以下に示す焼成条件とは、焼成温度800℃、焼成時間60分で焼成したものであり、800℃までの昇温時間が40分、800℃の保持時間が20分である。
まず、図1(a)のグラフに示す粒度分布を有するLiCOの粉末と、図2(a)のグラフに示す粒度分布を有し、平均粒径D50が53.8μmのMnOの粉末とを混合し、上述の焼成条件で焼成した。焼成後のものについて、XRD(X線回折法)を用いて回折パターンを測定した。その結果、図2(b)に示すように、未反応物および不純物を示す回折ピークがあり、反応が不完全であった。
次に、図1(a)のグラフに示す粒度分布を有するLiCOの粉末と、図3(a)のグラフに示す粒度分布を有し、平均粒径D50が42.0μmのMnOの粉末とを混合し、上述の焼成条件で焼成した。焼成後のものについて、XRD(X線回折法)を用いて回折パターンを測定した。その結果、図3(b)に示すように、未反応物および不純物を示す回折ピークがあり、反応が不完全であった。
また、図1(a)のグラフに示す粒度分布を有するLiCOの粉末と、図4(a)のグラフに示す粒度分布を有し、平均粒径D50が39.8μmのMnOの粉末とを混合し、上述の焼成条件で焼成した。焼成後のものについて、XRD(X線回折法)を用いて回折パターンを測定した。その結果、図4(b)に示すように、未反応物および不純物を示す回折ピークがあり、反応が不完全であった。
また、図1(a)のグラフに示す粒度分布を有するLiCOの粉末と、図5(a)のグラフに示す粒度分布を有し、平均粒径D50が35.5μmのMnOの粉末とを混合し、上述の焼成条件で焼成した。焼成後のものについて、XRD(X線回折法)を用いて回折パターンを測定した。その結果、図5(b)に示すように、未反応物および不純物を示す回折ピークがなく、反応が完全に起こっていた。
また、図1(a)のグラフに示す粒度分布を有するLiCOの粉末と、図6(a)のグラフに示す粒度分布を有し、平均粒径D50が31.8μmのMnOの粉末とを混合し、上述の焼成条件で焼成した。焼成後のものについて、XRD(X線回折法)を用いて回折パターンを測定した。その結果、図6(b)に示すように、未反応物および不純物を示す回折ピークがなく、反応が完全に起こっていた。
以上のことから、MnOにおいては、平均粒径D50が35.5μm以下の場合には、反応が完全に起こっていたことがわかる。
一方、図1(b)のグラフに示す粒度分布を有するMnOの粉末と、図7(a)のグラフに示す粒度分布を有し、平均粒径D50が26.9μmのLiCOの粉末とを混合し、上述の焼成条件で焼成した。焼成後のものについて、XRD(X線回折法)を用いて回折パターンを測定した。その結果、図7(b)に示すように、未反応物および不純物を示す回折ピークがあり、反応が不完全であった。
また、図1(b)のグラフに示す粒度分布を有するMnOの粉末と、図8(a)のグラフに示す粒度分布を有し、平均粒径D50が21.0μmのLiCOの粉末とを混合し、上述の焼成条件で焼成した。焼成後のものについて、XRD(X線回折法)を用いて回折パターンを測定した。その結果、図8(b)に示すように、未反応物および不純物を示す回折ピークがあり、反応が不完全であった。
また、図1(b)のグラフに示す粒度分布を有するMnOの粉末と、図9(a)のグラフに示す粒度分布を有し、平均粒径D50が19.8μmのLiCOの粉末とを混合し、上述の焼成条件で焼成した。焼成後のものについて、XRD(X線回折法)を用いて回折パターンを測定した。その結果、図9(b)に示すように、未反応物および不純物を示す回折ピークがなく、反応が完全に起こっていた。
なお、図1(a)、(b)、図2(a)、図3(a)、図4(a)、図5(a)、図6(a)、図7(a)、図8(a)および図9(a)に示す粒度分布は、それぞれ、Microtrac HRA(日機装社製)を用いて測定したものである。
以上のことから、LiCOにおいては、平均粒径D50が19.8μm以下の場合には、反応が完全に起こっていたことがわかる。
以上のように、本願発明者は、二次電池用正極材料の原料であるLiCOとMnOとを用いて、それぞれ一方の粒度分布を固定し、他方の粒度分布を変えて、焼成を行い反応が完全に起こるか、すなわち、未反応物がないかを調べた結果、MnOにおいては平均粒径D50が35.5μm以下の場合、LiCOにおいては平均粒径D50が19.8μm以下の場合に反応が完全に起こるという知見を得た。
本発明においては、二次電池用正極材料の製造方法において、原料となるリチウム化合物の最大粒径をDLmaxとし、金属化合物の最大粒径をDmmaxとするとき、DLmaxを19.8μm以下とし、Dmmaxを35.5μm以下とすることにより、これら二者を混合して焼成した場合、未反応物が残ることなく、従来よりも短い時間で焼成することができることを見出した。
以下、本発明の二次電池用正極材料の製造方法の数値限定理由について説明する。
本発明においては、原料となるリチウム化合物の最大粒径をDLmaxとし、金属化合物の最大粒径をDmmaxとするとき、DLmaxを19.8μm以下とし、Dmmaxを35.5μm以下とする。
本発明においては、上述のように、MnOにおいては平均粒径D50が35.5μm以下の場合、LiCOにおいては平均粒径D50が19.8μm以下の場合に反応が完全に起こるという知見を得ている。これにより、リチウム化合物と金属化合物との反応性が更に高まり、未反応物の残留が抑制される。
また、本発明においては、リチウム化合物は、例えば、LiOH、LiO、またはLiCOであり、金属化合物は、例えば、MnO、MnO、Mn、Mn、またはMnCOである。二次電池用正極材料として得られる複合酸化物としては、例えば、LiMnである。
本発明の上述の知見は、XRDを用いて得られたものである。このXRDにおいては、その測定の性質上、微量の混入物の検出は困難である。このため、シャープな粒度分布を持つ原料を作成し、焼成試験を行い、未反応物が検出されたときの平均粒径を閾値とした。その閾値よりも大きい粒子は反応していないと考える。このため、本発明においては、反応が完全に生じる粒径の規定は、MnOについては最大粒径を35.5μm以下とし、LiCOについては最大粒径を19.8μm以下とした。
MnOについて最大粒径が35.5μmを超えたものを用いて焼成した場合、未反応物が多く残留する虞があり、効率が悪くなる。
また、同様に、LiCOについて最大粒径が19.8μmを超えたものを用いて焼成した場合も、未反応物が多く残留する虞があり、効率が悪くなる。
本発明においては、リチウム化合物の粉体と金属化合物の粉体とを混合してなる混合粉を650℃以上1000℃以下の温度範囲で、昇温開始時間から達温して温度保持の合計が1時間を超えない時間焼成する。
焼成温度が650℃未満では、反応が十分に進行せず、目的のLiMnを完全に焼成できないという虞がある。
焼成温度が1000℃を超えると、焼成される材料自身の電気特性が低下し、焼成に使用する(匣鉢、ヒータ等)の耐久性も著しく低下するという虞がある。
また、昇温開始時間から達温して温度保持の合計が1時間を超えると、生産効率の観点から好ましくないものとなる。
本実施形態のリチウムイオン二次電池用正極材料の製造方法においては、まず、最大粒径が35.5μm以下のMnOの粉末と、最大粒径が19.8μm以下のLiCOの粉末とを混合し、混合粉を得る。
なお、最大粒径が35.5μm以下のMnOの粉末は、MnOの粉末を粉砕機で粉砕したり、分級機で分級したりして得られるものである。また、同様に、最大粒径が19.8μm以下のLiCOの粉末も、LiCOの粉末を粉砕機で粉砕したり、分級機で分級したりして得られるものである。
なお、MnOの粉末とLiCOの粉末は、いずれも、例えば、Microtrac HRA(日機装社製)により、その最大粒径が測定される。
次に、箱型炉を用いて混合粉を、例えば、焼成温度800℃、反応が終了するまでの時間を60分とした条件で焼成する。なお、800℃までの昇温時間を40分とし、800℃の保持時間を20分とする。
次に、このLiMnの焼成体を、粉砕機、例えば、スーパージェットミル(日清エンジニアリング社製)を用いて粉砕し、更には、分級機、例えば、ターボクラシファイア(日清エンジニアリング社製)またはエアロファインクラシファイア(日清エンジニアリング社製)を用いて分級する。これにより、所定の粒径を備える二次電池用正極材料を得ることができる。
このように、本実施形態においては、最大粒径Dmaxが35.5μm以下のMnOの粉末と、最大粒径Dmaxが19.8μm以下のLiCOの粉末とを混合した混合粉を用いることにより、比較的焼成時間が短くても、未反応物が残ることなく反応が起り、高い効率で、二次電池用正極材料を得ることができる。
なお、本実施形態においては、箱型炉を用いて焼成したが、これに限定されるものではない。例えば、ロータリーキルン等の連続式加熱炉やローラーハースキルン等の半バッチ式加熱炉を用いても、未反応物が残ることなく反応が起り、高い効率で、二次電池用正極材料を得ることができる。
以上、本発明の二次電池用正極材料の製造方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。

Claims (2)

  1. 二次電池用正極材料の製造方法であって、
    原料となるリチウム化合物の最大粒径をDLmaxとし、金属化合物の最大粒径をDmmaxとするとき、前記DLmaxが19.8μm以下のものを用い、前記Dmmaxが35.5μm以下のものを用いて、前記リチウム化合物の粉体と前記金属化合物の粉体とを混合して、混合粉を得る工程と、
    前記混合粉を650℃以上1000℃以下の温度範囲で、昇温開始から達温して温度保持の合計が1時間を超えない時間焼成して反応させ、リチウムと前記金属との複合酸化物を二次電池用正極材料として得る工程とを有することを特徴とする二次電池用正極材料の製造方法。
  2. 前記リチウム化合物は、LiOH、LiO、またはLiCOであり、前記金属化合物は、MnO、MnO、Mn、Mn、またはMnCOであり、前記複合酸化物は、LiMnである請求項1に記載の二次電池用正極材料の製造方法。
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