JP2011044172A - 警報器 - Google Patents

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JP2011044172A JP2010238233A JP2010238233A JP2011044172A JP 2011044172 A JP2011044172 A JP 2011044172A JP 2010238233 A JP2010238233 A JP 2010238233A JP 2010238233 A JP2010238233 A JP 2010238233A JP 2011044172 A JP2011044172 A JP 2011044172A
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Abstract

【課題】間欠受信に伴う受信側での警報遅れを抑制して連動警報を迅速に行えるようにする。
【解決手段】受信回路44は電池寿命を保証するために予め設定した所定の受信周期毎に間欠的に受信動作を行って他の警報器からのイベント信号を受信する。受信周期制御部は、受信周期設定スイッチ62の設定操作に基づき、受信回路44の受信周期をより短い周期に変更し、連動警報の遅れ時間を短くした間欠受信周期以内に抑える。
【選択図】図3

Description

本発明は、火災などの異常を検出して警報すると共に他の警報器に信号を無線送信して警報を連動出力させる警報器に関する。
従来、住宅における火災やガス漏れなどの異常を検出して警報する住宅用警報器(以下「住警器」という)が普及しており、近年にあっては、1つの住戸に複数の住警器を設置して部屋毎に火災などの異常を監視する傾向も増加している。
このように住戸内に複数の住警器を設置した場合、異常が発生した部屋とは別の部屋に人がいた場合、警報音が聞こえず火災などの災害が広がる恐れがある。このため、住警器同士を有線接続し、ある住警器で火災を検出して警報した場合、他の住警器に信号を送って同時に警報させる連動警報ができるようにしている。
しかしながら、住警器同士を有線接続することは、有線工事が必要なためにコストが高くなる問題がある。この問題は無線式の住警器とすることで解消可能である。しかも、最近における無線回路用ICの低消費電力化に伴い、他の住警器からの信号を受信可能とするために常時受信可能な動作状態としても、たとえば5年を超えるような、実用に耐える電池寿命が保証され、無線式住警器を実用化する環境が整いつつある。
ところで無線式の住警器にあっては、他の住警器からいつ異常を示す信号が送信されるかわからないため、いつでも信号を受信できるように受信回路部を待機動作状態にしておく必要があるが、これでは消費電力が大きくなることから、所定の受信周期毎に間欠的に受信動作を行うようにしている。
図5は従来の無線式住警器の送信動作と受信動作を示したタイムチャートである。受信側の住警器は図5(B)のように、T1時間に亘る受信動作をT2時間の休止時間を置いて繰り返す周期T12(=T1+T2)の間欠受信動作を行っている。一方、送信側の住警器は図5(A)のように、異常を検出すると、T4時間に亘り異常を示す検出信号を連続的に繰り返し送信する。
ここで、送信時間T4は間欠受信周期T12(=T1+T2)以上の時間に設定されており、送信開始タイミングがどのようであっても、送信時間T4の間に少なくとも1回のT1時間に亘る受信動作時間が入り、送信側住警器からの信号を確実に受信できるようにしている。
このような間欠受信動作により、受信回路部を常時待機動作状態とする必要がなくなり、受信回路部の消費電流が低減することで、無線式住警器であっても5年を超える電池寿命を保証することができる。
特開2007−094719号公報
しかしながら、このような間欠受信動作を行う無線式の住警器にあっては、送信側の住警器が信号の送信を開始したタイミングによっては、送信側の住警器の警報開始に対し受信側の住警器による信号受信に基づく連動警報の開始が大きく遅れる場合がある。
図5は受信側の住警器におけるT1時間の受信動作直後のタイミングで、送信側の住警器が信号の送信を開始した場合であり、この送信開始タイミングにあっては、次の受信動作はT2時間後となり、送信側で警報を開始してから、受信側が連動警報を開始するまでの遅れ時間Tdが長くなり、連動警報が遅れるという問題がある。
例えば、間欠受信の休止時間T2は10〜20秒程度の時間となり、更に、信頼性を向上するために、3回受信で警報する方式をとった場合、送信側が警報を開始してから受信側が警報を開始するまでの遅れ時間Tdは30〜60秒程度かかり、連動警報が大幅に遅れる。
本発明は、間欠受信に伴う受信側での警報遅れを抑制して連動警報を迅速に行えるようにする警報器を提供することを目的とする。
本発明は、
所定の受信周期毎に間欠的に受信動作を行って他の警報器からのイベント信号を受信する受信回路部と、
受信周期以上の送信時間に亘りイベント信号を他の警報器に送信する送信回路部と、
異常を検出するセンサ部と、
警報器と別体又は一体に設けられた警報を出力する報知部と、
センサ部からの異常検出信号を受けて、連動元の異常警報を出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の警報器に送信し、一方、他の警報器から異常を示すイベント信号を受信した時に連動先の異常警報を出力させる異常監視部と、
を設けた警報器に於いて、
所定の設定操作により、受信回路部の受信周期を短い周期に変更する受信周期制御部を設けたことを特徴とする。
本発明の警報器によれば、例えば警報器の使用開始時に、利用者が所定のスイッチ操作を行うことで、間欠受信周期が初期設定されている受信周期からより短い受信周期に変更され、異常を示すイベント信号を受信した時、受信側の送信開始のタイミングがどのようなものであっても、送信側の警報開始から受信側の警報開始までの最大遅れ時間を、短くした間欠の受信周期以内に抑え、連動警報の遅れを最小限に抑えることができる。
即ち、本発明の警報器は十分に長い電池寿命を保証する間欠受信周期を初期設定しているが、利用者によっては、電池寿命を確保するよりは、連動警報の遅れを極力なくした使用方法を希望する場合があり、このように利用形態に対し利用者の判断により間欠受信周期をより短い周期に設定でき、連動警報の遅れを小さくしたいという利用者の要請に適切に対応できる。
本発明による住警器の外観を示した説明図 住宅に対する住警器の設置状態を示した説明図 本発明による住警器の実施形態を示したブロック図 本実施形態で使用するイベント信号のフォーマットを示した説明図 本実施形態における初期設定した間欠受信周期での送信側と受信側の動作を示したタイムチャート 本実施形態における間欠受信周期を短い周期に設定変更した場合の送信側と受信側の動作を示したタイムチャート 本実施形態における間欠受信周期と平均消費電流の関係を示したタイムチャート 本実施形態による連動警報を伴う火災監視処理を示したタイムチャート 従来の無線式住警器における送信側と受信側の動作を示したタイムチャート 受信側の警報開始の遅れが最大となる送信タイミングを示したタイムチャート
図1は本発明による無線式の住警器の外観を示した説明図であり、図1(A)に正面図を、図1(B)に側面図を示している。
図1において、本実施形態の住警器10はカバー12と本体14で構成されている。カバー12の中央には、周囲に煙流入口を開口した検煙部16が配置され、火災による煙が所定濃度に達したときに火災を検出するようにしている。
カバー12に設けた検煙部16の左下側には音響穴18が設けられ、この背後にスピーカを内蔵し、警報音や音声メッセージを出力できるようにしている。検煙部16の下側には警報停止スイッチ20が設けられている。警報停止スイッチ20は点検スイッチとしての機能を兼ねている。
警報停止スイッチ20の内部には、点線で示すようにLED22が配置されており、LED22が点灯すると、警報停止スイッチ20のスイッチカバーの部分を透過してLED22の点灯状態が外部から分かるようにしている。
また本体14の裏側上部には取付フック15が設けられており、設置する部屋の壁にビスなどをねじ込み、このビスに取付フック15で取り付けることで、壁面に住警器10を設置することができる。
なお図1の住警器10にあっては、検煙部16を備えた火災による煙を検出する住警器を例に取っているが、これ以外に火災による熱を検出するサーミスタを備えた住警器や、火災以外にガス漏れを検出する住警器についても、本発明の対象に含まれる。
図2は住宅に対する本実施形態の住警器の設置状態を示した説明図である。図2の例にあっては、住宅24に設けられている台所、居間、主寝室、子供部屋のそれぞれに本実施形態の住警器10−1〜10−4が設置され、更に屋外に建てられたガレージ26にも住警器10−5を設置している。
住警器10−1〜10−5のそれぞれは、イベント信号を相互に無線により送受信する機能を備えており、5台の住警器10−1〜10−5で1つのグループを構成して、この住宅全体の火災監視を行っている。
いま住宅24の子供部屋で万一、火災が発生したとすると、住警器10−4が火災を検出して警報を開始する。この火災を検出して警報を開始することを、住警器における「発報」という。住警器10−4が発報すると、住警器10−4は連動元として機能し、連動先となる他の住警器10−1〜10−3,10−5に対し、火災発報を示すイベント信号を無線により送信する。他の住警器10−1〜10−3,10−5にあっては、連動元の住警器10−4からの火災発報を示すイベント信号を受信すると、連動先としての警報動作を行う。
ここで連動元となった住警器10−4の警報音としては、例えば音声メッセージにより「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を連続して出力する。一方、連動先の住警器10−1〜10−3,10−5にあっては、「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージを連続して出力する。住警器10−1〜10−5が警報音を出している状態で、図1に示した住警器に設けている警報停止スイッチ20を操作すると、警報音の停止処理が行われる。
また住警器10−1〜10−5は障害監視機能を備えおり、障害を検知すると、例えば「ピッ」といった警報音を所定時間置きに間欠的に出力し、障害が発生したことを報知する。また障害を検出した障害元の住警器は、他の住警器に障害発生を示すイベント信号を無線送信し、他の住警器においても同じ障害警報が出力される。この結果、任意の住警器で障害が検出されると、連動警報を行うグループを構成している全ての住警器から障害警報が出力されることなる。
住警器から出力されている障害警報は、警報停止スイッチ20を操作することで停止することができる。本実施形態において住警器で検出して警報する障害とは、電池電圧の低下を検出して警報するローバッテリー警報が主なものであり、これ以外に、検煙部などのセンサ障害など適宜の障害警報が含まれる。
更に、本実施形態の住警器10−1〜10−5にあっては、住警器10−1〜10−5の使用開始時に、必要な場合は、連動警報の遅れを抑制するため、所定のスイッチ操作を行うことで、使用中における間欠受信周期を、予め設定していた周期からより短い周期に設定変更することができるようにしている。
図3は本発明による住警器の第1実施形態を示したブロック図である。図3は図2に示した5台の住警器10−1〜10−5につき、その内の住警器10−1について回路構成を詳細に示している。
住警器10−1はCPU28を備え、CPU28に対してはアンテナ31を備えた無線回路部30、記録回路部32、センサ部34、報知部36、操作部38及び電池電源40を設けている。
無線回路部30には送信回路42と受信回路44が設けられ、他の住警器10−2〜10−5との間でイベント信号を無線により送受信できるようにしている。無線回路部30としては、日本国内の場合には例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステムの無線局の無線設備の標準規格)またはSTD−T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠した構成を備える。
もちろん無線回路部30としては、日本国内以外の場所については、その地域の割当無線局の標準規格に準拠した内容を持つことになる。
受信回路44は間欠受信動作を行っている。受信回路44の間欠受信動作は、例えばT1=5ミリ秒の受信動作時間に続いて例えばT2=10秒の休止時間を置く周期T12(=T1+T2)の間欠受信となる。この間欠受信に対応して送信回路42は、イベント信号を間欠受信周期T12(=T1+T2)以上となるT4時間に亘り連続的に送信する。
この受信回路44の間欠受信周期T12は例えば10年の電池寿命を確保する平均消費電流となるように、住警器の設計段階で決定された周期であり、出荷段階で設定されたデフォルト周期となっている。
更に、本実施形態の受信回路44は、予め設定しているデフォルトの間欠受信周期T12を、利用者が使用開始時に操作部38に設けている受信周期設定スイッチ62を操作することで、連動警報の遅れを抑制するための短い間欠受信周期T13に変更できるようにしている。
記録回路部32にはメモリ46が設けられている。メモリ46には住警器を特定するID(識別子)となる送信元符号50と、図2のように複数の住警器で連動警報を行うグループを構成するためのグループ符号52が格納されている。送信元符号50としては、国内に提供される住警器の数を予測し、例えば同一符号として重複しないように26ビットの符号コードが使用される。
グループ符号52はグループを構成する複数の住警器に共通に設定される符号であり、無線回路部30で受信した他の住警器からのイベント信号に含まれるグループ符号がメモリ46に登録しているグループ符号52に一致したときに、このイベント信号を有効な信号として受信して処理することになる。
なお本実施形態にあっては、記録回路部32にメモリ46を使用しているが、メモリ46の代わりにディップスイッチを設け、ディップスイッチにより送信元符号50やグループ符号52を設定するようにしてもよい。送信元符号50やグループ符号52の符号長(ビット数)が少ない場合には、ディップスイッチを用いた記録回路部32が望ましい。
センサ部34には、本実施形態にあっては検煙部16が設けられ、煙濃度に応じた煙検出信号をCPU28に出力している。センサ部34には検煙部16以外に、火災による温度を検出するサーミスタを設けてもよい。またガス漏れ監視用の住警器の場合には、センサ部34にガス漏れセンサが設けられることになる。
報知部36にはスピーカ56とLED22が設けられている。スピーカ56は、図示しない音声合成回路部からの音声メッセージや警報音を出力する。LED22は点滅や明滅、点灯などにより、火災などの異常及び障害を表示する。
操作部38には警報停止スイッチ20と受信周期設定スイッチ62が設けられている。警報停止スイッチ20を操作すると、住警器10−1から流している警報音を停止することができる。警報停止スイッチ20は、本実施形態にあっては点検スイッチを兼用している。
警報停止スイッチ20は、報知部36からスピーカ56により警報音を出力しているときに有効となる。一方、警報音を出力していない通常監視状態で警報停止スイッチ20は点検スイッチとして機能し、点検スイッチを押すと、報知部36から点検用の音声メッセージなどが出力される。
受信周期設定スイッチ62は、利用者が住警器の使用を開始する際に操作することで、連動警報の遅れを抑制するための短い間欠受信周期T13に変更を指示する。
電池電源40は、例えば所定セル数のアルカリ乾電池を使用しており、電池容量としては住警器10−1における無線回路部30を含む回路部全体の低消費電力化により、約10年の電池寿命を保証している。
CPU28にはプログラムの実行により実現される機能として、異常監視部58及び受信周期制御部60が設けられている。
異常監視部58は、センサ部34に設けた検煙部16からの煙検出信号が火災レベルを超えて火災を検出したときに、報知部36のスピーカ56から連動元を示す警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を繰り返し出力させると共に、火災発報を示すイベント信号を無線回路部30の送信回路42によりアンテナ31から他の住警器10−2〜10−5に向けて送信させる。
また、異常監視部58は、他の住警器10−2〜10−5のいずれかから火災発報を示すイベント信号を無線回路部30の受信回路44により受信したときに、報知部36のスピーカ56から連動先を示す警報音例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」となる音声メッセージを連続的に出力させる。
ここで、異常監視部58で火災発報を検出して連動元警報音を出すときには、報知部36のLED22を例えば明滅させ、一方、連動先警報音を出す場合には、報知部36のLED22を点滅させる。これによって、連動元警報と連動先警報におけるLED22の表示を区別できるようにしている。もちろん、連動元警報と連動先警報のいずれについても、同じLED22の明滅または点滅表示であってもよい。
また異常監視部58は、電池電源40の電圧低下によるローバッテリーを障害として検出した時に、例えば1分に1回、「ピッ」といった短いローバッテリー警報音を出すことにより障害警報音を出力させると共に、障害を示すイベント信号を他の住警器10−2〜10−5に送信する。
また、異常監視部58は、他の住警器10−2〜10−5のいずれかから障害を示すイベント信号を受信した時に、ローバッテリー警報音を同様に間欠的に出すことにより、障害警報音の連動出力を行う。このローバッテリーの連動先での警報については、警報音に同期してLED22を点滅させても良い。
受信周期制御部60は、電池電源40を有効(オン)した直後のCPU28の初期化処理の際に、操作部38に設けている。例えばディップスイッチなどを用いた受信周期設定スイッチ62のスイッチ状態、即ち周期設定オフか周期設定オンかのスイッチ信号の状態を読込み、周期設定オフであれば、予め設定している間欠受信周期T12を維持し、周期設定がオンであれば、予め設定している間欠受信周期T12を、より短い間欠受信周期T13に変更する。
図4は本実施形態で使用するイベント信号のフォーマットを示した説明図である。図4において、イベント信号48は送信元符号50、グループ符号52及びイベント符号54で構成されている。送信元符号50は例えば26ビットの符号である。またグループ符号52は例えば8ビットの符号であり、同一グループを構成する例えば図3の5台の住警器10−1〜10−5につき同じグループ符号が設定されている。
なおグループ符号52としては、同一グループの住警器に同一のグループ符号を設定する以外に、予め定めたグループを構成する住警器に共通な基準符号と、各住警器に固有な送信元符号との演算から求めた住警器ごとに異なるグループ符号であってもよい。
イベント符号54は、火災、ガス漏れなどの異常や障害といったイベント内容を表す符号であり、本実施形態にあっては3ビット符号を使用しており、例えば「001」で火災、「010」でガス漏れ、「011」で障害、残りをリザーブとしている。
なおイベント符号54のビット数は、イベントの種類が増加したときには更に4ビット、5ビットと増加させることで、複数種類のイベント内容を表すことができる。
図5は本実施形態における予め設定した間欠受信周期T12による送信側と受信側の動作を示したタイムチャートである。図5(A)は送信側住警器の送信動作であり、図5(B)は受信側住警器の受信動作である。
図5(B)の受信側住警器にあっては、通常の監視状態では初期設定された受信動作時間T1と休止時間T2からなる間欠受信周期T12(=T1+T2)により間欠的な受信動作を行っており、受信動作時間T1は例えばT1=5ミリ秒であり、中止時間T2は例えばT2=10秒であり、したがって間欠受信周期T12はT12=約10秒となっている。
この状態で、図5(A)に示す送信側住警器が例えば受信動作期間の直後の時刻t1で火災発報し、火災発報を示すイベント信号の送信を開始したとすると、この火災発報のイベント信号は時刻t1から休止時間T2を経過した時刻t2からの受信動作により受信され、図5(C)に示すように、受信側住警器は警報出力を行う。
この場合の連動遅れ時間Td1は、間欠受信における休止時間T2以内の時間となり、例えばTd1=約10秒となる。
図6は本実施形態における予め設定した間欠受信周期T12をより短い間欠受信周期T13に設定変更した場合の送信側と受信側の動作を示したタイムチャートで、図6(A)は送信側住警器の送信動作であり、図6(B)は受信側住警器の受信動作である。
図6(B)の受信側住警器にあっては、受信周期の設定変更操作に応じ、受信動作時間T1と休止時間T3からなる間欠受信周期T13(=T1+T3)により間欠的な受信動作を行っており、受信動作時間T1は例えばT1=5ミリ秒であり、中止時間T3は例えばT3=3秒である。
この場合の連動遅れ時間Td2は、短くした間欠受信周期T13における休止時間T3以内の時間となり、例えばTd2=約3秒となる。
図7は本実施形態における間欠受信周期と平均消費電流の関係を示したタイムチャートである。図7(A)予め設定された変更前の間欠受信周期T12における間欠受信動作であり、この場合の平均電流Ia1は
Ia1=(Ir×T1)/T12
で与えられる。
図7(B)は設定操作に基づき間欠受信周期T12を短い間欠受信周期T13に変更した場合であり、この場合の平均消費電流Ia2は
Ia2=(Ir×T1)/T13
で与えられる。
このため、間欠受信周期T12が利用者の操作により短い間欠受信周期T13に変更されることで、連動警報の時間遅れは抑制されるが、受信回路の平均電流はIa1からIa2に増加することになる。
図8は図3の住警器10−1に設けたCPU28による火災監視処理を示したフローチャートである。図9において、住警器の電池電源を有効(オン)とすると、ステップS21で初期化処理が行われる。続いて操作部38に設けている受信周期設定スイッチ62のスイッチ状態を読込み、設定オンの場合には受信周期設定操作ありを判別してステップS3に進み、受信回路44の間欠受信周期を、予め設定している周期T12から短い周期T13に変更する。
一方、受信周期設定スイッチ62のスイッチ状態が設定オフの場合にはステップS4に進み、間欠受信周期を初期設定したT12に維持する。
続いて住警器は監視状態に入り、ステップS5で、センサ部32に設けた検煙部16による火災発報の有無を判別しており、火災発報が判別されるとステップS6に進み、火災発報のイベント信号を他の住警器10−2〜10−5に送信した後、ステップS7で連動元の火災警報を報知部36のスピーカ56からの音響出力及びLED22の点灯制御で出力する。
連動元の火災警報を行った後は、ステップS8で警報停止スイッチ30による警報停止操作の有無を判別しており、警報停止操作があれば、ステップS9で警報停止を行う。
一方、ステップS5で火災発報が判別されない場合には、ステップS10に進み、他の住警器から火災発報のイベント信号を受信したか否か判別しており、火災発報のイベント信号の受信を判別すると、ステップS11で連動先の火災警報を出力する。
このとき間欠受信周期が初期設定されたT12であれば、図5のタイムチャートに示したように、連動警報の遅れ時間Td1は、休止時間T2に対応したTd1=約10秒以内となるが、間欠受信周期がT13に設定変更されていた場合には、図6のタイムチャートに示すように、連動警報の遅れ時間Td2は、休止時間T3に対応したTd2=約3秒以内に短縮できる。
続いてステップS8に進み、警報停止操作があれば、ステップS9で警報を停止することになる。
なお、間欠受信周期の短い周期への設定変更は、図2及び図3に示した連動グループを構成する全部又は一部の住警器について行うことができ、例えば人がいる居間の住警器10−2につき間欠受信周期を短い周期に設定変更し、他の部屋の住警器が火災発報した場合の連動警報の遅れを最小限とするような使用方法が実現できる。
また、上記の実施形態は火災検出を対象とした住警器を例に取るものであったが、これ以外にガス漏れ警報器や防犯用の警報器など、それ以外の適宜の異常を検出する警報器につき、本実施形態の予備異常を含む監視処理をそのまま適用することができる。また住宅用に限らす、ビルやオフィス用などの各種の用途の警報器にも適用できる。
また上記の実施形態は、警報器にセンサ部を一体に設けた場合を例に取るものであったが、他の実施形態として住警器からセンサ部を別体として設けた警報器であってもよい。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10,10−1〜10−5:住警器
12:カバー
14:本体
15:取付フック
16:検煙部
18:音響孔
20:警報停止スイッチ
22:LED
24:住宅
26:ガレージ
28:CPU
30:無線回路部
31:アンテナ
32:記録回路部
34:センサ部
36:報知部
38:操作部
40:電池電源
42:送信回路
44:受信回路
46:メモリ
48:イベント信号
50:送信元符号
52:グループ符号
54:イベント符号
56:スピーカ
58:異常監視部
60:受信周期制御部
62:受信周期設定スイッチ
本発明は、
予め設定した所定の受信周期毎に間欠的に受信動作を行って他の警報器からのイベント信号を受信する受信回路部と、
ベント信号を他の警報器に送信する送信回路部と、
異常を検出するセンサ部と、
警報器と別体又は一体に設けられた警報を出力する報知部と、
センサ部からの異常検出信号を受けて、連動元の異常警報を報知部に出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の警報器に送信し、一方、他の警報器から異常を示すイベント信号を受信した場合に連動先の異常警報を報知部に出力させる異常監視部と、
を設けた警報器に於いて、
所定の設定操作により、受信回路部の所定の受信周期を、より短い周期に変更する受信周期制御部を設けたことを特徴とする。

Claims (1)

  1. 所定の受信周期毎に間欠的に受信動作を行って他の警報器からのイベント信号を受信する受信回路部と、
    前記受信周期以上の送信時間に亘りイベント信号を他の警報器に送信する送信回路部と、
    警報器と別体又は一体に設けられ、異常を検出するセンサ部と、
    警報を出力する報知部と、
    前記センサ部からの異常検出信号を受けて、連動元の異常警報を出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の警報器に送信し、一方、他の警報器から異常を示すイベント信号を受信した時に連動先の異常警報を出力させる異常監視部と、
    を設けた警報器に於いて、
    所定の設定操作により、前記受信回路部の受信周期を短い周期に変更する受信周期制御部を設けたことを特徴とする警報器。
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