JP2011042989A - キーの電子部品モジュール保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】キーのボタンのスイッチング位置にバラツキを生じ難くすることができるとともに、落下の際に地面に打ち付けられたとしても、電子部品モジュールの荷重をカバーに大きくかけ難くすることができるキーの電子部品モジュール保持構造を提供する。
【解決手段】キー本体14の裏面に、キー本体14の内部においてキー2の通信機モジュール19を取り付け固定する複数の係止爪20が突設する。そして、これら係止爪20,20で通信機モジュール19を挟み込み保持することにより、通信機モジュール19をキー本体14のみで保持する。
【選択図】図3
【解決手段】キー本体14の裏面に、キー本体14の内部においてキー2の通信機モジュール19を取り付け固定する複数の係止爪20が突設する。そして、これら係止爪20,20で通信機モジュール19を挟み込み保持することにより、通信機モジュール19をキー本体14のみで保持する。
【選択図】図3
Description
本発明は、キーのケース内において電子部品モジュールを保持するキーの電子部品モジュール保持構造に関する。
従来から周知のように、例えば車両キーには、リモート操作(遠隔操作)によって車両の各種操作を行うことが可能なワイヤレスキー81(図7、特許文献1,2等参照)がある。ワイヤレスキー81には、例えば車両ドアの施錠ボタン82や解錠ボタン83が設けられ、これらボタン82,83が操作されると、キー固有のIDコードと、操作されたボタンに応じた機能コードと、を含んだワイヤレス信号Swlがキーから車両に向けて発信される。車両は、ワイヤレスキー81からワイヤレス信号Swlを受信すると、同信号Swlに含まれるIDコードの正否を確認し、このID照合が成立すれば、同じ信号Swl内に含まれる機能コードに応じた車両動作、即ちドア施錠やドア解錠等を実行する。
また、図8に示すように、ワイヤレスキー81の本体部84は、キー本体85と、同キー本体85の開口を閉じるカバー86とにより形成されている。キー本体85とカバー86とは、電波発信の電源である電池を交換可能とするために、例えばスナップフィットによって着脱可能に嵌合されている。本体部84の内部には、ボタン82,83の押し操作を検出する電子部品モジュール87が収納されている。電子部品モジュール87は、例えば筐体内にタクトスイッチやその基板を内蔵したユニット部品であって、クッションシート88を介したボタン82,83の押し操作に応じた通信動作を実行する。
ところで、電子部品モジュール87は、図9に示すように、キー本体85とカバー86とで挟み込み保持されている。このため、ボタン82,83の操作方向(タクトスイッチの作動方向)に並ぶ部品が多くなるので、部品の寸法バラツキや組付バラツキが影響して、電子部品モジュール87のスイッチング位置にバラツキが生じ易くなる問題があった。また、ワイヤレスキー81を不意に落として地面に強く打ち付けてしまった際、質量の大きい電子部品モジュール87の荷重をカバー86が大きく受けしまうので、カバー86がキー本体85から分離して内部部品が外に飛び散ってしまう可能性が高いという問題もあった。
本発明の目的は、キーのボタンのスイッチング位置にバラツキを生じ難くすることができるとともに、落下の際に地面に打ち付けられたとしても、電子部品モジュールの荷重をカバーに大きくかけ難くすることができるキーの電子部品モジュール保持構造を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、キーの外枠を形成する本体部が分割式に形成され、当該本体部の内部に、該本体部に設けたボタンの操作を検出する電子部品モジュールが収納されたキーの電子部品モジュール保持構造において、前記本体部を分割式とした際の前記ボタン側の部品であるキー本体に、当該キー本体側のみで前記電子部品モジュールを保持可能な保持部を設けたことを要旨とする。
この構成によれば、電子部品モジュールの取り付け先としてキー本体に保持部を設け、この保持部に電子部品モジュールを取り付けることによって電子部品モジュールをキー本体のみで保持する。よって、ボタンを操作して電子部品モジュールに操作荷重をかけた際のその操作方向の部品群が少なく済むので、仮に各部品間に組付バラツキや寸法バラツキが存在していても、操作方向の部品群を減らした分だけ、ボタンのスイッチング位置に関係するバラツキ要素が少なく済む。このため、ボタンのスイッチング位置が部品間の組付バラツキや寸法バラツキに影響を受け難くなるので、スイッチング位置の精度を向上することが可能となる。
また、キーを不意に手元から落として、キーを地面に強く打ち付けてしまう場合も想定される。しかし、本構成の場合は、相対的に高重量の電子部品モジュールをキー本体のみで保持するので、地面に落ちた際、キー本体の開口を閉じる蓋部に、電子部品モジュールの重量がかかり難くなる。このため、キーを地面に落としたとしても、電子部品モジュールの重量負荷を原因とした蓋部のキー本体からの外れが生じ難くなり、キー本体と蓋部とが分離してしまう状況を少なく抑えることが可能となる。以上により、本構成の場合は、ボタンのスイッチング位置の精度を向上することが可能となるとともに、キーを地面に落とした際にキー本体と蓋部とを分離させ難くすることが可能となる。
本発明では、前記保持部は、前記電子部品モジュールを両側から挟み込むことで当該電子部品モジュールを保持する一対の係止爪であることを要旨とする。
この構成によれば、電子部品モジュールを一対の係止爪により両側から挟み込んで保持するので、電子部品モジュールをより強固に保持することが可能となる。
この構成によれば、電子部品モジュールを一対の係止爪により両側から挟み込んで保持するので、電子部品モジュールをより強固に保持することが可能となる。
本発明では、前記キー本体には、押し操作式の前記ボタンが操作された際、当該ボタンをフルストローク位置において止めるストッパ部が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、ボタンがフルストローク位置まで押し操作された際、ボタンに発生する操作荷重はストッパ部によって支持される。このため、ボタンの操作荷重が電子部品モジュールにかかり難くなるので、電子部品モジュールに破損を生じ難くすることが可能となる。
この構成によれば、ボタンがフルストローク位置まで押し操作された際、ボタンに発生する操作荷重はストッパ部によって支持される。このため、ボタンの操作荷重が電子部品モジュールにかかり難くなるので、電子部品モジュールに破損を生じ難くすることが可能となる。
本発明では、前記電子部品モジュールには、前記ボタンの抜け止めである舌片を、当該ボタンの操作方向と直交する方向において外側から押すことにより、該ボタンが前記の直交方向にスライドして抜け出ることを防ぐリブが設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、モジュールにボタン位置決め用のリブを設けたので、同リブによってボタンを操作方向の直交方向において動き難くすることが可能となる。このため、ボタンを取り付け状態で位置決めすることが可能となるので、ボタンをキー本体(キーの本体部)から外れ難くすることが可能となる。
本発明では、前記ボタンには、前記キー本体に取り付けられた際の抜け止めとして対向位置に一対の舌片が設けられ、当該舌片は、一方側が他方側に対して長く形成されていることを要旨とする。
この構成によれば、ボタンを左右逆向きとして、短い側の舌片からボタン取付開口部に挿し込んだ場合、長い側の舌片がボタン取付開口部の周縁に当接して、ボタンをボタン取付開口部に取り付けることができない。よって、ボタンをキーの本体部に取り付ける際に、左右逆向きに取り付けてしまう状況を発生し難くすることが可能となる。
本発明では、前記キー本体を閉じる蓋部には、前記係止爪を外側から保持することにより、前記係止爪が開くことを防止する突起が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、係止爪を突起によって外側から保持するので、係止爪が開き側に変形し難くなる。よって、係止爪で電子部品モジュールを保持した取り付け状態を、より強固なものとすることが可能となる。
この構成によれば、係止爪を突起によって外側から保持するので、係止爪が開き側に変形し難くなる。よって、係止爪で電子部品モジュールを保持した取り付け状態を、より強固なものとすることが可能となる。
本発明によれば、キーのボタンのスイッチング位置にバラツキを生じ難くすることができるとともに、落下の際に地面に打ち付けられたとしても、電子部品モジュールの荷重をカバーに大きくかけ難くすることができる。
以下、本発明を車両に具体化したキーの電子部品モジュール保持構造の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、ワイヤレスキー2のリモート操作(遠隔操作)によって車両1を動作させるワイヤレスキーシステム3が設けられている。このワイヤレスキーシステム3には、ワイヤレスキー2のリモート操作により車両ドアの施解錠操作が可能なワイヤレスドアロックシステムがある。ワイヤレスドアロックシステムは、ワイヤレスキー2の施錠ボタン4が操作されると、解錠状態のドアロックが施錠され、ワイヤレスキー2の解錠ボタン5が操作されると、施錠状態のドアロックが解錠される。なお、ワイヤレスキー2がキーに相当する。
図1に示すように、車両1には、ワイヤレスキー2のリモート操作(遠隔操作)によって車両1を動作させるワイヤレスキーシステム3が設けられている。このワイヤレスキーシステム3には、ワイヤレスキー2のリモート操作により車両ドアの施解錠操作が可能なワイヤレスドアロックシステムがある。ワイヤレスドアロックシステムは、ワイヤレスキー2の施錠ボタン4が操作されると、解錠状態のドアロックが施錠され、ワイヤレスキー2の解錠ボタン5が操作されると、施錠状態のドアロックが解錠される。なお、ワイヤレスキー2がキーに相当する。
車両1には、ワイヤレスキー2との間でキー照合(ID照合)を行う照合ECU6と、車載モータやリレー等の動作を管理するメインボディECU7とが設けられ、これらECU6,7が車内の一ネットワークであるLIN(Local Interconnect Network)8を介して接続されている。照合ECU6には、UHF(Ultra High Frequency)帯の一種であるRF(Radio Frequency:約312MHz等)の電波を受信可能な車両チューナ9が接続されている。また、メインボディECU7には、ドアロックの施解錠を実行するときの駆動源としてドアロックモータ10が接続されている。
ワイヤレスキー2には、同キー2の通信動作を管理する通信制御部11が設けられている。通信制御部11には、施錠ボタン4及び解錠ボタン5が接続され、これらボタン4,5の操作有無が通信制御部11によって管理されている。また、通信制御部11には、RF電波を発信可能なRF発信機12が接続されている。
ここで、例えば施錠ボタン4が操作されると、通信制御部11は、ワイヤレスキー2のIDコードと、車両1にドアロック施錠の動作開始を要求する施錠要求コード(機能コード)と、を含んだワイヤレス信号SwlをRF発信機12からRF電波により発信させる。照合ECU6は、車両チューナ9でワイヤレス信号Swlを受信すると、同信号Swlに含まれるIDコードを、自身に登録されたIDコードと照らし合わせてID照合を行う。そして、照合ECU6は、ID照合が成立することを確認すると、同信号Swl内に含まれる施錠要求コードに基づき施錠開始要求をメインボディECU7に出力する。メインボディECU7は、照合ECU6から施錠開始要求を入力すると、ドアロックモータ10を駆動して、ドアロックを施錠に切り換える。
図2及び図3に示すように、ワイヤレスキー2の本体部13は、キー2の主部分をなすキー本体14と、同キー本体14の開口を閉じるカバー15とにより形成された分割式をとっている。キー本体14とカバー15とは、本体部13の内部に収納された電波発信電源の電池16(図1参照)を交換可能とするために、例えば複数のスナップフィット17によって着脱可能に嵌合されている。スナップフィット17は、本体部13の周縁位置に形成されるとともに、隣のものに対して周縁方向に沿って所定間隔を空けて配置されている。なお、カバー15が蓋部に相当する。
図3に示すように、キー本体14には、ワイヤレスキー2をメカニカルキーとしても使用できるように、金属板にキー溝が切られたキープレート18が取り付けられている。このため、例えばエンジンを始動操作するときには、ステアリングホイール近傍のキーシリンダにキープレート18を挿し込んでこれを回すことにより行い、またワイヤレスキー2の電池16が切れてリモート操作でドア施解錠を行うことができなくなったときには、車外ドアハンドルに設置されたキーシリンダにキープレート18を挿し込んでこれを回すことにより行う。
キー本体14の裏面には、キー本体14の内部においてキー2の通信機モジュール19を取り付け固定する複数の係止爪20が突設されている。係止爪20は、キー幅方向X(図3のX軸方向)に沿って並ぶとともに互いに対向する向きに一対設けられ、通信機モジュール19を両側から挟み込んで保持可能となっている。即ち、通信機モジュール19は本体部13の内部においてキー本体14のみで保持されている。係止爪20,20は、キー厚さ方向Z(図3のZ軸方向)の下側に延び、先端に爪を持つ形状をとっている。なお、通信機モジュール19が電子部品モジュールに相当し、係止爪20が保持部に相当し、キー幅方向Xが操作方向と直交する方向(直交方向)に相当する。
通信機モジュール19は、ボタン4,5を押し操作する際のその操作方向K(図3のZ方向)において、ボタン4,5の下方位置に配置されている。通信機モジュール19には、その外枠を形成する四角箱形状の筐体21が設けられている。筐体21の内部には、通信制御部11及びRF発信機12に関係する部品群、例えばタクトスイッチ22,23や基板24等が内蔵されている。ここで、例えば施錠ボタン4が押し操作されると、施錠側のタクトスイッチ22がオンされ、基板24上のRF発信機12からワイヤレス信号Swlとして施錠信号Saが発信される。また、例えば解錠ボタン5が押し操作されると、解錠側のタクトスイッチ23がオンされ、基板24上のRF発信機12からワイヤレス信号Swlとして解錠信号Sbが発信される。
タクトスイッチ22,23は、接点部22a,23aが下方に押し操作された後、同スイッチ22,23から手を離すと、接点部22a,23aが自動で元の位置に戻る復帰式をとり、この復帰力によってボタン4,5がモーメンタリ式をとる。また、筐体21の内部には、キー2(即ち、通信機モジュール19)の電源である電池16が交換可能に収納されている。通信機モジュール19とボタン4,5との間には、樹脂製のクッションシート25が介装されている。
図2及び図3に示すように、カバー15の内面には、それぞれの係止爪20,20を外側から持ち上げることにより係止爪20の開きを防止する一対の突起26,26が立設されている。これら突起26,26の内側面は、上側を開き形状とすることで斜面26aとして形成されている。これは、カバー15をキー本体14に組み付ける際に、その組み付けに連動して突起26が係止爪20を自動で持ち上げる動作をとるようにするためである。
図3及び図4に示すように、キー本体14において施錠ボタン4の取り付け先である第1ボタン取付開口部27の周縁には、押し操作された施錠ボタン4をフルストローク位置(図5の状態)において止める一対のストッパ部28,28が設けられている。これらストッパ部28,28は、キー長手方向Y(図3のY軸方向)に沿って並び配置されるとともに、キー平面方向(図3のX−Y平面方向)において互いに向き合う方向に延びる形状をとっている。また、解錠ボタン5の取り付け先である第2ボタン取付開口部29の周縁にも、同様のストッパ部28,28が設けられている。
また、各開口部27,29には、それら周縁においてストッパ部28,28が形成されていない箇所が、各ボタン4,5をこれら開口部27,29に組み付ける際のボタン通し部30,31として形成されている。よって、ボタン4,5は、図6に示すようにキー本体14を表側からボタン通し部30,31に挿し込んで取り付ける組付形式をとっている。この場合、ボタン4,5のキー幅方向Xの両端縁には、それぞれキー平面方向に延びる形状で舌片32,33が設けられている。本例の場合、図6の紙面左側を第1舌片32とし、図6の紙面右側を第2舌片33とする。そして、ボタン4,5を開口部27,29に各々組み付ける際には、図6に示すように、キー本体14の表側から第1舌片32を紙面左側の第1ボタン通し部30に通すとともに、第2舌片33を紙面右側の第2ボタン通し部31に通すことにより行う。
図6に示すように、一対の舌片32,33は、第2舌片33よりも第1舌片32の方が長く形成されている。即ち、第1舌片32の長さをL1とし、第2舌片33の長さをL2とすると、L1>L2に長さが設定されている。これにより、例えば施錠ボタン4(解錠ボタン5)を左右逆向き、即ち第2舌片33を第1ボタン通し部30に通してから第1舌片32を第2ボタン通し部31に通す組み付け順をとると、このときは長い第1舌片32が開口周縁に引っ掛かってしまい、施錠ボタン4(解錠ボタン5)をキー本体14に取り付けることができない。よって、これらボタン4,5の左右逆向きの取り付けが防止される。
また、通信機モジュール19の筐体21の上面には、開口部27,29に取り付けられた各ボタン4,5がキー平面方向にスライド移動して開口部27,29から抜け出ることを防止するリブ34,34が立設されている。リブ34,34は、各ボタン4,5において片側にのみ、即ちそれぞれのボタン4,5ごとに1つずつ設けられている。よって、施錠ボタン4は、第1舌片32がリブ34により位置規制されるとともに、ボタン本体35の側壁36が開口部27の開口周縁に当接することにより、キー平面方向のスライド移動が規制されている。なお、この取り付け状態は、解錠ボタン5も同様にとる。
さて、本例の場合は、キー本体14に一対の係止爪20,20を設け、これら係止爪20,20に通信機モジュール19を取り付けることにより、通信機モジュール19をキー本体14のみで保持する。このため、通信機モジュール19の保持に関係する部品がキー本体14のみとなるので、ボタン4,5の操作方向K(タクトスイッチ22,23の作動方向:図3のZ軸方向)に関係する部品が少なく済む。よって、ボタン4,5に対するタクトスイッチ22,23のスイッチング位置のバラツキ要素が少なく済むので、高いスイッチ位置精度を確保することが可能となる。
また、ワイヤレスキー2を不用意に手元から落として地面に強く打ち付けてしまったとしても、カバー15は通信機モジュール19を保持しないので、相対的に高重量の通信機モジュール19はキー本体14のみで支えられ、通信機モジュール19の質量がカバー15にかからずに済む。このため、ワイヤレスキー2を地面に落としても、キー本体14とカバー15とが分離し難くなるので、キー本体14とカバー15とが分離してケース内部品が外に飛び散ってしまう状況を少なく抑えることが可能となる。
更に、キー本体14のボタン取付開口部27,29に、押し操作されたボタン4,5をフルストローク位置で止めるストッパ部28,28を設けたので、タクトスイッチ22,23にかかるボタン4,5の操作荷重を低く抑えることが可能となる。このため、タクトスイッチ22,23に過度の荷重がかからずに済み、タクトスイッチ22,23、ひいては通信機モジュール19を破損から守ることが可能となる。
また、ボタン4,5の操作荷重をキー本体14のみで受けることが可能となれば、ボタン4,5の操作荷重はカバー15に対しても至らなくなる。このため、カバー15をキー本体14に強く組み付けておく必要がなくなるので、爪強度が高いスナップフィット17を用意せずに済む。よって、電池交換の際にキー本体14とカバー15とを簡単に分離可能とすることを考慮に入れてスナップフィット17の爪強度をさほど強くないものに設定したとしても、カバー15とキー本体14とが分離してしまう状況を極力少なく抑えることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)キー本体14に通信機モジュール19を取り付けるための一対の係止爪20,20を設け、これら係止爪20,20で通信機モジュール19を挟み込み保持することによって通信機モジュール19をキー本体14のみで保持する。このため、ボタン4,5のスイッチング位置に関係するバラツキ要素が少なくなるので、スイッチング位置の精度を向上することができる。また、ワイヤレスキー2を落として地面に落下させた際に、通信機モジュール19の質量(荷重)がカバー15にかかり難くなるので、カバー15をキー本体14から分離させ難くすることもできる。
(1)キー本体14に通信機モジュール19を取り付けるための一対の係止爪20,20を設け、これら係止爪20,20で通信機モジュール19を挟み込み保持することによって通信機モジュール19をキー本体14のみで保持する。このため、ボタン4,5のスイッチング位置に関係するバラツキ要素が少なくなるので、スイッチング位置の精度を向上することができる。また、ワイヤレスキー2を落として地面に落下させた際に、通信機モジュール19の質量(荷重)がカバー15にかかり難くなるので、カバー15をキー本体14から分離させ難くすることもできる。
(2)本例の通信機モジュール19の保持構造を、一対の係止爪20,20で通信機モジュール19を両側から挟み込んで保持する構成としたので、一対の爪部材で物品を挟み込むという強固な保持構造によって、通信機モジュール19をキー本体14に保持することができる。
(3)キー本体14のボタン取付開口部27,29の開口周縁に、ボタン4,5をフルストローク位置において止めるストッパ部28を設けたので、フルストローク位置まで操作されたボタン4,5によって発生する操作荷重がストッパ部28によって支持される。このため、操作荷重が通信機モジュール19にかかり難くなるので、通信機モジュール19に破損を生じ難くすることができる。
(4)通信機モジュール19の上面に、キー本体14に取り付け状態にあるボタン4,5がキー平面方向において動くことを防止するリブ34を設けた。このため、ボタン4,5を取り付け状態で位置決めすることが可能となるので、ボタン4,5をキー本体14から外れ難くすることができる。
(5)ボタン4,5のキー幅方向Xに延びる一対の舌片32,33のうち、一方の第1舌片32を第2舌片33よりも長く形成した。このため、ボタン4,5を左右逆向きとして、短い側の第2舌片33を第1ボタン通し部30に通す取り付け順をとると、長い側の第1舌片32がボタン取付開口部27,29の開口周縁に当接して、ボタン4,5をボタン取付開口部27,29に取り付けることができない。よって、ボタン4,5を各ボタン取付開口部27,29に取り付ける際に、左右逆向きに取り付けてしまう状況を生じ難くすることができる。
(6)カバー15の内面に一対の突起26,26を設け、これら突起26,26によって係止爪20,20を後側から押し上げるので、係止爪20,20が開き側に変形し難くなる。このため、係止爪20,20で通信機モジュール19を保持した取り付け状態を、より強固なものとすることができる。
(7)本例の場合、ボタン4,5をキー本体14の表側から取り付けることが可能となる。よって、キー本体14の表面のデザインを見ながらボタン4,5を取り付けることが可能となるので、ボタン4,5の取り付け間違いを一層生じ難くすることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・保持部は、爪形状によって通信機モジュール19を保持する係止爪20,20に限定されず、例えばキー本体14に保持部としてレール部を設け、このレール部に通信機モジュール19を挿し込み係止することにより、通信機モジュール19を保持してもよい。
・保持部は、爪形状によって通信機モジュール19を保持する係止爪20,20に限定されず、例えばキー本体14に保持部としてレール部を設け、このレール部に通信機モジュール19を挿し込み係止することにより、通信機モジュール19を保持してもよい。
・保持部は、一対の係止爪20,20であることに限定されない。例えば、通信機モジュール19の一方を支える箇所は係止爪20とし、他方はキー本体14の内壁で支える構造をとってもよい。
・保持部は、係止爪20のみからなることに限定されない。例えば、通信機モジュール19の筐体21の表面に、係止爪20を引っ掛け可能な係止溝を設け、この係止溝と係止爪20とによって保持部を構成してもよい。
・係止爪20,20の組数は、必ずしも1組(爪数は2つ)に限定されず、例えば2組や3組など、適宜変更可能である。
・係止爪20は、キー幅方向Xに並んで1組設けられることに限らず、キー長手方向Yにも1組設けることにより、通信機モジュール19の4辺を、合計4つの係止爪20で挟み込む構造をとってもよい。
・係止爪20は、キー幅方向Xに並んで1組設けられることに限らず、キー長手方向Yにも1組設けることにより、通信機モジュール19の4辺を、合計4つの係止爪20で挟み込む構造をとってもよい。
・電子部品モジュールは、通信機能を持ったモジュールである通信機モジュール19であることに限定されず、例えば単にスイッチの操作有無を検出するスイッチモジュールなど、種々のものが採用可能である。
・ワイヤレスキー2の本体部13は、部品が2つに分けられる2分割式に限らず、例えば3分割式以上の構造をとってもよい。
・ボタン4,5の個数は、必ずしも2つに限らず、例えばスライドドア開閉ボタンを追加するなどして、3つ以上としてもよい。
・ボタン4,5の個数は、必ずしも2つに限らず、例えばスライドドア開閉ボタンを追加するなどして、3つ以上としてもよい。
・ストッパ部28は、1つのボタン取付開口部27(29)に一対設けられることに限らず、例えば片側のみとしてもよい。
・ストッパ部28は、ボタン取付開口部27,29の開口周縁全域に亘り形成されるものでもよい。
・ストッパ部28は、ボタン取付開口部27,29の開口周縁全域に亘り形成されるものでもよい。
・ボタン4,5は、モーメンタリ式に限らず、例えばオルタネート式を採用してもよい。
・ボタン4,5は、押し操作式に限らず、例えばスライド式等の他の種類を採用してもよい。
・ボタン4,5は、押し操作式に限らず、例えばスライド式等の他の種類を採用してもよい。
・リブ34,34は、それぞれのボタン4,5ごとに分けて形成されることに限定されず、例えば一体形状をとってもよい。
・リブ34,34は、通信機モジュール19に代えて、例えばカバー15に形成されてもよい。
・リブ34,34は、通信機モジュール19に代えて、例えばカバー15に形成されてもよい。
・突起26,26やリブ34,34の形状は、片(爪)のような形状をとることに限らず、適宜変更可能である。
・キーは、キープレート18を備えたワイヤレスキー2であることに限定されず、キープレート18を持たない単なる通信機でもよい。
・キーは、キープレート18を備えたワイヤレスキー2であることに限定されず、キープレート18を持たない単なる通信機でもよい。
・キーシステムは、ワイヤレスキーシステム3に限定されず、例えば狭域無線通信を介して相互に電波のやり取りを行ってID照合を行うキー操作フリーシステムとしてもよい。この場合、車両1から発信されたリクエストを電子キーが受信すると、応答してキーがIDコードを車両1に自動で返してID照合を実行させ、同ID照合が成立すると、ドアロック施解錠やエンジン始動が許可又は実行される。
・本例のキーの電子部品モジュール構造は、車両1のキー2に採用されることに限らず、他の機器や装置に採用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)キーの外枠を形成する本体部が分割式に形成され、当該本体部の内部に、該本体部に設けたボタンの操作を検出する電子部品モジュールが収納されたキーにおいて、前記本体部を分割式とした際の前記ボタン側の部品であるキー本体に、当該キー本体側のみで前記電子部品モジュールを保持可能な保持部を設けたことを特徴とするキー。
(ロ)請求項1〜6のいずれかにおいて、前記電子部品モジュールは、操作された前記ボタンに応じた信号を無線発信する通信機モジュールである。この構成によれば、通式モジュールには各種通信機や電池等が搭載されるので、相対的に高重量の部品となっているが、このような非常に高重量の通信機モジュールをキー本体のみで保持するようにすれば、キー地面落下時において高重量部品の質量を蓋部にかけさせずに済み、キー本体と蓋部との分離防止に非常に効果が高い。
2…キーとしてのワイヤレスキー、4…ボタンを構成する施錠ボタン、5…ボタンを構成する解錠ボタン、13…本体部、14…キー本体、15…蓋部としてのカバー、19…電子部品モジュールとしての通信機モジュール、20…保持部としての係止爪、26…突起、28…ストッパ部、32…舌片を構成する第1舌片、33…舌片を構成する第2舌片、34…リブ、K…操作方向、X…操作方向と直交する方向(直交方向)としてのキー幅方向。
Claims (6)
- キーの外枠を形成する本体部が分割式に形成され、当該本体部の内部に、該本体部に設けたボタンの操作を検出する電子部品モジュールが収納されたキーの電子部品モジュール保持構造において、
前記本体部を分割式とした際の前記ボタン側の部品であるキー本体に、当該キー本体側のみで前記電子部品モジュールを保持可能な保持部を設けたことを特徴とするキーの電子部品モジュール保持構造。 - 前記保持部は、前記電子部品モジュールを両側から挟み込むことで当該電子部品モジュールを保持する一対の係止爪であることを特徴とする請求項1に記載のキーの電子部品モジュール保持構造。
- 前記キー本体には、押し操作式の前記ボタンが操作された際、当該ボタンをフルストローク位置において止めるストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキーの電子部品モジュール保持構造。
- 前記電子部品モジュールには、前記ボタンの抜け止めである舌片を、当該ボタンの操作方向と直交する方向において外側から押すことにより、該ボタンが前記の直交方向にスライドして抜け出ることを防ぐリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のキーの電子部品モジュール保持構造。
- 前記ボタンには、前記キー本体に取り付けられた際の抜け止めとして対向位置に一対の舌片が設けられ、当該舌片は、一方側が他方側に対して長く形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のキーの電子部品モジュール保持構造。
- 前記キー本体を閉じる蓋部には、前記係止爪を外側から保持することにより、前記係止爪が開くことを防止する突起が設けられていることを特徴とする請求項2〜5のうちいずれか一項に記載のキーの電子部品モジュール保持構造。
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2009
- 2009-08-21 JP JP2009192295A patent/JP2011042989A/ja active Pending
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