JP2011039238A - 光ファイバの調心構造及びこれを用いた光コネクタ並びに光ファイバの調心方法 - Google Patents

光ファイバの調心構造及びこれを用いた光コネクタ並びに光ファイバの調心方法 Download PDF

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【課題】被覆付き光ファイバの被覆を剥がさずに精度良く光ファイバの調心を行うことのできる光ファイバの調心構造及びこれを用いた光コネクタ並びに光ファイバの調心方法を提供する。
【解決手段】調心部12に挿入された光ファイバ1の被覆1bを各ガイドブレード12bによって切り裂き、各ガイドブレード12bの先端をそれぞれ光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接させることにより、裸ファイバ素線1aを径方向に位置決めするようにしたので、光ファイバ1同士を被覆付きのまま精度良く調心することができる。これにより、光ファイバ1の被覆1bを剥がさずにそのままコネクタ本体11に挿入して組み立てることができ、組立時の光ファイバ1の取り扱いを極めて容易に行うことができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば光通信に用いられる光ファイバの調心構造及びこれを用いた光コネクタ並びに光ファイバの調心方法に関するものである。
従来、光コネクタの接続を行なうには、光ファイバ同士を突き当ててフィジカルコンタクト接続するのが最も一般的であるが、この場合は光ファイバ端面の平滑度が重要となる。そこで、従来の現場組立型の光コネクタでは、図29に示すように線路用の光ファイバ1(通常、裸ファイバ素線の外径125μm、被覆の外径250μm)が挿入されるコネクタ本体2内に、端面に研磨加工を施した内蔵ファイバ3と、内蔵ファイバ3の一端側を保持するフェルール4と、内蔵ファイバ3の他端側が挿入されたファイバガイド5とを備え、線路用の光ファイバ1を屈折率整合剤6を介して内蔵ファイバ3とメカニカルスプライスにより接続している。その際、光ファイバ1の中心を内蔵ファイバ3の中心に精度良く調心するために、光ファイバ1の裸ファイバ素線1aの先端部の被覆1bを除去して、裸ファイバ素線1aの状態で調心を行なっている(例えば、非特許文献1参照)。また、ファイバガイド5内に挿入される光ファイバ1はファイバガイド7によって保持される。
"Development of Optical Connector to Achieve Large-Scale Optical Network Construction", Proc. of the 55th IWCS, 15-1, pp. 439-443, 2006 IEC-60793-2-50,Optical fibres ・ Part 2-50: Product specifications ・ Sectional specification for class B single-mode fibres,"3.2 Mechanical requirements",P.15
しかしながら、裸光ファイバ素線は外径が125μmと非常に細径であるため折れやすく、また、無色透明で視認性が悪いことから、取り扱いが難しいという課題がある。そこで、被覆付き光ファイバ心線の被覆を剥がさずにそのまま光接続器または光コネクタに挿入して組み立てるようにすれば、組立時の取り扱いを容易にすることができるが、光ファイバの接続においてはファイバ軸の調心誤差は大きくとも3μm未満程度しか許容されないのに対し、被覆付き光ファイバ心線の被覆は10μm以上の偏肉が許容されているため(例えば、非特許文献2参照。)、被覆付き光ファイバ心線を現場接続で使用される調心機構によって調心しても、調心誤差が大きくなり、光ファイバ同士を接続することができないという課題がある。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被覆付き光ファイバの被覆を剥がさずに精度良く光ファイバの調心を行うことのできる光ファイバの調心構造及びこれを用いた光コネクタ並びに光ファイバの調心方法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、被覆付き光ファイバの裸ファイバ素線を径方向に位置決めする光ファイバの調心構造であって、互いに光ファイバの周方向に間隔をおいて配置され、光ファイバの被覆を切り裂き可能に鋭利に形成された3つ以上のガイドブレードを備え、各ガイドブレード間に挿入された光ファイバの被覆を各ガイドブレードによって切り裂きながら各ガイドブレードの先端をそれぞれ光ファイバの裸ファイバ素線に当接させて裸ファイバ素線を径方向に位置決めするように構成している。
これにより、各ガイドブレード間に挿入された光ファイバの被覆が各ガイドブレードによって切り裂かれ、各ガイドブレードの先端がそれぞれ光ファイバの裸ファイバ素線に当接して裸ファイバ素線が径方向に位置決めされることから、光ファイバを被覆付きのまま精度良く調心することができる。
また、本発明は前記目的を達成するために、請求項1乃至3の何れかに記載の調心構造を有する調心部を備え、コネクタ本体内に光ファイバを挿入してなる光コネクタにおいて、コネクタ本体の一端側及び他端側にそれぞれ挿入された光ファイバ同士を調心部によって調心し、互いに突き合わせて接続するように構成している。
これにより、コネクタ本体内に挿入される光ファイバが請求項1乃至3の何れかに記載の調心構造により調心されることから、光ファイバを被覆付きのままコネクタ本体内に挿入しても精度良く調心することができる。
また、本発明は前記目的を達成するために、コネクタ本体内に光ファイバを挿入してなる光コネクタにおいて、請求項1乃至3の何れかに記載の調心構造を有する調心部と、相手側コネクタと接続される内蔵ファイバと、内蔵ファイバを保持するフェルールとを備え、コネクタ本体内に挿入された光ファイバを調心部によって調心し、内蔵ファイバに突き合わせて接続するように構成している。
これにより、コネクタ本体内に挿入される光ファイバが請求項1乃至3の何れかに記載の調心構造により調心されることから、光ファイバを被覆付きのままコネクタ本体内に挿入しても精度良く調心することができる。
また、本発明は前記目的を達成するために、コネクタ本体内に光ファイバを挿入してなる光コネクタにおいて、請求項1乃至3の何れかに記載の調心構造を有する調心部と、コネクタ本体内に挿入された光ファイバを挿通するフェルールとを備え、コネクタ本体内に挿入された光ファイバを調心部によって調心し、光ファイバの先端をフェルールの先端面に配置して相手側コネクタと接続するように構成している。
これにより、コネクタ本体内に挿入される光ファイバが請求項1乃至3の何れかに記載の調心構造により調心されることから、光ファイバを被覆付きのままコネクタ本体内に挿入しても精度良く調心することができる。
また、本発明は前記目的を達成するために、被覆付き光ファイバの裸ファイバ素線を径方向に位置決めする光ファイバの調心方法であって、互いに光ファイバの周方向に間隔をおいて配置された3つ以上の鋭利なガイドブレード間に被覆付き光ファイバを挿入し、各ガイドブレードによって光ファイバの被覆を切り裂きながら各ガイドブレードの先端をそれぞれ光ファイバの裸ファイバ素線に当接させて裸ファイバ素線を径方向に位置決めするようにしている。
これにより、各ガイドブレード間に挿入された光ファイバの被覆が各ガイドブレードによって切り裂かれ、各ガイドブレードの先端がそれぞれ光ファイバの裸ファイバ素線に当接して裸ファイバ素線が径方向に位置決めされることから、光ファイバを被覆付きのまま精度良く調心することができる。
本発明によれば、光ファイバを被覆付きのまま精度良く調心することができるので、例えば光ファイバの被覆を剥がさずにそのままコネクタ本体に挿入して光コネクタを組み立てることができ、組立時の光ファイバの取り扱いを極めて容易に行うことができる。
本発明の第1の実施形態を示す光コネクタの側面断面図 調心部の側面断面図 調心部の正面断面図 調心部の調心工程を示す側面断面図 調心部の調心工程を示す正面断面図 内接円の直径と軸ずれによる接続損失の関係を示す図 光コネクタの組立工程を示す側面断面図 光コネクタの組立工程を示す側面断面図 調心部本体の変形例を示す正面断面図 調心部本体の他の変形例を示す正面断面図 ガイドブレードの変形例を示す側面断面図 ガイドブレードの変形例を示す正面断面図 本発明の第2の実施形態を示す調子部の側面断面図 調心部の正面断面図 調心部の調心工程を示す側面断面図 調心部の調心工程を示す正面断面図 本発明の第3の実施形態を示す調心部の側面断面図 調心部の正面断面図 調心部の調心工程を示す側面断面図 調心部の調心工程を示す正面断面図 本発明の第4の実施形態を示す光コネクタの側面断面図 光コネクタの組立工程を示す側面断面図 本発明の第5の実施形態を示す光コネクタの側面断面図 光コネクタの組立工程を示す側面断面図 本発明の第6の実施形態を示す光コネクタの側面断面図 端面研削部の分解斜視図 端面研削部の要部拡大側面断面図 光コネクタの組立工程を示す側面断面図 従来例を示す光コネクタの側面断面図
図1乃至図8は本発明の第1の実施形態を示すもので、同図に示す光コネクタ10は光ファイバ1同士を接続するためのものである。
この光コネクタ10は、光ファイバ1が挿入されるコネクタ本体11と、コネクタ本体11内に設けられた調心部12と、コネクタ本体11内に設けられた第1及び第2のファイバガイド13,14と、光ファイバ1をコネクタ本体11に固定する第1及び第2の固定部材15,16とを備えている。
コネクタ本体11は、例えば裸ファイバ素線1aの外径が125μm、被覆1bの外径が250μmの光ファイバ1が一端側及び他端側からそれぞれ挿入され、光ファイバ1同士が端面を突き合わせて接続されるようになっている。
調心部12は、光ファイバ1の外径よりも大きい内径の円筒状の調心部本体12aを有し、調心部本体12aの内周面には3つのガイドブレード12bが互いに周方向に等間隔で設けられている。各ガイドブレード12bは調心部本体12aの軸方向に延びる刃からなり、その長手方向両端側は調心部本体12aの内周面に向かって下り傾斜をなすように斜めに形成されている。また、各ガイドブレード12bの先端(長手方向中央側)は調心部12の軸心に平行な直線状に形成され、各ガイドブレード12bは先端にそれぞれ内接する内接円の直径dが裸ファイバ素線1aの外径とほぼ同等の大きさになるように配置されている。この場合、各ガイドブレード12bは長手方向一端側から他端側に亘って鋭利に形成されている。即ち、この調心部12では、挿入された光ファイバ1の被覆1bが各ガイドブレード12bによって切り裂かれ、各ガイドブレード12bの先端がそれぞれ光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに直接当接することにより、裸ファイバ素線1aが径方向に位置決めされるようになっている。
第1のファイバガイド13はコネクタ本体11内の一端側に固定され、V溝または円形孔によって一方の光ファイバ1の被覆部分を他方の光ファイバ1と同軸状に位置決めするように形成されている。
第2のファイバガイド14はコネクタ本体11内の他端側に固定され、V溝または円形孔によって他方の光ファイバ1の被覆部分を一方の光ファイバ1と同軸状に位置決めするように形成されている。第2のファイバガイド14内には光ファイバ1の撓み部分を受容可能な撓み受容部14aが設けられ、撓み受容部14aは着脱自在な蓋部材14bによって閉塞されている。即ち、蓋部材14bを取り外すことにより、光ファイバ1の押し込みによって生ずる撓み部分が撓み受容部14aに受容されるようになっている。
第1の固定部材15はコネクタ本体11の一端側に設けられ、挿入された一方の光ファイバ1を締め付けることにより、一方の光ファイバ1を固定するように形成されている。
第2の固定部材16はコネクタ本体11の他端側に設けられ、挿入された他方の光ファイバ1を締め付けることにより、他方の光ファイバ1を固定するように形成されている。
ここで、調心部12における光ファイバ1の調心方法について、図4及び図5を参照して説明する。尚、図5(a) は図4におけるA−A線矢視方向断面、図5(b) は図4におけるB−B線矢視方向断面、図5(c) は図4におけるC−C線矢視方向断面をそれぞれ示す。
即ち、図4(a) 及び図5(a) に示すように調心部12に被覆付きの光ファイバ1が挿入されると、図4(b) 及び図5(b) に示すように光ファイバ1の被覆1bが各ガイドブレード12bの一端側に接触して切り裂かれ、更に光ファイバ1が押し込まれると、図4(c) 及び図5(c) に示すように各ガイドブレード12bの先端がそれぞれ裸ファイバ素線1aの外周面に当接し、裸ファイバ素線1aの外周面を基準として、裸ファイバ素線1aのコア中心が各ガイドブレード12bの先端の内接円の中心と一致するように調心される。
この場合、各ガイドブレード12bの先端にそれぞれ内接する内接円の直径dを裸ファイバ素線1aの外径よりも大きくする必要があるため、内接円の中心と裸ファイバ素線1aのコア中心との間に軸ずれが生ずる可能性がある。光ファイバ1を接続する場合、その光ファイバ1の許容される外径寸法から内接円の直径dと軸ずれによる接続損失の関係を示すと図6のようになる。また、許容される外径寸法(非特許文献2参照)から、内接円の直径dが126μm以上でないと各ガイドブレード12b間に裸ファイバ素線1aを挿入することができない。従って、例えば非特許文献1に示されるような実用的な接続損失である1dB未満の接続損失を達成するためには、内接円の直径dが126μm以上126.5μm以下となるように各ガイドブレード12bを配置すればよい。
次に、前記光コネクタ10の組立方法について、図7及び図8を参照して説明する。
まず、図7(a) に示すように被覆付きの一方の光ファイバ1をファイバホルダ7によって保持し、コネクタ本体11の一端側に挿入する。コネクタ本体11内に挿入された一方の光ファイバ1は、図7(b) に示すように第1のファイバガイド13に案内されて調心部12の一端側に挿入され、前述したように調心部12に挿入された光ファイバ1の被覆1bが各ガイドブレード12bによって切り裂かれて各ガイドブレード12bの先端が光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接する。これにより、裸ファイバ素線1aのコア中心が各ガイドブレード12bの先端の内接円の中心と一致するように調心される。その際、一方の光ファイバ1をファイバホルダ7が第1の固定部材15に当接するまで挿入した後、光ファイバ1の後端側を第1の固定部材15によって固定する。これにより、一方の光ファイバ1の先端が調心部12内の軸方向中央に位置決めされる。
次に、図7(c) に示すように被覆付きの他方の光ファイバ1をファイバホルダ7で把持し、コネクタ本体11の他端側に挿入する。コネクタ本体11内に挿入された他方の光ファイバ1は、図8(a) に示すように第2のファイバガイド14に案内されて調心部12の他端側に挿入され、前述したように調心部12に挿入された光ファイバ1の被覆1bが各ガイドブレード12bによって切り裂かれて各ガイドブレード12bの先端が光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接する。これにより、調心部12によって裸ファイバ素線1aのコア中心が各ガイドブレード12bの先端の内接円の中心と一致するように調心されるとともに、調心部12内で一方の光ファイバ1と突き合わされる。その際、第2のファイバガイド14の撓み受容部14aは蓋部材14bによって閉塞されているので、他方の光ファイバ1に撓みが生ずることはない。この後、図8(b) に示すように第2のファイバガイド14から蓋部材14bを取り除き、他方の光ファイバ1を更に押し込むと、第2のファイバガイド14内の光ファイバ1に撓み部1cが生ずる。この撓み部1cは撓み受容部14a内に受容され、この状態で光ファイバ1の後端側を第2の固定部材16によって固定することにより、撓み部1cの復元力によって光ファイバ1の端面同士が押し付けられる。その際、ファイバ端面同士は調心部12によりコア中心が互いに一致するように調心されており、ファイバ端面同士は撓み部1cの復元力によって密着しているので、互いに信号光を通光可能となる。
このように、本実施形態によれば、調心部12に挿入された光ファイバ1の被覆1bを各ガイドブレード12bによって切り裂き、各ガイドブレード12bの先端をそれぞれ光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接させることにより、裸ファイバ素線1aを径方向に位置決めするようにしたので、光ファイバ1同士を被覆付きのまま精度良く調心することができる。これにより、光ファイバ1の被覆1bを剥がさずにそのままコネクタ本体11に挿入して組み立てることができ、組立時の光ファイバ1の取り扱いを極めて容易に行うことができる。
尚、前記実施形態では、光ファイバ1の撓み部1cの復元力によって光ファイバ1同士を押し付けるようにしたものを示したが、バネ等の弾性部材を用いた押圧機構によって光ファイバ1を押圧するようにしてもよい。
また、光ファイバ1の接続点における散乱損失や反射光の発生を抑制するために、調心部12内に屈折率整合剤を配置しておき、屈折率整合剤を介して光ファイバ1同士を突き合わせるようにしてもよい。
更に、前記実施形態では、調心部本体12aを円筒状に形成したものを示したが、図9に示す調心部本体12cのように断面三角形状に形成したり、或いは図10に示す調心部本体12dのように断面四角形状に形成するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、各ガイドブレード12bを長手方向一端側から他端側に亘って鋭利に形成したものを示したが、図11及び図12に示すガイドブレード12eのように長手方向両端側(調心部本体12aの内周面に向かって下り傾斜をなす部分)のみを鋭利に形成し、長手方向中央側(調心部12の軸心に平行な部分)の先端を平坦に形成するようにすれば、ガイドブレード12eが裸ファイバ素線1aに接触した際の裸ファイバ素線1aやガイドブレード12eの損傷を防止することができる。この場合、ガイドブレード12eの先端に丸みを付けるようにしてもよい。尚、図12(a) は図11におけるD−D線矢視方向断面、図12(b) は図11におけるE−E線矢視方向断面、図12(c) は図11におけるF−F線矢視方向断面をそれぞれ示す。
図13乃至図16は本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態とは調心部の構成が異なる。尚、前記実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態の調心部17は、光ファイバ1の外径よりも大きい内径の円筒状の調心部本体17aを有し、調心部本体17aの内周面には3つのガイドブレード17bが互いに周方向に等間隔で設けられている。各ガイドブレード17bは調心部本体17aの軸方向に延びる刃からなり、その長手方向両端側は調心部本体17aの内周面に向かって下り傾斜をなすように斜めに形成され、その先端(長手方向中央側)は調心部17の軸心に平行な直線状に形成されている。また、各ガイドブレード17bは調心部本体17aの径方向に移動自在に設けられ、付勢手段としてのスプリング17cによって調心部本体17aの径方向内側に向かって付勢されている。この場合、各ガイドブレード17bの先端は裸ファイバ素線1aの外周面のなす円よりも内側に突出するように配置されている。
本実施形態の調心部17においては、調心部17に被覆付きの光ファイバ1が挿入されると、前記実施形態と同様、図15(a) 及び図16(a) に示すように光ファイバ1の被覆1bが各ガイドブレード17bの一端側に接触して切り裂かれ、更に光ファイバ1が押し込まれると、図15(b) 及び図16(b) に示すように各ガイドブレード17bの先端がそれぞれ裸ファイバ素線1aの外周面に当接する。その際、各ガイドブレード17bは裸ファイバ素線1aとの当接により調心部本体17aの径方向外側に向かって移動するとともに、スプリング17cによって裸ファイバ素線1a側に押圧される。この場合、各ガイドブレード17bは調心部本体17aに対して径方向に移動自在であるが、光ファイバ1同士は各ガイドブレード17bによって相対的に位置決めされるため、光ファイバ1同士を確実に調心することができる。尚、図16(a) は図15におけるG−G線矢視方向断面、図16(b) は図15におけるH−H線矢視方向断面をそれぞれ示す。
このように、本実施形態によれば、各ガイドブレード17bを調心部本体17aの径方向に移動自在に設け、スプリング17cによって調心部本体17aの径方向内側に向かって付勢するようにしたので、全てのガイドブレード17bを光ファイバ1の裸ファイバ素線1aの外周面に確実に当接させることができ、光ファイバ1の調心をより高精度に行うことができる。
図17乃至図20は本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態とは調心部の構成が異なる。尚、前記実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態の調心部18は、光ファイバ1の外径よりも大きい内径の円筒状の調心部本体18aを有し、調心部本体18aの内周面には3つのガイドブレード18bが互いに周方向に等間隔で設けられている。各ガイドブレード18bは調心部本体18aの軸方向に延びる刃からなり、その長手方向両端側は調心部本体18aの内周面に向かって下り傾斜をなすように斜めに形成され、その先端(長手方向中央側)は調心部18の軸心に平行な直線状に形成されている。また、各ガイドブレード18bは調心部本体18aの径方向に移動自在に設けられ、調心部本体18aの外側に設けられた付勢手段としての円筒状のゴム18cによって調心部本体18aの径方向内側に向かって付勢されている。この場合、各ガイドブレード18bの先端は裸ファイバ素線1aの外周面のなす円よりも内側に突出するように配置されている。
本実施形態の調心部18においては、調心部18に被覆付きの光ファイバ1が挿入されると、前記実施形態と同様、図19(a) 及び図20(a) に示すように光ファイバ1の被覆1bが各ガイドブレード18bの一端側に接触して切り裂かれ、更に光ファイバ1が押し込まれると、図19(b) 及び図20(b) に示すように各ガイドブレード18bの先端がそれぞれ裸ファイバ素線1aの外周面に当接する。その際、各ガイドブレード18bは裸ファイバ素線1aとの当接により調心部本体18aの径方向外側に向かって移動するとともに、ゴム18cによって裸ファイバ素線1a側に押圧される。この場合、各ガイドブレード18bは調心部本体18aに対して径方向に移動自在であるが、光ファイバ1同士は各ガイドブレード18bによって相対的に位置決めされるため、光ファイバ1同士を確実に調心することができる。尚、図20(a) は図19におけるI−I線矢視方向断面、図20(b) は図19におけるJ−J線矢視方向断面をそれぞれ示す。
このように、本実施形態によれば、各ガイドブレード18bを調心部本体18aの径方向に移動自在に設け、ゴム18cによって調心部本体18aの径方向内側に向かって付勢するようにしたので、第2の実施形態と同様、全てのガイドブレード18bを光ファイバ1の裸ファイバ素線1aの外周面に確実に当接させることができ、光ファイバ1の調心をより高精度に行うことができる。
図21及び図22は本発明の第4の実施形態を示すもので、同図に示す光コネクタ20は光ファイバ1を相手側コネクタに接続するためのものである。
この光コネクタ20は、光ファイバ1が挿入されるコネクタ本体21と、コネクタ本体21の一端側に取付けられたフェルール22と、コネクタ本体21内に設けられた調心部23と、コネクタ本体21内に設けられたファイバガイド24と、光ファイバ1をコネクタ本体21に固定する固定部材25とを備えている。
コネクタ本体21は、例えば裸ファイバ素線1aの外径が125μm、被覆1bの外径が250μmの光ファイバ1が一端側及び他端側からそれぞれ挿入され、光ファイバ1同士が端面を突き合わせて接続されるようになっている。
フェルール22は被覆を除去された裸ファイバ素線1aの外径とほぼ等しい内径の孔を径方向中心部に有し、この孔には内蔵ファイバ22aが挿入されている。内蔵ファイバ22aは一端面をフェルール22の先端面に配置し、その端面は相手側コネクタの光ファイバと通光可能な平滑面になるように研磨処理されている。また、内蔵ファイバ22aの他端側はフェルール22の端面から調心部23内に突出している。
調心部23は、光ファイバ1の外径よりも大きい内径の円筒状の調心部本体23aを有し、第1の実施形態と同様、調心部本体23aの内周面には3つのガイドブレード23bが互いに周方向に等間隔で設けられている。調心部23内の一端側には内蔵ファイバ22aの他端側が各ガイドブレード23bの長手方向中央まで挿入されており、内蔵ファイバ22aは各ガイドブレード23bの先端との当接によって調心されている。また、内蔵ファイバ22aの端面には屈折率整合剤23cが配置されている。尚、調心部23の他の構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
ファイバガイド24はコネクタ本体21内の他端側に固定され、V溝または円形孔によって他方の光ファイバ1の被覆部分を一方の光ファイバ1と同軸状に位置決めするように形成されている。ファイバガイド24内には光ファイバ1の撓み部分を受容可能な撓み受容部24aが設けられ、撓み受容部24aは着脱自在な蓋部材24bによって閉塞されている。即ち、蓋部材24bを取り外すことにより、光ファイバ1の押し込みによって生ずる撓み部分が撓み受容部24aに受容されるようになっている。
固定部材25はコネクタ本体21の一端側に設けられ、挿入された一方の光ファイバ1を締め付けることにより、一方の光ファイバ1を固定するように形成されている。
次に、前記光コネクタ20の組立方法について、図22を参照して説明する。尚、調心部23における光ファイバ1の調心方法については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
まず、図22(a) に示すように被覆付きの光ファイバ1をファイバホルダ7によって保持し、コネクタ本体21に挿入する。コネクタ本体21内に挿入された光ファイバ1は、図22(b) に示すようにファイバガイド24に案内されて調心部23の他端側に挿入され、調心部23に挿入された光ファイバ1の被覆1bが各ガイドブレード23bによって切り裂かれて各ガイドブレード23bの先端が光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接する。これにより、裸ファイバ素線1aのコア中心が各ガイドブレード23bの先端の内接円の中心と一致するように調心されるとともに、調心部23内で屈折率整合剤23cを介して内蔵ファイバ22aと突き合わされる。その際、ファイバガイド24の撓み受容部24aは蓋部材24bによって閉塞されているので、光ファイバ1に撓みが生ずることはない。この後、図22(c) に示すようにファイバガイド24から蓋部材24bを取り除き、光ファイバ1を更に押し込むと、ファイバガイド24内の光ファイバ1に撓み部1cが生ずる。この撓み部1cは撓み受容部24a内に受容され、この状態で光ファイバ1の後端側を固定部材25によって固定することにより、撓み部1cの復元力によって光ファイバ1の端面同士が押し付けられる。その際、ファイバ端面同士は調心部23によりコア中心が互いに一致するように調心されており、ファイバ端面同士は撓み部1cの復元力によって密着しているので、互いに信号光を通光可能となる。
このように、本実施形態によれば、調心部23に挿入された光ファイバ1の被覆1bを各ガイドブレード23bによって切り裂き、各ガイドブレード23bの先端をそれぞれ光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接させることにより、裸ファイバ素線1aを径方向に位置決めするようにしたので、光ファイバ1を内蔵ファイバ22aに対して被覆付きのまま精度良く調心することができる。
図23及び図24は本発明の第5の実施形態を示すもので、同図に示す光コネクタ30は光ファイバ1を相手側コネクタに接続するためのものである。
この光コネクタ30は、光ファイバ1が挿入されるコネクタ本体31と、コネクタ本体31の一端側に取付けられた調心フェルール32と、コネクタ本体31内に設けられたファイバガイド33と、光ファイバ1をコネクタ本体31に固定する固定部材34とを備えている。
コネクタ本体31は、例えば裸ファイバ素線1aの外径が125μm、被覆1bの外径が250μmの光ファイバ1が一端側及び他端側からそれぞれ挿入され、光ファイバ1同士が端面を突き合わせて接続されるようになっている。
フェルール32は被覆を除去された裸ファイバ素線1aの外径とほぼ等しい内径の孔を径方向中心部に有し、この孔には内蔵ファイバ32aが挿入されている。内蔵ファイバ32aは一端面をフェルール32の先端面に配置し、その端面は相手側コネクタの光ファイバと通光可能な平滑面になるように研磨処理されている。また、内蔵ファイバ32aの他端側はフェルール32の端面から調心部32内に突出している。
調心フェルール32は、光ファイバ1の外径よりも大きい内径の円筒状のフェルール本体32aを有し、第1の実施形態の調心部12と同様、調心部フェルール32aの内周面には3つのガイドブレード32bが互いに周方向に等間隔で設けられている。各ガイドブレード32bはフェルール本体32aの軸方向に延びる刃からなり、その長手方向一端側(コネクタ本体31側)はフェルール本体32aの内周面に向かって下り傾斜をなすように斜めに形成されている。また、各ガイドブレード32bの先端(長手方向他端側)は調心フェルール32の軸心に平行な直線状に形成されている。尚、調心フェルール32の他の構成は、第1の実施形態の調心部12と同様であるため説明を省略する。
ファイバガイド33はコネクタ本体31内の他端側に固定され、V溝または円形孔によって他方の光ファイバ1の被覆部分を一方の光ファイバ1と同軸状に位置決めするように形成されている。ファイバガイド33内には光ファイバ1の撓み部分を受容可能な撓み受容部33aが設けられ、撓み受容部33aは着脱自在な蓋部材33bによって閉塞されている。即ち、蓋部材33bを取り外すことにより、光ファイバ1の押し込みによって生ずる撓み部分が撓み受容部33aに受容されるようになっている。
固定部材34はコネクタ本体31の一端側に設けられ、挿入された一方の光ファイバ1を締め付けることにより、一方の光ファイバ1を固定するように形成されている。
次に、前記光コネクタ30の組立方法について、図24を参照して説明する。尚、調心部32における光ファイバ1の調心方法については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
まず、図24(a) に示すように予め先端面の角部をテーパ状に研削された被覆付きの光ファイバ1をファイバホルダ7によって保持し、コネクタ本体31に挿入する。コネクタ本体31内に挿入された光ファイバ1は、図24(b) に示すようにファイバガイド33に案内されて調心フェルール32に挿入され、調心フェルール32に挿入された光ファイバ1の被覆1bが各ガイドブレード32bによって切り裂かれて各ガイドブレード32bの先端が光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接する。これにより、裸ファイバ素線1aのコア中心が各ガイドブレード32bの先端の内接円の中心と一致するように調心されるとともに、調心フェルール32の先端から光ファイバ1の先端側が外部に突出する。その際、光ファイバ1の先端を調心フェルール32の外側に配置した当接板35に当接させることにより、光ファイバ1を所定の突出長さに規制し、この状態で光ファイバ1の後端側を固定部材34によって固定する。また、ファイバガイド33の撓み受容部33aは蓋部材33bによって閉塞されているので、当接板35との当接によって光ファイバ1の撓みが生ずることはない。
前述のように組立てられた光コネクタ30を相手側コネクタと接続する際は、ファイバガイド33から蓋部材33bを取り除き、図24(c) に示すように調心フェルール32を相手側コネクタのフェルール32′と突き合わせる。その際、相手側コネクタとの嵌合圧によって光ファイバ1がコネクタ本体31内に押し込まれるが、光ファイバ1の後端側は固定部材34によって固定されているため、ファイバガイド33内の光ファイバ1に撓み部1cが生ずる。この撓み部1cは撓み受容部33a内に受容され、撓み部1cの復元力によってファイバ端面が相手側コネクタのファイバ端面に押し付けられる。この場合、光ファイバ1の先端面は角部を削り取られているため、突き合わせ端面の面積が小さくなり、光接続に必要な圧力が十分に得られる。また、ファイバ端面は調心フェルール32によりコア中心が互いに一致するように調心されており、ファイバ端面同士は撓み部1cの復元力によって密着しているので、互いに信号光を通光可能となる。
このように、本実施形態によれば、調心フェルール32に挿入された光ファイバ1の被覆1bを各ガイドブレード32bによって切り裂き、各ガイドブレード32bの先端をそれぞれ光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接させることにより、裸ファイバ素線1aを径方向に位置決めするようにしたので、光ファイバ1を調心フェルール32に対して被覆付きのまま精度良く調心することができる。
図25乃至図28は本発明の第5の実施形態を示すもので、同図に示す光コネクタ30は光ファイバ1を相手側コネクタに接続するためのものである。
この光コネクタ40は、光ファイバ1が挿入されるコネクタ本体41と、コネクタ本体41の一端側に取付けられた調心フェルール42と、コネクタ本体41内に設けられたファイバガイド43と、光ファイバ1をコネクタ本体41に固定する固定部材44と、コネクタ本体41内に挿入された光ファイバ1の先端面をテーパ状に研削する端面研削部45を備え、第4の実施形態と同様、ファイバガイド43には撓み受容部43a及び蓋部材43bが設けられている。尚、端面研削部45以外の構成は第3の実施形態と同等であるため、詳細な説明は省略する。ている。
端面研削部45はファイバガイド43の一端側に設けられ、図26に示すように光ファイバ1の挿入方向に互いに間隔をおいて配置された複数の研削部材45aと、各研削部材45aに対向するように配置された複数のダミー部材45bと、各研削部材45a及び各ダミー部材45bをそれぞれ保持する一対の保持部材45cとからなる。この端面研削部45は、保持部材45cに設けたガイド溝45dに沿って裸ファイバ素線1aが挿入されると、図27(a) に示すように裸ファイバ素線1aの先端がダミー部材45bに案内されて研削部材45aに接触し、図27(b) に示すように研削部材45aによって裸ファイバ素線1aの先端の片側がテーパ状に研削されるようになっている。また、端面研削部45は、各研削部材45a及び各ダミー部材45bを互いに反対側に配置した他の保持部材45cを備え、先端の片側を研削された裸ファイバ素線1aの先端の他の片側を研削することにより、裸ファイバ素線1aの先端面を全周に亘ってテーパ状に研削するようになっている。
次に、前記光コネクタ40の組立方法について、図28を参照して説明する。尚、調心部42における光ファイバ1の調心方法については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
まず、図28(a) に示すように被覆付きの光ファイバ1をファイバホルダ7によって保持し、コネクタ本体41に挿入する。コネクタ本体41内に挿入された光ファイバ1は、ファイバガイド43に案内され、図28(b) に示すように端面研削部45によって先端面の角部をテーパ状に研削された後、図28(c) に示すように調心フェルール42に挿入され、調心フェルール42に挿入された光ファイバ1の被覆1bが各ガイドブレード42bによって切り裂かれて各ガイドブレード42bの先端が光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接する。これにより、裸ファイバ素線1aのコア中心が各ガイドブレード42bの先端の内接円の中心と一致するように調心されるとともに、調心フェルール42の先端から光ファイバ1の先端側が外部に突出する。その際、光ファイバ1の先端を調心フェルール42の外側に配置した当接板46に当接させることにより、光ファイバ1を所定の突出長さに規制し、この状態で光ファイバ1の後端側を固定部材44によって固定する。また、ファイバガイド43の撓み受容部43aは蓋部材43bによって閉塞されているので、当接板46との当接によって光ファイバ1の撓みが生ずることはない。
前述のように組立てられた光コネクタ30を相手側コネクタと接続する際は、ファイバガイド43から蓋部材43bを取り除き、図28(d) に示すように調心フェルール42を相手側コネクタのフェルール42′と突き合わせる。その際、相手側コネクタとの嵌合圧によって光ファイバ1がコネクタ本体41内に押し込まれるが、光ファイバ1の後端側は固定部材44によって固定されているため、ファイバガイド43内の光ファイバ1に撓み部1cが生ずる。この撓み部1cは撓み受容部43a内に受容され、撓み部1cの復元力によってファイバ端面が相手側コネクタのファイバ端面に押し付けられる。この場合、光ファイバ1の先端面は角部を削り取られているため、突き合わせ端面の面積が小さくなり、光接続に必要な圧力が十分に得られる。また、ファイバ端面は調心フェルール42によりコア中心が互いに一致するように調心されており、ファイバ端面同士は撓み部1cの復元力によって密着しているので、互いに信号光を通光可能となる。
このように、本実施形態によれば、調心フェルール42に挿入された光ファイバ1の被覆1bを各ガイドブレード42bによって切り裂き、各ガイドブレード42bの先端をそれぞれ光ファイバ1の裸ファイバ素線1aに当接させることにより、裸ファイバ素線1aを径方向に位置決めするようにしたので、第4の実施形態と同様、光ファイバ1を調心フェルール42に対して被覆付きのまま精度良く調心することができる。
また、コネクタ本体41への光ファイバ1の挿入力によって光ファイバ1の先端面の角部を研削する端面研削部45を備えているので、光ファイバ1の挿入前に専用工具を使用して別途光ファイバ1の端面研削処理を施しておく必要がなく、光コネクタ40の組立作業をより効率良く行うことができる。
1…光ファイバ、1a…裸ファイバ素線、1b…被覆、10…光コネクタ、11…コネクタ本体、12…調心部、12b,12e…ガイドブレード、17…調心部、17b…ガイドブレード、17c…スプリング、18…調心部、18b…ガイドブレード、18c…ゴム、20…光コネクタ、21…コネクタ本体、22…調心部、22b…ガイドブレード、30…光コネクタ、31…コネクタ本体、32…調心フェルール、32b…ガイドブレード、40…光コネクタ、41…コネクタ本体、42…調心フェルール、42b…ガイドブレード、45…被覆除去部。

Claims (8)

  1. 被覆付き光ファイバの裸ファイバ素線を径方向に位置決めする光ファイバの調心構造であって、
    互いに光ファイバの周方向に間隔をおいて配置され、光ファイバの被覆を切り裂き可能に鋭利に形成された3つ以上のガイドブレードを備え、
    各ガイドブレード間に挿入された光ファイバの被覆を各ガイドブレードによって切り裂きながら各ガイドブレードの先端をそれぞれ光ファイバの裸ファイバ素線に当接させて裸ファイバ素線を径方向に位置決めするように構成した
    ことを特徴とする光ファイバの調心構造。
  2. 前記各ガイドブレードの先端にそれぞれ内接する内接円の直径が126μm以上126.5μm以下となるように各ガイドブレードを配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバの調心構造。
  3. 前記各ガイドブレードを光ファイバの径方向に移動自在に設け、
    各ガイドブレードを光ファイバの径方向内側に向かって付勢する付勢手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバの調心構造。
  4. コネクタ本体内に光ファイバを挿入してなる光コネクタにおいて、
    請求項1乃至3の何れかに記載の調心構造を有する調心部を備え、
    コネクタ本体の一端側及び他端側にそれぞれ挿入された光ファイバ同士を調心部によって調心し、互いに突き合わせて接続するように構成した
    ことを特徴とする光コネクタ。
  5. コネクタ本体内に光ファイバを挿入してなる光コネクタにおいて、
    請求項1乃至3の何れかに記載の調心構造を有する調心部と、
    相手側コネクタと接続される内蔵ファイバと、
    内蔵ファイバを保持するフェルールとを備え、
    コネクタ本体内に挿入された光ファイバを調心部によって調心し、内蔵ファイバに突き合わせて接続するように構成した
    ことを特徴とする光コネクタ。
  6. コネクタ本体内に光ファイバを挿入してなる光コネクタにおいて、
    請求項1乃至3の何れかに記載の調心構造を有する調心部と、
    コネクタ本体内に挿入された光ファイバを挿通するフェルールとを備え、
    コネクタ本体内に挿入された光ファイバを調心部によって調心し、光ファイバの先端をフェルールの先端面に配置して相手側コネクタと接続するように構成した
    ことを特徴とする光コネクタ。
  7. 前記光ファイバの挿入力によって光ファイバの先端面の角部を研削する端面研削部を備えた
    ことを特徴とする請求項4、5または6記載の光コネクタ。
  8. 被覆付き光ファイバの裸ファイバ素線を径方向に位置決めする光ファイバの調心方法であって、
    互いに光ファイバの周方向に間隔をおいて配置された3つ以上の鋭利なガイドブレード間に被覆付き光ファイバを挿入し、
    各ガイドブレードによって光ファイバの被覆を切り裂きながら各ガイドブレードの先端をそれぞれ光ファイバの裸ファイバ素線に当接させて裸ファイバ素線を径方向に位置決めする
    ことを特徴とする光ファイバの調心方法。
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