JP2008015183A - 光ファイバ保持構造および光ファイバ保持構造の製造方法 - Google Patents

光ファイバ保持構造および光ファイバ保持構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光ファイバと保持部材を低い処理温度で接着でき、接着部の劣化を低減できる光ファイバ保持構造およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 光ファイバ1と保持部材11とを常温ガラス反応液によって接着し、ファイバ1と保持部材11との間に常温ガラス材によって形成された接着部を設けた光ファイバ保持構造とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は保持部材に光ファイバを保持する光ファイバ保持構造、光ファイバ保持構造の製造方法に関する。
光ファイバを接続するためにフェルールの光ファイバ孔に光ファイバを保持させ、アダプタによって2つのフェルールの先端同士を突き合わせる方法、2つの光ファイバを接続したのち、接続部分をスリーブで覆って補強する方法などが知られている。
特許文献1には、フェルールの光ファイバ孔にエポキシ樹脂などの樹脂系接着剤で接着したフェルール構造が開示されている。
特許文献2には、光ファイバを融着接続後、接続部分をスリーブで覆い、スリーブを接着用樹脂で固定する光ファイバの接続方法が開示されている。
特許文献3には、フェルールの光ファイバ孔に低融点ガラスで接着したフェルール構造が開示されている。
特開2004−086204号公報(段落[0023]、図3) 特開2003−315596号公報(段落[0021]) 特開2005−241703号公報(段落[0014]、図1)
しかしながら、特許文献1のように樹脂系接着剤を使用した場合、接着剤からガス状物質が発生し光ファイバ端面に付着してファイバ端面が曇るという問題点があった。近年、加工用などに使用するために光ファイバを通る光の強度が大きくなっている。この場合には、光ファイバ端面が曇る程度がひどくなる。ガス状物質の発生も樹脂系接着剤の劣化となるが、樹脂系接着剤はその他種々の原因によって劣化する。光ファイバ端面が曇ると、端面における光損失が大きくなると共に、接着剤からのガス状物質の発生や接着剤の劣化も大きくなるという悪循環となる。特許文献2の場合も光ファイバの接続部分から漏れる光や発生する熱によって樹脂系接着剤が劣化する問題点があった。
一方、特許文献3のように低融点ガラスを使用した場合、ガラスを溶融させて接着する必要があるため、200℃よりはるかに高い処理温度が必要である。このため、光ファイバなどに悪影響があり、かつ特別の装置が必要でありコストアップする問題点があった。
本発明は上記課題を解決したもので、光ファイバと保持部材を低い処理温度で接着でき、かつ接着部の劣化を低減できる光ファイバ保持構造および光ファイバ保持構造の製造方法を提供する。
上記技術的課題を解決するために、請求項1の発明では、光ファイバと、前記光ファイバを保持する保持部材と、常温ガラス材によって形成され前記光ファイバと前記保持部材を接着する接着部が設けられていることを特徴とする光ファイバ保持構造としている。
請求項2の発明では、前記保持部材が光ファイバ孔を備えたフェルールであり、前記光ファイバ孔に挿入された前記光ファイバと前記フェルールとの間に前記接着部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ保持構造としている。
請求項3の発明では、前記保持部材がスリーブであり、前記スリーブの内部に挿入された一対の前記光ファイバと前記スリーブとの間に前記接着部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ保持構造としている。
請求項4の発明では、光ファイバと、前記光ファイバを保持する保持部材とを常温ガラス材によって接着することを特徴とする光ファイバ保持構造の製造方法としている。
請求項5の発明では、前記保持部材の保持位置に前記光ファイバを位置決めする第1工程と、前記保持部材と前記光ファイバとの間に常温ガラス反応液に浸透させる第2工程が設けられていることを特徴とする請求項4記載の光ファイバ保持構造の製造方法としている。
請求項6の発明では、前記保持部材が前記光ファイバを挿入可能な光ファイバ孔を備えており、前記光ファイバ孔に前記光ファイバを挿入する第1工程と、前記光ファイバ孔の一方端を常温ガラス反応液に浸漬する第2工程が設けられていることを特徴とする請求項4記載の光ファイバ保持構造の製造方法としている。
請求項1の発明によれば、光ファイバと保持部材を接着する接着部が常温ガラス材で形成されているので、200℃以下という低温で接着できる効果がある。この結果、光ファイバなどへの悪影響を低減でき、かつ製造コストも低減できる。また接着部が常温ガラス材で形成されているので、接着部の劣化を低減できる。
請求項2の発明によれば、フェルールの光ファイバ孔と光ファイバを接着する接着部が常温ガラス材で形成されているので、光ファイバフェルールを200℃以下という低温で製造できる効果がある。また、接着部からガス状物質が発生しないので、光ファイバ端面の曇りの発生がなく、信頼性に優れた光ファイバフェルールが得られる効果がある。
請求項3の発明によれば、スリーブと光ファイバを接着する接着部が常温ガラス材で形成されているので、光ファイバフェルールを200℃以下という低温で製造でき、かつ接着部の劣化を低減できる効果がある。
請求項4の発明によれば、光ファイバと保持部材を常温ガラス材で接着しているので、200℃以下という低温で接着できる効果がある。この結果、光ファイバなどへの悪影響を低減でき、かつ製造コストも低減できる。また常温ガラス材で接着しているので、接着部の劣化を低減できる。
請求項5の発明によれば、保持部材と光ファイバとの間に常温ガラス反応液に浸透させて保持部材と光ファイバを接着させるので、毛細管現象により常温ガラス反応液が浸透し接着部を形成することができるため接着部を薄くすることができる効果がある。
請求項6の発明によれば、光ファイバ孔に光ファイバを挿入した後に光ファイバ孔の一方端を常温ガラス反応液に浸漬するので、毛細管現象により常温ガラス反応液が浸透するため光ファイバ孔中心に光ファイバを自動調芯することができる効果がある。
図1は第1実施形態の光ファイバフェルールの断面説明図である。光ファイバフェルールはフェルール10の内部に光ファイバ1を接着固定した構造である。フェルール10は、先端に位置するキャピラリ11(セラミックス製:ジルコニア)と、キャピラリ11を保持するフランジ12(金属製:ステンレス)から形成されている。キャピラリ11は略円柱形状で、その内部には軸方向にのびる光ファイバ孔11aが貫通している。光ファイバ孔11aは光ファイバ1が挿入される孔である。フランジ12には軸方向に貫通する空隙部12aが設けられている。光ファイバ1はコアの周囲をクラッドで包んだ芯線をジャケット被覆(被覆層)した構造である。光ファイバ1は先端部分の被覆層を剥離して使用する。被覆層が剥離されている先端部分を芯線部1a、被覆層が存在する部分を被覆部1bという。光ファイバ1はフェルール10の内部に挿入されている。具体的には、キャピラリ11の光ファイバ孔11aに芯線部1aが挿入される。被覆部1bはフランジ12の空隙部12aに位置している。
光ファイバ1の芯線部1aとキャピラリ11とは接着部2によって接着されている。また光ファイバ1(主に被覆部1b)とフランジ12とは接着部3によって接着されている。接着部2および接着部3は、いずれも常温ガラス材によって形成されている。こうして光ファイバ1をフェルール10の光ファイバ孔11aに常温ガラス材によって接着した光ファイバ保持構造(光ファイバフェルール構造)が形成されている。
常温ガラス材とは、加水分解可能な有機金属化合物を反応液中において、加水分解、脱水縮合させて形成されたガラスのことである。有機金属化合物としては、アルコキシド系を部分的に加水分解して得られる低縮合物やアルコキシシランが利用できる。加水分解、脱水縮合させる方法としてはホウ素イオンの存在下で触媒としてハロゲンイオンを添加する方法がある。常温ガラス材を形成する反応液を常温ガラス反応液という。この常温ガラス反応液は、反応の制御を容易にするために希釈することが望ましい。希釈液としては、加水分解可能な有機金属化合物を溶解することができ、しかも水を一定の割合で均一に混合できるものであればよい。例えば、メタノール、エタノール、i−プロパノール、n−プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルコール類、ブタノールとセルソルブとブチルセルソルブとの混合溶剤、又はキシレンとシクロヘキサンとの混合溶剤等が例示できる。また常温ガラス反応液に用いる溶媒として、水および有機金属化合物を溶解することができ、かつ水と均一に混合することができるものが利用できる。例えば、希釈液と同様のアルコール類やブタノール+セロソルブ+ブチルセロソルブ、あるいはキシロール+セロソルブアセテート+メチルイソブチルケトン+シクロヘキサン等の混合溶媒が例示できる。加水分解、脱水縮合の反応は常温で進行するため常温ガラスと呼ばれている。しかし反応速度を制御するため200℃以下の温度を加えてもよい。常温ガラス反応液はコーティング材として利用されてきたもので、接着剤として利用した例はない。
次に、光ファイバフェルールの製造方法について、図2、3を参照して説明する。図2はフェルールに光ファイバを挿入した状態を説明する説明図である。図3は光ファイバフェルールを常温ガラス反応液に浸漬した状態を示す説明図である。
光ファイバ1は先端部分の被覆層を剥離して芯線部1aが形成された状態にする。フェルール10のフランジ部12側から空隙部12aに芯線部1aを挿入し、図2のように芯線部1aを光ファイバ孔11aに挿入し芯線部1aの先端がわずかに外部に出た状態にする。光ファイバ1としては、芯線部1aの外径(クラッド径)が約125μm、被覆部1bの外径が250μmのものを用いた。光ファイバ1は、芯線部1aのコアもクラッドも石英ガラスで形成されたガラス製で、1560nm光を導光するシングルモードファイバである。
光ファイバ孔11aの孔径は約126μmである。クラッド径にも光ファイバ孔11a孔径にも公差があるので、芯線部1aと光ファイバ孔11aとの隙間は0.5〜1μm(径換算で1〜2μm)である。光ファイバ1の被覆部11bとフランジ12の最小の隙間は片側で約450μmである。
図3に示すように、フェルール10に光ファイバ1を挿入した状態で、容器20に入れた常温ガラス反応液4にキャピラリ11の先端を2〜3mm程度浸漬させた。常温ガラス反応液4としては(株)日興製ヘリオスコートKTを使用した。この常温ガラス反応液4には希釈液、溶媒としてイソプロピルアルコールが用いられている。この常温ガラス反応液4の粘度は0.002〜0.01Pa・sと低いので、光ファイバ1の芯線部1aとキャピラリ11の間の空隙に毛細管現象により容易に浸透していく。常温ガラス反応液4に浸漬後15〜30秒程度で常温ガラス反応液は光ファイバ孔11a内全体に充填される。充填完了後、1〜2分程度すると充填された常温ガラス反応液の粘度が高くなる。次に常温ガラス反応液をフランジ12側の空隙部12aにスポイト等で自然落下する様に注入する。こうして光ファイバ光11a、空隙部12aに常温ガラス反応液を充填した後、フェルール10を光ファイバ1と一緒に常温ガラス液4から引き上げ、常温で7〜8時間自然放置すると、常温ガラス反応液が固化し、フェルール10と光ファイバ1が接着される。環境温度にも左右されるが、24H程度放置すると実用上十分な強度になる。以上の光ファイバ孔11aおよび空隙部12aへの常温ガラス反応液充填と常温放置をさらに2回繰り返した。その後、キャピラリ11の端面11bを研磨し、端面11aに付着した余分な常温ガラス材を取り除くとともに芯線1aの端面をキャピラリ11の端面11aと同じ平面上となるようにした。
製造されたキャピラリ11の端面11aを観察したところ、常温ガラス反応液充填時には光ファイバ孔11a内の芯線部1aの位置は固定されていないにもかかわらず芯線部1aは光ファイバ孔11aの中心に自動的に調芯されていた。この結果、この光ファイバフェルールを光コネクタに使用すると、光コネクタにおける光の結合効率が向上することができる。常温ガラス材を用いて接着すると、接着部分に容易に浸透でき、かつ常温で反応させることができるため、真空引きや加温のため特別な装置の必要はなく、低コストで製造できる。仮に加温が必要な場合も、200℃以下と低温であるため、低融点ガラスに比べて、はるかに低温で処理することができる。
光ファイバ1に波長1560nm、光強度1Wのレーザ光を導光し、芯線部1aの端面から放射する試験を行った。試験時間9000時間後に芯線部1aの端面を観察したが、端面に曇りの発生は見られなかった。これに対して接着剤にエポキシ樹脂を使用した従来例では試験時間500時間で端面に曇りが発生した。
常温ガラス材はエポキシ系等の樹脂系接着剤に比べて数倍熱伝導率が大きいため、光ファイバ端面などから発生する熱を効率的に放熱できる効果もある。キャピラリの材質をジルコニアに替えてステンレスなどの金属を使用すると熱伝導率が25倍以上大きいのでさらに大きな放熱効果が得られる。
加工用レーザ等ではフェルールに導光するレーザは10W以上になる。このような高出力になるとファイバ及びフェルール端面にARコーティングをしても上記端面はわずかな熱損出(例えば20mw程度)を持つ。このわずかな熱損出でもファイバ端面は局部的に加熱され、熱が蓄積されると局部的に高熱となり、熱損傷を起こしやすい。一方、接着部に樹脂系接着剤が使用されていると、ファイバ端面が50〜60℃になると充填されてる樹脂系接着剤からガス状物質がフェルール端面からわずかながら発生する。このわずかなガスの影響でファイバ端面が曇り出すと、さらに熱損出が増えるため、さらに端面が曇ると言う悪循環に陥る。すなわち、わずかな曇り現象のきっかけがあるとファイバ端面はたちどころに熱損傷を受けてしまう。しかし、第1実施形態のように、接着部に常温ガラス材を使用するとガス状物質の発生がないので光ファイバ端面の曇り現象は発生しない。この結果、放熱の向上とともに信頼性に優れた光ファイバフェルールが得られる。
なお、第1実施形態では、接着部2、3ともに常温ガラス材によって形成されているが、接着部3はエポキシ樹脂等の樹脂系接着剤を使用してもよい。またキャピラリ11の端面を常温ガラス反応液に浸漬させたが、空隙部12aに常温ガラス反応液を注入する方法で、光ファイバ孔11a内に常温ガラス反応液を浸透させてもよい。
第2実施形態について図4を用いて説明する。図4はスリーブにより一対の光ファイバを結合させた光ファイバ保持構造を説明する説明図である。一対の光ファイバ1、1それぞれの一方端側の被覆をはぎ取り芯線部1a、1aが形成されている。芯線部1a、1aの先端を互いに当接させ融着接続により接続部1cが形成されている。スリーブ5の光ファイバ孔5a内に接続部1cが位置するように芯線部1a、1aはスリーブ5で覆われている。スリーブ5は第2実施形態の保持部材である。光ファイバ孔5a内は常温ガラス材が充填され、光ファイバとスリーブとを接着する接着部6が形成されている。芯線部1aの外径は125μm、光ファイバ孔5aの孔径は250μmである。
第2実施形態の製造方法を説明する。はじめに一対の光ファイバ1、1それぞれの一方端側の被覆をはぎ取り芯線部1a、1aを形成する。一方の芯線部1aにスリーブ5を挿入し、この芯線部1aの先端に他方の芯線部1aの先端を突き合わせて、融着によって接続し接続部1cを形成する。融着接続後、スリーブ5を接続部1cを覆う位置に移動する。接続部1cが光ファイバ孔5aのほぼ中心になるようにすることが望ましい。その後、光ファイバ孔5aの一端側から常温ガラス反応液を充填する。芯線部1aとスリーブ5の間の隙間は非常に狭く、かつ常温ガラス反応液は粘性が低いので、光ファイバ孔5aの端に反応液を付着させると毛細管現象により光ファイバ孔5a内に浸透する。こうして常温ガラス反応液は光ファイバ孔5a内全体に充填される。充填完了後、常温で放置すると、第1実施形態同様、常温ガラス反応液が固化し、光ファイバ1とスリーブ5が接着される。第2実施形態の場合も、第1実施形態同様、必要に応じて常温ガラス反応液充填、反応固化を数回繰り返す。
この場合も、接着部6に樹脂系接着剤を使用すると接続部1cから漏れた光や熱によって接着部6が劣化するが、接着部6に常温ガラス材を使用すれば接着部6の劣化を低減できる。また第1実施形態と同様、放熱効果も向上できる、製造コストも低減できる。
第3実施形態について図5を用いて説明する。図5はV溝付保持部材のV溝に光ファイバを固定した光ファイバ保持構造の説明図である。保持部材6はセラミックス、金属などであり、一面にV溝7が形成されている。この溝に光ファイバ1の芯線部1aが載置されている。V溝は円筒状の光ファイバを正確に位置決めし、光ファイバ同士を光結合するためなどに用いられる。芯線部1aと保持部材6は常温ガラス材から形成された接着部8により接着されている。
第3実施形態の製造方法を説明する。はじめにV溝付きの保持部材6を用意する。そのV溝7に光ファイバ1の芯線部1aを載置する。次に、芯線部1aに沿って常温ガラス反応液をV溝7中に充填する。充填完了後、常温で放置すると、第1実施形態同様、常温ガラス反応液が固化し、光ファイバ1と保持部材6が接着される。第2実施形態の場合も、第1実施形態同様、必要に応じて常温ガラス反応液充填、反応固化を数回繰り返す。なお、常温ガラス反応液の最初の充填時には、芯線部1aをV溝7に載置する前に、V溝7に常温ガラス反応液を必要量塗布し、すばやく芯線部1aをV溝7に載置するようにしてもよい。
この場合も、第1実施形態と同様、接着部の劣化を防止する効果、光ファイバ端面の曇りを防止する効果、放熱を向上する効果がある。
なお、第1〜3実施形態では一つまたは一対の光ファイバを用いたもので説明したが、複数または複数対の光ファイバいわゆる多芯型の場合にも適用できることはいうまでもない。また光ファイバフェルール、スリーブを用いた接続構造、V溝を用いた保持構造で説明したが、他の構造の保持構造にも適用できる。
第1実施形態の光ファイバフェルールの断面説明図 フェルールに光ファイバを挿入した状態を説明する説明図 光ファイバフェルールを常温ガラス反応液に浸漬した状態を示す説明図 スリーブにより一対の光ファイバを結合させた光ファイバ保持構造を説明する説明図 V溝付保持部材のV溝に光ファイバを固定した光ファイバ保持構造の説明図
符号の説明
1…光ファイバ
1a…芯線部
2、3、6、8…接着部
4…常温ガラス反応液
5…スリーブ(保持部材)
6…保持部材
7…V溝
10…フェルール(保持部材)
11…キャピラリ(保持部材)
11a…光ファイバ孔

Claims (6)

  1. 光ファイバと、前記光ファイバを保持する保持部材と、常温ガラス材によって形成され前記光ファイバと前記保持部材を接着する接着部が設けられていることを特徴とする光ファイバ保持構造。
  2. 前記保持部材が光ファイバ孔を備えたフェルールであり、前記光ファイバ孔に挿入された前記光ファイバと前記フェルールとの間に前記接着部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ保持構造。
  3. 前記保持部材がスリーブであり、前記スリーブの内部に挿入された一対の前記光ファイバと前記スリーブとの間に前記接着部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ保持構造。
  4. 光ファイバと、前記光ファイバを保持する保持部材とを常温ガラス材によって接着することを特徴とする光ファイバ保持構造の製造方法。
  5. 前記保持部材の保持位置に前記光ファイバを位置決めする第1工程と、前記保持部材と前記光ファイバとの間に常温ガラス反応液に浸透させる第2工程が設けられていることを特徴とする請求項4記載の光ファイバ保持構造の製造方法。
  6. 前記保持部材が前記光ファイバを挿入可能な光ファイバ孔を備えており、前記光ファイバ孔に前記光ファイバを挿入する第1工程と、前記光ファイバ孔の一方端を常温ガラス反応液に浸漬する第2工程が設けられていることを特徴とする請求項4記載の光ファイバ保持構造の製造方法。
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