JP2011037412A - 車両用トノカバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トノカバー本来の機能を維持しつつ、トノカバーを上下方向に開閉するバックドアに適用できるようにする。
【解決手段】車両後部の荷室3の上部を覆うトノカバー5は、トノカバー本体11とトノカバー本体11の車幅方向両側に設けた布状部材13とを備える。トノカバー本体11は後縁部11b側を、取付ベルト25によりバックドア9裏面のトリム部29に回動可能に取り付け、前縁部11aを紐35により車体に対して吊り下げ支持する。紐35は一端35aを前縁部11aに、他端35bを荷室3の車幅方向両側内面のトリム部36に連結し、中途部分は、バックドア9における上部のトリム部29に移動可能に連結する。布状部材13は、車幅方向外側の端部を、ホック14によりバックドア裏面のトリム部29に取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両後部の荷室上部を覆うトノカバーを備える車両用トノカバー装置に関する。
従来、車両後部の荷室上部を覆うトノカバーとして、横開きバックドアの開閉動作に伴ってトノボード本体の一側部を引き上げ、バックドアに寄り添うようにして保管するものが知られている(下記特許文献1参照)。
特開2002−19528号公報
ところで、このようなトノカバー(トノボード本体)を上下方向に開閉するバックドアに適用する場合には、バックドアを開閉支持するガスステーなどの開閉支持機構のトノカバーへの干渉を回避するために、トノカバーの車幅方向長さを短くする必要が生じる。
ところが、トノカバーの車幅方向長さを短くすると、荷室に積載した荷物が外部に露出することになり、トノカバー本来の機能を損なうことになる。
そこで、本発明は、トノカバー本来の機能を維持しつつ、トノカバーを上下方向に開閉するバックドアに適用できるようにすることを目的としている。
本発明は、トノカバーが、平板形状のトノカバー本体と、このトノカバー本体の車幅方向端部に一部位が連続する可撓性のシート状部材とを有し、このシート状部材の他部位を、上下方向に開閉するバックドアに取り付けたことを特徴とする。
本発明によれば、平板形状のトノカバー本体の車幅方向長さを、ガスステーなどの開閉支持機構への干渉を回避すべく短くしても、その短くした領域には可撓性のシート状部材が存在するので、荷室に積載した荷物が外部に露出するのを抑えることができる。また、バックドアの開閉支持機構を設定してある車幅方向端部付近のトノカバーは、可撓性のシート状部材で構成しているので、例え干渉したとしても、開閉支持機構に押し付けられて形状が変位することにより、トノカバーの損傷を抑えることが可能となる。
本発明の一実施形態を示すトノカバーを備えた車両後部の荷室の車両側方からの斜視図である。 図1のトノカバーの平面図である。 (a)は図2のA−A断面図、(b)は図2のB−B断面図、(c)は図2のC−C断面図である。 図1のトノカバーのバックドア裏面への取付部に使用するフッククリップ周辺の断面図である。 図1のD−D断面図である。 図1のトノカバーのトノカバー本体を吊り下げ支持する紐を引っ掛けるヒューズクリップの分解斜視図である。 (a)は図6のヒューズクリップの組付状態でのE−E断面図、(b)は図6のヒューズクリップの組付状態でのF−F断面図である。 バックドアを開放してトノカバーを格納した状態を示す側面図である。 バックドアを閉じた状態で乗員が車室の後部からトノカバー本体を掴んで持ち上げた状態を示す側面図である。 ヒューズクリップが機能して紐によるトノカバー本体の支持が解除された状態を示す側面図である。 トノカバーをバックドア裏面に格納した不使用状態を示す側面図である。 図11のG-G断面図である。 トノカバーを荷室の後部を覆うようにして使用する場合の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、車両1の後部のリヤシート2の後方には荷室3が形成され、この荷室3の上部をトノカバー5が覆っている。なお、図では矢印Rで示す方向が車両後方であり、この車両後部に形成してある開口7(図8参照)に対し、バックドア9が車両上部に設けた図示しないヒンジ部材を中心として上下方向に開閉可能となっている。
バックドア9は、開閉支持機構であるガスステー10によって開閉支持されている。ガスステー10は、一端を車体側の取付部20に回動可能に取り付け、他端をバックドア9側の取付部30に回動可能に取り付けている(図10参照)。
トノカバー5は、図2にその全体を示すように、トノカバー本体11と、その車幅方向(図2中で左右方向)両側に一部位が連続して一体的に設けてある、可撓性のシート状部材としての布状部材13とを備えている。
上記したトノカバー本体11は、図1のようにバックドア9を閉じたときに、荷室3の車幅方向両端を除く車幅方向中央のほぼ全域を覆うものであり、前縁部11aと、後縁部11bと、左右両側縁部11cとを有している。
ここで、左右両側縁部11cは、図2に示すように、トノカバー本体11の車両後方側が車両前方側より車幅方向長さが長くなるように、車両後方側が車両前方側より車幅方向外側に位置するよう傾斜している。また、後縁部11bは、全体として車両後方に凸となるよう緩やかに湾曲させてあり、その車幅方向中央には、バックドア9の裏面形状に合わせて円弧形状の凹部11b1を形成している。前縁部11aは車幅方向に沿って直線状としている。
一方、布状部材13は、トノカバー本体11の左右両側縁部11cに対応する内側縁13aと、トノカバー本体11の前縁部11aに対しほぼ同一直線上に位置する前縁13bと、内側縁13aの車両後方側の端部と前縁13bの車幅方向外側の端部との間に位置する外側縁13cとを有して、全体としてほぼ三角形状となっている。前縁13bと外側縁13cとが交差する角部には、バックドア9に取り付けるためのホック14を設けている。
前記トノカバー本体11は、可撓性の本体シート状部材としての布部15と、布部15の外周縁部を骨組のようにして形成する長尺の板状部材であるワイヤ部材17とを備えている。ここで、布部15は、上記した三角形状の布状部材13と一体物として形成している。
すなわち、図2のA−A断面図である図3(a)に示すように、布状部材13は、2枚の布13a,13bを互いに重ね合わせたものであり、布部15も2枚の布15a,15bを互いに重ね合わせたものである。また、布状部材13の布13aと布部15の布15aとが互いに連続して一体物であり、布状部材13の布13bと布部15の布15bとが互いに連続して一体ものである。そして、布状部材13における布部15との境界部分近傍を縫合部19として縫い合わせてある。
上記した布状部材13と布部15との間の縫合部19以外の布部15における2枚の布15a,15b同士の縫い合わせについては、図2のB−B断面図である図3(b)に示すように、2枚の布15a,15bの端末を内側に折り込み、この織り込んだ端末同士を縫合部21として縫い合わせてある。
なお、この内側の縫合部21については、2枚の布15a(13a),15b(15a)を図3の状態から裏返した状態で縫合する。したがって、布状部材13の前縁13b及び外側縁13cについても、この裏返し状態で縫合する。
そして、上記2枚の布15a,15b相互間の外周側には、前記した骨組となるワイヤ部材17を収容している。このワイヤ部材17は、本体シート状部材である布部15の表面に沿った方向と交差(直交)する方向(図3中で左右方向)に板厚を備える板状部材となっている。
また、上記したワイヤ部材17は、2枚の布15a,15b相互間に収容する前の自然状態ではほぼ直線状となっており、この直線状のワイヤ部材17を弾性変形により湾曲させつつ2枚の布15a,15b相互間の空隙23に挿入する。この挿入の際には、2枚の布15a,15b相互間の外周縁部の一部における図示していない未縫合とした開口部から行う。
弾性変形させた状態で空隙23に挿入したワイヤ部材17は、その復元力によって周縁の縫合部19,21を押し付けるようにすることで、布部15に対して外側に向けて張力を与え、これにより布部15が平板状を維持することになる。
また、図3(c)に示すように、トノカバー本体11の後縁部11bの車幅方向両側には、車両後方に突出する取付ベルト25を、縫合部23として2枚の布15a,15bの端末とともに一緒に縫い合わせて取り付ける。なお、この縫合部23は、前記図3(b)の縫合部21に対して連続したものであり、縫合部21に対し取付ベルト25を追加しただけである。
そして、この取付ベルト25には、衣服などに使用する留め金となるホック27を設けてあり、このホック27を利用して、図1に示すようにバックドア9の裏面の内装部材であるトリム部29に着脱可能に取り付ける。
上記したトリム部29の取付ベルト25を取り付ける位置には、図4に示すようにホッククリップ31を装着している。ホッククリップ31は、トリム部29に形成した嵌合孔29aに嵌合させる嵌合部31aと、取付ベルト25側のホック27と着脱可能に結合するホック部31bとを備えている。
同様にして、前記した布状部材13のホック14を着脱可能に取り付けるための、上記ホッククリップ31と同様のホッククリップ33(図5)を、バックドア9の車幅方向端部付近のトリム部29に装着している。
また、図2に示すように、トノカバー本体11の前縁部11a付近における車幅方向両端部には、可撓性線状部材としての紐35の一端35aを連結している。紐35の他端35bは、図1に示すように、車体側である荷室3の車幅方向両側内面の内装部材であるトリム部36に設けた連結部37に連結する。その際、紐35の中途部分は、バックドア9の開閉時の回動支点側近傍のトリム部29に設けた連結部39に移動可能に連結する。
この状態でトノカバー本体11は、図1に示すバックドア9の閉時において、紐35によって車両前方側部分が吊り下げ支持された状態となる。このときトノカバー本体11は図5に示すように、荷室3の車幅方向中央のほぼ全域の上部を覆うことになり、一方布状部材13は、トノカバー本体11で覆っていない荷室3の車幅方向両側部分を、補うようにして覆うことになる。このとき布状部材13は、ガスステー10の下方にて弛み13dを備えることになる。この弛み13dの上方にガスステー10が位置している。なお、図5では、紐35を省略している。
また、上記した紐35の他端35b及び中途部分における相手側の各連結部37,39には、図6,図7に示すようなヒューズ機構を構成するヒューズクリップ41を取り付けている。ヒューズクリップ41は、上記した各連結部37,39に対応するトリム部36,29の嵌入孔36a,29aに嵌入する嵌入部43と、紐35を通すようにして引っ掛けるフック部45とを備えている。
嵌入部43は、全体が大略中空の円筒形状で、嵌入時にトリム部36,29の嵌入方向前方に位置する爪部43aと、嵌入時にトリム部36,29の嵌入方向後方に位置する鍔部43bと、フック部45が挿入されて連結される連結部43cとを備えている。この連結部43cには、軸方向に沿って開口部43c1を形成するとともに、円周方向に沿って2個の係合用スリット43c2を形成してある。
一方、フック部45は、嵌入部43の連結部43cに挿入される連結軸部45aと、連結軸部45aの挿入方向後方に位置する鍔部45bと、鍔部45bの連結軸部45aと反対側に位置するフック本体部45cとを備えている。
上記した連結軸部45aの外周部には、嵌入部43側の連結部43cの係合用スリット43c2に係合する突起45a1を形成してある。この突起45a1は僅かな突出量を有しており、フック部45に付加された所定以上の荷重によってフック部45が嵌入部43から外れるように設定している。また、連結軸部45aの外周部には、嵌入部43側の開口部43c1にスライド挿入される凸部45a2が、軸方向に延設されている。
また、上記したフック部45のフック本体部45cは、その全体が大略中空の球形状としてあり、連結軸部45aの軸方向に直交する方向に紐35が挿入される貫通孔45c1を備えるとともに、側部には貫通孔45c1に連通する開口部45c2を設けてある。図7(b)に示す開口部45c2の幅Wは紐35の直径よりやや狭く(小さく)してあり、したがって紐35は、開口部45c2から変形させながら貫通孔45c1に押し込むようにして挿入させることになり、挿入後は、元の断面ほぼ円形に復元するので、開口部45c2から外れにくいものとなる。
このような構成の車両用トノカバー装置では、図5に示すように、トノカバー本体11は、車幅方向(図5中で左右方向)端部がガスステー10より車幅方向内側(図5中で右側)になるようにして、車幅方向長さを短くしているので、バックドア9の開閉時には、トノカバー本体11がガスステー10に干渉することを回避できる。その際、荷室3におけるトノカバー本体11より車幅方向外側の領域については、布状部材13により覆っているので、荷室3に積載した荷物が外部に露出するのを抑制することができる。
また、バックドア9の開閉時に布状部材13がガスステー10に干渉したとしても、布状部材13はガスステー10に押し付けられて形状が変位することにより、トノカバー5の損傷を抑えることが可能となる。
なお、図5中の2点鎖線Pが、バックドア9の開閉時でのトノカバー本体11の車幅方向端部の軌跡を示している。
バックドア9を図1の閉時から開放すると、図8に示すように、トノカバー本体11は、前縁部11aに一端35aを連結して他端35bを車体側に連結した紐35により前縁部11aが引っ張られる。これによりトノカバー本体11は、車両後方側のバックドア9へのホック27による連結部位を支点として、前縁部11aがバックドア9におけるドアガラス53の裏面に近付くようにして回動し、最終的(全開時)にはバックドア9の裏面に寄り添うようにして格納することができる。これにより、荷室3に対して荷物を出し入れする際に、トノカバー5が邪魔になることなく容易に作業を行うことができる。
逆に、バックドア9を上記図8の開放時から閉じると、トノカバー本体11は、車両後方側のバックドア9へのホック27による連結部位を支点として、前縁部11aがバックドア9から離反するように回動し、最終的(全閉時)には図1のように荷室3の上部を覆う状態に戻ることになる。
また、バックドア9を閉じた状態では、図9に示すように、荷室3の前部の車室から乗員47がトノカバー本体11の前縁部11aを掴んで上方に持ち上げることで、荷室3に容易にアクセスすることができる。この際、トノカバー本体11は、車両後方側のバックドア9へのホック27による連結部位を支点として上方に自由に回動する。
トノカバー本体11が、図1に示すように荷室3の上部を覆ってほぼ水平状態となっている場合に、該トノカバー本体11上に荷物を載せ、その荷物の荷重が所定以上となったときには、図10に示すように、図6,図7に示したヒューズクリップ41が機能して紐35によるトノカバー本体11の支持が解除される。これにより、トノカバー5が所定以上の荷重が付与されることによる破損を抑えることができる。
このときヒューズクリップ41は、紐35を支持しているフック部45から荷重を受けて嵌入部43が弾性変形し、フック部45側の突起45a1が嵌入部43側の係合用スリット43c2から離脱することで、紐35によるトノカバー本体11の支持が解除される。上記嵌入部43の弾性変形は、開口部43c1を形成しているので容易である。
トノカバー本体11は、紐35による支持が解除された状態では、図10に示すように、布状部材13により吊り下げ支持されて、前縁部11aが後縁部11bより下方位置となるよう傾斜した状態となる。このとき、前縁部11aは荷室3の床面3aに対して離間している。これにより、トノカバー5の特にトノカバー本体11の床面3aへの接触による破損を抑えることができる。
上記したようにヒューズクリップ41は、フック部45が嵌入部43から外れて離脱しても、嵌入部43及びフック部45は弾性変形するものであって、フック部45の突起45a1もほぼそのままの形状を維持しているので、これらを再度組み付けることで再使用することができる。
なお、図10では、バックドア9のトリム部29に設けた連結部39のヒューズクリップ41による支持が解除された場合を示しているが、荷室3のトリム部36に設けた連結部37のヒューズクリップ41による支持が解除される場合も同様である。さらに、このようなヒューズ機構を、紐35のトノカバー本体11への連結部に適用してもよい。
トノカバー5を使用せずに格納する場合には、紐35の一端35aを外すとともに、布状部材13のホック14を、図5に示してあるバックドア9側のホッククリップ33から外す。これによりトノカバー5は、取付ベルト25及びホック27により車両後部にのみ取り付けられた状態となる。そして、トノカバー本体11を、ホック27による連結部位を支点として前縁部11aを下方に可動させ、図11,図12に示すようにバックドア9におけるドアガラス53下部の裏面に沿わせた状態とする。
ホック14を外した布状部材13は、図12に示すように、トノカバー本体11とバックドア9裏面のトリム部29との間に入り込ませ、ホック14をトリム部29にあらかじめ設けてある、前記図4に示したホッククリップ31と同様なホッククリップ51に嵌めて取り付ける。これにより、トノカバー5は、バックドア9の裏面に固定された状態で格納されるものとなる。
また、トノカバー5を、ラゲッジネットとして使用する場合には、上記図11,12にて実施したように紐35及びホック14を外した上で、さらに後縁部11bの取付ベルト25に設けてあるホック27も外すことで、トノカバー5を車体から完全に取り外した状態とする。
そして、図13に示すように、トノカバー本体11を、前縁部11aが下部、後縁部11bが上部となるようにして荷室3の後部に立て掛け、ホック14を、荷室3の車幅方向両側内面のトリム部36にあらかじめ設けてある、前記図4に示したホッククリップ31と同様な図示しないホッククリップに嵌めて取り付ける。この際、トノカバー本体11の下部に位置する前縁部11aは、荷室3の床面3aに形成されている溝3bに嵌め込むことで安定化する。
このようにして取り付けたトノカバー5は、トノカバー本体11が荷室3の後部を覆うことになり、バックドア9を開放したときに、荷室3内の荷物の荷崩れや外部への落下を抑制することができる。
また、本実施形態では、トノカバー本体11は、可撓性の布部15と、この布部15の外周縁に設けた弾性変形可能なワイヤ部材17とを備え、このワイヤ部材17は、布部15の表面に沿った方向と交差する方向に板厚を備える板状部材で構成している。
このため、ワイヤ部材17を湾曲させて布部15の外周縁部に配置したときに、布部15に張力を発生させつつ平板状を保持させることができる。仮にワイヤ部材17が針金のような断面円形の場合には、布部15に張力を発生させたときに、全体がねじれて平板状を保持させることが困難となる恐れがある。
なお、上記した実施形態では、トノカバー本体11を布部15とワイヤ部材17とで平板形状としているが、例えば樹脂製のボードを使用して平板形状としてもよく、この樹脂製のボードに布状部材13を取り付ける構造としてもよい。
3 荷室
3a 荷室の床面
5 トノカバー
7 車体後部の開口
9 バックドア
11 トノカバー本体
11b トノカバー本体の後縁部(車両後方側の端部)
13 布状部材(シート状部材)
15 布部(本体シート状部材)
17 ワイヤ部材
35 紐(可撓性線状部材)
35a 紐の一端(可撓性線状部材の一端)
35b 紐の他端(可撓性線状部材の他端)
41 ヒューズクリップ(ヒューズ機構)

Claims (5)

  1. 車両後部の荷室上部を覆うトノカバーを備える車両用トノカバー装置であって、前記トノカバーは、平板形状のトノカバー本体と、このトノカバー本体の車幅方向端部に一部位が連続する可撓性のシート状部材とを有し、このシート状部材の他部位を、車体後部の開口に対し車体上部を中心として上下方向に開閉するバックドアに取り付けたことを特徴とする車両用トノカバー装置。
  2. 前記トノカバー本体は、車両後方側の端部を前記バックドアに対して上下方向に揺動可能に取り付ける一方、車両前方側に可撓性線状部材の一端を連結し、この可撓性線状部材は、前記バックドアの閉時に、前記トノカバー本体への連結部から上方に向けて延設されて中途部分を前記バックドア上部に移動可能に連結し、他端を前記中途部分より下方の車体側に連結したことを特徴とする請求項1に記載の車両用トノカバー装置。
  3. 前記可撓性線状部材は、前記一端、中途部分、他端の少なくとも1箇所の連結部に、所定以上の荷重が前記トノカバーに作用したときに前記連結部の連結状態が解除されるヒューズ機構を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用トノカバー装置。
  4. 前記トノカバー本体の車両前方側は、前記バックドアの閉時に、前記可撓性線状部材によって吊り下げ支持され、この吊り下げ支持状態が解除されたときに、前記トノカバー本体は、前記シート状部材によって吊り下げ支持され、かつ、トノカバー本体が荷室の床面に対して離間していることを特徴とする請求項3に記載の車両用トノカバー装置。
  5. 前記トノカバー本体は、可撓性の本体シート状部材と、この本体シート状部材の外周縁に設けた弾性変形可能なワイヤ部材とを備え、このワイヤ部材は、前記本体シート状部材に張力を発生させて平板形状とするとともに、この平板形状とした本体シート状部材の表面に沿った方向と交差する方向に板厚を備える板状部材で構成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両用トノカバー装置。
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