JP2011037106A - 偽造防止シート - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時に分離線にて2つに分離される偽造防止シートにおいて、真贋判定を行うための紙層を設けることなく、かつ、分離線にて2つに分離した際に正確に真贋判定を行う。
【解決手段】ミシン目11a,11bがそれぞれ形成され、互いに貼着された2枚のシート10a,10bからなり、ミシン目11a,11bは、2枚のシート10a,10bが互いに貼着された状態において重なり合わない位置に2枚のシート10a,10bにそれぞれ形成され、2枚のシート10a,10bは、互いの貼着面に着色層12a,12bが形成されているとともに、貼着面のうちミシン目11a,11bによって挟まれた領域が互いに貼着されていない。
【選択図】図1

Description

本発明は、偽造防止シートに関し、特に、使用時に分離線にて2つに分離されることを利用して真贋判定を可能とする技術に関する。
従来より、プリペイドカードや各種入場チケット、商品券や株券等の有価証券においては、広く流通しており比較的容易に換金可能である等の理由から、偽造犯罪が頻発している。特に、近年では、カラーコピー機、スキャナー、カラープリンタ等の電子機器を利用した複写や読み取り、複製等の性能向上と普及に伴い、簡単には真正品と見分けられない偽造品が比較的容易に製造可能になってきており、偽造に対する対策が求められている。
上述したようなプリペイドカードや各種入場チケット、商品券や株券等の有価証券のうち、入場チケットにおいては、2つに分離可能とするミシン目等の分離線が設けられており、使用時にこの分離線にて2つに分離されるものが多い。そこで、このように2つに分離されることを利用して真贋判定を可能とするチケットが特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されたチケットは、2枚の白紙層間に着色紙層を挟み込んでこれらを互いに貼着し、このチケットを2つに分離するために2枚の白紙層のそれぞれに形成されたハーフカットの位置を2枚の白紙層間でずらしておき、チケットをハーフカットによって2つに分離した際、着色紙層が白紙層の分離に伴って破断し、2枚の白紙層のハーフカットの位置がずれていることにより着色紙層を表出させて真贋判定を可能とするものである。
特開2001−162978号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたチケットにおいては、真贋判定を可能とするために2枚の白紙層間に着色紙層が挟み込まれた構成であるため、その厚さが厚くなってしまうという問題点がある。チケットにおいては、一般的にその表面に情報を印刷する必要があるが、プリンタの種類によってはチケットの厚さが必要以上に厚くなると、印字性能に支障が生じてしまう虞れがある。
また、チケットを2つに分離した際、2枚の白紙層のそれぞれに形成されたハーフカットの位置が2枚の白紙層間でずれていることにより着色紙層の破断領域がばらつき、それにより、着色紙層が視認可能となる方向が一定とはならなくなって真贋判定を正確に行うことができなくなってしまう虞れがある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、使用時に分離線にて2つに分離される偽造防止シートにおいて、真贋判定を行うための紙層を設けることなく、かつ、分離線にて2つに分離した際に正確に真贋判定を行うことができる偽造防止シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
分離線にて2つに分離された際に真贋判定を可能とする偽造防止シートであって、
前記分離線がそれぞれ形成され、互いに貼着された2枚のシートからなり、
前記分離線は、前記2枚のシートが互いに貼着された状態においてその少なくとも一部が重なり合わないように前記2枚のシートにそれぞれ形成され、
前記2枚のシートは、互いの貼着面のうち前記2枚のシートにそれぞれ形成された分離線によって挟まれた領域の少なくとも一部が所定の色に着色されるとともに、前記貼着面のうち前記分離線によって挟まれた領域が互いに貼着されていない。
上記のように構成された本発明においては、使用時に分離線にて2つに分離しようとすると、2枚のシートのそれぞれに形成された分離線が、その少なくとも一部が互いに重なり合っていないものの、2枚のシートは、互いの貼着面のうち、2枚のシートにそれぞれ形成された分離線によって挟まれた領域が互いに貼着されていないため、2枚のシートが互いに貼着された状態でそのそれぞれが分離線にて分離することになる。2枚のシートがそれぞれ分離線にて分離すると、互いの貼着面のうち、2枚のシートにそれぞれ形成された分離線によって挟まれた領域が表出することになるが、この領域は少なくとも一部が所定の色に着色されているため、この着色された色を確認することにより、真贋判定が可能となる。
また、2枚のシートのうち少なくとも一方の、分離線によって挟まれた領域に情報を表示しておけば、2枚のシートを分離線にて2つに分離した場合に、その情報が表出することになるので、その情報を用いても真贋判定が可能となる。
以上説明したように本発明においては、互いに貼着された2枚のシートにそれぞれ形成された分離線が、2枚のシートが互いに貼着された状態においてその少なくとも一部が重なり合わないように形成され、また、互いの貼着面のうち、2枚のシートにそれぞれ形成された分離線によって挟まれた領域の少なくとも一部が所定の色に着色されるとともに、貼着面のうち分離線によって挟まれた領域が互いに貼着されていないため、この偽造防止シートを分離線にて2つに分離しようとすると、2枚のシートが互いに貼着された状態でそのそれぞれが分離線にて分離して着色した領域が表出し、この着色された色を確認することにより真贋判定が可能となり、それにより、使用時に分離線にて2つに分離される偽造防止シートにおいて、真贋判定を行うための紙層を設けることなく真贋判定を行うことができ、また、2枚のシートが分離線にて分離したことによって表出した色を用いて真贋判定を行うことにより、分離線にて2つに分離した際に正確に真贋判定を行うことができる。
また、2枚のシートのうち少なくとも一方が、分離線によって挟まれた領域に情報が表示されている構成としたものにおいては、2枚のシートを分離線にて2つに分離した場合に、その情報が表出することになるので、その情報を用いても真贋判定が可能となる。
本発明の偽造防止シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は裏面から見た図、(c)は(a)に示したA―A’断面図である。 図1に示した偽造防止シートの使用方法及び作用について説明するための図であり、(a)は偽造防止シートを2つに分離する前の状態を示す外観斜視図、(b)はミシン目が破断していく状態を示す外観斜視図、(c)は偽造防止シートが2つに分離した状態を示す正面図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。 本発明の偽造防止シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は裏面から見た図、(c)は(a)に示したA―A’断面図である。 図3に示した偽造防止シートの使用方法及び作用について説明するための図であり、(a)は偽造防止シートを2つに分離する前の状態を示す外観斜視図、(b)はミシン目とスリット部とによって本体片ともぎり片とが分離していく状態を示す外観斜視図、(c)は偽造防止シートが2つに分離した状態を示す正面図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。 本発明の偽造防止シートの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は裏面から見た図、(c)は(a)に示したA―A’断面図、(d)は(a)に示したB−B’断面図、(e)は(a)に示した一方のシートの他方のシートとの貼着面を示す図、(f)は(b)に示した一方のシートの他方のシートとの貼着面を示す図である。 図5に示した偽造防止シートの使用方法及び作用について説明するための図であり、(a)は偽造防止シートを2つに分離する前の状態を示す外観斜視図、(b)はミシン目が破断していく状態を示す外観斜視図、(c)は偽造防止シートが2つに分離した状態を示す正面図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。 図5に示した偽造防止シートを構成する2枚のシートの互いの貼着面のうちその一部のみに着色部を有することによる作用を説明するための図であり、(a)は偽造防止シートを撓ませた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の偽造防止シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は裏面から見た図、(c)は(a)に示したA―A’断面図である。
本形態は図1に示すように、同一形状を有する2枚のシート10a,10bが粘着剤20によって互いに貼着されて構成されている。
2枚のシート10a,10bのうち一方のシート10aは、その表面にサーマルプリンタによって情報が印字可能な感熱紙等からなり、本体片13aともぎり片14aとが分離線となるミシン目11aを介して分離可能に連接している。また、シート10bとの貼着面の全面は、例えば赤色で着色されることにより着色層12aが形成されている。なお、シート10aの厚さは、その表面側から着色層12aの色が透けない程度の100μm〜120μmが好ましい。そして、その表面には、サーマルプリンタによってチケット情報等が印字されている。
また、2枚のシート10a,10bのうち他方のシート10bは、不透明度の高いコート紙等からなり、本体片13bともぎり片14bとが分離線となるミシン目11bを介して分離可能に連接している。また、シート10aとの貼着面の全面は、例えば青色で着色されることにより着色層12bが形成されている。
このように構成された2枚のシート10a,10bは、上述したように粘着剤20によって互いに貼着されているが、シート10a,10bにそれぞれ形成されたミシン目11a,11bは、2枚のシート10a,10bが互いに貼着された状態において互いにずれて重なり合わない位置にて略平行に形成されている。このミシン目11a,11bのずれ量としては、後述するようにこの偽装防止シート1をミシン目11a,11bにて2つに分離しようとした場合、2枚のシート10a,10bが粘着剤20によって互いに貼着された状態で本体片13a,13bともぎり片14a,14bとがミシン目11a,11bにて分離し、かつ、その分離した領域において、着色層12a,12bが視認可能となる程度であればよく、例えば、0.5mm〜1mm程度とすることが好ましい。また、2枚のシート10a,10b間のうち、このミシン目11a,11bによって挟まれた領域には粘着剤20が介在しておらず、それにより、2枚のシート10a,10bは、ミシン目11a,11bによって挟まれた領域が互いに貼着されていない構成となっている。
以下に、上記のように構成された偽造防止シート1の使用方法及び作用について説明する。
図2は、図1に示した偽造防止シート1の使用方法及び作用について説明するための図であり、(a)は偽造防止シート1を2つに分離する前の状態を示す外観斜視図、(b)はミシン目11a,11bが破断していく状態を示す外観斜視図、(c)は偽造防止シート1が2つに分離した状態を示す正面図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。
図1に示した偽造防止シート1を使用する場合は、本体片13a,13bともぎり片14a,14bとを分離することになる。図2(a)に示すような状態から本体片13a,13bともぎり片14a,14bとを分離しようとすると、2枚のシート10a,10bのそれぞれに形成されたミシン目11a,11bが上述したように互いにずれて重なり合わない位置に形成されているものの、2枚のシート10a,10bは、互いの貼着面のうちミシン目11a,11bによって挟まれた領域が互いに貼着されていないため、本体片13a,13bともぎり片14a,14bとを分離しようとする力は2つのミシン目11a,11bに作用し、それにより、図2(b)に示すように、2枚のシート10a,10bが互いに貼着された状態でミシン目11a,11bが破断していき、2枚のシート10a,10bがそれぞれ、ミシン目11a,11bによって本体片13a,13bともぎり片14a,14bとに分離することになる。
2枚のシート10a,10bがそれぞれ、ミシン目11a,11bによって本体片13a,13bともぎり片14a,14bとに分離すると、2枚のシート10a,10bの互いの貼着面のうちミシン目11a,11bによって挟まれた領域が表出することになるが、シート10bのシート10aとの貼着面には着色層12bが形成されているため、図2(c),(d)に示すように、互いに分離された本体片13a,13bともぎり片14a,14bとのうち、本体片13a,13b側においては、本体片13a側から見た場合に着色層12bによる青色が視認されることになる。また、シート10aのシート10bとの貼着面には着色層12aが形成されているため、図2(d)に示すように、互いに分離された本体片13a,13bともぎり片14a,14bとのうち、もぎり片14a,14b側においては、もぎり片14b側から見た場合に着色層12aによる赤色が視認されることになる。
このように、図1に示した偽造防止シート1を本体片13a,13bともぎり片14a,14bとに分離すると、本体片13a,13b側においては、シート10bに形成された着色層12bによる青色が視認され、もぎり片14a,14b側においては、シート10aに形成された着色層12aによる赤色が視認されることになり、この着色層12a,12bによる色を確認することにより、偽造防止シート1の真贋判定が可能となる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の偽造防止シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は裏面から見た図、(c)は(a)に示したA―A’断面図である。
本形態は図3に示すように、第1の実施の形態に示したものに対して、偽造防止シート101を構成する2枚のシート110a,110bのうち一方のシート110aを本体片113aともぎり片114aとに分離するための分離線の形状が異なるものである。
本形態においてシート110aを本体片113aともぎり片114aとに分離するための分離線は、ミシン目111aとスリット部115とから構成されている。ミシン目111aは、2枚のシート110a,110bが粘着剤120によって貼着された状態においてシート110bに形成されたミシン目111bと重なり合う位置に断続的に形成されており、スリット部115は、断続的に形成されたミシン目111aが途切れた領域において本体片113a側に凸状となってその一部にタイ部を有して形成されている。すなわち、スリット部115は、2枚のシート110a,110bが粘着剤120によって貼着された状態においてシート110bに形成されたミシン目111bと重なり合わない位置に形成されており、それにより、本形態における分離線は、シート110aに形成された分離線とシート110bに形成された分離線とが、2枚のシート110a,110bが粘着剤120によって貼着された状態においてその一部が重なり合わないように形成されていることになる。
また、2枚のシート110a,110b間のうち、このスリット部115とミシン目111bとによって挟まれた領域には粘着剤120が介在しておらず、それにより、2枚のシート110a,110bは、スリット部115とミシン目111bとによって挟まれた領域が互いに貼着されていない構成となっている。
以下に、上記のように構成された偽造防止シート1の使用方法及び作用について説明する。
図4は、図3に示した偽造防止シート101の使用方法及び作用について説明するための図であり、(a)は偽造防止シート101を2つに分離する前の状態を示す外観斜視図、(b)はミシン目111a,111bとスリット部115とによって本体片113a,113bともぎり片114a,114bとが分離していく状態を示す外観斜視図、(c)は偽造防止シート101が2つに分離した状態を示す正面図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。
図3に示した偽造防止シート101を使用する場合は、第1の実施の形態に示したものと同様に、本体片113a,113bともぎり片114a,114bとを分離することになる。図4(a)に示すような状態から本体片113a,113bともぎり片114a,114bとを分離しようとすると、2枚のシートのそれぞれに形成されたミシン目111a,111bが破断していく。そして、シート110aの破断領域がスリット部115に達すると、スリット部115はシート110aの本体片113a側に凸状となっていることからミシン目111bとは重なり合わない位置に形成されているのものの、2枚のシート110a,110bは、互いの貼着面のうちスリット部115とミシン目111bとによって挟まれた領域が互いに貼着されていないため、本体片113a,113bともぎり片114a,114bとを分離しようとする力はスリット部115とミシン目111bに作用し、それにより、図4(b)に示すように、2枚のシート110a,110bが互いに貼着された状態でミシン目111a,111b及びスリット部115によって本体片113a,113bともぎり片114a,114bとが分離していく。
2枚のシート110a,110bがそれぞれ、ミシン目111a,111b及びスリット部115によって本体片113a,113bともぎり片114a,114bとに分離すると、2枚のシート110a,110bの互いの貼着面のうちスリット部115とミシン目111bとによって挟まれた領域が表出することになるが、シート110bのシート110aとの貼着面には着色層112bが形成されているため、図4(c),(d)に示すように、互いに分離された本体片113a,113bともぎり片114a,114bとのうち、本体片113a,113b側においては、本体片113a側から見た場合に着色層112bによる青色が視認されることになる。またこの際、シート110bのシート110aとの貼着面のうち、スリット部115とミシン目111bとによって挟まれた領域に文字を印刷によって表示しておけば、図4(c)に示すように、2枚のシート110a,110bがそれぞれ、ミシン目111a,111b及びスリット部115によって本体片113a,113bともぎり片114a,114bとに分離した際、その情報が文字情報116となって視認されることとなり、この文字情報116を用いても偽造防止シート101の真贋判定を行うことができるようになる。なお、この文字情報116は、シート110bのシート110aとの貼着面のうちスリット部115とミシン目111bとによって挟まれた領域に限らず、シート110aのシート110bとの貼着面のうちスリット部115とミシン目111bとによって挟まれた領域に表示しておいてもよい。また、シート110aのシート110bとの貼着面には着色層112aが形成されているため、図4(d)に示すように、互いに分離された本体片113a,113bともぎり片114a,114bとのうち、もぎり片114a,114b側においては、もぎり片114b側から見た場合に着色層112aによる赤色が視認されることになる。
このように、図3に示した偽造防止シート101を本体片113a,113bともぎり片114a,114bとに分離すると、本体片113a,113b側においては、シート110bに形成された着色層112bによる青色が視認され、もぎり片114a,114b側においては、シート110aに形成された着色層112aによる赤色が視認されることになり、この着色層112a,112bによる色を確認することにより、偽造防止シート101の真贋判定が可能となる。
なお、上述した2つの実施の形態においては、着色層12a,12b,112a,112bが、シート10a,10b,110a,110bの互いの貼着面の全面に形成されているが、シート10a,10bについては、互いの貼着面のうちミシン目11a,11bによって挟まれた領域、すなわち、粘着剤20が介在せずに2枚のシート10a,10bが貼着されていない領域に形成されていればよく、また、シート110a,110bについては、互いの貼着面のうちスリット部115とミシン目111bとによって挟まれた領域、すなわち、粘着剤120が介在せずに2枚のシート110a,110bが貼着されていない領域に形成されていればよい。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の偽造防止シートの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は裏面から見た図、(c)は(a)に示したA―A’断面図、(d)は(a)に示したB−B’断面図、(e)は(a)に示したシート210aのシート210bとの貼着面を示す図、(f)は(b)に示したシート210bのシート210aとの貼着面を示す図である。
本形態は図5に示すように、第1の実施の形態に示したものに対して、偽造防止シート201を構成する2枚のシート210a,210bの互いの貼着面のうちその一部のみに着色部212a,212bを有する点が異なるものである。
本形態におけるシート210aは図5(e)に示すように、シート210bとの貼着面のうち、2枚のシート210a,210bが貼着された状態においてミシン目211a,211bに挟まれた領域を含み、かつ、ミシン目211aを構成するカット部211a―1とタイ部211a―2のうちタイ部211a―2となる領域のみが、例えば赤色で着色されることにより着色部212aが設けられている。
また、本形態におけるシート210bも同様に、図5(f)に示すように、シート210aとの貼着面のうち、2枚のシート210a,210bが貼着された状態においてミシン目211a,211bに挟まれた領域を含み、かつ、ミシン目211bを構成するカット部211b―1とタイ部211b―2のうちタイ部211b―2となる領域のみが、例えば青色で着色されることにより着色部212bが設けられている。
なお、シート210aに形成されたミシン目211aと、シート210bに形成されたミシン目211bとは、ミシン目211a,211bが延びる方向についてカット部211a−1,211b―1とタイ部211a−2,211b―2のそれぞれが、同一の幅及び同一のピッチで形成されており、それにより、シート210a,210bの長手方向についてカット部211a−1,211b―1とタイ部211a−2,211b―2のそれぞれが同一列上に並ぶようになっている。これにより、2枚のシート210a,210bにそれぞれ設けられた着色部212a,212bにおいても、シート210a,210bの長手方向について互いに同一列上に並ぶようになっている。
以下に、上記のように構成された偽造防止シート201の使用方法及び作用について説明する。
図6は、図5に示した偽造防止シート201の使用方法及び作用について説明するための図であり、(a)は偽造防止シート201を2つに分離する前の状態を示す外観斜視図、(b)はミシン目211a,211bが破断していく状態を示す外観斜視図、(c)は偽造防止シート201が2つに分離した状態を示す正面図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。
図5に示した偽造防止シート201を使用する場合は、本体片213a,213bともぎり片214a,214bとを分離することになる。図6(a)に示すような状態から本体片213a,213bともぎり片214a,214bとを分離しようとすると、2枚のシート210a,210bのそれぞれに形成されたミシン目211a,211bが上述したように互いにずれて重なり合わない位置に形成されているものの、2枚のシート210a,210bは、互いの貼着面のうちミシン目211a,211bによって挟まれた領域が互いに貼着されていないため、本体片213a,213bともぎり片214a,214bとを分離しようとする力は2つのミシン目211a,211bに作用し、それにより、図6(b)に示すように、2枚のシート210a,210bが互いに貼着された状態でミシン目211a,211bが破断していき、2枚のシート210a,210bがそれぞれ、ミシン目211a,211bによって本体片213a,213bともぎり片214a,214bとに分離することになる。
2枚のシート210a,210bがそれぞれ、ミシン目211a,211bによって本体片213a,213bともぎり片214a,214bとに分離すると、2枚のシート210a,210bの互いの貼着面のうちミシン目211a,211bによって挟まれた領域が表出することになるが、シート210bのシート210aとの貼着面のうち、ミシン目211a,211bによって挟まれた領域の一部には着色部212bが設けられているため、図6(c),(d)に示すように、互いに分離された本体片213a,213bともぎり片214a,214bとのうち、本体片213a,213b側においては、本体片213a側から見た場合に着色部212bによる青色が視認されることになる。また、シート210aのシート210bとの貼着面のうち、ミシン目211a,211bによって挟まれた領域の一部には着色部212aが設けられているため、図6(d)に示すように、互いに分離された本体片213a,213bともぎり片214a,214bとのうち、もぎり片214a,214b側においては、もぎり片214b側から見た場合に着色部212aによる赤色が視認されることになる。
このように、図5に示した偽造防止シート201を本体片213a,213bともぎり片214a,214bとに分離すると、本体片213a,213b側においては、シート210bに形成された着色部212bによる青色が視認され、もぎり片214a,214b側においては、シート210aに形成された着色部212aによる赤色が視認されることになり、この着色層212a,212bによる色を確認することにより、偽造防止シート201の真贋判定が可能となる。
次に、上述したように2枚のシート210a,210bの互いの貼着面のうちその一部のみに着色部212a,212bを有することによる作用について説明する。
図7は、図5に示した偽造防止シート201を構成する2枚のシート210a,210bの互いの貼着面のうちその一部のみに着色部212a,212bを有することによる作用を説明するための図であり、(a)は偽造防止シート201を撓ませた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。
図1〜図6に示した偽造防止シート1,101,201においては、互いに貼着される2枚のシート10a,10b,110a,110b,210a,210bの互いの貼着面に着色層12a,12b,112a,112bまたは着色部212a,212bが設けられており、偽造防止シート1,101,201を本体片13a,13b,113a,113b,213a,213bともぎり片14a,14b,114a,114b,214a,214bとに分離した場合に、これら着色層12a,12b,112a,112bまたは着色部212a,212bが表出することにより真贋判定を可能とするが、偽造防止シート1,101,201を本体片13a,13b,113a,113b,213a,213bともぎり片14a,14b,114a,114b,214a,214bとに分離した場合に着色層12a,12b,112a,112bまたは着色部212a,212bが表出することが事前にわかってしまうと、そのような構成の偽造チケットが製造されてしまう虞れがある。
そこで、本形態における偽造防止シート201においては、上述したように、シート210aにおいては、シート210bとの貼着面のうち、2枚のシート210a,210bが貼着された状態においてミシン目211a,211bに挟まれた領域を含み、かつ、ミシン目211aを構成するカット部211a―1とタイ部211a―2のうちタイ部211a―2となる領域のみに着色部212aが設けられており、また、シート210bにおいては、シート210aとの貼着面のうち、2枚のシート210a,210bが貼着された状態においてミシン目211a,211bに挟まれた領域を含み、かつ、ミシン目211bを構成するカット部211b―1とタイ部211b―2のうちタイ部211b―2となる領域のみに着色部212bが設けられている。そして、シート210aに形成されたミシン目211aと、シート210bに形成されたミシン目211bとは、ミシン目211a,211bが延びる方向についてカット部211a−1,211b―1とタイ部211a−2,211b―2のそれぞれが、同一の幅及び同一のピッチで形成されており、それにより、シート210a,210bの長手方向についてカット部211a−1,211b―1とタイ部211a−2,211b―2のそれぞれが同一列上に並ぶような構成となっている。
そのため、本形態の偽造防止シート201を、図7(a)に示すようにミシン目211aが形成された部分が突出する頂点となるように撓ませた場合、図7(b)に示すように、ミシン目211aのカット部211a−1が広がり、カット部211a−1の内部が視認可能となるものの、その領域には着色部212a,212bが存在せず、偽造防止シート201を本体片213a,213bともぎり片214a,214bとに分離した場合に着色部212a,212bが表出する構成を有するものであることがわかることがない。
このように、偽造防止シート201が本体片213a,213bともぎり片214a,214bとに分離する前の状態において、偽造防止シート201を本体片213a,213bともぎり片214a,214bとに分離した場合に着色部212a,212bが表出することがわからないようにする構成とすることにより、そのような構成の偽造チケットが製造されてしまうことを防止することができる。
なお、上述した3つの実施の形態においては、互いに貼着された2枚のシート10a,10b,110a,110b,210a,210bの互いの貼着面に設けられた着色層12a,12b,112a,112bまたは着色部212a,212bによる色を赤色及び青色としたが、着色層12a,12b,112a,112bまたは着色部212a,212bによる色はこれらに限らない。ただし、着色層12a,112aまたは着色部212aによる色と、着色層12b,112bまたは着色部212bによる色とを互いに異なる色とした方が、偽造防止シート1,101,201を本体片13a,13b,113a,113b,213a,213bともぎり片14a,14b,114a,114b,214a,214bとに分離した場合に、本体片13a,13b,113a,113b,213a,213b側にて表出する色と、もぎり片14a,14b,114a,114b,214a,214b側にて表出する色とが互いに異なることとなり、真贋判定をより確実に行うことができる。
1,101,201 偽造防止シート
10a,10b,110a,110b,210a,210b シート
11a,11b,111a,111b,211a,211b ミシン目
12a,12b,112a,112b 着色層
13a,13b,113a,113b,213a,213b 本体片
14a,14b,114a,114b,214a,214b もぎり片
20,120,220 粘着剤
115 スリット部
116 文字情報
211a―1,211b―1 カット部
211a―2,211b―2 タイ部
212a,212b 着色部

Claims (2)

  1. 分離線にて2つに分離された際に真贋判定を可能とする偽造防止シートであって、
    前記分離線がそれぞれ形成され、互いに貼着された2枚のシートからなり、
    前記分離線は、前記2枚のシートが互いに貼着された状態においてその少なくとも一部が重なり合わないように前記2枚のシートにそれぞれ形成され、
    前記2枚のシートは、互いの貼着面のうち前記2枚のシートにそれぞれ形成された分離線によって挟まれた領域の少なくとも一部が所定の色に着色されるとともに、前記貼着面のうち前記分離線によって挟まれた領域が互いに貼着されていない偽造防止シート。
  2. 請求項1に記載の偽造防止シートにおいて、
    前記2枚のシートのうち少なくとも一方は、前記分離線によって挟まれた領域に情報が表示されている偽造防止シート。
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