JP2011036043A - 二次電池の充電制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】発電が不安定である自然力利用発電装置を用いて、二次電池に充電する場合に、さらに発動発電機でも充電できるようにする。
【解決手段】バッテリー14に充電制御装置21を介して、ソーラーパネル15、商用電源接続装置のほか、燃料タンク16aを有する発動発電機16を設ける。充電制御装置21は、バッテリの電圧を監視するバッテリ電圧監視/充電制御部21Aと、ソーラーパネル15の発電電圧を監視するソーラー充電制御・電圧監視部21Bと、前記両部21A,21Bよりの信号を受けバッテリー14の電圧が第1の設定値以下でかつソーラーパネル15の発電電圧が所定値以上でない場合に、発電発動機16を起動し、バッテリー14に発動発電機16により充電する発動発電機充電制御・電圧監視・始動/停止制御部21Eとを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、二次電池の充電制御システムに関するものである。
LEDは、消費電力が少なく発熱せず、寿命が長いので、各種の表示部分に使用されており、このようなLEDを用いた道路標識やビル内部の案内標識等の表示装置は知られている(例えば特許文献1参照)。これらの表示装置が表示する内容は、例えば、「工事中」や「この先で事故発生」等の予め定められた一定の文句であって、内蔵するメモリに記憶された表示内容を表示している。
このような表示装置のLED表示部等は、電力を消費する負荷装置であって、電源として、自然力を利用した太陽光発電装置によって充電される二次電池を有する。この二次電池は、太陽光発電装置による充電不足の場合には、AC電源より充電することもできるようになっている。
特開2008−209809号公報
そのような表示装置では、太陽光発電装置での充電不足が発生した場合に、近くにAC電源がないなどの理由により、AC電源により二次電池に充電できない場合もある。
また、太陽光発電装置に代えて、負荷装置の電源である二次電池に、自然力を利用した風力発電装置により充電する場合にも、同様な課題がある。
この発明は、発電が不安定である自然力利用発電装置を用いて、二次電池に充電する場合に、さらに発動発電機でも充電できるようにすることで、負荷装置の起動を安定化できる充電制御装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、負荷装置の電源となる二次電池と、太陽光発電装置または風力発電装置などの自然力利用発電装置と、商用電源を利用した充電装置と、前記自然力利用発電装置あるいは前記充電装置による前記二次電池への充電を制御する充電制御装置とを備える二次電池の充電制御システムであって、前記二次電池に、前記充電制御装置を介して、燃料タンクを有する発動発電機を設け、前記充電制御装置が、前記二次電池の電圧を監視する第1の電圧監視手段と、前記自然力利用発電装置の発電電圧を監視する第2の電圧監視手段と、前記第1及び第2の電圧監視手段よりの信号を受け前記二次電池の電圧が第1の設定値以下でかつ前記自然力利用発電装置の発電電圧が所定値以上でない場合に、前記発電発動機を起動し、前記二次電池に前記発動発電機により充電する充電制御手段とを備えることを特徴とする。
このようにすれば、充電制御装置によって、二次電池の電圧を監視し、二次電池の充電不足が判明した時点で発動発電機を起動させ、強制的に充電を行う一方、十分な充電を行った後あるいは設定時間の充電を終了した後に、発動発電機を停止させることで、発動発電機の燃料の節約と効率的な充電との両立を図ることができる。
また、二次電池は、必要なときに、必要な時間だけ強制充電することができるので、二次電池の寿命を延ばすと共に、負荷装置が停止するのを防止することができる。
請求項2に記載のように、前記発動発電機の燃料タンクに残燃料検出手段が設けられ、前記充電制御手段は、前記残燃料検出手段よりの信号を受け、前記二次電池の電圧が第1の設定値以下でかつ前記自然力利用発電装置の発電電圧が所定値以上でない場合であって、残燃料がある場合にのみ前記発動発電機を起動するものであることが望ましい。
このようにすれば、自然力利用発電装置での発電電圧が不足の時に発動発電機を起動して、充電がなされる。
請求項3に記載のように、前記充電制御手段は、前記発動発電機の残燃料があっても、前記二次電池の電圧が前記第1の設定値よりも小さい第2の設定値以下である場合には、商用電源により充電するものであることが望ましい。
このようにすれば、負荷装置が停止され、過放電が防止される。
請求項4に記載のように、前記発動発電機制御手段は、タイマー手段に連係され、前記二次電池に前記発動発電機により充電する時間を一定時間とすることができる。
このようにすれば、二次電池を完全に充電できなくとも、発電発動機の作動時間を一定時間とすることで、燃料の節約が図れる。
請求項5に記載のように、前記発動発電機は、セルモータを起動するモードとして、通常のパワーで起動する通常モードと、通常のパワーを抑制してセルモータを起動する清音モードとを有することが望ましい。
このようにすれば、夜間など、静かに運転しなければならないときにパワーを抑制して時間をかけて充電することで清音化(静音化)が図れる。
本発明は、上記のように構成したから、二次電池の電圧を監視し、二次電池の充電不足が判明した時点で発動発電機を起動させ、強制的に充電を行う一方、十分な充電を行った後あるいは設定時間の充電を終了した後に、発動発電機を停止させることで、発動発電機の燃料の節約と効率的な充電との両立を図ることができる。
本発明に係る負荷装置であるLED表示部などを含む情報表示装置の正面図である。 同側面図である。 同背面図である。 前記情報表示装置の制御系のブロック図である。 充電制御装置の構成図である。 バッテリー制御のフローチャート図である。 AC充電処理制御のフローチャート図である。 発動発電機の駆動制御のフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
この発明の実施の形態は、図1〜図3に示すように、負荷装置であるLED表示部などを含む情報表示装置の電源としてのバッテリー(二次電池)の充電制御システムに適用したものである。
この情報表示装置1は、負荷装置として横型のLED表示部11を備え、LED表示部11の両端部の上部に、複数個のフラッシュライト12aを有するフラッシュライト部12(負荷装置)が設けられている。このフラッシュライト12aは、LED表示部11にデータが表示されている間は交互に点滅する構成とされている。そのために、表示装置1が所定の表示データを表示中であることを視覚者に知らせることができ、重要な表示データを間違いなく報知可能となる。
また、情報表示装置1は、LED表示部11とフラッシュライト部12に加えて点灯部材を内蔵する標識13(負荷装置)を備えている。標識13には、種々の警戒標識13Aや、種々の規制標識13Bをそれぞれ表示可能な構成としている。なお、情報表示装置1は、装置本体10の内部に、具体的に図示していないが、LED表示部11のコントローラ、画像変換制御装置、メモリ部、順次表示制御部を備えている。
電源装置として、バッテリー14と、ソーラーパネル15(太陽光発電装置)、燃料タンク16aを有する可搬型発動発電機16とを備えている。そのために、屋外に設置する際には、ソーラーパネル15が生成する電力を利用してバッテリー14の充電も可能とすることで、表示可能な時間を長くすることができる。
また、発動発電機16での充電もできるようになっている。この発動発電機16のセルモータを起動するモードとして、通常のパワーで起動する通常モードと、通常のパワーを抑制してセルモータを起動する清音(静音)モードとを有し、これらのモードはモード切替スイッチ(図示せず)によって切り替えられる。なお、燃料タンク16aには、具体的に図示していないが、燃料タンク16a内の燃料の残量を検出する残燃料検出センサ(残燃料検出手段)が設けられている。また、情報表示装置1は、移動容易となるようにキャスタを備えるようにすることもできる。
そして、図4に示すように、太陽光発電装置であるソーラーパネル24からのソーラー充電により充電制御装置21を介して、バッテリー14(充電電源)に充電しつつ、このバッテリー14をDC動作電源として負荷装置(LED表示部11,フラッシュライト12、標識13)を駆動するようになっている。また、バッテリー14には、充電制御装置21を介して、商用電源(AC充電電源:100V〜200V)や発動発電機16(DC発電電源)が接続されている。発動発電機16と充電制御装置21との間に、発電機始動・停止制御について自動/手動の切替を行う切替スイッチ17が設けられている。
充電制御装置21は、図5に示すように、バッテリー電圧監視・充電放電制御部21A(第1の電圧監視手段)と、ソーラー充電制御・電圧監視部21B(第2の電圧監視手段)と、総合電圧監視・充電制御監視部21C(充電制御手段)と、DC12V電源出力制御部21Dと、発動発電機充電制御・電圧監視・始動/停止制御部21Eと、AC電源・充電制御・電圧監視部21Fとを備える。
バッテリー電圧監視・充電放電制御部21Aは、常時バッテリー電圧を監視しつつ、通常はソーラーパネルからの電気にて充電しながら、負荷装置であるLED表示部11、フラッシュライト部12および標識13に電力を供給する。
ソーラー充電制御・電圧監視部21Bは、ソーラーパネルからの電気を制御し、バッテリー14に充電する。ソーラー発電電圧を監視し、夜/昼の判別をする。これにより、前記負荷装置に対し供給する電力を、昼間は大きく、夜間は小さくする制御ができるようになる。
総合電圧監視・充電制御監視部21Cは、各制御部21A,21Bを監視し、充電優先順位を決定し、効率的な充電を制御する。
DC12V電源出力制御部21Dは、負荷装置に供給するDC電源の出力制御を行う。
発動発電機充電制御・電圧監視・始動/停止制御部21Eは、総合電圧監視・充電制御監視部21Cからの信号を受け、発動発電機16の起動を行う。起動完了の監視を行い、電圧が適確に発生しているか否かを監視する。発動発電機16による充電の際には、総合電圧監視・充電制御監視部21Cのタイマー手段からの充電完了の信号(充電時間として一定時間が経過したことを知らせる信号)を受け、発動発電機16の停止を行う。確実な停止を監視する。
AC電源・充電制御・電圧監視部21Fは、外部の商用電源(AC電源)の入力を確認し、必要であれが、強制充電を行う。
続いて、充電制御装置21での処理の流れについて説明する。
(バッテリー14の充電制御)
図6に示すように、まず、バッテリー14の電圧がチェックされ、バッテリー14の電圧が14.8V(設定充電完了電圧)以上であるか否かが判定される(ステップS1)。ここで、設定充電完了電圧を14.8Vとしているが、これは一例で、バッテリーの種類によって変わるもので、この設定充電完了電圧以上であることで充電完了としている。
設定充電完了電圧以上であれば、ソーラー発電装置(ソーラーパネル15)が作動中であるか否かが判定され(ステップS2)、ソーラー発電装置が作動中であれば、必要な電圧は確保されているので、バッテリー14とソーラー発電装置(ソーラーパネル15)との接続を遮断し(ステップS3)、ステップS1に戻る。
一方、ソーラー発電装置が作動中でなければ、発動発電機16が作動中であるか否かが判定される(ステップS4)。そして、発動発電機16が作動中であれば、発動発電機16を停止し(ステップS5)、ステップS1に戻る一方、発動発電機16が作動中でなければ、そのままステップS1に戻る。
設定充電完了電圧でなければ、バッテリー14の電圧が、設定充電完了電圧よりも小さい第1の設定値(例えば12V)以下であるか否かが判定される(ステップS6)。
第1の設定値以下であれば、次いで、ソーラー発電装置(ソーラーパネル15)によるソーラー発電電力が所定値(例えば15V)以上であるか否かが判定され(ステップS7)、ソーラー発電電力が15V以上であれば、十分な充電能力があると考えられるので、ソーラー発電回路に接続し(ステップS8)、ステップS1に戻る。一方、ソーラー発電電力が15V以上でなければ、充電能力不足で発電発動機16による充電が必要であると考えられるので、発動発電機16が作動中であるか否かが判定される(ステップS9)。発動発電機16が作動中であれば、発動発電機作動タイマー(総合電圧監視・充電制御監視部21Cのタイマー手段)が完了したか否かが判定され(図8のステップS38)、完了していれば、発動発電機16を停止する一方、完了していなければ、発動発電機16によるバッテリー14への充電を継続して、ステップS1に戻る。
発動発電機16が作動中でなければ、発動発電機16の燃料タンク16aにおいて燃料の残りがあるか否かが判定され(ステップS10)、燃料の残りがある場合には、図8に示す発電発動機起動チェック処理に移行する一方、燃料の残りがない場合には、ステップS11に移行して、バッテリー14の電圧が、第1の設定値よりも小さい第2の設定値(例えば11V)以下であるか否かが判定される。
また、ステップS6の判定において、バッテリー14の電圧が、第1の設定値以下でない場合も、バッテリー14の電圧が第2の設定値以下であるか否かが判定される(ステップS11)。
第2の設定値以下であれば、図7に示すAC充電処理に移行する。ソーラー発電による充電が困難でしかも発動発電機16の燃料が不足し発動発電機16による充電も困難であるとき、過放電防止のために、第2の設定値以下になったところで負荷装置(LED表示部11,フラッシュライト部12、標識13)への電力供給を停止し、AC充電することとしているのである。AC充電が必要なことは、負荷装置(LED表示部11,フラッシュライト部12、標識13)が作動していないことでわかる。一方、バッテリー14の電圧が、第2の設定値以下でなければ、そのままステップS1に移行する。
(AC充電処理)
図7に示すように、AC電源からの充電を行うAC充電処理がスタートすると、AC充電処理が可能であるか否か(AC電源からの入力が可能な状態にあるか否か)が判定され(ステップS21)、可能であれば、AC充電を開始する(ステップS22)一方、近くにAC電源がなくAC入力が可能な状態にない等の理由で可能でなければ、負荷装置への出力を停止する(ステップS23)。
AC充電を開始すると、AC充電が完了したか否かが判定され(ステップS24)、バッテリー電圧が設定充電完了電圧になり、AC充電が完了すれば、AC入力を遮断し(ステップS25)、前述したバッテリー充電制御に移行する。AC充電が完了していなければ、ステップS22に戻り、AC充電が完了するまでAC充電を継続する。
(発電発動機起動チェック)
図8に示すように、スタートすると、まず、清音モード設定中であるか否かが判定され(ステップS31)、設定中であれば、清音モードで起動セルモータを起動する(ステップS32)一方、設定中でなければ、通常モードで起動セルモータを起動する(ステップS33)。ここで、通常モードとは、通常のパワーで短時間の充電を行うモードをいい、清音モードとは、夜間など、静かにしなければならないとき、パワーを抑制し、時間をかけて充電するために約1/4の動力で動作させるモードである。
セルモータ起動後、発動発電機16のDC出力電圧をチェックし(ステップS34)、出力電圧が正常値であるか否かが判定される(ステップS35)。ここで、出力電圧をチェックするのは、セルモータを起動させ、所定の電圧に確実になったことを確認してセルモータを開放するためである。
出力電圧が正常値であれば、セルモータを開放し(ステップS36)、発電発動機16を正常運転して充電を開始する(ステップS37)一方、出力電圧が正常値でなければ、正常値になるまでステップS35の判定を繰り返す。
発電発動機16の動作時間を予め設定しておき、完全に充電できなくとも、燃料節約のため、一定時間で発動発電機16を停止させるために、発動発電機16の動作時間を設定しているので、総合電圧監視・充電制御監視部21Cのタイマー手段でカウントしている。
そのため、充電開始後、発動発電機16の動作時間を計測する前記タイマー手段のカウントが終了したか否かが判定され(ステップS38)、完了していれば、ステップSに移行して、発電発動機16を停止し、通常のバッテリ充電制御に移行する。一方、完了していなければ、発電発動機16を停止させることなく、通常のバッテリ充電制御に移行する。
前記実施の形態では、自然力利用発電装置として太陽光発電装置(ソーラーパネル15)を用いているが、本発明はそれに限定されるものではなく、風力発電装置を用いることも可能である。
1 情報表示装置
11 LED表示部
12 フラッシュライト部
13 標識
14 バッテリー(二次電池)
15 ソーラーパネル(太陽光発電装置)
16 発動発電機
16a 燃料タンク
21 充電制御装置

Claims (5)

  1. 負荷装置の電源となる二次電池と、太陽光発電装置または風力発電装置などの自然力利用発電装置と、商用電源を利用した充電装置と、前記自然力利用発電装置あるいは前記充電装置による前記二次電池への充電を制御する充電制御装置とを備える二次電池の充電制御システムであって、
    前記二次電池に、前記充電制御装置を介して、燃料タンクを有する発動発電機を設け、
    前記充電制御装置が、前記二次電池の電圧を監視する第1の電圧監視手段と、前記自然力利用発電装置の発電電圧を監視する第2の電圧監視手段と、前記第1及び第2の電圧監視手段よりの信号を受け前記二次電池の電圧が第1の設定値以下でかつ前記自然力利用発電装置の発電電圧が所定値以上でない場合に、前記発電発動機を起動し、前記二次電池に前記発動発電機により充電する充電制御手段とを備えることを特徴とする二次電池の充電制御システム。
  2. 前記発動発電機の燃料タンクに残燃料検出手段が設けられ、
    前記充電制御手段は、前記残燃料検出手段よりの信号を受け、前記二次電池の電圧が第1の設定値以下でかつ前記自然力利用発電装置の発電電圧が所定値以上でない場合であって、残燃料がある場合にのみ前記発動発電機を起動するものであることを特徴とする請求項1記載の二次電池の充電制御システム。
  3. 前記充電制御手段は、前記発動発電機の残燃料があっても、前記二次電池の電圧が前記第1の設定値よりも小さい第2の設定値以下である場合には、商用電源により充電するものであることを特徴とする請求項2記載の二次電池の充電制御システム。
  4. 前記発動発電機制御手段は、タイマー手段に連係され、前記二次電池に前記発動発電機により充電する時間を一定時間とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の二次電池の充電制御システム。
  5. 前記発動発電機は、セルモータを起動するモードとして、通常のパワーで起動する通常モードと、通常のパワーを抑制してセルモータを起動する清音モードとを有することを特徴とする請求項1記載の二次電池の充電制御システム。
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