JP2007077895A - 風車補助駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光と風力に代表されるハイブリット発電システムにおいて、風力エネルギーの間欠性や不規則性のため、風車の回転低稼働率が低く、広告塔やモニュメントとしては衆目を集めにくいという課題があった。また、風力発電の効率向上のため風車補助駆動するなら、外部からの商用電力が必要であるという課題があった。
【解決手段】太陽電池1と風車2を備え、発電機4の発電が無く、かつ蓄電池11への充電が完了しているときに、太陽電池1からの電力を風車補助駆動するモータ5に切り替えることにより、ハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置を得られる。
【選択図】図1
【解決手段】太陽電池1と風車2を備え、発電機4の発電が無く、かつ蓄電池11への充電が完了しているときに、太陽電池1からの電力を風車補助駆動するモータ5に切り替えることにより、ハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置を得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽光や風力など複数の自然エネルギーを利用して発電した電力を蓄電池に充電するとともに、広告や照明などの負荷に電力を供給する独立電源の機能を持ったハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置に関する。
近年、エネルギー利用の多様化および発電技術の向上により、環境に配慮したクリーンな発電システムとして、太陽光および風力など複数の自然エネルギーを利用するハイブリット型発電システムが注目されており、環境への取り組みを訴求すると共に広告塔や街路照明などへの実用的な応用がおこなわれている。
従来この種の装置は、太陽光と風力などのように異なる種類の自然エネルギーを利用して発電をおこない、それぞれから発生した電力は単純にバッテリーなどの蓄電手段に蓄えておき、蓄えた電力を取り出して広告や照明などに利用するものであった(例えば、特許文献1参照)。
以下、そのハイブリット発電システムについて図8を参照しながら説明する。
図に示すように、道路の両側部もしくは側部の任意個所に立設するタワー体101に、風車装置102とソーラー装置103を備え、道路を走行する自動車により発生する自動車風を風車装置102で受けることで、風力エネルギーの、風まかせ、不規則性、間欠的などの短所を補っている。
また、風力発電における風車補助駆動に関しては、効率的な風力発電をおこなうことを目的として、風車を電動機にて駆動することで、風力発電機の起動時に発電までの時間を短縮し、発電効率を向上するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
以下、その風力発電装置について図9を参照しながら説明する。
図に示すように、風車部201は風力発電機202と制御部203と回転計204および風速計205からなり、風力発電機202の出力側に第1インバータ206および双方向昇降圧コンバータ回路207を備えることにより、商用電力または蓄電した電力を使用して、風速に対応した所定の回転数まで風力発電機202を電動機として動作させることで風車の起動時間を短縮し、発電効率を向上している。
特開2001−107839号公報
特開2003−299396号公報
このような従来のハイブリット型発電システムでは、風車の機械的および電気的損失分を超える風速まで風が吹かなければ風車が回転しないという課題があり、独立電源として風力発電の稼働率の向上を、また広告塔として衆目を集めるため、風車の回転頻度を向上させることが要求されている。
また、風力発電における風車補助駆動装置では、発電効率を向上するために商用電力が消費されるという課題があり、独立電源として外部からの商用電力が不要な風車補助駆動装置が要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、本来風車が回転しない風速でも風車を回転させることができ、また外部からの商用電力が不要な風車補助駆動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の風車補助駆動装置は、太陽光を受け発電する太陽光発電手段と、風車で風を受け発電する風力発電手段と、前記風車を回転させる風車駆動手段とを備え、前記太陽光発電手段からの電力を前記風車駆動手段に供給することより、前記風車を回転駆動する構成としたものである。
この構成によれば、外部から商用電力を消費せずに風車を回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置が得られる。
また、風車で風を受け回転して発電する発電機を風車駆動手段として使用する構成としたものである。
この構成によれば、風車に連結する発電機と駆動手段の2つ分の機械的損失を1つ分に低減することができ、より効率の良い風車補助駆動装置が得られる。
また、風車による風力発電手段からの発電電力を検出する発電電力検出手段と、前記風車を回転させるために風車駆動手段への供給電力を検出する供給電力検出手段と、前記風車駆動手段に供給する電力を制御する供給電力制御手段を備え、前記風車駆動手段への供給電力に対し、前記風力発電手段からの発電電力が上回ったことを判定し、前記風車駆動手段に供給する電力を遮断することができる構成としたものである。
この構成によれば、風車の駆動中に風速が上昇し、風車駆動から風力発電へスムーズに切り替えられる風車補助駆動装置が得られる。
また、風車の回転数を検出する回転数検知手段を有し、前記回転数検知手段により検出された回転数がゼロ回転の時、風車駆動手段に前記風車の機械的損失分を補償するように供給する電力を制御して前記風車に回転力を加えることができる構成としたものである。
この構成によれば、無風状態で停止している風車が回転起動するために必要な機械的損失分をあらかじめ補償されているため、低風速でも回転起動でき、広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置が得られる。
また、風車の回転数を検出する回転数検知手段を有し、前記回転数検知手段により検出された回転数がゼロ回転の時、風車駆動手段に対して電力を供給し、強制的に前記風車を回転起動することができる構成としたものである。
この構成によれば、無風状態で停止している風車を回転起動することで回転頻度を高め、広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置が得られる。
また、送風手段により発生させた風を前記風車に当てることで回転駆動することができる構成としたものである。
この構成によれば、もともと風車駆動手段を持たない風車を、後からの追加処置で回転起動することができ、広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置が得られる。
また、太陽光発電手段および風力発電手段により発電した電力を蓄電する蓄電手段を備え、前記蓄電手段が満充電の状態になった時に、前記太陽光発電手段からの電力を風車駆動手段に供給することにより、風車を駆動することができる構成としたものである。
この構成によれば、外部商用電力または蓄電電力を消費せずに風車を回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置が得られる。
また、太陽光発電手段あるいは風力発電手段により発電した電力を蓄電する蓄電手段を備え、前記蓄電手段に蓄電する際の余剰電力を風車駆動手段に供給することにより、風車を駆動することができる構成としたものである。
この構成によれば、外部商用電力または蓄電電力を消費せずに風車を回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置が得られる。
また、太陽光発電手段および風力発電手段により発電した電力を蓄電する第一蓄電手段と第二蓄電手段を備え、前記第一蓄電手段に蓄電する際の余剰電力を前記第二蓄電手段に供給・蓄電し、前記第二蓄電手段からの電力を風車駆動手段に供給することにより、風車を駆動することができる構成としたものである。
この構成によれば、外部商用電力または第一蓄電手段の蓄電電力を消費せず、かつ、太陽光発電電力が低下しても風車を回転起動することができ、広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置が得られる。
また、太陽光発電手段あるいは風力発電手段により発電した電力を蓄電する蓄電手段と、周囲の明るさを検出する照度検出手段を持ち、暗くなったことを前記照度検出手段で検知し、風車駆動手段への電力供給を停止することができる構成としたものである。
この構成によれば、暗くなり太陽光発電手段からの発電が減少した状況において、風車の駆動による電力消費を防ぐことができる風車補助駆動装置が得られる。
また、太陽光発電手段または蓄電手段からの電力により回転駆動可能な風車を持つ風力発電手段と、周囲の明るさを検出する照度検出手段と、時間経過を検知する時限タイマー手段を備え、前記照度検出手段にて暗くなったことを検知して前記時限タイマー手段をスタートし、前記時限タイマー手段によりあらかじめ設定された任意の時間経過後に風車の駆動および非駆動ができる構成としたものである。
この構成によれば、早朝などうす暗く太陽光発電手段からの発電が不足した状況において、風車の駆動による電力消費を防ぐことができる風車補助駆動装置が得られる。
また、太陽光発電手段または蓄電手段からの電力により回転駆動可能な風車を持つ風力発電手段と、現在時刻と設定時刻の一致を検知する時刻タイマー手段を備え、前記時刻タイマー手段によりあらかじめ設定された任意の時刻になると風車の駆動および非駆動ができる構成としたものである。
この構成によれば、太陽光発電手段からの発電が十分となる時刻だけや、施設の運用時間に合わせて風車の駆動をおこなうことで、風車の駆動による電力消費を防ぎ、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置が得られる。
本発明によれば、外部から商用電力を必要とせずに風車を回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置を提供できる。
また、風車に連結する発電機と駆動手段の2つ分の機械的損失を1つ分に低減することができ、より効率的な風車補助駆動装置を提供できる。
また、風車を駆動中に風速が上昇し、風車駆動から風力発電へスムーズに切り替えられる風車補助駆動装置を提供できる。
また、無風状態で停止している風車が回転起動するために必要な機械的損失分をあらかじめ補償されているため、低風速でも回転起動でき、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置を提供できる。
また、無風状態で停止している風車を回転起動することで回転頻度が高く、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置を提供できる。
また、もともと風車駆動手段を持たない風車を、後からの追加処置で回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置を提供できる。
また、外部商用電力を消費せずに風車を回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置を提供できる。
また、外部商用電力を消費せず、かつ、太陽光発電電力が低下しても風車を回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置を提供できる。
また、暗くなり太陽光発電手段からの発電が減少した状況において、風車の駆動による電力消費を防ぐことができる風車補助駆動装置を提供できる。
また、早朝などうす暗く太陽光発電手段からの発電が不足した状況において、風車の駆動による電力消費を防ぐことができる風車補助駆動装置を提供できる。
また、太陽光発電手段からの発電が十分となる時刻だけや、施設の運用時間に合わせて風車の駆動をおこなうことで、風車の駆動による電力消費を防ぎかつ広告塔として衆目を集めることのできるハイブリット型発電システムの風車補助駆動装置を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、太陽光を受け発電する太陽光発電手段と、風車で風を受け発電する風力発電手段と、前記風車を回転させる風車駆動手段とを備え、前記太陽光発電手段からの電力を前記風車駆動手段に供給することより、前記風車を回転駆動することができるとしたものであり、外部から商用電力を消費せずに風車を回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることができるという作用を有する。
本発明の請求項2記載の発明は、風車で風を受け回転して発電する発電機を風車駆動手段としたものであり、風車に連結する発電機と駆動手段の2つ分の機械的損失を1つ分に低減することができ、より効率の良い風車補助駆動ができるという作用を有する。
本発明の請求項3記載の発明は、風車による風力発電手段からの発電電力を検出する発電電力検出手段と、前記風車を回転させるために風車駆動手段への供給電力を検出する供給電力検出手段と、前記風車駆動手段に供給する電力を制御する供給電力制御手段を備え、前記風車駆動手段への供給電力より前記風力発電手段からの発電電力が上回ったことを判定し、前記風車駆動手段に供給する電力を低減するとしたものであり、風車を駆動中に風速が上昇し、風車駆動から風力発電へスムーズに切り替えられるという作用を有する。
本発明の請求項4記載の発明は、風車の回転数を検出する回転数検知手段を有し、前記回転数検知手段により検出された回転数がゼロ回転の時、風車駆動手段に前記風車の機械的損失分を補償するように供給する電力を制御して前記風車に回転力を加えることにより前記風車の機械的損失分を補償することができるとしたものであり、風車が起動しないような風速でも回転起動することができ、広告塔として衆目を集めることができるという作用を有する。
本発明の請求項5記載の発明は、風車の回転数を検出する回転数検知手段を有し、前記回転数検知手段により検出された回転数がゼロ回転の時、風車駆動手段に対して電力を供給し、強制的に前記風車を回転起動することとしたものであり、無風状態で停止している風車を回転起動することで回転頻度が高く、かつ広告塔として衆目を集めることができるという作用を有する。
本発明の請求項6記載の発明は、風車を回転させる風車駆動手段として、別な送風手段により発生させた風を前記風車に当てることで回転駆動することとしたものであり、もともと風車駆動手段を持たない風車を、後からの追加処置で回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることができるという作用を有する。
本発明の請求項7記載の発明は、太陽光発電手段および風力発電手段により発電した電力を蓄電する蓄電手段を備え、前記蓄電手段に蓄えられた電気が満充電の状態になったときに、前記太陽光発電手段からの電力を風車駆動手段に供給することにより、風車を駆動することとしたものであり、外部商用電力を消費せずに風車を回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることができるという作用を有する。
本発明の請求項8記載の発明は、太陽光発電手段あるいは風力発電手段により発電した電力を蓄電する蓄電手段を備え、前記蓄電手段に蓄電する際の余剰電力を風車駆動手段に供給することにより、風車を駆動することとしたものであり、外部商用電力を消費せずに風車を回転起動することができ、かつ広告塔として衆目を集めることができるという作用を有する。
本発明の請求項9記載の発明は、太陽光発電手段および風力発電手段により発電した電力を蓄電する第一蓄電手段と第二蓄電手段を備え、前記第一蓄電手段に蓄電する際の余剰電力を前記第二蓄電手段に供給・蓄電し、前記第二蓄電手段からの電力を風車駆動手段に供給することにより風車を駆動することとしたものであり、外部商用電力を消費せず、かつ太陽光発電電力が低下しても風車を回転起動することができ、広告塔として衆目を集めることができるという作用を有する。
本発明の請求項10記載の発明は、太陽光発電手段あるいは風力発電手段により発電した電力を蓄電する蓄電手段と、周囲の明るさを検出する照度検出手段を持ち、暗くなったことを前記照度検出手段で検知し、風車駆動手段への電力供給を停止することとしたものであり、暗くなり太陽光発電手段からの発電が減少した状況において、風車の駆動による電力消費を防ぐことができるという作用を有する。
本発明の請求項11記載の発明は、太陽光発電手段または蓄電手段からの電力により回転駆動可能な風車を持つ風力発電手段と、周囲の明るさを検出する照度検出手段と、時間経過を検知する時限タイマー手段を備え、前記照度検出手段にて暗くなったことを検知して前記時限タイマー手段をスタートし、前記時限タイマー手段によりあらかじめ設定された任意の時間経過後に風車の駆動および非駆動ができるとしたものであり、早朝などうす暗く太陽光発電手段からの発電が不足した状況において、風車の駆動による電力消費を防ぐことができるという作用を有する。
本発明の請求項12記載の発明は、太陽光発電手段または蓄電手段からの電力により回転駆動可能な風車を持つ風力発電手段と、現在時刻と設定時刻の一致を検知する時刻タイマー手段を備え、前記時刻タイマー手段によりあらかじめ設定された任意の時刻になると風車の駆動および非駆動ができるとしたものであり、太陽光発電手段からの発電が十分となる時刻だけや、施設の運用時間に合わせて風車の駆動をおこなうことで、風車の駆動による電力消費を防ぎかつ広告塔として衆目を集めることができるという作用を有する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1および図2に示すように、太陽光発電手段たとえば太陽電池1および風車2を持つハイブリット型発電システムにおいて、風車2の風車軸3の両側にそれぞれ風力発電手段たとえば発電機4と風車駆動手段たとえばモータ5を備える。風車駆動手段として送風手段たとえば送風ファン6を備える場合もある。また、接続された太陽電池1からの発電電力は、たとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング方式などによる電圧電流調整回路およびオペアンプや電流センサーを用いた発電電力計測回路などを内蔵して電力調整する太陽光電力制御手段7に接続している。太陽光電力制御手段7は、自然エネルギーである太陽電池1からの不規則に変化する電圧電流を、内蔵するたとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング回路などによる電圧電流調整回路により充電や補助駆動に必要な電圧電流に調整して出力し、かつ出力している電圧電流を、内蔵するたとえばオペアンプや電流センサーなどを用いた発電電力計測回路により測定して制御手段16に内蔵されたマイクロコンピュータで判断するための情報を提供する。太陽光電力制御手段7を通り調整された電力は切り替えリレー8に接続している。また、風力発電用の発電機4からの発電電力は、たとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング方式などによる電圧電流調整回路およびオペアンプや電流センサーを用いた発電電力計測回路などを内蔵して電力調整する風力電力制御手段9に接続している。風力電力制御手段9は、自然エネルギーである風車に接続された発電機4からの不規則に変化する電圧電流を、内蔵するたとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング回路などによる電圧電流調整回路により充電に必要な電圧電流に調整して出力し、かつ出力している電圧電流を、内蔵するたとえばオペアンプや電流センサーなどを用いた発電電力計測回路により測定して制御手段16に内蔵されたマイクロコンピュータで判断するための情報を提供する。また、風力電力制御手段9を通り調整された電力は、たとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング方式などによる電圧電流調整回路およびオペアンプや電流センサーなどを用いた充電電圧電流計測回路などを内蔵して充電電圧電流を調整する充電制御手段10に接続している。充電制御手段10は、接続された蓄電池11の蓄電状況を、内蔵するたとえばオペアンプや電流センサーを用いた充電電圧電流計測回路により測定し、太陽光電力制御手段7および風力電力制御手段9から出力される電力を、内蔵するたとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング回路などによる電圧電流調整回路によりその時点で蓄電池11の充電に必要な電圧電流に調整して出力し、かつ出力している電圧電流を、前記充電電圧電流計測回路により測定して制御手段16に内蔵されたマイクロコンピュータで判断するための情報を提供する。また、蓄電池11が満充電になった時点で充電制御を停止する。通常、太陽電池1による充電動作の時は、切り替えリレー8の状態は充電制御手段10の方に接続している。切り替えリレー8のもう一方は風車駆動用のモータ5または送風ファン6に接続している。充電制御手段10の出力は、蓄電池11および出力リレー12に接続している。蓄電池11に蓄えられた電力は、出力リレー12を通して照明13に接続している。太陽光電力制御手段7、切り替えリレー8、風力電力制御手段9、充電制御手段10、出力リレー12、時限/時刻タイマー手段14および周囲の明るさを検知するため外部に設置された照度センサー15は、制御ソフトを搭載したマイクロコンピュータを内蔵して、太陽電池および風力発電からの発電電力監視、蓄電池11の充電状況、照度センサー15からの明るさ情報、時限/時刻タイマー手段14からの時間経過や時刻情報を取り込み各種判断を行い、充電制御、風車補助駆動制御、照明のオン/オフ、過放電/過充電保護などの全体制御を行う制御手段16に接続されており、これらは照度センサー15を除き、制御器17に一体化されている。時限/時刻タイマー手段14は、制御手段16からの指令で時間経過を測定し、制御手段16によりあらかじめ設定された任意の時間経過後に制御手段16に内蔵されたマイクロコンピュータに時間経過を通知するための信号を提供する。また、制御手段16からの指令で現在時刻を計時し、制御手段16によりあらかじめ設定された任意の時刻に制御手段16に内蔵されたマイクロコンピュータに時刻一致を通知するための信号を提供する。概観上は、照明13の下方に広告設置場所18を、さらに下方の基部に、蓄電池11、照度センサー15および制御器17を収める制御ボックス19を備える。
上記構成において、充電制御手段10は蓄電池11の蓄電状況を検知し、太陽光電力制御手段7は太陽電池1の発電状況を検知し、風力電力制御手段9は風力用の発電機4の発電状況を検知する。そして、制御手段16に内蔵するマイクロコンピュータによって図3の風車補助駆動判断1フローチャートに示すように、蓄電池11の蓄電状況、太陽電池1の発電状況および風力用の発電機4の発電状況を判定する。これにより、風車の駆動は電力を消費するので蓄電池11への充電を優先し、蓄電池11が満充電の状態でかつ、太陽電池1の発電が有り、風車が回転していない時、切り替えリレー8を切り替えて太陽電池1からの発電電力を太陽光電力制御手段7を通して電圧電流を調整し、風車駆動用のモータ5または送風ファン6に接続して風車2を回転させることで、外部からの商用電源が不要な風車補助駆動をおこなうこととなる。
また、風車補助駆動状態においては、風車駆動手段である風車駆動用のモータ5または送風ファン6に供給する電力はその供給元である太陽光電力制御手段7にて検知できるので、制御手段16に内蔵するマイクロコンピュータによって図4の風車補助駆動供給電力制御フローチャートに示すように、風力用の発電機4の発電電力、風車補助駆動電力を判定する。これにより、風車補助駆動中に風車に当たる風の風速が増すと、風車補助駆動電力を段階的に低減してゆき、最後には風車補助駆動電力がゼロになれば、切り替えリレー8を切り替えて太陽電池1からの発電電力を太陽光電力制御手段7を通して電圧電流を調整し充電制御手段10に接続することで、風車補助駆動を停止し、風力発電の状態にすることで、風車駆動から風力発電へスムーズに切り替えられることとなる。
また、周囲の明るさを検出する照度検出手段たとえば照度センサー15から周囲が暗くなったことが検知できるので、制御手段16に内蔵するマイクロコンピュータにより判断して風車補助駆動を停止する。これにより、風車補助駆動による電力消費を防ぐこととなる。またこのとき、照度センサー15から周囲が暗くなったことを検知し、制御手段16に内蔵するマイクロコンピュータにより判断して出力リレー12をONすることで蓄電池11に蓄電した電力で照明13を点灯することとなる。
また、照度センサー15から周囲が明るくなったことを検知して、時限/時刻タイマー手段14を時限タイマーとして使用し、制御手段16に内蔵するマイクロコンピュータによりあらかじめ設定された任意の時間経過後に風車補助駆動を許可する。これにより、早朝など薄暗く太陽電池1からの発電が不足した状態において、風車補助駆動による電力消費を防ぐこととなる。またこのとき、照度センサー15から周囲が明るくなったことを検知し、制御手段16に内蔵するマイクロコンピュータにより判断して出力リレー12をOFFすることで蓄電池11に蓄電した電力を切り照明13を消灯することとなる。
また、時限/時刻タイマー手段14を時刻タイマーとして使用し、制御手段16に内蔵するマイクロコンピュータによりあらかじめ設定された任意の時刻からもうひとつ設定された別な任意の時刻のあいだ風車補助駆動を許可する。これにより、太陽電池1からの発電が十分となる時間帯だけや施設の運用時間にあわせた風車補助駆動ができ、風車補助駆動による電力消費を防ぐこととなる。
なお、実施の形態1では、風車の駆動電源に太陽電池を用いたが、太陽電池に代えて別な自然エネルギーたとえば別設置の風力発電や潮力発電、地熱発電などを用いても良く、その作用効果に差異を生じない。また、風車にサポニウス型の垂直軸回転の物を用いたが、サポニウス型に代えてプロペラ型など水平軸回転の物を用いても良く、その作用効果に差異を生じない。また、蓄電手段として蓄電池11を用いたが、蓄電池11に代えて電気二重層コンデンサ、電解コンデンサなどを用いても良く、その作用効果に差異を生じない。また、照度センサー15に代えて太陽電池などの光電変換素子を用いても良く、構成要素である太陽電池をこれに流用しても、その作用効果に差異を生じない。また、実施の形態1では、風力発電から風車駆動に切り替えるため、切り替えリレー8を用いたが、出力リレー12を含め、リレーに代えてトランジスタまたはFETなどの半導体を使用しても良く、その作用効果に差異を生じない。
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分は、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態1と同一部分は、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、太陽電池1および風車2を持つハイブリット型発電システムにおいて、風車2の風車軸3に、たとえばDCモータのような発電機でもモータでも使用可能な発電機/モータ20を持ち、その軸に機械的に接続し、風車の回転数を検知できる回転計21を備える。また第1蓄電池22と第2蓄電池23および制御器17を持ち全体を制御する。太陽電池1からの発電電力は、太陽光電力制御手段7を通して、たとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング方式などによる電圧電流調整回路およびオペアンプや電流センサーを用いた電力計測回路などを内蔵し主電力を充電に、余剰電力を補助駆動に振り分け調整する余剰電力制御手段24を内蔵し、余剰電力制御手段24から風車補助駆動側への出力は、風力発電からの電力逆流を防止する逆流防止ダイオード25aを通して発電機/モータ20に接続している。同じ接続点には、風力発電からの電力逆流を防止する逆流防止ダイオード25bを通して補助駆動リレー26に接続しており、補助駆動リレー26は、第2蓄電池23に接続している。また、風力電力制御手段9および余剰電力制御手段24を通り調整された電力は、たとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング方式などによる電圧電流調整回路およびオペアンプや電流センサーを用いた充電電圧電流計測回路などを2系統内蔵して2つの蓄電池に充電電圧電流を調整する2系統充電制御手段27に接続している。2系統充電制御手段27は、第1蓄電池22と第2蓄電池23に接続しており、第1蓄電池22の蓄電量を内蔵されたたとえばオペアンプや電流センサーを用いた第1充電電圧電流計測回路にて監視し、たとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング方式などによる第1電圧電流調整回路を調整して充電する。充電が進むにつれ必要とする電力が低下するので、第2蓄電池23の蓄電量を内蔵されたたとえばオペアンプや電流センサーを用いた第2充電電圧電流計測回路にて監視し、たとえばパワーMOSFETなどを用いたスイッチング方式などによる第2電圧電流調整回路を調整して充電する。いずれも満充電になった時点で充電制御を停止する。なお、第1蓄電池22からは実施の形態1の図1で示す蓄電池11から出力リレー12を通して照明13へ接続しているが、図1と同様のため省略する。
上記構成において、発電機/モータ20は、風車で風を受け回転して発電する発電機を風車駆動手段として兼用することで、風車に連結する発電機と駆動手段の2つ分の機械的損失を1つ分に低減することとなる。
また、一般的な蓄電池はその充電過程において、一定容量まで充電が進むと満充電になるまでのあいだで必要とする電力は徐々に低下する特性を持っているため、発電電力との差分が余剰電力として発生する。余剰電力制御手段24は、この余剰電力分を風車補助駆動電力に振り分ける。これにより、蓄電池が満充電にならなくても風車補助駆動を行うこととなる。
また、無風状態であることを、回転計21で検知し、太陽電池1からの発電電力が十分にあり、余剰電力制御手段24が余剰電力を風車補助駆動に供給できるか、または第2蓄電池の蓄電電力が風車補助駆動に供給できる状態にある時、制御手段16に内蔵するマイクロコンピュータによって図6の風車補助駆動判断2フローチャートに示すように、風車の回転数がゼロであること、太陽電池からの電力に余剰分があること、第2蓄電池の蓄電量があることを判定する。これにより、無風状態で停止している風車が回転起動するために必要な機械的損失分をあらかじめ補償することができ、低風速でも風車を回転起動でき、外部商用電力が不要で、太陽電池の発電電力が低下しても風車補助駆動を行うこととなる。
また、無風状態であることを、回転計21で検知し、太陽電池1からの発電電力が十分にあり、余剰電力制御手段24が余剰電力を風車補助駆動に供給できるか、または第2蓄電池の蓄電電力が風車補助駆動に供給できる状態にある時、制御手段16に内蔵するマイクロコンピュータによって図7の風車補助駆動判断3フローチャートに示すように、風車の回転数がゼロであること、太陽電池からの電力に余剰分があること、第2蓄電池の蓄電量があることを判定する。これにより、無風状態で停止している風車を強制的に回転起動することで、風車の回転頻度を高め、外部商用電力が不要で、太陽電池の発電電力が低下しても風車補助駆動を行うこととなる。
なお、実施の形態2では、風車の駆動電源のひとつに第2蓄電池を用いたが、蓄電池に代えて電気二重層コンデンサ、電解コンデンサなどを用いても良く、その作用効果に差異を生じない。また、発電機からの電力逆流防止には、逆流防止ダイオードを用いたが、制御手段16によりタイミング制御されたパワーMOSFETやトランジスタなどのスイッチ素子を用いても良く、その作用効果に差異を生じない。
本発明による風車補助駆動装置は、太陽光と風力など複数の自然エネルギーによる発電手段を持つ独立電源装置において、風車の補助駆動に他の自然エネルギーによる電力を供給することで、商用電力または蓄電した電力を使わず風車の補助駆動ができ、風力発電電力の大きいプロペラ型風車の起動補助の用途にも適用できる。また、単純に広告を取り付けた広告塔に対して、自然にやさしく衆目を集めるモニュメントとしての用途にも適用できる。
1 太陽電池
2 風車
3 風車軸
4 発電機
5 モータ
6 送風ファン
7 太陽光電力制御手段
8 切り替えリレー
9 風力電力制御手段
10 充電制御手段
11 蓄電池
12 出力リレー
13 照明
14 時限/時刻タイマー手段
15 照度センサー
16 制御手段
17 制御器
18 広告設置場所
19 制御ボックス
20 発電機/モータ
21 回転計
22 第1蓄電池
23 第2蓄電池
24 余剰電力制御手段
25a 逆流防止ダイオード
25b 逆流防止ダイオード
26 補助駆動リレー
27 2系統充電制御手段
2 風車
3 風車軸
4 発電機
5 モータ
6 送風ファン
7 太陽光電力制御手段
8 切り替えリレー
9 風力電力制御手段
10 充電制御手段
11 蓄電池
12 出力リレー
13 照明
14 時限/時刻タイマー手段
15 照度センサー
16 制御手段
17 制御器
18 広告設置場所
19 制御ボックス
20 発電機/モータ
21 回転計
22 第1蓄電池
23 第2蓄電池
24 余剰電力制御手段
25a 逆流防止ダイオード
25b 逆流防止ダイオード
26 補助駆動リレー
27 2系統充電制御手段
Claims (12)
- 太陽光を受け発電する太陽光発電手段と、風車で風を受け発電する風力発電手段と、前記風車を回転させる風車駆動手段とを備え、前記太陽光発電手段からの電力を前記風車駆動手段に供給することを特徴とする風車補助駆動装置。
- 風車で風を受け回転して発電する発電機を風車駆動手段として使用したことを特徴とする請求項1記載の風車補助駆動装置。
- 風車による風力発電手段からの発電電力を検出する発電電力検出手段と、前記風車を回転させるために風車駆動手段への供給電力を検出する供給電力検出手段と、前記風車駆動手段に供給する電力を制御する供給電力制御手段を備え、前記風車駆動手段への供給電力より前記風力発電手段からの発電電力が上回ったことを判定し、前記風車駆動手段に供給する電力を低減するようにする請求項1または2記載の風車補助駆動装置。
- 風車の回転数を検出する回転数検知手段を有し、前記回転数検知手段により検出された回転数がゼロ回転の時、風車駆動手段に前記風車の機械的損失分を補償するように供給する電力を制御して前記風車に回転力を加えることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の風車補助駆動装置。
- 風車の回転数を検出する回転数検知手段を有し、前記回転数検知手段により検出された回転数がゼロ回転の時、風車駆動手段に対して電力を供給し、強制的に前記風車を回転起動することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の風車補助駆動装置。
- 送風手段により発生させた風を風車に当てることで回転駆動することを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の風車補助駆動装置。
- 太陽光発電手段あるいは風力発電手段により発電した電力を蓄電する蓄電手段を備え、前記蓄電手段が満充電状態になった時に前記太陽光発電手段からの電力を風車駆動手段に供給することを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の風車補助駆動装置。
- 太陽光発電手段あるいは風力発電手段により発電した電力を蓄電する蓄電手段と、前記蓄電手段の蓄電状態に応じて発生する余剰電力を制御し出力する余剰電力制御手段を備え、その余剰電力を風車駆動手段に供給することを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の風車補助駆動装置。
- 太陽光発電手段および風力発電手段により発電した電力を蓄電する第一蓄電手段と第二蓄電手段を備え、前記第一蓄電手段に蓄電する際の余剰電力を前記第二蓄電手段に供給・蓄電し、前記第二蓄電手段からの電力を風車駆動手段に供給することを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の風車補助駆動装置。
- 太陽光発電手段あるいは風力発電手段により発電した電力を蓄電する蓄電手段と、周囲の明るさを検出する照度検出手段を持ち、暗くなったことを前記照度検出手段で検知し、風車駆動手段への電力供給を停止することを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載の風車補助駆動装置。
- 太陽光発電手段または蓄電手段からの電力により回転駆動可能な風車を持つ風力発電手段と、周囲の明るさを検出する照度検出手段と、時間経過を検知する時限タイマー手段を備え、前記照度検出手段にて暗くなったことを検知して前記時限タイマー手段をスタートし、前記時限タイマー手段によりあらかじめ設定された任意の時間経過後に風車の駆動および非駆動ができる請求項1〜10いずれかに記載の風車補助駆動装置。
- 太陽光発電手段または蓄電手段からの電力により回転駆動可能な風車を持つ風力発電手段と、現在時刻と設定時刻の一致を検知する時刻タイマー手段を備え、前記時刻タイマー手段によりあらかじめ設定された任意の時刻になると風車の駆動および非駆動ができる請求項1〜11いずれかに記載の風車補助駆動装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005267849A JP2007077895A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 風車補助駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005267849A JP2007077895A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 風車補助駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007077895A true JP2007077895A (ja) | 2007-03-29 |
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Family Applications (1)
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JP2005267849A Pending JP2007077895A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 風車補助駆動装置 |
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- 2005-09-15 JP JP2005267849A patent/JP2007077895A/ja active Pending
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