JP2004064855A - 光電池を使用した電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】日射の少ない環境であってもそれなりに蓄電でき、しかも長期間の使用に耐え得る、低コストな光電池を使用した電源装置を提供する。
【解決手段】外部光エネルギーを受けて電気エネルギーに変換する光電池10と、該光電池の電力を受けて蓄電するコンデンサ14と、該コンデンサの電力を受けて蓄電する二次電池24と、該二次電池とコンデンサとの間に介在するDC/DCコンバータ16と、前記コンデンサの電圧を監視し、所定上限電圧以上になればDC/DCコンバータをオンにさせて二次電池に充電させ、所定下限電圧以下になればDC/DCコンバータをオフにさせるコンバータ制御装置18,22とを具備するよう構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】外部光エネルギーを受けて電気エネルギーに変換する光電池10と、該光電池の電力を受けて蓄電するコンデンサ14と、該コンデンサの電力を受けて蓄電する二次電池24と、該二次電池とコンデンサとの間に介在するDC/DCコンバータ16と、前記コンデンサの電圧を監視し、所定上限電圧以上になればDC/DCコンバータをオンにさせて二次電池に充電させ、所定下限電圧以下になればDC/DCコンバータをオフにさせるコンバータ制御装置18,22とを具備するよう構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池等の光電池を使用した電源装置に関する。特に、直射日光の乏しい日でも継続的に電力を蓄電でき、しかもその蓄電電力が自己放電に耐えて長持ちする電源装置に関する。従って、電力会社の電力供給がない場合やそれが有っても利用し難い状況等において、日射量の少ない地域や時期での利用価値が高い。
【0002】
【従来の技術】
無人灯台、街路灯、路肩表示灯等の電源として用いられる太陽電池電源装置は、太陽電池を発電体とし、その太陽電池と負荷との間に二次電池を設け、その二次電池に太陽電池の発電した電力を蓄電し、雨の日や夜間でも、この二次電池によって安定した電力を供給できるようにしたものである。太陽電池電源装置では、通常、太陽電池は日射の強い方向に向かって設置され、晴天日射に対して確実に充電できるように設計されている。また、二次電池に要求される条件としては、長寿命、低価格、体積当りの電力容量が大きいこと、メンテナンスが容易であること等がある。このため、低価格で経済性に優れた鉛蓄電池や、過充電や過放電に強くてサイクル寿命の長いニカド電池が主に用いられている。この二次電池の容量は、太陽の日射しない日が何日続くか、二次電池のみで何日作動させたいか、等の使用条件で決められる。
特許第2964859号公報には、上記二次電池の代わりに、電気二重層コンデンサを用いた装置が開示されており、小型にできるとしている。この電源装置では、最近製品化され、コンデンサとしては極めて高容量であるが、小型である電気二重層コンデンサを使い、日射量の少ない環境でも多くの電荷を蓄電できる。このため、小型であって、1日分程度の電力を賄えるとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、太陽電池から二次電池に蓄電する一般の太陽電池電源装置では、二次電池が所定の電圧以上でなければ蓄電できないため、日射しない時間が長い環境では太陽電池における発電量が少なく、二次電池に蓄電できないという問題が有る。一方、上記公報に開示の電気二重層コンデンサは、やはりコンデンサであるため、自己放電が大きく、順次充電されない限りは、やはり長期間使用することはできない。また、比較的高コストであるため、電源としての大容量化は実用的でないという問題が有り、太陽電池の利用範囲の拡大が難しかった。
依って本発明は、日射の少ない環境であってもそれなりに蓄電でき、しかも長期間の使用に耐え得る、低コストな光電池を使用した電源装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑みて請求項1では、外部光エネルギーを受けて電気エネルギーに変換する光電池と、該光電池の電力を受けて蓄電するコンデンサと、該コンデンサの電力を受けて蓄電する二次電池と、該二次電池とコンデンサとの間に介在するDC/DCコンバータ(直流・直流変換器)と、前記コンデンサの電圧を監視し、所定上限電圧以上になればDC/DCコンバータをオンにさせて二次電池に充電させ、所定下限電圧以下になればDC/DCコンバータをオフにさせるコンバータ制御装置とを具備することを特徴とする光電池を使用した電源装置を提供する。
【0005】
曇り日等の日射量の少ない環境下でも、太陽電池等の光電池はそれなりの程度で発電がなされている。コンデンサであれば、このような少量の発電、即ち低電圧であっても蓄電できる。従って本発明では、まず、コンデンサに蓄電する。コンデンサは、耐電圧という最大の許容電圧値という制約があるため、それ以下の電圧範囲内であって、自己放電を強く起こさせないことを考慮して、所定の電圧値を上限電圧とし、これを越えて蓄電された場合は二次電池に対して放電させ、二次電池に蓄電させる。また、所定の下限電圧を定めておき、それ以下にまで放電すれば放電を停止させる。この制御のためにコンバータ制御装置を具備している。一方、DC/DCコンバータは、コンデンサによる入力電圧を、二次電池の蓄電に必要な所定の電圧に昇圧させて二次電池に蓄電させる作用を行うが、上記コンバータ制御装置によるオフ指令によって停止する。この停止期間中の光電池の発電電力は、コンデンサが蓄電する。即ち、本発明では、光電池による或る程度の量までの電力はコンデンサが蓄電するが、所定量以上になる毎に二次電池に移すのである。こうして実際の負荷に対してはコンデンサでなく二次電池が電力を供給するが、二次電池はコンデンサに比べて電気容量の大きさの割りに自己放電が小さいので長期間の使用に耐え得る。また、光電池の僅かな電力も、まずはコンデンサで蓄電するため蓄電可能となり、曇り日等であっても継続的に効率良く蓄電がなされるという利点がある。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光電地を使用した電源装置を添付図面に示す実施形態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は本発明の電源装置の応用例の実施形態例をブロック図で示した図である。光電池の例としての太陽電池10は、過電圧保護回路12を介し、更にはダイオード13を介してコンデンサ14に接続されている。ダイオードは電流を逆流させないためである。太陽電池10は、太陽電池モジュールを直列、並列に接続し、雨天や曇天が続く日射量の少ない場合を想定し、その場合でも所定数のLED等の負荷が、予定する期間、例えば、梅雨時のように雨が連続する1週間等の間、電力を供給可能なサイズに設定している。
【0007】
コンデンサ14は一般の任意のコンデンサで良いが、既述の電気二重層コンデンサでもよい。コンデンサには耐電圧(最大許容電圧)があるため、常にこの電圧以下になるように保護する必要がある。後述のように、二次電池に対して放電している場合であっても、日射量の大きな晴天の場合に、その放電速度よりも太陽電池の発電量の方が所定以上大きい場合に、コンデンサが損傷することを防止する必要があり、この作用をするのが過電圧保護回路12である。
【0008】
コンデンサは、日射量の少ない曇天等の環境下における、太陽電池による僅かな量の発電に対しても蓄電が可能である。こうして、日射量の多い場合も少ない場合も、太陽電池10の発電した電力を蓄電してゆく。自己放電を大きく生じさせない所定の電圧を上限電圧として設定するが、ここでは5Vとする。また、放電を行うことによって所定の電圧以下になると放電を停止させるように設定するが、この電圧を下限電圧とし、ここでは3Vとする。
【0009】
このコンデンサの電圧を検出しているのが電圧検出回路18であり、その検出結果を、図示しないA/Dコンバータを介して常時マイコン20に送信している。マイコン内部のコンバータ制御部22によって、図示しないD/Aコンバータを介してDC/DCコンバータ16を作動させたり、停止させたりの制御をしている。その制御は、この実施形態例ではソフトウエアによって行っており、その流れ図を図2に示す。請求項1のコンバータ制御装置は、電圧検出回路18とコンバータ制御部22を合わせたものである。
【0010】
図2では、ステップ50でコンバータ制御部22がスタートし、ステップ52で、電圧検出回路18の検出したコンデンサ14の電圧Vが上限電圧VU(5V)以上か否かが判定され、以上の場合Yは、ステップ54でDC/DCコンバータをオン状態にさせる。即ち、DC/DCコンバータ16は、コンデンサ14の入力電圧を受け、その出力電圧を7.4Vに昇圧調節させて電力を二次電池24に蓄電させる。そしてステップ60において、外部から何等かのストップ指示が有る場合Yはステップ62で制御をストップするが、無い場合Nはステップ52に戻る。
【0011】
そしてステップ52において検出電圧Vが上限電圧VUより下に下がっていると判定された場合Nは、ステップ56に進む。このステップ56では、検出電圧Vが下限電圧VL(3V)以下であるか否かが判定される。下限電圧より大の場合Nは、ステップ54のオン状態を維持する。そして下限電圧以下になった場合Yは、ステップ58に進み、DC/DCコンバータをオフにさせる。即ち、コンデンサ14の電力を二次電池24に移すことを中止する。その後、ステップ60において、外部からストップの指示が無いN限り、ステップ52に戻り、ステップ56、ステップ58のオフ状態維持というサイクルを経過する。やがて、再び太陽電池10の電力がコンデンサ14に十分に蓄電され、ステップ52において検出電圧Vが上限電圧VU以上Yと判定されれば、再びステップ54に進む。
【0012】
ダイオード23は電流の逆流防止用である。
次に、二次電池24は負荷26に対して電力を供給して作動させる。但し、二次電池は過度に放電すれば使用不可能となるため、これを保護すべく、過放電検出回路28によって二次電池の電圧を検出している。その検出電圧Vを、図示しないA/Dコンバータを介して常時マイコン20に送信している。マイコン内部の負荷制御部30によって、負荷26のオンオフ等制御を行い、二次電池が過放電しないようにしている。その制御は、ソフトウエアによって行っており、その流れ図を図3に示す。
【0013】
図3では、ステップ70で負荷制御部30がスタートし、ステップ72で、過放電検出回路28の検出した二次電池24の電圧Vが下限電圧VT以上か否かを判定し、以上の場合Yは、ステップ74で負荷をオンにさせる(又はオン状態を保持する)。電圧Vが下限電圧VTより下Nであれば、ステップ76で負荷をオフにさせる。即ち、負荷への電力供給を停止させ、二次電池の過放電を防止して保護する。
【0014】
その後、ステップ72に戻り、電圧Vが下限電圧VT以上になるまでステップ74には進まない。やがてコンデンサからの電力供給を蓄電して電圧Vが下限電圧VT以上Yとなれば、再びステップ74に進む。ステップ74の後はステップ78にて外部からの負荷ストップの指令の有無を判定し、無い場合Nはステップ72に戻り、有る場合Yはステップ80にて負荷をオフにさせる。
【0015】
上記コンバータ制御部22と/又は負荷制御部30の制御機能を、アナログ回路にて構成してもよい。コンバータ制御部22をアナログ回路として、殆ど図1の装置と同じ装置を回路図的に図示すると図4となる。同じ機能の回路(装置)には同じ番号を付している。主として異なるところを説明する。
【0016】
図1にいう過電圧保護回路12は、図4では太陽電池10の内部抵抗12Aを利用したシャントレギュレータ12Bで構成している。図1の電圧検出回路18とコンバータ制御部22とに対応するのは、比較器を使用したコンバータ制御回路18,22である。コンデンサ14の検出電圧が上限電圧以上であれば、DC/DCコンバータ16を作動させる信号を回路L1を介して送信し、下限電圧以下であれば作動を停止させる信号を回路L2を介して送信する。この作用は、図2の流れ図で説明したものと同じである。
【0017】
DC/DCコンバータ17は、マイコン20に対し、その駆動電圧5Vを安定供給するためである。負荷はLED群26を例としており、過放電検出回路28による二次電池24の検出電圧値を、図示しないA/Dコンバータを介してマイコン20に送信している。この信号を受けたマイコンによる0か1かの制御信号を駆動用トランジスタ26’に送信し、このLED群のオンオフを制御する。図1の負荷26は、図4ではトランジスタ26’を合わせたLED群26に対応している。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、日射の少ない環境であってもそれなりに蓄電でき、しかも長期間の使用に耐え得る、低コストな光電池を使用した電源装置が提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る電源装置を使用した応用装置のブロック図である。
【図2】図2は図1のコンバータ制御部の流れ図である。
【図3】図3は図1の負荷制御部の流れ図である。
【図4】図4は本発明に係る電源装置を使用した応用装置の回路図である。
【符号の説明】
10 太陽電池
14 コンデンサ
16 DC/DCコンバータ
18 電圧検出回路
22 コンバータ制御部
24 二次電池
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池等の光電池を使用した電源装置に関する。特に、直射日光の乏しい日でも継続的に電力を蓄電でき、しかもその蓄電電力が自己放電に耐えて長持ちする電源装置に関する。従って、電力会社の電力供給がない場合やそれが有っても利用し難い状況等において、日射量の少ない地域や時期での利用価値が高い。
【0002】
【従来の技術】
無人灯台、街路灯、路肩表示灯等の電源として用いられる太陽電池電源装置は、太陽電池を発電体とし、その太陽電池と負荷との間に二次電池を設け、その二次電池に太陽電池の発電した電力を蓄電し、雨の日や夜間でも、この二次電池によって安定した電力を供給できるようにしたものである。太陽電池電源装置では、通常、太陽電池は日射の強い方向に向かって設置され、晴天日射に対して確実に充電できるように設計されている。また、二次電池に要求される条件としては、長寿命、低価格、体積当りの電力容量が大きいこと、メンテナンスが容易であること等がある。このため、低価格で経済性に優れた鉛蓄電池や、過充電や過放電に強くてサイクル寿命の長いニカド電池が主に用いられている。この二次電池の容量は、太陽の日射しない日が何日続くか、二次電池のみで何日作動させたいか、等の使用条件で決められる。
特許第2964859号公報には、上記二次電池の代わりに、電気二重層コンデンサを用いた装置が開示されており、小型にできるとしている。この電源装置では、最近製品化され、コンデンサとしては極めて高容量であるが、小型である電気二重層コンデンサを使い、日射量の少ない環境でも多くの電荷を蓄電できる。このため、小型であって、1日分程度の電力を賄えるとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、太陽電池から二次電池に蓄電する一般の太陽電池電源装置では、二次電池が所定の電圧以上でなければ蓄電できないため、日射しない時間が長い環境では太陽電池における発電量が少なく、二次電池に蓄電できないという問題が有る。一方、上記公報に開示の電気二重層コンデンサは、やはりコンデンサであるため、自己放電が大きく、順次充電されない限りは、やはり長期間使用することはできない。また、比較的高コストであるため、電源としての大容量化は実用的でないという問題が有り、太陽電池の利用範囲の拡大が難しかった。
依って本発明は、日射の少ない環境であってもそれなりに蓄電でき、しかも長期間の使用に耐え得る、低コストな光電池を使用した電源装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑みて請求項1では、外部光エネルギーを受けて電気エネルギーに変換する光電池と、該光電池の電力を受けて蓄電するコンデンサと、該コンデンサの電力を受けて蓄電する二次電池と、該二次電池とコンデンサとの間に介在するDC/DCコンバータ(直流・直流変換器)と、前記コンデンサの電圧を監視し、所定上限電圧以上になればDC/DCコンバータをオンにさせて二次電池に充電させ、所定下限電圧以下になればDC/DCコンバータをオフにさせるコンバータ制御装置とを具備することを特徴とする光電池を使用した電源装置を提供する。
【0005】
曇り日等の日射量の少ない環境下でも、太陽電池等の光電池はそれなりの程度で発電がなされている。コンデンサであれば、このような少量の発電、即ち低電圧であっても蓄電できる。従って本発明では、まず、コンデンサに蓄電する。コンデンサは、耐電圧という最大の許容電圧値という制約があるため、それ以下の電圧範囲内であって、自己放電を強く起こさせないことを考慮して、所定の電圧値を上限電圧とし、これを越えて蓄電された場合は二次電池に対して放電させ、二次電池に蓄電させる。また、所定の下限電圧を定めておき、それ以下にまで放電すれば放電を停止させる。この制御のためにコンバータ制御装置を具備している。一方、DC/DCコンバータは、コンデンサによる入力電圧を、二次電池の蓄電に必要な所定の電圧に昇圧させて二次電池に蓄電させる作用を行うが、上記コンバータ制御装置によるオフ指令によって停止する。この停止期間中の光電池の発電電力は、コンデンサが蓄電する。即ち、本発明では、光電池による或る程度の量までの電力はコンデンサが蓄電するが、所定量以上になる毎に二次電池に移すのである。こうして実際の負荷に対してはコンデンサでなく二次電池が電力を供給するが、二次電池はコンデンサに比べて電気容量の大きさの割りに自己放電が小さいので長期間の使用に耐え得る。また、光電池の僅かな電力も、まずはコンデンサで蓄電するため蓄電可能となり、曇り日等であっても継続的に効率良く蓄電がなされるという利点がある。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光電地を使用した電源装置を添付図面に示す実施形態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は本発明の電源装置の応用例の実施形態例をブロック図で示した図である。光電池の例としての太陽電池10は、過電圧保護回路12を介し、更にはダイオード13を介してコンデンサ14に接続されている。ダイオードは電流を逆流させないためである。太陽電池10は、太陽電池モジュールを直列、並列に接続し、雨天や曇天が続く日射量の少ない場合を想定し、その場合でも所定数のLED等の負荷が、予定する期間、例えば、梅雨時のように雨が連続する1週間等の間、電力を供給可能なサイズに設定している。
【0007】
コンデンサ14は一般の任意のコンデンサで良いが、既述の電気二重層コンデンサでもよい。コンデンサには耐電圧(最大許容電圧)があるため、常にこの電圧以下になるように保護する必要がある。後述のように、二次電池に対して放電している場合であっても、日射量の大きな晴天の場合に、その放電速度よりも太陽電池の発電量の方が所定以上大きい場合に、コンデンサが損傷することを防止する必要があり、この作用をするのが過電圧保護回路12である。
【0008】
コンデンサは、日射量の少ない曇天等の環境下における、太陽電池による僅かな量の発電に対しても蓄電が可能である。こうして、日射量の多い場合も少ない場合も、太陽電池10の発電した電力を蓄電してゆく。自己放電を大きく生じさせない所定の電圧を上限電圧として設定するが、ここでは5Vとする。また、放電を行うことによって所定の電圧以下になると放電を停止させるように設定するが、この電圧を下限電圧とし、ここでは3Vとする。
【0009】
このコンデンサの電圧を検出しているのが電圧検出回路18であり、その検出結果を、図示しないA/Dコンバータを介して常時マイコン20に送信している。マイコン内部のコンバータ制御部22によって、図示しないD/Aコンバータを介してDC/DCコンバータ16を作動させたり、停止させたりの制御をしている。その制御は、この実施形態例ではソフトウエアによって行っており、その流れ図を図2に示す。請求項1のコンバータ制御装置は、電圧検出回路18とコンバータ制御部22を合わせたものである。
【0010】
図2では、ステップ50でコンバータ制御部22がスタートし、ステップ52で、電圧検出回路18の検出したコンデンサ14の電圧Vが上限電圧VU(5V)以上か否かが判定され、以上の場合Yは、ステップ54でDC/DCコンバータをオン状態にさせる。即ち、DC/DCコンバータ16は、コンデンサ14の入力電圧を受け、その出力電圧を7.4Vに昇圧調節させて電力を二次電池24に蓄電させる。そしてステップ60において、外部から何等かのストップ指示が有る場合Yはステップ62で制御をストップするが、無い場合Nはステップ52に戻る。
【0011】
そしてステップ52において検出電圧Vが上限電圧VUより下に下がっていると判定された場合Nは、ステップ56に進む。このステップ56では、検出電圧Vが下限電圧VL(3V)以下であるか否かが判定される。下限電圧より大の場合Nは、ステップ54のオン状態を維持する。そして下限電圧以下になった場合Yは、ステップ58に進み、DC/DCコンバータをオフにさせる。即ち、コンデンサ14の電力を二次電池24に移すことを中止する。その後、ステップ60において、外部からストップの指示が無いN限り、ステップ52に戻り、ステップ56、ステップ58のオフ状態維持というサイクルを経過する。やがて、再び太陽電池10の電力がコンデンサ14に十分に蓄電され、ステップ52において検出電圧Vが上限電圧VU以上Yと判定されれば、再びステップ54に進む。
【0012】
ダイオード23は電流の逆流防止用である。
次に、二次電池24は負荷26に対して電力を供給して作動させる。但し、二次電池は過度に放電すれば使用不可能となるため、これを保護すべく、過放電検出回路28によって二次電池の電圧を検出している。その検出電圧Vを、図示しないA/Dコンバータを介して常時マイコン20に送信している。マイコン内部の負荷制御部30によって、負荷26のオンオフ等制御を行い、二次電池が過放電しないようにしている。その制御は、ソフトウエアによって行っており、その流れ図を図3に示す。
【0013】
図3では、ステップ70で負荷制御部30がスタートし、ステップ72で、過放電検出回路28の検出した二次電池24の電圧Vが下限電圧VT以上か否かを判定し、以上の場合Yは、ステップ74で負荷をオンにさせる(又はオン状態を保持する)。電圧Vが下限電圧VTより下Nであれば、ステップ76で負荷をオフにさせる。即ち、負荷への電力供給を停止させ、二次電池の過放電を防止して保護する。
【0014】
その後、ステップ72に戻り、電圧Vが下限電圧VT以上になるまでステップ74には進まない。やがてコンデンサからの電力供給を蓄電して電圧Vが下限電圧VT以上Yとなれば、再びステップ74に進む。ステップ74の後はステップ78にて外部からの負荷ストップの指令の有無を判定し、無い場合Nはステップ72に戻り、有る場合Yはステップ80にて負荷をオフにさせる。
【0015】
上記コンバータ制御部22と/又は負荷制御部30の制御機能を、アナログ回路にて構成してもよい。コンバータ制御部22をアナログ回路として、殆ど図1の装置と同じ装置を回路図的に図示すると図4となる。同じ機能の回路(装置)には同じ番号を付している。主として異なるところを説明する。
【0016】
図1にいう過電圧保護回路12は、図4では太陽電池10の内部抵抗12Aを利用したシャントレギュレータ12Bで構成している。図1の電圧検出回路18とコンバータ制御部22とに対応するのは、比較器を使用したコンバータ制御回路18,22である。コンデンサ14の検出電圧が上限電圧以上であれば、DC/DCコンバータ16を作動させる信号を回路L1を介して送信し、下限電圧以下であれば作動を停止させる信号を回路L2を介して送信する。この作用は、図2の流れ図で説明したものと同じである。
【0017】
DC/DCコンバータ17は、マイコン20に対し、その駆動電圧5Vを安定供給するためである。負荷はLED群26を例としており、過放電検出回路28による二次電池24の検出電圧値を、図示しないA/Dコンバータを介してマイコン20に送信している。この信号を受けたマイコンによる0か1かの制御信号を駆動用トランジスタ26’に送信し、このLED群のオンオフを制御する。図1の負荷26は、図4ではトランジスタ26’を合わせたLED群26に対応している。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、日射の少ない環境であってもそれなりに蓄電でき、しかも長期間の使用に耐え得る、低コストな光電池を使用した電源装置が提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る電源装置を使用した応用装置のブロック図である。
【図2】図2は図1のコンバータ制御部の流れ図である。
【図3】図3は図1の負荷制御部の流れ図である。
【図4】図4は本発明に係る電源装置を使用した応用装置の回路図である。
【符号の説明】
10 太陽電池
14 コンデンサ
16 DC/DCコンバータ
18 電圧検出回路
22 コンバータ制御部
24 二次電池
Claims (1)
- 外部光エネルギーを受けて電気エネルギーに変換する光電池と、該光電池の電力を受けて蓄電するコンデンサと、該コンデンサの電力を受けて蓄電する二次電池と、該二次電池とコンデンサとの間に介在するDC/DCコンバータと、前記コンデンサの電圧を監視し、所定上限電圧以上になればDC/DCコンバータをオンにさせて二次電池に蓄電させ、所定下限電圧以下になればDC/DCコンバータをオフにさせるコンバータ制御装置とを具備することを特徴とする光電池を使用した電源装置。
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JP2002218037A JP2004064855A (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | 光電池を使用した電源装置 |
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JP2002218037A JP2004064855A (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | 光電池を使用した電源装置 |
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