JP2011036029A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単相コンバータ2のU相回路2a及びV相回路2aを車幅方向に対峙させる。U相回路に隣接して3相インバータ回路3a,3bを配置する。V相回路に隣接して3相インバータ回路3c,3dを配置する。車両進行方向の一方側に配置した入力側端子4と単相コンバータ2とが入力導体15で接続する。車両進行方向の一方側に配置した第1出力側端子13と、U相回路に隣接する3相インバータ回路3a及びV相回路に隣接する3相インバータ回路3cとを、第1出力導体16、第2出力導体17で接続する。車両進行方向の他方側に配置した第2出力側端子14と、U相回路に隣接する3相インバータ回路3b及びV相回路に隣接する3相インバータ回路3dとを、第3出力導体18、第4出力導体19で接続する。
【選択図】図1
Description
図4は、従来の電力変換装置を構成する主な機器の配置を平面視で示したものである。この電力変換装置1は、交流架線から取り込んだ単相交流電力を直流電力に変換する単相コンバータ2と、単相コンバータ2から取り込んだ直流電力を三相交流電力に変換する3相インバータ3と、交流架線側から交流電力が入力する入力側主回路端子台4と、4台の電動機(不図示)にそれぞれ電気的に接続する4個の端子5a〜5dを有する出力側端子台5と、単相コンバータ2及び入力側主回路端子台4の間を電気的に接続する入力導体6と、3相インバータ3及び出力側端子台5の間を電気的に接続する出力導体7と、単相コンバータ2及び3相インバータ3の間を電気的に接続する中継導体8とが、車両床下(不図示)に配置した筐体9に収納されている。単相コンバータ2は、U相回路2a及びV相回路2bからなる単一ユニットである。また、3相インバータ3は、4台の電動機を個別に制御するために4個の3相インバータ回路3a〜3dからなる単一ユニットである。
入力側主回路端子台4及び出力側端子台5は、筐体9内部の車両進行方向の一方側であって車幅方向の一方に寄った壁部近くに収納され、他の機器の端子と接続するようになっている。また、単相コンバータ2は、筐体9内部の進行方向の中央位置であって車幅方向の他方側に寄った位置に収納されている。さらに、3相インバータ3は、筐体9内部の進行方向の中央位置であって車幅方向の一方側に寄った位置に収納されている。
また、ユニット化された単相コンバータ2及び3相インバータ3の間を電気的に接続する中継導体8も、配線経路が複雑となって長尺になる。さらに、3相インバータ3を構成する4個の3相インバータ回路3a〜3dから引き出される出力導体7は、配線経路が複雑であるとともに長尺になる。
また、従来の電力変換装置1は、入力導体6、出力導体7及び中継導体8が長尺になることで重量が嵩み、車両搭載性の面で問題がある。
この発明によると、第1出力側端子及び前記第2出力側端子と、車幅方向の一方側に配置した3相インバータ回路とを接続する出力導体の長さが短くなる。
また、本発明に係る電力変換装置は、前記U相回路と、当該U相回路に隣接配置した前記2個の3相インバータ回路を、前記筐体内部に着脱自在な単一の第1ユニットで構成し、前記V相回路と、当該V相回路に隣接配置した前記2個の3相インバータ回路を、前記筐体内部に着脱自在な単一の第2ユニットで構成した。
図1は、第1実施形態の電力変換装置10である。
本実施形態の電力変換装置10は、筐体9に、第1パワーユニット11、第2パワーユニット12、入力側主回路端子台4、第1出力側端子台13及び第2出力側端子台14が収納されている。なお、図示しないが、制御装置、継電器、検出器、保護装置等の機器類も筐体9に収納されている。
第1出力側端子台13は、2台の電動機(不図示)にそれぞれ電気的に接続する2個の端子13a,13bを有するものであり、筐体9内部の車両進行方向の一方側であって車幅方向の一方に寄った壁部近くに、入力側主回路端子台4に並んで収納されている。
そして、筐体9内部には、入力側主回路端子台4と車幅方向の中央寄りに配置した単相コンバータ2のU相回路2a及びV相回路2bとの間を電気的に接続する入力導体15と、第1出力側端子台13の端子13aと第1パワーユニット11の3相インバータ回路3aとの間を電気的に接続する第1出力導体16と、第1出力側端子台13の端子13bと第2パワーユニット12の3相インバータ回路3cとの間を電気的に接続する第2出力導体17と、第2出力側端子台14の端子14aと第1パワーユニット11の3相インバータ回路3bとの間を電気的に接続する第3出力導体18と、第2出力側端子台14の端子14bと第2パワーユニット12の3相インバータ回路3dとの間を電気的に接続する第4出力導体19と、単相コンバータ2及び4個の3相インバータ回路3a〜3dとの間を電気的に接続する中継導体20とが配置されている。
また、第2パワーユニット12も、ユニット内にV相回路2b、2個の3相インバータ回路3c,3dが組み込まれ、これらの回路の間に入力導体15、第2出力導体17、第4出力導体19及び中継導体20の一部が配線された単一ユニットであり、筐体9内部に着脱自在に装着されている。
本実施形態の電力変換装置10によると、筐体9内部の車幅方向の一方に寄って配置した第1出力側端子台13及び第2出力側端子台14と、同様に筐体9内部の車幅方向の一方に寄って配置した第1パワーユニット11の2個の3相インバータ回路3a,3bとは、長さが短い第1出力導体16及び第3出力導体18を介して電気的に接続されている。
このように、第1出力導体16、第3出力導体18及び入力導体15が短尺な導体となることで、導体の材料費を安価にすることができるとともに、軽量化を図った電力変換装置10となる。
したがって、本実施形態の電力変換装置10は、導体の短尺化を図って材料費を安価にすることができ、装置の組立に要する時間も短くなるので、製造コストの低減化を図ることができるとともに、軽量化を図ることで車両搭載性を向上させることができる。
次に、図2は、第2実施形態の電力変換装置30である。なお、図1に示した構成と同一構成部分は、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の電力変換装置30は、筐体9に、第1パワーユニット31、第2パワーユニット32、入力側主回路端子台4、第1出力側端子台13及び第2出力側端子台14が収納されている。
また、第2パワーユニット32も、ユニット内にV相回路2b、2個の3相インバータ回路3c,3dが組み込まれ、これらの回路の間に入力導体33、第2出力導体35及び中継導体36の一部が配線された単一ユニットであり、筐体9内部に着脱自在に装着されている。
このように、第1出力導体34、第2出力導体35及び入力導体33が短尺な導体となることで、導体の材料費を安価にすることができるとともに、軽量化を図った電力変換装置30となる。
したがって、本実施形態の電力変換装置30も、導体の短尺化を図って材料費を安価にすることができ、装置の組立に要する時間も短くなるので、製造コストの低減化を図ることができるとともに、軽量化を図ることで車両搭載性を向上させることができる。
さらに、図3は、第3実施形態の電力変換装置40である。
本実施形態の電力変換装置40は、筐体9に、第1パワーユニット41、第2パワーユニット42、入力側主回路端子台4、第1出力側端子台13及び第2出力側端子台14が収納されている。
また、第2パワーユニット42も、ユニット内にV相回路2b、2個の3相インバータ回路3c,3dが組み込まれ、これらの回路の間に入力導体43、第1出力導体44、第2出力導体45及び中継導体46の一部が配線された単一ユニットであり、筐体9内部に着脱自在に装着されている。
このように、第1出力導体44、第2出力導体45及び入力導体43が短尺な導体となることで、導体の材料費を安価にすることができるとともに、軽量化を図った電力変換装置40となる。
また、筐体9内部に、単一ユニットの第1パワーユニット41及び第2パワーユニット42が着脱自在に装着されているので、さらに組立に要する時間を短縮することができる。
Claims (8)
- 鉄道車両の床下に搭載され、筐体内部に、単相交流電力を直流電力に変換するU相回路及びV相回路を備えた単相コンバータと、この単相コンバータで変換した直流電力を三相交流電力に変換して4台の電動機に供給する4個の3相インバータ回路と、単相交流電力源に接続する入力側端子と、前記4台の電動機に接続する出力側端子とを収納した電力変換装置において、
前記単相コンバータの前記U相回路及び前記V相回路を、前記筐体内部の車両進行方向の中央位置で車幅方向の中央に寄った位置とし、前記U相回路が車幅方向の一方側に位置し、前記V相回路が前記車幅方向の他方側に位置して前記U相回路と対峙するように配置し、
前記U相回路に対して前記車幅方向の一方側に隣接して2個の前記3相インバータ回路を配置し、
前記V相回路に対して前記車幅方向の他方側に隣接して他の2個の前記3相インバータ回路を配置したことを特徴とする電力変換装置。 - 前記筐体内部の前記車両進行方向の一方側に前記入力側端子を配置し、この入力側端子と前記U相回路及び前記V相回路を入力導体を介して接続し、
前記車両進行方向の一方側に、2台の前記電動機と接続する第1出力側端子を配置し、この第1出力側端子と前記U相回路に隣接配置した2個の前記3相インバータ回路の一方を第1出力導体を介して接続し、前記第1出力側端子と前記V相回路に隣接配置した2個の前記3相インバータ回路の一方を第2出力導体を介して接続するとともに、
前記車両進行方向の他方側に、他の2台の前記電動機と接続する第2出力側端子を配置し、この第2出力側端子と前記U相回路に隣接配置した2個の前記3相インバータ回路の他方を第3出力導体を介して接続し、前記第2出力側端子と前記V相回路に隣接配置した2個の前記3相インバータ回路の他方を第4出力導体を介して接続することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 鉄道車両の床下に搭載され、筐体内部に、単相交流電力を直流電力に変換するU相回路及びV相回路を備えた単相コンバータと、この単相コンバータで変換した直流電力を三相交流電力に変換して4台の電動機に供給する4個の3相インバータ回路と、単相交流電力源に接続する入力側端子と、前記4台の電動機に接続する出力側端子とを収納した電力変換装置において、
前記単相コンバータの前記U相回路が車幅方向の一方側であって車両進行方向の他方に位置し、前記V相回路が前記車幅方向の他方側であって前記車両進行方向の一方に位置し、
前記U相回路に対して前記車両進行方向の一方側に隣接して2個の前記3相インバータ回路を配置し、
前記V相回路に対して前記車両進行方向の他方側に隣接して他の2個の前記3相インバータ回路を配置したことを特徴とする電力変換装置。 - 前記筐体内部の車両進行方向の一方側に前記入力側端子を配置し、この入力側端子と前記U相回路及び前記V相回路を入力導体を介して接続し、
前記車両進行方向の一方側に、2台の前記電動機と接続する第1出力側端子を配置し、この第1出力側端子と前記U相回路に隣接配置した2個の前記3相インバータ回路を第1出力導体を介して接続するとともに、
前記車両進行方向の他方側に、他の2台の前記電動機と接続する第2出力側端子を配置し、この第2出力側端子と前記U相回路に隣接配置した2個の前記3相インバータ回路を第2出力導体を介して接続することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。 - 鉄道車両の床下に搭載され、筐体内部に、単相交流電力を直流電力に変換するU相回路及びV相回路を備えた単相コンバータと、この単相コンバータで変換した直流電力を三相交流電力に変換して4台の電動機に供給する4個の3相インバータ回路と、単相交流電力源に接続する入力側端子と、前記4台の電動機に接続する出力側端子とを収納した電力変換装置において、
前記単相コンバータの前記U相回路が車幅方向の一方側に位置し、前記V相回路が前記車幅方向の他方側に位置して前記U相回路と対峙するように配置し、
前記U相回路に対して前記車両進行方向の一方に隣接して1個の前記3相インバータ回路を配置し、且つ、前記U相回路に対して前記車両進行方向の他方に隣接して他の1個の前記3相インバータ回路を配置し、
前記V相回路に対して前記車両進行方向の一方に隣接して他の1個の前記3相インバータ回路を配置し、且つ、前記V相回路に対して前記車両進行方向の他方に隣接して他の1個の前記3相インバータ回路を配置したことを特徴とする電力変換装置。 - 前記筐体内部の前記車両進行方向の一方側に前記入力側端子を配置し、この入力側端子と前記U相回路及び前記V相回路を入力導体を介して接続し、
前記車両進行方向の一方側に、2台の前記電動機と接続する第1出力側端子を配置し、この第1出力側端子と前記U相回路に対して前記車両進行方向の一方に隣接配置した前記3相インバータ回路及び前記V相回路に対して前記車両進行方向の一方に隣接配置した前記3相インバータ回路を第1出力導体を介して接続し、
前記車両進行方向の他方側に、他の2台の前記電動機と接続する第2出力側端子を配置し、この第2出力側端子と前記U相回路に対して前記車両進行方向の他方に隣接配置した前記3相インバータ回路及び前記V相回路に対して前記車両進行方向の他方に隣接配置した前記3相インバータ回路を第2出力導体を介して接続することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。 - 前記第1出力側端子及び前記第2出力側端子を、前記車幅方向の一方側に配置したことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の電力変換装置。
- 前記U相回路と、当該U相回路に隣接配置した前記2個の3相インバータ回路を、前記筐体内部に着脱自在な単一の第1ユニットで構成し、
前記V相回路と、当該V相回路に隣接配置した前記2個の3相インバータ回路を、前記筐体内部に着脱自在な単一の第2ユニットで構成したことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の電力変換装置。
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