JP2011035305A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で熱電モジュールの電極が熱交換を行う流体に直接接触して効率良く熱交換を行うことができる熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換器は複数のP型熱電半導体素子16と複数のN型熱電半導体素子17とが電極18,19を介して電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成の熱電モジュール11を備えている。熱電モジュール11の放熱側には第1の流体通路13が設けられ、吸熱側には第2の流体通路15が設けられている。熱電モジュール11は電極18,19が第1の流体通路13あるいは第2の流体通路15内にそれぞれ露出し、かつ両流体通路13,15間の流体の移動を阻止可能に各熱電半導体素子16,17が樹脂製の電気絶縁材21で接合されている。電極18,19は平板で形成され、熱電モジュール11には電気絶縁材21の一部を電極18,19より両流体通路13,15内に突出させることにより凹凸が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】熱交換器は複数のP型熱電半導体素子16と複数のN型熱電半導体素子17とが電極18,19を介して電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成の熱電モジュール11を備えている。熱電モジュール11の放熱側には第1の流体通路13が設けられ、吸熱側には第2の流体通路15が設けられている。熱電モジュール11は電極18,19が第1の流体通路13あるいは第2の流体通路15内にそれぞれ露出し、かつ両流体通路13,15間の流体の移動を阻止可能に各熱電半導体素子16,17が樹脂製の電気絶縁材21で接合されている。電極18,19は平板で形成され、熱電モジュール11には電気絶縁材21の一部を電極18,19より両流体通路13,15内に突出させることにより凹凸が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱交換器に係り、詳しくは複数のP型熱電半導体素子と複数のN型熱電半導体素子とが電極を介して電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成の熱電モジュール(ペルチェモジュール)を備えた熱交換器に関する。
熱エネルギーと電気エネルギーとの相互変換が可能な熱電モジュール50の一般的な構成として、図11(a)に示すように、複数のP型熱電半導体素子51と、複数のN型熱電半導体素子52とが2次元平面上に交互に配列されるとともに、複数の電極53を介して電気的に直列に接続されたものがある。この熱電モジュール50に直流電流を供給すると、ペルチェ効果が生じて熱電モジュール50は上下いずれか一方の熱交換面で吸熱を、他方の熱交換面で放熱を行う。そして、この熱電モジュールを熱交換器に用いる場合は、図11(b)に示すように、熱電モジュール50は、上下の電極53がそれぞれセラミックス製の絶縁プレート54に接合されて、P型熱電半導体素子51、N型熱電半導体素子52及び電極53が絶縁プレート54で挟まれたサンドイッチ構造となっている。そして、熱交換器55は、熱電モジュール50の一方の熱交換面側に被温度制御流体56を流すための流体通路57が形成され、他方の熱交換面側に被温度制御流体56を加熱又は冷却するための温度制御媒体58(加熱媒体又は冷却媒体)を流すための流体通路59が形成されることによって構成される。
しかし、図11(b)に示す構成の熱交換器55においては、電極53面と被温度制御流体56との間又は電極53と温度制御媒体58との間に、絶縁プレート54及び流体通路57,59の内側壁面が介在するため、それらの熱抵抗により熱伝達の効率が悪くなる。また、絶縁プレート54とP型熱電半導体素子51及びN型熱電半導体素子52との熱膨張係数の差によって接合部や素子自体に加わる熱応力により接合部や素子自体の耐久性が低くなるという問題がある。
熱伝達効率が良く、熱ばらつきの少ない熱伝達をなし得る熱電モジュールを用いた熱交換器として、絶縁プレート54を使用せず、熱電モジュール50の熱交換面となる少なくとも一方の電極53が直接、流体通路57,59内の流体に接触する構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この熱交換器では、図12に示すように、熱電モジュール50は、P型熱電半導体素子51及びN型熱電半導体素子52がそれらの間に充填固化された電気絶縁体60により絶縁されるとともに、電気絶縁体60によって構造的強度が高められている。そして、熱電モジュール50の下側の流体通路59は、熱電モジュール50側には通路壁は存在せず、熱電モジュール50自体が流体通路59の通路壁を構成する。即ち、この場合、温度制御媒体58は直接熱電モジュール50の電気絶縁体60及び電極53に接触する。なお、上側の流体通路57の熱電モジュール50側にも通路壁を設けない構成も開示されている。
また、熱電モジュールを用いた熱電変換装置(熱交換器)において、放熱効率を向上させる構成として、熱電モジュールの放電側電極にはその一部が冷媒流路に露出した放熱側露出部が形成されている構成も提案されている(特許文献2参照)。図13に示すように、特許文献2の熱電変換装置は、冷媒ジャケット61と、熱電モジュール(熱電変換部)62とを有する。冷媒ジャケット61の内部には冷媒流路63が形成されている。熱電モジュール62は、吸熱側電極64、N型熱電半導体素子65、放熱側電極66、P型熱電半導体素子67がこの順で電気的に接続されたものを1ユニットとして、このユニットが複数(図では3ユニット)直列に接続されている。
吸熱側電極64は平板状に形成され、絶縁性の基板68上に接合されている。各吸熱側電極64上にN型熱電半導体素子65及びP型熱電半導体素子67の各一端面が電気的に接合されている。放熱側電極66はN型熱電半導体素子65及びP型熱電半導体素子67に対する接合面と反対側の面に突起部66aが形成されている。突起部66aは絶縁層で被覆されるとともに、冷媒ジャケット61に所定間隔で形成された孔に挿入されて冷媒ジャケット61内の冷媒流路63に露出している。なお、放熱側電極66だけでなく吸熱側電極64にも同様に突起部を形成して、突起部を冷媒ジャケット61に所定間隔で形成された孔に挿入して冷媒ジャケット61内の冷媒流路に露出させる構成も開示されている。
特許文献1の熱交換器55では、熱電モジュール50は少なくとも一方の熱伝達側に絶縁プレート54を有さず、電極53が流体通路57,59内の流体(被温度制御流体56あるいは温度制御媒体58)に接触するため、絶縁プレート54が存在する構成に比べて熱伝達効率が良くなる。しかし、流体に接触する熱交換面(伝熱面)は、電極53の間に電極の厚さより浅い凹部が存在するだけでほぼ平坦なため、流体を熱交換面に平行に流した場合、境界層の影響が大きく熱交換能力は小さい。
一方、特許文献2の熱電変換装置では、放熱側電極66の突起部66aが冷媒流路63に露出しているため、冷媒流路63に流れる冷媒が突起部66aで攪拌されつつ流れるため、電極に突起部がない特許文献1の構成に比べて乱流効果により放熱効率が向上する。しかし、特許文献2の構成では、冷媒ジャケット61に放熱側電極66と同じ数の孔を形成し、突起部66aをシールされた状態で孔に挿入する必要があり製造に手間が掛かり、製造コストが高くなるという問題もある。また、シール部の状態により突起部66aに加わる冷媒の力が放熱側電極66とN型熱電半導体素子65及びP型熱電半導体素子67との接合部に加わり、耐久性が低くなる。
本発明の目的は、複数のP型熱電半導体素子と複数のN型熱電半導体素子とが電極を介して電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成の熱電モジュールを備えた熱交換器において、簡単な構造で電極が熱交換を行う流体に直接接触して効率良く熱交換を行うことができる熱交換器を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数のP型熱電半導体素子と複数のN型熱電半導体素子とが電極を介して電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成の熱電モジュールを備えた熱交換器である。そして、前記熱電モジュールの放熱側には第1の流体が流れる第1の流体通路が設けられ、前記熱電モジュールの吸熱側には第2の流体が流れる第2の流体通路が設けられている。前記熱電モジュールは放熱側の電極及び吸熱側の電極が前記第1の流体通路及び前記第2の流体通路にそれぞれ露出し、かつ前記第1の流体通路及び前記第2の流体通路間の流体の移動を阻止可能に前記P型熱電半導体素子及びN型熱電半導体素子が高分子材料製の電気絶縁材で接合されている。前記電極は平板で形成され、前記熱電モジュールの少なくとも放熱側には、前記電極に凸部を形成せずに凹凸が設けられている。ここで、「熱的に並列に配置され」とは、熱電モジュールを構成する複数のP型熱電半導体素子及び複数のN型熱電半導体素子の発熱側となる面同士が同一側に配置され、吸熱側となる面同士が同一側に配置されることを意味する。また、「高分子材料製」とは、樹脂製又はゴム製を意味する。
この発明では、熱電モジュールはその熱交換面となる放熱側の電極及び吸熱側の電極が第1の流体通路及び第2の流体通路にそれぞれ露出しているため、電極が流体に直接接触して効率良く熱交換が行われる。また、ペルチェ効果を利用した熱電モジュールは、放熱量が吸熱量に比べて4倍程度多いが、この発明の熱電モジュールは少なくとも放熱側には凹凸が設けられているため、乱流効果により熱交換面における境界層の影響が小さくなって熱交換が放熱側において吸熱側より効率良く行われるため、熱交換器として必要な要求を満たすことが容易になる。そして、熱電モジュールの凹凸は電極に凸部(突起)を形成せずに形成されるため、電極の構造ひいては熱交換器の構造が簡単になる。また、電極に凸部を形成した場合と異なり、凸部に加わる流体の力が電極とN型熱電半導体素子及びP型熱電半導体素子との接合部に加わることに起因して耐久性が低くなることが回避される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記凹凸は、前記電気絶縁材の一部を前記放熱側に設けられた電極より前記第1の流体通路内に突出させることにより形成されている。この発明では、電極、N型熱電半導体素子及びP型熱電半導体素子の構成を変更せずに、凹凸を簡単に形成することができる。なお、電気絶縁材の一部を突出させる構成としては、例えば、突出させる部分の電気絶縁材を形成の段階から他の部分より長く形成する構成や、突出部分を後から接合して長くする構成等がある。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記電気絶縁材の一部は少なくとも前記第1の流体通路に複数の流路を形成するように突出されている。この発明では、第1の流体通路を流れる流体は、電気絶縁材の一部により形成された流路に沿って流れるため、各電極における熱交換効率を計算し易い。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記凹凸は、前記複数のP型熱電半導体素子及び複数のN型熱電半導体素子をその端面の位置が異なる平面上に位置するように前記電気絶縁材で接合されることにより形成されている。この発明では、同じ大きさのN型熱電半導体素子及びP型熱電半導体素子の配置を変更するとともに、一部の電極として平板をクランク状に屈曲形成されたものを用いることで簡単に構成することができる。
本発明によれば、複数のP型熱電半導体素子と複数のN型熱電半導体素子とが電極を介して電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成の熱電モジュールを用いた熱交換器において、簡単な構造で電極が熱交換を行う流体に直接接触して効率良く熱交換を行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、熱交換器は、熱電モジュール11の放熱側(図における上側)には第1の流体12が流れる第1の流体通路13が設けられ、熱電モジュール11の吸熱側(図における下側)には第2の流体14が流れる第2の流体通路15が設けられている。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、熱交換器は、熱電モジュール11の放熱側(図における上側)には第1の流体12が流れる第1の流体通路13が設けられ、熱電モジュール11の吸熱側(図における下側)には第2の流体14が流れる第2の流体通路15が設けられている。
熱電モジュール11は、複数のP型熱電半導体素子16と複数のN型熱電半導体素子17とが電極18,19を介して、電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成に形成されている。「熱的に並列に配置され」とは、熱電モジュール11を構成する複数のP型熱電半導体素子16及び複数のN型熱電半導体素子17の発熱側となる面同士が同一側に配置され、吸熱側となる面同士が同一側に配置されることを意味する。第1の流体12及び第2の流体14としては、電気絶縁性の液体が使用され、例えば、フロリナート(登録商標)やシリコーンオイルが使用される。
第1の流体通路13及び第2の流体通路15は、少なくとも熱電モジュール11が取り付けられる部分が扁平な筒状に形成されるとともに、対向する位置に開口13a,15aがそれぞれ設けられている。熱電モジュール11は放熱側の電極18が第1の流体通路13に、吸熱側の電極19が第2の流体通路15にそれぞれ露出する状態で、スペーサ20を介して第1の流体通路13と第2の流体通路15との間に配設されている。熱電モジュール11は第1の流体通路13及び第2の流体通路15間の流体の移動を阻止可能にP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17が高分子材料製の電気絶縁材21で接合されている。高分子材料としては熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂あるいはゴムが使用可能であるが、電気絶縁材21はP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17間の絶縁を図るだけでなく、熱電モジュール11の構造的強度を高める役割を持つため、熱硬化性樹脂が好ましい。
図3(a)に示すように、P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17は一列ではなく複数列に、かつP型熱電半導体素子16とN型熱電半導体素子17とが互いに隣接するようにマトリックス状に配置されている。P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17は四角柱状に形成されるとともに、電極18,19との接合面がメタライズ加工されて、例えば、はんだ付けにより電極18,19に対して電気的に接合されている。各電極18,19は一組のP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の端面全体と接合可能な長さの金属製の平板で形成され、熱電モジュール11の主な熱交換面となる電極面は凸部を有さない。
電気絶縁材21は熱電モジュール11の放熱側及び吸熱側の端部に、その一部が電極18,19より第1の流体通路13あるいは第2の流体通路15内に突出するようにして凸部21aが複数形成されている。即ち、熱電モジュール11は、放熱側及び吸熱側に、電極18,19に凸部を形成せずに凹凸が設けられた構成になっている。図2及び図3(a)に示すように、放熱側に形成された各凸部21aは、第1の流体通路13を流れる第1の流体12の流れ方向と直交する方向に延びる直方体状に形成されるとともに千鳥状に配置されている。放熱側に形成された各凸部21aも同様に配置されている。
放熱側に配置される全ての電極18は凸部21aの延びる方向と平行に延びる状態でP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17に接続されるため、凸部21aの位置に拘らず凸部21aと干渉する虞はない。一方、吸熱側に配置される電極19のうち、熱電モジュール11の凸部21aの延びる方向の両側部に配置されるものは凸部21aの延びる方向と直交する方向に延びるように配置されるため、凸部21aは電極19と干渉しない位置に形成されている。
熱電モジュール11は、インサート成形によりP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17が電気絶縁材21により接合された熱電素子ユニットを形成した後、その熱電素子ユニットのP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の端面に電極18,19をはんだ付けすることで製造される。インサート成形は、図4に示すように、下型22a内に複数のP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17を位置決めした状態で配置する。次に、図5に示すように、上型22bを閉じた後、未硬化の熱硬化性樹脂の注入、加熱硬化を行うことで熱電素子ユニットが形成される。なお、位置決めは、下型22aに形成された浅い凹部にP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の一端を位置させることで行われる。
次に前記のように構成された熱交換器の作用を説明する。熱交換器は、熱電モジュール11の第1の流体通路13と対向する側が放熱側になり、第2の流体通路15と対向する側が吸熱側となるように電極18,19に直流電圧が印加されて使用される。また、第1の流体通路13及び第2の流体通路15には第1の流体12及び第2の流体14が同じ方向、例えば、図1において左側から右側に向かうように流される。なお、第1の流体12は図示しない冷却ファンを有する経路を循環して使用される。
熱電モジュール11に通電されると、吸熱側の電極19が第2の流体14から熱を奪い、放熱側の電極18から第1の流体12へ放熱される。即ち、電極19と第2の流体14との間で直接熱伝達が行われ、電極18と第1の流体12との間で直接熱伝達が行われる。このとき流体が層流で流れると、熱交換面となる放熱側の電極18及び吸熱側の電極19の表面に層流境界層が生じ、境界層の影響が大きくなって熱交換能力が小さくなる。しかし、熱電モジュール11には放熱側及び吸熱側に凸部21aが設けられて、凹凸状になっているため、第1の流体通路13を流れる第1の流体12及び第2の流体通路15を流れる第2の流体14は、熱電モジュール11と対応する部分を流れる際に乱流となる。そのため、乱流効果により熱交換面における境界層の影響が小さくなって、放熱側及び吸熱側とも熱交換面における熱交換が効率良く行われる。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)熱電モジュール11は放熱側の電極18及び吸熱側の電極19が第1の流体通路13及び第2の流体通路15にそれぞれ露出しているため、電極18,19が流体(第1の流体12あるいは第2の流体14)に直接接触して効率良く熱交換が行われる。
(1)熱電モジュール11は放熱側の電極18及び吸熱側の電極19が第1の流体通路13及び第2の流体通路15にそれぞれ露出しているため、電極18,19が流体(第1の流体12あるいは第2の流体14)に直接接触して効率良く熱交換が行われる。
(2)熱電モジュール11は、第1の流体通路13及び第2の流体通路15間の流体の移動を阻止可能にP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17が高分子材料製の電気絶縁材21で接合されている。そして、電極18,19は平板で形成され、熱電モジュール11の放熱側及び吸熱側には凹凸が設けられている。したがって、流体が流れる際に乱流効果により熱交換面における境界層の影響が小さくなり、熱交換が放熱側及び吸熱側において効率良く行われるため、熱交換器で効率良く熱交換が行われる。
(3)熱電モジュール11の放熱側の凹凸は、電気絶縁材21の一部を放熱側に設けられた電極18より第1の流体通路13内に突出させた凸部21aを設けることにより形成され、吸熱側の凹凸は、電気絶縁材21の一部を吸熱側に設けられた電極19より第2の流体通路15内に突出させた凸部21aを設けることにより形成されている。即ち、電極18,19に凸部(突起)を形成せずに放熱側及び吸熱側の凹凸が形成されている。したがって、電極18,19の構造、ひいては熱交換器の構造が簡単になる。また、電極18,19に凸部を形成した場合と異なり、凸部21aに加わる流体の力が電極18,19とN型熱電半導体素子17及びP型熱電半導体素子16との接合部に加わることがなく、接合部の耐久性、ひいては熱交換器の耐久性が低くなることが回避される。また、電極に凸部を形成する構成に比べて製造コストを低減することができる。
(4)凸部21aは、成形型を用いてP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17を電気絶縁材21により電気的絶縁性を確保しつつ接合して熱電素子ユニットを形成する際に凸部21aを形成すべき部分を他の部分より長く形成することで形成される。したがって、凸部21a、即ち突出部分を後から接合する構成に比べて、製造が簡単になる。
(5)電極18,19は平面状の金属平板で形成され、電極18,19と凸部21aとが干渉しないように電極18,19の接続位置及び凸部21aの形成位置が設定されている。したがって、電極18,19の構造及び形成が簡単になる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図6及び図7にしたがって説明する。この実施形態では、熱電モジュール11の放熱側及び吸熱側に凹凸を設けるための凸部21aの形状が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と基本的に同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
次に、第2の実施形態を図6及び図7にしたがって説明する。この実施形態では、熱電モジュール11の放熱側及び吸熱側に凹凸を設けるための凸部21aの形状が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と基本的に同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図6に示すように、電気絶縁材21の一部を突出させて形成された凸部21aが第1の流体通路13あるいは第2の流体通路15の内面に当接するように設けられている。図7に示すように、放熱側の凸部21aは第1の流体通路13に複数(この実施形態では3個)の流路13bを形成するように突出されている。一方、放熱側の電極18及び吸熱側の電極19の配置は第1の実施形態と同じため、凸部21aが電極19と干渉しないように吸熱側の凸部21aは第2の流体通路15に複数(この実施形態では2個)の流路15bを形成するように突出されている。流路15bは流路13bの1.5倍の長さに形成されている。
この実施形態の熱交換器では、第1の流体通路13を流れる第1の流体12は、熱電モジュール11と対応する部分を通過する際、3個の流路13bに分かれて移動する。各流路13bは真っ直ぐに延びるのではなく、蛇行するように形成されているため、第1の流体12は乱流を生じる状態で移動する。また、第2の流体通路15を流れる第2の流体14は2個の流路15bに分かれて、流路13bの折り返し長さの1.5倍の長さで折り返して蛇行しつつ乱流を生じる状態で移動する。その結果、乱流効果により熱交換面における境界層の影響が小さくなり、熱交換が放熱側及び吸熱側において効率良く行われる。
したがって、この実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(5)と同様な効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(6)第1の流体通路13を流れる第1の流体12及び第2の流体通路15を流れる第2の流体14は、電気絶縁材21の一部により形成された流路13b,15bに沿って流れるため、各電極18,19における熱交換効率を計算し易い。
(6)第1の流体通路13を流れる第1の流体12及び第2の流体通路15を流れる第2の流体14は、電気絶縁材21の一部により形成された流路13b,15bに沿って流れるため、各電極18,19における熱交換効率を計算し易い。
(7)熱電モジュール11は、凸部21aが第1の流体通路13及び第2の流体通路15の内壁面に当接する状態で両者の間に支持されるため、凸部21aの先端と第1の流体通路13及び第2の流体通路15の内壁面との密着状態を確保することで、スペーサ20を省略することも可能になる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を図8(a),(b)にしたがって説明する。この実施形態では、P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の放熱側及び吸熱側に対応する端面をそれぞれ一平面上に位置する状態に設けていない点が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と基本的に同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
次に、第3の実施形態を図8(a),(b)にしたがって説明する。この実施形態では、P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の放熱側及び吸熱側に対応する端面をそれぞれ一平面上に位置する状態に設けていない点が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と基本的に同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図8(a),(b)に示すように、P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17は、全て同じ大きさに形成されているが、1列ずつ交互にその端面の位置が変化する状態で電気絶縁材21により結合されて、全体として熱電モジュール11の放熱側及び吸熱側の両面に凹凸が形成された状態となっている。そして、図8(a)に示すように、熱電モジュール11は、凸部23が、第1の流体12及び第2の流体14の流れる方向(図の左側から右側へ向かう方向)と直交する方向に延びる状態で、第1の流体通路13及び第2の流体通路15の間に取り付けられている。熱電モジュール11の放電側においてP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17に接続された電極18は全て凸部23と平行に延びるため、平面状に形成されている。しかし、吸熱側においてP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17に接続された電極19のうち、熱電モジュール11の凸部23の延びる方向の両側部に配置されるものは、凸部23に跨る状態で接続されるため、平板をクランク状に屈曲して形成された電極19が使用される。
この実施形態の熱交換器においても、熱電モジュール11には放熱側及び吸熱側に凹凸が設けられているため、第1の流体通路13を流れる第1の流体12及び第2の流体通路15を流れる第2の流体14は、熱電モジュール11と対応する部分を流れる際に乱流となる。P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17と電気絶縁材21との接合は、第1の実施形態とキャビティの形状が異なる成形型を用いてインサート成形により行われる。また、クランク状に屈曲された電極19は金属平板のプレス加工で簡単に製造される。
したがって、この実施形態によれば、第1の実施形態の(1),(2)と同様な効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(8)熱電モジュール11の放熱側の凹凸は、複数のP型熱電半導体素子16及び複数のN型熱電半導体素子17をその端面の位置が異なる平面上に位置するように電気絶縁材21で接合されることにより形成されている。したがって、同じ大きさのN型熱電半導体素子17及びP型熱電半導体素子16の配置を変更するとともに、一部の電極19として平板をクランク状に屈曲形成されたものを用いることで簡単に構成することができる。
(8)熱電モジュール11の放熱側の凹凸は、複数のP型熱電半導体素子16及び複数のN型熱電半導体素子17をその端面の位置が異なる平面上に位置するように電気絶縁材21で接合されることにより形成されている。したがって、同じ大きさのN型熱電半導体素子17及びP型熱電半導体素子16の配置を変更するとともに、一部の電極19として平板をクランク状に屈曲形成されたものを用いることで簡単に構成することができる。
(9)凸部23が第1の流体通路13及び第2の流体通路15の幅方向(流体の流れる方向と直交する方向)全体にわたって延びるように形成されているため、乱流が熱交換面の全面に生じ易い。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態を図9(a),(b),(c)にしたがって説明する。この実施形態では、熱電モジュール11が複数設けられている点が前記各実施形態と大きく異なっている。第1の実施形態と基本的に同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
次に、第4の実施形態を図9(a),(b),(c)にしたがって説明する。この実施形態では、熱電モジュール11が複数設けられている点が前記各実施形態と大きく異なっている。第1の実施形態と基本的に同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図9(a)に示すように、熱交換器は第1の流体通路13及び第2の流体通路15の間に複数(この実施形態では4個)の熱電モジュール11が取り付けられている。前記各実施形態では熱電モジュール11はP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の数が合計36個であるのに対して、この実施形態では各熱電モジュール11はP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の数が合計16個と、第1の実施形態の場合より少なく形成されている。しかし、4個の熱電モジュール11のP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の合計数は64個と多くなっている。
図9(b),(c)に示すように、各熱電モジュール11は周囲にパッキン24が一体に形成されている。そして、図9(b)に示すように、パッキン24を介して第1の流体通路13及び第2の流体通路15の間に挟持された状態で取り付けられている。熱電モジュール11の放熱側及び吸熱側には凸部21aが第1の流体通路13及び第2の流体通路15内に突出するように形成されている。各熱電モジュール11同士は図示しない電極端子を介して直列に接続されている。そして、全ての熱電モジュール11に同時に同じ電流が供給される。
この実施形態においては、第1の実施形態の(1)〜(5)と同様な効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(10)複数の熱電モジュール11がパッキン24を介してそれぞれ独立に第1の流体通路13及び第2の流体通路15の間に取り付けられて、熱交換器全体の熱電モジュール11が構成されている。したがって、熱交換器に必要なP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の数が多数になる場合、P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の数がさほど多くない熱電モジュール11を必要な数用いることで熱交換器を構成することができる。そのため、熱電モジュール11の製造コスト、ひいては熱交換器の製造コストを低減することができる。また、いずれかの熱電モジュール11に不具合が発生した場合、その熱電モジュール11のみを交換することにより簡単に対処することができる。熱交換器が故障した場合、どの熱電モジュール11に不具合が発生したのかは、各熱電モジュール11の端子間の電圧値あるいは端子間に流れる電流値を検出することで確認する。
(10)複数の熱電モジュール11がパッキン24を介してそれぞれ独立に第1の流体通路13及び第2の流体通路15の間に取り付けられて、熱交換器全体の熱電モジュール11が構成されている。したがって、熱交換器に必要なP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の数が多数になる場合、P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の数がさほど多くない熱電モジュール11を必要な数用いることで熱交換器を構成することができる。そのため、熱電モジュール11の製造コスト、ひいては熱交換器の製造コストを低減することができる。また、いずれかの熱電モジュール11に不具合が発生した場合、その熱電モジュール11のみを交換することにより簡単に対処することができる。熱交換器が故障した場合、どの熱電モジュール11に不具合が発生したのかは、各熱電モジュール11の端子間の電圧値あるいは端子間に流れる電流値を検出することで確認する。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように構成してもよい。
○ 凸部21aの形状は直方体に限らず、例えば、図10(a)に示すように、三角柱状に形成したり、図10(b)に示すように、略鋸刃状に形成したり、凸部21aの長さを変更したり、異なる形状や長さの異なる凸部21aが混在するように設けてもよい。熱交換が効率良く行われる凸部21aの形状や長さ等は、第1の流体12や第2の流体14の物性(例えば、粘度)や流速により変化するため、適切な乱流が発生し易い形状や長さ等を実験で確認して、その形状や長さあるいは配置箇所を設定するのが好ましい。
○ 凸部21aの形状は直方体に限らず、例えば、図10(a)に示すように、三角柱状に形成したり、図10(b)に示すように、略鋸刃状に形成したり、凸部21aの長さを変更したり、異なる形状や長さの異なる凸部21aが混在するように設けてもよい。熱交換が効率良く行われる凸部21aの形状や長さ等は、第1の流体12や第2の流体14の物性(例えば、粘度)や流速により変化するため、適切な乱流が発生し易い形状や長さ等を実験で確認して、その形状や長さあるいは配置箇所を設定するのが好ましい。
〇 第1の流体通路13及び第2の流体通路15の通路の形状や長さは、熱電モジュール11の発熱量や冷媒の物性(例えば、粘度)や流速により変化するため、適切な乱流が発生し易い形状や長さ等を実験で確認して、その形状や長さ等を設定するのが好ましい。
○ 熱電モジュール11は放熱側及び吸熱側の両方に凹凸が設けられた構成に限らず、少なくとも放熱側に凹凸が設けられていればよい。放熱側で発生する熱量は、吸熱側で吸熱される熱量のほぼ4倍になるため、放熱側の熱交換を効率良く行うことで熱交換器として必要な要求を満たすことが容易になる。
○ 第1の流体12及び第2の流体14は絶縁性の液体に限らず、絶縁性の気体(例えば、空気)や導電性の液体であってもよい。導体性の液体の場合は、電極18,19の第1の流体12及び第2の流体14に接触する面に絶縁被膜を形成する必要がある。
○ 凸部21aは電気絶縁材21の一部が延出した状態で形成された構成に限らず、電気絶縁材21と別に形成したものを後から接着してもよい。この場合、電極18,19をP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17に接続した後、凸部21aを電極18,19と交差するように電気絶縁材21に接合すれば、凸部21aと電極18,19とを交差する状態で支障なく設けることができ、凸部21aを設ける位置の自由度が大きくなる。
〇 第1の流体通路13及び第2の流体通路15には第1の流体12及び第2の流体14が同じ方向に流される必要はなく、第1の流体通路13に流れる第1の流体12の方向及び第2の流体通路15に流れる第2の流体14の方向が逆方向(対向流)であってもよい。
○ 第3の実施形態のようにP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の端面を一平面上に配置せずに熱電モジュール11の放熱側及び吸熱側に凹凸を設ける構成は、P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17を1列ずつ交互にその端面の位置が変化する状態で電気絶縁材21により結合された構成に限らない。例えば、1列の半分ずつが交互にその端面の位置が変化する状態や、1個ずつあるいは2個ずつが交互にその端面の位置が変化する状態に設けてもよい。
○ 第3の実施形態において、各P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17を接合する電気絶縁材21は、必ずしも凸部23と対応する位置まで形成しなくてもよい。
○ P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の端面を一平面上に配置せずに熱電モジュール11の放熱側及び吸熱側に凹凸を設ける場合、P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17として長さの異なるものを2種類ずつ設けて構成してもよい。
○ 熱電モジュール11を構成するP型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17のマトリックス状の配置は行数と列数が同じに限らず、行数と列数が異なっていてもよい。
○ P型熱電半導体素子16及びN型熱電半導体素子17の形状は四角柱状に限らず、例えば、他の角柱状や円柱状であってもよい。
○ 第4の実施形態に限らず、他の実施形態の場合においても、熱電モジュール11として周囲にパッキン24が設けられ、パッキン24を介して第1の流体通路13及び第2の流体通路15の間に取り付けられる構成を採用してもよい。
○ 第4の実施形態に限らず、他の実施形態の場合においても、熱電モジュール11として周囲にパッキン24が設けられ、パッキン24を介して第1の流体通路13及び第2の流体通路15の間に取り付けられる構成を採用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記電気絶縁材の前記第1の流体通路内に突出されている部分は、P型熱電半導体素子及びN型熱電半導体素子を接合する部分と一体に形成されている。
(1)請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記電気絶縁材の前記第1の流体通路内に突出されている部分は、P型熱電半導体素子及びN型熱電半導体素子を接合する部分と一体に形成されている。
(2)請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記電気絶縁材の前記第1の流体通路内に突出されている部分は、P型熱電半導体素子及びN型熱電半導体素子を接合する部分と別に形成されたものが接着された構成である。
11…熱電モジュール、12…第1の流体、13…第1の流体通路、13b,15b…流路、14…第2の流体、15…第2の流体通路、16…P型熱電半導体素子、17…N型熱電半導体素子、18,19…電極、21…電気絶縁材、21a,23…凸部。
Claims (4)
- 複数のP型熱電半導体素子と複数のN型熱電半導体素子とが電極を介して電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成の熱電モジュールを備えた熱交換器であって、
前記熱電モジュールの放熱側には第1の流体が流れる第1の流体通路が設けられ、前記熱電モジュールの吸熱側には第2の流体が流れる第2の流体通路が設けられ、前記熱電モジュールは放熱側の電極及び吸熱側の電極が前記第1の流体通路及び前記第2の流体通路にそれぞれ露出し、かつ前記第1の流体通路及び前記第2の流体通路間の流体の移動を阻止可能に前記P型熱電半導体素子及びN型熱電半導体素子が高分子材料製の電気絶縁材で接合されており、前記電極は平板で形成され、前記熱電モジュールの少なくとも放熱側には、前記電極に凸部を形成せずに凹凸が設けられていることを特徴とする熱交換器。 - 前記凹凸は、前記電気絶縁材の一部を前記放熱側に設けられた電極より前記第1の流体通路内に突出させることにより形成されている請求項1に記載の熱交換器。
- 前記電気絶縁材の一部は少なくとも前記第1の流体通路に複数の流路を形成するように突出されている請求項2に記載の熱交換器。
- 前記凹凸は、前記複数のP型熱電半導体素子及び複数のN型熱電半導体素子をその端面の位置が異なる平面上に位置するように前記電気絶縁材で接合されることにより形成されている請求項1に記載の熱交換器。
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