JP2011034635A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ピックアップ装置の大型化や起動時間の長期化を招くことなく、球面収差の補正のために移動可能なレンズの原点位置を検出する。
【解決手段】コリメータレンズ4を搭載して移動可能なホルダ9に、コリメータレンズ4の有効径の外側を周回し、コリメータレンズ4の焦点距離と異なる曲率半径を有する凹面を有し、光源2からの光を反射する反射部11を配置している。制御部13は、ステッピングモータ10によりホルダ9を光軸方向に移動させながら、光検出器7で検出された反射部11からの反射光の強度を検出し、この強度が所定の閾値以上となったときのコリメータレンズ4の光軸方向における位置をコリメータレンズ4の原点位置として検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクに対して情報信号の記録、再生を行うために用いる光ピックアップ装置に関する。
DVD(Digital Versatile Disk)に比べて記録密度を高めた光ディスクとして規格化されたBD(Blu-ray Disc)では、記録層に光を集光するために用いられる対物レンズのNAが0.85と高い。このため、BDのカバー層の厚さの誤差により発生する球面収差を補正する必要がある。
また、BDでは、2つの記録層を有する2層ディスクが規格に含まれている。2層ディスクでは、各記録層のカバー層の厚さが異なるため、それぞれの厚さで発生する球面収差を補正する機構を光ピックアップ装置に搭載することが必要となっている。
球面収差を補正する方法としては、光源と対物レンズとの間の光路中にあるレンズ(例えばコリメータレンズ)を光軸方向に移動させることにより、対物レンズに入射する光束の発散角を変化させ、倍率が変わることにより対物レンズで発生する球面収差を利用して補正する方法が用いられている。レンズを移動させるためには、一般に、レンズを光軸方向に移動可能なホルダに取り付け、ステッピングモータ等からなる駆動機構でホルダを光軸方向に移動させることが行われている。
球面収差を補正するためには、レンズが光学系の中でどの位置にあるかを検出する必要がある。駆動源としてステッピングモータを使用した場合には、ステッピングモータを駆動したパルス数をカウントすることで、レンズがどれだけ移動したかを把握できるので、光路中の基準となる位置からモータを駆動したパルス数をカウントすることで、レンズの絶対位置を検出できる。したがって、レンズの絶対位置を検出するためには、まず、レンズを基準となる位置(原点位置)に移動させることが必要となる。
そこで、球面収差を補正する機構を有する光ピックアップ装置においては、球面収差補正のために光軸方向に移動可能なレンズの原点位置を検出するために種々の方法が用いられている。
例えば、特許文献1には、球面収差補正のために移動可能なレンズが原点位置に移動したことをフォトインタラプタで検出する方法が開示されている。
また、特許文献2には、半導体レーザの出力を制御するために用いる光検出器に、コリメータレンズの位置検出用の受光面を設け、コリメータレンズを保持して移動可能なホルダに固定される遮光体を、位置検出用の受光面に入射する光束を遮るような往復移動ができるように配置し、位置検出用の受光面からの出力レベルに基づいてコリメータレンズが原点位置に移動したことを検出する技術が開示されている。
また、特許文献3には、機械的な位置決め部にレンズホルダを当接させた位置を原点とする方法が開示されている。
特開2003−131113号公報 特開2006−127693号公報 特開2006−155839号公報
上記特許文献1の方法では、球面収差補正に用いるレンズの位置を検出するための専用の検出器としてフォトインタラプタを設ける必要があり、装置の部品点数が増加し、装置の大型化につながっていた。また、特許文献2の方法では、コリメータレンズの位置検出のための演算処理が新たに必要となるため、演算回路の大型化を招いていた。
また、特許文献3の方法では、確実に位置決めを行うためには、装置の起動時のレンズの位置によらず、レンズホルダを移動させるステッピングモータを少なくともレンズの可動範囲のフルストローク分以上は駆動させる必要がある。このため、起動時にレンズが原点に近い位置にある場合等では、ステッピングモータを余分に駆動することになり、装置の起動時間が長くなってしまうことがあった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、装置の大型化や起動時間の長期化を招くことなく、球面収差の補正のために移動可能なレンズの原点位置を検出することができる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る光ピックアップ装置は、光源と、前記光源から射出された光を光ディスクに入射させる対物レンズと、前記光源と前記対物レンズとの間に設けられ、前記光源から射出された光の発散角を変化させるレンズと、前記レンズを保持するホルダを光軸方向に移動させる駆動部と、前記レンズの有効径の外側を周回して前記ホルダに設けられ、前記レンズの焦点距離と異なる曲率半径を有する凹面を有し、前記光源からの光を反射する反射部と、前記光ディスクで反射された光および前記反射部で反射された光を検出する光検出器と、前記駆動部により前記ホルダを光軸方向に移動させながら、前記光検出器で検出された前記反射部からの反射光の強度を検出し、この強度が所定の閾値以上となったときの前記レンズの光軸方向における位置を前記レンズの原点位置として検出する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る光ピックアップ装置は、請求項1に記載の光ピックアップ装置において、前記レンズが記録再生時における移動範囲外にあるときに、前記反射部からの反射光が前記光検出器に合焦することを特徴とする。
本発明の光ピックアップ装置によれば、装置の大型化や起動時間の長期化を招くことなく、球面収差の補正のために移動可能なレンズの原点位置を検出することができる。
本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置の概略構成図である。 図1に示す光ピックアップ装置のホルダに設置される反射部を説明するための図である。 図1に示す光ピックアップ装置におけるBDからの反射光の光検出器上でのスポットの様子の一例を示す図である。 図1に示す光ピックアップ装置におけるコリメータレンズの位置と反射部による反射光の集光との関係を説明するための図である。 図1に示す光ピックアップ装置における反射部による反射光の光検出器上でのスポットの様子の一例を示す図である。 図1に示す光ピックアップ装置におけるコリメータレンズの位置と光検出器で受光する反射部からの反射光の強度との関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る光ピックアップ装置の概略構成図である。 図7に示す光ピックアップ装置における反射部による反射光の光検出器上でのスポットの様子の一例を示す図である。 図7に示す光ピックアップ装置におけるコリメータレンズの位置と光検出器で受光する反射部からの反射光の強度との関係の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
図1は、本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置の概略構成図である。本実施の形態に係る光ピックアップ装置1は、BDの規格に対応した装置である。
図1に示すように、光ピックアップ装置1は、波長405nmのレーザ光を射出する半導体レーザからなる光源2と、光源2からの光をBD20の記録層上に集光する対物レンズ3と、光源2と対物レンズ3との間に設けられ、光源2からの光の発散角を変化させるレンズであるコリメータレンズ4と、光源2とコリメータレンズ4との間に設けられ、BD20で反射された光源2からの光の反射光の光路(復路)を光源2から射出された光の光路(往路)から分岐させるプリズム5と、プリズム5とコリメータレンズ4との間に設けられ、光源2からの光の偏光状態を直線偏光から円偏光に変換する4分の1波長板6と、プリズム5で分岐された反射光を検出する光検出器7と、プリズム5と光検出器7との間に設けられ、プリズム5で分岐された反射光に非点収差を付与して光検出器7に入射させるシリンドリカルレンズ8とを備える。
対物レンズ3は、フォーカス方向とBD20の半径方向への2軸並進の駆動機構を有するアクチュエータ(図示せず)に搭載され、BD20の面振れや偏芯に追従してサーボがかけられることで、BD20の記録層にスポットを形成する。
コリメータレンズ4は、光源2と対物レンズ3とにより形成される光軸方向に移動可能なホルダ9に固定され、光軸方向における位置を変えることで、BD20のカバー層の厚さが変化したときに発生する球面収差を補正する。ホルダ9は、ホルダ9およびコリメータレンズ4を移動させる駆動部であるステッピングモータ9の回転軸10aに接続されている。
BDの場合、2層ディスクを含めると、カバー層の厚さは0.070mmから0.105mmの範囲と定められている。記録、再生を行うBD20のカバー層の厚さに応じてコリメータレンズ4を適切な位置に置くことで、球面収差が最良になりBD20の記録層にスポットが集光される。
ホルダ9の光源2に対向する面側には、反射部11が形成されている。図2(a)は、ホルダ9を光源2側から見た図であり、図2(b)は、図2(a)におけるA−A線に沿った断面図である。
光源2から射出される光はガウシアン分布の拡散光であり、コリメータレンズ4により中心部分の光がBD20に対する記録、再生動作のために利用される。図2(a),(b)に示すように、反射部11は、コリメータレンズ4の有効径の外側を周回するように形成され、反射面の形状は、光軸に対して回転対称な凹面の一部となっている。この凹面の曲率半径は、コリメータレンズ4の焦点距離とは異なるように設定され、例えば、コリメータレンズ4の焦点距離よりも約2mm長く設定される。光源2からの光の一部は反射部11で反射され、反射された光は、プリズム5を介して光検出器7に向かう。
また、光ピックアップ装置1は、ステッピングモータ10を駆動させるモータ制御部12と、装置に設けられた各部を制御する制御部13とを備える。
制御部13は、光検出器7の検出出力を用いて、BD20に記録された情報信号、対物レンズ3を搭載するアクチュエータを制御するためのフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号等を検出する。また、制御部13は、装置の起動時において、光軸方向に移動する反射部11による反射光を受光した光検出器7の検出出力を用いてコリメータレンズ4の原点位置を検出する。
次に、光ピックアップ装置1の作用について説明する。
光源2が発光すると、光源2から射出された直線偏光の光は、P偏光成分がプリズム5を通過し、4分の1波長板6により円偏光に変換され、コリメータレンズ4で略平行の光に変換された後、対物レンズ3によりBD20の記録層上に集光される。
BD20で反射された円偏光の光は、対物レンズ3、コリメータレンズ4を通過し、4分の1波長板6によりS偏光に変換された後、プリズム5で反射され、シリンドリカルレンズ8により非点収差が付与され、光検出器7で受光される。
光検出器7は、受光部が2行2列に4分割された構造を有している。制御部13は、光検出器7の各分割受光部からの検出出力を演算することで、BD20に記録された情報信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を検出する。
本実施の形態では、フォーカスエラー信号の検出に非点収差法を用いている。図3は、BD20からの反射光の光検出器7上でのスポットの様子の一例を示す図である。光検出器7に入射する光は、シリンドリカルレンズ8により非点収差が付与されており、対物レンズ3とBD20との間のフォーカス方向における距離の変化に応じて、光検出器7上のスポットの形状が変化する。
BD20の記録層にフォーカスが合っているときには、図3(b)に示すように、光検出器7上でほぼ円形のスポットになる。デフォーカスが発生すると、図3(a),(c)に示すように、このスポットの形状が楕円に変化する。4つの分割受光部の検出出力を演算することで、フォーカスエラー信号が検出される。
また、BD20に記録された情報信号は、4つの分割受光部の検出出力の総和により検出することができる。
前述のように、光ピックアップ装置1においては、BD20のカバー層の厚さの誤差により対物レンズ3において球面収差が発生する。
対物レンズ3は、BD20のカバー層が規格の中心の厚さのときに平行光が入射すると球面収差が最良になるように設計されている。カバー層が厚いBD20を再生する場合は、コリメータレンズ4の位置を光源2に近づけて対物レンズ3に入射する光の平行度を拡散側になるように変化させる。また、カバー層が薄いBD20を再生する場合は、コリメータレンズ4を光源2から遠い側に移動させて対物レンズ3に入射する光の平行度を収束側に変化させることで球面収差が最良になる。
球面収差が最良になるコリメータレンズ4の位置は、BD20のカバー層の厚さのばらつきや周囲温度、温度変化による波長変動などにより異なる。最良位置にコリメータレンズ4を移動させる方法は、BD20を再生したときのジッターや情報信号の振幅、フォーカスをかけた状態でのトラッキングエラー信号の振幅などを用いて調整される。しかし、コリメータレンズ4の位置が最良位置から大きく離れていると、球面収差の影響でフォーカスエラー信号を正しく検出することが困難になり、BD20に対して情報信号の記録、再生を行うことができない。
そこで、光ピックアップ装置1で記録、再生動作を行う場合、その動作開始前の装置起動時に、予め設計した位置にコリメータレンズ4を移動させる必要がある。BDの場合、単層ディスクのカバー層の厚さは0.100mmが中心であり、2層ディスクの場合も一方の層のカバー層の厚さは0.100mmが中心であるので、設計位置として、0.100mmのカバー層に対応する位置にコリメータレンズ4を移動させるのが望ましい。
ステッピングモータ10は、駆動パルスに対して一定の回転角を保持することができるので、駆動したパルス数をカウントすることで、ホルダ9に搭載されたコリメータレンズ4の相対移動距離を把握することができる。コリメータレンズ4を絶対位置に移動するためには、装置起動時に移動の基準となる原点位置にコリメータレンズ4を移動し、そこからのステッピングモータ10の駆動パルス数をカウントすればよい。
そこで、本実施の形態では、光ピックアップ装置1の起動時に、まず、コリメータレンズ4を光軸方向に移動させながら反射部11の反射光を光検出器7で検出し、その検出出力に基づいて、コリメータレンズ4が原点位置に移動したことを検出する。その後、コリメータレンズ4を原点位置から設計位置に移動させる。
光ピックアップ装置1が起動されると、制御部13は、光源2を発光させるとともに、ステッピングモータ10を駆動してホルダ9(コリメータレンズ4)を移動させるようにモータ制御部12を制御する。
光源2から射出された光の一部は反射部11で反射される。この反射部11による反射光は、4分の1波長板6を通過し、プリズム5で反射され、シリンドリカルレンズ8を介して光検出器7で受光される。なお、この動作中は、対物レンズ3のフォーカスをBD20に合わせておらず、BD20からの反射光はほとんどない。
図3を参照して、コリメータレンズ4の位置と反射部11による反射光の集光との関係を説明する。光源2からコリメータレンズ4の距離がコリメータレンズ4の焦点距離に等しいとき、図4(a)に示すように、反射部11による反射光は光検出器7よりも遠い位置に焦点を結ぶ。図4(a)の状態よりもコリメータレンズ4が光源2に近いと、図4(b)に示すように、反射部11による反射光はさらに遠い位置で焦点を結ぶ。したがって、光検出器7上には、反射部11による反射光が入射しない。図4(a)の状態よりもコリメータレンズ4が光源2から遠い場合において、図4(c)に示すように、反射部11による反射光は光検出器7上に焦点を結ぶようになる。
図5は、反射部11による反射光の光検出器7上でのスポットの様子の一例を示す図である。図4(c)のように反射部11による反射光が光検出器7上に焦点を結んでいる状態では、図5(d)に示すようなスポットが光検出器7上に形成される。コリメータレンズ4が、反射部11による反射光が光検出器7上に焦点を結ぶ位置から光源2側にあるときは、図5(a)〜(c)のようにスポットの形状が変化し、BD20側にあるときは、図5(e)〜(g)のようにスポットの形状が変化する。
制御部13は、光検出器7の4つの分割受光部の検出出力の総和により、光検出器7で受光した反射部11からの反射光の強度を検出する。この演算処理は、前述した、BD20に記録された情報信号を検出するときの演算処理と同様である。
光検出器7で受光する反射部11からの反射光の強度の変化の一例を図6に示す。図6において、横軸はコリメータレンズ4の位置を示し、プラス方向が、コリメータレンズ4が光源2から遠ざかる方向を示す。縦軸は光検出器7で受光した光の強度を示す。図6は、反射部11の凹面の曲率半径がコリメータレンズ4の焦点距離よりも長く設定されている場合のデータであり、コリメータレンズ4が光源2からプラス方向に一定の位置に移動すると反射光の強度が増加する。
前述のように、反射部11の凹面の曲率半径は、コリメータレンズ4の焦点距離とは異なり、図6に示すように、記録再生時における球面収差補正ための移動範囲外にあるときに、反射部11からの反射光が光検出器7に合焦するように設計されている。
なお、反射部11の凹面の曲率半径がコリメータレンズ4の焦点距離よりも短い値に設定されている場合は、球面収差補正ための移動範囲に対してマイナス側において、反射部11からの反射光が光検出器7に合焦する。
光ピックアップ装置1の起動時には、コリメータレンズ4は、前回の記録、再生動作終了時の位置にあるため、球面収差補正ための移動範囲内にある。したがって、反射部11の凹面の曲率半径がコリメータレンズ4の焦点距離よりも長く設定されている場合では、起動時にコリメータレンズ4の原点位置を検出するための動作においては、コリメータレンズ4を光源2から遠ざかる方向に移動させる。
制御部13は、図6に示すように、光検出器7で受光した光の強度が、予め設定された閾値以上となる位置を、コリメータレンズ4の原点位置として検出する。原点位置を検出すると、制御部13は、モータ制御部12にステッピングモータ10の駆動を停止させる。
そして、制御部13は、ステッピングモータ10を駆動するパルス数のカウント値を0とする。その後、制御部13は、モータ制御部12にステッピングモータ10を駆動させる。制御部13は、ステッピングモータ10を駆動させるパルス数をカウントすることで、コリメータレンズ4の絶対位置を制御することができる。ステッピングモータ10を駆動させたパルス数が、コリメータレンズ4を原点位置からBD20に応じた設計位置に移動させるために必要な距離に応じて予め設定されたパルス数に達すると、制御部13は、モータ制御部12にステッピングモータ10の駆動を停止させる。
これにより、コリメータレンズ4がBD20に応じた設計位置に移動される。この状態から、BD20に対する記録、再生動作が開始される。記録、再生動作時においては、コリメータレンズ4は、BD20に応じた設計位置を含む球面収差補正ための移動範囲内にあるが、このときは反射部11からの反射光が光検出器7に合焦しないように反射部11の曲率半径が設定されている。このため、反射部11からの反射光は、情報信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等の検出の妨げにはならない。
上記説明のように本実施の形態では、ホルダ9に設けた反射部11からの反射光の強度に基づいてコリメータレンズ4の原点位置を検出するので、コリメータレンズ4の位置を検出するための専用の検出器が必要ない。また、反射部11からの反射光の強度を検出する演算処理は、情報信号の検出に用いる演算処理と同様であるため、専用の演算回路も必要ない。このため、装置の大型化を招くことなく、コリメータレンズ4の原点位置を検出することができる。また、コリメータレンズ4が原点位置に到達した時点でステッピングモータ10の駆動を停止することができるので、起動時間の長期化を回避できる。
なお、コリメータレンズ4の原点位置から設計位置までの距離については、光ピックアップ装置1の組立てのばらつきや部品のばらつきに起因して個体差が発生することがある。そこで、コリメータレンズ4の原点位置から設計位置までの距離が一定になるように、原点位置を検出するための反射光の強度の閾値を装置個別に設定するようにしてもよい。また、原点位置を検出するための反射光の強度の閾値は一定の値とし、原点位置から設計位置までの距離に応じたステッピングモータ10を駆動するパルス数を装置個別に設定してもよい。
(変形例)
図7は、本発明の実施の形態の変形例に係る光ピックアップ装置の概略構成図である。図7に示すように、本変形例に係る光ピックアップ装置1Aは、図1に示した光ピックアップ装置1に対し、プリズム5と光検出器7とシリンドリカルレンズ8とを、複合素子14と光検出器15とに置き換えた構成である。
複合素子14は、BD20で反射された光源2からの光の反射光の光路(復路)を光源2から射出された光の光路(往路)から分岐させるプリズム16と、プリズム16で分岐された反射光を2つの回折光に分割する回折素子17とを有する。
光検出器15は、回折素子17で分割された2つの回折光がそれぞれ入射する受光部15A,15Bを有する。光検出器15は、光源2と一体のパッケージに組み込まれている。
受光部15A,15Bは、3行2列に6分割された構造を有している。制御部13は、受光部15A,15Bの各分割受光部からの検出出力を演算することで、スポットサイズ法によるフォーカスエラー信号、プッシュプル法によるトラッキングエラー信号を検出する。
また、制御部13は、受光部15Aの3つの分割受光部の検出出力、および受光部15Bの3つの分割受光部の検出出力の総和により、BD20に記録された情報信号を検出する。
光ピックアップ装置1Aでコリメータレンズ4の原点位置を検出する動作について説明する。
光ピックアップ装置1Aが起動されると、制御部13は、光源2を発光させるとともに、ステッピングモータ10を駆動してホルダ9(コリメータレンズ4)を移動させるようにモータ制御部12を制御する。
光源2から射出された光の一部は反射部11で反射される。この反射部11による反射光は、4分の1波長板6を通過し、プリズム16で反射され、回折素子17で2つの回折光に分割されて光検出器15で受光される。
図8は、反射部11による反射光の光検出器15の受光部15A(15B)上のスポットの様子の一例を示す図である。反射部11による反射光が光検出器15の受光部15A(15B)上に焦点を結んでいる状態では、図8(d)に示すようなスポットが受光部15A(15B)上に形成される。コリメータレンズ4が、反射部11による反射光が光検出器15の受光部15A(15B)上に焦点を結ぶ位置から光源2側にあるときは、図8(a)〜(c)のようにスポットの形状が変化し、BD20側にあるときは、図8(e)〜(g)のようにスポットの形状が変化する。
制御部13は、受光部15Aの6つの分割受光部の検出出力の総和、または受光部15Bの6つの分割受光部の検出出力の総和により、反射部11からの反射光の強度を検出する。これは、前述した、BD20に記録された情報信号を検出するときとほぼ同様の演算処理により検出できる。
コリメータレンズ4の位置と光検出器15の受光部15A(または受光部15B)で受光する反射部11からの反射光の強度との関係の一例を図9に示す。制御部13は、図9に示すように、受光部15A(または受光部15B)で受光した光の強度が、予め設定された閾値以上となる位置を、コリメータレンズ4の原点位置として検出する。その後、上述した図1の光ピックアップ装置1と同様に、コリメータレンズ4がBD20に応じた設計位置に移動され、BD20に対する記録、再生動作が開始される。
本変形例の光ピックアップ装置1Aによれば、図1に示した光ピックアップ装置1と同様の効果が得られるとともに、構成を簡素化できる。
1,1A 光ピックアップ装置
2 光源
3 対物レンズ
4 コリメータレンズ
5,16 プリズム
6 4分の1波長板
7,15 光検出器
8 シリンドリカルレンズ
9 ホルダ
10 ステッピングモータ
11 反射部
12 モータ制御部
13 制御部
14 複合素子
15A,15B 受光部
17 回折素子
20 BD

Claims (2)

  1. 光源と、
    前記光源から射出された光を光ディスクに入射させる対物レンズと、
    前記光源と前記対物レンズとの間に設けられ、前記光源から射出された光の発散角を変化させるレンズと、
    前記レンズを保持するホルダを光軸方向に移動させる駆動部と、
    前記レンズの有効径の外側を周回して前記ホルダに設けられ、前記レンズの焦点距離と異なる曲率半径を有する凹面を有し、前記光源からの光を反射する反射部と、
    前記光ディスクで反射された光および前記反射部で反射された光を検出する光検出器と、
    前記駆動部により前記ホルダを光軸方向に移動させながら、前記光検出器で検出された前記反射部からの反射光の強度を検出し、この強度が所定の閾値以上となったときの前記レンズの光軸方向における位置を前記レンズの原点位置として検出する制御部と
    を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記レンズが記録再生時における移動範囲外にあるときに、前記反射部からの反射光が前記光検出器に合焦することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014182841A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Toshiba Alpine Automotive Technology Corp 光ディスク装置

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