JP2006079703A - 光情報記録再生装置及び光情報記録再生方法 - Google Patents

光情報記録再生装置及び光情報記録再生方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006079703A
JP2006079703A JP2004261382A JP2004261382A JP2006079703A JP 2006079703 A JP2006079703 A JP 2006079703A JP 2004261382 A JP2004261382 A JP 2004261382A JP 2004261382 A JP2004261382 A JP 2004261382A JP 2006079703 A JP2006079703 A JP 2006079703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
focus error
lenses
amplitude
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004261382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4345620B2 (ja
Inventor
Yoshikazu Suganuma
良和 菅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2004261382A priority Critical patent/JP4345620B2/ja
Publication of JP2006079703A publication Critical patent/JP2006079703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4345620B2 publication Critical patent/JP4345620B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 高記録密度で、かつ、2層の信号記録層を備えた光記録媒体を用いる場合において、各信号記録層について発生する球面収差を、適切に補正することができる光情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】 ビームエキスパンダ16のレンズ間距離を3つの距離とし、これら3つの距離のそれぞれについて、フォーカスランプ動作を実行し、第1の信号記録層L1について、フォーカス誤差信号S1の振幅を測定し、第2の信号記録層L2について、フォーカス誤差信号S1の振幅を測定し、第1の信号記録層L1について、3つのフォーカス誤差信号S1の振幅に基づいて、フォーカス誤差信号S1の振幅が最大となるビームエキスパンダ16のレンズ間距離を求め、第2の信号記録層L2について、3つのフォーカス誤差信号S1の振幅に基づいて、フォーカス誤差信号S1の振幅が最大となるビームエキスパンダ16のレンズ間距離を求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスク等の光記録媒体に対して情報を記録し、または、記録された情報を再生する光情報記録再生装置及び光情報記録再生方法に関する。
従来、DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)等のような光記録媒体を用いた光情報記録再生装置が提案されている。このような従来の光情報記録再生装置においては、記録密度が低いために、特許文献1に記載されているように、光記録媒体において信号記録層上を覆うカバー層の厚みずれによって生じる球面収差については、特に補正することなく、記録及び再生を行うことができていた。
しかし、近年、例えば、400nm程度の短波長のレーザ光を光源として用いるとともに、より高い開口数の対物レンズを用いることにより、記録密度を高くした光情報記録再生装置が提案されている。光記録媒体におけるカバー層の厚みずれによって生じる球面収差の発生量は、光源の波長に反比例し、対物レンズの関口数の4乗に比例するため、このような高記録密度の光情報記録再生装置においては、カバー層の厚さの誤差に対する許容量が極めて小さくなる。
すなわち、高記録密度の光情報記録再生装置においては、カバー層の厚みが設計値から僅かでもずれていると、許容量以上の球面収差が発生してしまい、信号記録層上におけるレーザ光の集光スポットの形状が乱れ、記録再生特性が悪化してしまう。
したがって、記録密度を高めるために光源からのレーザ光の波長を短くし、対物レンズの開口数を高くした光情報記録再生装置において、記録再生特性を悪化させないためには、光ディスクのカバー層の厚さずれによって生じる球面収差を補正することが必要になる。
従来、このような光情報記録再生装置において、光源から対物レンズに至る光路上にビームエキスパンダを配置し、このビームエキスパンダにおける各レンズ間の間隔を変えることにより、前述のような球面収差を補正することが提案されている。
このような光情報記録再生装置においては、ビームエキスパンダにおける各レンズ間の間隔を任意の3つの間隔とし、これら各間隔の状態において、対物レンズを光軸方向に移動させて、フォーカス誤差信号について、いわゆるS字特性を求める。そして、このS字特性より、フォーカス誤差信号の振幅が最大となるビームエキスパンダの各レンズ間の間隔を算定する。ビームエキスパンダの各レンズ間の間隔を、このように算定された間隔とすることにより、球面収差が補正された状態で、光記録媒体に対する記録及び再生を行うことができる。
特許第3397280号公報
ところで、前述のように記録密度が高密度となされた光記録媒体においては、2層の信号記録層が積層されて形成された2層光ディスクが提案されている。このような2層光ディスクにおいては、例えば、第1の信号記録層が厚さ75μmのカバー層によって覆われており、この第1の信号記録層に対して25μmの中間層を介して、第2の信号記録層が積層されている。
このような2層光ディスクを用いる場合において、球面収差の補正のために、前述したようにビームエキスパンダにおける各レンズ間の間隔を定めようとする場合、対物レンズを光軸方向に移動(フォーカスランプ動作)させたときに、カバー層の表層、第1の信号記録層及び第2の信号記録層の3箇所において、フォーカス誤差信号のS字曲線が発生する。
このように、3箇所においてフォーカス誤差信号のS字曲線が発生したとき、2つの信号記録層については、発生するフォーカス誤差信号の振幅は略々等しいため、いずれのS字曲線がいずれの信号記録層に対応するものであるかを特定することができない。そのため、各信号記録層のそれぞれについて、ビームエキスパンダの各レンズ間の間隔を適正な間隔とすることができず、球面収差の補正を適切に行うことができない。
そこで、本発明は、前述のような実情に鑑みて提案されるものであって、本発明の目的は、高記録密度で、かつ、2層の信号記録層を備えた光記録媒体を用いる場合において、各信号記録層について発生する球面収差を、適切に補正することができるようになされた光情報記録再生装置及び光情報記録再生方法を提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明に係る光情報記録再生装置は、以下の構成のいずれかを有するものである。
〔構成1〕
光源とこの光源から出射された光束が入射される複数のレンズを有するビームエキスパンダとこのビームエキスパンダを経た光束が入射されこの光束を光記録媒体の第1または第2の信号記録層に集光させる対物レンズとこの対物レンズ及びビームエキスパンダを介して第1または第2の信号記録層からの反射光を受光する光検出器とを有する光学ピックアップ装置と、光学ピックアップ装置の光検出器からの出力信号に基づきフォーカス誤差信号を生成する演算回路と、ビームエキスパンダをなす複数のレンズの少なくとも一つを光軸方向に移動させ複数のレンズのレンズ間距離を変化させる駆動手段と、光学ピックアップ装置の対物レンズの光記録媒体に対する距離を制御するとともに駆動手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、レンズ間距離を少なくとも第1乃至第3の3つの距離とし、これら3つ以上の距離のそれぞれにおいて、対物レンズを光軸方向の一方向に移動させることにより、第1及び第2の信号記録層のそれぞれについて、演算回路が生成するフォーカス誤差信号の振幅を測定し、第1の信号記録層について測定された少なくとも3つのフォーカス誤差信号の振幅に基づいて、この第1の信号記録層についてフォーカス誤差信号の振幅が最大となるレンズ間距離を求め、第2の信号記録層について測定された少なくとも3つのフォーカス誤差信号の振幅に基づいて、この第2の信号記録層についてフォーカス誤差信号の振幅が最大となるレンズ間距離を求め、各信号記録層について、駆動手段を介して、レンズ間距離をフォーカス誤差信号の振幅が最大となる距離とすることを特徴とするものである。
〔構成2〕
構成1を有する光情報記録再生装置において、フォーカス誤差信号の振幅の測定を、互いに極性が異なり絶対値が略々等しい第1及び第2の閾値を予め設定し、フォーカス誤差信号の値が1回目に第1の閾値となったときから、このフォーカス誤差信号の値が2回目に第2の閾値となったときまでを振幅測定区間として行うよう構成したことを特徴とするものである。
なお、本発明において、前述の振幅測定区間に番号を付加することとし、この番号を、対物レンズが光記録媒体の表層より十分に離れた位置にあるときに0にリセットし、対物レンズを光記録媒体に接近させてゆくときに順次現れるフォーカス誤差信号についての振幅測定区間に順次番号を付すことにより、光記録媒体における表層、第1の信号記録層及び第2の信号記録層についてフォーカス誤差信号の識別を行うことができる。
また、この光情報記録再生装置において、記録再生動作を第1の信号記録層から第2の信号記録層に切替えるとき、及び、記録再生動作を第2の信号記録層から第1の信号記録層に切替えるときには、ビームエキスパンダをなす複数のレンズのレンズ間距離を、第1の信号記録層及び第2の信号記録層について求められたレンズ間距離にそれぞれ切替えるようにすれば、このような層間ジャンプ後のフォーカスサーボ動作を安定に保つことができる。
また、本発明に係る光情報記録再生方法は、以下の構成を有するものである。
〔構成3〕
光源とこの光源から出射された光束が入射される複数のレンズを有するビームエキスパンダとこのビームエキスパンダを経た光束が入射されこの光束を光記録媒体の第1または第2の信号記録層に集光させる対物レンズとこの対物レンズ及びビームエキスパンダを介して第1または第2の信号記録層からの反射光を受光する光検出器とを有する光学ピックアップ装置を用いて光記録媒体の第1または第2の信号記録層に対して光情報記録または光情報再生を行うにあたって、ビームエキスパンダをなす複数のレンズのレンズ間距離を少なくとも第1乃至第3の3つの距離としこれら3つ以上の距離のそれぞれにおいて対物レンズを光軸方向の一方向に移動させ第1及び第2の信号記録層のそれぞれについてフォーカス誤差信号の振幅を測定し、第1の信号記録層について測定された少なくとも3つのフォーカス誤差信号の振幅に基づいてこの第1の信号記録層についてフォーカス誤差信号の振幅が最大となるレンズ間距離を求め、第2の信号記録層について測定された少なくとも3つのフォーカス誤差信号の振幅に基づいてこの第2の信号記録層についてフォーカス誤差信号の振幅が最大となるレンズ間距離を求め、各信号記録層についてレンズ間距離をフォーカス誤差信号の振幅が最大となる距離とすることを特徴とするものである。
本発明に係る光情報記録再生装置においては、構成1を有する場合において、第1及び第2の信号記録層の各層について、カバー層の厚さずれにより発生する球面収差を短時間で補正することができる。
また、構成2を有する本発明に係る光情報記録再生装置においては、光記録媒体の表層、第1の信号記録層及び第2の信号記録層のぞれぞれについて振幅測定区間が設定され、それぞれに対応したフォーカス誤差信号の振幅を適切に測定することができ、球面収差を短時間で確実に補正することができる。
そして、本発明に係る光情報記録再生方法においては、構成3を有する場合において、第1及び第2の信号記録層の各層について、カバー層の厚さずれにより発生する球面収差を短時間で補正することができる。
すなわち、本発明は、高記録密度で、かつ、2層の信号記録層を備えた光記録媒体を用いる場合において、各信号記録層について発生する球面収差を、適切に補正することができるようになされた光情報記録再生装置及び光情報記録再生方法を提供することができるものである。
以下に、本発明に係る光情報記録再生装置の最良の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
〔光情報記録再生装置の構成〕
図1は、本発明に係る光情報記録再生装置の実施例の構成を示す側面図である。
この光情報記録再生装置は、図1に示すように、光学ピックアップ装置1と、この光学ピックアップ装置1からの出力信号に基づきフォーカス誤差信号S1を生成する演算回路30Aと、光学ピックアップ装置1におけるビームエキスパンダ16のレンズ間距離を変化させる駆動手段34を構成する駆動回路36と、この駆動回路36を制御するとともに光学ピックアップ装置1の対物レンズ22の光記録媒体に対する距離を制御する制御手段となる収差制御手段32とを備えている。この収差制御手段32は、例えば、マイクロコンピュータ等により構成されている。
光学ピックアップ装置1は、光源となる半導体レーザ素子4と、この半導体レーザ素子4から出射された光束が入射されるビームエキスパンダ16と、このビームエキスパンダ16を経た光束が入射されこの光束を光記録媒体Dの第1または第2の信号記録層に集光させる対物レンズ22と、この対物レンズ22及びビームエキスパンダ16を介して信号記録層からの反射光を受光する光検出器28とを有している。
すなわち、この光学ピックアップ装置1において、半導体レーザ素子4より出射されたレーザ光L0は、コリメータレンズ8を経て平行光束となされ、グレーティング10に入射される。このグレーティング10は、レーザ光L0をメインビーム及び2本のサイドビームの少なくとも3本の光束に分割し、いわゆる「3ビーム法」によるトラッキングサーボ動作を可能とするものである。このグレーティング10を経たレーザ光L0は、偏光ビームスプリッタ12に入射される。この偏光ビームスプリッタ12は、入射光の光軸に対して45°傾斜した偏光分離膜を有している。レーザ光L0は、偏光分離膜に対して大部分の成分がP偏光となっているため、この偏光分離膜を大部分が透過する。そして、レーザ光L0の一部は、偏光分離膜によって反射され、レーザモニタ検出器14に入射される。このレーザモニタ検出器14は、半導体レーザ素子4の発光出力をモニタするための光検出器である。
偏光ビームスプリッタ12を透過したレーザ光L0は、ビームエキスパンダ16に入射される。このビームエキスパンダ16は、光軸上に配置された第1凸レンズ16A及び第2凸レンズ16Bからなり、これら各凸レンズ16A,16B間の間隔に応じて、入射されたレーザ光L0のビーム径及び平行度の調整を行う。これら各凸レンズ16A,16B間の間隔は、駆動回路36により、駆動機構38を介して、可変されるようになっている。
すなわち、駆動回路36及び駆動機構38は、駆動手段34を構成している。この駆動手段34は、収差制御手段32から送られる後述する指示信号S2を受け、ビームエキスパンダ16のいずれかの凸レンズを移動操作する。この駆動手段34において、駆動回路36は、指示信号S2を受けて駆動信号S3を出力して、駆動機構38を制御する。駆動機構38は、駆動信号S3によって動作するステッピングモータ42を有している。このステッピングモータ42には、リードスクリュー40が連結されている。そして、このリードスクリュー40には、第1凸レンズ16A及び第2凸レンズ16Bのうちの一方(16B)を保持するレンズホルダ44のネジ部が螺合されている。すなわち、この駆動機構38においては、リードスクリュー40が回転操作されると、一方の凸レンズ16Bは、リードスクリュー40に沿って、このリードスクリュー40の回転方向に応じた方向に移動操作される。
そして、第1凸レンズ16A及び第2凸レンズ16Bの他方(16A)は、一方の凸レンズ16Bの移動を案内するガイドロッド46の一端に固定されている。したがって、一方の凸レンズ16Bが移動操作されると、これら第1凸レンズ16A及び第2凸レンズ16B間の間隔が可変される。なお、ガイドロッド46には、一方の凸レンズ16Bの原点位置を検出するための原点検出器48が設置されている。この原点検出器48としては、フォトインタラブタ(光学式検出器)やマイクロスイッチなどを使用することができる。
このビームエキスパンダ16を透過したレーザ光L0は、立ち上げミラー18によって立ち上げられ、1/4波長板20に入射される。この1/4波長板20は、直線偏光であったレーザ光L0を、円偏光状態に変換するものである。そして、この1/4波長板20を透過したレーザ光L0は、対物レンズ22に入射される。この対物レンズ22は、レーザ光L0を、光記録媒体である2層光ディスクDの第1または第2の信号記録層上に集光して照射し、これら信号記録層上に光スポットを形成する。
図2は、2層ディスクの構成を示す断面図である。
2層ディスクDにおいては、図2に示すように、基板101の主面部に第2の信号記録層L2が形成され、この第2の信号記録層L2に対して、中間層102を介して、第1の信号記録層L1が形成されている。そして、第1の信号記録層L1は、カバー層103によって覆われている。光学ピックアップ装置1によるレーザ光L0の照射は、カバー層103の側から行われる。すなわち、第1の信号記録層L1に対しては、カバー層103を透過したレーザ光L0が照射される。また、第2の信号記録層L2に対しては、カバー層103、第1の信号記録層L1及び中間層102を透過したレーザ光L0が照射される。
この2層ディスクDの全体の厚さは、1.2mm程度である。そして、中間層102の厚さは、25μm程度であり、カバー層103の厚さは、75μm程度である。
2層光ディスクDの信号記録層L1,L2上に照射されたレーザ光L0は、この信号記録層L1,L2によって反射され、反射光束として、対物レンズ22、1/4波長板20、立ち上げミラー18、ビームエキスパンダ16を経て、偏光ビームスプリッタ12に戻る。この反射光束は、1/4波長板20を透過したとき、往路のレーザ光L0の偏光方向に対して直交する方向の直線偏光となされている。したがって、この反射光束は、偏光ビームスプリッタ12の偏光分離膜に対してS偏光となっており、この偏光分離膜によって反射され、検出レンズ24に入射される。
この検出レンズ24は、反射光束を収束させて、シリンドリカルレンズ26に入射させる。このシリンドリカルレンズ26は、反射光束に非点収差を付与して透過させる。シリンドリカルレンズ26を経た反射光束は、光検出器28の受光面上に集光される。この光検出器28は、複数の受光領域を有しており、これら各受光領域における各光検出信号に基づいて、フォーカス誤差信号S1、トラッキング誤差信号、RF信号等を生成できるようになっている。
フォーカス誤差信号S1を生成するには、光軸を中心として放射状に4分割された受光領域における光検出信号を用いて、いわゆる「非点収差法」によって生成する。また、トラッキング誤差信号を生成するには、グレーティング10によって分割されたサイドビームの反射光束を受光する受光領域における光検出信号を用いて、いわゆる「3ビーム法」によって生成する。このようなフォーカス誤差信号S1やトラッキング誤差信号の生成は、光検出器28からの光検出信号に基づいて、演算回路30Aによって行われる。
この光情報記録再生装置において、フォーカス誤差信号S1及びトラッキング誤差信号は、記録再生動作中において光学ピックアップ装置1の対物レンズ22の移動制御のために使用される。また、この光情報記録再生装置においては、2層光ディスクDが装着されたときに、フォーカス誤差信号S1が層別信号発生回路30Bに送られ、この送別信号発生回路30Bにおいて、フォーカス誤差信号S1に基づいて、層別信号S4が生成される。
〔光情報記録再生装置の動作〕
この光情報記録再生装置においては、2層光ディスクDが装着されたときには、収差制御手段32により、ビームエキスパンダ16の一方の凸レンズ16Bの位置が、光軸上の少なくとも3点の位置に移動され、このビームエキスパンダ16における各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離が第1乃至第3の3つの距離のいずれかに切替えられる。
また、2層光ディスクDが装着されたときには、収差制御手段32により、対物レンズ22が移動操作される。このときの対物レンズ22の移動操作は、この対物レンズ22が2層光ディスクDから最も離れた位置(最下点)を起点とし、この対物レンズ22が2層光ディスクDの表層に接近して所定の信号が得られる位置までに亘って、往復移動される。対物レンズ22が2層光ディスクDの表層に接近して得られる所定の信号とは、後述するように、第2の信号記録層L2についてのフォーカス誤差信号S1の振幅を示す信号である。
この光情報記録再生装置においては、このように対物レンズ22を移動操作することによって、第1及び第2の信号記録層L1,L2についてのフォーカス誤差信号S1の振幅の測定を行う。このフォーカス誤差信号S1の振幅の測定は、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を第1の距離とした状態で、第1及び第2の信号記録層L1,L2について測定され、次に、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を第2の距離とした状態で、第1及び第2の信号記録層L1,L2について測定され、さらに、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を第3の距離とした状態で、第1及び第2の信号記録層L1,L2について測定される。これらのフォーカス誤差信号S1の振幅の測定は、後述するように、層別信号発生回路30Bによって生成される層別信号S4に基づいて行われる。
以下、まず、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離が第1の距離となっている状態におけるフォーカス誤差信号S1の振幅測定について説明する。
図3は、層別信号発生回路30Bの構成を示すブロック図である。
図4は、層別信号S4の生成についてのタイミングチャートである。
この層別信号発生回路30Bは、演算回路30Aにより得られたフォーカス誤差信号S1に基づいて、層別信号S4を演算する回路である。この層別信号発生回路30Bにおいては、図3に示すように、フォーカス誤差信号S1と、予め設定された第1の閾値31及び第2の閾値32とから、第1及び第2の2つのコンパレータ33,34により、図4中の(a)に示す第1のコンパレート信号35及び図4中の(b)に示す第2のコンパレート信号36が生成される。
図5は、フォーカス誤差信号S1と対物レンズの位置との関係を示すグラフである。
第1及び第2の閾値は、図5に示すように、互いに極性が異なり、絶対値が略々等しい値となっている。この実施形態においては、第1の閾値が正の値、第2の閾値が負の値であるものとして説明する。
第1のコンパレート信号35は、図3に示すように、第1の立ち上がり検出回路37に送られる。この第1の立ち上がり検出回路37は、第1のコンパレート信号35に基づき、フォーカス誤差信号S1が第1の閾値を超える立ち上がりエッジを検出し、立ち上がり検出信号38を出力する。この立ち上がり検出信号38は、フォーカス誤差信号S1の立ち上がりエッジにおいて極性反転する信号である。
また、第1のコンパレート信号35は、図3に示すように、第1の立ち下がり検出回路39に送られる。この第1の立ち下がり検出回路39は、第1のコンパレート信号35に基づき、フォーカス誤差信号S1が第1の閾値より下がる立ち下がりエッジを検出し、立ち下がり検出信号40を出力する。この立ち下がり検出信号40は、フォーカス誤差信号S1の立ち下がりエッジにおいて極性反転する信号である。
第2のコンパレート信号36は、図3に示すように、第2の立ち上がり検出回路41に送られる。この第2の立ち上がり検出回路41は、第2のコンパレート信号36に基づき、フォーカス誤差信号S1が第2の閾値を超える立ち上がりエッジを検出し、立ち上がり検出信号42を出力する。この立ち上がり検出信号42は、フォーカス誤差信号S1の立ち上がりエッジにおいて極性反転する信号である。
また、第2のコンパレート信号36は、図3に示すように、第2の立ち下がり検出回路43に送られる。この第2の立ち下がり検出回路43は、第2のコンパレート信号36に基づき、フォーカス誤差信号S1が第2の閾値より下がる立ち下がりエッジを検出し、立ち下がり検出信号44を出力する。この立ち下がり検出信号44は、フォーカス誤差信号S1の立ち下がりエッジにおいて極性反転する信号である。
第1の立ち上がり検出回路37からの立ち上がり検出信号38と、第2の立ち上がり検出回路41からの立ち上がり検出信号42とは、図3に示すように、第1の論理和回路45に送られる。この第1の論理和回路45からの出力は、第1のトグル回路46に送られる。
また、第1の立ち下がり検出回路39からの立ち下がり検出信号40と、第2の立ち下がり検出回路43からの立ち下がり検出信号44とは、第2の論理和回路47に送られる。この第2の論理和回路47からの出力は、第2のトグル回路48に送られる。
そして、図4中の(c)に示す第1のトグル回路46からの出力及び図4中の(d)に示す第2のトグル回路48からの出力は、第3の論理和回路49に送られる。この第3の論理和回路49からの出力は、図4中の(e)に示すように、フォーカス誤差信号S1の振幅を測定するための振幅測定区間を定める振幅測定区間信号となる。すなわち、フォーカス誤差信号S1の振幅測定区間は、フォーカス誤差信号S1の値が初めに(1回目に)第1の閾値となったとき(立ち上がり)から、このフォーカス誤差信号S1の値が2回目に第2の閾値となったとき(立ち上がり)までの区間となる。
フォーカス誤差信号S1の値は、図5に示すように、S字曲線を描いて増減するので、この振幅測定区間には、フォーカス誤差信号S1が極大値をとるときと、極小値をとるときとが含まれる。したがって、この振幅測定区間において、これら極大値と極小値との差、すなわち、フォーカス誤差信号S1の振幅を求めることができる。
そして、振幅測定区間信号は、図3に示すように、カウンタ回路50に送られる。このカウンタ回路50は、図4に示すように、振幅測定区間信号に対して、区間ごとに層別番号を付与して、層別信号S4として出力する。このカウンタ回路50によるカウントは、対物レンズ22の移動(フォーカスランプ)に対応して、対物レンズ22が2層光ディスクDから最も離れた位置(最下点)にあるときに0にリセットされ、対物レンズ22が2層光ディスクDに接近してゆくとき、この2層光ディスクDの表層についてのフォーカス誤差信号S1の振幅測定区間を“1”、第1の信号記録層L1についてのフォーカス誤差信号S1の振幅測定区間を“2”、第2の信号記録層L2についてのフォーカス誤差信号S1の振幅測定区間を“3”とカウントアップされる。
このように、第2の信号記録層L2についての振幅測定区間が終了したときに、収差制御手段32は、対物レンズ22の移動方向を反転させ、2層光ディスクDより離間させる方向への移動を開始する。そして、カウンタ回路によるカウントは、対物レンズ22が2層光ディスクDより離間してゆくとき、第2の信号記録層L2についてのフォーカス誤差信号S1の振幅測定区間を“4”、第1の信号記録層L1についてのフォーカス誤差信号S1の振幅測定区間を“5”、2層光ディスクDの表層についてのフォーカス誤差信号S1の振幅測定区間を“6”とカウントアップされる。そして、カウンタ回路によるカウントは、対物レンズ22が2層光ディスクDから最も離れた位置(最下点)に至ったときに0にリセットされる。
なお、図3に示すように、対物レンズ22が2層光ディスクDから最も離れた位置(最下点)に至ったことは、対物レンズ位置検出回路51が検出する。そして、この対物レンズ位置検出回路51からの検出信号(リセット信号)が、カウンタ回路50に送られる。
このようにして、図4に示すように、層別番号が“1”と“6”である2層光ディスクDの表層におけるフォーカス誤差信号S1の振幅測定区間、層別番号が“2”と“5”である第1の信号記録層L1におけるフォーカス誤差信号S1の振幅測定区間、及び、層別番号が“3”と“4”である第2の信号記録層L2におけるフォーカス誤差信号S1の振幅測定区間が定められる。このような層別信号S4の出力は、第1及び第2の信号記録層L1,L2についてのフォーカス誤差信号S1の振幅の検出が完了されるまで、繰り返し行われる。
そして、この光情報記録再生装置においては、層別番号が“2”と“5”である振幅測定区間において、収差制御手段32により、第1の信号記録層L1におけるフォーカス誤差信号S1の振幅の測定が行われる。また、層別番号が“3”と“4”である振幅測定区間において、収差制御手段32により、第2の信号記録層L2におけるフォーカス誤差信号S1の振幅の測定が行われる。この振幅測定は、各振幅測定区間において、フォーカス誤差信号S1の最大値及び最小値を計測し、〔振幅値=最大値−最小値〕によって求める。また、この振幅測定は、所定の回数を繰り返し行い、各測定結果を平均化することにより、測定された振幅値として保存(記憶)する。このようにして、第1及び第2の信号記録層L1,L2についてのフォーカス誤差信号S1の振幅が測定され、測定値が保存される。
そして、この光情報記録再生装置においては、次に、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を第2の距離として、前述と同様にして、フォーカス誤差信号S1の振幅測定を行う。
さらに、この光情報記録再生装置においては、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を第3の距離として、前述と同様にして、フォーカス誤差信号S1の振幅測定を行う。
次に、この光情報記録再生装置においては、第1の信号記録層L1についてビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を第1乃至第3の距離としたときの3つの振幅値に基づいて、第1の信号記録層L1についての各凸レンズ16A,16B間の最適距離が求められ、また、第2の信号記録層L2についてビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を第1乃至第3の距離としたときの3つの振幅値に基づいて、第2の信号記録層L2についての各凸レンズ16A,16B間の最適距離が求められる。これら最適距離とは、フォーカス誤差信号の振幅値を最大とすることができる距離である。
図6は、ビームエキスパンダ16における各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離と、フォーカス誤差信号S1の振幅値との関係を示すグラフである。
前述のように、この光情報記録再生装置においては、ビームエキスパンダ16における各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を変化させると、発生する球面収差量が変化し、さらに、図6に示すように、球面収差発生量が変化すると、フォーカス誤差信号S1の振幅値が変化する。したがって、ビームエキスパンダ16における各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離の変化と、フォーカス誤差信号S1の振幅値との間には、一定の関係がある。そして、フォーカス誤差信号S1の振幅値は、球面収差発生量が“0”になる位置で最大値をとる。
このような、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離に対するフォーカス誤差信号S1の振幅値の特性は、2次関数、3次関数、または、三角関数などの所定の関数によって近似できる。そのため、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を任意の3つの距離として、それぞれについてフォーカス誤差信号S1の振幅値を測定し、2次関数等の所定の関数における変化率が0となる点を求めれば、この振幅値が最大値をとる位置を算出することができる。
例えば、図6において、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離が第1乃至第3の距離である3つの測定点が点P1、P2、P3であるとする。図6では、これら測定点において、測定された2層光ディスクDの表層及び各信号記録層L1,L2におけるフォーカス誤差信号の振幅値をプロットしている。この場合、3点P1、P2、P3の位置及び各点に対応する各振幅値から、以下の計算により、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16B間の最適距離を算出することができる。
3点P1、P2、P3のx座標上の位置及びy座標上の対応する振幅値を、それぞれ(x,y)、(x,y)、(x,y)とすると、フォーカス誤差信号S1の振幅値のビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離に対する特性を2次関数で近似した場合、以下の関係が成立する。
=Ax +Bx+C ・・・(式1)
=Ax +Bx+C ・・・(式2)
=Ax +Bx+C ・・・(式3)
まず、これら3つの式を解いて、3つの係数A,B,Cを求める。3つの係数A,B,Cが求まれば、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離(X)に対するフォーカス誤差信号S1の振幅値(Y)を以下の関数により表記することができる。
Y=AX+BX+C ・・・(式4)
フォーカス誤差信号S1の振幅値(Y)の変化率(Y´)が0となる点(X)は、以下のように求められる。
Y´=2AX+B=0 ・・・(式5)
={−B/(2A)} ・・・(式6)
そして、球面収差を“0”にするビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16B間の最適距離Xは、以上のように求められた係数A、B及びXに基づいて、以下の式により算出する。
=kX=k{−B/(2A)} ・・・(式7)
ここで、kは補正係数である。この補正係数kは、フォーカス誤差信号S1の振幅値の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離に対する特性に起因する係数で、最大値を軸とした場合に前後が非対称であることによる計算誤差を補正する係数である。このような補正係数kは、光学ピックアップ装置1における光学系の特性によって定まるものなので、光学系の特性に応じて、予め求めておくことができる。
そして、このようにして得られた適正位置に基づいて、収差制御手段32は、駆動手段34の駆動回路36に向けて、指示信号S2を出力し、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離が求められた最適距離に設定されるように、第2凸レンズ16Bを移動させ、球面収差の補正操作が完了する。
なお、この光情報記録再生装置において、電源投入後の初期準備においては、一方の凸レンズ16Bを原点まで移動させるとよい。このとき、原点検出器48が位置を検出するまで一方の凸レンズ16Bを移動させ、その後、逆方向に、原点検出器48が未検出状態となるまで移動させる。この位置において、一方の凸レンズ16Bの移動ステップ数を“0”にリセットする。また、原点検出器48の検出から未検出までのステップ数を、一方の凸レンズ16Bの移動操作に関するバックラッシュ量として保存する。このように、バックラッシュ量を保存しておくことにより、一方の凸レンズ16Bの移動方向が反転されたときにも、バックラッシュをキャンセルして、一方の凸レンズ16Bを正確な位置に移動させることができる。
そして、このリセット位置から、一方の凸レンズ16Bを、カバー層の厚さずれが0(設計基準である厚さ)である場合に対応する位置まで移動させる。この位置において、フォーカスランプを行う上で必要なパラメーターのキャリブレーションを行い、フォーカスランプ動作を開始することが望ましい。
なお、以上の説明では、ビームエキスパンダ16の各凸レンズ16A,16Bのレンズ間距離を3つの異なる距離として、それぞれにおいてフォーカス誤差信号の振幅を測定するようにしているが、3つの距離に限らず、それ以上の数の距離において、フォーカス誤差信号の振幅を測定するようにしてもよい。
また、本発明は、情報の記録及び再生を行う装置及び方法に限らず、記録のみを行う記録装置及び記録方法、再生のみを行う再生装置及び再生方法としても適用できることは言うまでもない。
本発明に係る光情報記録再生装置の実施例の構成を示す側面図である。 前記光情報記録再生装置において使用する2層ディスクの構成を示す断面図である。 前記光情報記録再生装置における層別信号発生回路の構成を示すブロック図である。 前記光情報記録再生装置における層別信号の生成についてのタイミングチャートである。 前記光情報記録再生装置におけるフォーカス誤差信号と対物レンズの位置との関係を示すグラフである。 前記光情報記録再生装置におけるビームエキスパンダの各凸レンズのレンズ間距離とフォーカス誤差信号の振幅値との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 光学ピックアップ装置
4 半導体レーザ素子
8 コリメータレンズ
10 グレーティング
12 偏光ビームスプリッタ
14 レーザモニタ検出器
16 ビームエキスパンダ
16A 第1凸レンズ
16B 第2凸レンズ
18 立ち上げミラー
20 1/4波長板
22 対物レンズ
24 検出レンズ
26 シリンドリカルレンズ
28 光検出器
30A 演算回路
30B 層別信号発生回路
32 収差制御手段
34 駆動手段
36 駆動回路
38 駆動機構
40 リードスクリュー
42 ステッピングモータ
44 レンズホルダ
46 ガイドロッド
D 2層光ディスク
S1 フォーカス誤差信号
S2 指示信号
S3 駆動信号
S4 層別信号

Claims (3)

  1. 光源と、この光源から出射された光束が入射される複数のレンズを有するビームエキスパンダと、このビームエキスパンダを経た光束が入射されこの光束を光記録媒体の第1または第2の信号記録層に集光させる対物レンズと、この対物レンズ及び前記ビームエキスパンダを介して前記第1または第2の信号記録層からの反射光を受光する光検出器とを有する光学ピックアップ装置と、
    前記光学ピックアップ装置の光検出器からの出力信号に基づき、フォーカス誤差信号を生成する演算回路と、
    前記ビームエキスパンダをなす前記複数のレンズの少なくとも一つを光軸方向に移動させ、前記複数のレンズのレンズ間距離を変化させる駆動手段と、
    前記光学ピックアップ装置の対物レンズの前記光記録媒体に対する距離を制御するとともに、前記駆動手段を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記レンズ間距離を少なくとも第1乃至第3の3つの距離とし、これら3つ以上の距離のそれぞれにおいて、前記対物レンズを光軸方向の一方向に移動させることにより、前記第1及び第2の信号記録層のそれぞれについて、前記演算回路が生成するフォーカス誤差信号の振幅を測定し、
    前記第1の信号記録層について測定された少なくとも3つの前記フォーカス誤差信号の振幅に基づいて、この第1の信号記録層について前記フォーカス誤差信号の振幅が最大となる前記レンズ間距離を求め、
    前記第2の信号記録層について測定された少なくとも3つの前記フォーカス誤差信号の振幅に基づいて、この第2の信号記録層について前記フォーカス誤差信号の振幅が最大となる前記レンズ間距離を求め、
    前記各信号記録層について、前記駆動手段を介して、前記レンズ間距離を前記フォーカス誤差信号の振幅が最大となる距離とする
    ことを特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 前記フォーカス誤差信号の振幅の測定を、互いに極性が異なり絶対値が略々等しい第1及び第2の閾値を予め設定し、前記フォーカス誤差信号の値が1回目に第1の閾値となったときから、このフォーカス誤差信号の値が2回目に第2の閾値となったときまでを振幅測定区間として行うよう構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の光情報記録再生装置。
  3. 光源と、この光源から出射された光束が入射される複数のレンズを有するビームエキスパンダと、このビームエキスパンダを経た光束が入射されこの光束を光記録媒体の第1または第2の信号記録層に集光させる対物レンズと、この対物レンズ及び前記ビームエキスパンダを介して前記第1または第2の信号記録層からの反射光を受光する光検出器とを有する光学ピックアップ装置を用いて、前記光記録媒体の第1または第2の信号記録層に対して光情報記録または光情報再生を行うにあたって、
    前記ビームエキスパンダをなす前記複数のレンズのレンズ間距離を少なくとも第1乃至第3の3つの距離とし、これら3つ以上の距離のそれぞれにおいて、前記対物レンズを光軸方向の一方向に移動させ、前記第1及び第2の信号記録層のそれぞれについて、フォーカス誤差信号の振幅を測定し、
    前記第1の信号記録層について測定された少なくとも3つの前記フォーカス誤差信号の振幅に基づいて、この第1の信号記録層について前記フォーカス誤差信号の振幅が最大となる前記レンズ間距離を求め、
    前記第2の信号記録層について測定された少なくとも3つの前記フォーカス誤差信号の振幅に基づいて、この第2の信号記録層について前記フォーカス誤差信号の振幅が最大となる前記レンズ間距離を求め、
    前記各信号記録層について、前記レンズ間距離を前記フォーカス誤差信号の振幅が最大となる距離とする
    ことを特徴とする光情報記録再生方法。
JP2004261382A 2004-09-08 2004-09-08 光情報記録装置、光情報再生装置、光情報記録方法及び光情報再生方法 Expired - Fee Related JP4345620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004261382A JP4345620B2 (ja) 2004-09-08 2004-09-08 光情報記録装置、光情報再生装置、光情報記録方法及び光情報再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004261382A JP4345620B2 (ja) 2004-09-08 2004-09-08 光情報記録装置、光情報再生装置、光情報記録方法及び光情報再生方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006079703A true JP2006079703A (ja) 2006-03-23
JP4345620B2 JP4345620B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=36159031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004261382A Expired - Fee Related JP4345620B2 (ja) 2004-09-08 2004-09-08 光情報記録装置、光情報再生装置、光情報記録方法及び光情報再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4345620B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008186505A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Pulstec Industrial Co Ltd 光ディスク装置及び光ディスク装置にて使用されるフォーカス引き込み方法
JP2009140543A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Hitachi Ltd 光ディスク再生装置
DE112010005652T5 (de) 2010-06-09 2013-03-21 Mitsubishi Electric Corporation Optisches Aufzeichnungs-/Reproduktionsverfahren und optische Aufzeichnungs-/Reproduktionsvorrichtung

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102251791B1 (ko) 2018-10-26 2021-05-13 주식회사 엘지화학 폴리아릴렌 설파이드의 제조 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008186505A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Pulstec Industrial Co Ltd 光ディスク装置及び光ディスク装置にて使用されるフォーカス引き込み方法
JP2009140543A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Hitachi Ltd 光ディスク再生装置
DE112010005652T5 (de) 2010-06-09 2013-03-21 Mitsubishi Electric Corporation Optisches Aufzeichnungs-/Reproduktionsverfahren und optische Aufzeichnungs-/Reproduktionsvorrichtung
US8437233B2 (en) 2010-06-09 2013-05-07 Mitsubishi Electric Corporation Optical recording/reproduction method and optical recording/reproduction device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4345620B2 (ja) 2009-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4443471B2 (ja) ディスク判別方法及び光ディスク装置
KR100542173B1 (ko) 초점 조정 방법 및 광픽업 장치
JP2011096329A (ja) 光ピックアップ装置
JP4256788B2 (ja) 光ヘッド及びそれを用いた光記録再生装置
US20050052964A1 (en) Optical disk apparatus and optical pickup
JP2002170274A (ja) 光ピックアップ
JP4662186B2 (ja) 光ディスク装置及び補正サーボ制御信号生成方法
JP4345620B2 (ja) 光情報記録装置、光情報再生装置、光情報記録方法及び光情報再生方法
JP2006134498A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2009129483A (ja) 光ピックアップ装置
JP2009004048A (ja) 光ピックアップ装置
JP2007157197A (ja) 光ディスク装置におけるフォーカスエラー信号調整方法
US20080175111A1 (en) Disc Device and Control Method for the Same
US20080291803A1 (en) Optical pickup device
JP2006134503A (ja) 光情報記録再生装置
JP2010231840A (ja) 光ディスク装置
JP2006196121A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2010287276A (ja) 光ディスク装置
JP2011090745A (ja) 光ディスク装置
JP2008269719A (ja) フォーカスサーボ制御方法および光ディスク装置
JP2012094225A (ja) 光ディスク装置
JP2006236472A (ja) レンズ駆動装置及び光ピックアップ装置
JP2008108378A (ja) 光ディスク装置
JP2009110628A (ja) 光ディスク装置及び光ディスクの駆動制御方法
US20130083643A1 (en) Optical pickup apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090706

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees