JP2011034060A - 光学シートの製造方法、光学シート、及び映像表示装置 - Google Patents

光学シートの製造方法、光学シート、及び映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】外観が向上された光学シートの製造方法、光学シート、及び該光学シートを備えた映像表示装置を提供する。
【解決手段】複数の層を有する光学シートの製造方法であって、複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層の表面に沿って並列に形成される、光を透過可能な光透過部と、光透過部間に並列される、光を吸収可能な光吸収部と、を有する光学機能シート層あり、基材層の片面側に光透過部を形成する工程と、光吸収粒子が分散された樹脂からなるバインダーを光透過部間に充填して硬化させることで光吸収部を形成す工程とを含み、光吸収部を形成する工程を複数回行い、複数回の該工程のうち、少なくとも最後の工程は最初の工程より、バインダーに含まれる光吸収粒子の濃度が薄い、光学シートの製造方法、該方法によって製造される光学シート、及び該光学シートを備えた映像表示装置とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、映像源から出射される映像光を制御して観察者側に出射する光学シートの製造方法、光学シート、及び該光学シートを備えた映像表示装置に関する。
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、リアプロジェクションディスプレイ、有機EL、FED等のような、映像を観察者に出射する映像表示装置には、映像源と、該映像源からの映像光の質を高めて観察者に出射するための各種機能を有する層を具備する光学シートとが備えられている。
このような光学シートに関する技術がこれまでにいくつか開示されており、例えば、特許文献1にその1つが開示されている。特許文献1では外光遮蔽フィルム(光学シートに備えられる層の一つ。本願の「光学機能シート層」に相当。以下、「光学機能シート層」という。)に着目し、該光学機能シート層の製造方法が開示されている。具体的には、光学機能シート層の表面に形成された溝に光吸収物質(本願の「光吸収粒子」に相当。以下、「光吸収粒子」という。)を含んだ樹脂(本願の「樹脂からなるバインダー」に相当。以下、「バインダー」という。)で構成された光吸収体を、複数回に分けて充填することを特徴とする方法が開示されている。特許文献1に記載されている光学機能シート層の製造方法では、光吸収粒子が高濃度で含有された光吸収体を充填して外光遮蔽機能を向上させるなどの観点から、光吸収体を充填する工程を複数回に分けて行い、回を重ねるごとに光吸収体に含有される光吸収粒子の濃度を高くすることが好ましいとしている。
特開2008−146074号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術のように、バインダーに分散された光吸収粒子の濃度を段階的に高くしつつバインダー及び光吸収粒子を光学機能シートに充填していくと、バインダー及び光吸収粒子を充填後に余剰分のバインダー及び光吸収粒子を掻き落とす際、バインダー及び光吸収粒子を充填すべき箇所からも光吸収粒子によってバインダーを掻き落としてしまい、光学機能シート層にスジ状の外観不良が発生していた。これは、余剰分のバインダー及び光吸収粒子を掻き落とす際に、光学機能シート層の表面より突出した光吸収粒子がバインダーを掻き落としながら取り除かれてしまうことによると考えられる。
上記のようなスジ状の外観不良が生じている光学機能シート層と他の層とを積層して光学シートとした場合、該光学シートの表面にも悪影響を与えていた。
そこで本発明は、外観が向上された光学シートの製造方法、該方法によって製造される光学シート、及び該光学シートを備えた映像表示装置を提供することを課題とする。
発明者らは、鋭意検討した結果、光を吸収する光吸収粒子を含んだバインダーを光学機能シート層に充填する際にバインダーに含まれる光吸収粒子の濃度を段階的に下げつつ複数回に分けて充填する、光吸収粒子を含んだバインダーを充填した後に光学機能シート層の表面を透明樹脂で被覆する、または光吸収粒子を含んだバインダーを充填した後に光学機能シート層の表面に透明樹脂を鏡面賦型で充填することによって、外観が向上された光学シートとすることができるとの知見を得た。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、複数の層を有する光学シートの製造方法であって、複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層(1)の表面に沿って並列に形成される、光を透過可能な光透過部(2、2、…)と、光透過部間に並列される、光を吸収可能な光吸収部(3、3、…)と、を有する光学機能シート層(10)であり、基材層の片面側に光透過部を形成する、光透過部形成工程と、光吸収粒子(5、5、…)が分散された樹脂からなるバインダーを、光透過部間に充填して硬化させることで光吸収部を形成する、光吸収部形成工程と、を含み、光吸収部形成工程を複数回行い、複数回の光吸収部形成工程のうち、少なくとも最後の光吸収部形成工程は最初の光吸収部形成工程より、バインダーに含まれる光吸収粒子の濃度が低い、光学シートの製造方法を提供することにより前記課題を解決する。
本発明において、「基材層の表面に沿って並列に形成される」とは、基材層上において一方向に沿って並列されることに限定されず、基材層の表面に沿って所定の法則性を有して並べられるように配置されていれば良い概念である。従って、例えば基材層の表面に沿って斜めに並べられてもよいし、格子状に並べられてもよい。また、「バインダーに含まれる光吸収粒子の濃度」とは、バインダーと該バインダーに含有される光吸収粒子との質量比率を意味する。
請求項2に記載の発明は、複数の層を有する光学シートの製造方法であって、複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層(1)の表面に沿って並列に形成される、光を透過可能な光透過部(2、2、…)と、光透過部間に並列される、光を吸収可能な光吸収部(13、13、…)と、を有する光学機能シート層(11)あり、基材層の片面側に光透過部を形成する、光透過部形成工程と、光吸収粒子が分散された樹脂からなるバインダーを、光透過部間に少なくとも1回充填して硬化させることで光吸収部を形成する、光吸収部形成工程と、光吸収部形成工程の後、光透過部間に透明樹脂(6)を充填して硬化させる透明樹脂充填工程と、を含む、光学シートの製造方法を提供することにより前記課題を解決する。
ここで、「光吸収粒子が分散された樹脂からなるバインダーを、光透過部間に少なくとも1回充填して硬化させる」とは、光吸収粒子及びバインダーを1回で充填して硬化させても良く、複数回に分けて充填して硬化させても良いことを意味する。また、「光吸収部形成工程の後、光透過部間に透明樹脂を充填する」とは、光吸収部形成工程の後、光透過部間において、光吸収粒子充填工程で光吸収粒子及びバインダーが充填された部分上に残る凹部に透明樹脂を充填することを意味する。
請求項3に記載の発明は、複数の層を有する光学シートの製造方法であって、複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層(1)の表面に沿って並列に形成される、光を透過可能な光透過部(2、2、…)と、光透過部間に並列される、光を吸収可能な光吸収部(23、23、…)と、を有する光学機能シート層(20)であり、基材層の片面側に光透過部を形成する、光透過部形成工程と、光吸収粒子(5、5、…)が分散された樹脂からなるバインダーを、光透過部間に充填して光吸収部を形成する、光吸収部形成工程と、光透過部間に充填されたバインダーのうち余剰分を掻き落とす、掻き落とし工程と、掻き落とし工程後、掻き落としにより形成された凹部(22)が現われる側の面を透明樹脂(21)で被覆する、被覆工程と、を含む、光学シートの製造方法を提供することにより前記課題を解決する。
請求項4に記載の発明は、複数の層を有する光学シートの製造方法であって、複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層(1)の表面に沿って並列に形成される、光を透過可能な光透過部(2、2、…)と、光透過部間に並列される、光を吸収可能な光吸収部(23、23、…)と、を有する光学機能シート層(20)であり、基材層の片面側に光透過部を形成する、光透過部形成工程と、光吸収粒子(5、5、…)が分散された樹脂からなるバインダーを、光透過部間に充填して光吸収部を形成する、光吸収部形成工程と、光透過部間に充填されたバインダーのうち余剰分を掻き落とす、掻き落とし工程と、掻き落とし工程後、掻き落としにより形成された凹部(22)が現われる側の面に、透明樹脂(21)を鏡面賦型で充填する、賦型充填工程と、を含む、光学シートの製造方法を提供することにより前記課題を解決する。
請求項5に記載の発明は、複数の層を有する光学シートであって、複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層(1)上に、光を透過可能にシート面に沿って並列されて形成される光透過部(2、2、…)と、光透過部間に光を吸収可能に並列される光吸収部(3、3、…、)と、を有する光学機能シート層(10)であり、光吸収部には、光吸収粒子(5、5、…)が分散されたバインダーが充填されており、光吸収部内の光吸収粒子の濃度が、基材層側より反対側で低くなっている、光学シートを提供することにより前記課題を解決する。
請求項6に記載の発明は、複数の層を有する光学シートであって、複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層(1)上に、光を透過可能にシート面に沿って並列されて形成される光透過部(2、2、…)と、光透過部間に光を吸収可能に並列される光吸収部(23、23、…)と、を有する光学機能シート層(20)であり、光吸収部には、光吸収粒子(5、5、…)が分散されたバインダーが充填されており、光透過部間に形成された凹部(22)を含む面が、透明樹脂(21)で被覆されている、光学シートを提供することにより前記課題を解決する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の光学シートにおいて、光学機能シート層(20)の、透明樹脂(21)で被覆された側の表面が鏡面であることを特徴とする。ここに「鏡面」とは、ストライプ(光吸収部の長手方向)に沿った凹凸がなく平坦であることを意味する。
請求項8に記載の発明は、請求項5〜7のいずれかに記載の光学シートを備えた映像表示装置を提供することにより前記課題を解決する。
本発明によれば、外観が向上された光学シートの製造方法、該方法によって製造される光学シート、及び該光学シートを備えた映像表示装置を提供することができる。
第一実施形態にかかる本発明の光学シートの製造方法によって得られる光学シートのうち、光学機能シート層に着目して、断面の一部を概略的に示した図である。 図1に示した光学機能シート層の一部を拡大して示した図である。 図1に示した光学機能シート層の製造過程を説明するための図である。 光透過部の好ましい形成方法を説明するための図である。 光吸収部の変形例を概略的に示した断面図である。 第二実施形態にかかる本発明の光学シートの製造方法によって得られる光学シートのうち、光学機能シート層に着目して、断面の一部を概略的に示した図である。 図6に示した光学機能シート層の製造過程を説明するための図である。 光吸収部の変形例を概略的に示した断面図である。 第三実施形態にかかる本発明の光学シートの製造方法によって得られる光学シートのうち、光学機能シート層に着目して、断面の一部を概略的に示した図である。 図9に示した光学機能シート層の製造過程を説明するための図である。 図10に示した透明樹脂21からなる層の変形例を概略的に示した断面図である。 光透過部、光吸収部の形状の他の例を示した図である。 光透過部を形成する装置を概略的に示した図である。 光吸収部を形成する装置を概略的に示した図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
1.光学シートの製造方法
1.1.第一実施形態
図1は、第一実施形態にかかる本発明の光学シートの製造方法によって得られる光学シートのうち、光学機能シート層10に着目して、断面の一部を概略的に示した図である。図1では、見易さのため繰り返しとなる符号は一部省略することがある(以降に示す各図において同じ。)。図1に示すように、光学機能シート層10は、基材層1上に形成された光透過部2、2、…及び光吸収部3、3、…を備えている。光学機能シート層10は、図1で示した断面を維持して紙面奥/手前方向に延在する。
光学機能シート層10は、層厚方向断面において略台形である光透過部2、2、…と、該光透過部2、2、…の間に配置された光吸収部3、3、…とを備えている。図2に1つの光吸収部3及びこれに隣接する光透過部2、2に着目した拡大図を示した。図1及び図2を参照しつつ光学機能シート層10について説明する。
光透過部2、2、…は一方のシート面側が上底、他方のシート面側が下底となるように配置された略台形断面を有する要素である。ただし、光透過部の断面形状を矩形とする場合もあり、後に説明するように、光透過部の断面形状は略台形や矩形に限定されない。また、光透過部2、2、…は、屈折率がNpである光透過性樹脂で構成されている。
ここで、光透過部を構成する光透過性樹脂としては、例えば、光硬化型プレポリマー(P1)に、反応性希釈モノマー(M1)及び光重合開始剤(S1)を配合した光硬化型樹脂組成物が好ましく用いられる。
上記光硬化型プレポリマー(P1)としては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等のプレポリマーを挙げることができる。
また、上記反応性希釈モノマー(M1)としては、例えば、ビニルピロリドン、2−エチルヘキシルアクリレート、β−ヒドロキシアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート等を挙げることができる。
また、上記光重合開始剤(S1)としては、例えば、ヒドロキシベンゾイル化合物(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインアルキルエーテル等)、ベンゾイルホルメート化合物(メチルベンゾイルホルメート等)、チオキサントン化合物(イソプロピルチオキサントン等)、ベンゾフェノン(ベンゾフェノン等)、リン酸エステル化合物(1,3,5−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド等)、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。これらの中から、光硬化型樹脂組成物を硬化させるための照射装置および光硬化型樹脂組成物の硬化性から任意に選択することができる。なお、光透過部13、13、…の着色防止の観点から好ましいのは、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンおよびビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイドである。
光硬化型樹脂組成物に含まれる光重合開始剤(S1)の量は、光硬化型樹脂組成物の硬化性およびコストの観点から、光透過部構成組成物全量を基準(100質量%)として、0.5質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。一般に、光重合開始剤は重合された後、実質的に無色である。光重合開始剤を着色(例えば、黄色に着色)していてもよいが、光透過部構成組成物を硬化させて光透過部を形成したときに実質的に無色になることを条件とする。
これらの光硬化型プレポリマー(P1)、反応性希釈モノマー(M1)および光重合開始剤(S1)は、それぞれ、1種類で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また必要に応じて、光透過部の構成組成物中に、改質や塗布適性、製造を金型ロールで行うときには金型ロールからの離型性を改善させるため、種々の添加剤としてシリコーン系添加剤、レオロジーコントロール剤、脱泡剤、離型剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤等を添加することも可能である。
光吸収部3、3、…は、光透過部2、2、…の間に配置され、図1に表れる断面において略三角形断面を有する要素である。当該三角形断面の底辺に相当する面が光透過部2、2、…の上底側のシート面に面するように並列されている。これにより光吸収部3、3、…の底辺、及び光透過部2、2、…の上底により光学機能シート層10の一方の面が形成されている。ここで、このとき当該三角形断面における斜辺は、光学機能シート層10のシート面の法線方向に対して0度以上10度以下の角度をなしていることが好ましい。なお、斜辺の角度が0度に近い場合は、実質三角形ではなく、矩形となる。ただし、後に説明するように、光吸収部の断面形状は略三角形や矩形に限定されない。
また、光吸収部3、3、…は、光透過部2、2、…の屈折率Npと同じ、又は小さい屈折率Nbを有する所定の材料により構成されている。このように光透過部2、2…の屈折率Npと光吸収部3、3、…の屈折率NbとをNp≧Nbとすることにより、所定の条件で光透過部2、2、…に入射した光源からの映像光を光吸収部3、3、…と光透過部2、2、…との界面で適切に反射させ、観察者に明るい映像を提供することができる。NpとNbとの屈折率の差は特に限定されるものではないが、0以上0.06以下であることが好ましい。
加えて、光学機能シート層10における光吸収部3、3、…は、光吸収粒子5、5、…を含有し、その間にバインダー材を充填してバインダー部4とすることにより構成されている。すなわち、バインダー部4の中に光吸収粒子5、5、…が分散されている。これにより、光吸収部3、3、…において、光透過部2、2、…と、光吸収部3、3、…との界面で反射せずに光吸収部3、3、…の内側に入射した映像光を光吸収粒子5、5、…で吸収することができる。さらには所定の角度で入射した観察者側からの外光を適切に吸収することができ、コントラストを向上させることも可能となる。
このときバインダー部4のバインダー材が上記の屈折率Nbである材料により構成される。
光吸収部は例えば、バインダー材としての光硬化性樹脂中に光吸収粒子を分散させて形成される。
バインダー材として用いられるものは特に限定されないが、これには例えば、光硬化型プレポリマー(P2)に、反応性希釈モノマー(M2)および光重合開始剤(S2)を配合した光硬化型樹脂組成物が好ましく用いられる。
光硬化型プレポリマー(P2)としては、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、およびブタジエン(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
また、反応性希釈モノマー(M2)としては、例えば、単官能モノマーとして、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクトン、ビニルイミダゾール、ビニルピリジン、スチレン等のビニルモノマー、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、パラクミルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ベンジルメタクリレ−ト、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン等の(メタ)アクリル酸エステルモノマー、(メタ)アクリルアミド誘導体が挙げられる。また、多官能モノマーとして、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジメチロール−トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAポリプロポキシジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ−ト、グリセリルトリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化グリセリルトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ−ト、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ−ト等が挙げられる。
また、光重合開始剤(S2)としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。これらの中から、光硬化型樹脂組成物を硬化させるための照射装置および光硬化型樹脂組成物の硬化性から任意に選択することができる。
なお、光硬化型樹脂組成物に含まれる光重合開始剤(S2)の量は、光硬化型樹脂組成物の硬化性およびコストの観点から、光硬化型樹脂組成物全量を基準(100質量%)として、0.5質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。
これらの光硬化型プレポリマー(P2)、反応性希釈モノマー(M2)および光重合開始剤(S2)は、それぞれ、1種類で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
具体的には、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレートおよびメトキシトリエチレングリコールアクリレートからなる光重合性成分(詳しくは、光硬化型プレポリマー(P2)および反応性希釈モノマー(M2))の屈折率、粘度、あるいは光学機能シート層10の性能への影響等を考慮して任意に配合して用いる。
また必要に応じて、添加剤として、シリコーン、消泡剤、レベリング剤および溶剤等を光吸収部構成組成物に添加してもよい。
光吸収粒子としては、カーボンブラック等の光吸収性の着色粒子が好ましく用いられるが、これらに限定されるものではなく、映像光の特性に合わせて特定の波長を選択的に吸収する着色粒子を使用してもよい。具体的には、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩、染料、顔料等で着色した有機微粒子や着色したガラスビーズ等を挙げることができる。特に、着色した有機微粒子が、コスト面、品質面、入手の容易さ等の観点から好ましく用いられる。より具体的には、カーボンブラックを含有したアクリル架橋微粒子や、カーボンブラックを含有したウレタン架橋微粒子等が好ましく用いられる。こうした着色粒子は、通常、上記の光吸収部構成組成物中に3質量%以上30質量%以下の範囲で含まれる。着色粒子の平均粒子径は1.0μm以上20μm以下であることが好ましい。後に説明するように、光吸収部3、3、…を形成する際には、着色粒子を含有する光吸収部構成組成物を光透過部2、2、…間の溝に充填した後にドクターブレードを用いて余剰分の光吸収部構成組成物を掻き落とす工程が含まれる。このとき、平均粒子径が1.0μm以上の着色粒子を用いることによって、着色粒子がドクターブレードと光透過部2、2、…の上部との間の隙間を抜け難くなり、光透過部2、2、…の上部に着色粒子が残留することを防止できる。
さらに、光吸収部3、3、…内の光吸収粒子5、5、…の濃度は、基材層1側(図面の下側)より反対側(図面の上側)で低くなっている。
次に、基材層1について説明する。基材層1は、該基材層1上に上記した光透過部2、2、…や光吸収部3、3、…を形成するためのベースとなるフィルム層で、PETを主成分としている。すなわち、光学機能シート10と一体で形成されているものである。当該基材層1はPETを主成分として含有していれば良く、他の樹脂が含まれてもよい。また、各種添加剤を適宜な量添加してもよい。一般的な添加剤としては、フェノール系等の酸化防止剤、ラクトン系等の安定剤等を挙げることができる。ここで「主成分」とは、基材層を形成する材料全体に対して上記PETが50質量%以上含有されていることを意味する(以下、同様とする。)。
なお、基材層1については、その材料は必ずしもPETであることは必要なく、その他の材料でもよい。これには例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、テレフタル酸−イソフタル酸−エチレングリコール共重合体、テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体などのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体などのスチレン系樹脂、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂、イミド系樹脂、ポリカーボネート樹脂等を挙げることができる。また、これら樹脂中には、必要に応じて適宜、紫外線吸収剤、充填剤、可塑剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。本実施形態では、性能に加え、量産性、価格、入手可能性等の観点からPETを主成分とする樹脂が好ましい材料であるとして説明した。
光学機能シート層10の製造方法について、図3を用いて説明する。図3は、光学機能シート層10の製造過程を説明するための図である。
上記した光学機能シート層10は、基材層1の片面側に光透過部2、2、…を形成(光透過部形成工程)した後、光吸収粒子5、5、…が分散された樹脂からなるバインダーを光透過部2、2、…間に充填してバインダーを硬化させること(光吸収部形成工程)を、複数回行うことによって、得られる。複数回の光吸収部形成工程のうち、少なくとも最後の光吸収部形成工程は最初の光吸収部形成工程より、バインダーに含まれる光吸収粒子(5、5、…)の濃度が低くなるようにする。
詳しくは次の通りである。まず、図3(a)に示すように、基材層1の片面側に光透過部2、2を形成する。光透過部2、2、…を形成する方法は特に限定されず、従来の公知の方法を用いることができる。例えば、光透過部2、2、…を構成する樹脂を基材層1上に供給しつつ、外周面に形成したい光透過部2、2、…と同形状の凹部を有した型ロールにて該樹脂を所定の圧力で押圧するとともに、該樹脂を硬化させることによって、基材層1上に光透過部2、2、…を形成することができる。
より具体的には、光透過部2、2、…は、以下に説明する方法で形成することが好ましい。図4を用いて、光透過部2、2、…の好ましい形成方法について説明する。図4(a)は、形成したい光透過部2、2、…と同形状の凹部41、41、…が円周方向に沿って外周面に形成された型ロール40を用いて、光透過部2、2、…形成する場合を説明するための図である。一方、図4(b)は、形成したい光透過部2、2、…と同形状の凹部51、51、…が円周方向対して所定の角度を持って傾いて外周面に形成された型ロール50を用いて、光透過部2、2、…形成する場合を説明するための図である。
図4(a)の左側に示したような、凹部41、41、…が円周方向に沿って外周面に形成された型ロール40を用いて光透過部2、2、…を形成する場合、型ロール40と供給される基材45との間に、光透過部2、2、…を構成する樹脂を供給しつつ、ロール40を該基材上で回転させ、該樹脂を硬化させることによって、該基材45上に、基材45の流れ方向(図中に矢印で示した方向)に対して平行な方向に並列した光透過部2、2、…が形成されたシート42を得ることができる。そして、後に説明するようにして光吸収部3、3、…を形成した後、シート42からから光学機能シート層10を切り出すことができる。
このようにして作製した光学機能シート層10と他の層とを積層した光学シートをプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」という。)と組み合わせて用いた場合、モアレ干渉縞が発生する場合がある。モアレ干渉縞を抑制するという観点からは、光透過部2、2、…を光学機能シート層10の辺に対して傾けて並列させることが好ましい。光透過部2、2、…を光学機能シート層10の辺に対して傾けて並列させるためには、図4(a)の右側の図に示すように、基材45の流れ方向(図4(a)の右側の図の上下方向)に対してシート43、43、…を斜めに切り出し、これらを光学機能シート層10とすることが考えられる。なお、シート42からシート43、43、…切り出す際の傾きは、基材45の流れ方向に対して0度より大きく5度以下であることが好ましい。この角度が大きすぎる場合、光透過部2、2、…を備えた光学シートを用いた場合のコントラストの向上が図り難くなる。
また、光透過部2、2、…を光学機能シート層10の辺に対して傾けて並列させるためには、図4(b)に示したように、凹部51、51、…が円周方向対して所定の角度を持って傾いて外周面に形成された型ロール50を用いることが好ましい。型ロール50を用いて光透過部2、2、…形成する場合、型ロール50と供給される基材45との間に、光透過部2、2、…を構成する樹脂を供給しつつ、該基材45上で型ロール50を回転させ、該樹脂を硬化させることによって、該基材45上に、該基材45の流れ方向(図中に矢印で示した方向)に対して傾いて並列した光透過部2、2、…が形成されたシート52を得ることができる。そして、後に説明するようにして光吸収部3、3、…を形成した後、シート52からから光学機能シート層10を切り出すことができる。
型ロール50を用いた場合は、図4(b)の右側の図に示すように、基材45の流れ方向(図4(b)の右側の図の上下方向)に平行な方向に切り出すことで、辺に対して傾いて並列した光透過部2、2、…が形成されたシート53、53、…を得ることができ、これらを光学機能シート層10とすることができる。
また、型ロール50を用いた場合は、後に説明する工程で光透過部2、2、…間に光吸収部3、3、…を形成する際、該光吸収部3、3、…に欠点が発生する確率を下げることができる。より具体的には、光吸収部3、3、…を形成する工程では、光透過部2、2、…にバインダーなどを充填し、余剰分のバインダーなどを掻き落とす作業を行う。このとき、光吸収部3、3、…上に気泡や光吸収粒子などが突出していた場合、それらが引き摺られ、光吸収部3、3、…上に筋状の欠点を残す虞がある。しかしながら、上記したように光透過部2、2、…が基材45の流れ方向に対して斜めに形成されていれば、光透過部2、2、…間に形成される光吸収部3、3、…も斜めに形成されているため、余剰分のバインダーなどを基材45の流れ方向に対して平行な方向に掻き落とす際に、光吸収部3、3、…上から突出した気泡や光吸収粒子などが光吸収部3、3、…上を引き摺られ続けることが少なくなる。そのため、吸収部3、3、…に欠点が発生する確率を下げることができる
上記シート53、53、…によれば、図4(a)を用いて説明した方法で得られるシート43、43、…と同様の効果(モアレ干渉縞抑制)を得ることができる。また、図4(a)を用いて説明した方法と同様の理由から、型ロール50に形成された凹部51、51、…は、円周方向対して0度より大きく5度以下の角度で形成されていることが好ましい。なお、図4(b)に示した方法では、基材45の流れ方向にそって切り出すことができるため、図4(a)に示した方法より歩留まりの向上を図ることができる。ただし、図4(a)に示した方法の方が型ロールの作製が容易である。
光透過部2、2を形成した後、図3(b)に示すように、光透過部2、2間に光吸収粒子5、5、…が分散された樹脂からなるバインダーを充填する。本実施形態では、光透過部2、2間に光吸収粒子5、5、…が分散された樹脂からなるバインダーを充填する工程(光吸収部形成工程)を複数回行い、図3(c)に示すように、光吸収部3を形成する。なお、図3に示した破線は、最後の光吸収部形成工程で充填された光吸収粒子及びバインダーと、その前の光吸収部形成工程で充填された光吸収粒子及びバインダーとの境界を示している。ただし、バインダーを硬化後、これらは一体化するため実際には当該境界を確認することは難しい。
光吸収部形成工程をより具体的に説明すると、光透過部2、2間に光吸収粒子5、5、…及びバインダーを充填した後、余剰分の光吸収粒子5、5、…及びバインダーを掻き落とし、光学機能シート層10に残ったバインダーを硬化させるということを複数回繰り返す。これは、余剰分の光吸収粒子5、5、…及びバインダーを掻き落としたときに、光吸収部3上に凹部が形成されるためである。本実施形態では、複数回の光吸収部形成工程のうち、少なくとも最後の光吸収部形成工程は最初の光吸収部形成工程より、バインダーに含まれる光吸収粒子(5、5、…)の濃度が低くなるようにする。光吸収部形成工程を行う回数、及びバインダーに含まれる光吸収粒子5、5、…の濃度は特に限定されない。例えば、光吸収部形成工程を2回行い、1回目ではバインダーに含まれる光吸収粒子5、5、…の濃度を15質量%とし、2回目では5質量%とすることができる。
本実施形態では、上記したように、複数回の光吸収部形成工程のうち、少なくとも最後の光吸収部形成工程は最初の光吸収部形成工程より、バインダーに含まれる光吸収粒子5、5、…の濃度が低くなるようにする。したがって、光吸収部3、3、…において、基材層1が備えられる側とは反対側での光吸収粒子5、5、…の濃度が低くなっている。そのため、上記のようにして余剰分のバインダー及び光吸収粒子5、5、…を掻き落とす際、光吸収部3、3、…に残すべきバインダーが、光吸収部3、3、…から突出した光吸収粒子5、5、…によって掻き落とされ難くなり、光学機能シート層10の外観を向上させることができる。また、外観が向上された光学機能シート層10と他の層とを積層して光学シートとしたとき、該光学シートの外観が向上される。
なお、図1、図2及び図3(c)には、光吸収部3、3、…の底辺と光透過部2、2、…の上底とが面一になる形態を例示したが、本発明はかかる形態に限定されない。図5に、光吸収部の変形例である光吸収部3aの断面を概略的に示した。図5に示すように、光吸収部3aの上部に凹部3bが多少残される形態であってもよい。かかる形態でも光吸収部上の凹部は小さくなっており、光学機能シート層の外観は向上されている。
1.2.第二実施形態
次に、第二実施形態にかかる本発明の光学シートの製造方法について説明する。図6は、第二実施形態にかかる本発明の光学シートの製造方法によって得られる光学シートのうち、光学機能シート層11に着目して、断面の一部を概略的に示した図である。図6において、図1に示したものと同様の構成のものには同符号を付し、適宜説明を省略する。
光学機能シート層11と光学機能シート層10との相違点は、光吸収部13上に透明樹脂6が充填されていることである。
以下、光学機能シート層11の製造方法について説明しつつ、上記差異について説明する。図7は、光学機能シート層11の製造過程を説明するための図である。
まず、図7(a)に示すように、基材層1の片面側に光透過部2、2を形成する。該工程は、上記した光学機能シート層10の場合と同様であるため、説明を省略する。
光透過部2、2を形成した後、図7(b)に示すように、光吸収粒子5、5、…が分散された樹脂からなるバインダーを、光透過部2、2間に少なくとも1回充填して硬化させることで光吸収部13を形成する(光吸収粒子充填工程)。光吸収部形成工程をより具体的に説明すると、光透過部2、2間に光吸収粒子5、5、…及びバインダーを充填した後、余剰分の光吸収粒子5、5、…及びバインダーを掻き落とし、光学機能シート層に残ったバインダーを硬化させる。当該光吸収粒子充填工程は、複数回に分けて行われてもよく、1回で行われてもよい。
本実施形態では、その後、図7(c)に示すように、光透過部2、2間に透明樹脂6を充填して硬化させる(透明樹脂充填工程)。より具体的には、光吸収粒子充填工程において余剰分の光吸収粒子5、5、…及びバインダーを掻き落としたときに光吸収部13上に形成された凹部に透明樹脂6を充填し、余剰分の透明樹脂6を掻き落とし、光学機能シート層11に残った透明樹脂を硬化させる。なお、図7(c)に示した破線は、光吸収部13と透明樹脂6との境界を示している。ただし、透明樹脂6としては、光吸収部13に充填するバインダー(光吸収粒子5、5、…は含まない。)と同様のものを用いることが好ましく、透明樹脂6として光吸収部13に充填するバインダーと同様のものを用いた場合、光吸収粒子充填工程で充填したバインダーと透明樹脂充填工程で充填した透明樹脂6とは一体となり、当該境界を確認することは難しい。
本実施形態では、上記のように、光吸収部形成工程後、透明樹脂充填工程を行う。そのため、上記のようにして余剰分の透明樹脂6を掻き落とす際には、透明樹脂6を充填した部分が掻かれることとなり、光吸収部13、13、…に残すべきバインダーが、光吸収部13、13、…から突出した光吸収粒子5、5、…によって掻き落とされ難くなり、光学機能シート層の外観を向上させることができる。また、外観が向上された光学機能シート層11と他の層とを積層して光学シートとしたとき、該光学シートの外観が向上される。
なお、図6及び図7(c)には、透明樹脂6が充填された部分と光透過部2、2、…の上底とが面一になる形態を例示したが、本発明はかかる形態に限定されない。図8に、光吸収部の変形例である光吸収部13aの断面を概略的に示した。図8に示すように、光吸収部13aの上に透明樹脂6を充填し、その上部に凹部13bが多少残される形態であってもよい。かかる形態でも光吸収部上の凹部は小さくなっており、光学機能シート層の外観は向上されている。
1.3.第三実施形態
図9は、第三実施形態にかかる本発明の光学シートの製造方法によって得られる光学シートのうち、光学機能シート層20に着目して、断面の一部を概略的に示した図である。図1に示したものと同様の構成のものには同符号を付し、適宜説明を省略する。
光学機能シート層20と光学機能シート層10との相違点は、光吸収部23に凹部22が形成されていることと、凹部22が現われている側の面が透明樹脂21によって覆われていることである。
以下、光学機能シート層20の製造方法について説明しつつ、上記差異について説明する。図10は、光学機能シート層20の製造過程を説明するための図である。
まず、図10(a)に示すように、基材層1の片面側に光透過部2、2を形成する。該工程は、上記した光学機能シート層10の場合と同様であるため、説明を省略する。
光透過部2、2を形成した後、図10(b)に示すように、光透過部2、2間に光吸収粒子5、5、…が分散された樹脂からなるバインダーを充填して光吸収部23を形成する。このとき、光吸収粒子5、5、…及びバインダーを充填した後に余剰分の光吸収粒子5、5、…及びバインダーを掻き落とすことによって、光吸収部23から突出した光吸収粒子5、5、…が光吸収部23からバインダーを掻き落とし、光透過部2、2間(光吸収部23上)に凹部22が形成される。
本実施形態では、その後、凹部22及び凹部22が現われている側の面を透明樹脂21で被覆する。透明樹脂21で被覆する方法は特に限定されず、例えば、透明樹脂21を凹部22及び凹部22が現われている側の面に供給し、ドクターブレードでややかぶらせ気味に(ドクターブレードと光透過部2、2、…との距離を少し空けるようにして)掻く方法や、ミヤバーでコーティングする方法などが考えられる。透明樹脂21には、光透過部2と同一の樹脂を用いることができる。例えば、紫外線硬化樹脂を用いることができ、紫外線を吸収する効果のあるベンゾトリアゾールなどのUV吸収剤を含有した樹脂でもよい。また、粘着剤でもよい。
このようにして光学機能シート20の表面を透明樹脂21で被覆することにより、凹部22が透明樹脂21で埋められ、光学機能シート20の外観が向上される。
なお、図9及び図10(c)には、透明樹脂21側の表面が平滑である形態を例示したが、本発明はかかる形態に限定されない。図11は、図10に示した透明樹脂21からなる層の変形例を概略的に示した断面図である。図11に示すように、透明樹脂21側の表面に、凹部22に対応した凹部23bが多少残される形態であってもよい。かかる形態でも透明樹脂21側の表面に現われる凹部23bは光吸収部23上の凹部22より小さくなっており、光学機能シート層の外観は向上されている。
また、光学機能シート20の表面を透明樹脂21で被覆する際に、透明樹脂21を鏡面賦型で充填するようにすれば、透明樹脂21側の表面が鏡面となり、外観がより向上された光学機能シート20を得ることができる。鏡面賦型とは、鏡面仕上げされている面を有する金型の該鏡面仕上げされている面と、透明樹脂21が被覆される前の光学機能シート20との間に透明樹脂21を流し込んで成型する方法である。
これまでの本発明の説明では、光吸収部の断面形状が、直線状の二つの斜辺を有する略三角形である形態について説明したが、本発明はかかる形態に限定されない。光吸収部のその他の形態例の断面を図12に示した。図12において、(a)は光吸収部3cの断面形状が略台形の例、(b)は光吸収部3dの斜辺が折れ線状とされた例、(c)は光吸収部3eの斜辺が曲線状とされた例である。
図12(a)に示した場合には、光吸収部3cの断面形状が略台形となっている。詳しくは、光吸収部3cの断面形状が平行な上底及び下底と、上底及び下底を結ぶ2つの斜辺とを有する略等脚台形である。当該斜辺は光学シートのシート出光面の法線に対して角度θ1をなしている。θ1は0度より大きく10度以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましい角度は0度より大きく6度以下である。
図12(b)に示した場合には、光吸収部3dの斜辺(光透過部2d、2dの斜辺)は、1つの辺からではなく、2つの辺から構成されている。すなわち断面において折れ線状の斜辺を有している。詳しくは、底辺側(紙面上側)の斜辺は光学シートのシート出光面の法線に対して角度θ1をなしている。一方、頂点側(紙面下側)に配置される斜辺は光学シートのシート出光面の法線に対して角度θ3をなしている。この角度は、θ2>θ3の関係であるとともに、いずれも0度以上10度以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましい角度は0度より大きく6度以下である。また、当該2つの斜辺は、図12(b)に示したように、光学機能シート層の厚さ方向(紙面上下方向)には、それぞれT1とT2の大きさを有している。T1とT2とは同じ大きさであることが好ましい。
また、図12(b)の例は、一方の斜辺が2つの斜辺により構成されている例であるが、さらに多くの辺で折れ線状が構成されてもよい。
図12(c)に示した場合には、光吸収部3eの斜面(光透過部2e、2e、…の斜辺)は曲線状で構成されている。このように光吸収部における断面形状略三角形である斜辺が曲線状であってよい。この場合でも、当該曲線と光学シートのシート出光面の法線とのなす角は、光吸収部の底辺側(紙面上側)より基材層1側(紙面下側)の方が小さいことが好ましい。さらにその角度もいずれの部分でも0度より大きく10度以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましい角度は0度より大きく6度以下である。ここで、曲線のある部分が光学シートのシート出光面の法線との成す角は、曲線を10等分し、各端部同士を結ぶ線と、光学シートのシート出光面の法線との成す角により定義される。
その他、光吸収部の形状は本実施形態のものに限定されるものではなく、外光を適切に吸収することが可能であれば適宜変更することが可能である。これには、例えば断面形状が略矩形である場合等を挙げることができる。
2.光学シート
本発明の光学シートは、上記した光学機能シートの製造方法によって得られる光学機能シートからなる層を少なくとも1層有しており、用途に応じてその他の様々な機能を有する層が備えられる。本発明の光学シートに備えられ得る層としては、従来の光学シートに用いられていたものを特に限定することなく用いることができる。具体的には、反射防止層、粘着剤層、電磁波遮蔽層、波長フィルタ層、防眩層、ハードコート層などを挙げることができる。これらの層の積層順、及び積層数は、光学シートの用途に応じて適宜決定される。以下、これらの層の機能などについて説明する。
反射防止層は最も観察者側に配置されて外光の反射を防止する機能を有する層である。これによれば、外光が光学シートの観察者側面で反射して観察者側へ戻って、いわゆる映り込みが生じて映像が見え難くなることを抑制することができる。このような反射防止層は、市販の反射防止フィルムを用いる等して構成することが可能である。
粘着剤層は、粘着剤が配置される層である。粘着剤としてアクリル系粘着剤を挙げることができる。ただし、必要な光透過性、粘着性、耐候性を得ることができれば粘着剤はこれに限定されるものではない。その粘着力は例えば数N/25mm〜20N/25mm程度が好ましい。ただし、粘着剤層がガラス面に貼り合わされる場合は、貼りなおし(リワーク)、リサイクルを考慮し、数N/25mm〜10N/25mm程度が望ましい。また、電磁波シールド層に貼り合わされる場合は、ベンゾトリアゾールなどの酸化防止剤が含まれているか、−COOHなどの酸基が含まれていないことが望ましい。また、層構成によっては、色素の劣化を防止するために、紫外線を吸収する効果のあるUV吸収剤(ベンゾトリアゾールなど)を粘着剤に含めることが望ましい。
電磁波遮蔽層は、その名称が示す通り、電磁波を遮断する機能を有する層である。当該機能を有する層であれば、電磁波を遮断する手段は特に限定されるものではない。これには、例えば銅メッシュを挙げることができる。当該銅メッシュを得る方法としてはエッチング、蒸着等により微細な銅のメッシュパターンを形成することが有効である。銅メッシュのピッチ等は遮断すべき電磁波により適宜設計されるが、例えばピッチ約300μm、線幅12μmであるものを挙げることができる。
波長フィルタ層は、所定の波長の光をフィルタリングする機能を有する層である。フィルタリングされるべき波長は必要に応じて適宜選択することができるが、PDPから出射されるネオン線をカットしたり、赤外線、近赤外線をカットする層を挙げることができる。
防眩層は、いわゆるぎらつきを抑制する機能を有する層であり、アンチグレア層、AG層と呼ばれることもある。このような防眩層としては市販のものを用いることができる。
ハードコート層は、HC層とも呼ばれることもある。これは、画像表示面に傷がつくことを抑えるために耐擦傷性を付与することができる機能を有するフィルムが配置された層である。
本発明の光学シートは、上記したように外観が向上された光学機能シート層を備えているため、外観が向上される。
3.映像表示装置
本発明の映像表示装置は、上記した本発明の光学シートを備えている。例えば、映像源としてPDPを用い、該PDPに本発明の光学シートを重ねることによって、プラズマディスプレイとすることができる。また、光源及び液晶パネルと組み合わせれば、液晶表示装置とすることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。ただし本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(1)光透過部構成組成物の調整
ビスフェノールA―エチレンオキシド2モル付加物53.3質量部、キシリレンジイソシアネート34.0質量部、フェノキシエチルアクリレート93.5質量部を仕込んで80℃で5時間反応させ、その後2−ヒドロキシエチルアクリレート6.2質量部を加え、ウレタン化触媒0.03質量部を加え、80℃で5時間反応させて、ウレタンアクリレート系オリゴマー(光硬化性オリゴマー)を得た。
上記光硬化性オリゴマー32.0質量部と、フェノキシエチルアクリレート(光硬化性モノマー)35.0質量部と、ビスフェノールA―エチレンオキシド4モル付加物のジアクリレート(光硬化性モノマー)30.0質量部と、テトラデカノールーエチレンオキシド10モル付加物のリン酸エステル(金型離型剤、モノエステル/ジエステル=モル比1/1)0.5質量部と、1−ヒドロキーシシクロヘキシルーフェニルーケトン(光重合開始剤、商品名:イルガキュア184、チバ・スペシャリティケミカルズ株式会社製)3質量部とを混合し、均一化して光透過部構成組成物30(図13参照)を得た。
(2)粘着剤層付きの基材の作製
アクリル系樹脂の粘着剤(SKダイン2094:綜研化学製、固形分25.0%、溶剤は酢酸エチルとメチルエチルケトン)100質量部と、架橋剤(E−5XM、L−45:綜研化学製、固形分5.0%)0.28質量部と、1,2,3−ベンゾトリアゾール0.25質量部と、希釈溶剤(トルエン/メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=27.69g/27.69g/4.61g)32質量部とを混合して粘着剤塗液を得た。
上記粘着剤塗液を、PETフィルム(東洋紡績社製、A4300、厚み100μm)に25μm塗布して乾燥し、PETフィルムの一方の面側に粘着剤層を形成した。当該粘着剤層が形成された側に離型フィルム(E7007、東洋紡績社製)38μmを貼合して、粘着剤層付きの基材(以下、「基材1’」という。)を作製した。
(3)光透過部の形成
図13に示す装置を用いて光透過部を形成した。具体的には、まず金型ロール32とニップロール31との間に、上記(2)で形成した基材1’を矢印xの方向に搬送した。金型ロール32は、円柱状体であり、外周面に円周方向に平行な溝が複数切削されている。すなわち、金型ロール32には、幅方向に垂直な断面において、上底幅(金型の外周面側の辺の長さ)47μm、下底幅(金型の中心軸側の辺の長さ)41μm、深さ69μmの台形形状の溝がピッチ51μmで周期的に形成されている。この金型ロール32とニップロール31との間に上記基材1’を搬送するのに合わせて、上記(1)で調整した光透過部構成組成物30を基材1’上(粘着剤層が付されていない側の面上)に供給装置38から供給した。金型ロール32およびニップロール31間で光透過部構成組成物30を押圧し、基材1’側から高圧水銀灯34により光透過部構成組成物30に800mJ/cmの紫外線を照射して光透過部構成組成物30を硬化させ、基材1’上に光透過部2を形成した。その後、剥離用のニップロール33により、賦型ロール32から光透過部2を離型し、光透過部2を含む厚さが252±20μmであるシート(中間部材)10’を形成した。
(4)光吸収部構成組成物の調整
Oxirane, 2,2'-[(1-methylethylidene) bis (4,1-phenyleneoxymethylene)] bis-, homopolymer, 2-propenoate(エポキシアクリレートオリゴマー、光硬化性オリゴマー)20.0質量部と、2−フェノキシエチル=アクリレート(光硬化性モノマー)20.0質量部と、α−アクリロイル−ω−フェノキシポリ(オキシエチレン)(光硬化性モノマー)20.0質量部と、2−{2−[2−(アクリロイルオキシ)(メチル)エトキシ](メチル)エトキシ}(メチル)エチル=アクリレート(光硬化性モノマー)13.0質量部と、平均粒径4.0μmのカーボンブラックを25%含有したアクリル架橋微粒子(光吸収粒子、ガンツ化成株式会社製)20.0質量部と、1−ヒドロキーシシクロヘキシルーフェニルーケトン(光重合開始剤、商品名:イルガキュア184、チバ・スペシャリティケミカルズ株式会社製)7質量部とを混合し、均一化して光吸収部構成組成物36(図14参照)を得た。
(5)光吸収部の形成
図14に示す装置を用いて光吸収部を形成した。具体的には、まず上記(4)で調整した光吸収部構成組成物36を供給装置(不図示)から上記(3)で形成した中間部材10’上に供給した。その後、中間部材10’の進行方向(図14に示した矢印の方向)と略垂直に配置されたドクターブレード35を用いて、中間部材10’上に供給した光吸収部構成組成物36を中間部材10’に形成された略V字形状の溝(光透過部2、2、…間の溝)37、37、…内に充填するとともに、余剰分の光吸収部構成組成物36を掻き落とした。その後、溝37、37、…に充填した光吸収部構成組成物36に紫外線を照射して、該光吸収部構成組成物36を硬化させ、硬化した光吸収部構成組成物36によって光吸収部の一部3’、3’、…を形成した。この状態では、光吸収部3’、3’、…の表面は、光透過部2、2、…の表面に対して最大5μmの凹みを有していた。
次に、図14に示した装置と同様の装置を用いて、上記(4)で調整した光吸収部構成組成物に含まれる光吸収粒子の濃度を5.0質量部に変更した光吸収部構成組成物を光透過部間の溝に充填してドクターブレードで掻き落とし、余剰分の光吸収部構成組成物を掻き落とした。その後、紫外線を照射して光吸収部構成組成物を硬化させ、光吸収部を完成させた。その結果、光吸収部の表面の凹みが2μmに改善し、スジ状や帯状のムラがない光学機能シート層を製造することができた。なお、スジ状のムラ(以下、単に「スジ」ということがある。)とは、外観上、特に高角度から観察した場合に光吸収部の長手方向に白いスジに見える外観不良であり、現象としては、1つの光吸収部において、局所的に光吸収部構成樹脂が十分に充填されておらず、凹んでいる状態である。また、帯状のムラ(以下、単に「帯」ということがある。)とは、外観上、広い範囲で光吸収部の長手方向に明暗差が見える外観不良であり、現象としては、複数の光吸収部において、光吸収部構成樹脂の充填が十分なところと不十分なところが発生している状態である。
(実施例2)
光吸収部構成組成物を1度充填して硬化させるまでは実施例1と同様とし、その後、図14に示した装置と同様の装置を用いて、上記(4)で調整した光吸収部構成組成物に光吸収粒子を含有しない組成物(透明樹脂)を光透過部間の溝に充填してドクターブレードで掻き落とし、余剰分の当該組成物を掻き落とした。その後、紫外線を照射して当該組成物を硬化させたところ、光吸収部の表面の凹みが2μmに改善し、スジ状や帯状のムラない光学機能シート層を製造することができた。
(実施例3)
光吸収部構成組成物を1度充填して硬化させるまでは実施例1と同様とし、その後、上記(4)で調整した光吸収部構成組成物に光吸収粒子を含有しない組成物(透明樹脂)を光吸収部3c、3c、…及び光透過部2、2、…上に供給した。その後、当該組成物が光透過部2、2、…も覆うようにしてドクターブレードで当該組成物を掻き落とし、紫外線を照射して当該組成物を硬化させた。その結果、光吸収部の表面の凹みが0.5μmに改善し、スジ状や帯状のムラない光学機能シート層を製造することができた。
(実施例4)
光吸収粒子を含有しない組成物(透明樹脂)を光吸収部3c、3c、…及び光透過部2、2、…上に供給するまでは実施例3と同様とし、その後、当該組成物を供給した側の表面を鏡面を有する金型の鏡面で賦型し、紫外線を照射して硬化させた。その結果、光吸収部の表面の凹みが0μmに改善し、スジ状や帯状のムラない光学機能シート層を製造することができた。
(比較例1)
2回目に充填する光吸収部構成組成物に含まれる光吸収粒子の濃度を25.0質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、光学機能シート層を製造した。その結果、光吸収部の表面の凹みが2μmに改善したが、スジ状や帯状のムラが発生してしまった。
以上に示す条件で作製した実施例1〜4及び比較例1にかかる光学機能シート層について、「スジ」及び「帯」の有無を目視で確認し、ヘイズ値をヘイズメーターで測定(JIS K7105)した結果を表1に示す。なお、ヘイズ値を測定する際、光吸収部の長手方向が水平面に対して垂直となるようにして、基材層側から光を照射した。表1において、「スジ」については、生じていなかった場合を「○」、生じていた場合を「×」とした。「帯」については、生じていなかった場合を「◎」、少し生じていた場合を「○」とした。「ヘイズ」については、具体的な数値を示した。
Figure 2011034060
以上、現時点において実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う光学シートの製造方法、光学シート及び映像表示装置も本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 基材層
2、2c、2d、2e 光透過部
3、3a、3c、3d、3e、13、13a、23 光吸収部
3b、13b、22、23b 凹部
4 バインダー部
5 光吸収粒子
6 透明樹脂
10、11、20 光学機能シート層
21 透明樹脂

Claims (8)

  1. 複数の層を有する光学シートの製造方法であって、
    前記複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層の表面に沿って並列に形成される、光を透過可能な光透過部と、前記光透過部間に並列される、光を吸収可能な光吸収部と、を有する光学機能シート層であり、
    前記基材層の片面側に前記光透過部を形成する、光透過部形成工程と、
    光吸収粒子が分散された樹脂からなるバインダーを、前記光透過部間に充填して硬化させることで前記光吸収部を形成する、光吸収部形成工程と、を含み、
    前記光吸収部形成工程を複数回行い、
    複数回の前記光吸収部形成工程のうち、少なくとも最後の光吸収部形成工程は最初の光吸収部形成工程より、前記バインダーに含まれる前記光吸収粒子の濃度が薄い、光学シートの製造方法。
  2. 複数の層を有する光学シートの製造方法であって、
    前記複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層の表面に沿って並列に形成される、光を透過可能な光透過部と、前記光透過部間に並列される、光を吸収可能な光吸収部と、を有する光学機能シート層であり、
    前記基材層の片面側に前記光透過部を形成する、光透過部形成工程と、
    光吸収粒子が分散された樹脂からなるバインダーを、前記光透過部間に少なくとも1回充填して硬化させることで前記光吸収部を形成する、光吸収部形成工程と、
    前記光吸収部形成工程の後、前記光透過部間に透明樹脂を充填して硬化させる透明樹脂充填工程と、
    を含む、光学シートの製造方法。
  3. 複数の層を有する光学シートの製造方法であって、
    前記複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層の表面に沿って並列に形成される、光を透過可能な光透過部と、前記光透過部間に並列される、光を吸収可能な光吸収部と、を有する光学機能シート層であり、
    前記基材層の片面側に前記光透過部を形成する、光透過部形成工程と、
    光吸収粒子が分散された樹脂からなるバインダーを、前記光透過部間に充填して前記光吸収部を形成する、光吸収部形成工程と、
    前記光透過部間に充填された前記バインダーのうち余剰分を掻き落とす、掻き落とし工程と、
    前記掻き落とし工程後、掻き落としにより形成された凹部が現われる側の面を透明樹脂で被覆する、被覆工程と、
    を含む、光学シートの製造方法。
  4. 複数の層を有する光学シートの製造方法であって、
    前記複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層の表面に沿って並列に形成される、光を透過可能な光透過部と、前記光透過部間に並列される、光を吸収可能な光吸収部と、を有する光学機能シート層あり、
    前記基材層の片面側に前記光透過部を形成する、光透過部形成工程と、
    光吸収粒子が分散された樹脂からなるバインダーを、前記光透過部間に充填して前記光吸収部を形成する、光吸収部形成工程と、
    前記光透過部間に充填された前記バインダーのうち余剰分を掻き落とす、掻き落とし工程と、
    前記掻き落とし工程後、掻き落としにより形成された凹部が現われる側の面に、透明樹脂を鏡面賦型で充填する、賦型充填工程と、
    を含む、光学シートの製造方法。
  5. 複数の層を有する光学シートであって、
    前記複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層上に、光を透過可能にシート面に沿って並列されて形成される光透過部と、前記光透過部間に光を吸収可能に並列される光吸収部と、を有する光学機能シート層であり、
    前記光吸収部には、光吸収粒子が分散されたバインダーが充填されており、
    前記光吸収部内の前記光吸収粒子の濃度が、前記基材層側より反対側で薄くなっている、光学シート。
  6. 複数の層を有する光学シートであって、
    前記複数の層のうち、少なくとも1層が、基材層上に、光を透過可能にシート面に沿って並列されて形成される光透過部と、前記光透過部間に光を吸収可能に並列される光吸収部と、を有する光学機能シート層であり、
    前記光吸収部には、光吸収粒子が分散されたバインダーが充填されており、
    前記光透過部間に形成された凹部を含む面が、透明樹脂で被覆されている、光学シート。
  7. 前記光学機能シート層の、前記透明樹脂で被覆された側の表面が鏡面である、請求項6に記載の光学シート。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の光学シートを備えた映像表示装置。
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