JP2011033775A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弊害を発生させることなく、イレースメモリを防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】円筒部材からなり、周面方向に回転しながら帯電・露光・現像の各手段により周面に形成された所定のパターンからなるトナー画像を担持する像担持体を具備する画像形成装置であって、前記パターンは前記像担持体の回転方向において所定の間隔を空けてトナー画像を形成し、前記像担持体の前周の前記パターンのトナー画像が形成された位置に回転方向において重ならないように、次周においてトナー画像を回転方向にずらした位置に形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ並びに複写機等の画像形成装置に関する。
タンデム方式の画像形成装置などでは、複数の感光ドラムに形成したトナー画像を中間転写ベルト上に転写して重ね合わせて、中間転写ベルトのトナー画像を転写紙に転写することで、転写紙に画像を形成する。この際、画像形成装置では、中間転写ベルトを挟んで感光ドラムの反対側に設置される転写ローラに転写電流を流すことで、感光ドラムと中間転写ベルトとの間に電界を形成して、感光ドラム上のトナー画像を中間転写ベルトに効率良く転写する。
このような画像形成装置では、感光ドラム上の全てのトナーを中間転写ベルトに転写させることが望ましい。しかし、実際には、物理的/電気的付着力によりトナーが完全に転写されず、感光ドラムに残留してしまうことがある。感光ドラムに残留するトナーの量は、温湿度により変化する電界の状態、トナーの帯電状況/流動性によって変動する。特に、感光ドラム上の表面電位を落とすための除電機構(イレース)がトナー清掃機構の前段にある場合(除電から帯電までの時間を稼ぐことで露光メモリを防止するため)に、転写後の感光ドラム上に多量のトナーが残留していると、トナーが邪魔をして感光ドラム上の表面電位を完全に除去ができない。そして、その後の帯電で表面電位を除去できなかった部位のみ表面電位が高くなってしまう、すなわち当該部位は他の部位よりもトナーがつきにくくなってしまうことで、トナー画像濃度が低下してしまう現象が発生する。このような現象をイレースメモリと呼ぶ。
このイレースメモリを防止するには、感光ドラムから中間転写ベルトへの転写性能を上げる必要がある。その為、転写ローラに流す転写電流を増大する、または感光ドラムと中間転写ベルトとの線速度差を設けることで摩擦力を増大させて感光ドラムの付着力を弱める等の対応が行われている。
ところで、上記従来技術では、転写ローラに流す転写電流を増大する、または感光ドラムと中間転写ベルトの線速度差を設けることで、イレースメモリを防止している。しかしながら、転写ローラに流す転写電流を増大すると、劣化によって転写ベルト及び転写ローラの電気抵抗が増大するという弊害が生じる。また、感光ドラムと中間転写ベルトとの線速差を設けると、イレースメモリを防止することができるが、線速差が大きいとカラー印刷において色ずれが発生してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、弊害を発生させることなく、イレースメモリを防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、画像形成装置に係る第1の解決手段として、円筒部材からなり、帯電・露光・現像の各手段により周面方向に回転しながら周面に形成された所定のパターンからなるトナー画像を担持する像担持体を具備する画像形成装置であって、前記パターンは前記像担持体の回転方向において所定の間隔を空けてトナー画像が形成され、前記像担持体の前周において前記パターンのトナー画像が形成された位置に回転方向において重ならないように、次周においてトナー画像を回転方向にずれた位置に形成するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記パターンは、トナー線画像またはトナー点画像が前記像担持体の回転方向において所定の間隔を空けて並んだものであり、前記像担持体の前周の前記パターンの前記トナー線画像またはトナー点画像が形成された位置に回転方向において重ならないように、次周において前記トナー線画像またはトナー点画像を回転方向にずれた位置に形成するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記トナー画像形成手段は、前記像担持体を回転駆動させる駆動手段を有し、前記駆動手段は速度調整が可能であり、前記パターンの種類に応じて前記像担持体の前周において前記パターンのトナー画像が形成された位置に回転方向において重ならないように、次周においてトナー画像を形成するように前記駆動手段の速度を調整するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第4の解決手段として、円筒部材からなり、周面方向に所定の速度で回転しながら周面に露光手段によりスクリーンパターンによる画像の静電潜像が形成され、現像手段により前記静電潜像をトナー画像担持する像担持体を具備し、転写手段により前記像担持体上の前記トナー画像を転写材に転写する画像形成装置であって、前記像担持体上に形成される前記スクリーンパターンのトナー画像において、前記像担持体の回転方向のパターンピッチの整数倍が前記像担持体の円周長と異なるピッチとする手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第5の解決手段として、上記第4の解決手段において、前記像担持体上が複数設けられ、複数の前記像担持体のそれぞれに異なる色のトナーにより形成される前記スクリーンパターンのトナー画像を中間転写部材に転写して重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置であって、複数の前記像担持体に形成される各色の前記スクリーンパターンのトナー画像は、互いに異なるスクリーン角で形成されており、各々の前記像担持体に形成されるそれぞれの前記スクリーンパターンのトナー画像は前記像担持体の回転方向におけるピッチの整数倍が前記像担持体の円周長と異なるとする手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第6の解決手段として、上記第5の解決手段において、複数の前記像担持体は個々に独立の回転速度の制御が可能な駆動手段により回転駆動され、各々の前記像担持体の表面の周速を同一とする手段を採用する。
本発明によれば、画像形成装置が、円筒部材からなり、周面方向に回転しながら周面に形成された所定の模様からなるトナー画像を担持する像担持体を具備する画像形成装置であって、像担持体において前周のパターンのトナー画像に重ならないように、次周においてトナー画像を形成する。
これにより、画像形成装置は、トナー画像のトナーの残留が原因で像担持体上の表面電位を完全に除去ができなかったとしても、表面電位を除去できなかった箇所を避けて次周にトナー画像を形成するためトナーがつきにくくなる不具合が回避できる。この為、画像形成装置では、転写ローラに流す転写電流を増大する、または像担持体と転写ベルトの線速度差を設ける必要がないので、弊害を発生させることなく、イレースメモリを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る複写機Aの機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る複写機Aの概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複写機A複写機Aの現像ユニット41cKの概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複写機Aの感光ドラム41aKの周面のトナー画像の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る複写機Aの感光ドラム41aKの1周目及び2周目のトナー線TLを示すトナー画像の拡大図である。 本発明の一実施形態における、単色画像におけるスクリーンパターンのトナー線TLの1周目及び2周目の重なりを計算して示す図である。 本発明の一実施形態における、カラー画像におけるスクリーンパターンのトナー線TLの1周目及び2周目の重なりを計算して示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態は、本発明の画像形成装置の一つである複写機に関する。
まず、本実施形態に係る複写機Aの構成について、図1及び図2を参照して、説明する。図1は、本実施形態に係る複写機Aの機能ブロック図であり、図2は、本実施形態に係る複写機Aの概略構成を示す断面図である。
本実施形態の複写機Aは、図1に示すように、画像読取部1と、画像データ記憶部2と、画像処理部3と、用紙搬送/画像形成部4と、操作表示部5と、制御部6とを備えている。
画像読取部1は、ADF(自動原稿送り装置)とCCD(Charge Coupled Device)センサ等を備え、制御部6の制御の下、ADFによって順次給紙される原稿の画像をCCDセンサに読み取らせ、原稿画像に基づく原稿画像データを出力する。なお、画像読取部1は、原稿画像データを制御部6へ出力し、一方、制御部6は、原稿画像データを画像データ記憶部2に記憶させる。この画像読取部1は、図2に示すように、複写機Aの上部を構成するものである。
画像データ記憶部2は、ハードディスク等の外部記憶装置または/及びフラッシュメモリ等の半導体メモリから構成されており、制御部6の制御の下、画像読取部1が読み取った原稿画像データを記憶する。
画像処理部3は、制御部6の制御の下、画像データ記憶部2が記憶する原稿画像データへ必要に応じて各種画像処理を施すことによって印刷形式の画像データ(印刷形式画像データ)へ変換し、当該印刷形式画像データを出力する。
例えば、画像読取部1がカラーの原稿画像を読み取った場合には、画像データ記憶部2が記憶する原稿画像データはRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)画像データとなる為、画像処理部3は、このRGB画像データを、例えばYMCK画像データ(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラックを基準色とする画像データ)へ変換し、当該印刷形式画像データを出力する。
用紙搬送/画像形成部4は、制御部6の制御の下、画像処理部3から入力された印刷形式画像データに基づいて、用紙カセット47あるいは給紙トレイ48(図2参照)から搬送した記録用紙にトナーを転写し、当該トナーの定着処理を行うことによって、記録用紙に画像を形成するものであり、図2に示すように、各色(K,Y,C,M)に対応する画像(トナー画像)を形成する画像形成ユニット41K,41Y,41C,41Mと、レーザスキャニングユニット42と、転写ユニット43と、定着ユニット44と、トナーカートリッジ45K,45Y,45C,45Mと、給紙ローラ46と、用紙カセット47と、給紙トレイ48とを備えている。
各画像形成ユニット41K,41Y,41C,41Mは、複写機Aの正面から視て左側から順に水平方向に所定間隔で配置されており、それぞれ感光ドラム(41aK,41aY,41aC,41aM)と、帯電部(41bK,41bY,41bC,41bM)と、現像ユニット(41cK,41cY,41cC,41cM)と、除電部(41dK,41dY,41dC,41dM)と、クリーナ(41eK,41eY,41eC,41eM)と、を備えている。このように、各画像形成ユニット41K,41Y,41C,41Mの構成は同一であるため、以下では画像形成ユニット41Kに着目して説明する。
感光ドラム41aKは、その周面に静電潜像及び当該静電潜像に基づくトナー画像が形成される円筒部材であり、複写機Aの正面から視て奥行き方向に延在して配置され、各々に対して独立に設けられた速度調整が可能な駆動手段(図示せず)により画像形成時に周面方向(図2の感光ドラム41aKの矢印方向)に回転する。帯電部41bKは、感光ドラム41aKに対して対向配置され、感光ドラム41aKの周面を帯電状態にするものである。現像ユニット41cKは、感光ドラム41aKの周面に対してトナー(ここではブラックのトナー)を供給することによって感光ドラム41aKの周面上に静電潜像に基づくトナー画像(ここではブラックのトナー画像)を形成(現像)するものである。
図3は、本実施形態に係る複写機Aの現像ユニット41cKの概略構成を示す断面図である。なお、以下の説明は、他の現像ユニット41cY、41cC、41cMについても同様である。現像ユニット41cKは、内部に磁性キャリア及びトナーを収容していると共に、図3に示すように、攪拌ローラ41c‐1と、磁気ローラ41c‐2と、穂切りブレード41c‐3と、現像ローラ41c‐4とを備えている。このような現像ユニット41cKにおいて、攪拌ローラ41c‐1によってトナーは攪拌・帯電され、磁気ローラ41c‐2の表面に磁性キャリアとトナーからなる磁気ブラシが形成される。
磁気ローラ41c‐2の表面に形成された磁気ブラシは、穂切りブレード41c‐3によって層規制され、磁気ローラ41c‐2と現像ローラ41c‐4との間の電位差によって、現像ローラ41c‐4の表面にトナーのみの薄層が形成される。このように、トナーの薄層が形成された現像ローラ41c‐4に、直流及び交流が重畳された現像バイアスを印加することにより、現像ローラ41c‐4から感光ドラム41aKへトナーが供給され、感光ドラム41aKの周面上に静電潜像に基づくトナー画像(ここではブラックのトナー画像)が形成(現像)されることになる。
図2に戻り、除電部41dKは、次の周回の画像形成に備えて、除電光を感光ドラム41aKに照射することで、感光ドラム41aKの表面を除電して電気的に中性状態にするものである。クリーナ41eKは、感光ドラム41aKから後述の転写ユニット43(詳細には中間転写ベルト43a)へトナー画像が転写された後に、感光ドラム41aKに残存するトナーを除去するものである。
レーザスキャニングユニット42は、各画像形成ユニット41K、41Y、41C、41Mの下方に配置されており、レーザ光を帯電状態の各感光ドラム41aK、41aY、41aC、41aMの周面において走査することで各色に対応する静電潜像を形成するものである。
中間転写ユニット43は、各画像形成ユニット41K、41Y、41C、41Mの上方に配置されており、1次転写用の中間転写ベルト43a、該中間転写ベルト43aを図2の点線矢印方向に回転させるための駆動ローラ43bと、中間転写ベルト43aに張力を与えるためのテンションローラ43c、中間転写ベルト43aの回転に伴って回転する従動ローラ43d、転写電流を中間転写ベルト43aに流すことで各感光ドラム41aK、41aY、41aC、41aMのトナー画像を中間転写ベルト43aに転写する1次転写ローラ43eK,43eY,43eC,43eMと、中間転写ベルト43a上のトナー画像を記録用紙に2次転写するための2次転写ローラ43fと、濃度センサ(IDセンサ)43gとを備えている。
IDセンサ43gは、中間転写ベルト43aの転写面のトナー濃度を検出するものであり、2次転写ローラ43fと感光ドラム41aKとの間かつ中間転写ベルト43aの進行方向の左右両側に取り付けられている。このIDセンサ43gは、中間転写ベルト43aの転写面に光を照射し、当該光の反射光量及び拡散光量の違いから中間転写ベルトのトナー濃度を検出し、当該トナー濃度を示す検出信号(電圧信号)を制御部6に出力する。なお、IDセンサ43gでは、中間転写ベルトのトナー濃度が低いほど、検出信号の電圧は高くなる。
このような中間転写ユニット43において、各感光ドラム41aK、41aY、41aC、41aMに現像された各色のトナー画像は、一旦、中間転写ベルト43a上に重ね合わされ、その後、駆動ローラ43bと2次転写ローラ43fとの間に搬送される記録用紙に一括転写されることになる。
定着ユニット44は、熱及び圧力を加えることによって、中間転写ユニット43によって記録用紙に転写されたトナー画像を記録用紙に対して定着させるものであり、記録用紙の搬送経路に配置されている。トナーカートリッジ45K、45Y、45C、45Mは、各現像ユニット41cK、41cY、41cC、41cMに供給すべき各色のトナーを収容するものであり、中間転写ユニット43の上方に配置されている。また、装置の下部には給紙ローラ46が設けられており、この給紙ローラ46によって、用紙カセット47あるいは給紙トレイ48から記録用紙が、上述した中間転写ユニット43(詳細には駆動ローラ43bと2次転写ローラ43fとの間)に搬送される。
図1に戻り、操作表示部5は、スタートキー、ストップ/クリアキー、電源キー、テンキー(数値入力キー)、タッチパネル及びその他の各種操作キーを備えており、それぞれのキーの操作指示を制御部6へ出力すると共に、制御部6の制御の下、タッチパネルへ種々の画面を表示する。操作表示部5は、例えば、画像読取部1の近傍に配置される。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構成される内部メモリ並びに上記画像読取部1、画像データ記憶部2、画像処理部3、用紙搬送/画像形成部4及び操作表示部5と信号の入出力をそれぞれ行うインタフェース回路等から構成されており、上記ROMに記憶された制御プログラムと、操作表示部5が受け付ける操作指示とに基づいて複写機Aの全体動作を制御する。
なお、レーザスキャニングユニット42及び制御部6が、本実施形態に係るトナー画像形成手段を構成する。
次に、上記構成の本実施形態に係る複写機Aの動作について説明する。
まず、複写機Aで原稿を複写しようとするユーザは、画像読取部1のADFへ原稿をセットし、操作表示部5のスタートキーを押下する。
制御部6は、画像読取部1に原稿を読み取らせると共に原稿画像データを生成させ、当該原稿画像データから原稿の印刷形式画像データを画像処理部3に生成させ、当該印刷形式画像データに基づいて、感光ドラム41aKの周面上に静電潜像をレーザスキャニングユニット42に形成させ、感光ドラム41aKへ向けてブラックトナーを現像ユニット41cKに供給させることで、感光ドラム41aKの周面にトナー画像を形成する。
階調のある画像を表現するためには、特定のパターンに従ってトナー画像の密度を変更することが行われる。特定のパターンとしては、一定間隔で配置されるライン上に線ないし点などのトナー画像を形成するのが一般的である。線の太さ、点の密度や大きさを変更することにより階調の表現が可能になる。このような手法は、スクリーン処理とよばれ、そのようなパターンにより形成された画像をスクリーン画像と呼ぶ。ラインの間隔を1インチに当たりの本数で表現した値をスクリーン線数(lip)と呼ぶ。スクリーン線数が多いほど解像度の高い鮮明な画像となる。また、ラインの水平方向に対する角度はスクリーン角度と呼ばれ、一般的に45°に設定される場合が多い。
図4は、本実施形態に係る複写機Aの感光ドラム41aKの周面のトナー画像の拡大図である。
図4に示すように、スクリーン処理されたトナー画像は、水平方向に対して所定の角度傾いたトナー線TLが等間隔に並んだパターンからなっている。トナー線TLは、画像の階調の濃さに応じて、線の太さを変化させる。更に、濃度の低い階調を表現する場合は、トナー線TLは線ではなく間隔をおいて点を配置する画像とする。
制御部6は、上述したようにトナー画像を感光ドラム41aKに形成する際、感光ドラム41aKの1周目にトナー線TLに重ならないように、2周目のトナー線TLを配置する、すなわち、2周目のトナー線TLを1周目のトナー線TLの間に配置するように、感光ドラム41aKの周面に静電潜像をレーザスキャニングユニット42に形成させる。
図5は、本実施形態に係る複写機Aの感光ドラム41aKの1周目及び2周目のトナー線TLを示すトナー画像の拡大図である。複写機Aでは、図5に示すように、1周目のトナー線TLの間に、2周目のトナー線TLを配置するように、感光ドラム41aKの周面にトナー線TLが形成される。
このように、感光ドラム41aKの1周目のトナー線TLを配置した箇所に、2周目のトナー線TLを配置しないようにする為には、予め感光ドラム41aKの円周に応じて、適切なスクリーン線数sn(1インチあたりのトナー線TLの本数)とスクリーン角sd(トナー線TLの角度)を設定する必要がある。なお、スクリーン角sdとは、図5に示すように、トナー線TLの傾きである。
感光ドラム41aKを一定速度で回転させながら、上述した動作を実行できるスクリーン線数sn及びスクリーン角sdの計算方法は、以下の通りである。
まず、感光ドラム41aK直径dmを下記式(1)に代入することで、感光ドラム41aK円周cfを算出する。
感光ドラム41aK円周cf(mm)=感光ドラム直径dm(mm)×π…(1)
次に、予定のスクリーン線数sn及びスクリーン角sdを下記式(2)に代入することで、線間距離liを算出する。
線間距離li(mm)=(25.4(mm)÷スクリーン線数sn)÷COS(スクリーン角sd(°))…(2)
なお、線間距離liとは、図5に示すように、トナー線TLと次のトナー線TLとの感光ドラム回転方向の距離である。
そして、感光ドラム41aK円周cf及び線間距離liを以下式(3)に代入することで、感光ドラム41aKの1周分のトナー線TLの本数を算出する。
感光ドラム41aKの1周分のトナー線TLの本数tn=感光ドラム41aK円周cf(mm)÷線間距離li(mm)…(3)
そして、上記感光ドラム41aKの1周分のトナー線TLの本数tnの少数点以下の値が回転余り線数rnになる。この回転余り線数rnは0.5が最適であるが、一般的によく使用されるスクリーン線数では0.25〜0.75になるように、スクリーン線数sn及びスクリーン角sdを設定すると、1周目のトナー線TLを配置した箇所に、2周目のトナー線TLを配置しないようにすることができる。なお、線間距離liが短い場合には、回転余り線数rnが約0.5になるようにスクリーン線数sn及びスクリーン角sdを設定するようにすればよい。
図6に示ように、具体的な感光ドラム41aK直径dm、スクリーン線数sn及びスクリーン角sdを上記式(1),(2),(3)に代入して、回転余り線数rnを計算してみる。
例えば、実施例1は感光ドラム41aK直径dmが「30.05(mm)」であり、スクリーン線数snが「141」であり、スクリーン角sdが「45°」であるとすると、感光ドラム41aK円周cfは「94.40486(mm)」であり、線間距離liは「0.254749(mm)」であり、感光ドラム41aKの1周分のトナー線TLの本数tnは「370.565298」であり、回転余り線数rnは「0.565298」である。
上記計算結果に基づいて、371本目のトナー線TLの開始位置は、感光ドラム41aKが1回転してから、(線間距離li×(1−回転余り線数rn))進んだ位置になる。すなわち、371本目の開始位置は、感光ドラム41aKの1周に(「0.254749(mm)」×「0.434702」)を加算した位置になる。この位置は、1本目のトナー線TLと2本目のトナー線TLとのほぼ中間になる。このように、感光ドラム41aKの1周目のトナー線TLを配置した箇所に、2周目のトナー線TLを配置しないようにすることができる。
実施例2〜4は、感光ドラム41aK直径dmが「30(mm)」であり、スクリーン角sdが「45°」でスクリーン線数snが「141」、「212」、「300」のパターンを切り替えて形成する場合である。上記の式(1)、(2)、(3)から回転余り線数rnを計算すると、それぞれ「0.948717」、「0.234951」、「0.12493」となり1周目と2周目のトナー線TLのズレが小さくなっている。その下の「重なる感光ドラム線速変化」の数値は、感光ドラムの線速がどれだけ速くなるか又は遅くなると2周目のトナー線TLが1周目の位置に重なるかの計算値である。この値がゼロに近いほどトナー線TLの1周目と2周目のズレが小さくなる。モータの回転制御などの精度から少なくとも0.05%以上にしておくのが望ましい。そのため、各スクリーン線数の切換えに対応して感光ドラム線速の設定値を最適な値に微調整する。実施例2では感光ドラム線速を「0.1%」遅く設定し、実施例3,4の場合には感光ドラム線速を「0.05%」速く設定する。これにより、スクリーン線数の異なる画像においても、トナー線TLの1周目と2周目の重なりを防ぐことが可能である。なお、この程度の感光ドラムの線速の調整は画像の品質には問題のないレベルである。
図7はカラー画像におけるスクリーンパターンを示したものである。モアレなどを防ぐために各色の画像のスクリーン角が互いに異なるように設定している。ブラック(K)のスクリーン角を45°としてマゼンタ(M)とシアン(C)のスクリーン角はそれぞれ30°傾けた角度になっている。イエロー(Y)はモアレが目立ちにくいためスクリーン角は0°として、MとCに対してそれぞれ15°傾くように設定されている。また、各感光ドラムの直径は「29.97(mm)」になっている。そしてスクリーン線数141の場合について、各色の感光ドラムにおいてスクリーンパターンのトナー線TLの重なりを計算している。K、C、M、Yのそれぞれの余り線数rnは「0.578768」、「0.853986」、「0.853986」、「0.663307」となる。CとMのrnは1に近くなっている。そこで、感光ドラム線速の設定値を最適な値に微調整することが望まれるが、カラーの色ずれを防ぐために各色の感光ドラムの線速は同じであるのが望ましい。よって、各色のトナー線TLの重なりを考慮しながら同じ調整量とする。この場合には、感光ドラム線速を0.04%遅くすることにより、K、Yでのトナー線TLの重なりを許容範囲に保ちながら、C、Mにおけるトナー線TLの重なりを許容範囲に変えることが可能になる。これにより、色ずれなどの問題を発生させずに、イレースメモリを防止することが可能である。また、感光ドラムの線速調整以外に、感光ドラムの直径を各色毎に設定する、スクリーン角度の組合せを調整することでも可能である。
以上のように、本実施形態に係る複写機Aでは、感光ドラム41aKの1周目のトナー線TLを配置した箇所に、2周目のトナー線TLを配置しないようにする。これにより、複写機Aは、トナーの残留が原因で感光ドラム41aK上の表面電位を完全に除去ができなかったとしても、表面電位を除去できなかった箇所を避けてトナー線TLを配置して、トナー画像を形成することができる。この為、複写機Aでは、2次転写ローラ43fに流す転写電流を増大する、または感光ドラム41aKと中間転写ベルト43aに大きな線速度差を設ける必要がないので、弊害を発生させることなく、イレースメモリを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態の動作について、スクリーン角「45°」などのトナー画像を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。
トナー画像の模様は、図4及び図5のようにトナー線TLによって構成されたものに限定されず、トナーのドットからなるトナー画像を形成する際に、感光ドラム41aKの1周目のドットの間の隙間に2周面のドットを配置するようにしてもよい。
(2)感光ドラムの速度調整などを行う際に、スクリーン線数のずれを1本以内にするように回転余り線数rnを0.25〜0.75で考えていたが、スクリーン線数が多い場合は、1本以上ずらして重ならないように調整して、画像品質に影響せずにイレースメモリを防止することも可能である。
(3)上記実施形態では、感光ドラム41aKなどの直径をあらかじめ設定して、それに基づいて線速を計算して設定しているが、これに限定されない。
例えば、イレースメモリの発生の有無を検知する手段を設けて、イレースメモリが発生を検知した場合に、スクリーンパターンのトナー線TLが重なっていると判断して、感光ドラム41aKの線速を調整してもよい。
A…複写機、1…画像読取部、2…画像データ記憶部、3…画像処理部、4…用紙搬送/画像形成部、5…操作表示部、6…制御部、41K,41Y,41C,41M…画像形成ユニット、42…レーザスキャニングユニット、43…転写ユニット、44…定着ユニット、45K,45Y,45C,45M…トナーカートリッジ、46…給紙ローラ、47…用紙カセット、48…給紙トレイ、41aK,41aY,41aC,41aM…感光ドラム(像担持体)、41bK,41bY,41bC,41bM…帯電部、41cK,41cY,41cC,41cM…現像ユニット、41dK,41dY,41dC,41dM…除電部、41eK,41eY,41eC,41eM…クリーナ、41c‐1…攪拌ローラ、41c‐2…磁気ローラ、41c‐3…穂切りブレード、41c‐4…現像ローラ、43a…中間転写ベルト、43b…駆動ローラ、43c…テンションローラ、43d…従動ローラ、43eK,43eY,43eC,43eM…1次転写ローラ、43f…2次転写ローラ、43g…濃度センサ(IDセンサ)

Claims (6)

  1. 円筒部材からなり、周面方向に回転しながら帯電・露光・現像の各手段により周面に形成された所定のパターンからなるトナー画像を担持する像担持体を具備する画像形成装置であって、
    前記パターンは前記像担持体の回転方向において所定の間隔を空けてトナー画像が形成され、前記像担持体の前周において前記パターンのトナー画像が形成された位置に回転方向において重ならないように、次周においてトナー画像を回転方向にずれた位置に形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記パターンは、トナー線画像またはトナー点画像が前記像担持体の回転方向において所定の間隔を空けて並んだものであり、
    前記像担持体の前周の前記パターンの前記トナー線画像またはトナー点画像が形成された位置に回転方向において重ならないように、次周において前記トナー線画像またはトナー点画像を回転方向にずれた位置に形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体を回転駆動させる駆動手段を有し、前記駆動手段は速度調整が可能であり、前記パターンの種類に応じて前記像担持体の前周において前記パターンのトナー画像が形成された位置に回転方向において重ならないように、次周においてトナー画像を形成するように前記駆動手段の速度を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 円筒部材からなり、周面方向に所定の速度で回転しながら周面に露光手段によりスクリーンパターンによる画像の静電潜像が形成され、現像手段により前記静電潜像をトナー画像担持する像担持体を具備し、転写手段により前記像担持体上の前記トナー画像を転写材に転写する画像形成装置であって、
    前記像担持体上に形成される前記スクリーンパターンのトナー画像において、前記像担持体の回転方向のパターンピッチの整数倍が前記像担持体の円周長と異なるピッチであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記像担持体上が複数設けられ、複数の前記像担持体のそれぞれに異なる色のトナーにより形成される前記スクリーンパターンのトナー画像を中間転写部材に転写して重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置であって、
    複数の前記像担持体に形成される各色の前記スクリーンパターンのトナー画像は、互いに異なるスクリーン角で形成されており、各々の前記像担持体に形成されるそれぞれの前記スクリーンパターンのトナー画像は前記像担持体の回転方向におけるピッチの整数倍が前記像担持体の円周長と異なることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 複数の前記像担持体は個々に独立の回転速度の制御が可能な駆動手段により回転駆動され、各々の前記像担持体の表面の周速は同一であることを特徴する、請求項5に記載の画像形成装置。
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