JP2011033143A - ディスクブレーキ - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができるディスクブレーキの提供。
【解決手段】ピストンをシリンダ45のボア38内で摺動させてピストンによりブレーキパッドをディスクに押圧するものであり、シリンダ45が、底部の蓋部材と、蓋部材の摩擦攪拌接合により閉塞される開口部を有するシリンダ本体58とから構成されるものにおいて、シリンダ本体58のディスク径方向内方側の肉厚を、ディスク径方向外方側の肉厚よりも大きく形成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両の制動を行なうためのディスクブレーキに関する。
シリンダのボアの底部を、摩擦攪拌接合(FSW)により蓋部材を接合することで形成するディスクブレーキがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−225058号公報
上記のように摩擦攪拌接合を用いる場合には、接合品質を安定させることが重要になってくる。
したがって、本発明は、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができるディスクブレーキの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダ本体のディスク径方向内方側の肉厚を、ディスク径方向外方側の肉厚よりも大きく形成した。
本発明によれば、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができる。
本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキを示す平面図である。 本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキを示す側断面図である。 本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体を示す底面図である。 本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体を示す図3のA1−A1断面図である。 本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体を示す図4のB1−B1断面図である。 本発明に係る第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体を示す底面図である。 本発明に係る第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体を示す図6のA2−A2断面図である。 本発明に係る第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体を示す図7のB2−B2断面図である。 本発明に係る第2実施形態のディスクブレーキのシリンダの肉厚比B/Aと肉厚Bの変形量および肉盛量との関係を示す特性線図である。
以下、本発明に係る各実施形態について図面を参照して説明する。
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1および図2に示す第1実施形態のディスクブレーキ1は、自動二輪車の前輪制動用のディスクブレーキである。このディスクブレーキ1は、制動対象となる車輪とともに回転するディスク2と、このディスク2に摩擦抵抗を付与するキャリパ3とを備えている。
キャリパ3は、ディスク2を跨いだ状態で車両の非回転部(具体的には二輪車のフロントフォークの後側)に取り付けられるキャリパボディ5を有している。また、キャリパ3には、図2に示すように互いにディスク2を挟んで対向するようにキャリパボディ5に配置される一対の同形状のピストン6が、ディスク2の周方向に所定の間隔をあけて複数対、具体的には二対設けられている。よって、キャリパ3は、ピストン6を二対有する対向ピストン型の4ポットキャリパとなっている。なお、以下においては、車両への取付状態をもって説明し、この取付状態におけるディスク2の径方向をディスク径方向と称し、ディスク2の軸線方向をディスク軸方向と称し、ディスク2の円周方向(回転方向)をディスク周方向と称す。
キャリパボディ5は、ディスク周方向に沿って長い形状をなすとともにディスク2のアウタ側(車輪に対し反対側)に配置されるシリンダ部10と、ディスク周方向に沿って長い形状をなすとともにディスク2のインナ側(車輪側)に配置されるシリンダ部11と、シリンダ部10およびシリンダ部11のそれぞれのディスク径方向外側からディスク2の外周側へ延びてシリンダ部10とシリンダ部11とをディスク2の径方向外側で結ぶブリッジ部12とが一体的に形成されたものである。
ここで、ブリッジ部12は、図1に示すように、ディスク周方向両側に配置される一対のブリッジ構成部15と、ディスク周方向におけるこれらの間位置に配置されるブリッジ構成部16とからなっている。その結果、ブリッジ部12には、ディスク周方向一側のブリッジ構成部15とブリッジ構成部16との間と、ディスク周方向逆側のブリッジ構成部15とブリッジ構成部16との間とに、それぞれ、ディスク径方向に貫通する開口部18が形成されている。
車載時に上側に配置される一方のブリッジ構成部15のディスク径方向外側には、ディスク周方向外方かつアウタ側かつディスク径方向外方に指向して突出する略円柱状の通路用凸部21が形成されており、この通路用凸部21のインナ側に、ディスク周方向外方かつインナ側かつディスク径方向外方に指向して一部突出する略円柱状の通路用凸部22が形成されている。
通路用凸部21には、図示略の連通路がシリンダ部11の方向に形成されており、その外側部分にエア抜き用のブリーダプラグ23が取り付けられている。通路用凸部22には、図示略の連通路がシリンダ部10の方向に形成されており、その外側部分にこの連通路を封止する球状の閉塞プラグ24が取り付けられている。これらの連通路はキャリパボディ5内で交差しており、シリンダ部10内とシリンダ部11内とを連通させる。
アウタ側のシリンダ部10には、ディスク周方向両側に、ディスク2の中心とキャリパボディ5の周方向の中心とを通る線に対し平行をなしてディスク径方向に沿う一対のマウント穴26が貫通形成されている。キャリパ3は、これらのマウント穴26に挿通される図示略の取付ボルトで車両の車体側に固定される、いわゆるラジアルマウントタイプとなっている。
また、アウタ側のシリンダ部10には、ディスク周方向の中央位置に、連通路27がマウント穴26と平行に穿設されている。この連通路27には、シリンダ部10内にブレーキ液を給排するための図示略のブレーキホースが接続される。
キャリパボディ5には、ディスク軸方向に沿ってシリンダ部10およびシリンダ部11間に橋架されるパッドピン30が複数具体的には二本、ディスク周方向に離間して設けられている。各パッドピン30は、各開口部18の位置にそれぞれ設けられている。
また、キャリパボディ5の各開口部18には、それぞれにブレーキパッド33が一対ずつ、パッドピン30によってディスク軸方向に移動可能に支持されて、ディスク2の軸線方向における両面にそれぞれ配置されている。これにより、キャリパ3には、ブレーキパッド33の対が複数対、具体的には二対、ディスク軸方向に移動可能に支持されている。
キャリパボディ5のシリンダ部10およびシリンダ部11には、図2に示すようにディスク2側に開口し互いにディスク軸方向において対向して対をなすボア37,38が、ディスク周方向に間隔をあけて二対形成されている。ボア37,38の各対は、ディスク周方向におけるキャリパボディ5の図1に示す各開口部18の位置に形成されている。図2に示すように、ボア37,38は略同形状をなしており、ボア37,38の二対それぞれに上記した同形状のピストン6が摺動可能に嵌挿されている。
ここで、キャリパボディ5のボア37,38内にそれぞれ設けられたピストン6がボア37,38に導入される液圧によってボア37,38内で摺動してディスク2の方向に移動する。これにより、ピストン6とディスク2との間に設けられたブレーキパッド33が、ピストン6でそれぞれ押圧されてディスク2に押し付けられ、車両に制動力を発生させるようになっている。なお、ブレーキパッド33のディスク径方向外側には、図1に示すように、これらブレーキパッド33を押圧するパッドスプリング40が設けられている。
アウタ側のシリンダ部10において、ボア37が形成された部分が、ピストン6が挿入されるシリンダ44となり、シリンダ部10には、このシリンダ44がディスク周方向に並んで2つ設けられている。同様に、インナ側のシリンダ部11においてボア38が形成された部分が、ピストン6が挿入されるシリンダ45となり、シリンダ部11には、このシリンダ45がディスク周方向に並んで2つ設けられている。
その結果、キャリパボディ5は、シリンダ44がディスク2の一面側にディスク周方向に並んで複数設けられて一のシリンダ部10をなし、ディスク2の他面側に他のシリンダ45がディスク周方向に並んで複数設けられて他のシリンダ部11をなし、ブリッジ部12がシリンダ部10およびシリンダ部11同士を接続する対向型のキャリパボディとなっている。言い換えれば、一のシリンダ部10には、少なくとも2つのシリンダ44がディスク2の一面側にディスク周方向に並んで設けられており、他のシリンダ部11には、少なくとも2つのシリンダ45がディスク2の他面側にディスク周方向に並んで設けられている。
各ボア37,38は、ピストン6を摺動可能に嵌合させる同形状の嵌合内径部37a,38aと、嵌合内径部37a,38aよりもシリンダ45の底部53側にある、嵌合内径部37a,38aよりも大径の大径内径部37b,38bとを有している。また、嵌合内径部37a,38aの軸線方向における略中間位置には、嵌合内径部37a,38aよりも大径でピストンシール48を保持するピストンシール溝37c,38cと、嵌合内径部37a,38aよりも大径で、ピストンシール溝37c,38cの底部53とは反対側にピストンシール49を保持するピストンシール溝37d,38dとが形成されている。
アウタ側のシリンダ部10のボア37に設けられたピストン6は、嵌合内径部37aと、ピストンシール溝37c,37dに保持されたピストンシール48,49とを摺動する。同様に、インナ側のシリンダ部11のボア38に設けられたピストン6は、嵌合内径部38aと、ピストンシール溝38c,38dに保持されたピストンシール48,49とを摺動する。
図3〜図5に示すキャリパボディ5は、これを主体的に構成する一体成形されたキャリパボディ本体52と、キャリパボディ本体52に摩擦攪拌接合により接合されてシリンダ45の底部53を構成する蓋部材54とからなっている。
つまり、上記したキャリパボディ本体52は、上記したシリンダ部10とシリンダ部11とブリッジ部12とが、シリンダ部10およびシリンダ部11のうちの一方側であるシリンダ部11のシリンダ45の底部53の一部を除いて、例えばアルミニウム合金の鋳造品からなる一体成形の素材から、ボア37,38の内周面の嵌合内径部37a,38a、大径内径部37b,38b、ピストンシール溝37c,38cおよびピストンシール溝37d,38dが加工される等して形成される。
このキャリパボディ本体52は、各シリンダ45のボア38の底部53の位置に開口部55を有している。これにより、各シリンダ45は、開口部55を有してキャリパボディ本体52の一部を構成するシリンダ本体58と、シリンダ本体58の開口部55を塞いでシリンダ45の底部53を構成する蓋部材54とからなる。言い換えれば、各シリンダ45は、底部53の蓋部材54と、この蓋部材54の摩擦攪拌接合により閉塞される開口部55を有するシリンダ本体58とから構成される。
蓋部材54は、例えばアルミニウム合金製で円板状に形成されており、キャリパボディ本体52の開口部55に嵌合されるため、開口部55より僅かに小さい外径に形成されている。ここで、キャリパボディ本体52の開口部55は、内周面に段差部等のないストレートな同径の円筒面形状とされ、蓋部材54も同様に外周面がストレートな円筒面形状とされている。なお、キャリパボディ本体52の開口部55は、シリンダ45の底部53にボア38と同軸中心の円形に形成され、その内径はボア38の嵌合内径部52aの内径よりも小さくされている。
キャリパボディ本体52の開口部55は、キャリパボディ本体52の鋳造後にボア37,38の内周面の加工を行うツールを挿入するための加工ツール挿入孔として利用される。例えば、開口部55は、開口部55自体の加工を終えた時点、または、鋳造直後の開口部55の下穴の段階で、シリンダ部10のボア37およびシリンダ部11のボア38の内周面に嵌合内径部37a,38a、大径内径部37b,38b、ピストンシール溝37c,38cおよびピストンシール溝37d,38d等を加工形成する際に、工具の挿入孔として用いられる。
そして、上記のように、鋳造後にボア37,38の内周面およびボア38の開口部55等の切削加工を行った後、キャリパボディ本体52は、シリンダ45の開口部55に蓋部材54が摩擦攪拌接合によって接合されることで、開口部55が閉塞され底部53が形成される。
つまり、まず、キャリパボディ本体52の各開口部55に蓋部材54を嵌合させて、蓋部材54をボア38側から支持する。この状態から、シリンダ45の開口部55と蓋部材54との接合境界を一周するように、高速回転する接合工具を移動させて摩擦攪拌接合を行う。すると、蓋部材54とキャリパボディ本体52との境界部分に倣ってループ状の摩擦攪拌接合の接合軌跡63が形成されることになって、蓋部材54とキャリパボディ本体52とが一体となる。
ディスク周方向両側のブリッジ構成部15は、図3に示すようにインナ側のシリンダ部11に向かうほど、ディスク周方向中央側に寄りかつ図5に示すようにディスク径方向内側に位置する形状をなしており、ディスク周方向両側のシリンダ45のそれぞれのディスク径方向外側かつディスク周方向の相互離間側に連結される。また、ディスク周方向中央のブリッジ構成部16は、インナ側のシリンダ部11に向かうほど、ディスク周方向に間隔が広がりかつディスク径方向内側に位置する形状をなしており、ディスク周方向両側のシリンダ45のそれぞれのディスク径方向外側かつディスク周方向の相互近接側に連結される。
インナ側のシリンダ部11には、図3に示すように、ディスク軸方向のインナ側の端部に、そのディスク軸方向内側の中間部64よりも外側に突出する形状の突出縁部65が略全周にわたって形成されている。つまり、シリンダ部11の突出縁部65よりもディスク軸方向内側の中間部64に肉盗みを施しており、シリンダ部11のブリッジ部12とは反対側をくびれ形状としている。
シリンダ部11の中間部64は、図5に示すように、各シリンダ本体58のディスク径方向外側を構成するためにボア38と同心の円筒状をなすシリンダ本体構成部68と、各シリンダ本体58のディスク径方向内側を構成するためにボア38と同心の円筒状をなすシリンダ本体構成部69と、ディスク径方向外側の両シリンダ本体構成部68同士を結びかつディスク径方向内側の両シリンダ構成部69同士を結ぶ中央連結部70とを有している。そして、中央連結部70のディスク径方向内側には、ディスク径方向内方に突出する突出部71が形成されている。勿論、一つのシリンダ本体58を構成するシリンダ本体構成部68およびシリンダ本体構成部69は、内径および外径が互いに同じとなっている。
ここで、ディスク周方向一側において、シリンダ本体58を構成するシリンダ本体構成部68およびシリンダ本体構成部69の中央連結部70とは反対の間部分にブリッジ構成部15が形成されており、ディスク周方向逆側においても、シリンダ本体58を構成するシリンダ本体構成部68およびシリンダ本体構成部69の中央連結部70とは反対の間部分にブリッジ構成部15が形成されている。これにより、ディスク周方向両側のブリッジ構成部15は、それぞれ、シリンダ本体58からディスク周方向外方かつディスク径方向外方かつアウタ方向に延出している。
そして、第1実施形態において、ディスク周方向両側のシリンダ本体58には、それぞれ、ディスク径方向内側のシリンダ本体構成部69における、ディスク2の中心とキャリパボディ5の周方向の中心とを通る線に対し平行な、ボア38の中心を通る線上位置に、リブ74が形成されている。リブ74は、ディスク径方向内方に突出しディスク軸方向(ピストン6の摺動方向)に沿って延在する形状をなしている。言い換えれば、両側のシリンダ本体58のボア38同士の距離と等しい間隔をあけて、両側のシリンダ本体58のシリンダ本体構成部69のそれぞれにディスク径方向内方に突出しディスク軸方向に沿って延在するリブ74が形成されている。さらに言い換えれば、両側のシリンダ本体58のブリッジ構成部15と中央連結部70との間のシリンダ本体構成部69に、中央連結部70側に若干偏ってリブ74が形成されている。なお、リブ74を各シリンダ本体58に対してそれぞれに複数ずつ形成しても良い。
リブ74は、突出縁部65のディスク径方向内側と面一となっており、ディスク2の中心とキャリパボディ5の周方向の中心とを通る線に対し平行な、ボア38の中心を通る線に対して、ディスク周方向に対称の形状をなしている。具体的に、両側のリブ74は、シリンダ本体構成部69と同心でシリンダ本体構成部69より大径の円筒面状をなすディスク径方向内側の湾曲面75と、湾曲面75のディスク周方向両側端縁部とシリンダ本体構成部69の外周面とをそれぞれ結ぶ平坦な傾斜面76とを有している。リブ74は、先端の湾曲面75の幅よりもシリンダ本体構成部69側の基端部の幅が広くなっており、先細の断面略等脚台形状をなしている。
以上のように、ディスク径方向内側のシリンダ本体構成部69のディスク径方向内側に、ディスク径方向内方に突出するリブ74が形成されていることから、シリンダ本体58は、そのディスク径方向内方側の肉厚が、ディスク径方向外方側の肉厚(シリンダ本体構成部68の肉厚)よりも大きく形成されている。言い換えれば、シリンダ本体58のディスク径方向内方側に、ディスク径方向外方側の肉厚よりも厚い、ディスク径方向内方側の肉厚を構成するリブ74が設けられている。さらに言い換えれば、シリンダ45のディスク径方向内方側の肉厚は、ディスク2を跨いでシリンダ45に接続されるブリッジ構成部15の接続部位からディスク周方向に2つ並んで設けられたシリンダ45同士の接続部位である中央連結部70にかけての間の部分の肉厚であり、ブリッジ構成部15の接続部位からシリンダ45同士の接続部位である中央連結部70にかけての間に形成される、ピストン6の摺動方向に沿うリブ74により構成される。
ここで、上記したリブ74は、図4に示すように、シリンダ45に形成されるピストンシール溝38c,38dのうち底部53側のピストンシール溝38cよりも底部53とは反対側まで延在している。その結果、シリンダ本体58のディスク径方向内方側のシリンダ本体構成部69のピストンシール溝38cからディスク軸方向底部53側までの肉厚が、ディスク径方向外方側のシリンダ本体構成部68のピストンシール溝38cからディスク軸方向底部53側までの肉厚よりも大きくなっている。言い換えれば、シリンダ本体58の嵌合内径部38aのピストンシール溝38cからディスク軸方向底部53側までの肉厚は、ディスク径方向内方側がディスク径方向外方側よりも大きく、シリンダ本体58の大径内径部38bの位置の肉厚も、ディスク径方向内方側がディスク径方向外方側よりも大きくなっている。また、シリンダ本体58の嵌合内径部38aのピストンシール溝38cからディスク軸方向底部53側までの位置は、シリンダ45の軸方向中央部分(ボア38の開口端から底部53の外端面までの軸方向長さの中央)となっているため、シリンダ45の軸方向中央部分からディスク軸方向底部53側までの肉厚は、ディスク径方向内方側がディスク径方向外方側よりも大きくなっている。
ここで、上述したような摩擦攪拌接合を用いる場合には、摩擦攪拌接合の温度が接合対象の融点の80%程度(アルミニウム合金の場合500度前後)まで上昇し、それに伴って周辺部位の温度も上昇する。そして、このような温度上昇により軟化したワークに1kN〜20kN程度の荷重で摩擦攪拌接合用の接合工具を押し込んで接合を行うため、接合部位の周辺に塑性変形が発生し、接合品質を低下させる可能性がある。上記した特許文献1および第1実施形態のディスクブレーキのように、シリンダまわりに肉盗みを実施していると、摩擦攪拌接合時にシリンダ外周方向へ塑性変形し、その体積変化によって接合品質が低下してしまう可能性があり、その結果、接合品質が不安定になってしまう。特にシリンダはディスク径方向外側がブリッジ部で補強されているのに対し、ディスク径方向内側はこのような補強がないため、摩擦攪拌接合時に塑性変形し易く、接合品質の低下の他、シリンダ内周面の変形が起こる可能性がある。このようなシリンダ内周面の変形が起こった場合には、シリンダ内部を摺動するピストンの摺動性が悪化して、ブレーキフィーリングが悪くなったり、ピストンがディスクに対して垂直に移動しなくなって摩擦パッドの偏摩耗を助長してしまう可能性がある。
これに対して、第1実施形態では、摩擦攪拌接合されるシリンダ本体58のうち、ブリッジ部12で補強されていないディスク径方向内方側のシリンダ本体構成部69の肉厚を、ブリッジ部12で補強されているディスク径方向外方側のシリンダ本体構成部68の肉厚よりも大きく形成したため、ブリッジ部12で補強されていないディスク径方向内方側も、摩擦攪拌接合時に塑性変形し難くなり、ディスク径方向外方側のシリンダ本体構成部68の塑性変形量とディスク径方向内方側のシリンダ本体構成部69の塑性変形量とを同等にすることができる。よって、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができる。また、ボア37,38の変形を抑制することができ、ボア37,38を摺動するピストン6の摺動性が向上して、ブレーキフィーリングが向上する。また、ボア37,38の変形が抑制されることで、ピストン6がディスク2のパッド当接面に対して垂直に移動するようになり、ブレーキパッド33の偏摩耗を助長してしまうことを抑制できる。
また、第1実施形態では、ディスク径方向内方側のシリンダ本体構成部69のピストンシール溝38cよりも軸方向底部53側の肉厚を、ディスク径方向外方側のシリンダ本体構成部68のピストンシール溝38cよりも軸方向底部53側の肉厚よりも大きくしたため、シリンダ45の摩擦攪拌接合される底部53側のディスク径方向内方側の変形をより効果的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質をより安定させることができる。
また、第1実施形態では、ディスク径方向内方側のシリンダ本体構成部69のシリンダ軸方向中央部分の肉厚を、ディスク径方向外方側のシリンダ本体構成部68のシリンダ軸方向中央部分の肉厚よりも大きくしたため、シリンダ45のディスク径方向内方側の変形を安定的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質をより安定させることができる。
また、第1実施形態では、シリンダ本体58のディスク径方向内方側のシリンダ本体構成部69に、その肉厚を構成するリブ74がピストン6の摺動方向に沿って形成されているため、無駄な肉盛りを防いで重量増を抑制しつつ、ディスク径方向内方側を確実に補強して、その変形を効果的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができる。
また、第1実施形態では、車体取付側ではないことから車体へ熱を逃がすことのできないインナ側のシリンダ部11のシリンダ45にリブ74を形成することで、シリンダ45まわりの熱容量を増やすことができ、表面積を増やすことになって、放熱効果を向上させることができる。よって、シリンダ45の熱分布が均一となりキャリパ3の熱変形によるシリンダ45の精度低下を防止できる。これにより、高負荷での制動時における良好な制動フィーリングを得ることができる。
また、第1実施形態では、ディスク径方向外方側よりも大きくされるディスク径方向内方側の肉厚は、ディスク2を跨いでシリンダ45に接続されるブリッジ構成部15の接続部位からシリンダ45同士の接続部位である中央連結部70にかけての間のリブ74を含むシリンダ本体構成部69の肉厚であるため、重量増を抑制しつつ、ディスク径方向内方側の変形を効果的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を主に図6〜図10に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態において、ディスク周方向両側のシリンダ本体58の形状が第1実施形態と異なっている。つまり、第2実施形態では、両シリンダ本体58のディスク径方向内側のシリンダ本体構成部69のディスク径方向内側に、図6および図8に示すように、それぞれ湾曲形状の肉盛部80が図6および図7に示すようにディスク軸方向に延在するように形成されている。肉盛部80は、シリンダ軸方向に沿って見るとシリンダ本体構成部69の中央連結部70近傍からブリッジ構成部15近傍まで、楕円弧状をなしてなだらかに広がっている。そして、この肉盛部80により、シリンダ本体構成部69は、その中央連結部70側が中央連結部70から離れるほど外径が徐々に拡大し、そのブリッジ構成部15の接続側も、ブリッジ構成部15から離れるほど外径が徐々に拡大することになる。
ここで、各シリンダ本体構成部69の肉盛部80による最大外径部は、肉盛部80の中央位置であり、ディスク2の中心とキャリパボディ5の周方向の中心とを通る線に対し平行なボア38の中心を通る線よりもディスク周方向外側に位置している。言い換えれば、各シリンダ本体構成部69の肉盛部80は、ディスク軸方向から見て、ディスク2の中心とキャリパボディ5の周方向の中心とを通る線に対し鋭角をなす方向に傾斜してシリンダ本体58から突出している。さらに言い換えれば、各シリンダ本体構成部69の肉盛部80による最大外径部同士の距離は、それぞれに対応して設けられたボア38の中心間距離よりも長くなっている。
以上のように、ディスク径方向内側のシリンダ本体構成部69のディスク径方向内側に、シリンダ本体構成部69をディスク径方向内方に拡径させる肉盛部80が形成されていることから、シリンダ本体58は、そのディスク径方向内方側の肉厚が、ディスク径方向外方側の肉厚(シリンダ本体構成部68の肉厚)よりも大きく形成されている。言い換えれば、シリンダ本体58のディスク径方向内方側に、ディスク径方向外方側の肉厚よりも厚い、ディスク径方向内方側の肉厚を構成する肉盛部80が設けられている。さらに言い換えれば、シリンダ45のディスク径方向内方側の肉厚は、ディスク2を跨いでシリンダ45に接続されるブリッジ部12の接続部位からディスク周方向に2つ並んで設けられたシリンダ45同士の接続部位である中央連結部70にかけての間の部分の肉厚であり、ブリッジ部12の接続部位からシリンダ45同士の接続部位である中央連結部70にかけての間に形成される、ピストン6の摺動方向に沿う肉盛部80により構成される。具体的に、シリンダ本体58のディスク径方向外方側のシリンダ本体構成部68の肉厚に対するディスク径方向内方側の肉盛部80の最大外径部を含むシリンダ本体構成部69の肉厚の比率が1.2〜1.8となっている。
ここで、上記した肉盛部80も、図7に示すように、シリンダ45に形成されるピストンシール溝38c,38dのうち底部53側のピストンシール溝38cよりも底部53とは反対側まで延在しており、その結果、シリンダ本体58のディスク径方向内方側のシリンダ本体構成部69のピストンシール溝38cよりもディスク軸方向底部53側の肉厚が、ディスク径方向外方側のシリンダ本体構成部68のピストンシール溝38cよりもディスク軸方向底部53側の肉厚よりも、大きくなっている。言い換えれば、シリンダ本体58の嵌合内径部38aのピストンシール溝38cよりもディスク軸方向底部53側位置の肉厚は、ディスク径方向内方側がディスク径方向外方側よりも大きく、シリンダ本体58の大径内径部38bの位置の肉厚も、ディスク径方向内方側がディスク径方向外方側よりも大きくなっている。また、シリンダ本体58の嵌合内径部38aのピストンシール溝38cよりもディスク軸方向底部53側の位置は、シリンダ45の軸方向中央部分となっているため、シリンダ45の軸方向中央部分の肉厚は、ディスク径方向内方側がディスク径方向外方側よりも大きくなっている。
以上の第2実施形態では、ディスク径方向外方側よりも大きくされるディスク径方向内方側の肉厚は、ディスク2を跨いでシリンダ45に接続されるブリッジ構成部15の接続部位からシリンダ45同士の接続部位である中央連結部70にかけての広範囲に形成された湾曲形状のなだらかな肉盛部80を含むシリンダ本体構成部69の肉厚であるため、ブリッジ部12で補強されていないディスク径方向内方側の変形をさらに効果的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質をさらに安定させることができる。
また、第2実施形態では、シリンダ本体58のディスク径方向外方側のシリンダ本体構成部68の肉厚に対するディスク径方向内方側のリブ74を含むシリンダ本体構成部69の肉厚の比率が1.2〜1.8となっているため、ブリッジ部12で補強されていないディスク径方向内方側の摩擦攪拌接合時の塑性変形を確実に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質を確実に安定させることができる。
つまり、ディスクブレーキのキャリパをアルミニウム材(AC2A材)で、全体重量を900gとして構成したときのディスク径方向外方側のシリンダ本体構成部68の肉厚を肉厚Aとし、ディスク径方向内方側のリブ74を含むシリンダ本体構成部69の肉厚を肉厚Bとして、肉厚Aが一定(シリンダの耐圧強度の関係で3.2mmとした場合)の条件下で肉厚Bを変更した場合の肉厚比B/A、摩擦攪拌接合後の肉厚Aの変形、摩擦攪拌接合後の肉厚Bの変形、肉厚Bの増大による重量増である肉盛量を計測すると以下の「表1」のようになった。
Figure 2011033143
この結果を、肉厚比B/Aを横軸にとり、肉厚Bの変形量および肉盛量を縦軸にとってプロットした場合の特性線図を図9に示す。接合品質を維持できるとともにシリンダとピストンとの摺動性の観点から肉厚Bの変形許容量は0.41mm以下が望ましく、また、ディスクブレーキ全体の重量との関係から許容される肉盛量が9g以下であるが望ましい。これらのことから、これらを満たす肉厚比B/Aは、1.2〜1.8であることが図9から分かる。つまり、肉厚比B/Aが1.2より小さいと、摩擦攪拌接合後の肉厚Bの変形が変形許容量の0.41mmを超えてしまうことになり、シリンダとピストンとのクリアランスの関係から変形許容量の0.41mmを超えてしまうと、シリンダ部の他の部分が内側に盛り上がるような塑性変形をしてピストンの摺動に悪影響を及ぼすという観点で望ましいものでなくなってしまう。また、肉厚比B/Aが1.8より大きいと、肉盛量が許容量9gを超えることになって、ディスクブレーキの全体重量である900gの1%を超えてしまうことになる。ここで、ディスクブレーキは車両のばね下に取付けられるもので、全体重量の1%以上の重量増があると車両の運動性能に悪影響を及ぼす可能性がある。このように肉盛量が許容量9gを超えることは、車両の運動性能との関係で望ましくないものとなってしまう。なお、肉厚Aの変形量は0.33mmで一定で、変形許容量の範囲内に収まっている。
よって、肉厚Aを一定で肉厚Bを変化させた場合において、肉厚比B/Aが1.2〜1.8であることが摩擦攪拌接合を行なって製造されるディスクブレーキにおいて有効となる。
このように第2実施形態においては、ディスク径方向外方側の肉厚に対するディスク径方向内方側の肉厚の比率が1.2〜1.8となっているため、ディスクブレーキの重量の増加を最小限にしたうえで、ディスク径方向外方側に比べて変形しやすいディスク径方向内方側の摩擦攪拌接合時の塑性変形を抑え、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができる。
なお、以上の第1,第2実施形態では、対向ピストン型の4ポットキャリパを例にとり説明したが、2ポット、6ポット等の他の対向ピストン型のキャリパにも適用可能であり、ディスクの一面のみに対向してピストンが配置されるフィスト型のキャリパにも適用可能である。また、対向するシリンダ部をつなぐブリッジ部がディスク径方向内側にあるディスクブレーキ(リムオンディスクタイプ等)の場合、上記したリブや肉盛部をシリンダのディスク径方向外側に設けることで、上記と同様の効果が得られる。
上記した各実施形態によれば、ピストンをシリンダのボア内で摺動させて該ピストンによりブレーキパッドをディスクに押圧するディスクブレーキであり、前記シリンダが、底部の蓋部材と、該蓋部材の摩擦攪拌接合により閉塞される開口部を有するシリンダ本体とから構成されるディスクブレーキにおいて、前記シリンダ本体のディスク径方向内方側の肉厚を、ディスク径方向外方側の肉厚よりも大きく形成している。
このため、ディスク径方向外方側に比べて変形しやすいディスク径方向内方側についても、摩擦攪拌接合時に塑性変形し難くなり、よって、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができる。
上記した各実施形態によれば、前記肉厚は、少なくとも前記シリンダに形成されるピストンシール溝から軸方向底部側までの肉厚である。
このため、摩擦攪拌接合される底部側のディスク径方向内方側の変形をより効果的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質をより安定させることができる。
上記した各実施形態によれば、前記肉厚は、少なくとも前記シリンダの軸方向中央部分から軸方向底部側までの肉厚である。
このため、シリンダのディスク径方向内方側の変形を安定的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質をより安定させることができる。
上記した各実施形態によれば、前記シリンダ本体の前記ディスク径方向内方側には、該ディスク径方向内方側の前記肉厚を構成するリブが設けられ、該リブは、前記ピストンの摺動方向に沿って形成されている
このため、重量増を抑制しつつ、ディスク径方向内方側の変形を効果的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができる。
上記した各実施形態によれば、前記シリンダは、前記ディスクの周方向に並んで少なくとも2つ設けられ、前記ディスク径方向内方側の前記肉厚は前記ディスクを跨いで前記シリンダに接続されるブリッジ部の接続部位から前記シリンダ同士の接続部位にかけての間の部分の肉厚である。
このため、シリンダが、ディスクの周方向に並んで少なくとも2つ設けられる場合も、ディスク径方向内方側の変形を効果的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができる。
上記した各実施形態によれば、前記シリンダは、前記ディスクの周方向に並んで少なくとも2つ設けられ、前記ディスク径方向内方側の前記肉厚は前記ディスクを跨いで前記シリンダに接続されるブリッジ部の接続部位から前記シリンダ同士の接続部位にかけての間の部分の肉厚であり、前記ディスク径方向内方側の前記肉厚は、前記ブリッジ部の接続部位から前記シリンダ同士の接続部位にかけての間に形成されるリブにより構成され、前記リブは、前記ピストンの摺動方向に沿って形成されている。
このため、重量増を抑制しつつ、ディスク径方向内方側の変形を効果的に抑え、摩擦攪拌接合の接合品質を安定させることができる。
1 ディスクブレーキ
2 ディスク
6 ピストン
12 ブリッジ部
33 ブレーキパッド
38 ボア
38c ピストンシール溝
45 シリンダ
53 底部
54 蓋部材
55 開口部
58 シリンダ本体
74 リブ

Claims (6)

  1. ピストンをシリンダのボア内で摺動させて該ピストンによりブレーキパッドをディスクに押圧するディスクブレーキであり、前記シリンダが、底部の蓋部材と、該蓋部材の摩擦攪拌接合により閉塞される開口部を有するシリンダ本体とから構成されるディスクブレーキにおいて、
    前記シリンダ本体のディスク径方向内方側の肉厚を、ディスク径方向外方側の肉厚よりも大きく形成したことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記肉厚は、少なくとも前記シリンダに形成されるピストンシール溝から軸方向底部側までの肉厚であることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記肉厚は、少なくとも前記シリンダの軸方向中央部分から軸方向底部側までの肉厚であることを特徴とする請求項2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記シリンダ本体の前記ディスク径方向内方側には、該ディスク径方向内方側の前記肉厚を構成するリブが設けられ、該リブは、前記ピストンの摺動方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
  5. 前記シリンダは、前記ディスクの周方向に並んで少なくとも2つ設けられ、前記ディスク径方向内方側の前記肉厚は前記ディスクを跨いで前記シリンダに接続されるブリッジ部の接続部位から前記シリンダ同士の接続部位にかけての間の部分の肉厚であることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  6. 前記ディスク径方向内方側の前記肉厚は、前記ブリッジ部の接続部位から前記シリンダ同士の接続部位にかけての間に形成されるリブにより構成され、前記リブは、前記ピストンの摺動方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項5に記載のディスクブレーキ。
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