JP2011031344A - マイクロメカニカル構造体およびその製造方法 - Google Patents

マイクロメカニカル構造体およびその製造方法 Download PDF

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【課題】マイクロメカニカル構造体の近設される可動部間の電気干渉を抑制するための電界遮蔽構造が、容易に製造できるようにする。
【解決手段】マイクロメカニカル構造体100は、一端が固定された複数の可動部131aと、隣り合う可動部131aの間に可動部131aとは離間して配置される電界遮蔽構造111aとを備える。マイクロメカニカル構造体100は、SOI基板より構成されている。SOI基板を構成するシリコン基部101の層に電界遮蔽構造111aが形成され、埋め込み絶縁層102の上のシリコン層103に、可動部131aが形成されている。また、電界遮蔽構造111aおよび可動部131aは、埋め込み絶縁層102に形成された開口領域に配置されるように形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信用の光スイッチング素子および波長選択スイッチなどに使用されるマイクロメカニカル構造体およびその製造方法に関するものである。
静電駆動によるアクチュエータ(可動部)の駆動方式は多くのマイクロマシンで採用されている。特に、将来の通信デバイスの核となることが期待される光スイッチを構成するMEMSミラーなどはその代表である。このような静電駆動型の可動部が隣接して配置される構造をなす場合、ある可動部を駆動するために直下にある電極に電圧を印加すると、電界の漏れにより近くの可動部も動いてしまう、いわゆる電気干渉が起こる。
例えば、図7に示すように、図中左側および右側の可動部702に対向する電極701には駆動電圧を供給していない場合であっても、中央の可動部702に対向する電極701に駆動電圧を供給すると、この中央の電極701が左端の可動部702に電気的に作用し、左右の可動部702が電極701方向に引き付けられることがある。なお、図7では、可動部702が配列されている方向(x方向)および可動部702が変位する方向(z方向)に垂直な断面を示している。従って、例えば、可動部702は、図7の紙面前後の方向に延在する長方形の板状に形成されているものである。
例えば、ミラーを可動部として用いて光通信の光信号の方向を切り換える光スイッチでは、上述したような可動部の電気干渉は、光学損失となる。従って、可動部間の電気干渉を低減することは、マイクロマシンの正確な制御にとって重要な技術目標である。このためには、一般的には、電磁気学の原理に基づき、可動部の近くに設けた電気伝導体によって漏れ電界を吸い取り、結果として電界遮蔽に近い状態をつくることが有効である。
この電界遮断のための電気伝導体へのバイアス電圧印加は任意であるが、多くの場合接地される。このような概念に基づく実例としては、LSIをノイズや放電から守るために、目的とする素子の回りにいわゆるガードリングを配置することが行われる(非特許文献1)。このガードリングは、LSIの場合、プレーナプロセスによって作製され、能動素子と同層の半導体層に高濃度ドーピングを行い、能動素子を囲う形状に形成している。また、能動素子の上層に、対象となる素子を囲う形状の金属配線を配置する場合もある。
S. M. Sze, "Physics of Semiconductor Devices SECONF EDITION", John Wiley & Sons,Inc. , ISBN: 0-471-05661-8, pp.299-304, 1981.
ガードリングと同様の考え方に基づく構造は、前述したMEMSデバイスの電気干渉対策にも有用である。しかしながら、このような構造を、MEMSデバイスの可動部近くに、後付けで配置することは、微細構造体であるために極めて困難であるという問題がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、マイクロメカニカル構造体の近設される可動部間の電気干渉を抑制するための電界遮蔽構造が、容易に製造できるようにすることを目的とする。
本発明に係るマイクロメカニカル構造体は、シリコンからなる基部と、この基部の上に形成された第1埋め込み絶縁層と、この第1埋め込み絶縁層の上に形成された第1シリコン層と、この第1シリコン層の上に形成された第2埋め込み絶縁層と、この第2埋め込み絶縁層の上に形成された第2シリコン層と、基部に形成された第1開口領域と、この第1開口領域に重なって第1埋め込み絶縁層に形成された第2開口領域と、第1開口領域および第2開口領域に重なって第2埋め込み絶縁層に形成された第3開口領域と、第1開口領域内の第1シリコン層および第2シリコン層のいずれかに形成されて一端が固定された複数の可動部と、第1開口領域内の第2シリコン層および第1シリコン層のいずれかに形成された電界遮蔽構造と、可動部を介して電界遮蔽構造の配置側とは異なる側で可動部に対向する電極とを備える。
本発明に係るマイクロメカニカル構造体の製造方法は、上述したマイクロメカニカル構造体の製造方法であって、第2シリコン層に可動部を形成する工程と、基部に第1開口領域を形成する工程と、第1埋め込み絶縁層に第2開口領域を形成する工程と、第1シリコン層に複数の開口部を形成する工程と、第1シリコン層の開口部を介して第2埋め込み絶縁層をエッチングすることで、第2埋め込み絶縁層に第3開口領域を形成する工程と、可動部を介して電界遮蔽構造の配置側とは異なる側に可動部に対向する電極を配置する工程とを少なくとも備える。
また、本発明に係るマイクロメカニカル構造体は、シリコンからなる基部と、この基部の上に形成された埋め込み絶縁層と、この埋め込み絶縁層の上に形成されたシリコン層と、埋め込み絶縁層に形成された開口領域と、この開口領域内のシリコン層に形成されて一端が固定された複数の可動部と、開口領域内の基部に形成されて、隣り合う可動部の間に可動部とは離間して配置される櫛歯部を備える電界遮蔽構造と、可動部を介して電界遮蔽構造の配置側とは異なる側で可動部に対向する電極とを備える。
また、本発明に係るマイクロメカニカル構造体の製造方法は、上述したマイクロメカニカル構造体の製造方法であって、シリコン層に可動部を形成する工程と、基部に電界遮蔽構造を形成する工程と、可動部を形成した領域の第2埋め込み絶縁層をエッチングすることで、第2埋め込み絶縁層に開口領域を形成する工程と、可動部を介して電界遮蔽構造の配置側とは異なる側に可動部に対向する電極を配置する工程とを備える。
以上説明したように、本発明によれば、シリコンからなる基部,この基部の上に形成された埋め込み絶縁層,および埋め込み絶縁層の上に形成されたシリコン層を用いて可動部および電界遮蔽構造を形成するようにしたので、マイクロメカニカル構造体の近設される可動部間の電気干渉を抑制するための電界遮蔽構造が、容易に製造できるようになるという優れた効果が得られる。
本発明の実施の形態1におけるマイクロメカニカル構造の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるマイクロメカニカル構造の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態1におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態1におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態1におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態1におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロメカニカル構造の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロメカニカル構造の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2における他のマイクロメカニカル構造の構成を示す斜視図である。 可動部の電気干渉を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について説明する。まず、本実施の形態におけるマイクロメカニカル構造体について説明する。図1の断面図に示すように、マイクロメカニカル構造体100は、一端が固定された複数の可動部131aと、隣り合う可動部131aの間に可動部131aとは離間して配置される電界遮蔽構造111aとを備える。
マイクロメカニカル構造体100は、よく知られたSOI(Silicon on Insulator)基板より構成されている。SOI基板を構成するシリコン基部101の層に電界遮蔽構造111aが形成され、埋め込み絶縁層102の上のシリコン層(SOI層)103に、可動部131aが形成されている。また、電界遮蔽構造111aおよび可動部131aは、埋め込み絶縁層102に形成された開口領域に配置されるように形成されている。
電界遮蔽構造111aおよび可動部131aは、例えば、接地電位に接続されていればよい。例えば、シリコン基部101が接地されていれば、シリコン基部101に一体に形成されている電界遮蔽構造111aは、接地電位とされる。
また、マイクロメカニカル構造体100には、電極基板150が対向して配置されている。例えば、電極基板150の上に、図示しない支持部によりマイクロメカニカル構造体100が支持されている。電極基板150には、基板151の上に絶縁層152を介して複数の電極153aが形成されている。各電極153aが、可動部131aに対向して配置されている。各電極153aは、可動部131aを介して電界遮蔽構造111aの配置側とは異なる側で可動部131aに対向して設けられている。
例えば、図2の斜視図に示すように、マイクロメカニカル構造体100は、一端が固定されて他端が変位可能とされ、他端の側で対向して所定の距離離間して1列に配置された可動部131aおよび可動部131bを備える。また、可動部131aおよび可動部131bと1列に配列され、可動部131aおよび可動部131bの間に回動可能に連結された可動体133とを備える。可動体133は、1対の連結部132aおよび連結部132bにより、可動部131aおよび可動部131bの各々の他端と連結されている。この場合、可動部131aおよび可動部131bは、可動体133を支持する梁として機能する。
なお、図示していないが、可動部131bにおいても、可動部131aと同様に、電極基板150の上に電極が対向して配置されている。また、電極基板150においては、図示していないが、絶縁像152に形成された接続部を介して各電極に接続する配線が、基板151に形成されている。
ここで、例えば、いずれかの可動部131a,可動体133,および可動部131bの組において、可動部131aが電極基板150の側に撓めば、可動体133は、連結部132bを支点として連結部132aの側が、電極基板150の側に引き寄せられる。この結果、可動体133は、電極基板150に平行な状態ではなくなり、y軸方向に傾いた状態となる。なお、図1,2において、可動部131a,可動部131bが延在している方向がy軸方向である。これは、可動部131a,可動体133,および可動部131bが配列されている方向である。従って、図1は、複数の可動部131aが配列されている方向(図2のx軸方向)の断面を示している。
例えば、可動体133の表面に、金やアルミニウムなどから構成された反射膜を形成しておけば、赤外領域の光を反射することが可能となる。このようにすることで、本実施の形態におけるマイクロメカニカル構造体100を電極基板150と組み合わせれば、光スイッチとして機能させることができる。
また、マイクロメカニカル構造体100は、電界遮蔽構造111a(および電界遮蔽構造111b)を備えているので、例えば可動部131aを変位させる時に発生する電極153aからの漏れ電界は、接地されている電界遮蔽構造111aに向かうようになる。これにより、隣接する可動部131aへの影響は小さくなり、電気干渉が低減できるようになる。なお、可動部131aおよび電界遮蔽構造111aは、接地されている必要はなく、これらが等電位とされていればよい。
次に、本実施の形態におけるマイクロメカニカル構造体の製造方法について説明する。
まず、図3Aに示すように、シリコン基部101,埋め込み絶縁層102,およびSOI層103を備えるSOI基板のSOI層103に、可動部131aを形成する。例えば、SOI層103は、層厚5μm、埋め込み絶縁層102は、層厚10μm、シリコン基部101は、板厚385μmである。SOI基板は、例えば、シリコン基部が電気伝導性を有していればよい。通常に市販されているSOI基板の場合、高抵抗あるいは半絶縁の指定をしない限り、シリコン基部101やSOI層103の抵抗率が、数百Ωcm程度であり、充分である。本実施の形態では、100Ωcm以下という仕様のSOI基板を用いる。
なお、図示していないが、可動部131aの形成と共に、これと対をなす可動部と、これらの間に連結部で連結される可動体も同時に、SOI層103に形成される。例えば、可動部131aの部分に着目すると、複数の可動部131aが、櫛歯状にSOI層103に形成される。
この可動部131aの形成では、公知のフォトリソグラフィ技術で形成したレジストパターンをマスクとし、SOI層103を、例えばICPRIEなど、公知のエッチング技術で選択的にエッチングすればよい。このエッチングでは、埋め込み絶縁層102がエッチングストップ層として機能する。なお、レジストパターンは、パターニングの後に除去する。
次に、図3Bに示すように、可動部131aなどの各構造体を形成したSOI層103の上に、保護膜301を形成する。例えば、ポリベンゾオキサゾールから構成された有機樹脂を塗布し、これを加熱して硬化させることで、保護膜301が形成できる。なお、ポリベンゾオキサゾールに限らず、公知の厚膜レジストを用いてもよく、またポリイミド樹脂を用いてもよい。保護膜301により、可動部131aなどの可動構造体の表面を保護し、また、ウエット処理に伴う液圧などプロセス中のさまざまな力学的ダメージに対する保護を行う。
次に、図3Cに示すように、SOI基板の裏面側からのパターニングにより、シリコン基部101に電界遮蔽構造111aを形成する。公知のフォトリソグラフィ技術により形成したレジストパターンをマスクとし、例えばICPRIEなど、公知のエッチング技術によりシリコン基部101を選択的にエッチングすればよい。ここで用いるレジストパターンは、既に形成されている隣り合う可動部131aの間に、各々の櫛歯の部分が配置される櫛歯状の形状(平面視)であればよい。このエッチングにおいても、埋め込み絶縁層102がエッチングストップ層として機能する。
このようなパターニングにより、シリコン基部101には、枠部101aの内側の空間に、複数の電界遮蔽構造111aが形成できる。各電界遮蔽構造111aは、枠部101aに一体に形成されて連結されている。ここで、このようなアスペクト比が高いエッチングの場合は、加工変換差のために電界遮蔽構造111aの断面形状が方形にならずに楔型になることもある。しかしながら、電界遮蔽構造111aは、隣り合う可動部131aの間に、これらと接触することなく配置されていればよく、断面が矩形である必要はないことはいうまでもない。なお、レジストパターンは、パターニングの後に除去する。
次に、図3Dに示すように、可動部131aと電界遮蔽構造111aとの間(枠部101aの内側の領域)の埋め込み絶縁層102を除去する。例えば、フッ化水素気相エッチングを用いることで、酸化シリコンから構成されている埋め込み絶縁層102の除去ができる。なお、希弗酸溶液を用いたウエットエッチングを用いてもよい。
次に、保護膜301を除去する。例えば、酸素プラズマを用いたアッシングにより保護膜301が除去できる。これにより、図3Eに示すように、一端が固定された複数の可動部131aと、隣り合う可動部131aの間に可動部131aおよび可動部131aとは離間して配置される電界遮蔽構造111aとが形成される。図3Eでは、可動部131aおよび電界遮蔽構造111aの識別が容易となるように、断面の部分をグレーで示している。保護膜301を除去することで、可動部131aなどの可動構造体が動作(変位)可能な状態となる。
上述した本実施の形態によれば、SOI基板を用い、このSOI層に可動構造体を形成し、シリコン基部に電界遮蔽構造を形成しているので、微細なマイクロメカニカル構造体における電界遮蔽構造が、容易に製造できるようになる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。まず、本実施の形態におけるマイクロメカニカル構造体について説明する。図4の斜視図に示すように、マイクロメカニカル構造体400は、一端が固定された複数の可動部451を備える。可動部451は、一端が固定されて他端が変位可能とさた可動構造体である。本例では、3つの可動部451を備える場合を例に説明する。
また、本実施の形態におけるマイクロメカニカル構造体400は、複数の可動部451と離間して配置される板状の電界遮蔽構造431を備える。電界遮蔽構造431は、この周辺部が、開口領域(第1開口領域,第2開口領域)412を備える支持部411に固定されている。また、各可動部451は、支持部411と同形状に形成された枠部450に連結して一体に形成されている。また、可動部451は、開口領域412に対応する領域に配置されている。
マイクロメカニカル構造体400は、よく知られた2層SOI(Silicon on Insulator)基板より構成されている。2層SOI基板は、シリコン基部401と、シリコン基部401の上に配置された第1埋め込み絶縁層402と、第1埋め込み絶縁層402の上に形成された第1シリコン層(第1SOI層)403と、第1SOI層403の上に配置された第2埋め込み絶縁層404と、第2埋め込み絶縁層404の上に形成された第2シリコン層(第2SOI層)405とを備える。
このように構成された2層SOI基板を構成する第1SOI層403に、電界遮蔽構造431が形成されている。また、第2SOI層405に、枠部450および可動部451が形成されている。また、支持部411は、シリコン基部401および第1埋め込み絶縁層402に形成されている。従って、開口領域412は、シリコン基部401に形成された部分(第1開口領域)と、これに重なって第1埋め込み絶縁層402に形成された部分(第2開口領域)とから構成されている。また、第2埋め込み絶縁層404が、枠部450と同形状に形成され、可動部451と電界遮蔽構造431との間に空間(第3開口領域)を備える構成となっている。
ところで、電界遮蔽構造431および可動部451は、例えば、接地電位に接続されていればよい。例えば、第1SOI層403が接地されていれば、第1SOI層403に一体に形成されている電界遮蔽構造431は、接地電位とされる。なお、電界遮蔽構造431には、複数の開口部431aが形成されている。
本実施の形態では、可動部451が、電界遮蔽構造431(枠部450)の終端(縁)より適当な長さだけ張り出した構造としている。このこの張り出した部分に金属膜を形成してミラーとして用いることができる。この場合、可動部451に対向して配置される電極は、電界遮蔽構造431の形成領域に収まるように配置することが、漏れ電界の遮蔽に有効であることは当業者であれば容易に推察できるであろう。
本実施の形態におけるマイクロメカニカル構造体400は、電界遮蔽構造431を備えているので、可動部451を変位させる時に発生する対応する電極からの漏れ電界は、接地されている電界遮蔽構造431に向かうようになる。これにより、隣接する可動部451への影響は小さくなり、電気干渉が低減できるようになる。なお、可動部451および電界遮蔽構造431は、接地されている必要はなく、これらが等電位とされていればよい。
次に、本実施の形態におけるマイクロメカニカル構造体の製造方法について説明する。
まず、図5Aに示すように、シリコン基部401,第1埋め込み絶縁層402,第1SOI層403,第2埋め込み絶縁層404,および第2SOI層405を備える2層SOI基板の第2SOI層405に、可動部451を形成する。例えば、複数の可動部451が、櫛歯状に第2SOI層405に形成される。
例えば、各SOI層は、層厚10μm、各埋め込み絶縁層は、層厚1μm、シリコン基部401は、板厚603μmである。2層SOI基板は、例えば、シリコン基部が電気伝導性を有していればよい。通常に市販されている2層SOI基板の場合、高抵抗あるいは半絶縁の指定をしない限り、シリコン基部401や各SOI層の抵抗率が、数百Ωcm程度であり、充分である。本実施の形態では、200Ωcm以下という仕様の2層SOI基板を用いる。
可動部451の形成では、公知のフォトリソグラフィ技術で形成したレジストパターンをマスクとし、第2SOI層405を、例えばICPRIEなど、公知のエッチング技術で選択的にエッチングすればよい。このエッチングでは、第2埋め込み絶縁層404がエッチングストップ層として機能する。なお、レジストパターンは、パターニングの後に除去する。
次に、図5Bに示すように、可動部451を形成した第2SOI層405の上に、保護膜501を形成する。例えば、ポリベンゾオキサゾールなどから構成された有機樹脂を塗布し、これを加熱して硬化させることで、保護膜501が形成できる。なお、ポリベンゾオキサゾールに限らず、公知の厚膜レジストを用いてもよく、またポリイミド樹脂を用いてもよい。保護膜501により、可動部451の表面を保護し、また、ウエット処理に伴う液圧などプロセス中のさまざまな力学的ダメージに対する保護を行う。
次に、図5Cに示すように、2層SOI基板の裏面側からのパターニングにより、シリコン基部401に、開口領域412を備える支持部411を形成する。なお、この段階で形成される開口領域412は、シリコン基部401に形成される部分(第1開口領域)である。公知のフォトリソグラフィ技術により形成したレジストパターンをマスクとし、例えばICPRIEなど、公知のエッチング技術によりシリコン基部401を選択的にエッチングすればよい。このエッチングにおいては、第1埋め込み絶縁層402がエッチングストップ層として機能する。
次に、図5Dに示すように、開口領域412に露出する第1埋め込み絶縁層402を除去して第1SOI層403の表面を露出させ、電界遮蔽構造431を形成する。開口領域412に露出する第1SOI層403が、電界遮蔽構造431となる。なお、この工程では、開口領域412の第1埋め込み絶縁層402の部分(第2開口領域)が形成されることになる。例えば、フッ化水素気相エッチングを用いることで、酸化シリコンから構成されている第1埋め込み絶縁層402のエッチングができる。なお、希弗酸溶液を用いたウエットエッチングを用いてもよい。
次に、図5Eに示すように、2層SOI基板の裏面側より、開口領域412に露出する第1SOI層403の上に、開口パターン521を備えるレジストパターン502を形成する。次に、レジストパターン502をマスクとして第1SOI層403を選択的にエッチングし、図5Fに示すように、電界遮蔽構造431(第1SOI層403)に、開口部431aを形成する。例えばICPRIEなど、公知のエッチング技術により電界遮蔽構造431を選択的にエッチングすればよい。このエッチングでは、第2埋め込み絶縁層404が、エッチングストップ層として機能する。
なお、図5Fでは、レジストパターンを除去した状態を示している。開口部431aは、後述する第2埋め込み絶縁層404のエッチング除去において、エッチャントが有効に作用するために形成する。また漏れ電界を有効に遮蔽する目的のためには、電界遮蔽構造431に形成する開口部431aは、可動部451の間よりも、可動部451の上部に設けることが望ましい。なお、レジストパターンは、開口部431aを形成した後に除去する。
次に、図5Gに示すように、可動部451と電界遮蔽構造431と間(枠部411の内側の領域)の第2埋め込み絶縁層404を除去する。例えば、フッ化水素気相エッチングを用い、開口部431を介してエッチャントを作用させることで、酸化シリコンから構成されている第2埋め込み絶縁層404の選択的な除去ができる。なお、希弗酸溶液を用いたウエットエッチングを用いてもよい。これにより、可動部451と電界遮蔽構造431との間に空間(第3開口領域)が形成される。
次に、保護膜501を除去する。例えば、酸素プラズマを用いたアッシングにより保護膜501が除去できる。これにより、図5Hに示すように、一端が固定された複数の可動部451と、可動部451とは離間して配置される電界遮蔽構造431とが形成される。図5Hでは、可動部451および電界遮蔽構造431の識別が容易となるように、断面の部分をグレーで示している。保護膜501を除去することで、可動部451が動作(変位)可能な状態となる。
上述した本実施の形態によれば、2層SOI基板を用い、この基体部側の第1SOI層に板状の電界遮蔽構造を形成し、第2SOI層に可動構造体を形成しているので、微細なマイクロメカニカル構造体における電界遮蔽構造が、容易に製造できるようになる。なお、可動構造体の上部の領域が開放する開口領域を電界遮蔽構造に形成してもよい。この場合、前述した実施の形態1と同様に、隣り合う可動構造体の間に板状の複数の櫛歯部を備える電界遮蔽構造となる。前述した開口部431aのパターニングの時に、開口部431aではなく、櫛歯の形状を第1SOI層403に形成すればよい。
ここで、マイクロメカニカル構造体400には、例えば、各可動部451に対向配置される電極を備える電極基板が対向して配置されて用いられる。また、マイクロメカニカル構造体400は、可動部451の延在方向に対向して形成されて一対をなす可動部を備え、これら一対の可動部の間に、一対の連結部で連結される可動体を備えて構成することも可能である。図6は、可動体453が、連結部452a,452bで連結されている状態を示す斜視図である。なお、図6では、一対をなすもう一方の可動部および電界遮蔽構造は省略して示していない。これらの構成は、前述した実施の形態1に同様である。
なお、上述では、第1SOI層に電界遮蔽構造を形成し、第2SOI層に可動部を形成したが、これに限るものではない。第2SOI層に電界遮蔽構造を形成し、第1SOI層に可動部を形成してもよい。これらは、設計事項であり、本発明の趣旨を損ねない範囲において、可動部の用途に応じ、電界遮蔽構造は種々の構造を取り得、この製造には種々のプロセスを用いることが可能であることは言うまでも無い。
100…マイクロメカニカル構造体、101…シリコン基部、102…埋め込み絶縁層、103…シリコン層(SOI層)、111a…電界遮蔽構造、131a…可動部、150…電極基板、151…基板、152…絶縁層、153a…電極。

Claims (4)

  1. シリコンからなる基部と、
    この基部の上に形成された第1埋め込み絶縁層と、
    この第1埋め込み絶縁層の上に形成された第1シリコン層と、
    この第1シリコン層の上に形成された第2埋め込み絶縁層と、
    この第2埋め込み絶縁層の上に形成された第2シリコン層と、
    前記基部に形成された第1開口領域と、
    この第1開口領域に重なって前記第1埋め込み絶縁層に形成された第2開口領域と、
    前記第1開口領域および前記第2開口領域に重なって前記第2埋め込み絶縁層に形成された第3開口領域と、
    前記第1開口領域内の前記第1シリコン層および前記第2シリコン層のいずれかに形成されて一端が固定された複数の可動部と、
    前記第1開口領域内の前記第2シリコン層および前記第1シリコン層のいずれかに形成された電界遮蔽構造と、
    前記可動部を介して前記電界遮蔽構造の配置側とは異なる側で前記可動部に対向する電極と
    を備えることを特徴とするマイクロメカニカル構造体。
  2. 請求項1記載のマイクロメカニカル構造体の製造方法であって、
    前記第2シリコン層に前記可動部を形成する工程と、
    前記基部に前記第1開口領域を形成する工程と、
    前記第1埋め込み絶縁層に前記第2開口領域を形成する工程と、
    前記第1シリコン層に複数の開口部を形成する工程と、
    前記第1シリコン層の前記開口部を介して前記第2埋め込み絶縁層をエッチングすることで、前記第2埋め込み絶縁層に前記第3開口領域を形成する工程と、
    前記可動部を介して前記電界遮蔽構造の配置側とは異なる側に前記可動部に対向する前記電極を配置する工程と
    を少なくとも備えることを特徴とするマイクロメカニカル構造体の製造方法。
  3. シリコンからなる基部と、
    この基部の上に形成された埋め込み絶縁層と、
    この埋め込み絶縁層の上に形成されたシリコン層と、
    前記埋め込み絶縁層に形成された開口領域と、
    この開口領域内の前記シリコン層に形成されて一端が固定された複数の可動部と、
    前記開口領域内の前記基部に形成されて、隣り合う前記可動部の間に前記可動部とは離間して配置される櫛歯部を備える電界遮蔽構造と、
    前記可動部を介して前記電界遮蔽構造の配置側とは異なる側で前記可動部に対向する電極と
    を備えることを特徴とするマイクロメカニカル構造体。
  4. 請求項3記載のマイクロメカニカル構造体の製造方法であって、
    前記シリコン層に前記可動部を形成する工程と、
    前記基部に前記電界遮蔽構造を形成する工程と、
    前記可動部を形成した領域の前記第2埋め込み絶縁層をエッチングすることで、前記第2埋め込み絶縁層に前記開口領域を形成する工程と、
    前記可動部を介して前記電界遮蔽構造の配置側とは異なる側に前記可動部に対向する前記電極を配置する工程と
    を備えることを特徴とするマイクロメカニカル構造体の製造方法。
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