JP2011030946A - ヘアーアイロン - Google Patents

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Abstract

【課題】 発熱体の搭載用に大スペースを要することなく、軽量で操作性の優れたヘアーアイロンを提供する。
【解決手段】 一対の挟持アーム7,9のそれぞれに設けられ相互に対向配置されて挟持動作で毛髪を矯正するための矯正体11,13と、前記矯正体11,13の矯正面87を加熱するための発熱体と、を備える。前記発熱体は、薄板状の電気抵抗体111をポリイミド樹脂の絶縁被膜113で被覆したフィルムヒータ69である。従って、発熱体の搭載用に大スペースを要することなく、設定温度に対する追従性及び軽量で操作性の優れたヘアーアイロンを得ることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、毛髪にカールの癖付けを行う際に用いるヘアーアイロンに関する。
従来のヘアーアイロンとしては、例えば特許文献1に示すものがある。このヘアーアイロンは、挟持アームの先端側に対向配置されて毛髪を加温しながら矯正面により狭持矯正するための一対の矯正体を備える。前記矯正体の双方を、他方側に対し所定範囲内で進退可能となるように各挟持アームに可動支持する。各挟持アームに、矯正体を進出付勢して矯正体相互による挟持状態を弾性的に調節可能な第2ばねを設ける。
特許文献1のヘアーアイロンによれば、アイロン掛けのムラをより的確に抑制することができる。
ところで、この種のヘアーアイロンには、矯正面を加熱するための発熱体が備えられている。この発熱体としては、例えば、フィルムヒータ、PTCヒータ、またはニクロム線ヒータなどが用いられる。
しかしながら、上記のような従来型のヒータを内蔵したヘアーアイロンでは、発熱体の搭載用に比較的大きいスペースを要すると共に重量がかさみがちであった。
実開平1−92902号
解決しようとする課題は、従来のヘアーアイロンでは、発熱体の搭載用に大スペースを要すると共に重量がかさむ点にある。
本発明は、発熱体の搭載用に大スペースを要することなく、軽量で操作性の優れたヘアーアイロンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るヘアーアイロンは、一対の挟持アームのそれぞれに設けられ相互に対向配置されて挟持動作で毛髪を矯正するための矯正体と、前記矯正体の矯正面を加熱するための発熱体と、を備えたヘアーアイロンにおいて、前記発熱体は、薄板状の電気抵抗体を絶縁被膜で被覆したフィルムヒータである、ことを最も主要な特徴とする。
本発明に係るヘアーアイロンによれば、前記矯正体の矯正面を加熱するための発熱体は、薄板状の電気抵抗体を絶縁被膜で被覆したフィルムヒータであるため、発熱体の搭載用に大スペースを要することなく、軽量で操作性の優れたヘアーアイロンを得ることができる。
本発明の実施例に係るヘアーアイロンの斜視図である。 実施例に係るヘアーアイロンの分割部分を外した状態の平面図である。 実施例に係ヘアーアイロンの側面図である。 実施例に係るヘアーアイロンの平面図である。 実施例に係るヘアーアイロンの挟持アームを開いた状態の底面図である。 実施例に係るヘアーアイロンの図3のVI−VI矢視拡大断面図である。 実施例に係るヘアーアイロンの分割部分を外した状態の先端側の要部拡大平面図である。 実施例に係るヘアーアイロンの矯正体の説明図であり、(A)は矯正体本体の正面図、(B)は同背面図、(C)は同平面図、(D)は同断面図である。 実施例に係るヘアーアイロンの第1ばねの説明図であり、(A)は第1ばねの平面図、(B)は同背面図である。 実施例に係るヘアーアイロンの第2ばねの説明図であり、(A)は第2ばねの平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図である。 実施例に係るヘアーアイロンに装着されるフィルムヒータの説明図であり、(A)はフィルムヒータの平面図、(B)はフィルムヒータの一構成要素である電気抵抗体の平面図、(C)はフィルムヒータの一構成要素である絶縁被膜の平面図である。 実施例に係るヘアーアイロンに装着されるフィルムヒータの説明図であり、(A)はフィルムヒータの側面図、(B)はフィルムヒータの一構成要素である電気抵抗体の実装回路図である。 変形例に係るヘアーアイロンの、図6に対応する要部拡大断面図である。 変形例に係るヘアーアイロンの、矯正体を側面から視た説明図であり、(A)は矯正体の側面図、(B)はフィルムヒータの平面図、(C)はフィルムヒータの側面図、(D)は絶縁シートの平面図、(E)は絶縁シートの側面図、(F)はマグネットプレートの平面図、(G)はマグネットプレートの側面図、(H)は第1ばねの平面図、(I)は第1ばねの側面図である。
発熱体の搭載用に大スペースを要することなく、軽量で操作性の優れたヘアーアイロンを得るといった目的を、前記矯正体の矯正面を加熱するための発熱体を、薄板状の電気抵抗体を絶縁被膜で被覆したフィルムヒータで構成することによって実現した。
以下、本発明の実施例に係るヘアーアイロンについて、図面を参照して詳細に説明する。
[ヘアーアイロンの全体構成]
図1〜図12は本発明の実施例に係るヘアーアイロンを示し、図1は一部を省略した全体斜視図、図2は分割部分を外した状態で一部を断面にした平面図、図3は側面図、図4は平面図、図5は挟持アームを開いた状態の底面図、図6は図3のVI−VI矢視拡大断面図、図7は分割部分を外した状態の先端側の要部拡大平面図、図8は矯正体の説明図であり、(A)は矯正体本体の正面図、(B)は同背面図、(C)は同平面図、(D)は同断面図、図9は第1ばねの説明図であり、(A)は第1ばねの平面図、(B)は同背面図、図10は第2ばねの説明図であり、(A)は第2ばねの平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図、図11はフィルムヒータの説明図であり、(A)はフィルムヒータの平面図、(B)はフィルムヒータの一構成要素である電気抵抗体の平面図、(C)はフィルムヒータの一構成要素である絶縁被膜の平面図、図12はフィルムヒータの説明図であり、(A)はフィルムヒータの側面図、(B)はフィルムヒータの一構成要素である電気抵抗体の実装回路図である。
ヘアーアイロン1は、図1〜図5に示すように、電源コード3が接続されたアイロン本体5を備えている。電源コード3には、例えば、温度制御装置(不図示)、電源プラグ(不図示)が備えられている。前記温度制御装置は、アイロン本体5側に設けてもよい。
前記アイロン本体5は、一対の挟持アーム7,9と、一対の矯正体11,13と、を備えている。前記挟持アーム7,9は、例えばシーポリエステル系エンジニアリングプラスチック等の樹脂製である。この挟持アーム7,9は、基端側15,17が回転軸19によって相互に回転自在に結合されている。
各挟持アーム7,9の中間部には、把持部21,23が設けられている。この把持部21,23は、操作者が把持しやすいように図2,図4,図5のように比較的太く形成され、基端側15,17とほぼ同じ太さとなっている。
前記把持部21,23には、その先端側に傾斜面で形成された力点部25,27が設けられている。この力点部25,27は、操作者が把持部21,23を把持したときに親指や人差し指を当てて力を加えるためのものである。前記力点部25,27は、図3の側面から見ると前記把持部21,23全体よりも若干肥大して形成され、親指や人差し指を当てやすいようになっている。
前記挟持アーム7,9の先端側29,31は、図2,図4,図5に示すように、把持部21,23よりも相互の合わせ方向へ細く形成されている。また前記先端側29,31は、図3に示すように把持部21,23よりも細く形成され、把持部21,23に対し一側へ位置ずれするように設計されている。従って、先端側29,31の一面33は、把持部21,23の一面35よりも一側へ突出し、両面33,35の間は傾斜面37を介して連続するように設計されている。前記先端側29,31の他面39は、前記一面33に合わせて一側へずれて形成され、前記把持部21,23の中央側へ入り込んでいる。
前記先端側29,31の各先端部29−1,31−1は、図2,図4,図5に示すように、徐々に先細りとなるテーパー面を有して構成されている。従って、ヘアーアイロン1の先端部29−1,31−1を被施術者の毛髪のうち所要の場所に差し込む操作を、円滑かつ快適に行うことができる。
前記挟持アーム7は、中空状に形成されており、図3に示すように、分割線41によりそれぞれ分割部分43a,45a、分割部分43b,45bの合わせ構造となっている。これら分割部分43a,45a、分割部分43b,45bは、先端側29,31、把持部21,23、基端側15,17において締結具である例えばビス48,49,51によって相互に締結結合されている。前記分割部分43a,43bには、先端側29,31において締結用の孔47が貫通形成されている。
前記中空の把持部21,23内には、複数の補強リブ53が要所に配設されている。前記一方の挟持アーム7には、両アーム7,9の対向側に凸部55が設けられ、他方の挟持アーム9には前記凸部55が嵌合する凹部57が設けられている。前記凸部55は、前記凹部57の底面に突き当たってストッパの機能を奏するようになっている。
こうして、前記挟持アーム7は、基端側15,17が相互に回転自在に結合され、中間部の把持部21,23の操作で先端側29,31が挟持動作を行う構成となっている。
以下の説明では、挟持アーム7,9の先端側29,31が対称形状となっているため、一方の先端側29の構成について主に説明する。他方の先端側31の構成は、特に断らない限り、前記一方の先端側29と同様とする。
前記先端側29は、図6,図7に示すように、内部に芯材83を収容する平坦な縦壁面59,61及び平坦な底壁面63を備えている。前記先端側31には、対称形状の芯材85が収容されるように、前記平坦な縦壁面59,61及び平坦な底壁面63と同様な面が形成されている。前記先端側29には、前記矯正体11を他方側に対し進退自在となるように可動支持する矯正体支持穴65が開設されている。前記矯正体支持穴65は、前記先端側29の長手方向にわたり矩形形状に形成されている。この矯正体支持穴65に、前記矯正体11が可動支持される。
従って、前記矯正体11,13は、前記挟持アーム7,9の先端側29,31に対向配置され、前記挟持アーム7,9の挟持動作で毛髪を加温しながら挟持矯正する構成となっている。
前記矯正体11は、図6〜図10に示すように、熱板67と、フィルムヒータ69と、絶縁シート70と、マグネットプレート71と、第1ばね73とを備えている。前記矯正体11は、第2ばね75によって背面側から進出付勢されている。
前記熱板67は、例えば、アルミニウム、チタン、セラミック、金、プラチナ等の軽量で熱伝導率の高い材料からなる。本実施例に係る熱板67は、アルミニウムを基材とする。この熱板67の表面には、ニッケルメッキ処理、チタンのメッキまたはコーティング処理、プラチナのメッキまたはコーティング処理、並びにフッ素樹脂コーティング処理を含む表面処理が施してある。前記熱板67は、対向側から見て矩形板状に形成されている。前記熱板67の背面側には収容部77が一体に設けられている。前記収容部77は、前記矯正体支持穴65に対して可動支持され、他方側の矯正体13に対して進退自在となっている。このような進退自在な支持は、矯正体13においても同様である。
前記収容部77の上下壁の各々には、係合片部79,81が設けられている。前記係合片部79,81が前記矯正体支持穴65周辺の内縦壁に突き当たることによって、前記熱板67の一定以上の突出移動を規制するようになっている。前記フィルムヒータ69、マグネットプレート71、第1ばね73は、前記収容部77内に収容されている。
前記矯正体11,13は、前記収容部77内に、前記磁石としてのマグネットプレート71及び該マグネットプレート71を収容部77に対して前記熱板67側へ進出付勢する第1ばね73を設けて構成されている。前記収容部77内における前記熱板67の背面と前記マグネットプレート71との間には、前記背面から熱板67へ熱伝導を行う発熱体としてのフィルムヒータ69が設けられている。
前記フィルムヒータ69は、矩形薄板状に形成され、摂氏180度程度まで発熱して、前記熱板67に熱を伝えるもので、前記電源コード3に電気的に接続されている。フィルムヒータ69の詳細構成については後述する。
前記絶縁シート70は、例えばマイカ(雲母)等の電気絶縁体を矩形薄板状に形成してなる。この絶縁シート70は、前記フィルムヒータ69の電気絶縁性を補助するために設けられている。
前記マグネットプレート71は、15000ガウスのネオジウム磁石等により矩形板状に形成され、両矯正体11,13相互でS極が対峙するように配置されている。前記マグネットプレート71は、N極が対峙するように配置してもよい。前記マグネットプレート71の磁力は、10000ガウス以上が好ましい。
前記第1ばね73は、図5、図7、及び図9に示すように、板ばねで形成されている。この第1ばね73は、前記マグネットプレート71を収容部77内において熱板67背面方向に進出付勢しフィルムヒータ69を熱板67の背面に密着させると共に、マグネットプレート71を安定支持している。前記第1ばね73のばね定数は、前記マグネットプレート71がS極を対峙させて配置されたとき、マグネットプレート71相互の磁性による反力で撓まない程度に設定されている。
前記第2ばね75は、前記収容部77の後端に支持されている。この第2ばね75は、前記矯正体11,13を進出付勢して矯正体11,13相互による挟持状態を弾性的に調節する役割を果たす。前記第2ばね75は、図7及び図10に示すように、板ばねで形成されている。この第2ばね75は、両端部75a,75bが傾斜設定され、端縁が前記分割部分43a側の突起部に図7左右方向(長手方向)で係合している。
前記矯正体11,13の熱板67は、図8(A)〜(D)に示すように、前面に相互に対向する平坦な矩形形状の矯正面87を有している。前記収容部77は、図8(D)に示すように、前記熱板67の平坦な背面89に沿って中空に形成され、その長手方向の両端部は開放されている。
従って、前記収容部77の端部から、第1ばね73、フィルムヒータ69、及びマグネットプレート71を、同収容部77内の中空空間に挿入できるようになっている。前記収容部77の後壁91には、開口部93が設けられている。前記後壁91の上下縁には、前記第2ばね75をスライド支持するための溝部95が設けられている。
前記第1ばね73の中央には、図9に示すように、湾曲部97が設けられている。この第1ばね73の一端には、屈曲部99が設けられ、他端には鍵部101が設けられている。この屈曲部99と鍵部101とにより前記マグネットプレート71を背面側から支持している。なお、前記湾曲部97に代えて、図14(I)に示すように、折曲げ部73aを設ける構成を採用してもよい。
前記第2ばね75の両端部75a,75bは、図10に示すように、平坦な中央部103の両側に傾斜形成されている。中央部103の幅方向両側には、係合部105が形成されている。前記両端部75a,75bの端縁には、前記分割部分43a側の突起部に前述のように係合するための係合部107が設けられている。
[フィルムヒータの構成]
前記フィルムヒータ69は、図11(A)〜(C)に示すように、薄板状の電気抵抗体111を絶縁被膜113で被覆して構成されている。
前記電気抵抗体111は、図11(A),(B)に示すように、一対の端子部115a,115bと、所定の形状パターンを有する抵抗部117と、前記端子部115a,115bと前記抵抗部117の間を電気的に接続する導通部119と、を備えている。この電気抵抗体111は、一方の端子部115aから他方の端子部115bに至る導線部分が略U字形状に曲げ形成されている。
前記電気抵抗体111は、例えばステンレス等の金属の薄板(板厚が20μm程度)から所定形状の抵抗パターンを切り出して成形される。この切り出し成形は、例えば、プレス加工又はエッチング加工等によって行うことができる。図11(B)の例では、前記抵抗部117における抵抗パターンは、細い線幅の導線がつづら折り状に連なって形成されている。こうした抵抗パターンの形状は、前記抵抗部117の抵抗値を所定範囲内に収めることを考慮して適宜設定すればよい。図11(B)の例では、一対の端子部115a,115b間における抵抗値は、例えば50オーム等の所定値に設定されている。
上述のように構成された前記電気抵抗体111は、図11(C)に示すように、前記端子部115a,115b以外の部分が絶縁被膜(膜厚が20μm程度)113によって覆われている。前記絶縁被膜113としては、高い電気絶縁性能及び耐熱性を併せ持っている等の観点から、例えばポリイミド樹脂を好適に用いることができる。前記電気抵抗体111をポリイミド樹脂で被覆するに際しては、例えば、インサート成形による樹脂モールドを採用すればよい。
前記抵抗部117は、前記端子部115a,115b間に例えば100Vの交流電圧が印加されたとき、摂氏180度程度まで発熱する発熱領域として機能する。この抵抗部117の長さ及び幅方向の寸法は、図11(A)に示すように、前記矯正面87の寸法内に収容されるように設計されている。
前記フィルムヒータ69は、図12(A)に示すように、一対の電気抵抗体111−1,111−2を所定の間隔を空けて並列配置した状態でポリイミドの絶縁被膜113によって樹脂モールドして構成されている。従って、このフィルムヒータ69は、全体としての厚みが100μm程度と非常に薄くなっている。前記フィルムヒータ69は、図12(B)に示すように、これら一対の電気抵抗体111−1,111−2を電気的に並列接続した抵抗回路121を備えている。
ただし、本発明は、上記実施例に限定されない。例えば、ひとつの電気抵抗体111によって抵抗回路を構成する態様、一対を超える数の電気抵抗体111を電気的に並列接続して抵抗回路を構成する態様、並びに一対またはそれ以上の数の電気抵抗体111を電気的に直列接続して抵抗回路を構成する態様も、本発明に係る技術的範囲の射程に包含される。
[フィルムヒータの実装によってもたらされる実施例の作用効果]
本実施例では、矯正体11,13の矯正面87を加熱するための発熱体として、薄板状の電気抵抗体111を絶縁被膜113で被覆したフィルムヒータ69を採用したため、発熱体の搭載用に大スペースを要することなく、設定温度に対する追従性及び軽量で操作性の優れたヘアーアイロンを得ることができる。
また、本実施例では、金属の薄板から所定形状の抵抗パターンを切り出して前記電気抵抗体111を構成し、しかも、前記金属として優れた汎用性を有するステンレスを採用したため、歩留まりよく高精度かつ低コストの電気抵抗体111を大量に得ることができる。
さらに、本実施例では、前記電気抵抗体111の絶縁皮膜113としてポリイミド樹脂を採用したため、高い電気絶縁性能及び耐熱性を併せ持った信頼性の高い電気抵抗体111を得ることができる。
従って、歩留まりよく高精度かつ低コストの、高い電気絶縁性能及び耐熱性を併せ持った信頼性の高い電気抵抗体111を用いてフィルムヒータ69を構成することが可能となる結果、信頼性の高い低コストのヘアーアイロンを得ることができる。
そして、本実施例では、前記電気抵抗体111を複数並列接続した抵抗回路121を備える構成を採用したため、フィルムヒータ69の表面温度を安定化することができる。このため、設定温度に対する追従性及び安定性に優れた、きわめて使い勝手のよいヘアーアイロンを得ることができる。
[ヘアーアイロンの組立て手順]
ヘアーアイロン1を組立てるに際しては、図9のようにマグネットプレート71を屈曲部99と鍵部101とにより前記第1ばね73に予め支持させる。次に、マグネットプレート71に対しフィルムヒータ69を合わせ、これら第1ばね73、マグネットプレート71、及びフィルムヒータ69をアッセンブリとして前記収容部77に収容させる。このとき、前記アッセンブリを収容部77の端部開口から容易に差し込み収容することができる。
前記アッセンブリを収容部77に収容させた後は、第1ばね73の湾曲部97が撓んで反力を発生し、フィルムヒータ69を熱板67の背面89に密着させるため、第1ばね73、マグネットプレート71、フィルムヒータ69のアッセンブリを、収容部77内に固定支持させることができ、組立て時の取扱いが容易になる。
次に、前記矯正体11,13の後壁91の溝部95に、前記第2ばね75の係合部105を係合させ、第2ばね75の中央部103を矯正体11,13の後壁91に取り付ける。この取り付けは、後壁91の端部から差し込んで行うが、後壁91の中央部において、第2ばね75を中央部103に対向させ、こじり気味に嵌め込むこともできる。
前記第2ばね75が後壁91に取り付けられると、中央部103が前記マグネットプレート71の磁力により引かれ、第2ばね75の後壁91に対する位置決めを行うことができる。従って、第2ばね75を後壁91に対し自由に移動させ、移動位置で前記磁力により位置決めることができ、第2ばね75の位置決めを極めて容易に行うことができる。
[ヘアーアイロンの使用方法]
次に、毛髪に癖付けを行う際の前記ヘアーアイロン1の使用方法について説明する。
前記ヘアーアイロン1の使用に先立って、毛髪に第1剤、すなわちチオグリコール酸やシステイン等のメルカプト化合物(還元剤)を主剤とする水溶液にアンモニア、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等の塩基性物質を加えてpH8〜10に調整した液剤を塗布する。
この第1剤の塗布によって、毛髪中のケラチン蛋白質に含まれているシスチンのジスルフィド結合が還元されてメルカプト基として切断される。その後、毛髪を水洗し、順次ドライヤ等で乾燥させた後、加熱したヘアーアイロン1の矯正処理により毛髪に対しカールの癖付けを行う。
具体的には、温度制御装置によってフィルムヒータ69の温度制御が行われ、摂氏120度〜180度のなかから設定された温度にフィルムヒータ69が加熱制御される。挟持アーム7,9の把持部21,23を把持し、力点部25,27に親指と人差し指を当てるなどして力を加え、矯正体11,13の矯正面87の間に毛髪を挟み込む。これにより、設定温度に従って加温された一対の矯正面87の間に狭持された毛髪に対して急激な熱ストレスが与えられる。
このとき、マグネットプレート71がS極同士を対峙させて対面しているため、前記狭持アーム7,9の狭持動作により両矯正体11,13が近づくと、マグネットプレート71が相互に反発し合い、同時に第2ばね75が反発に応じて撓むことによってマグネットプレート71は互いに平行な位置関係となる。これにより、矯正体11,13の姿勢が修正され、一対の矯正面87間が平行な位置関係となる。
次いで、前記平行な位置関係を維持して挟持アーム7,9を毛先へと滑らせながら、狭持アーム7の方を内側にしてヘアーアイロン1を徐々に回転させる。これにより、毛髪に対して熱ストレスを連続的に与えながら人工的なカールの癖付けを確実に行うことができる。癖毛を伸ばしたり人工的なカールを直す場合は、ヘアーアイロン1の回転を行わずに、狭持アーム7,9を毛先へと滑らせればよい。
仕上げに、臭素酸ナトリウム、過酸化水素等の酸化剤の水溶液からなる第2剤を毛髪に塗布する。これにより、メルカプト基を酸化して毛髪に新たなジスルフィド結合を生じさせ、毛髪のカール癖等を確実に定着させることができる。
[矯正体の変形例]
なお、一対の矯正体11,13における各矯正面の形状に、図13,図14に示すような変形を加えたものを採用してもよい。
図13は、変形例に係るヘアーアイロンの、図6に対応する要部拡大断面図、図14は、変形例に係るヘアーアイロンの、矯正体を側面から視た説明図であり、(A)は矯正体の側面図、(B)はフィルムヒータの平面図、(C)はフィルムヒータの側面図、(D)は絶縁シートの平面図、(E)は絶縁シートの側面図、(F)はマグネットプレートの平面図、(G)はマグネットプレートの側面図、(H)は第1ばねの平面図、(I)は第1ばねの側面図である。
この変形例に係るヘアーアイロンと、前記実施例に係るヘアーアイロンと、の主な相違点は、一対の矯正体11,13における各矯正面の形状である。従って、前記相違点以外の共通な構成要素間に共通の符号を付し、その重複した説明を省略する。なお、図13中において、収容部77周辺に設けられる第2ばね75や芯材83等の構成部材など、変形例の説明に関与しない部材については、その図示を省略してある。
図13,図14(A)に示すように、一対の矯正体11,13における各矯正面87は、幅方向(紙面上下方向)中央に存する平坦面の両側に、第1矯正面87−1および第2矯正面87−2を備えている。
前記第1矯正面87−1は、図13,図14(A)に示すように、曲率の小さい曲げ面とされている。この第1矯正面87−1は、一対の第1矯正面87−1の間に毛髪を挟持して両面から給熱することによって、毛髪にカールの癖付けを行う際に用いられる。
これに対し、前記第2矯正面87−2は、図13,図14(A)に示すように、前記第1矯正面87−1と比べて曲率の大きい曲げ面とされている。この第2矯正面87−2は、一対の第2矯正面87−2の間に毛髪を挟持していずれか一方の面から給熱することによって、毛髪にストレートの癖付けを行う際に用いられる。
前記一対の矯正体11,13の収容部77内には、図14(B)〜(I)に示すように、フィルムヒータ69、絶縁シート70、マグネットプレート71、及び第1ばね73が、矯正面87に近い順序で相互に密着するように設けられている。
上述のように構成された第1,第2矯正面87−1,87−2を備えた変形例に係るヘアーアイロンによれば、カールの癖付けとストレートの癖付けの双方に対応可能な、機能性に優れたヘアーアイロンを得ることができる。
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、または技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うヘアーアイロンもまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
すなわち、例えば、矯正体11,13の一方又は双方を、先端側29,31に対し可動ではない固定式にしてもよい。マグネットプレート71や第1ばね73は省略してもよい。
また、本実施例では、毛髪に対してカールの癖付けを行う場合について説明したが、例えば、ストレートパーマ等の癖付けを行ってもよい。この場合、保持手段としては、ストレートパーマ用のものを用いればよい。
1 ヘアーアイロン
7,9 挟持アーム
11,13 矯正体
15,17 基端側
21,23 把持部
29,31 先端側
69 フィルムヒータ(発熱体)
70 絶縁シート
71 マグネットプレート
73 第1ばね
75 第2ばね
77 収容部
87 矯正面
87−1,87−2 矯正面
89 背面
111 電気抵抗体
113 絶縁被膜(ポリイミド樹脂)
115a,115b 一対の端子部
117 抵抗部
119 導通部
121 抵抗回路

Claims (5)

  1. 一対の挟持アームのそれぞれに設けられ相互に対向配置されて挟持動作で毛髪を矯正するための矯正体と、
    前記矯正体の矯正面を加熱するための発熱体と、
    を備えたヘアーアイロンにおいて、
    前記発熱体は、薄板状の電気抵抗体を絶縁被膜で被覆したフィルムヒータである、
    ことを特徴とするヘアーアイロン。
  2. 請求項1記載のヘアーアイロンであって、
    前記電気抵抗体は、金属の薄板から所定形状の抵抗パターンを切り出して構成される、
    ことを特徴とするヘアーアイロン。
  3. 請求項2記載のヘアーアイロンであって、
    前記金属は、ステンレスである、
    ことを特徴とするヘアーアイロン。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアーアイロンであって、
    前記絶縁被膜は、ポリイミド樹脂である、
    ことを特徴とするヘアーアイロン。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のヘアーアイロンであって、
    前記電気抵抗体を複数並列接続した抵抗回路を備える、
    ことを特徴とするヘアーアイロン。
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