JP2017000666A - ヘアーアイロン - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性に優れたヘアーアイロンを提供する。【解決手段】一対のアーム5,6の先端に設けたプレート50,60で毛髪を挟持し、プレート50,60を加熱するセラミックヒーターを備えたヘアーアイロン1において、プレート50,60をアーム5,6の先端側および両側面側に等しい幅Wを設けて支持する。この構成により、一対のプレート50、60の長手方向及び短手方向の両方から毛髪を挟持して施術することができ、操作性に優れたヘアーアイロンを提供できる。【選択図】図1

Description

本発明は、一対のアームに設けたプレートで毛髪を挟持し、このプレートを加熱するヒーターを備えたヘアーアイロンに関する。
従来、毛髪を挟む一対のアームに設けたプレートと、このプレートを加熱するために設けられるヒーターと、を備え、毛髪に所望の形状を付与する(スタイリングする)ヘアーアイロンが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のヘアーアイロンでは、毛髪の損傷を軽減するために従来から様々な工夫がなされている。
特開2013−154035号公報 特表2014−516742号公報
ところで、ヘアーアイロンは、施術者が被施術者の毛髪に望の形状を付与することができるように操作性に優れている必要がある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、操作性に優れたヘアーアイロンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、一対のアームの先端に設けたプレートで毛髪を挟持し、前記プレートを加熱するヒーターを備えたヘアーアイロンにおいて、前記プレートが前記アームの先端側および両側面側に等しい幅をあけて支持されていることを特徴とする。
この構成によれば、一対のプレートの長手方向及び短手方向の両方から毛髪を挟持して施術することができ、操作性に優れたヘアーアイロンを提供することができる。
また本発明は、上記ヘアーアイロンにおいて、前記プレートの裏にLED発光素子を備え、前記LED発光素子の光を前記アームの内部を通って前記アームの両側面側から出射させることを特徴とする。
この構成によれば、施術中にLEDを毛髪や頭皮に照射することができる。
また本発明は、上記ヘアーアイロンにおいて、前記アームに音波振動子を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、毛髪に所望の形状を付与し易くすることができる。
また本発明は、上記ヘアーアイロンにおいて、前記アームに振動センサーを設け、前記振動センサーにより放置状態が検知されたとき、前記ヒーターの加熱温度を抑制する制御部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、放置状態でヒーターが加熱され続けるのを防止することができる。
また本発明は、上記ヘアーアイロンにおいて前記アームに永久磁石を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、アームの周囲に磁界を発生させて、毛髪に静電気が発生するのを防止することができ、毛髪の損傷を軽減することができる。
また本発明は、上記ヘアーアイロンにおいて、前記プレートの表面がプラチナ層とチタン層で被覆されていることを特徴とする。
この構成によれば、毛髪とプレートとの摩擦抵抗を軽減し、毛髪の損傷を軽減することができる。
また本発明は、上記ヘアーアイロンにおいて、前記ヒーターへの通電量を微分制御し、前記プレートの温度を制御することを特徴とする。
この構成によれば、ヒーター温度を一定に維持することができると共に、ヒーター温度が所定の温度を超えることが無く、毛髪にダメージを与えることがないように温度制御することができる。
また本発明は、上記ヘアーアイロンにおいて、前記プレートの温度の変化を前記ヒーターの抵抗値の動きに基づいて検出することを特徴とする。
この構成によれば、プレートの温度変化を敏感に検出することができ、プレート温度が大きく変化する前に、温度制御を行うことができるため、使用中のヘアーアイロンのプレートの温度を一定に維持することができる。
本発明によれば、一対のアームの先端に設けたプレートで毛髪を挟持し、前記プレートを加熱するヒーターを備えたヘアーアイロンにおいて、前記プレートが前記アームの先端側および両側面側に等しい幅をあけて支持されているため、一対のプレートの長手方向及び短手方向の両方から毛髪を挟持して施術することができ、操作性に優れたヘアーアイロンを提供することができる。
本発明の実施形態に係るヘアーアイロンの斜視図である。 ヘアーアイロンの内部構成を示す断面図である。 一方のアーム部の内部構成を示す図であり、(A)は平面透視図、(B)は断面図である。 一方のアーム部の内部構成を示す断面図であり、(A)は先端部の断面図、(B)は中央部の断面部、(C)は根元部の断面図である。 プレートの構成を示す断面図である。 ヘアーアイロンの電気回路図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1に示すように、ヘアーアイロン1は、アイロン本体2と、アイロン本体2に接続された電源コード3と、を備えている。電源コード3は、不図示の電源プラグを備え、当該電源プラグを電源コンセントに接続することで、アイロン本体2に電源が供給される。
アイロン本体2は、一対のアーム5,6を備え、アーム5,6にはプレート50,60がそれぞれ設けられている。ヘアーアイロン1は、一対のアーム5,6に設けたプレート50,60で毛髪を挟持し、プレート50,60を電源コード3を介してアイロン本体2の供給した電源により加熱して、プレート50,60間に挟持された毛髪に所望の形状を付与するものである。例えば、ヘアーアイロン1は、毛髪の縮れを矯正するといった用途に好適に用いることができ、シスチンのジスフィルド結合を切断する薬液を毛髪に塗布した後に、加熱したプレート50,60間に毛髪を挟持して、毛髪の縮れを矯正するのに用いることができる。
アーム5,6は、樹脂材等の軽量で熱伝導性の低い材料で形成され、それぞれ基端部11(11A,11B)、把持部12(12A,12B)、先端部13(13A,13B)を有する。基端部11A,11Bは、軸部14により互いに回動可能に連結される。各アーム5,6の長手方向の中間部には、把持部12A,12Bが設けられる。把持部12A,12Bは、施術者がヘアーアイロン1を使用する際に把持する部分であり、施術者が持ちやすい適宜の太さ、及び形状に形成される。軸部14は、アーム5,6間の開き角度が、アーム5,6に力が加えられていない状態で、最大開き角度となるように、アーム5,6を互いに連結する。また、アーム5,6間の最大開き角度は、施術者がヘアーアイロン1を片手で保持し、かつアーム5,6の一方に親指を、他方に残りの指の何本かをかけてアーム5,6間の開閉操作を容易にできる適宜の角度に設定される。
アーム5,6の先端部13A,13Bには、プレート50,60が設けられている。プレート50,60は、毛髪を挟持する平板部59,69を有する。平板部59,69は、互いに対向する面が対向側から見て矩形板状に形成される。アーム5,6は、先端部13A,13Bにプレート50,60から先端側、及び、両側面側に張り出す張出部17A,17Bを有する。プレート50,60からアーム5,6の先端側に張り出す張出部17Aと、両側面側に張り出す張出部17B,17Bは、それぞれ等しい張り出し量で形成されている。つまり、プレート50,60は、アーム5,6の先端側および両側面側から等しい幅Wをあけてアーム5,6の先端部13A,13Bに支持される。
張出部17A,17Bは、プレート50,60で毛髪を挟持する際に、プレート50,60が被施術者の頭皮、顔、耳などに直接触れないように設けられる。
このように、本実施形態では、アーム5,6の先端および両側面に張出部17A,17Bを設けて、アーム5,6の先端側および両側面側に等しい幅Wをあけてプレート50,60を支持した。この構成により、ヘアーアイロン1を、毛髪の伸びる方向に対し、プレート50,60の長手方向を略直交させて平板部59,69間に毛髪を挟持して使用する他に、毛髪の伸びる方向に対して、プレート50,60の短手方向を略直交させて平板部59,69間に毛髪を挟持して用いることができる。このように、アーム5,6の先端側および両側面側に等しい幅Wをあけてプレート50,60を支持したため、ヘアーアイロンの操作方向に自由度を持たせることができるため、ヘアーアイロン1の操作性を向上することができる。
アーム5,6は、図2、図3に示すように、ヘアーアイロン1の組み立て時に対向する面が開口する中空状に形成され、当該開口がプレート50,60と、蓋体51,61とで塞がれる。アーム5,6は、先端部13A,13Bの中空内部に、セラミックヒーター21と、絶縁シート22と、マグネットプレート23と、マグネット押さえばね34と、を備えている。
プレート50,60は、アルミニウム、チタン、セラミック、金、プラチナ等の軽量で熱伝導性に優れた材料から形成される。本実施形態のプレート50,60は、アルミニウム合金から形成した基材の表面を研磨し、研磨した表面に、銅の薄膜、ニッケルの薄膜、チタンの薄膜、及び白金の薄膜を順に被覆する表面処理を施したプラチナチタンプレートである。この構成によれば、毛髪に直接触れるプレート50,60の表面に施した表面処理により、毛髪との間の摩擦抵抗を低減し、毛髪の損傷を軽減することができる。また、プレート50,60の表面に、銅、ニッケル、チタンや白金を被覆する表面処理を施すことで、表面に毛髪が接触するなどの外乱が生じた際の温度の低下を穏やかにすることができ、プレート50,60の温度制御をし易くすることができる。
図3、図4は、一方のアーム5の先端部13Aの内部構成を示す図である。図5は、プレート50,60と、セラミックヒーター21と、絶縁シート22と、マグネットプレート23と、マグネット押さえばね34との配置構成を示す図である。プレート50,60の背面側には、図5に示すように、一対の係合片部61がプレート50の長手方向に沿って一体に設けられる。一対の係合片部61の間には、収容部52が設けられ、収容部52にセラミックヒーター21と、絶縁シート22と、マグネットプレート23と、マグネット押さえばね34とが収容される。
プレート50,60の平板部59,69の背面には、セラミックヒーター21が配設されている。セラミックヒーター21は、背面側から平板部59,69に熱を伝えるヒーターである。セラミックヒーター21は、矩形薄板状に形成され、電源コード3に電気的に接続されて発熱する。セラミックヒーター21の温度は、把持部12Bに設けられたコントロールパネル8への操作で所定の温度に設定可能に構成される。セラミックヒーター21の温度は、例えば、50℃、80℃、180℃の3段階に設定可能に構成され、コントロールパネル8には、現在選択されている設定温度を点灯により示すLEDが設けられている。また、コントロールパネル8には、温度設定ボタンの他に、電源ボタンや、後述するLED26の点滅を操作する操作ボタンが設けられている。なお、本実施形態では、プレート50,60を加熱するヒーターとしてセラミックヒーター21を用いているが、セラミックヒーター21のほかに、例えばカーボンやシリコン、アルミなどの面状発熱体を用いても良い。
収容部52には、セラミックヒーター21の背面側に絶縁シート22を介して配設されたマグネットプレート23と、マグネットプレート23を平板部59,69側に付勢するマグネット押さえばね34とが収容される。絶縁シート22は、シート状の電気絶縁体であり、セラミックヒーター21の電気絶縁性を補助する。マグネットプレート23は、磁力が10000ガウス以上の永久磁石であり、平板部59,69相互で同極側が対向するように配設される。このように、プレート50,60の背面側にマグネットプレート23を配設することで、プレート50,60の周囲に磁界を発生させて、毛髪に静電気が発生するのを防ぐことができる。また、プラチナチタンプレートとして構成されたプレート50,60の背面側にマグネットプレート23を配設することで、プレート50,60の周囲にマイナスイオンを発生させることができ、周囲環境の改善を実現するとともに、保湿効果により、毛髪のダメージを和らげることができる。
マグネット押さえばね34は、板ばねで形成され、マグネットプレート23を収容部52内において、セラミックヒーター21の背面方向に付勢し、セラミックヒーター21を平板部59,69の背面に密着させるとともに、マグネットプレート23を安定支持する。また、マグネット押さえばね34は、同極が対向配置されたマグネットプレート23,23の相互の磁性による反力で撓まない程度のばね定数を持つように構成されている。
アーム5の先端部13Aは、図4に示すように、中央部Mが上方に凸な曲線形状の断面アーチ状に形成される。なお、図4においては、セラミックヒーター21、絶縁シート22、マグネットプレート23、及びマグネット押さえばね34の図示を省略している。先端部13Aには、図4(B)に示すように、アーチの内側にプレート50を保持するプレートホルダー27が設けられる。プレートホルダー27は、プレート50の係合片部61と係合し、プレート50を保持する保持片部32を備える。プレートホルダー27はアルミニウム合金等の軽量の金属から形成される。プレートホルダー27は、先端部13Aの長手方向に亘って延在し、後述するホルダー用板ばね28,29を介して、先端部13Aの内側に固定される。保持片部32は、プレートホルダー27の中央部に少なくとも1つ設けられる構成であっても良いし、プレートホルダー27の長手方向に沿って複数箇所に設けられる構成であっても良い。なお、図示は省略するが、他方のアーム6の先端部13Bにプレート60を保持する構成についても、一方のアーム5と同様に、係合片部61をプレートホルダー27により保持する構成である。
先端部13Aの内壁面16には、中央部Mにアーム5の長手方向に沿ってLED基板25が設けられる。LED基板25には、長手方向に沿ってLED26が複数設けられている。LED26には、光源としてのLED発光素子とレンズとが一体に構成された砲弾型のLEDを好適に用いることができる。LED基板25には、赤色光を発光するLED26Aと、青色光を発光するLED26Bと、緑色光を発光するLED26Cと、が設けられ、LED26A、LED26B、LED26Cがそれぞれ複数個設けられている。
図4(A)は先端部13Aの先端側、図4(C)は先端部13Aの基端側の断面図である。なお、アーム6の先端部13Bの内部構成は、アーム5の先端部13Aの内部構成と同様であっても良いし、あるいは、LED基板25及びLED26を備えない構成であっても良い。アーム5,6両側端には、プレート50,60の両側面側の端との間に隙間Gが形成されている。アーム5,6の内側には、アーム5,6の内壁面16に沿って中央部Mから隙間Gに連通する空間Pが設けられる。隙間G及び、空間Pは、先端部13A,13Bの長手方向に亘って延在する。
LED基板25に設けられたLED26の発光は、先端部13Aの内壁面16で拡散反射されて、空間Pから隙間Gを介してアーム5の外部に照射される。つまり、アーム5,6両側端と、プレート50,60の両側面側の端との間の隙間Gは、LED26の照射開口として構成され、この照射開口たる隙間GからLED26の発光は、プレート50,60間に挟持された毛髪に照射される。赤色光を発光するLED26Aが点灯された場合、赤色光の発光により、被施術者の毛髪に育毛を促進する効果を与えることができる。青色光を発光するLED26Bが点灯された場合、青色光の発光により、被施術者の毛髪や頭皮を殺菌する効果を与えることができる。また、緑色光を発光するLED26Cが点灯された場合、緑色光の発光により、頭皮のストレス軽減や水分保持を促進する効果を与えることができる。LED26A、LED26B、LED26Cの点灯は、それぞれ不図示の点灯スイッチでオン、オフすることができるように構成されていてもよい。また、LED26A、LED26B、LED26Cの点灯を短時間の周期的制御によりそれぞれ点滅させて、各色の発光により効果を促進することができる構成であっても良い。
このように、本実施形態では中央部Mが上方に凸な曲線形状の断面アーチ状に形成されたアーム5の中央部Mに長手方向に沿って複数のLED26を設けたため、ヘアーアイロン1を大型化することなく、LED26を設けることができる。また、アーム5の中央部Mに設けたLED26の光をアーム5の内壁面16で拡散反射させて、アーム5,6両側端と、プレート50,60の両側面側の端との間の隙間Gから毛髪に照射させるため、プレート50,60間に挟持された毛髪に均等にLED26の光を照射することができる。
アーム5,6の先端部13A,13Bには、プレートホルダー27を付勢保持するホルダー用板バネ28,29が螺子などの固定具31によって固定される固定孔30が先端側及び基端側に設けられる。先端部13A,13Bの先端側に配設されるホルダー用板バネ28は、1枚の板バネから構成され、内壁面16と、プレートホルダー27との間に介設される。先端部13A,13Bの基端側に配設されるホルダー用板バネ29は、2枚の板バネから構成され、内壁面16と、プレートホルダー27との間に介設される。ホルダー用板バネ28,29は、プレート50,60の平板部59,60間に毛髪を挟持した際に、毛髪を挟持する力の掛かり具合を弾性的に調節する役割を果たす。
ヘアーアイロン1は、一方のアーム5の把持部12Aに、音波振動を発生させる音波振動子24が設けられている。音波振動子24は、約10MHzの音波振動を発生させ、この音波振動をアーム5,6を介して、プレート50,60の対向する領域に与える。音波振動子24により音波振動を発生させることで、毛髪に所定の周波数以上の振動を与え、毛髪へ水分を浸透させやすくしたり、毛髪に所望の形状を付与しやすくしたりすることができる。音波振動子24は、施術者が、例えば、把持部12Aの外側面に設けられた不図示のスイッチを操作することで、オン/オフの操作を行える構成であっても良い。この構成によれば、簡単な操作で音波振動子24を振動させて、毛髪へ水分を浸透させやすくしたり、毛髪に所望の形状を付与しやすくしたりすることができる。
また、ヘアーアイロン1には、図6に示すように、振動センサー40が設けられる。振動センサー40には、加速度センサーや、ジャイロセンサーを用いることができ、ヘアーアイロン1の動きを検知する。ヘアーアイロン1は、電源がオンの状態で、振動センサー40により所定時間以上(本実施形態では15分間)動きが検知されなかった場合、つまり、ヘアーアイロン1が所定時間以上使用されずに放置される放置状態となった場合には、セラミックヒーター21の温度を所定の温度(本実施形態では60℃)まで下げる制御が行われる。この構成によれば、ヘアーアイロン1が電源がオンの状態で所定時間以上放置された場合には、セラミックヒーター21の温度を所定温度まで下げる制御を自動的に行うため、電力の余分な消費を抑え、エコ安全動作を実現することができる。
また、ヘアーアイロン1は、プレート50,60の温度を一定に保つために、温度制御部100と、温度検知部110とを備える。本実施形態では、ヘアーアイロン1のCPU15(制御部)が温度制御部100として機能する。温度検知部110は、各プレート50,60に設けられたサミスタ111と、セラミックヒーター21の電気抵抗値を検出する抵抗値検出部112とから構成される。本実施系形態では、ヘアーアイロン1のCPU15が、抵抗値検出部112として機能する。CPU15は、サミスタ111が検出した各プレート50,60の温度と、抵抗値検出部112が検出したセラミックヒーター21の電気抵抗値とに基づいて、プレート50,60の温度を制御する。
プレート50,60間に毛髪を挟持した際に、プレート50,60の温度は通常急激に降下する。しかしながら、ヘアーアイロン1のプレート50,60の温度が、使用中に一定に維持されなければ、処理される毛髪の部分におけるスタイリングの品質が不十分になる場合がある。また、温度制御の途中で、ヘアーアイロン1のプレート50,60の温度が所定の温度より高くなった場合には、毛髪にダメージを与えかねないという問題がある。本実施形態では、CPU15は、抵抗値検出部112が検出したセラミックヒーター21の電気抵抗値の変化に基づいて、微分時間を短く設定した微分制御によりプレート50,60の温度を一定に保つ制御を行う。CPU15は、セラミックヒーター21の電気抵抗値の変化の傾斜に比例した追加量を追加して温度調整する制御を行う。
この構成によれば、セラミックヒーター21の電気抵抗値の変化に基づいて温度制御を開始するため、プレート50,60の温度が実際に降下し始める前に、温度制御を開始することができ、プレート50,60の温度を一定に保つように制御することができる。また、微分時間を短く設定した微分制御によりプレート50,60の温度を制御するため、プレート50,60の温度が設定温度より高くなるのを防ぎ、且つ、速やかに設定温度に戻るように温度を制御することができる。よって、ヘアーアイロン1のプレート50,60の温度が、使用中に一定に維持するように制御することができ、毛髪のスタイリングの品質を向上することができる。また、温度制御の途中で、ヘアーアイロン1のプレート50,60の温度が所定の温度より高くなることがなく、毛髪に損傷を与えることなくスタイリングを行うことができる。なお、本実施形態のヘアーアイロン1は、設定温度に対して約1℃の温度変化の範囲でプレート50,60の温度を制御することができるように構成されている。また、ヘアーアイロン1は、コントロールパネル8に、CPU15による設定温度に対する温度制御が実行中であり、プレート50,60の温度が設定温度となっていない状態を点滅により報知するLEDを備える構成であっても良い。
さらに、温度検知部110は、サミスタ111を備え、当該サミスタ111は、特にプレート50,60の温度が所定以上に上昇した場合に、セラミックヒーター21への通電を強制的に停止し、プレート50,60が過熱されるのを防ぐために設けられる。この構成によれば、プレート50,50が所定以上の温度になり、毛髪に損傷を与えるのを防ぐことができる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、一対のアーム5,6の先端に設けたプレート50,60で毛髪を挟持し、プレート50,60を加熱するセラミックヒーター21を備えたヘアーアイロン1において、プレート50,60がアーム5,6の先端側および両側面側に等しい幅Wをあけて支持されているため、ヘアーアイロン1の操作方向に自由度があり、一対のプレート50,60の長手方向及び短手方向の両方から毛髪を挟持して施術することができ、操作性に優れたヘアーアイロン1を提供することができる。
また、本実施形態によれば、プレート50,60の裏にLED26を備え、LED26の光をアーム5,6の内部を通ってアーム5,6の両側面側の端に設けられた隙間Gから出射させるため、アーム5,6内部の余剰空間を用いてヘアーアイロン1を大型化することなくLED26を配設することができる。そして、LED26を毛髪や頭皮に照射することにより、毛髪に、育毛を促進する効果、毛髪や頭皮を殺菌する効果、頭皮のストレス軽減や水分保持を促進する効果等、様々な効果を与えることができる。
また、本実施形態によれば、アーム5,6に音波振動子24を設けたため、毛髪の整形過程において、毛髪への薬液の浸透を助け、プレート50,60の温度上昇との相乗効果により、毛髪に所望の形状を付与し易くし、毛髪への理想的な処理を可能にすることができる。
また、本実施形態によれば、アーム5,6に振動センサー40を設け、振動センサー40により放置状態が検知されたとき、セラミックヒーター21の加熱温度を抑制する制御部15を備えた。この構成によれば、放置状態でセラミックヒーター21が加熱され続けるのを防止することができ、無駄な電気消費を抑え、エコ安全動作を実現することができる。
また、本実施形態によれば、アーム5,6に永久磁石であるマグネットプレート23を設けたため、アーム5,6の周囲に磁界を発生させ、プレート50,60間に挟持される毛髪に静電気が発生するのを防ぐことができ、毛髪に損傷を与えるのを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、プレート50,60の表面がプラチナ層とチタン層で被覆されているため、毛髪とプレート50,60との摩擦抵抗を軽減し、毛髪の損傷を軽減することができる。また、表面をプラチナ層とチタン層で被覆したプレート50,60の背面にマグネットプレート23を配設することで、プレート50,60の周囲にマイナスイオンを発生させることができ、周囲環境の改善を実現するとともに、保湿効果により、毛髪のダメージを和らげることができる。
また、本実施形態によれば、セラミックヒーター21への通電量を微分制御し、プレート50,60の温度を制御するため、プレート50,60の温度が設定温度より高くなるのを防ぎ、且つ、速やかに設定温度に戻るように温度を制御することができる、毛髪にダメージを与えることなく、毛髪のスタイリングの品質を向上することができるように、温度制御することができる。
また、本実施形態によれば、プレート50,60の温度の変化をセラミックヒーター21の抵抗値の動きに基づいて検出するため、プレート50,60の温度変化を敏感に検出することができ、プレート温度が大きく変化する前に、温度制御を行うことができ、使用中のヘアーアイロン1のプレート50,60の温度を一定に維持し、毛髪のスタイリングの品質を向上することができる。
1 ヘアーアイロン
2 アイロン本体
3 電源コード
5、6 アーム
13A、13B 先端部
15 CPU(制御部)
21 セラミックヒーター(ヒーター)
22 絶縁シート
23 マグネットプレート(永久磁石)
24 音波振動子
25 LED基板
26、26A、26B、26C LED(LED発光素子)
40 振動センサー
50、60 プレート
110 温度検知部
112 抵抗値検出部
G 隙間
M 中央部

Claims (8)

  1. 一対のアームの先端に設けたプレートで毛髪を挟持し、前記プレートを加熱するヒーターを備えたヘアーアイロンにおいて、
    前記プレートが前記アームの先端側および両側面側に等しい幅をあけて支持されていることを特徴とするヘアーアイロン。
  2. 前記プレートの裏にLED発光素子を備え、前記LED発光素子の光を前記アームの内部を通って前記アームの両側面側から出射させることを特徴とする請求項1に記載のヘアーアイロン。
  3. 前記アームに音波振動子を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のヘアーアイロン。
  4. 前記アームに振動センサーを設け、前記振動センサーにより放置状態が検知されたとき、前記ヒーターの加熱温度を抑制する制御部を備えたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載のヘアーアイロン。
  5. 前記アームに永久磁石を設けたことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載のヘアーアイロン。
  6. 前記プレートの表面がプラチナ層とチタン層で被覆されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載のヘアーアイロン。
  7. 前記ヒーターへの通電量を微分制御し、前記プレートの温度を制御することを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載のヘアーアイロン。
  8. 前記プレートの温度の変化を前記ヒーターの抵抗値の動きに基づいて検出することを特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載のヘアーアイロン。
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