JP2014516742A - 動的及び最適ヘアスタイリング温度制御のための方法及びヘアケアツール - Google Patents

動的及び最適ヘアスタイリング温度制御のための方法及びヘアケアツール Download PDF

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Abstract

髪をスタイリングするための方法及びヘアツールであって、該ヘアツールは、少なくとも一つの加熱素子と、前記加熱素子と関連付けられて前記加熱素子の温度を制御する温度調整装置と、前記加熱素子の温度を測定するための温度センサと、前記温度調整装置と動作的に接続された補償手段であって、髪の一房をスタイリングする際に前記加熱素子が受ける温度の下降又は上昇を補償するための補償手段とを備える。前記ヘアツールはさらに、ヘアツールの動作的特徴を制御して、前記髪の一房を分析し、前記髪の一房のために計算された最適スタイリング温度に前記ヘアツールを設定する方法を実行するプログラム可能な電子制御装置を含む。

Description

関連出願の参照情報:本願は、2011年6月13日に出願された米国仮特許出願第61/496,424号及び2012年6月2日に出願された米国仮特許出願第61/654,870号に関連するとともにそれらの優先権を主張する。上記で特定された基礎出願のそれぞれの開示全てをここに援用して本文の記載の一部とする。
多くのヘアケア又はヘアスタイリングツール(整髪ツール)/装置/機器(集合的に「ヘアツール」と称する)は熱を利用して髪を乾燥すること、髪を真っ直ぐにすること、髪をカールすること、及び縮毛を行うこと等により、髪が新たな装いを帯び又は所望のヘアスタイルとなることを助ける。熱は髪に対して、ブロードライヤもしくは専用スタイリングブラシを用いて温気を髪に吹き付けることによって、又はヘアアイロン、ホットカーラー、もしくはその他のヘアセットツールを用いて熱を髪に直接与えることによって、与えられ得る。いくつかのヘアスタイリングツールには、熱を髪に与えることに加えて、蒸気、超音波、又は活性化されたヘアトリートメント化合物の分配が組み込まれている。これらのヘアツールに共通していることは、それらのエネルギー又はトリートメント化合物の分配が、単一且つ予め設定された所定の、例えば温度もしくはエアフロー速度によって制御されているか、又はヘアツール製造業者による所定の推奨に基づいた、複数の使用可能な一般的な設定から選択を行うユーザーによって制御されているということである。一般的に、ヘアアイロンは熱の助けを借りて多様な種類のヘアスタイルを形成するための、広く用いられているヘアツールである。使用時において、平坦なプレート(フラットプレート)のように形成されているか又は円筒もしくは棒(ロッド)の側面のように湾曲した表面として形成された加熱素子(加熱性素子)は、熱を伝達し、一房又は一よりの髪をスタイリングするために髪に接触して配置される前に、比較的高温に熱せられる。
フラットプレートタイプのヘアアイロンは髪をまっすぐにするために有利であるが、湾曲面タイプのヘアアイロンは髪をカールさせるために好適である。加熱素子は一般的にその一部分の上に髪を密接に保持して髪の成形を都合よく行うとともに髪と加熱素子との間に熱を効率的に伝達する手段を備えている。従来の、プレート型のヘアアイロンは一対の上下アーム(筐体又は外被)であって、組立体(アセンブリ)がヒンジ軸を中心に所定角度で回動するように互いに連結されており、ヒンジ、バネ等の要素がアームの長手方向端部に設けられている、一対の上下アームを含んでいる。さらに、複数のヒータープレート(加熱素子)が、上下アームの、長手方向においてヒンジと反対側の内面(すなわち、対向面)に、熱を伝達してこれらヒータープレート間に髪が掴まれた状態で髪が成形されるように備えられている。さらに、複数の内側カバーが、外部の電源からヒータープレート側部に取り付けられたヒーターのような電気機器へと延在する導電性ワイヤー、及び制御回路又は回路基板を覆うように、ヒンジに隣接する上下アームの内面に備えられてよい。加熱素子(ヒータープレート)は、髪と接触する面と反対側の面にヒーターが備えられて、熱を生成するとともにヒータープレートに熱を伝達させるように構成されている。ここで、アーム又は筐体に取り付けられる際に、ヒーター及びヒータープレートは、耐熱合成樹脂で形成されたホルダに取り付けられるという方法でアームと直接接触しないように取り付けられ、ホルダは別個に筐体内へと挿入される。ユーザーの髪の一房に対してスタイリング動作を行う際には、ヘアアイロンの二つのアームは、髪の一房を加熱素子に接触させて二つのアーム間にぴったり収められるように開かれる。次いでアームは、髪の一房をアーム間に保持し、例えば、ヘアアイロンを髪の房の端部に向けて下方にスライドする、すなわち頭皮から離れるようにスライドするスタイリング動作を開始するために閉じられる。このような位置において、髪の一房は、スタイリングに要する時間にわたり前記加熱素子によって発せられる熱の下におかれ、その後アームが開く事によって解放される。この髪の一房をスタイリングする動作の終わりには、所望の美的効果又はスタイリング効果を得るために、同じ髪の一房に対してさらなるスタイリング動作を行ってもよいし、新たな髪の一房に対して一回又はそれ以上のスタイリング動作を行ってもよい。
図1は従来のフラットアイロン1の、開放位置における斜視図を示す。図1において、フラットアイロン1は第1加熱素子110を備えた第1アーム100と、第2加熱素子130を有する第2アーム120であって、第1及び第2アーム100、120を互いに対して離間及び接近するようにそれぞれ動かすことによってフラットアイロン1の開放及び閉鎖が可能となるように、第1アーム100とヒンジ140によって接続された第2アームと、加熱素子110及び130と関連しそれらの温度を調整するための温度調整手段であって、加熱源(図示されていない)及びアーム100、120に設けられた温度センサ(図示されていない)を有する温度調整手段とを有している。フラットアイロンは、加熱素子110、120の温度を補償するために温度調整手段に作動的に接続された補償手段を有し得る。補償手段は、アーム100、120の開放/閉鎖状態を検出するための検出器150、160を有し得て、検出器150、160がアーム100、120の閉鎖状態を検出した時に温度調整手段が加熱素子110、130の温度を調整するように温度調整手段を制御するように適合されている。
ロッド又は円筒型の加熱素子が髪に接触して髪をカールする円筒型のヘアアイロン(カールアイロン)の本体は、本体を長手方向に見た場合、手で保持されるグリップ部と、加熱のために髪と接触するロッド又は円筒型の加熱部とを、一般的に備えている。加熱部の間に髪を固定的に付着させるために、締め具(クランプ)をヒンジやネジなどを用いて本体に取り付けてよい。クランプは、グリップ部側の一部分が手で強く保持され、又は保持状態から解放された時に、グリップ部の残りの部分がレバー方式で加熱部から遠ざかるように、又は加熱部に近づくように操作される。
図2は従来のカールアイロン2の斜視図である。カールアイロン2は、電気コード220に接続された終端部210を備えるハンドル部200と、筒又は円筒ロッド240及び髪を筒240に対して位置決めするためのクランプ250を有するスタイリング部230とを有する。カールアイロンのハンドル部200は、オン/オフスイッチ270、オン/オフ表示器275、及び温度特性選択スイッチ280を含む特徴を有するコントロールパネル260を収納している。温度特性選択スイッチによって、ユーザーはカールアイロンのための所望の出力温度を選択及び制御することが可能となる。
上記及びその他の熱補助型ヘアツールを用いた熱補助型のスタイリングは、残念ながら、ユーザーの髪をおよそ華氏302度(摂氏約150度)を超える温度で過度の熱に晒すことによって、髪を過度に乾燥させるとともにダメージを与える可能性がある。さらに、一般的なヘアツールのスタイリング設定又は、予め設定されたツール設定を選択するためのユーザーに対する推奨は、製造業者によって前もってテストが行われた異なる種類の髪の一般的な特性に基づいているために、個々のユーザーひとりひとりのために具体的にカスタマイズされたものではない。例えば、下記の表は、従来のヘアフラットアイロンに用いられる、髪の種類に基づいた典型的な所定の推奨である。
Figure 2014516742
可変加熱設定を備えた従来のヘアアイロンの取扱説明書は、一般的に、堅い髪には華氏370度より高い(摂氏約187.78度よりも高い)温度を用いることを推奨している。このような製造業者による予め定められた推奨スタイリング設定は、個々のユーザーひとりひとりが髪の種類の自己診断を行うことに依存しているが、このような自己診断は本質的に不正確であるとともに的確ではない。また多くの場合、この推奨スタイリング設定は個々の特定ユーザーの固有のニーズにとって適切なものではない。
さらに、大抵の人は髪の種類を記述する様々な用語について通じてはおらず、髪を太い又は細い、及び縮毛又は直毛という観点でのみ考えているに過ぎず、質感、密度、ウェーブパターン、弾力性(柔軟性)、間隙率などの観点は考慮していない。その結果、多種多様な髪の種類が存在する。加えて、髪の種類を分析するということは比較の問題であり、大抵の人はこれを行う適切な訓練を受けておらず、例えば、自分の髪の種類を正しく特定していないために、必然的に、自分の髪の毛に最終的にはダメージを与えてしまう間違ったスタイリング設定を選択及び適用するユーザーもいる。ユーザーの髪が髪の種類の異なるカテゴリーの中間に該当するような場合(例えば、やや堅めの髪の場合)であって中間のスタイリング設定がユーザーに知られていないか又は特定のツールにおいては利用出来ない場合には、結果として、髪の種類を分析することが更に不確実なものとなってしまう。このように髪の状態が異なるがゆえに、一般的なスタイリング設定の推奨を用いることはユーザーの髪にとって有害であると考えられる。例えば、特定の髪の種類に対して一般的に適切であると考えられているヘアツールの温度設定は、往々にして同じ髪の種類の特定のユーザーには用いられるべきでは無く、そして適切ではない。例えば、当該ユーザーの髪が剛毛で且つ極めてもろくダメージを受けている(痛んでいる)場合には、強く、健康で剛毛な髪に適したトリートメント又は温度設定によって多大な影響を受けてしまうであろう。加えて、ユーザーの自己診断又は認識に基づいて自ら温度設定を選択することをユーザーに許容することは、結果として髪がより痛むことになってしまうと考えられる。なぜならば、多くのユーザーはより高い温度設定によってスタイリングの出来がより良くなると誤って信じており、そしてそれゆえに、ヘアツールの温度設定を、例えば髪にさらなるダメージを与えると考えられる華氏320度(摂氏約160度)よりも高く上げてしまうためである。
さらに、フラットアイロンやカールアイロンなどの従来のヘアツールを用いて髪の房(ヘアロック)をスタイリングする工程において、アームの加熱素子又はプレートの温度は、加熱素子から熱が、周囲温度を有する髪の房に伝達され、吸収されるにつれ、温度が下降するか又は冷却効果の影響を受ける。このような冷却効果は、ヘアツール装置が髪の房自体に沿って動き、髪の房のまだスタイリングされていない新たな部分に連続的に接触するにつれ、徐々に高まっていく。その結果、髪の房のスタイリングの品質は髪の房のスタイリング中に一定ではなく、髪の房のスタイリング工程又はセッションが行われる間に徐々に劣化していく。これは、上記のようなヘアスタイリングツールが髪の房の最上部(頭皮に最も近い部分)から髪の房の最下部(端部)に向けて用いられているためである。その結果、髪の房の端部、すなわち最後にスタイリングされる髪の房の部分におけるスタイリングの品質は一般的に不十分なものとなる。ユーザーが自ら選択した温度設定を維持するために、従来のヘアツールは、スタイリングセッションが行われる間を通じて、使用される温度がユーザーが選択した所望の温度設定に確実に近くなるように、熱を調整して冷却効果を補償する。換言すれば、髪の房のスタイリング動作全体にわたって、加熱素子の温度は基本的に一定に維持されること(又は、少なくとも所定の値の範囲内にあること)が一般的に重要である。このことは、例えば、端部も含めた髪の房の長さ全体にわたって、実質的に均一なスタイリングを行う上で特に重要であるとともに、2つの連続したスタイリング動作間の待ち時間を低減する上でも特に重要である。しかしながら、もしもユーザーによって選択され且つヘアツールによって維持される温度が最適ではないか又は髪にダメージを与えるものであった場合(すなわち、華氏約302度(摂氏約150度)よりも高い温度であった場合)、そのような最適ではない又はダメージを与えるスタイリング温度を維持することは、大半のユーザーにとって好ましいものではないであろう。
ヘアスタイリングツールであって、スタイリングセッションの前及び/又は最中にユーザーの髪の状態を正確に判定可能であるとともに、次いで自身を、検出されたユーザーの髪の条件及び/又は周囲温度条件(例えば、相対湿度や温度等)に基づいた、ユーザーの髪特有の理想的スタイリング温度に自動的に設定可能なヘアスタイリングツールが必要とされている。従来のヘア診断ツールを用いることでは検出されない、特定の動的に変化する条件がユーザーの髪のスタイリング設定を適切に決定するために有益であることが見いだされている。これらの動的に変化する髪の条件は、間接的又は直接的に計測可能であり、ユーザーの髪から取得されるリアルタイム動的データを提供するために用いられてよい。リアルタイム動的データは、取得された後に即座に且つ自動的に実行されて、最適ツールスタイリング設定(例えば、最適温度設定)を、スタイリングトリートメントセッション又はスタイリングトリートメント動作の直前及び/又はその間におけるユーザーの髪特有の条件に調節する。
様々な例示的実施例が本文で議論され且つ意図されているが、本開示は特定の多種多様な情況(コンテクスト)において具現化可能な数多くの概念を提供する。本文で議論される具体的な実施例はそれゆえに、最終的に請求項に記載されている本発明を製造するための及び使用するための具体的な方法を単に例解するのみであり、本発明を何ら制限するように意図されたものではない。従って、議論を平易にするために、ヘアアイロンの実施例が例示的な実施例として下記に記載されており、例示的な実施例の具体的な記載は本文に開示された例示的な実施例を制限するように意図されたものでは無い。従って、本文で記載されたヘアアイロンの実施例に加えて、カールアイロン、縮毛アイロン、螺旋型アイロン又はバー、カールアイロンスタイリングブラシ、温気スタイリングブラシ、ホットカーラー又はその他のヘアセットツール等のその他のヘアスタイリング機器もまた、本開示によって意図されている。
さらに、全ての計測値は近似値であるとともに、説明のために提供されたものであることが理解されるべきである。本文で記載されたものに類似又は均等な方法及び材料が本開示の実施又はテストのために使用可能ではあるが、好適な方法及び材料は以下に記載されている。本文において言及された全ての出版物、特許出願、特許及びその他の参照文献は、参照によりそれらの開示全文を援用して本文の記載の一部とする。係争の場合には、用語の説明を含む本明細書が優先されるであろう。加えて、材料、方法及び/又は例はあくまで例解的なものであって本発明を制限することを意図していない。
概して、ヘアスタイリングのための例示的な方法及びヘアツールは少なくとも一つの加熱素子と、前記少なくとも一つの加熱素子と関連付けられて加熱素子の温度を制御する温度調整装置と、前記加熱素子の温度を測定するための温度センサと、髪の房をスタイリングする際に前記加熱素子が受ける温度低下又は温度上昇を補償するために前記温度調整装置と作動的に接続された補償手段と、を備える。前記ヘアツールはさらに、プログラム可能な電子制御装置を備え、該電子制御装置は、前記ヘアツールの動作的特徴を制御して、前記髪の房を分析して前記髪の房のために計算された最適スタイリング温度に前記ヘアツールを設定するための方法を以下に記載されるように実行する。
いかなる理論に拘束されることは所望しないが、髪が高温ガラスのように流れ始め、髪のスタイリングが可能となる、髪の「ガラス転移相」に達するために必要とされている温度は髪の繊維の湿気(即ち、水分含有量)に比例すると観察されている。髪の繊維内の水分含有量が増加するにつれ、ガラス転移相温度に達するために必要される温度は下降し、それによって髪を比較的低い温度でスタイリングすることが可能となる。具体的には、スタイリング中に個人の髪において必要な湿気を維持及び/又は利用するために、例示的なヘアツールの実施例は個人の髪を分析し、次いで、この分析に基づいて、可能な限り最も低い温度を用いて、最適且つ正確な結果をもたらすように、又は最小限のスタイリング時間で考えられ得る最大限のパフォーマンスが得られるように、ヘアツールの温度設定を自動的に調節する。従来のヘアアイロン又はカールアイロンの加熱素子(例えば、プレート又は加熱された筒)において特定の温度変化(デルタ)又は温度変化率を測定することは、髪にダメージを与えることなく効率的且つ効果的にスタイリングを行うために最適な最低温度(「最適温度設定」、「最適スタイリング設定」又は「最適設定」としても知られている)を得るために、どの程度ヘアツールの温度を調節するかを決定するために有益であることが見出された。加熱素子におけるそのような温度変化を測定することによって、例示的なヘアツールは、スタイリングされている髪に直接接触して温度、湿分又はその他の要因を測定して髪の湿気を決定(判定)する個別の電極又はその他の検知手段を含有するように構成される必要が無くなり、それによってヘアツール全体のデザインを、部品数のより少ない簡略なものとすることが出来るとともにその信頼性及び保守容易性を向上させることが可能となる。これまでは、そのようなヘアツールは知られていなかった。
例示的な実施例において、人間又は動物の髪の毛のようなケラチンベースの繊維を動的にスタイリングするためのヘアツールが提供されており、該ヘアツールは自動的に(例えば、プロセッサによる制御を介して)ユーザーの髪の固有及び具体的なスタイリング上のニーズを診断及び特定することが出来るとともに、そうすることによってスタイリング時に、ユーザーのためにカスタマイズされた、スタイリング時のユーザーに特有の最適スタイリング設定(例えば、温度)に自身を調整することができる。すなわち、ユーザーによるしばしば不完全な自己診断の必要性無しに、自身を調節することが出来る。例示的なヘアツールはまた、好適な従来の回路、マイクロプロセッサ、CPU(中央処理装置)、及びメモリによって構成されて、例えば、湿気のレベルが比較的に低い状態が存在すると思われる場合に、水分を追加するためのヘアケアトリートメント化合物の適用等の追加のトリートメントをユーザーに推奨する目的で、スタイリングセッション時に計測され集められたデータを提供又は分析し得る。
回路基板がアーム又はハンドル内に設けられて、少なくとも一つのボタン、サーミスタ、マイクロプロセッサ、少なくとも一つの液晶ディスプレイ、電圧調整装置、音声ブザー、及び線間電圧制御装置と電気的に通信されてよい。該マイクロプロセッサは、前記加熱素子において計測された温度変化に応じて、加熱素子(例えば、ヒータープレート又は円筒ロッド)の温度をスタイリングセッションの前及びスタイリングセッションが行われている間に制御するように構成されている。ヘアツールはさらに、組み込み型コンピュータ又はプロセッササブシステムを備えて、ヘアツールによって集められた診断用データを記憶するか又は他の記憶装置又はヘアツールから遠隔しているデータベースもしくはコンピュータに該診断用データを(有線又は無線方式で)転送してもよい。
例示的な実施例の更なる特徴と利点は、添付された図面を参照して、以下の詳細な記載により明らかになるであろう。但し、下記の詳細な記載は、本発明を例示する目的及び限定しない目的で提供されたものであることを厳密に理解されたい。図面の説明を以下に記す。
フラットアイロンの形状を有する従来のヘアツールの斜視図である。
カールアイロンの形状を有する従来のヘアツールの斜視図である。
例示的なヘアツールのための電気ブロック図である。
例示的な実施例のための例示的な処理フローを示すフローチャートである。
非限定的であるとともに例示的なルックアップテーブルを用いた、スタイリング温度を決定するための、例示的な処理フローを示すフローチャートである。
いかなる動作理論によって拘束されることも所望しないが、ヘアツールにおける加熱素子(加熱性素子)(ヒータープレート)の温度変化率は、ヘアツール温度変化の示度を先立って行われた調査から得られたルックアップテーブルと比較することによって、髪における湿度がどのくらいの量なのかを示すか又は推定し得る。加熱素子における温度変化を測定することは、その設計の平易性及びその他の要因から極めて効果的であり商業的にも望ましい。加熱素子における温度変化を直接的に測定することによって、ユーザーの髪における湿分レベルを間接的に測定又は推論するとともに、そのような温度変化をルックアップテーブル又はデータベースに記憶された最適スタイリング温度に関連づけた後、例示的なヘアツールは自身の温度を最適スタイリング温度に調節し、そして例示的なヘアツールは次いで、必須ではないがユーザーに追加のトリートメントの推奨を提供し得る。例示的な実施例において、ヘアツールは水分含有量が非常に低いユーザーに対しては、ユーザーの髪の毛に潤いを与えるヘアケア化合物を用いることを推奨し得る。ヘアツールを用いてその次に行われるスタイリングセッションにおいて、ヘアツールは更なる温度変化を動的に決定(判定)し得て、髪において検出された新たな湿分レベルに基づいて、ユーザーへの推奨を調節又は維持し得る。
髪における湿分含有量を測定するための様々な方法が存在することが理解されるであろう。いくつかの例は、導電率、インピーダンス、抵抗値、超音波等の観測を介した湿分の測定である。しかしながら、そのような他の直接的な湿分測定技術が、本文に開示される原理及び概念に従った例示的な実施例に用いられるよう容易に適合され得ることが理解されるであろう。
限定されることなく、例示的なヘアツールの実施例は、
任意の好適な材料で形成され、アーム又はハンドルに配置された、少なくとも一つの加熱素子と、
前記加熱素子を加熱又は冷却するための、少なくとも一つの加熱源又は冷却源(例えば、電気的な温度調節手段)と、
スタイリング動作又はセッションの前及び/又はスタイリング動作又はセッション中に前記加熱素子の温度を検知及び計測するための、少なくとも一つの温度センサ又は温度検知手段と、
前記温度の測定値を分析し且つ最適スタイリング設定(例えば、温度)を計算するための、少なくとも一つのプロセッサ又はプロセッシング手段と、
前記加熱素子の温度を、スタイリングセッション時に特定のユーザーのための最適スタイリング温度に調節(調整)する、少なくとも一つの温度調整手段(温度調整装置)、とを備える。
前記加熱又は冷却源は、前記加熱素子を加熱又は冷却する好適な加熱又は冷却素子を備える。動作において、加熱素子は、加熱又は冷却源、電子スイッチ及び温度センサを介して該加熱素子をユーザーに適した所定の又は最適なスタイリング温度に調節する電子システム又は電気回路によって制御される。所定の、又は最適なスタイリング温度は、温度ルックアップテーブル又は好適なデータベースに記憶され得る。温度ルックアップテーブル又は好適なデータベースは、本文の以下にさらに記載されているように、スタイリング動作時に適切なアルゴリズムを介してプロセッサによってアクセスされ、好適なスタイリング温度をユーザのために計算して提供する。
温度調整装置は、温度検知手段又は温度測定手段に作動的に接続される補償手段であって、加熱素子がさらされる温度変化を、加熱素子が髪の房に適用される時に、又は制御手段に指示されて補償するための補償手段を備えてよい。
例示的なヘアツールは、ユーザーの現在の髪の状態を示すと共に最適スタイリング設定を提供するために有益と考えられている、温度等のヘアツール部品における動的変化を検出するために、本文で記載されるような温度検知手段(温度センサ)を備えて構成されている。温度検知手段は、熱電対、抵抗温度検出器(RTD)、サーミスタ、集積回路(IC)等を含むがそれらには限定されず、加熱素子の温度を検出可能な任意の好適な温度検出装置とすることが出来る。例えば、温度センサは加熱素子(すなわち、加熱プレート)に直接接触して又は近接して配置された負の温度係数(NTC、例えば、サーミスタ)として構成し得る。代替的に、温度センサは、電気インピーダンスを測定することによって加熱素子の温度を検出する機器とすることが出来る。
様々な条件下で髪がトリートメントを受ける際に起こる動的変化は、ヘアツール設定がスタイリング効率及び効果を最適化すべく調節されるように、検出、推測又は推定されてよい。特に、ユーザーの髪に接触して置かれる様々な材料(例えば、ヘアアイロンの加熱素子)における温度の変化をスタイリングセッションの前及びその最中に測定することにより、検出された動的変化をリアルタイムで用いて、本文において以下に更に記載されているように、特定のユーザーの髪を、ダメージを与えることなくスタイリングするために必要なスタイリング設定をカスタマイズし得る。又は、必須ではないが、検出された動的変化を、カスタマイズされたユーザー設定として、次回以降のスタイリングセッション中に用いるために記憶装置に記憶し得る。
温度検知手段は、加熱素子又は髪と直接接触してもよいし、直接接触しなくてもよい。しかしながら、仮に温度センサが加熱素子と直接接触しないように構成されており単に加熱素子及び/又は熱源の近傍に置かれている場合(又は、髪と接触して置かれている場合)には、加熱素子の冷却効果に関して、及びいつ温度が検出されるかに関して遅延が発生するであろうことが理解されるべきである。それゆえに、温度検知手段が熱源(又は髪)の温度降下を検出し温度調整手段が介入する時には、加熱素子の温度は既に降下しているため温度を元に戻すためにはおそらくかなりな時間が要求されるであろう。髪の房をスタイリングする動作又はセッションが一旦完了すると、ユーザーは温度調整手段が加熱素子の温度をユーザーの現在の髪の状態にとって最適な作業温度へと戻すまでしばらく待つことを要求されるかも知れない。
ユーザー制御インターフェース(例えば、アナログ又はデジタル制御インターフェース)が存在してよく、該ユーザー制御インターフェースは液晶ディスプレイ画面(LCD画面)等のヘアツールの温度を示すディスプレイと、装置の電源を入れるボタンと、様々な動作状態を表示する発光ダイオード(LED)ディスプレイを有し得る。一実施例において、温度は、アーム内に設けられてアーム又は筐体に設けられた加熱素子に接触する温度検知素子から計測される。
調整手段は、最適スタイリング温度を計算又は選択するためのアルゴリズムに従って該加熱素子の温度を調整するように適合され得る。典型的には、調整手段は、加熱素子の温度を、特定のスタイリングセッションにおいてユーザーにとって最も適した最適温度設定に近づけるような方法で温度センサによって検出された温度に応答して給熱素子を作動/停止することで、加熱素子の温度を調節する。
本文に開示された例示的実施例に関連して記載された方法又はアルゴリズムの工程は、コンピュータ、ミニコンピュータ又は電子的記憶装置において、ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、又はそれらのいかなる組み合わせにおいて直接具現化され得る。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ(RAMメモリ)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROMメモリ)、消去プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROMメモリ)、電気的消去型読み出し専用メモリ(EEPROMメモリ)、抵抗器、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD−ROM等のコンピュータ記憶装置、又は当技術分野で知られたいかなるその他の形態の記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体はプロセッサに、該記憶媒体からプロセッサが情報を読み出せるとともに記憶媒体にプロセッサが情報を書き込めるように、連結され得る。代替的には、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサと記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)中に存在し得る。スタイリング温度を計算するための上記アルゴリズム/方法が本文に記載されているように実行又は実施される限りにおいて、任意の特定のヘアツールの実施例に対して、数多くの変更及び設計上の選択肢が選出され得ることが理解されるであろう。
加熱素子のための(ヘアツールのスイッチが入れられた時の)第1温度は、初期設定された開始温度又は初期設定点温度として、ユーザーから何ら入力無しに、少なくとも華氏約299度(摂氏約148.33度)(又は所望される場合にはより高い温度に)に設定し得る。
補償手段は、本文で以下に記載されるように、髪の房のスタイリング動作中に、ヘアツールのプロセッサによって計算された第2温度又は最適スタイリング温度に応じて加熱素子の温度が調整されるような方法で、温度調整手段を制御するように適合され得る。
例示的なヘアツールはさらに、フィードバック制御装置として産業用制御システムにおいて用いられる一般的な制御ループフィードバック機構(制御装置)である、動的PID制御、すなわち比例・積分・微分制御装置を備えてよい。使用時に、PID制御装置は計測された処理変数と所望の設定点との間の差異を「誤差」値として計算する。この制御装置は処理制御入力値を調節することによって誤差を最小化しようと試みる。
例示的なヘアツールの実施例に従えば、PIDは、内部温度設定が知られたヘアツールがある時に、加熱素子をある温度から別の温度に加熱するまでの時間を相対的に測定するように構成されてよい。加熱素子をある温度から別の温度に加熱するまでの時間は、加熱素子を別の温度から所定の温度に冷却するまでの時間を含む。例えば、もしもヘアツールが髪の上に置かれて温度が降下した場合には、髪が濡れていること及びより高い温度が必要とされていることを判定するようにヘアツールをプログラムし得る。その時点でヘアツールは、これには限定されない一例として、例えば華氏約275度(摂氏約135度)に達するように加熱プレートを設定する。これはPID制御の比例部分である。しかしながら、もし加熱プレートが上記温度に達するまでに15秒かかる場合には、この15秒は湿気飽和(水分飽和)の例えば50%に対応することをヘアツールが自身の以前の経験から(又はルックアップテーブルから)学習するようにヘアツールを構成することが出来る。これはPID制御の積分部分である。そのルックアップ値に基づいて、ヘアツールは次いで、それ自体の温度設定を再度調節し直して、最も早いスタイリングを最も低い温度で行うことによって健康でダメージを受けていない髪を保証するように構成されてよい。以前のテストから比例・積分制御がどのくらい精密に目標設定点を達成してきたかを分析することによって、より精密な制御(温度範囲の狭小化)を予測するヘアツールによる微分制御によって、さらなる制御が得られる。このプロセスは、髪のある房から、前回加熱された髪の房よりも濡れている又は乾燥している別の髪の房に移動する際に繰り返される。
例示的な実施例において、例えば、フラットアイロンツールのアームの開/閉状態を検出するための検出装置が組み込まれてもよい。例えば、補償手段は該アームの開/閉状態を検出するための検出装置を備えてよく、補償手段は、この検出装置がフラットアイロンのアームの閉状態を検出した時に第2温度に従って加熱素子の温度を調整するような方法で温度調整手段を制御するように適合されている。検出装置は、例えば、アームの状態変化(開/閉)に応じて状態又は位置(開/閉)を変える、マイクロスイッチ、例えば「リード」のような磁気センサ、又は光センサにすることが出来る。一例として、検出装置はアームの内部表面上に配置されてよく、検出装置は、アーム又は筐体の内部表面上に配置されて磁場を生成するか又は周囲光を曇らせる(光輝を奪う)第1部分と、他方のアームの内部表面上に配置されて磁場の有無又は周囲光の有無を検出する第2部分とを備え得る。もしも、スタイリング動作又はセッション中の温度設定を維持するために遅延が所望されている場合には、ユーザーによって、髪の房のスタイリングを意図することなしに、非常に短い時間の間のみ二つのアームが閉じられた時に第2温度に従う加熱素子の温度調整が始動されることを避けるために、調整手段は、検出装置によってアームの閉状態が検出された検出時点に対して所定の遅延を伴う所定の温度設定に応じて加熱素子の温度調整を開始するように適合されてよい。
例示的なヘアツールは、ユーザーが手動で加熱素子の温度を調節するための電子温度制御設定スイッチを含むように構成されてもよいし、そのように構成されなくてもよい。
具体的には、いかなる理論に拘束されることを所望しないが、例示的なヘアツールの実施例によって間接的に決定(判定)され得る髪の動的な特徴は、髪の水又は湿気の含有量であり、これは、いかなる時点においても、髪のタイプとはかかわりなくユーザー各個人にとって個別的であり特有のものである。同じ髪のタイプの人々であっても、幾多の要因により日ごとに変動する、異なる湿分レベルを有している。従って、実施例の一例は、水分含有量を動的に決定(判定)し、スタイリングセッション又は動作の前及びその最中に、必要に応じて、相対的に高い水分飽和レベルに対してはより高い設定点温度に自身を調整し、相対的に低い水分飽和レベルに対してはより低い設定点温度に自身を調節するヘアツールを含み得る。
実施例の更なる一例において、ヘアツールのデータベース、ルックアップテーブル及び実行ソフトウェアはヘアツールから遠隔されて記憶され得る。これによりヘアツールは、データを遠隔データベースに送信して、ヘアツールに送り返される更新された動作指示(例えば、最適スタイリング設定)を得ることができる。
更なる実施例において、例示的なヘアツールは衛生上の理由及びその他の理由により、許可されていない使用を防止するように構成されてよい。その他の場合において、美容サロンでヘアツールを使用するヘアスタイリストは、自分の不在中にヘアツールが他のヘアスタイリストによって使用されないことを望むであろう。例示的な実施例において、ヘアツールは近距離通信機能(NFC機能)を備えて構成されることによって、許可されている及び/又は登録されたユーザーがヘアツールの近傍に存在することを検出することが可能となり、そしてその場合にのみ、ヘアツールは電源を入れられて使用可能となるであろう。別の例示的な実施例において、ヘアツールはその許可された及び/又は登録されたオーナー/ユーザーを、固有のオーナー/ユーザー識別情報の伝達を介して認識するであろうし、そのオーナー/ユーザーによって好まれる同じスタイリング設定を自動的に用いるであろう。
更なる例示的な実施例において、ヘアツールは、組み込み式コンピュータ又はマイクロコンピュータサブシステムを収納して、ヘアツールによって集められた診断データを別の記憶装置又は遠隔データベースに記憶又は転送するように構成されてよい。そのような診断データの伝達は、当技術分野において知られている有線又は無線データ伝達方法(例えば、ブルートゥース、Wi−Fi、NFC(近距離通信)、無線USB等)を介して携帯電話及び/又はコンピュータなどの装置に対して行われてよく、そして携帯電話やコンピュータなどの装置は、個人のスタイリングについての追加的な推奨を提供するように構成されている。もしも要望があれば、電子回路機構はコンピュータプログラムによって制御されて髪の状態データ及びサンプルデータからの情報を生成してよい。
組み込み式コンピュータ又はマイクロコンピュータサブシステムは、少なくとも一つの中央処理装置(CPU)又は「プロセッサ」と、メモリと、記憶装置と、ディスプレイと、通信リンクとを含むことが出来る。CPUの例として、インテルペンティアム(登録商標)(Intel Pentium(登録商標))マイクロプロセッサ又はARMプロセッサが挙げられる。メモリは、例えば、静的RAM(スタティックRAM)及び/又は動的RAM(ダイナミックRAM)とすることが出来る。記憶装置は、不揮発性RAM又はディスクドライブによって実現することが出来る。液晶ディスプレイが、ヘアツールにおいて使用されるであろうディスプレイの種類の一例として用いられてよい。通信リンクは高速シリアルリンク、イーサネット(登録商標)リンク又は無線(「Wi−Fi」又は「ブロードバンド」)通信リンク等とすることが出来る。組み込み式コンピュータサブシステムは、例えば、集められたデータから髪の状態、湿分の状態、温度、スタイリング状態の予測を生成することが出来、較正メンテナンス、較正移行、機器診断を行うことが出来、過去の分析履歴及びその他の関連情報を記憶することが出来、またいくつかの例示的な実施例においては、遠隔ホストと通信を行ってデータ及び新たなソフトウェア更新を受送信することが出来る。通信リンクはまた、各ヘアツールに対して行われたテストの回数に基づいて請求書作成及び発行のために用いることも出来る。通信リンクはまた、もしも要望があれば、各装置についての故障又は誤り率を追跡するか又は顧客サービスフィードバックを提供してカスタマーサービスのために用いることも出来る。
組み込み式コンピュータシステムはまた、ユーザーのヘアスタイル設定予測記録及び対応するデータを外部データベースに送信することをも許容する通信リンクを含んでもよい。加えて、通信リンクは組み込み式コンピュータに対する新たなソフトウェアのダウンロード、多変数較正モデルの更新、及び対象者に髪の健康管理を高めるための情報を提供するため等に使用することが出来る。組み込み式コンピュータシステムは、情報機器に非常に似ており、そのような情報機器の例は、携帯型情報端末、インターネット対応の携帯電話及び持ち運び可能コンピュータを含む。通信リンクは、それぞれの機器に対して行われたテストの回数に基づく医療請求書の作成及び発送のために使用することが出来る。また、各装置についての故障又は誤り率を追跡するカスタマーサービスのために用いることも出来る。
更なる例示的な実施例において、本文に開示されたヘアツールは、自動的、遠隔的に、本文に開示されている一つ又はそれ以上のヘアツール/ユーザーの動作状態を監視するためのシステムを有して構成でき、あるいはこのようなシステムに接続し、又はこのようなシステムと通信し得る。該ヘアツールは各々がその内部に、装置状態情報(例えば、使用回数、使用に対する会計/請求書作成及び発送、契約上の最小値を超える使用に対する会計/請求書作成及び発送、ハードウェア又はソフトウェアのエラーコード、遠隔システム診断のための故障発生時点までの記憶又はデータベース動作、性能が復旧するまでのサービス応答時間の取り込み等)を判定するためのコンピュータを有している。このシステムは、コンピュータからの状態情報を中途で捉えて、状態情報を捕捉して遠隔場所に送信するためのインターフェースに受け渡すヘアツール内部に設けられた干渉(インターフェアレンス)と、該情報を捕捉して通信するためのインターフェースと該遠隔場所との間の通信リンクと、該遠隔地に配置されて該情報を処理するためのコンピュータと、を備える。このシステムはヘアツールに対してポーリングを行うためにスキャナを利用する。スキャナは、中央コンピュータと協働して、各ヘアツールを一律のレートでポーリング及びモニタでき、又は中央部においてユーザーによって要求が出された時には、一つ又はそれ以上のヘアツールのポーリング間隔を変化させて、選択されたヘアツールのポーリングをより高い頻度で行うとともにその他のヘアツールのポーリングレートを小さくし、これにより該選択されたヘアツールに対してリアルタイムで監視を行うことが出来る。スキャニング又はポーリングシークエンスの結果に応じて、システムは、音声機能を提供して、オペレーターが美容院の顧客サービス代表者、又はヘアツールの販売者や製造業者と「ライブで」通信することによって問題を解決出来るように構成されてよい。このシステムはさらに、集中型演算処理及び経路制御(ルーティング)、又は「クラウド」コンピューティング又は記憶装置を利用するように構成されてよい。
「ソフトウェア」および「電子コンピュータで実施可能な機械読み取り可能コード」はソフトウェア又はコンピュータのロジック処理を制御するために用いられるハードウェア組み込みの指示と同義語であるとともにそれらを称するものである。「コンピュータ」又は「プロセッサ」という用語は電子計算機又はその特定のロジック処理ハードウェアを称する。機械読み取り可能コードはハードディスク又はハードウェア組み込みの指示等の有形媒体において具現化される。
システム内のプロセッサは、キーボード、マウス入力装置、モニタ画面出力機器、及び、例えばユーザーの髪又はヘアスタイルを追跡するアセンブリ又は装置、ロボット素子等を含むシステムの様々な構成要素を作動的に連結するコンピュータインターフェース、を有する従来のマイクロコンピュータにし得る。
本文に開示された実施例のいくつかの特徴は、コンピュータソフトウエア、電子的ハードウェア又は両者の組み合わせとして実行し得る。このハードウェアとソフトウェアの交換可能性を示すために、様々な構成要素がそれらの機能という観点において一般的に記載し得る。このような機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、当業者によって容易に入手できるため、個々の用途、及びシステム全体に課せられた設計上の制限に依存する。当業者はここに記載される機能を、特定の用途それぞれのために様々な方法で実行し得るが、そのような実行に関わる決定は本出願の請求項の範囲からの逸脱を引き起こすものとして解釈されるべきではない。
記載されたある機能性がコンピュータソフトウエアとして実行される場合には、そのようなソフトウェアは、メモリデバイス内に位置づけられた、又はメモリデバイス内に(一時的にであっても)記憶された、及び/又はシステムバス又はネットワーク内を電子信号として送信された、任意の種類のコンピュータ指示又はコンピュータ実行可能なコード又はアルゴリズムを含み得る。本文に記載の構成要素と関係する機能を実行するソフトウェアは単一の指示又は多くの指示を備えてよく、いくつかの異なるコードセグメントにわたり、異なるプログラムの間に、いくつかの記憶装置にわたって分散(分配)されてよい。
例示的なツールは、効果的なヘアスタイリングを確実に行うための最適な設定を動的及び自動的に決定する。熱によるダメージを防止するために、例示的なツールは給熱素子が華氏302度(摂氏約150度)を越える温度まで加熱されることを防止するように構成され得る。しかしながら、華氏302度(摂氏約150度)を越える温度での髪への熱によるダメージが何らかの理由によって(例えば、スタイリングに先立って保護的なヘア化合物が髪に適用されているという理由により)懸念されない場合には、例示的なヘアツールは従来のヘアツールと同様に華氏302度(摂氏約150度)を越える温度まで加熱可能に構成され得る。
さらなる例示的な実施例において、華氏302度より低い(摂氏約150度より低い)温度でのより良い髪のスタイリングを可能とすべく、ヘアスタイリング化合物(スプレー、クリーム、ジェル、ムース等)を、ヘアツールを用いたトリートメントに先立って又はその最中に髪に適用し得る。。上述のヘアスタイリング化合物は手で与えられるか又はヘアツール内の貯蔵ユニットから与えられ得る。
能動的な冷却素子が能動的な給熱素子と組み合わせて備えられた、髪の縮毛矯正ツール及びカールツールにおいては、髪が華氏約302度(摂氏約150度)を越える温度のホットプレートによって加熱され、次いで華氏14度から華氏68度(摂氏マイナス10度から摂氏20度)の温度のコールドプレートによって冷却されてスタイリングされることが知られている。これらのヘアツールは、加熱部材及び冷却部材を有し、これらは、加熱部材による冷却部材への悪影響を防止し、また逆に冷却部材による加熱部材への悪影響を防止するように、絶縁部材によって隔離されている。加熱部材と冷却部材間の温度差は約80ケルビンであり、より具体的には100ケルビンである。しかしながら、これらの従来のツールは、髪をまず華氏302度(摂氏約150度)を越えて、スタイリングのために髪がダメージを受けていると考えられる温度まで加熱し、その後急激に冷却することに依存している。スタイリングセッション中に髪を冷却することについての理解されている合理的根拠は、例えば縮毛矯正による熱及び圧力の影響でスタイリングされている髪が過度に加熱されること及び/又はスタイリングされている髪から過度に湿気(水分)が失われることの防止、創出されたヘアスタイルがより長い期間保持されることの保証、及び、高温に達した髪を補助無しに冷却させるよりも早く結果をもたらすということである。髪を能動的に冷却することで、比較的高いスタイリング温度による髪のダメージを防止又は治癒し得る。この概念を実施するために、例示的な実施例は加熱及び冷却機能をもたらすように構成されてよい。
スタイリングセッションの間、ユーザーの髪はいくつかの変化を経験する。そのためスタイリングセッション開始時に適用される初期設定点温度設定は、髪の状態が変化するスタイリングセッションの中間点において適用されるには適切ではないであろう。例示的な実施例において、髪の相対湿度レベルはユーザーの髪のトリートメントに先立って又はトリートメント中に加熱素子の温度変化を測定することによって間接的に決定(判定)し得る。別の例示的な実施例において、ヘアツールは、所定の時間間隔で又はユーザーから要求があった場合に加熱素子の温度を測定する、又はより具体的には加熱素子が髪に適用された後にどのように冷却されるかをも測定し得る、ヒートサーモスタット(例えばサーミスタ)を備えて構成される。
ヘアツールの追加の例示的実施例は、動的に及び/又は直接的に水分含有量を検知する。実践においては、それゆえに、ヘアツールはそのスタイリング温度を、ユーザーの髪に固有の水分含有量に基づいてスタイリングセッションの間じゅう常にカスタマイズし、その結果、ヘアスタイリングセッションが比較的湿った髪に対して開始される時にはヘアツールはより熱せられ、そしてスタイリングを受けている髪がスタイルされ、所望の結果を得るためにはより高い温度が必要ではなくなるスタイリングセッションの終わりに近づくにつれて、ヘアツールの温度はより低くなる。ヘアツールが同一の対象者の髪の新たな部分上に移動されると、ヘアツールは再度水分含有量を検出するとともに髪の状態に従って温度設定を調節する。この実施例における最適温度設定は、異なる時点で及びユーザーの頭皮の異なる箇所でスタイルされている髪の湿度状態に応じて常に変動する。
別の例示的な実施例において、ヘアツールは、その筒に髪が巻き付けられるカーリングアイロンとして形成されている。いったん髪がカーリングアイロンの周囲に巻き付けられると、温度変化(又は湿度)テストが、カーリングアイロンに含まれているテストスタートボタンがユーザーによって押されることで開始されるか、又は容易に利用可能な検出手段を用いて、ツールが自動的にテストを開始する。髪がヘアツールの筒に充分に巻き付けられたことを特定する手段を用いることによって、テストを自動的に行うことが可能となるであろう。髪を所定場所に保持するクリップがカーリングアイロンに連結されてよい。クリップのハンドルに磁石を追加するとともにヘアツールのハンドルに磁石と対応するリードスイッチを追加することによって、クリップのハンドルを押すと、装置のCPUに接続されてテストを開始するリードスイッチが作動されるであろう。別の例示的な実施例において、何ら限定されることなく、カーリングアイロンの回転を検出するために加速度計が用いられてよく、それによってカーリングアイロンが数回回転されて髪が充分にヘアツールの筒に巻き付けられたことが信号で通知された後にテストを開始し得る。
図3は例示的なヘアツールヘアアイロン(例えば、フラット又はカーリングヘアツールヘアアイロン)の電子ブロック図である。加熱素子335はヒーター制御装置340によって制御され、ヒーター制御装置340はプロセッサ320によって制御される。装置の線間電圧310からの電力もまた、プロセッサ320によって、センサ330からの信号に基づいて制御される。それゆえに、ヘアツール又は髪の温度又はその他の測定値(例えば湿度等)が低下又は上昇した場合に、髪が乾燥しすぎることを防止し又は焦げたりダメージを受けることを防止するために加熱素子の出力を増大又は減少させることが可能となる。さらに、自動検知診断ルーチン又はその他の活動を制御及び、必要に応じて、同期させるために、プロセッサ320はまたヒンジ305と通信を行う(例えば、図4〜5参照)。電子ブロック図を改変して本文に開示された原理に従うその他の構成に適応させ得ることが理解されるであろう。
例示的な実施例は、スタイリングセッションの開始時に、ユーザーに髪のひとより/ひと房の上に、ヘアツールのプレートが所定の温度、例えば華氏299度又はそれよりも高い温度(摂氏約148.33度又はそれよりも高い温度)に設定されたヘアツールを載置させ、一回完結の髪の動的加熱温度設定診断テストを行う。いかなる理論に拘束されることは所望しないが、ヘアツールのアームが髪の一房のまわりで閉じられるか又は締められると、加熱素子のための熱源の電源が切られて加熱素子の能動的な加熱が停止され、そしてヘアツールは髪の一房に沿って引かれる。周囲空気にさらされること及び髪によって熱が吸収されることによって、ヘアツールのプレートの温度は、ヘアツールがユーザーによって髪の一房上で閉じられた時点から開始され、ユーザーによって髪の一房に沿ってその長さにわたってガイドされる間を経てヘアツールのアームがユーザーによって開放されて髪の一房がリリースされた時で終了する計測(典型的には約0.5秒から約5.0秒の期間、又はそれ以上の時間)の間にX度(△T)だけ冷える。例示的なヘアツールは、内部温度センサ及びプロセッサによって温度変化を計測及び分析するように構成されている。ユーザーは、同じ髪の一房を、その度に温度低下を計測する付加的なスタイリング動作の対象とすることによって診断テストを継続する。図4は、例示的なヘアツールの実施例を用いた、最適スタイリング温度設定又は理想的スタイリング温度設定を決定するための例示的な診断テストの例示的な処理フローを示すフローチャートである。
さらなる例示的な実施例は、被術対象が有する、ケラチン質繊維(例えば、人間又は動物の髪の一房のような)で構成された髪をトリートメント又はスタイリングするために最適又は理想的温度設定を得るための、プロセッサによって(部分的に)実行される方法を備えている。この方法は、
・ヒーターによって華氏約302度未満(摂氏約150度未満)の温度(例えば、華氏約0度(摂氏約マイナス17.78度)から華氏約302度(摂氏約150度)及びこれらの温度の中間の全ての部分範囲の温度)に加熱されるように構成された少なくとも一つの加熱素子(例えば、加熱プレート等)を備えるヘアツール(例えば、フラットアイロン、カールアイロン、スタイリングアイロン、縮毛アイロン、螺旋型アイロン等)を提供することと、
・前記ヒーターの電源を入れて、前記少なくとも一つの加熱素子を第1温度に加熱することと(例えば、華氏約50度から華氏約302度(摂氏約10度から摂氏約150度)、及びこれらの温度の中間の全ての部分範囲の温度、又は所望される場合には第1温度よりも高い温度)に加熱することと、
・必須ではないが、前記ヒーターの電源を切ることと、
・前記少なくとも一つの加熱素子を前記ケラチン質の繊維(例えば、髪の一房又は髪の一より)にその長さ全体にわたって適用する又は接触させることと、
・前記少なくとも一つの加熱素子の温度を測定して第2温度を得ることと、
・前記第1及び第2温度間の度数差を計算して△T値を得ること、とを備える。
上記のこれらのサンプリング工程は同じ髪の一房に対して少なくとも一回、連続的に行われて(その都度ヒーターは電源が切られる)△T値が得られ、該△T値は加算又は平均されて、算出温度デルタ「D」が得られる。この算出温度デルタ「D」は次いで、ルックアップテーブル(図5におけるフローチャート参照)と比較されて、調整手段によってヘアツールの制御装置に適用される最適又は理想的スタイリング温度設定が得られる。
サンプリングが完了した後に、ユーザーに対し、ヘアツールが温度を最適スタイリング設定に調節した旨を音を出して通知するようにヘアツールを構成してよく、これは、必須ではないが、組み込まれたLCDディスプレイの画面に直ちに現れてよい。一方ではヘアツールは加熱又は冷却されてこの最適温度設定に達する。ヘアツールがいったん最適温度設定に達した後は、ヘアツールはスタイリングセッションの期間全体にわたって、この最適スタイリング温度を維持するように構成されてよい。
別の例示的な実施例において、ヘアツールはスタイリングセッションの間に動的診断テストを一回又はそれ以上の回数自動的に又は手動で行うように構成されてよい。この実施例において、ヘアツールは加熱素子が所定温度(非限定的な例として、華氏約250度(摂氏約121度))に設定された状態で髪の一房の上に置かれる。加熱素子が髪の一房に適用されると、加熱素子の熱源及び/又は冷却源は停止され、加熱素子の温度は、ヘアツールのアームがユーザーによって髪の一房上で閉じられた時点から開始され、ユーザーによって髪の一房の長さ方向に沿ってガイドされる間を経てヘアツールのアームがユーザーによって開放されて髪の一房がリリースされる時で終了する一定時間中にX度だけ低下するであろう。ヘアツールは次いで、用いられるルックアップテーブルの値に応じて加熱素子を加熱又は冷却し、その一方で髪がスタイリングされている間に、その温度に達するまでにかかる時間を計測する。ヘアツールが第2温度に達するまでにかかる時間に基づいて、ヘアツールは次いで、ルックアップテーブルに基づいて自身を第3の推奨温度に調節するように構成されてよい。
上述された実施例の利点は、この記載において特に指摘された手段及び組み合わせによって実現され且つ得られてよい。前述の一般的な記載及び後述の詳細な記載は例示及び説明するためのみのものであり、最終的にクレームされている本発明を制限するものではないことが理解されるべきである。例示的な実施例が詳述されてきたが、前述された記載は全ての態様において説明のためのものであり、制限的なものではない。数多くの他の修正及び変形が、例示的な実施例の範囲から逸脱することなく案出可能であることが理解される。本技術分野の当業者は、単なる日常的な実験を用いて、本文に具体的に記載された、本発明の具体的な例示的実施例の多くの均等物を認識するであろうし又は確認出来るであろう。そのような均等物は、もしも本文に添付され又は今後提出された場合には、その請求項の範囲内に包含されることが意図されている。

Claims (16)

  1. ヘアツールであって、
    少なくとも一つの加熱素子と、
    前記加熱素子と関連付けられた温度調整装置であって、熱源と、前記加熱素子と関連付けられて前記加熱素子の温度を計測する温度センサとを備える温度調整装置と、
    加熱素子が髪に適応される時に前記加熱素子が受ける温度の変化を補償するために前記温度調整装置と作動的に接続された補償手段とを備えるヘアツール。
  2. 前記補償手段はヘアツールの診断状態又は動作状態を検出する検出器を備え、前記温度調整装置を制御して前記加熱素子の温度を調節する請求項1記載のヘアツール。
  3. 前記温度調整装置は、ルックアップテーブルから得られる最適温度設定値に従って前記加熱素子の温度を調整する請求項2記載のヘアツール。
  4. 前記熱源は、前記加熱素子を加熱する給熱素子を備える請求項1記載のヘアツール。
  5. ケラチン質の繊維から構成され、被術対象が有する髪の一房をスタイリングするための理想的温度設定を得るための方法であって、
    ヒーターによって第1温度まで加熱されるように構成された少なくとも一つの加熱素子を備えたヘアツールを提供することと、
    前記ヒーターの電源を入れて前記少なくとも一つの加熱素子を前記第1温度まで加熱することと、
    前記少なくとも一つの加熱素子を前記髪の一房の長さ全体にわたって接触させることと、
    前記少なくとも一つの加熱素子の温度を計測して第2温度を得ることと、
    前記第1及び第2温度の度数差を計算して△T値を得ることとを備える方法。
  6. 前記方法の工程は前記髪の一房に対して一回よりも多い回数で連続的に行われて複数の△T値が得られ、該複数の△T値は加算されてD値が得られる請求項5記載の方法。
  7. 前記方法の工程は前記髪の一房に対して一回よりも多い回数で連続的に行われて複数の△T値が得られ、該複数の△T値は平均されてD値が得られる請求項5記載の方法。
  8. 前記D値はルックアップテーブルと比較されてスタイリング温度設定が得られる請求項6記載の方法。
  9. 前記D値はルックアップテーブルと比較されてスタイリング温度設定が得られる請求項7記載の方法。
  10. 前記ヒーターは、前記少なくとも一つの加熱素子を前記髪の一房に接触させる前に電源が切られる請求項5記載の方法。
  11. 前記ヘアツールは、前記ヘアツールの温度設定を前記理想的温度設定に変更するための温度調整装置をさらに備える請求項5記載の方法。
  12. 前記スタイリング温度設定は華氏約265度から華氏約301度の範囲である請求項11記載の方法。
  13. 前記スタイリング温度設定は華氏約50度から華氏約264度の範囲である請求項11記載の方法。
  14. 前記理想的温度設定は華氏約302度から華氏約450度の範囲である請求項11記載の方法。
  15. 前記ヘアツールは、フラットアイロン、カールアイロン、カールアイロンスタイリングブラシ、縮毛アイロン、螺旋アイロン、ヘアバー、ヘアドライヤー、温気スタイリングブラシ、ホットカーラーからなる群から選択される請求項5記載の方法。
  16. ユーザー特定情報又は前記ヘアツールによって集められた診断用データを記憶するための又は別の記憶装置、遠隔データベース又はコンピュータに転送するための組み込み型プロセッササブシステムをさらに備える請求項1記載のヘアツール。
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