JP3144979U - 遠赤外線放射器 - Google Patents

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JP3144979U JP2008004742U JP2008004742U JP3144979U JP 3144979 U JP3144979 U JP 3144979U JP 2008004742 U JP2008004742 U JP 2008004742U JP 2008004742 U JP2008004742 U JP 2008004742U JP 3144979 U JP3144979 U JP 3144979U
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幸江 高木
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Abstract

【課題】 人体への深達力が強い7μm〜15μmの波長の遠赤外線を効率的に放射する
遠赤外線放射器の提供を課題とする。
【解決手段】 遠赤外線放射器本体10には、表面にセラミック層が形成されている遠赤
外線放射板19と、この遠赤外線放射板19を加熱するヒータ部とが配設されている。商
用電源に接続されるプラグ43と遠赤外線放射器本体10との間には、コード41,42
を介してコントローラ30が接続されている。コントローラには、遠赤外線放射板19の
温度を制御するロータリースイッチ31と遠赤外線放射板19の温度を表示する温度表示
器32とが配設されている。
【選択図】 図1

Description

本考案は、人体に対して遠赤外線を放射する遠赤外線放射器に関するものである。
従来から、腰痛や肩こり等を起こしている患部に、遠赤外線を照射して温め、その痛み
を緩和させる温熱治療器は広く用いられている。
本願出願人は、長年、このような遠赤外線による温熱治療を実践する過程で、患者が認
知している患部以外の場所に遠赤外線を照射したときに、ある特定の部位に患者自身が痛
烈な熱さを感じることがあるという現象をたびたび経験した。
本願出願人が、この現象を研究した結果、人体を構成する正常な細胞は7μm〜15μ
mの波長の遠赤外線を放射しており、ガン細胞等の異常細胞は、遠赤外線を放射しておら
ず、人体への深達力が強い7μm〜15μm波長の遠赤外線を人体に照射した場合には、
正常な細胞は共振作用が起こるためその正常細胞の部位には患者はあまり熱さは感じない
が、異常細胞は共振作用が無くてその異常細胞がある部位には患者は痛烈な熱さを感じる
、という知見を得た。従って、人体への深達力が強い7μm〜15μmの波長の遠赤外線
を患者に照射して、患者が痛烈な熱さを感じる部位があった場合には、その部位を病院等
で精密検査するよう患者に促すようにすることによって、ガン細胞等の疾患の早期発見を
可能とすることができる。
さらに、本願出願人は、加熱することによって遠赤外線を放射する、炭素やセラミック
等の物質においては、その物質固有の特定の温度においてのみ、放射する遠赤外線の波長
の範囲のうちで人体への深達力が強い8μm〜10μmの波長の遠赤外線が最大輝度とな
る所謂「理想黒体」に最も近い特性の遠赤外線を放射するという知見も得た。
以上の本願出願人の得た知見に基づいて本願考案はなされたものである。
本考案は、人体への深達力が強い7μm〜15μmの波長の遠赤外線を効率的に放射す
ることができる遠赤外線放射器の提供を課題とする。
以上の課題を解決するために、本考案の第1の手段は、ステンレス板の表面にセラミッ
クス層が形成されている遠赤外線放射板が前記セラミックス層が外部に露出するように配
設され、当該遠赤外線放射板を加熱するヒータ部を内蔵し、前記遠赤外線放射板の温度を
検出する温度検出手段を具えた遠赤外線放射器本体と、外部電源と前記ヒータ部との間に
配設され前記温度検出手段からの信号に基づいて前記遠赤外線放射板の温度が使用者によ
り設定される一定の設定温度となるように前記ヒータ部に供給する電力を制御する制御手
段を内蔵したコントローラとから構成され、前記設定温度が70℃〜80℃の範囲で設定
され、前記遠赤外線放射板からは7μm〜15μmの波長の遠赤外線が外部に向かって放
射されることを特徴とするものである。ここで前記遠赤外線放射板の形状は、略四角形の
形状をしており、且つ、その中央部が外部に向かって最も突出し、当該突出した中央部か
ら4つの辺に向かってなだらかに傾斜している形状となっていてもよい。
以上の課題を解決するために、本考案の第2の手段は、ステンレス板の表面にセラミッ
クス層が形成されている遠赤外線放射板が前記セラミックス層が外部に露出するように配
設され、当該遠赤外線放射板を加熱するヒータ部を内蔵し、前記遠赤外線放射板の温度を
検出する温度検出手段を具えた遠赤外線放射器本体と、外部電源と前記ヒータ部との間に
配設され前記温度検出手段からの信号に基づいて前記遠赤外線放射板の温度が使用者によ
り設定される一定の設定温度となるように前記ヒータ部に供給する電力を制御する制御手
段を内蔵したコントローラとから構成され、前記遠赤外線放射器本体には、前記遠赤外線
放射板を覆う遠赤外線放射カバーがさらに装着され、該遠赤外線放射カバーの前記遠赤外
線放射板上に位置する部分にはカーボン層が形成されており、前記設定温度が50℃〜8
0℃の範囲で設定され、前記遠赤外線放射カバーの前記カーボン層からは7μm〜15μ
mの波長の遠赤外線が外部に向かって放射されることを特徴とするものである。ここで、
前記遠赤外線放射板の形状は、略四角形の形状をしており、且つ、その中央部が外部に向
かって最も突出し、当該突出した中央部から4つの辺に向かってなだらかに傾斜している
形状となっていてもよい。さらに、上記した本考案の第1,第2の手段において、前記コ
ントローラには、前記温度検出手段からの信号に基づいて前記遠赤外線放射板の温度を表
示する温度表示手段がさらに配設されていてもよい。
本考案によれば、人体への深達力が強い7μm〜15μmの波長の遠赤外線を効率的に
放射する遠赤外線放射器を提供することができる。
以下、図面を用いて本考案の実施例を説明する。
図1は本考案の実施例1に係る遠赤外線放射器の全体を示す斜視図、図2(a)は遠赤
外線放射器を構成する遠赤外線放射器本体を示す一部切欠き拡大平面図、図2(b)は図
2(a)のIII‐III線に沿う断面図である。
遠赤外線放射器は遠赤外線放射器本体10とコントローラ30とから構成され、これら
は長い接続コード41によって接続されている。コントローラ30には一端にプラグ43
を備えた電源コード42が接続されている。プラグ43を商用電源のコンセントに差込む
と、コントローラ30に商用電源が供給される。
遠赤外線放射器本体10は細長い把持部13と把持部13よりも幅の広い作用部14と
から構成されている。把持部13の横断面はほぼ方形で片手で持つことのできる程度の太
さとなっている。作用部14は平面からみるとその幅よりも長さが少し長い方形で、把持
部13よりもやや厚い。把持部13の表面の作用部14に近い位置および作用部14の先
端面には放熱孔16、17があけられている。
把持部13と作用部14のケースは一体に形成されている。このケースは表半体11と
裏半体12とから構成されており、ねじ5により互いに固定される。
作用部14において、表半体11の表面は把持部13の表面よりも全体的にやや突出し
、中央部にほぼ方形の大きな開口18があけられている。この開口18には遠赤外線放射
板19が嵌入れられ、開口18を塞いでいる。遠赤外線放射板19の内側にヒータ部20
が設けられている。
遠赤外線放射板19は図2(c)に拡大して示すように、ステンレス板19aをプレス
加工して形成されたものであり、その表面(外面)にセラミック層19bが形成されてい
る。セラミック層19bは加熱されると遠赤外線を放射するセラミック塗料を塗布し、焼
付けることにより形成されている。遠赤外線放射板19の表面は外方に向って突出した湾
曲面となっている。より詳しく言うと、遠赤外線放射板19は、略四角形の形状をしてお
り、その表面の中央部が最も突出し、この中央部から4つの辺に向ってなだらかに傾斜し
ている。遠赤外線放射板19の4辺には高さの低い側面35が連続し、この側面の縁から
フランジ36が直角に延びている。遠赤外線放射板19としてはステンレス板に限らず、
種々の金属板を用いることができる。
ヒータ部20においては、3つの細長いセラミック・ヒータ21が間隔をあけて平行に
配置されている。隣接するセラミック・ヒータ21の間にはサーミスタ22および温度ヒ
ューズ23がそれぞれ設けられている。これらのセラミック・ヒータ21、サーミスタ2
2および温度ヒューズ23は良好な熱電導性を持つ耐熱性樹脂25(たとえばエポキン樹
脂)によりモールドされている。セラミック・ヒータ21の一部はモールド樹脂25の外
に突出している。遠赤外線放射板19もまた、モールド樹脂25によってヒータ部20と
一体的に結合している。
このような遠赤外線放射板19とヒータ部20とはケースの表半体11の内側から開口
18に挿入され、遠赤外線放射板19が開口18から露出する。遠赤外線放射板19のフ
ランジ36と表半体11の開口18の周縁部との間には断熱パッキン37が設けられてい
る。これらの遠赤外線放射板19とヒータ部20とは、裏半体12の両側内側に設けられ
た押え壁4によって表半体12の方に押し付けられて固定される。
遠赤外線放射器本体10の内側はほぼ中空であり、この中を後述する電源ラインと信号
ラインとが通っている。
コントローラ30はその表面に後述する温度設定器56のロータリースイッチ31と、
ヒータ部20と一体化している遠赤外線放射板19の温度を表示する温度表示器32とが
設けられている。
図3は温熱治療器の電気的構成を示すものである。
上述したように遠赤外線放射器本体10内にはセラミック・ヒータ21、温度検出手段
であるサーミスタ22および温度ヒューズ23が設けられている。3つのセラミック・ヒ
ータ21は互いに並列に電源ラインに接続され、この電源ラインに温度ヒューズ23が挿
入されている。サーミスタ22の両端は信号ラインを通してコントローラ30に接続され
ている。電源ラインおよび信号ラインは接続コード41内を通っている。
コントローラ30にはヒューズ59および電源スイッチ60を介して電源ケーブル42
から商用電源が供給される。この電源ラインはそのまま遠赤外線放射器本体10に接続さ
れている。コントローラ30内において電源ラインにはトライアック53および温度検出
表示回路57が接続されている。トライアック53はヒータ21への通電をオン、オフす
るスイッチング素子である。温度表示手段は、温度検出表示回路57と温度表示器32と
によって構成されており、温度検出表示回路57は、サーミスタ22の出力に基づいてヒ
ータ部20および遠赤外線放射板19の温度を検出して、その検出した温度を温度表示器
32に表示する。
以下、遠赤外線放射器本体10のヒータ部20および遠赤外線放射板19の温度を、ト
ライアック53用いて制御する制御回路について説明する。
商用電源は直流電源回路54によって適当な電圧(たとえば8V)の直流に変換される
。タイマ55は電源スイッチ60がオンとされてから1時間の間、基準電圧発生回路51
に正規の基準電圧を発生させ、1時間が経過したときに基準電圧発生回路51の出力基準
電圧を強制的に低いレベル(たとえば零V)にする。これにより、トライアック53がオ
フとなり、ヒータ21への通電が停止する。
基準電圧発生回路51は直流電源電圧を分圧することにより基準電圧を発生する。この
基準電圧は比較回路52に与えられる。
温度設定器56はロータリースイッチ31と、このロータリースイッチ31の位置に応
じてその抵抗値が変化する可変抵抗器を含んでいる。ロータリースイッチ31の位置によ
り電源スイッチ60もオン、オフされる。すなわち、ロータリースイッチ31は、電源ス
イッチの機能とヒータ部20の温度設定機能とを果すものである。本実施例1は、ロータ
リースイッチ31を操作することによって、45℃〜80℃の範囲の内から、使用者が所
望する任意の設定温度が選べるように構成されている。
温度設定器56の可変抵抗器とサーミスタ22とは信号ラインを介して直列に接続され
、その接続点Aの電圧が比較回路52に入力する。比較回路52の出力によって駆動回路
58を介してトライアック53がオン、オフされる。
一般にサーミスタは高温になると抵抗が小さくなる。温度設定器56の抵抗値を小さく
するようにロータリースイッチ31を操作することにより、使用者はヒータ部20の設定
温度を高くすることができる。
遠赤外線放射器本体10の温度が高くなって(サーミスタ22の抵抗が小さくなって)
接続点Aの電圧が基準電圧を超えると、比較回路52はトライアック53をオフする出力
を発生する。サーミスタ22の抵抗が大きくて、接続点Aの電圧が基準電圧を下廻ってい
るときには、トライアック53はオンに保たれる。
このように温度制御手段である上述した制御回路によって、ヒータ部20および遠赤外
線放射板19の温度が温度設定器56によって設定された温度になるようにヒータ21へ
の通電がオン、オフされる。
何らかの原因でヒータ部20が高温になりすぎたときには(たとえば120℃)温度ヒ
ューズ23が溶断してヒータ21への通電は停止する。
ヒータ21に電流が流れると、ヒータ21は発熱する。ヒータ21の熱はエポキシ樹脂
25を通して遠赤外線放射板19に伝導される。3つのヒータ21は遠赤外線放射板19
の裏面に密着したモールド樹脂25内に均等な間隔をあけて埋め込まれているので、モー
ルド樹脂25はその全体が均一に加熱される。このため、モールド樹脂25を通して加熱
される遠赤外線放射板19もまた、その全体が均一に加熱される。サーミスタ(温度セン
サ)22もモールド樹脂25に埋設されているので、モールド樹脂25の温度が正確に測
定され、精度の高い温度制御が達成されるとともに、そのモールド樹脂25および遠赤外
線放射板19の温度は、温度表示器32によって使用者に表示される。
セラミック・ヒータ21は加熱されると遠赤外線を放射する。遠赤外線放射板19の表
面に形成されたセタミック層19bも、加熱されると遠赤外線を放射する。セラミック・
ヒータ21とセラミック層19bとが重ね合わされているので、遠赤外線板19の表面か
らは多量の遠赤外線が外部に向けて放射される。なお、本実施例1においては、加熱手段
としてセラミック・ヒータを使用したが、この加熱手段は、セラミック・ヒータに限られ
るものではなく、例えばニクロム線によって構成してもよい。
遠赤外線放射板19はステンレス板であり、その表面にセラミック塗料19bが塗布さ
れたものである。ステンレス板19aをプレス等によって形成することができるので、遠
赤外線放射板19を任意の形状に成形することができる。ステンレス板19aを用いるこ
とによって、遠赤外線放射板19にセラミック単体では形成困難な形状をもたせることが
できる。ステンレス板19aは丈夫であるから、遠赤外線を放射する面を大きくしても衝
撃に強く、損壊するおそれが殆どない。
本実施例1においては、遠赤外線放射器本体10がコントローラ30とは別体となって
いる。遠赤外線放射器本体10に温度制御のための回路、機器を設ける必要がないので、
その軽量化を図ることができ、取扱いが容易である。ここでの、接続コード41(および
電源コード42)をシリコン・ケーブルとすることにすれば、気温に左右されずに常に軟
らかく取り扱いやすくすることができる。
以上のように構成された本実施例1によれば、遠赤外線放射板19の表面のセラミック
層19bの温度が、セラミック層19bから放射される遠赤外線の波長の特性がほぼ所謂
「理想黒体」の特性となるセラミック層の温度(70℃以上)となるように、コントロー
ラ30の温度表示器32に表示された温度を見ながらロータリースイッチ31を調整する
ことにより、7μm〜15μmの波長の遠赤外線を効率的に人体に放射することができる
図4に、セラミック層19bの温度が79℃になった場合に放射される遠赤外線の波長
の特性(実線)を、理想黒体の特性(破線)とともに示す。
本実施例1においては、遠赤外線放射板19は突出状に湾曲しているので、遠赤外線を
広範囲に亘って放射させることができる。
このようにして、人体への深達力が高い7μm〜15μmの波長の遠赤外線を患者に放
射した場合、もしその患者にガン等の異常細胞があるときには、その異常細胞の部位に患
者が痛烈な熱さを感じる(通称「ア・チチ効果」という)ので、その痛烈な熱さを感じた
部位を病院等で精密検査するように患者に促すようにすることによって、本実施例1の使
用者はガン細胞等の早期発見に寄与することができる。
なお、本実施例1は、従来からある温熱治療器としても使用することができる。このよ
うに本実施例1を温熱治療器として用いる場合には、使用者の所望する温度に設定された
遠赤外線放射板19の突出部分を患部に当てることにより所謂「針」や灸と同様の効果を
得ることができる。
ここで、以上説明した本実施例1においては、遠赤外線放射器本体10の遠赤外線放射
板19の温度を正確に表示する温度表示手段が設けられているために、使用者は、温度表
示器32を見ながらロータリースイッチ31を操作することにより、遠赤外線放射板19
が7μm〜15μmの波長の遠赤外線を効率的に放射する温度に正確に設定することがで
きる。
このように、本実施例1では温度表示手段が設けられているが、この温度表示手段を設
けずに、ロータリースイッチ31の回転位置と、その位置における遠赤外線放射板19の
温度が対応するように、コントローラ30のロータリースイッチ31の周囲の表面に、温
度の表示をしておくという構成としてもよい。
図5は、本実施例1の作用部14に装着して使用する遠赤外線放射カバーの構成を示し
た図である。図5(a)は上側から見た図であり、図5(b)は下側から見た図である。
この遠赤外線放射カバー80は、図5(a),(b)に示したように、本実施例1の作
用部14に密着して被せることができる伸縮性を有するカバー部材81と、このカバー部
材81の表面にカーボン塗料を塗布して形成されたカーボン塗料層82とによって構成さ
れている。
遠赤外線放射カバー80を作用部14に装着する場合には、図5(c)に示したように
、カーボン塗料層82が作用部14の遠赤外線放射板19の上に位置するように装着する
。ここで、炭素が放射する遠赤外線の波長の特性がほぼ所謂「理想黒体」の特性となる温
度は約50℃以上であるので、この遠赤外線放射カバー80を装着した場合には、前述し
た装着しない場合の温度(70℃以上)に比して低い温度、例えば50℃でも、7μm〜
15μmの波長の遠赤外線を効率的に放射させることができる。
図6に、カーボン塗料層82の温度が69℃になった場合に放射される遠赤外線の波長
の特性(実線)を、理想黒体の特性(破線)とともに示す。
ここで、図5(b)に示した遠赤外線放射カバー80においては、カーボン塗料層82
は小さい四角形の形状に形成され、その小さい四角形の形状のカーボン塗料層82が遠赤
外線放射板19の上になる面に複数個配設されているが、このカーボン塗料層82の形状
は、図5(b)に示した形状に限られるものではなく、隙間なく一面にカーボン塗料層8
2を形成してもよい。さらに、このカーボン塗料層82に代えて、炭素の粉末を2枚の合
成樹脂フィルムの間に挟んでラミネートして固定化したラミネートカーボン板を遠赤外線
放射板19の上になる面に固定してもよい。即ち、この遠赤外線放射カバー80において
は、遠赤外線放射板19の上になる面にカーボン層が形成されていれば、上述した遠赤外
線放射カバー80による効果を得ることができる。
なお、以上説明した本実施例1においては、図2に示したように、遠赤外線放射板19
の表面側に、加熱されると遠赤外線を放射するセラミック層19bが形成されているが、
この遠赤外線放射板19の表面に配設される材料はセラミックに限られるものではなく、
加熱されると遠赤外線を放射する材料であれば、どのような材料でもよく、例えば、炭素
や遠赤外線放射鉱石であってもよい。
さらに、本実施例1においては、図2に示したように、遠赤外線放射板19とヒータ2
1とがモールド樹脂25を用いて一体となっているが、この遠赤外線放射板19とヒータ
21の代わりに、炭素系面発熱体を配設してもよい。
本考案の実施例1の全体構成を示す斜視図である。 図1に示した実施例1の遠赤外線放射器本体の構成を示す構成図である。 図1に示した実施例1の電気的構成を示す回路図である。 本考案の実施例1から放射される遠赤外線の特性図である。 本考案の実施例1に装着する遠赤外線放射カバーの構成を示す構成図である 。 図5に示した遠赤外線放射カバーを装着した場合の本考案の実施例1から放 射される遠赤外線の特性図である。
符号の説明
10 遠赤外線放射器本体
13 把持部
14 作用部
19 遠赤外線放射板
19a ステンレス板
19b セラミック層
20 ヒータ部
21 セラミック・ヒータ
22 サーミスタ
25 モールド樹脂
30 コントローラ
31 ロータリースイッチ
32 温度表示器
41,42 接続コード
43 プラグ
80 遠赤外線放射カバー
81 カバー部材
82 カーボン塗料層

Claims (5)

  1. ステンレス板の表面にセラミックス層が形成されている遠赤外線放射板が前記セラミッ
    クス層が外部に露出するように配設され、当該遠赤外線放射板を加熱するヒータ部を内蔵
    し、前記遠赤外線放射板の温度を検出する温度検出手段を具えた遠赤外線放射器本体と、
    外部電源と前記ヒータ部との間に配設され前記温度検出手段からの信号に基づいて前記
    遠赤外線放射板の温度が使用者により設定される一定の設定温度となるように前記ヒータ
    部に供給する電力を制御する制御手段を内蔵したコントローラとから構成され、
    前記設定温度が70℃〜80℃の範囲で設定され、前記遠赤外線放射板からは7μm〜
    15μmの波長の遠赤外線が外部に向かって放射されることを特徴とする遠赤外線放射器
  2. 前記遠赤外線放射板の形状は、略四角形の形状をしており、且つ、その中央部が外部に
    向かって最も突出し、当該突出した中央部から4つの辺に向かってなだらかに傾斜してい
    る形状となっていることを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線放射器。
  3. ステンレス板の表面にセラミックス層が形成されている遠赤外線放射板が前記セラミッ
    クス層が外部に露出するように配設され、当該遠赤外線放射板を加熱するヒータ部を内蔵
    し、前記遠赤外線放射板の温度を検出する温度検出手段を具えた遠赤外線放射器本体と、
    外部電源と前記ヒータ部との間に配設され前記温度検出手段からの信号に基づいて前記
    遠赤外線放射板の温度が使用者により設定される一定の設定温度となるように前記ヒータ
    部に供給する電力を制御する制御手段を内蔵したコントローラとから構成され、
    前記遠赤外線放射器本体には、前記遠赤外線放射板を覆う遠赤外線放射カバーがさらに
    装着され、該遠赤外線放射カバーの前記遠赤外線放射板上に位置する部分にはカーボン層
    が形成されており、
    前記設定温度が50℃〜80℃の範囲で設定され、前記遠赤外線放射カバーの前記カー
    ボン層からは7μm〜15μmの波長の遠赤外線が外部に向かって放射されることを特徴
    とする遠赤外線放射器。
  4. 前記遠赤外線放射板の形状は、略四角形の形状をしており、且つ、その中央部が外部に
    向かって最も突出し、当該突出した中央部から4つの辺に向かってなだらかに傾斜してい
    る形状となっていることを特徴とする請求項3に記載の遠赤外線放射器。
  5. 前記コントローラには、前記温度検出手段からの信号に基づいて前記遠赤外線放射板の
    温度を表示する温度表示手段がさらに配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項
    4のいずれかの項に記載の遠赤外線放射器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200050437A (ko) * 2018-11-01 2020-05-11 주식회사 일링크스 저출력 레이저를 적용한 전기식 온구기
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