JP2011030392A - Dc−dcコンバータ及びその駆動方法 - Google Patents

Dc−dcコンバータ及びその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】DC−DCコンバータの動作スタートから昇圧動作に入るまでの回路動作をスムーズに行うこと。
【解決手段】DC−DCコンバータ100は、入力電圧源110と、入力電圧源110に一端が接続されるインダクタL1と、インダクタL1の他端と接地端子170との間に接続される第1のトランジスタQ1と、入力端子120と出力端子160との間に接続される第2のトランジスタQ2を備える。昇圧動作は、第2のトランジスタQ2の基板電極Q2bと第2のトランジスタQ2の入力端子120側の第1の主電極Q2dとをショートさせる第1の昇圧動作と、第1の昇圧動作後に第2のトランジスタQ2の基板電極Q2bと第2のトランジスタQ2の出力端子160側の第2の電極Q2sとをショートさせる第2の昇圧動作で行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、DC−DCコンバータ及びその駆動方法に関し、特に半導体集積回路化に好適なものに関する。
DC−DCコンバータは、ある直流入力電圧をそれよりも高い直流出力電圧又は低い電圧に変換する電源回路装置の1つである。なお、DC−DCコンバータはスイッチングレギュレータとも呼ばれている。DC−DCコンバータの中のいわゆる同期整流型は、インダクタに流れる電流をオン/オフさせるいわゆるスイッチングトランジスタと、このスイッチングトランジスタのオン期間にオフし、オフ期間にオンとなる、いわゆる相補的な動作を行う同期整流用トランジスタとを備える。
DC−DCコンバータの主回路部は半導体集積回路で構成されるのが一般的である。しかし、半導体集積回路には、いわゆる寄生素子が形成され、その寄生素子がDC−DCコンバータの本来の動作や電気的特性に影響を与えることもよく知られている。そうした寄生素子による影響を排除するために従来いくつかの改善案が提案されている。
特許文献1(特開平8−251913号公報)は、スイッチングレギュレータを半導体集積回路で構成したときに、MOSトランジスタ特有の寄生ダイオードによって昇圧動作停止時に出力端子に出力電圧が生じるという不具合を排除するための同期整流型のスイッチングレギュレータを提案する。
特許文献1は、こうした不具合を排除するために、スイッチングレギュレータの昇圧動作時と昇圧停止時にMOSトランジスタの基板電位を2つのMOSトランジスタを用いて切り替えることを提案する。具体的には、昇圧時には同期整流用トランジスタに形成される寄生ダイオードによる出力端子側から入力端子側への電流リークを抑制し、昇圧時は同期整流用トランジスタ側に形成される寄生ダイオードによる入力端子側から出力端子側への電流リークを抑制させるというものである。こうした目的を達成するために、同期整流用トランジスタ側に形成される寄生ダイオードの向きを昇圧動作時と昇圧停止時に切り替えるとしている。
特許文献2(特開2008−79360号公報)は、昇圧型DC−DCコンバータ及び半導体集積回路にかかる。特許文献2は、昇圧停止時から昇圧動作を開始するとき、同期整流用トランジスタの基板バイアス状態も一緒に切り替えてしまうと、その瞬間、同期整流用トランジスタに形成される寄生トランジスタを介して入力端子側から出力端子側に向けてラッシュ電流が流れ、同期整流用トランジスタが破壊される虞があることを示唆する。
特許文献2はこうした不具合を排除するために、昇圧停止時から昇圧動作を開始するとき、同期整流用トランジスタの出力端子側の電極を充電してラッシュ電流の流れを防止し、同期整流用トランジスタが破壊される虞を未然に防止するとしている。
図6は特許文献2、図1に示された昇圧型DC−DCコンバータの一部を示す。特許文献2に開示された昇圧型DC−DCコンバータBSTは、インダクタL1を介して入力端子Vinに電力が供給され、出力端子Voutに昇圧電圧を得る。入力端子Vinに供給される電力はたとえば、バッテリ電源BATから与えられる。昇圧を行う基本構成はスイッチングレギュレータの構成を成している。すなわち、入力端子Vinに一端が結合され、他端が回路のグランドGNDに接続されたNチャネル型の第1MOSトランジスタM1と、入力端子Vinに一端が結合され、他端が出力端子Voutに接続されたPチャネル型の第2MOSトランジスタM2とを備え、第1MOSトランジスタM1と第2MOSトランジスタM2は昇圧制御回路BSTCNTによってスイッチ制御される。
第2MOSトランジスタM2の基板M2bと電極M2dとの間には第3MOSトランジスタM3を接続し、第2MOSトランジスタM2の基板M2bと電極M2sとの間には第4MOSトランジスタM4を接続する。さらに昇圧動作において、第3MOSトランジスタM3をオフとし、第4MOSトランジスタM4をオンするものである。
第1MOSトランジスタM1及び第2MOSトランジスタM2が共にオフにされる昇圧停止時においては、第3MOSトランジスタM3をオンとし、第4MOSトランジスタM4をオフとする。昇圧停止時から昇圧動作を開始するときは、その前に第2MOSトランジスタM2の出力端子Vout側の電極M2sを充電するための基板バイアススイッチ制御回路BGCNT及び昇圧制御回路BSTCNTを備える。なお説明の便宜上、本書においては、昇圧制御回路BSTCNT及び基板バイアススイッチ制御回路BGCNTはそれぞれドライバDRV1及びDRV2のみを抜き出して表示した。
昇圧動作時は第3MOSトランジスタM3をオフとし、第4MOSトランジスタM4をオンとすることにより、第2MOSトランジスタM2に形成される寄生ダイオードによる出力端子Vout側から入力端子Vin側への電流リークを抑制している。
昇圧停止時は、第3MOSトランジスタM3をオンとし、第4MOSトランジスタM4をオフとすることにより、第2MOSトランジスタM2に形成される寄生ダイオードによる入力端子Vin側から出力端子Vout側への電流リークを抑制している。
昇圧停止時から昇圧動作を開始するときには、第2MOSトランジスタM2の基板M2bのバイアス状態を切り替える前に、第2MOSトランジスタM2の出力端子Vout側の電極M2sを充電する。これによって、第2MOSトランジスタM2に形成される寄生ダイオードを介して、入力端子Vin側から出力端子Voutに向けてラッシュ電流が流れるという不具合を排除し、そのようなラッシュ電流によって第2MOSトランジスタM2が破壊される虞を未然に防止することができるとしている。
特許文献3(特開2005−295629号公報)は電源装置に関し、具体的には同期整流型の昇圧型DC−DCコンバータを開示する。昇圧停止時にスイッチングトランジスタ及び同期整流用トランジスタを確実にオフさせ、リーク電流を低減させるとしている。
図7は特許文献3、図1に示された従来の電源装置を示す。なお、図7に用いた参照符号は特許文献3のものから替えている。又、一部の参照符号は本書で付け加えている。
図7において電源装置500は、いわゆる昇圧型スイッチングレギュレータを構成している。電源装置500は、インダクタL50、MOSトランジスタQ51,Q52,Q61,Q62、抵抗R51,R52,R61,R62、キャパシタC51、制御回路512、インバータ513から構成されている。なお、ダイオードD51,D52は、MOSトランジスタQ52の基板B52と第1の主電極Q52dとの間、及び基板B52と第2の主電極Q52sとの間にそれぞれ形成される寄生ダイオードである。なお、MOSトランジスタQ51及びQ52はスイッチングトランジスタ及び同期整流用トランジスタにそれぞれ相当する。ダイオードD63はMOSトランジスタQ62の基板B62とその第1の主電極Q62dとの間に形成される寄生ダイオードである。
制御回路512はコントロール端子Tcntに供給されるコントロール信号がハイレベルであり、インバータ513の出力信号がローレベルのときには、MOSトランジスタQ51のゲート電位をローレベルとし、MOSトランジスタQ52のゲート電位をハイレベルとする。これにより、MOSトランジスタQ51,Q52を共にオンとし、出力端子Toutからの出力電圧Voutの出力が停止されるよう電源装置500が作動する。
インバータ513の出力信号がローレベルのときには、MOSトランジスタQ61のゲート電位がローレベルになるのでオフとなる。MOSトランジスタQ61がオフすると、MOSトランジスタQ62はMOSトランジスタQ61に追随してオフする。
図8A、図8Bは図7に示した昇圧型DC−DCコンバータの同期整流用トランジスタ、すなわちMOSトランジスタQ52の周辺の等価回路を表す。MOSトランジスタQ52は、第1の主電極Q52d及び第2の主電極Q52s、制御電極Q52g及び基板電極B52を備える。MOSトランジスタQ52は入力端子Tinと出力端子Toutとの間に設けられている。入力端子Tinには電源電圧VDDが供給されている。なお、図8A、図8Bは特許文献3、図2に示された等価回路に相当するが参照符号は替えている。図8Aは昇圧型DC−DCコンバータの昇圧時を、図8Bは昇圧停止時の等価回路をそれぞれ表す。
図8Aに示す昇圧動作時には、コントロール端子Tcntに供給されるコントロール信号がローレベルとされる。ローレベルのコントロール信号はインバータ513により反転されてハイレベルとされ、制御回路512及びMOSトランジスタQ61の制御(ゲート)に供給される。
制御回路512はMOSトランジスタQ51とMOSトランジスタQ52とを交互にオンさせる。MOSトランジスタQ61はゲート電極がハイレベルとなるのでオン状態を維持する。MOSトランジスタQ61がオンすると、MOSトランジスタQ62のゲート電位がローレベルとなるのでMOSトランジスタQ62はMOSトランジスタQ61に追随してオンする。
MOSトランジスタQ61,Q62の両者がオンすると、これらのトランジスタの第1の主電極と第2の主電極との間の導電路は、小さな抵抗でショートされた状態とほぼ等価となり、ショート時の抵抗成分を無視すれば図8Aの等価回路で表すことができる。すなわち、MOSトランジスタQ52の基板B52と出力端子Toutとがショートされた状態に等しくなる。又、MOSトランジスタQ61がオンしているので基板B52と接地端子Tgndとの間には抵抗R62が接続され、基板B52は接地電位に維持される状態と等価となる。
図8Bに示す昇圧停止時には、コントロール端子Tconに供給されるコントロール信号はハイレベルとされる。このとき、インバータ513の出力はローレベルとなり、制御回路512は、MOSトランジスタQ51,Q52を共にオフに維持する。又、インバータ513の出力がローレベルとなることにより、MOSトランジスタQ61,Q62は共にオフとなる。このときMOSトランジスタQ52の基板B52には抵抗R61を介して入力端子Tinより電源電圧VDDが供給されることになる。このため、昇圧停止時には図8Bに示す等価回路で表すことができる。
すなわち、昇圧停止時にはMOSトランジスタQ51,Q52,Q61,Q62がすべてオフすることによって、抵抗R61とダイオードD51,D52,D63が等価回路上に現れる。
特許文献3によれば出力端子Toutからの出力を停止したときに、MOSトランジスタQ52及びQ61を確実にオフさせることができ、また、このときダイオードD52,D63も逆方向とすることができるため、電源61から出力端子Toutにリーク電流が流れるという不具合を防止することができるとしている。又、抵抗R61,R62によりMOSトランジスタQ52の基板B52の電位及びMOSトランジスタQ62の制御(ゲート)電極の電圧を調整できるため設計を容易に行えるとしている。
特許文献1〜3は昇圧動作時と昇圧停止時に同期整流用トランジスタに形成される寄生ダイオードの電気的な接続を切り替えるという点では共通する。又、昇圧時における同期整流用トランジスタの周辺の等価回路は特許文献1〜3において同じであることが分かる。
図9は、特許文献1〜3に開示された昇圧型DC−DCコンバータの昇圧動作時における同期整流用トランジスタの周辺の等価回路を表す。本書でいう同期整流用トランジスタは、たとえば特許文献2での第2MOSトランジスタM2が、特許文献3においては、MOSトランジスタQ52がそれぞれ相当する。
図9において、同期整流用トランジスタTR2の入力端子SI側の電極TR2Dと基板電極TR2Bとの間に寄生ダイオードDiが接続され、基板電極TR2Bと同期整流用トランジスタTR2の出力端子So側の電極TR2Sとは電気的にショートされる。したがって、寄生ダイオードDiは入力端子SIと出力端子Soとの間に接続される。なお、図9には入力電圧源VI、インダクタL、スイッチングトランジスタTR1及びキャパシタCを示すが、これらの電気的な動作の説明については割愛する。
図10は、図9に示した昇圧型DC−DCコンバータの出力端子Soに出力される出力電圧Voの出力電圧特性を示す。縦軸は出力端子Soに出力される出力電圧Voを、横軸は時間tをそれぞれ表す。なお、作図及び説明の便宜上、縦軸、横軸の目盛りは適宜縮小したりあるいは拡大したりして必ずしも実体を表していない。
時刻T1で入力電圧源VIが入力端子SIに印加されると、時刻T2で出力端子Soには出力電圧(VI−Vdi)が表れる。ここで、参照符号Vdiは寄生ダイオードDiの順方向の立ち上がり電圧である。すなわち、出力端子Soには寄生ダイオードDiによって入力端子SIに印加された入力電圧源VIよりも寄生ダイオードDiの順方向立ち上がり電圧分だけ降下した電圧が表れる。時刻T3に達すると、スイッチングトランジスタTR1及び同期整流用トランジスタTR2がオンする。すなわち、時刻T3に達して初めて本来の昇圧動作が開始されることになる。
昇圧型DC−DCコンバータの昇圧動作が開始される時刻T3は、出力端子Soに出力電圧(VI−Vdi)が表れる時刻T2よりも遅く現れる。なぜならば、スイッチングトランジスタTR1及び同期整流用トランジスタTR2のゲート電極側には両者のトランジスタのオン/オフ動作を制御する図示しない制御回路から、パルス幅変調されたいわゆるPWM駆動信号が印加されるが、このPWM駆動信号はいわゆるソフトスタート信号によって制御され時間の経過とともに徐々に信号が増加されるために、両者のトランジスタが定常的に作動するまでに時間を要するからである。これに対して寄生ダイオードDiの動作は電気的に何ら制御されていないために、入力電圧源VIの印加と同時に時刻T2のタイミングで出力電圧(VI−Vdi)が表れるからである。
時刻T4に達すると、出力端子Soには出力電圧Voが出力される。出力電圧Voは昇圧しようとする最終的な電源電圧に相当する。たとえば、入力電圧源VIが5Vであるとき、出力電圧Voは15Vという具合である。
時刻T1−T2−T3−T4は昇圧動作期間ではあるが、実体的な昇圧動作は時刻T3−T4の期間である。時刻T4に達すると昇圧動作は完了し、時刻T4以降は昇圧動作がすべて完了し、昇圧動作に入っている期間である。
本発明者はDC−DCコンバータにおける各種の問題点を克服するために、特許文献1〜3に開示された技術的思想も勘案し、種々吟味した結果、昇圧動作中に同期整流用トランジスタに形成される寄生ダイオードが、DC−DCコンバータの電気的特性に影響を与えていることを知見した。すなわち、図10に参照符号X1で示すように、時刻T1−T2−T3の昇圧動作中において、出力電圧Voがステップ状に遷移するために、出力端子Soに接続されるキャパシタCにラッシュ電流が流れるという不具合が生じることを知見した。このようにステップ状に出力電圧Voが遷移するのはダイオードDiの影響によるものであり、理想的な特性は参照符号Y1で示すように時間の経過とともに出力電圧Voが徐々に増加する特性である。
特開平8−251913号公報 特開2008−79360号公報 特開2005−295629号公報
本発明は上記の不具合を克服したDC−DCコンバータ及びその駆動方法を提供することを目的とする。
本発明のDC−DCコンバータ(100)は、
(a)入力電圧源(110)と、
(b)入力電圧源(110)に接続された入力端子(120)と、
(c)入力電圧源を所定の電圧に変換した出力電圧(VOUT)を出力する出力端子(160)と、
(d)第1の主電極(Q2d)、第2の主電極(Q2s)、制御電極及び基板電極(Q2b)を有し入力端子(120)に第1の主電極(Q2d)が、出力端子(160)に第2の主電極(Q2s)が各別に接続されたトランジスタ(Q2)と、
(e)第1の主電極(Q2d)と基板電極(Q2b)との間の導電路を電気的にショートさせる第1のショート手段(Q5,Q3)と、
(f)第1のショート手段と相補的に作動し、第2の主電極(Q2d)と基板電極(Q2b)との間の導電路を電気的にショートさせ、かつ、前記第1のショート手段(Q5,Q3)が作動した後に作動する第2のショート手段(Q6,Q4)を備えたDC−DCコンバータである。
こうした構成によれば第1のショート手段(Q5,Q3)によって、第1の主電極(Q2d)と基板電極(Q2b)との間に介在される寄生ダイオード(D1)によって入力電圧(VIN)が出力端子(160)に伝達されるという不具合を排除することができる。
本発明の別のDC−DCコンバータ(100)は、
(a)入力電圧源(110)と、
(b)入力電圧源(110)に一端が接続されるインダクタ(L1)と、
(c)インダクタ(L1)の他端に接続される入力端子(120)と、
(d)入力端子(120)と接地端子(170)との間に接続される第1のトランジスタ(Q1)と、
(e)入力端子(120)と出力端子(160)との間に接続され、第1の主電極、第2の主電極、制御電極及び基板電極を有する第2のトランジスタ(Q2)とを備え、
(f)第1の主電極は入力端子に、第2の主電極は出力端子に各別に接続され、
(g)第1のトランジスタ及び第2のトランジスタをオン/オフさせる制御信号を生成する第1の制御回路と、
(h)第1の主電極と基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第1のショート手段と、
(i)第1のショート手段と相補的に作動し、第2の主電極と基板電極との間の導電路を電気的にショートさせ、かつ、第1のショート手段が作動した後に作動する第2のショート手段を備えたDC−DCコンバータである。
こうした構成によれば第1の制御回路によって、実質的な昇圧動作に入る前に第1のショート手段によって、第2のトランジスタの第1の主電極と基板電極とに介在される寄生ダイオードによっての回路接続を電気的にショートさせるので、入力電圧(VIN)が出力端子(160)に伝達されるという不具合を排除することができる。
さらに本発明のさらに別のDC−DCコンバータは、
(a)入力電圧源(110)と、
(b)前記入力電圧源(110)に一端が接続されるインダクタ(L1)と、
(c)前記インダクタ(L1)の他端が接続される入力端子と、
(d)前記入力端子と接地端子(170)との間に接続される第1のトランジスタ(Q1)と、
(e)前記入力端子(120)と出力端子(160)との間に接続される第2のトランジスタ(Q2)と、
(f)前記第2のトランジスタの基板電極(Q2b)と前記第2のトランジスタ(Q2)の前記入力端子(120)側の第1の主電極(Q2d)との間に接続される第3のトランジスタ(Q3)と、
(g)前記第2のトランジスタ(Q2)の基板電極(Q2b)と前記第2のトランジスタ(Q2)の前記出力端子(160)側の第2の電極(Q2s)との間に接続される第4のトランジスタ(Q4)と、
(h)前記第3のトランジスタ(Q3)の制御電極(Q3g)と基板電極(Q3b)との間に接続される第1の抵抗(R1)と、
(i)前記第4のトランジスタ(Q4)の制御電極(Q4g)と基板電極(Q4b)との間に接続される第2の抵抗(R2)と、
(j)前記第2のトランジスタ(Q2)の前記基板電極(Q2b)と前記第3及び第4のトランジスタ(Q3,Q4)の前記基板電極(Q3b,Q4b)を共通接続する共通接続体(180)と、
(k)前記第3のトランジスタ(Q3)の制御電極(Q3g)に接続される第5のトランジスタ(Q5)と、
(l)前記第4のトランジスタ(Q4)の制御電極(Q4g)に接続される第6のトランジスタ(Q6)と、
(m)前記第1及び第2のトランジスタ(Q1,Q2)を駆動する駆動信号を生成する第1の制御回路(130)と、
(n)前記第5及び第6のトランジスタを制御する制御信号を生成する第2の制御回路(140)を備えるDC−DCコンバータである。
こうした構成によれば同期整流用の第2のトランジスタQ2の第1の主電極とその基板電極との間、及び第2の主電極と基板電極との間に印加される電圧を第3及び第4のトランジスタQ3,Q4で各別に制御することができる。これによって、昇圧動作時における同期整流用である第2のトランジスタQ2に与えるバイアスを所望する条件に設定することができる。又、第3及び第4のトランジスタの制御電極であるゲート電極には第1及び第2の抵抗を接続するも、これらの抵抗値を合わせるならば、第3のトランジスタQ3がオンしているときも、第4のトランジスタがオンしているときでも同じバイアス条件下でこれらのトランジスタを作動させることができる。これによって、オン/オフするトランジスタの動作が切り替えられたときにバイアス状態が不安定になるという不具合を排除することができる。
本発明のDC−DCコンバータの駆動方法は、
(a)入力電圧源と、
(b)入力電圧源に接続された入力端子と、
(c)入力電圧源を所定の電圧に変換した出力電圧を出力する出力端子と、
(d)第1の主電極、第2の主電極、制御電極及び基板電極を有し入力端子に第1の主電極が、出力端子に第2の主電極が各別に接続されたトランジスタと、
(e)第1の主電極と基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第1のショート手段と、
(f)第2の主電極と基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第2のショート手段を備えたDC−DCコンバータの駆動方法であって、
(g)第1のショート手段を作動させる第1のステップと、
(h)第1のステップに続いて第2のショート手段を作動させる第2のステップを備えたDC−DCコンバータの駆動方法である。
こうした構成によれば、実質的な昇圧動作を始める前にトランジスタの主電極と基板電極との間に介在する寄生ダイオードによって生じる入力電圧源側から出力端子側に電圧が伝達されるという不具合を排除し、DC−DCコンバータの動作スタートから昇圧動作に入るまでの回路動作をスムーズに行うことができる。
本発明の別のDC−DCコンバータの駆動方法は、
(a)入力電圧源と、
(b)入力電圧源に一端が接続されるインダクタと、
(c)インダクタの他端が接続される入力端子と、
(d)入力端子と接地端子との間に接続される第1のトランジスタと、
(e)入力端子と出力端子との間に接続され、第1の主電極、第2の主電極、制御電極及び基板電極を有する第2のトランジスタとを備え、
(f)第1の主電極は入力端子に、第2の主電極は出力端子側に各別に接続され、
(g)第1のトランジスタ及び第2のトランジスタをオン/オフさせる制御信号を生成する第1の制御回路と、
(h)第1の主電極と基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第1のショート手段と
(i)第2の主電極と基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第2のショート手段を有する第2の制御回路を備えたDC−DCコンバータの駆動方法であって、
(j)第1の制御回路の作動に先行して第1のショート手段を作動させて、第1の主電極と基板電極のとの間の導電路を電気的にショートさせる第1のステップと、
(k)第1のステップの後に、第2のショート手段によって、第2の主電極と基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第2のステップと、
(l)第2のステップの後に、第1の制御回路を作動させる第3のステップを備えたDC−DCコンバータの駆動方法である。
こうした構成によれば、実質的な昇圧動作を始める前にトランジスタの主電極と基板電極との間に介在する寄生ダイオードによって生じる入力電圧源側から出力端子側に電圧が伝達されるという不具合を排除し、DC−DCコンバータの動作スタートから昇圧動作に入るまでの回路動作をスムーズに行うことができる。
本発明のDC−DCコンバータ及びその駆動方法によれば、昇圧動作を第1昇圧動作及び第2の昇圧動作を組み合わせることで昇圧動作全体を滑らかに行うことができる。これによって出力端子側に接続されるキャパシタに流れるラッシュ電流を抑制し、ラッシュ電流による同期整流用トランジスタの劣化や不具合を未然に防止することができる。
本発明の一実施の形態にかかるDC−DCコンバータを示す回路図である。 本発明の一実施の形態にかかるDC−DCコンバータの第1の昇圧動作時の同期整流用トランジスタ周辺の等価回路図である。 本発明の一実施の形態にかかるDC−DCコンバータの第2の昇圧動作時の同期整流用トランジスタ周辺の等価回路図である。 本発明の一実施の形態にかかるDC−DCコンバータの昇圧停止時の同期整流用トランジスタ周辺の等価回路図である。 本発明の一実施の形態にかかるDC−DCコンバータのタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態にかかるDC−DCコンバータの出力電圧特性を示す図である。 本発明にかかる第1の制御回路及び第2の制御回路の具体的な一実施例である。 特許文献1に紹介された従来のDC−DCコンバータの回路図である。 特許文献2に紹介された従来のDC−DCコンバータの回路図である。 特許文献3に紹介された従来のDC−DCコンバータの同期整流用トランジスタ周辺の昇圧動作時の等価回路図である。 特許文献3に紹介された従来のDC−DCコンバータの同期整流用トランジスタ周辺の昇圧停止時の等価回路図である。 特許文献1〜3に紹介された従来のDC−DCコンバータの同期整流用トランジスタ周辺の昇圧動作時の等価回路図である。 従来のDC−DCコンバータの出力電圧特性を示す図である。
図1は本発明にかかるDC−DCコンバータ100を示す。DC−DCコンバータ100は正の電源電圧VDDを供給する入力電圧源110を有する。インダクタL1の一端を入力電圧源110の正極端子に接続し、その他端を入力端子120に接続する。入力端子120にはトランジスタQ1の第1の主電極Q1d及びトランジスタQ2の第1の主電極Q2dが接続される。トランジスタQ1及びQ2の導電形式は互いに相補的に選ばれ、たとえばトランジスタQ1はNチャネル型MOSトランジスタ、トランジスタQ2はPチャネル型のMOSトランジスタにそれぞれ選ばれている。トランジスタQ1はスイッチング動作を、トランジスタQ2はトランジスタQ1に同期して整流動作をそれぞれ行う。したがって、トランジスタQ1及びQ2をそれぞれスイッチングトランジスタ及び同期整流用トランジスタと称することができる。
トランジスタQ1の第2の主電極Q1sは接地端子170に接続され、トランジスタQ2の第2の主電極Q2sは出力端子160に接続されている。接地端子170は接地電位GNDに維持されている。出力端子160と接地端子170の間にはリプルを除去するためのキャパシタC1が接続されている。
ダイオードD1のアノード及びカソードは、トランジスタQ2の第1の主電極Q2d及び基板電極Q2bに各別に接続されている。ダイオードD2のアノード及びカソードは、トランジスタQ2の第2の主電極Q2s及び基板電極Q2にそれぞれ接続されている。なお、ダイオードD1,D2の実体はトランジスタQ2に形成される寄生ダイオードである。ここで、トランジスタQ2とダイオードD1,D2の回路接続に注目すれば次のことが言える。すなわち、ダイオードD1及びD2は互いに逆方向に接続された直列接続体を成し、この直列接続体は、トランジスタQ2の第1の主電極Q2dと第2の主電極Q2sとの間に並列に接続されている。
第1の制御回路130は、トランジスタQ1及びQ2を、断続的にオン/オフさせるいわゆるスイチングレギュレータとしての機能を有する。第1の制御回路130の詳細な回路構成は後述で明らかにされるが、端的に言えば従前よく用いられているものとほぼ同じである。第2の制御回路140は、トランジスタQ2をリニア的に制御するいわゆるリニアレギュレータとしての機能を有する。
第2の制御回路140には2つの信号が供給され、3つの信号が出力される。供給される1つの信号は出力端子160に出力された出力電圧VOUTを分圧抵抗RB1,RB2で分圧した分圧電圧VFであり、信号導出線141を介して供給される。供給される2つの信号は信号導出線142を介してソフトスタート回路150から供給される、いわゆるソフトスタート信号SSである。ソフトスタート機能はインダクタやスイッチング素子の破壊や劣化を未然に防止するためにこれらの素子に流れる電流を徐々に増加させ、キャパシタC1を徐々に充電させるために用意されている。こうしたソフトスタート機能を有するソフトスタート回路150は、この種のDC−DCコンバータではよく用いられている。ソフトスタート回路150は、図1には示していないトランジスタ,キャパシタ,定電流源及びスイッチ等の組み合わせで構成することができる。
第2の制御回路140から出力される3つの信号の1つは、同期整流用トランジスタ、すなわちトランジスタQ2の制御(ゲート)電極に供給される第1の制御信号である。この制御信号は、信号導出線143を介して第1の制御回路130から出力される駆動信号と合成され、この合成された駆動信号はトランジスタQ1の制御(ゲート)電極に供給される。
第2の制御回路140から出力される2つの信号は、信号導出線144を介してトランジスタQ5の制御電極すなわちゲート電極に供給される第2の制御信号である。トランジスタQ5のゲート電極はノードN6で表示している。トランジスタQ5をたとえばNチャネル型のMOSトランジスタで構成したときには、そのゲート電極がハイレベルのときにオンとなり、ローレベルのときにオフとなる。トランジスタQ5をN型のバイポーラトランジスタで構成することも可能である。いずれにしてもトランジスタQ5のオン/オフ動作が急峻ではなく緩やかに行われるように緩やかな勾配を有するソフトスタート信号SSをそのゲート電極に供給する。
トランジスタQ5の第1の主電極Q5dにはトランジスタQ3の制御(ゲート)電極Q3gが接続されている。トランジスタQ5の第2の主電極Q5sは接地端子170に接続されている。トランジスタQ3としてトランジスタQ5の導電型とは相補的なPチャネル型MOSトランジスタを用いたときには、トランジスタQ3はトランジスタQ5の動作に追随する。すなわち、トランジスタQ5がオンのときにトランジスタQ3もオンする。又、トランジスタQ5がオフのときにはトランジスタQ3もオフとなる。トランジスタQ5をN型のバイポーラトランジスタで構成した場合、トランジスタQ3はP型のバイポーラトランジスタで構成することもできる。
トランジスタQ5及びQ3がオンのとき、DC−DCコンバータ100は、第1の昇圧動作を行う。本発明の特徴の1つは昇圧動作を2つのステップで行うことである。1つのステップは第1の昇圧動作であり、もう1つのステップは後述の第2の昇圧動作である。第1の昇圧動作時は、後述の第2の昇圧動作はオフである。
第2の制御回路140から出力される3つの信号は、信号導出線145を介してトランジスタQ6の制御電極すなわちゲート電極に供給される第3の制御信号である。トランジスタQ6の制御電極は、ノードN8で表示している。トランジスタQ6をたとえばNチャネル型のMOSトランジスタで構成したときには、そのゲート電極がハイレベルのときにオンとなり、ローレベルのときにオフとされる。トランジスタQ6をN型のバイポーラトランジスタで構成することも可能である。第3の制御信号のハイレベル及びローレベルのタイミングは前述の第2の制御信号、すなわち、トランジスタQ5のゲート電極に供給するものとは異なる。端的に言えば、第3の制御信号がハイレベルに置かれたときは、第2の制御信号はローレベルになるよう設定されている。したがって、トランジスタQ5とQ6を同じ導電型のたとえばNチャネル型のMOSトランジスタで構成すれば、トランジスタQ5及びQ6は互いに相補的な動作を行う。すなわち、トランジスタQ5がたとえばオンのときには、トランジスタQ6はオフに置かれる。トランジスタQ6をN型のバイポーラトランジスタで構成した場合、トランジスタQ4はP型のバイポーラトランジスタで構成することもできる。
トランジスタQ6の第1の主電極Q6dには、トランジスタQ4の制御電極Q4gが接続されている。トランジスタQ6の第2の主電極Q6sは、接地端子170に接続されている。トランジスタQ4はトランジスタQ6の導電型とは相補的なPチャネル型MOSトランジスタであるときには、トランジスタQ4はトランジスタQ6の動作に追随する。すなわち、トランジスタQ6がオンのときにトランジスタQ4もオンする。又、トランジスタQ6がオフのときにはトランジスタQ4もオフとなる。
トランジスタQ4の第1の主電極は、ダイオードD2のカソード側に接続され、第2の主電極はダイオードD2のアノード側に接続されている。したがって、トランジスタQ4がオンしたときには、ダイオードD2は電気的にショートされた状態に等しくなる。
トランジスタQ3の制御電極Q3gと基板電極Q3bとの間には抵抗R1が接続されている。トランジスタQ2,Q3及びQ4の各基板電極Q2b,Q3b及びQ4bは、共通接続体180で共通接続されている。共通接続体180には、ダイオードD1及びD2の各カソードが共通接続されている。又、共通接続体180には、抵抗R1及び抵抗R2の一端同士は共通接続されている。抵抗R1の他端は、トランジスタQ3の制御電極Q3gと共通接続され、その共通接続点はノードN7で示され、ノードN7はトランジスタQ5の第1の主電極Q5d(たとえばドレイン電極)に接続される。
トランジスタQ4の制御電極Q4gと基板電極Q4bとの間には、抵抗R2が接続されている。抵抗R2の一端は共通接続体180に接続され、その他端はトランジスタQ4の制御電極Q4gと共通接続され、その共通接続点はノードN9で示され、ノードN9はトランジスタQ6の第1の主電極Q6d(たとえばドレイン電極)に接続される。抵抗R1及びR2はトランジスタQ3及びQ4のゲート電位を所定の電位に維持する機能を有する。抵抗R1はトランジスタQ5がオンしたときに、トランジスタQ3のゲート電極をローレベルに維持し、トランジスタQ3を確実にオンさせる。又、抵抗R2はトランジスタQ6がオンしたときにトランジスタQ4のゲート電極をローレベルに維持してトランジスタQ4を確実にオンさせる。抵抗R1及びR2は、半導体集積回路で構成する場合、ポリシリコン又は拡散抵抗で形成することができる。又、これらの抵抗値を同じにすればトランジスタQ5及びQ6を同じ回路動作点で作動させることができる。これによって、第1の昇圧動作と第2の昇圧動作でのトランジスタの回路動作点を合致させることができるので安定した昇圧動作が得られる。
トランジスタQ6,Q4がオンのとき、DC−DCコンバータ100は、第2の昇圧動作に置かれる。第2の昇圧動作時には、第1の昇圧動作はオフの状態に置かれている。すなわち、トランジスタQ5,Q3はオフ状態である。
第1及び第2の昇圧動作が共にオフのとき、すなわち、トランジスタQ5,Q3及びトランジスタQ6,Q4はオフとなり、ダイオードD1及びD2が等価回路上に現れる。
第1の制御回路130には、出力端子160の出力電圧VOUTが分圧抵抗RB1,RB2で分圧された分圧電圧VFが供給される。第1の制御回路130は分圧電圧VFに応じたパルス幅を有する駆動信号を生成し、その駆動信号をトランジスタQ1及びQ2の制御(ゲート)電極に供給する。トランジスタQ1がオンのときトランジスタQ2はオフであり、トランジスタQ1がオフのときトランジスタQ2はオンであるという具合に、両者のトランジスタは相補的な動作を行う。第1の制御回路130はトランジスタQ1,Q2の制御電極に供給する駆動信号のパルス幅を出力端子160から出力される出力電圧VOUTが一定の電圧となるよう制御する。
第1の制御回路130からトランジスタQ1,Q2に供給される駆動信号は、パルス幅変調されたいわゆるPWM信号である。第1の制御回路130は、トランジスタQ2をオン又はオフさせるいわゆるスイッチング制御を行う。第1の制御回路130には、ソフトスタート回路150から、いわゆるソフトスタート信号SSが供給されている。一般的にDC−DCコンバータではソフトスタート回路を設けること、又、同期整流用トランジスタをソフトスタート動作させることはよく知られたことである。
本発明にかかるDC−DCコンバータ100は、従来のものに比べると、第2の制御回路140を設けなければならない。又、第1及び第2のショート手段を構成するトランジスタQ3,Q4,Q5及びQ6も設けなければならない。したがって本発明にかかるDC−DCコンバータは従前のDC−DCコンバータのものに比べて素子数が増大する。しかし、半導体集積回路のチップサイズを大きく増大させるほどでもないので半導体集積回路で構成するのに好適である。
図2A、図2B、及び図2Cは図1に示した本発明にかかるDC−DCコンバータ100の昇圧動作時及び昇圧停止時の同期整流用トランジスタ、すなわちトランジスタQ2の周辺の等価回路を示す。
図2Aは第1の昇圧動作時の等価回路を表す。第1の昇圧動作時は、第2の制御回路140が作動状態であり、第1のショート手段を構成するトランジスタQ5,Q3が共にオンである。すなわち、第1の昇圧動作時は、第1のショート手段が作動しているときに相当する。トランジスタQ3がオンのとき、トランジスタQ3の第1の主電極Q2dと基板電極Q2bとの間の導電路は電気的にショートされる。すなわち、この導電路にはダイオードD1が介在されているが、ダイオードD1のアノード−カソード間は電気的にショートされることになる。
ダイオードD1が電気的にショートされると、トランジスタQ2の第1の主電極Q2dとその基板電極Q2bとが電気的にショートされた状態と等価となるので、図2Aで表すことができる。このとき、図2Aから明らかなように、ダイオードD1の電気的な機能が排除されていることが分かる。又、抵抗R1の一端はトランジスタQ2の基板電極Q2bに接続され、その他端は接地電位GNDに接続される状態となる。
第1のショート手段、すなわち、トランジスタQ5,Q3が作動している間、第2のショート手段を構成するトランジスタQ6,Q4はオフであるので、ダイオードD2の電気的な機能はそのまま存在していることになる。ダイオードD2は入力端子120と出力端子160との間に逆方向に接続されるも、入力電圧源110から出力端子160側に電流が流れるという不具合を排除することができる。
図2Bは、本発明にかかるDC−DCコンバータ100の第2の昇圧動作時の等価回路を表す。第2の昇圧動作時は、第1の制御回路130が作動するとともに第2の制御回路140も作動状態に置かれている。このとき、第1のショート手段を構成するトランジスタQ5及びQ3はオフであるが、第2のショート手段を構成するトランジスタQ6,Q4がオンとなる。すなわち、第2の昇圧動作時は、第1のショート手段はオフであり、第2のショート手段が作動している状態である。第2のショート手段が作動すると、トランジスタQ2の第2の主電極Q2sと基板電極Q2bとの間の導電路は電気的にショートされる。すなわち、この導電路には、ダイオードD2が介在されているので、ダイオードD2のアノード−カソード間はショートされた状態となる。又、抵抗R2の一端は、トランジスタQ2の基板電極Q2bに一端が接続され、その他端は接地電位GNDに接続される状態となる。第2のショート手段が作動している間は、第1のショート手段を構成するトランジスタQ5,Q3はオフであるので、ダイオードD1はそのまま等価回路上に現れることになる。したがって図2Bで表すことができる。ダイオードD1は、出力端子160と入力端子120との間に逆接続される状態であるから出力端子160から入力端子120側に電流が流れるという不具合を排除することができる。
図2Cは本発明にかかるDC−DCコンバータ100の昇圧停止時の等価回路を表す。第1の制御回路130及び第2の制御回路140が共にオフであるからダイオードD1及びD2は共に等価回路上に現れる。
図3(a)〜(j)は図1のDC−DCコンバータ100が作動したときのタイミングチャートを示す。
タイミングチャートの縦軸は電圧又は信号を、その横軸には時間tをそれぞれ表す。時間tには特定の時刻T1,T2,T3及びT4を設けている。
時刻T1は入力電圧源110がオンされるタイミングを表す。時刻T2は、ソフトスタート信号SSが生じ始めDC−DCコンバータ100がオンし始めるタイミングであり、かつ、第1の昇圧動作のスタート点にも相当する。時刻T3は第2の昇圧動作がスタートするタイミングであり、時刻T3から本発明にかかるPWM信号が生じ始める。時刻T4は第2の昇圧動作が完了するタイミングである。時刻T4以降は昇圧動作が定常的に作動している期間である。
図3(a)は、ノードN1、すなわち入力電圧源110の電源電圧VDDの遷移を示す。時刻T1で入力電圧源110がオンされると、時刻T4の経過後も電源電圧VDDが持続して供給されている状態を示す。
図3(b)は、ノードN2、すなわち第1の制御回路130及び第2の制御回路140に供給されるソフトスタート信号SSを示す。ソフトスタート信号SSはソフトスタート回路150から供給される。ソフトスタート信号SSは、この種のDC−DCコンバータによく用いられているものを採用することができる。ソフトスタート信号SSのレベルは時刻T1から少し遅れた時刻T2から徐々に上昇し始める。DC−DCコンバータ100が作動し始めるタイミングはソフトスタート信号SSのレベルによって一義的に決定され、そのレベルが閾値SSthに達した時刻、すなわち時刻T3であるとして示している。
図3(c)は、ノードN3、すなわちトランジスタQ1の制御電極に供給されるPWM信号を示す。トランジスタQ1がNチャネル型のMOSトランジスタであれば、PWM信号がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。PWM信号は時刻T3で出力し始める。すなわち、PWM信号は、ソフトスタート信号SSが閾値SSthを超えて初めて生成されることになる。
図3(d)は、ノードN4、すなわちトランジスタQ2のゲート電極に供給される駆動信号を示す。この駆動信号は第1の制御回路130及び第2の制御回路140で生成されるものである。時刻T2からT3に向かって、ノードN4の電位は電源電圧VDDの大きさから徐々に低下する。これはソフトスタート信号SSのレベルが第2の制御回路140が作動する閾値SSthに達したためである。ノードN4の電位が低下するにつれて、第2のトランジスタQ2は徐々にオンしていく。トランジスタQ2がPチャネル型のMOSトランジスタであれば、PWM信号がローレベルのときにオンし、ハイレベルのときにオフする。トランジスタQ2に供給されるPWM信号はトランジスタQ1に供給されるものと同じように時刻T3で出力し始め、徐々にPWM信号の振幅が大きくなり、時刻T4に達するとその振幅値は一定となる。
図3(e)はインダクタL1の他端側であるノードN5、すなわち入力端子120に表れるスイッチング信号を表す。時刻T1からT3までの間、ノードN5には電源電圧VDDと同じ大きさが生じる。この期間においては、スイッチング動作を行う第1の制御回路130は作動していないので、インダクタL1の他端に昇圧電圧は生じない。昇圧される電圧は、時刻T3から出力し始め時刻T4までに徐々に振幅値が大きくなり、時刻T4に達すると昇圧動作が安定し、ほぼ一定のPWM信号が表れる。ノードN5に表れるPWMスイッチング信号はトランジスタQ1の制御電極、すなわちノードN3に供給されるPWM駆動信号に応動する。
時刻T3に達すると、ソフトスタート信号SSは閾値レベルSSthに達し、第1の制御回路130に内蔵されているPWM回路が作動し始めるとともに、PWM駆動信号が出力され、トランジスタQ1が作動し始める。
図3(f)はノードN6、すなわち第2の制御回路140からトランジスタQ5のゲート電極に供給される制御信号を示す。時刻T1からT3までの期間はハイレベル(VDD)に維持され、時刻T3、すなわち、第1の制御回路130が作動し始めタイミングでノードN6の制御信号はハイレベルからローレベルに遷移する。
第2の制御回路140には、入力端子120の電源電圧VDDと出力端子160に生じる出力電圧VOUTの大きさを比較するコンパレータが内蔵されている。ここで、ノードN6の電圧は、電源電圧VDD>出力電圧VOUTの状態においては、電源電圧VDDとほぼ等しく、VDD<VOUTの状態においてはローレベルが生じるように設定されている。なお、第2の制御回路140に内蔵されるコンパレータについては後述する。
図3(g)はノードN7、すなわちトランジスタQ3の制御電極Q3gに生じる信号を示す。図3(g)に示す信号は、時刻T1〜T3の期間は、図3(f)に示す信号の極性が反転された信号となる。時刻T3に達すると、電源電圧VDDまで上昇し、時刻T3から時刻T4までの間は、出力端子160の出力電圧VOUTに向かって徐々に上昇する。
図3(h)はノードN8、すなわち第2の制御回路140からトランジスタQ6の制御電極に供給される制御信号を示す。図3(h)に示す制御信号は、時刻T3に到達して初めてローレベルからハイレベルに遷移する。これはトランジスタQ5のゲート電極に供給される図3(f)に示す制御信号が、ハイレベルからローレベルに遷移するタイミングに一致させているからである。こうした設定によって、トランジスタQ6の動作は、トランジスタQ5と相補的に切り替えられる。図3(h)に示す制御信号は、図3(f)に示した制御信号、すなわち、ノードN6に供給される制御信号を反転させることによって容易に生成することができる。
図3(i)はノードN9、すなわちトランジスタQ4の制御電極Q4gに生じる信号を示す。図3(i)に示す信号は、図3(h)に示す信号の極性が反転された信号となる。すなわち、時刻T3に達すると電源電圧VDDからローレベルに遷移するのでトランジスタQ4はオフからオンに遷移する。
図3(j)はノードN10、すなわち出力端子160に出力される最終的な出力電圧を示す。本発明にかかる特性は、参照符号Y1で示すように、時刻T2から時刻T3の間、すなわち第1の昇圧時であっても出力電圧は徐々に増加する特性を示す。従来は、参照符号X1で示すように、時刻T1で電源電圧VDDが印加されると、時刻T2では出力電圧(VDD−Vdi)が出力され、時刻T2からT3まではほぼ一定となり、時刻T3から時刻T4に向かって出力電圧VOUTが上昇する特性であった。なお、参照符号Vdiは図1、図2B、及び図2CにおいてのダイオードD1の立ち上がり順方向電圧である。これに対して、本発明での出力電圧VOUTは、時刻T2、すなわち、DC−DCコンバータのオンに追随して緩やかに上昇する特性を示すので、入力端子120から出力端子160に向かって流れるラッシュ電流を抑制することができる。
図4は、図3(j)に示す出力電圧特性を拡大した図面である。図4の縦軸は、出力端子160に出力される出力電圧Voを、横軸は時間tをそれぞれ表す。なお、作図及び説明の便宜上、縦軸,横軸の大きさは適宜縮小したりあるいは拡大したりして必ずしも実体を表していない。なお、本発明にかかる出力電圧特性は参照符号Y1で示す。従前の出力電圧特性は参照符号X1で示している。なお、参照符号X1で示す出力電圧特性は図10に示したものと同じである。
図4において、時刻T1で電源電圧VDDが入力端子120に印加されると、時刻T2,T3を経て時刻T4に向かって出力端子160に表れる出力電圧Voは、徐々に増加していく。参照符号X1で示したように、従来の出力電圧特性は、時刻T1からT2の期間で瞬時に出力電圧Voが(VDD−Vdi)まで増加するものであった。しかし、本発明においては、時刻T2では出力端子160に表れる出力電圧Voは電圧V2で示すように、出力電圧が(VDD−Vd)よりは小さく抑えることができる。なぜならば、時刻T1からT3までの期間はダイオードD1を電気的にショートさせ、ダイオードD1の電気的な作用を排除しているからである。ダイオードD1の電気的なショートは解除され、実質的な昇圧動作がスタートされる時刻T3に向かって徐々に出力電圧Voが徐々に増加する特性を示すことになる。
図4において、時刻T1からT3までの期間は実質的な昇圧動作を実行するまでには至ってはいない。しかし、本発明においてはこれらの期間で行われる回路動作を実質的な昇圧動作に移行するまでの予備動作として位置づけ、参照符号Y1−1で示す期間を「第1の昇圧動作」として定義する。
第1の昇圧動作が完了し、時刻T3に達するとトランジスタQ1及びQ2が交互にオン/オフし昇圧動作が開始される。このため出力端子160に出力される出力電圧Voは、時刻T4に向かって徐々に増加していく。時刻T3からT4までは昇圧動作によって出力端子160に昇圧電圧が出力される。本発明において参照符号Y1−2で示す期間を「第2の昇圧動作」として定義する。
図4に示す出力電圧特性は、言い換えれば昇圧電源電圧特性でもある。参照符号Y1で示すように本発明にかかる昇圧電圧特性は、電源電圧VDDが印加される時刻T1から昇圧動作が完了する時刻T4まで緩やかな傾きもって出力電圧Voを増加させることができるので、出力端子160と接地端子170との間に接続されるキャパシタC1に流れるラッシュ電流を抑制することができる。ラッシュ電流を抑制することによって、同期整流用トランジスタ、すなわち、トランジスタQ2が、劣化又は破壊されるという不具合を未然に防止することができる。
図5は、第1の制御回路130及び第2の制御回路140の具体的な回路構成を示す。第1の制御回路130は、端的に言えば本発明のDC−DCコンバータのスイッチング制御を行う。すなわち、第1の制御回路130は、昇圧型のDC−DCコンバータとしての役割を有する。これに対して第2の制御回路はリニア制御、すなわち降圧動作を行う。第1の制御回路130及び第2の制御回路140を組み合わせることによって本発明のDC−DCコンバータはいわゆる昇降圧型のDC−DCコンバータの回路機能を有する。
図5において、第1の制御回路130は、誤差増幅器132,PWM回路134及びドライバー136を備える。誤差増幅器132は、1つの非反転入力端子+(F)を備える。さらに2つの反転入力端子−(R),−(S)を備える。非反転入力端子+(F)には分圧抵抗R1BとRB2で生成された分圧電圧VFが供給される。分圧電圧VFは出力端子160に出力された電源電圧を分圧抵抗RB1とRB2で分圧された大きさである。
誤差増幅器132の1つの反転入力端子+(S)には、ソフトスタート回路150からソフトスタート信号SSが供給される。ソフトスタート回路150は所定の勾配をもった信号を生成するもので、基本的な回路構成は、定電流源CC、キャパシタC3及びトランジスタQ6からなり、トランジスタQ6の制御電極に制御パルスVPを供給してトランジスタQ6をオン/オフさせ、直線性に優れた勾配をもったソフトスタート信号SSを生成する。ソフトスタート信号SSの勾配の時間幅や振幅の大きさは、定電流源CC、キャパシタC3及び制御パルスVPのデューティ比などで決めることができる。
誤差増幅器132のもう1つの反転入力端子−(R)には、一定の直流電圧である基準電圧Vref1が供給される。基準電圧Vref1は、たとえばバンドギャップ型の基準電圧源で生成することができる。
誤差増幅器132は、反転入力端子−(S)及び反転入力端子−(R)のうち、より高レベルの入力信号と非反転入力端子+(F)に供給された分圧電圧VFとの電位差に基づく出力信号Pe1を出力する。すなわち、分圧電圧VFが反転入力端子−(S)に供給されるソフトスタート信号SS及び第1の基準電圧Vref1よりも高くなれば、出力信号Pe1は上昇し、いずれかの反転入力端子の入力電圧よりも低くなれば出力信号Pe1は低下する。
なお、誤差増幅器132は2つの反転入力端子と、1つの非反転入力端子を有するものとしたが、この組み合わせを変えてもよい。たとえば2つの非反転入力端子と1つの反転入力端子で構成してもよい。この場合、反転入力端子に分圧電圧VFを供給し、2つの非反転入力端子にソフトスタート信号SS及び基準電圧Vref1を各別に供給すればよい。
誤差増幅器132から取り出された出力信号Pe1は、PWM回路134の反転入力端子(−)に供給される。PWM回路134の非反転入力端子(+)には三角波信号Psが供給される。PWM回路134でパルス幅変調されたいわゆるPWM信号は、ドライバー136に供給され、ドライバー136はスイッチングトランジスタQ2を駆動する。
第2の制御回路140は、誤差増幅器148を備える。誤差増幅器148の回路構成は第1の制御回路130に用いた誤差増幅器132とほぼ同じである。すなわち、誤差増幅器148は、1つの非反転入力端子+(F)を備える。さらに2つの反転入力端子−(S)及び−(R)を備える。非反転入力端子+(F)には誤差増幅器132に供給された分圧電圧VFと同じ電圧が供給されている。
誤差増幅器148の1つの反転入力端子−(S)には、ソフトスタート信号回路150からソフトスタート信号SSが供給される。ソフトスタート信号SSは、誤差増幅器132に供給したものを共用している。これによって、誤差増幅器148は誤差増幅器132の動作に同期させることができる。
誤差増幅器148のもう1つの反転入力端子−(R)には、一定の直流電圧である基準電圧Vref2が供給される。基準電圧Vref2は、基準電圧Vref1と同じ大きさに設定することができる。第2の基準電圧Vref2は、よく知られたバンドギャップ型の基準電圧源で生成することができる。
誤差増幅器148は、反転入力端子−(S)及び反転入力端子−(R)のうち、より高レベルの入力信号と非反転入力端子+(F)に供給される分圧電圧VFとの電位差に基づく出力信号Pe2を出力する。すなわち、分圧電圧VFが反転入力端子側に供給されるソフトスタート信号SS及び基準電圧Vref2よりも高くなれば出力信号Pe2は上昇し、いずれかの反転入力端子の入力電圧よりも低くなれば出力信号Pe2は低下する。
なお、誤差増幅器148は2つの反転入力端子と、1つの非反転入力端子を有するものとしたが、2つの非反転入力端子と1つの反転入力端子で構成してもよい。この場合、反転入力端子に分圧電圧VFを供給し、2つの非反転入力端子にソフトスタート信号SS及び基準電圧Vref2を各別に供給すればよい。
誤差増幅器148から取り出された出力信号Pe2は、制御トランジスタQ2を駆動する。誤差増幅器148は前に述べたように誤差増幅器132とは異なり、スイッチングレギュレータの降圧動作の制御のために用意されている。すなわち、本発明のDCコンバータ100は、昇圧動作を制御する第1の制御回路130と、降圧動作を制御する第2の制御回路140を備えるので、昇降圧型のDC−DCコンバータの回路機能を有する。
本発明の第2の制御回路140は、誤差増幅器148の他にコンパレータ146,インバータ147及び貫通電流防止回路149を備える。コンパレータ146は、ノードN5、すなわち、入力端子120に生じる入力電圧VINと、ノードN10、すなわち、出力端子160に生じる出力電圧VOUTとを比較する。コンパレータ146の出力146aには、VIN>VOUTの状態ではローレベルの制御信号が、VIN<VOUTの状態ではハイレベルの制御信号、すなわち、電源電圧VDDと同じレベルが出力される。
出力146aに出力された制御信号の1つは、インバータ147及び貫通電流防止回路149を介してノードN6に、制御信号のもう1つはインバータ147を介さずに直接、貫通電流防止回路149を介してノードN8に各別に供給される。
ノードN6及びN8は、第1のショート手段及び第2のショート手段のそれぞれ入力に相当し、これらの制御信号は相補的な極性を有するよう設定されている。すなわち、ノードN6に出力される制御信号がハイレベル及びローレベルのとき、ノードN8に出力される制御信号はそれぞれローレベル及びハイレベルになるよう設定される。なお、正確にはこれらの制御信号は完全に相補的な関係を有するものではなく、両者の制御信号の立ち上がり及び立下りにおいて一部重なる期間を設けている。こうした回路機能を有するのが貫通電流防止回路149である。貫通電流防止回路149を設けることによって、第1のショート手段を構成するトランジスタQ5,Q3と、第2のショート手段を構成するトランジスタQ6,Q4が同時にオンする状態を排除している。
ここでコンパレータ146の回路動作を、図5に加えて図1,図3を用いて説明する。コンパレータ146は図3(f)に示したノードN6に生じる制御信号及び図3(h)に示したノードN8に生じる制御信号を生成する。ノードN6に生じる制御信号は時刻T1からT3までの間ハイレベルを維持する。このため、図1に示すトランジスタQ5をNチャネルMOSトランジスタ、トランジスタQ3をPチャネルMOSトランジスタで構成すれば、時刻T1からT3までの間、これらのトランジスタは共にオンするので、第1のショート手段が作動し、トランジスタQ2の第1の主電極Q2dと基板電極Q2bの間の導電路、すなわち、ダイオードD1のアノード−カソードの導電路をショートさせる。
一方、ノードN8の制御信号に注目すると、時刻T1からT3までの間、ローレベルを維持していることが分か。このとき、トランジスタQ6及びQ4はオフであるから第2のショート手段はオフに置かれている。
時刻T3を過ぎるとノードN6及びノードN8のレベルは、それぞれローレベル及びハイレベルに遷移する。したがって、時刻T3以降は第1のショート手段と第2のショート手段の動作は逆転し、第1のショート手段がオフとなり、第2のショート手段が作動する。
時刻T1において、電源電圧VDDがオンされると、トランジスタQ5,Q3で構成された第1のショート手段が作動する。又、時刻T1では、トランジスタQ6,Q4で構成される第2のショート手段はオフである。すなわち、本発明において、電源電圧VDDが投入された時点からみると、第1のショート手段は第2のショート手段に先行して作動し、第2のショート手段は第1のショート手段が作動した後に作動するよう設定されている。又、第1のショート手段が作動している間、第2のショート手段はオフに置かれている。又、第2のショート手段が作動している間は、第1のショート手段はオフに置かれる。すなわち、第1のショート手段と第2のショート手段は相補的に作動する。
コンパレータ146の主な回路機能は、前述のように第1の昇圧動作を制御する第1のショート手段と、第2の昇圧動作を制御する第2のショート手段を制御する制御信号を生成することである。しかし、副次的には、過電圧保護としての回路機能も備える。詳細は後述する。
図5、コンパレータ146を参照すると、その反転入力端子(−)及び非反転入力端子(+)には、ノードN5の電圧及びノードN10の電圧がそれぞれ供給されている。すなわち、コンパレータ146の反転入力端子(−)及び非反転入力端子(+)には、入力電電圧VIN及び出力電圧VOUTが各別に供給される。
ここで、再度、図2B及び図3(e),(j)を参照する。図2Bは、第2ステップの昇圧動作時、すなわち、昇圧動作が実質的に実行されているときのトランジスタq2の周辺の等価回路を表す。このとき、第1の制御回路130は作動し、又、第2の制御回路140の第2のショート手段、すなわち、トランジスタQ4,Q6がオンしている状態である。しかし、第1のショート手段を構成するトランジスタQ3,Q5はオフ状態に置かれている。すなわち、実質的な昇圧動作を実行している期間は、第2の制御回路140に注目すれば、第1のショート手段はオフであり、第2のショート手段はオンである。
次に、図3(e)を参照する。図3(e)は、ノードN5、すなわち、入力電圧VINの遷移を示す。これまでの説明から明らかになるように、第2ステップの昇圧動作時とは、時刻T3以降に相当する。時刻T3以降の入力電圧VINは、電源電圧VDDから次第に上昇し始め時刻T4で出力電圧VOUTと等しい大きさに到達する。
次に、図3(j)を参照する。図3(j)は、ノードN10、すなわち、出力電圧VOUTの遷移を示す。これまでの説明から明らかになるように、第2ステップの昇圧動作時は、時刻T3以降に相当する。時刻T3以降のノードN10の電圧は電圧(VDD−Vdi)から徐々に出力電圧VOUTに向かって上昇していく。
すなわち、第2の昇圧動作時での、ノードN5とN10の電圧は、一方がパルス状のスイッチング電圧、他方が直流電圧という違いはあるが、その大きさは同じであることが分かる。したがって、入力電圧VINが出力電圧VOUTを超えるという事態は排除することができる。
しかし、いま、何らかの不具合によって、ノードN5の入力電圧VINがノードN10の出力電圧VOUTを大きく超えた場合を仮定する。ノードN5の電圧VINが出力電圧VOUTよりも高くなると、高く上昇した入力電圧は、ノードN10にそのまま伝達される。このため、出力端子160に接続される図示しない回路部が劣化し、又は破壊するという不具合が生じ得る。
第2の制御回路140に内蔵されるコンパレータ146は、こうした不具合を防止する、いわゆる過電圧保護の回路機能も有する。図5から明らかなように、ノードN5(VIN)の電圧がノードN10(VOUT)の電圧より大きくなると、コンパレータ146の出力146aには、ローレベルが出力される。このローレベルは、インバータ147でハイレベルに変換されて、貫通電流防止回路149に供給され、ノードN6、すなわち、トランジスタQ5の制御(ゲート)電極に供給される。トランジスタQ5は、第1の昇圧動作を制御する第1のショート手段の入力である。トランジスタQ5の制御電極がハイレベルになると、トランジスタQ5,Q3はオンする。すなわち、第1のショート手段はオンする。このため、第1の昇圧動作時と同じになり、ダイオードD1は、オープン状態からショート状態に遷移する。このとき、トランジスタQ2の第1の主電極Q2dと基板電極Q2bとは電気的にショートされた状態となる。
又、コンパレータ146の出力146aがローレベルとなると、このローレベルは、貫通電流防止回路149を介して、ノードN8、すなわち、トランジスタQ6の制御(ゲート)電極に供給される。トランジスタQ6は、第2の昇圧動作を制御する第2のショート手段の入力である。トランジスタQ6の制御電極がローレベルになると、トランジスタQ6及びトランジスタQ4はオフする。すなわち、第2のショート手段はオフする。このため、第2の昇圧動作時では、電気的にショートされていたダイオードD2は、ショート状態から解除され、本来のダイオード動作を呈するようになる。
すなわち、入力電圧VINが、出力電圧VOUTを超えるという不具合が生じた場合、コンパレータ146の作動によって、図2Aに示すような等価回路を呈する。これによって、入力端子120側の高電圧が出力端子側160に伝達されるという不具合をダイオードD2がブロックする。又、入力端子120側に生じた高電圧は、抵抗R1を介して接地電位GND側にバイパスされるので出力端子160側に電圧が伝達されるという不具合を排除することができる。これによって、出力端子160に接続される図示しない回路部が、劣化又は破壊するという不具合を排除することができる。
以上に述べたように、第2の制御回路140は第1の昇圧動作及び第2の昇圧動作を制御すると共に過電圧保護としての回路機能も有する。
本発明のDC−DCコンバータは、昇圧動作を滑らかに行えるので入力側から出力側に流れるラッシュ電流を抑制することができると共に過電圧保護の回路機能その駆動方法を提供することができるのでその産業上の利用可能性は高い。
100 DC−DCコンバータ
110 入力電圧源
120 入力端子
130 第1の制御回路
132,148 誤差増幅器
134 PWM回路
136 ドライバー
140 第2の制御回路
141,142,143,144,145 信号導出線
146 コンパレータ
147 インバータ
149 貫通電流防止回路
150 ソフトスタート回路
160 出力端子
170 接地端子
180 共通接続体
512 制御回路
513 インバータ
C,C1,C51 キャパシタ
D1,D2,D51,D52,D63 ダイオード
L,L1,L50 インダクタ
N1,N2,N3,N4,N5,N6,N7,N8,N9,N10 ノード
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q51,Q52,Q61 トランジスタ
Q1d,Q2d 第1の主電極
Q1s,Q2s 第2の主電極
Q2b,Q3b,Q4b 基板電極
Q3g,Q4g 制御電極
R1,R2,R51,R52,R61,R62 抵抗
RB1,RB2, 分圧抵抗
VDD 電源電圧
VIN 入力電圧
VOUT 出力電圧

Claims (26)

  1. 入力電圧源と、前記入力電圧源に接続された入力端子と、前記入力電圧源を所定の電圧に変換した出力電圧を出力する出力端子と、第1の主電極、第2の主電極、制御電極及び基板電極を有し前記入力端子に前記第1の主電極が、前記出力端子に前記第2の主電極が各別に接続されたトランジスタと、前記第1の主電極と前記基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第1のショート手段と、前記第1のショート手段と相補的に作動し、前記第2の主電極と前記基板電極との間の導電路を電気的にショートさせ、かつ、前記第1のショート手段が作動した後に作動する第2のショート手段を備えたDC−DCコンバータ。
  2. 前記出力端子に出力された前記出力電圧を分圧する分圧回路と、前記分圧回路から分圧電圧が供給されスイッチング制御を行う第1の制御回路と、前記第1の制御回路に供給された分圧電圧と同じ電圧が供給されリニア制御を行う第2の制御回路を備え、前記第1の制御回路の出力信号と前記第2の制御回路の出力信号が合成されて前記トランジスタの前記制御電極に供給される請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. 入力電圧源と、前記入力電圧源に一端が接続されるインダクタと、前記インダクタの他端に接続される入力端子と、前記入力端子と接地端子との間に接続される第1のトランジスタと、前記入力端子と出力端子との間に接続され、第1の主電極、第2の主電極、制御電極及び基板電極を有する第2のトランジスタとを備え、前記第1の主電極は前記入力端子に、前記第2の主電極は前記出力端子に各別に接続され、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタをオン/オフさせる制御信号を生成する第1の制御回路と、前記第1の主電極と前記基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第1のショート手段と、前記第1のショート手段と相補的に作動し、前記第2の主電極と前記基板電極との間の導電路を電気的にショートさせ、かつ、前記第1のショート手段が作動した後に作動する第2のショート手段を備えたDC−DCコンバータ。
  4. 前記第1の制御回路及び前記第2の制御回路は各別に誤差増幅器を備え、前記各誤差増幅器には、前記出力端子と前記接地端子の間に設けた分圧回路から同じ分圧電圧が供給される請求項3に記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記第2の制御回路は前記誤差増幅器の他に、前記入力端子に生じた入力電圧と前記出力端子に生じた出力電圧を比較するコンパレータを備え、前記コンパレータの出力によって前記第1のショート手段及び第2のショート手段が制御される請求項3に記載のDC−DCコンバータ。
  6. 前記入力端子に生じた入力電圧が前記出力端子に生じた出力電圧よりも大きくなったとき、前記コンパレータは、前記第2のショート手段がオフする制御信号を生成する請求項5に記載のDC−DCコンバータ。
  7. 前記第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、第1のショート手段及び第2のショート手段は、同一の半導体集積回路に内蔵される請求項3に記載のDC−DCコンバータ。
  8. 前記第1の主電極にアノードが、前記基板電極にカソードが各別に接続された第1のダイオードを有する請求項1又は3に記載のDC−DCコンバータ。
  9. 前記第1のダイオードのカソードにカソードが接続され、前記第2の主電極にアノードが接続された第2のダイオードを含む請求項8に記載のDC−DCコンバータ。
  10. 前記第1のダイオードと前記第2のダイオードは逆方向に直列接続されたダイオード直列接続体を成し、前記ダイオード直列接続体は前記第2のトランジスタの第1の主電極と第2の主電極との間の導電路と並列に接続される請求項9に記載のDC−DCコンバータ。
  11. 前記第1のショート手段は前記第1のダイオードに並列に接続された第3のトランジスタを備え、前記第2のショート手段は前記第2のダイオードに並列に接続された第4のトランジスタを備える請求項10に記載のDC−DCコンバータ。
  12. 前記第1のショート手段は、前記第3のトランジスタを制御する第5のトランジスタを備え、前記第2のショート手段は前記第4のトランジスタを制御する第6のトランジスタを備え、前記第5及び第6のトランジスタは前記第1及び第2のトランジスタの動作を制御する制御信号とは別の制御信号によって制御され、前記第5及び第6のトランジスタの動作は前記別の制御信号によって制御され、前記第3及び第4のトランジスタの動作はそれぞれ前記第5及び第6のトランジスタによって制御され、前記第1及び第2のダイオードはそれぞれ前記第3及び第4のトランジスタの動作によって制御される請求項11に記載のDC−DCコンバータ。
  13. 前記第3のトランジスタの第1の主電極とその基板電極との間に接続される第1の抵抗と、前記第4のトランジスタの第1の主電極とその基板電極との間に接続される第2の抵抗を備える請求項11に記載のDC−DCコンバータ。
  14. 前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の抵抗値は等しく設定される請求項12に記載のDC−DCコンバータ。
  15. 前記第1,第5及び第6のトランジスタは第1の導電型であり、前記第2,第3及び第4のトランジスタは第2の導電型であり、前記第1及び第2の導電型は互いに相補型である請求項12に記載のDC−DCコンバータ。
  16. 前記第1の導電型のトランジスタはNチャネル型MOSトランジスタであり、前記第2の導電型のトランジスタはPチャネル型MOSトランジスタである請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
  17. 前記第1の導電型のトランジスタはN型のバイポーラトランジスタであり、前記第2の導電型のトランジスタはP型のバイポーラトランジスタである請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
  18. 入力電圧源と、前記入力電圧源に一端が接続されるインダクタと、前記インダクタの他端が接続される入力端子と、前記入力端子と接地端子との間に接続される第1のトランジスタと、前記入力端子と出力端子との間に接続される第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタの基板電極と前記第2のトランジスタの前記入力端子側の第1の主電極との間に接続される第3のトランジスタと、前記第2のトランジスタ)の基板電極と前記第2のトランジスタの前記出力端子側の第2の電極との間に接続される第4のトランジスタと、前記第3のトランジスタの制御電極と基板電極との間に接続される第1の抵抗と、前記第4のトランジスタの制御電極と基板電極との間に接続される第2の抵抗と、前記第2のトランジスタの前記基板電極と前記第3及び第4のトランジスタの前記基板電極を共通接続する共通接続体と、前記第3のトランジスタの制御電極に接続される第5のトランジスタと、前記第4のトランジスタの制御電極に接続される第6のトランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタを駆動する駆動信号を生成する第1の制御回路と、前記第5及び第6のトランジスタを制御する制御信号を生成する第2の制御回路を備えるDC−DCコンバータ。
  19. 前記第2の制御回路から前記第5のトランジスタ及び第6のトランジスタには極性が反転された互いに相補的な制御信号が供給され、前記第5のトランジスタがオンであるとき前記第6のトランジスタはオフであり、前記第5のトランジスタがオンしたときに前記第3のトランジスタがオンし、前記第2のトランジスタの前記入力電圧源)側の電極と前記第2のトランジスタの前記基板電極を電気的にショートさせる請求項18に記載のDC−DCコンバータ。
  20. 前記第2の制御回路から前記第5のトランジスタに供給される前記制御信号がオンからオフするよう切り替えられたとき、前記第6のトランジスタがオンするよう制御信号が前記第6のトランジスタの制御電極に供給される請求項18に記載のDC−DCコンバータ。
  21. 前記第1の制御回路から前記第1及び第2のトランジスタをオン/オフ動作させるための前記駆動信号が供給されたとき、前記第3,第4,第5及び第6のトランジスタはすべてオフ状態である請求項19に記載のDC−DCコンバータ。
  22. 入力電圧源と、前記入力電圧源に接続された入力端子と、前記入力電圧源を所定の電圧に変換した出力電圧を出力する出力端子と、第1の主電極、第2の主電極、制御電極及び基板電極を有し前記入力端子に前記第1の主電極が、前記出力端子に前記第2の主電極が各別に接続されたトランジスタと、前記第1の主電極と前記基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第1のショート手段と、前記第2の主電極と前記基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第2のショート手段を備えたDC−DCコンバータの駆動方法であって、前記第1のショート手段を作動させる第1のステップと、前記第1のステップに続いて前記第2のショート手段を作動させる第2のステップを備えたDC−DCコンバータの駆動方法。
  23. 入力電圧源と、前記入力電圧源に一端が接続されるインダクタと、前記インダクタの他端が接続される入力端子と、前記入力端子と接地端子との間に接続される第1のトランジスタと、前記入力端子と出力端子との間に接続され、第1の主電極、第2の主電極、制御電極及び基板電極を有する第2のトランジスタとを備え、前記第1の主電極は前記入力端子に、前記第2の主電極は前記出力端子側に各別に接続され、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタをオン/オフさせる制御信号を生成する第1の制御回路と、前記第1の主電極と前記基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第1のショート手段と前記第2の主電極と前記基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第2のショート手段を有する第2の制御回路を備えたDC−DCコンバータの駆動方法であって、前記第1の制御回路の作動に先行して前記第1のショート手段を作動させて、前記第1の主電極と前記基板電極のとの間の導電路を電気的にショートさせる第1のステップと、前記第1のステップの後に、前記第2のショート手段によって、前記第2の主電極と前記基板電極との間の導電路を電気的にショートさせる第2のステップと、前記第2のステップの後に、前記第1の制御回路を作動させる第3のステップを備えたDC−DCコンバータの駆動方法。
  24. 前記第1のショート手段が作動している間、前記第2のショート手段はオフである請求項22又は23に記載のDC−DCコンバータの駆動方法。
  25. 前記第2のショート手段が作動している間、前記第1のショート手段はオフである請求項22又は23に記載のDC−DCコンバータの駆動方法。
  26. 前記入力端子に生じる入力電圧が前記出力端子に生じる出力電圧よりも大きくなった場合、前記第1のショート手段はオンであり、前記第2のショート手段はオフである請求項22又は23に記載のDC−DCコンバータの駆動方法。
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