JP2011029839A - 電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ホワイトバランス処理に用いるゲインの振り幅を大きくしなくとも、適切なホワイトバランス処理を施した画像を取得する。
【解決手段】 被写体光を光電変換する複数の画素が行列状に配置され、各画素ごとに光電変換により得られる信号電荷を蓄積する電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更可能な撮像素子と、被写体光の色温度に関する情報に基づいて、電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更する制御部と、変更された電荷蓄積容量に基づいて、撮像素子から出力される画像信号に対する画像処理を実行する画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被写体光を信号電荷に光電変換する撮像素子を備えた電子カメラに関する。
従来、デジタルカメラに搭載される撮像素子としては、例えばCCDやCMOSなどのイメージセンサが挙げられる。これら撮像素子は、被写体光を光電変換し、光電変換された信号電荷を蓄積する複数の画素が2次元状に配列される。これら複数の画素のそれぞれで蓄積された信号電荷は所定の順序で読み出されることで、画像信号が取得される。なお、撮像素子から出力された画像信号はデジタル化された後、撮影時に設定された色温度、又は撮影時に取得された被写体光の色温度に基づいたホワイトバランス処理が施される。
特開2007−88620号公報
しかしながら、ホワイトバランス処理を施す際に基準となる色温度によっては、ホワイトバランス処理に用いる信号利得(ゲイン)を大きくする必要がある。例えば、ノイズ成分が残留している画像信号に対してホワイトバランス処理時のゲインを大きく設定してしまうと、上述したノイズ成分も大きくなり、画像におけるノイズが目立つことになる。
本発明は、ホワイトバランス処理を施した画像信号に残留するノイズ成分を最小限に抑えることができるようにした電子カメラを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の電子カメラは、被写体光を光電変換する複数の画素が行列状に配置され、各画素ごとに前記光電変換により得られる信号電荷を蓄積する電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更可能な撮像素子と、前記被写体光の色温度に関する情報に基づいて、前記電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更する制御部と、前記変更された電荷蓄積容量に基づいて、前記撮像素子から出力される画像信号に対する画像処理を実行する画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、前記被写体光を検出する測光部と、前記測光部によって検出された被写体光から、前記被写体光の色温度に関する情報を取得する情報取得部と、をさらに備えていることが好ましい。
また、前記複数の画素は、赤色、青色、緑色のいずれか1つの色成分の画素であり、前記制御部は、少なくとも赤色、青色、緑色の色成分のうちのいずれかの色成分の画素に対する前記電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更することが好ましい。
また、前記情報取得部は、前記被写体光における緑色成分と赤色成分との比が、予め定めた第1閾値以上となる場合に前記被写体光の色温度が高いとする情報を取得し、前記制御部は、前記情報取得部からの情報を受けて、前記複数の画素のうち、赤色成分の画素における電荷蓄積部の電荷蓄積容量を他の色成分における電荷蓄積部の電荷蓄積容量よりも小さくすることが好ましい。
また、前記情報取得部は、前記被写体光における緑色成分と青色成分との比が第2閾値以上となる場合に前記被写体光の色温度が低いとする情報を取得し、前記制御部は、前記情報取得部からの情報を受けて、前記複数の画素のうち、青色成分の画素における電荷蓄積部の電荷蓄積容量を他の色成分における電荷蓄積部の電荷蓄積容量よりも小さくすることが好ましい。
また、前記電荷蓄積部は、第1蓄積部及び第2蓄積部を含み、前記信号電荷を前記第1蓄積部のみに蓄積させる、又は前記第1蓄積部および前記第2蓄積部に蓄積させるかを切り替える切替用のスイッチング素子を有し、前記制御部は、前記スイッチング素子による前記切り替えによって前記電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更することが好ましい。
本発明によれば、撮像素子の各画素で電荷蓄積部の電荷蓄積容量を切り替えることで、ホワイトバランス時に用いる信号利得(ゲイン)の振り幅を小さくすることが可能となるので、取得される画像に重畳されるノイズ成分の増加を最小限に抑えることが可能となる。
本発明のデジタルカメラの構成を示す図である。 撮像素子の構成を示す図である。 レベル比G/Rと、FDに対するゲインとの関係を示す図である。 レベル比G/Rと、WB処理時のゲインとの関係を示す図である。 撮影時の処理の流れを示すフローチャートである。
図1は、本発明を実施した電子カメラの一例であるデジタルカメラの構成の概略図である。図1に示すように、デジタルカメラ10は、撮像光学系15によって取り込まれた被写体光を撮像素子16によって光電変換し、光電変換後の電気信号(画素信号)から画像データを取得する。撮像光学系15は、図示を省略したズームレンズやフォーカスレンズなどを含むレンズ群から構成される。これらズームレンズやフォーカスレンズは図示を省略したレンズ駆動機構によって光軸L方向に移動する。なお、撮像素子16は、例えばCMOSイメージセンサが用いられる。この撮像素子16は、ドライバ50によって駆動される。
図2に示すように、撮像素子16は、複数の画素Aij、垂直シフトレジスタ21、水平シフトレジスタ22、サンプルホールド(SH)回路23j及び出力アンプ24を備えている。複数の画素Aijのそれぞれは、垂直シフトレジスタ21から水平方向に伸びる複数の信号線25i,26i,27i,28i,29iによって電気的に接続される。なお、複数の信号線のうち、信号線25iは転送用の信号線、信号線26iはリセット用の信号線、信号線27iは選択用の信号線、信号線28iは切替用の信号線、信号線29iは電源用の信号線である。なお、複数の画素Aijのうち、同一列方向に配置された画素から出力される画素信号は垂直信号線31jによりカラムアンプ32jを介してSH回路23jに入力される。
複数の画素Aijは、赤(R)色、緑(G)色、青(B)色の単一色成分の画素のいずれかからなり、これら複数の画素Aijが例えばベイヤー配列によって二次元状に配置される。これら複数の画素Aijは、光電変換によって信号電荷を生成するフォトダイオード35、フォトダイオード35により生成された信号電荷を蓄積するコンデンサ36,37、フォトダイオード35に蓄積された信号電荷をコンデンサ36,37に転送する転送トランジスタ38、ゲートがコンデンサと接続されてコンデンサ36の電位変動を電気信号に変換する増幅トランジスタ39、信号電荷を読み出す画素を行単位で選択するための選択トランジスタ40、コンデンサ36,37の電位を電源電位(Vdd)にリセットするためのリセットトランジスタ41、及びコンデンサ37に信号電荷を蓄積させるか否かを切り替える切替トランジスタ42を有している。なお、コンデンサ36の電荷蓄積容量とコンデンサ37の電荷蓄積容量との比は、例えば1:1に設定される。
SH回路23jは、画素Aijに蓄積された画素信号を標本化(サンプリング)し、一定時間保持する。なお、このSH回路23jにより保持された画素信号は、水平信号線45、出力アンプ24を介して出力される。なお、出力アンプ24を介して出力される画素信号が画像信号(画像データ)となる。
図1に戻って、ドライバ50は、撮像素子16の駆動を制御する。なお、撮像素子16の駆動を制御するとは、撮像素子16の各画素における信号電荷の蓄積、及び蓄積された信号電荷の出力を制御することが挙げられる。以下、撮像素子16から出力される信号電荷を画像信号と称して説明する。また、この他に、ドライバ50は、撮像素子16の全画素を駆動するか、一部の画素を駆動するかを制御する。つまり、撮影時には撮像素子16の全画素を駆動させることにより画像信号を取得し、非撮影時には撮像素子16の一部の画素を選択的に用いる、所謂間引き制御により画像信号を取得する。
AFE回路51は、図示しないAGC回路やCDS回路を含んで構成される。AFE回路51は、入力された画像信号に対してゲインコントロール、雑音除去などのアナログ処理を施した後、図示しないA/D変換回路により、アナログの信号をデジタルの信号に変換する。デジタルの画像信号は、DFE回路52に出力される。
DFE(Digital Front End)回路52は、入力されたFPN画像信号や本画像信号に対して欠陥補正処理やノイズ補正処理を行う。なお、欠陥補正処理やノイズ補正処理については、周知であることから、ここでは、その詳細を省略する。このDFE回路52によって欠陥補正処理やノイズ補正処理が施された画像信号は、バッファメモリ54に書き込まれる。以下、バッファメモリ54に書き込まれた画像信号を画像データと称する。なお、符号53はタイミングジェネレータ(TG)であり、TG53は、AFE回路51、DFE回路52及びドライバ50の駆動タイミングを制御するために設けられる。
画像処理回路60は、バッファメモリ54に書き込まれた画像データに対して、ホワイトバランス(WB)処理、色補間処理、輪郭補償処理、ガンマ処理などの画像処理を施す。これら処理の後、画像処理回路60は、予め設定された圧縮率を用いた圧縮符号化処理を施す。この圧縮符号化処理が実行されることで、例えばJPEG方式の圧縮画像データが生成される。また、この画像処理回路60は、サムネイル画像データを生成する際に、画像データに対して解像度変更処理を実行する。
メディアスロット61は、メモリカードや光学ディスク、或いは磁気ディスクなどの記憶媒体62が着脱自在となっている。この記憶媒体62には、静止画像や動画像などの画像ファイルを記録することが可能となる。例えば画像ファイルが静止画像に基づくものであれば、画像処理回路60にて生成された圧縮画像データ、サムネイル画像データの他に、撮影時の撮影条件を示す情報やデジタルカメラ10の情報が一つにまとめられたExif形式の画像ファイルが記憶媒体62に書き込まれる。
LCD63は、表示装置の一形態であって、スルー画像や、撮影時に得られた画像を表示する。また、この他に、LCD63は、デジタルカメラ10の設定を行う際の設定用の画像を表示する。なお、符号64は、LCD63の駆動制御を行う表示制御回路である。
測光センサ65は、例えば後述するレリーズボタン74の半押し操作時に被写体光を検出する。この測光センサ65は、撮像光学系15の光軸Lと略同軸となるように配置される。この測光センサ65としては、例えば撮像素子16よりも解像度の低い撮像素子が用いられる。なお、測光センサ65からの検出信号は、CPU71に出力される。
CPU71は、バス72を介して、バッファメモリ54、画像処理回路60、メディアスロット64、表示制御回路64、内蔵メモリ73などと電気的に接続される。このCPU71には、レリーズボタン74、設定操作部75などが接続されており、CPU41は、これら操作部材における操作要求や内蔵メモリ73に記憶された制御プログラムに基づいて、デジタルカメラ10の各部を制御する。なお、レリーズボタン74には、2つのスイッチSW1,SW2が設けられている。スイッチSW1は、レリーズボタン74が半押し操作された場合にオンになるスイッチであり、スイッチSW2は、レリーズボタン74が全押し操作された場合にオンになるスイッチである。
CPU71は、情報取得部77、補正値算出部78などの機能を有している。情報取得部77は、測光センサ65からの検出信号から、被写体光の色温度を算出する。また、この他に、R色成分、G色成分、B色成分の各色成分の信号値(画素値)をそれぞれ求めた後、G色成分とR色成分とのレベル比G/R、及びG色成分とB色成分とのレベル比G/Bをそれぞれ求める。これらレベル比が予め設定された閾値Thr及びThbとをそれぞれ比較する。なお、測光センサ65として複数の画素からなる撮像素子を用いている場合には、R色成分、G色成分、B色成分の色成分毎の平均値を求め、これら平均値を用いて、上述したレベル比G/R、G/Bをそれぞれ求めればよい。
例えばレベル比G/Rが閾値Thr以上となる場合、情報取得部77は、被写体光の色温度が高いと判定する。この場合、撮像素子16に配置される複数の画素Aijのうち、R色成分の画素の切替トランジスタ42をオフとする情報(信号)が、CPU71からドライバ50に出力される。これにより、R色成分の画素においては、フォトダイオード35にて光電変換された信号電荷は、コンデンサ36及びコンデンサ37に蓄積されるのではなく、コンデンサ36にのみ蓄積される。なお、通常状態では、フォトダイオード35にて光電変換された信号電荷は、コンデンサ36,37に蓄積されることから、色温度が高いと判定された場合には、R色成分の画素におけるコンデンサの電荷蓄積容量は1/2となる。このため、R色成分の画素の信号電荷を蓄積したコンデンサ36の電圧値は、該信号電荷をコンデンサ36及びコンデンサ37に蓄積した場合に対し2倍の電圧値となる。つまり、R色成分の画素のフローティングディフュージョン(FD)におけるゲインが2倍となる(図3参照)。
また、レベル比G/Bが閾値Thb以上となる場合、情報取得部77は、色温度が低いと判定する。この場合、撮像素子16に配置される複数の画素Aijのうち、B色成分の画素の選択トランジスタ42をオフとする情報(信号)がCPU71からドライバ50に出力される。これにより、B色成分の画素においては、フォトダイオード35にて光電変換された信号電荷は、コンデンサ36及びコンデンサ37に蓄積されるのではなく、コンデンサ36にのみ蓄積される。上述したように、通常状態では、フォトダイオード35にて光電変換された信号電荷は、コンデンサ36,37に蓄積されることから、色温度が高いと判定された場合には、B色成分の画素における信号電荷の蓄積容量は1/2となる。このため、B色成分の画素の信号電荷を蓄積したコンデンサ36の電圧値は、該信号電荷をコンデンサ36及びコンデンサ37に蓄積した場合に対し2倍の電圧値となる。つまり、B色成分の画素のフローティングディフュージョン(FD)におけるゲインが2倍となる。なお、上述した「通常状態」とは、レベル比G/Rが閾値Thr以下、及びレベル比G/Bが閾値Thb以下となる場合である。
補正値算出部78は、情報取得部77により求められた被写体光の色温度に基づいて、画像データに対するホワイトバランス処理時に用いる補正値(ゲイン)を算出する。図4は、ある色温度におけるレベル比G/Rとホワイトバランス処理時に用いるゲインとの関係を示す図である。なお、レベル比G/Bとホワイトバランス処理時に用いるゲイン値との関係も同様であることから、その詳細は省略する。このレベル比G/Rとホワイトバランス処理時に用いるゲインとの関係は、予め実験や統計等により設定される色温度毎に求めたデータを記憶させておき、算出される被写体光の色温度に基づいたデータを用いて、レベル比G/Rに対するゲインや、レベル比G/Bに対するゲインを求めればよい。なお、算出されたゲインの情報は、画像処理回路60に出力される。
図4に示すように、画素における信号電荷の蓄積容量が一定であればレベル比G/Rとホワイトバランス処理に用いるゲインは比例関係となる。上述したように、レベル比G/Rが閾値Thr以上となる場合には、R色成分の画素のFDに対するゲインが2倍となる。つまり、ホワイトバランス処理を実行する際に用いられるゲインは、図4中点線で示されるR色成分の画素のFDに対するゲインの1/2倍(図4中実線)に設定される。
次に、撮影時の処理の流れについて、図5のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートは、撮影待機状態を契機として実行される。なお、撮影待機状態とは、撮影は行えるが、撮影実行を行う際のレリーズボタンが操作されていない状態を示す。
ステップS101は、レリーズボタン74が半押し操作されたか否かを判定する処理である。上述したように、レリーズボタン74には、スイッチSW1,SW2が設けられている。レリーズボタン74が操作されると、これらスイッチのうち、まずスイッチSW1がオンとなり、そのオン信号がCPU71に入力される。CPU71は、このスイッチSW1からオン信号が入力された場合に、レリーズボタン74が半押し操作されたと判定する。この場合ステップS101の判定がYesとなり、ステップS102に進む。一方、レリーズボタン74が操作されていない場合には、レリーズボタン74のスイッチSW1はオフのままである。つまり、CPU71にはスイッチSW1からのオン信号は入力されないので、CPU71は、レリーズボタン74が半押し操作されていないと判定する。この場合、ステップS101の判定はNoとなり、撮影待機状態となる。
ステップS102は、測光処理である。CPU71は、測光センサ65を駆動させて、被写体光を検出する。この測光センサ65からの検出信号はCPU71に入力されるので、CPU71は、この検出信号を用いて、被写体輝度や被写体光の色温度を算出する。また、この他に、CPU71は、測光センサ65からの出力信号に基づいてレベル比G/R及びレベル比G/Bを算出する。
ステップS103は、レベル比G/Bが閾値以上であるか否かを判定する処理である。ステップS102において算出されたレベル比G/Bが閾値Th以上となる場合には、色温度が低いと判定される。この場合、ステップS102の判定がYesとなり、ステップS104に進む。一方、ステップS102において算出されたレベル比G/Bが閾値Th未満となる場合には、ステップS102の判定がNoとなり、ステップS105に進む。
ステップS104は、B色成分の画素における蓄積容量を切り替える処理である。例えばレベル比G/Bの値が大きいほど、B色成分の信号レベルがG色成分の信号レベルに比べて小さいことを示している。このような場合には、B色成分の画素から出力される画素信号の信号レベルを高くすればよいので、B色成分の画素に設けられる切替トランジスタ42をオフにし、光電変換される信号電荷をコンデンサ36のみに蓄積させる。これにより、フォトダイオード35により光電変換される信号電荷は、コンデンサ36及びコンデンサ37の両コンデンサに蓄積されるのではなく、コンデンサ36のみに蓄積される。なお、コンデンサ36及びコンデンサ37の電荷蓄積量の比は、1:1に設定されているので、コンデンサ36に蓄積された信号電荷を放出する際の電圧は、コンデンサ36及びコンデンサ37の両コンデンサに蓄積された信号電荷を放出する際の電圧の2倍の電圧値となる。このステップS104における処理が終了すると、ステップS110に進む。
ところで、ステップS103の処理で、レベル比G/Bが閾値Thb未満となる場合には、ステップS105に進む。ステップS105は、レベル比G/Rが閾値以上であるか否かを判定する処理である。算出されたレベル比G/Rが閾値Thr以上となる場合には、色温度が高いと判定される。この場合、ステップS105の判定がYesとなり、ステップS106に進む。
ステップS106は、R色成分の画素における蓄積容量を切り替える処理である。例えばレベル比G/Rの値が大きいほど、R色成分の信号レベルがG色成分の信号レベルに比べて小さいことを示している。このような場合には、R色成分の画素から出力される画素信号の信号レベルを高くすればよいので、R色成分の画素に設けられる切替トランジスタ42をオフにし、光電変換される信号電荷をコンデンサ36のみに蓄積させる。これにより、フォトダイオード35により光電変換される信号電荷は、コンデンサ36及びコンデンサ37の両コンデンサに蓄積されるのではなく、コンデンサ36のみに蓄積される。なお、コンデンサ36及びコンデンサ37の電荷蓄積量の比は、1:1に設定されているので、コンデンサ36に蓄積された信号電荷を放出する際の電圧は、コンデンサ36及びコンデンサ37の両コンデンサに蓄積された信号電荷を放出する際の電圧の2倍の電圧値となる。このステップS106における処理が終了すると、ステップS110に進む。
なお、ステップS106の判定で、レベル比G/Rが閾値Thr未満となる場合には、ステップS105の判定がNoとなり、ステップS110に進む。この場合には、R色成分の信号レベルやB色成分の信号レベルが、G色成分の信号レベルに近いことから、このような場合には、R色成分やB色成分の画素における蓄積容量を切り替える処理を行う必要はない。
ステップS110は、ホワイトバランス処理に用いるゲインを算出する処理である。CPU71は、ステップS102において被写体光の色温度を算出していることから、CPU71は、算出された色温度に基づいたデータを読み出す。このデータと、レベル比G/R及びレベル比G/Bとから、ホワイトバランス処理に用いるゲインを求める。
例えばレベル比G/Rが閾値Thr以上となる場合、R色成分の画素のFDに対するゲインは2倍となることから、この場合、ホワイトバランス処理時に、R色成分の画素に対するゲイン(Rゲイン)は、算出された値の1/2となる。一方、レベル比G/Rが閾値Thr未満となる場合、R色成分の画素のFDに対するゲインは1倍となるので、この場合には、算出された値がそのまま用いられる。
同様にして、レベル比G/Bが閾値Thb以上となる場合、B色成分の画素のFDに対するゲインが2倍となることから、ホワイトバランス処理に、B色成分の画素に対するゲイン(Bゲイン)は、算出された値の1/2となる。一方、レベル比G/Bが閾値Thb未満となる場合、B色成分の画素のFDに対するゲインは1倍となるので、この場合には、算出された値がそのまま用いられる。
ステップS111は、AE処理である。AE処理については、周知であることから、ここでは、その詳細を省略する。このAE処理において、予め設定されたISO感度や求められた被写体輝度に基づいて、シャッタ速度や絞り値が求められる。
ステップS112はAF処理である。AF処理についても周知であることから、ここでは、その詳細を省略する。このAF処理を実行することで、フォーカスレンズが光軸L方向に微小移動したときの焦点評価値をそれぞれも求め、最大となる焦点評価値となる位置にフォーカスレンズが調整される。
ステップS113は、レリーズボタン74の全押し操作があるか否かを判定する処理である。CPU71は、レリーズボタン74に設けられたスイッチSW2からのオン信号が入力されたか否かを判定することで、レリーズボタン74の全押し操作があるか否かを判定する。例えばスイッチSW2からのオン信号が入力されると、CPU71は、レリーズボタン74が全押し操作されたと判定する。この場合ステップS113の処理はYesとなり、ステップS114に進む。一方、スイッチSW2からのオン信号が入力されない場合には、CPU71は、レリーズボタン74が全押し操作されていないと判定する。この場合、ステップS113の処理はNoとなる。この場合は、ステップS113の処理がYesとなるまで、このステップS113の処理が実行される。
ステップS114は、撮像処理である。ステップS111におけるAE処理に基づいた露出条件に基づいた撮像処理が実行される。上述したように、レベル比G/Rが閾値Thr以上となる場合には、R色成分の画素においてはコンデンサ36に信号電荷が蓄積され、G色成分及びB色成分の画素においては、コンデンサ36,37に信号電荷が蓄積される。つまり、R色成分の画素から出力される画素信号の信号レベルは2倍となるので、R色成分の画素から出力される信号に対してノイズが重畳された場合であっても、このR色成分の画素から出力される画像信号におけるS/N比を向上させることができる。
同様にして、レベル比G/Bが閾値Thb以上となる場合には、B色成分の画素においてはコンデンサ36に信号電荷が蓄積され、G色成分及びR色成分の画素においては、コンデンサ36,37に信号電荷が蓄積される。つまり、B色成分の画素から出力される画素信号の信号レベルは2倍となるので、R色成分の画素から出力される信号に対してノイズが重畳された場合であっても、このR色成分の画素から出力される画像信号におけるS/N比を向上させることができる。
ステップS115は画像処理である。画像処理回路60は、バッファメモリ54に書き込まれた画像データに対して、ホワイトバランス(WB)処理、色補間処理、輪郭補償処理、ガンマ処理などの画像処理を施す。なお、この画像処理回路60には、CPU71から、ホワイトバランス処理時に用いるゲインがそれぞれ入力されていることから、このゲインを用いて、撮像処理により取得された画像データに対するホワイトバランス処理が実行される。これら処理が施されると、画像処理回路60は、予め設定された圧縮率を用いた圧縮符号化処理を施す。この圧縮符号化処理が実行されることで、例えばJPEG方式の圧縮画像データが生成される。また、この画像処理回路60は、上述した画像処理が施された画像データに対して解像度変換処理を施した後、圧縮符号化処理を行って、サムネイル画像データを生成する。
ステップS116は、画像を記録する処理である。CPU71は、ステップS115にて生成された圧縮画像データ、サムネイル画像データの他に、撮影条件やカメラの機種情報等をまとめた画像ファイルを記憶媒体に書き込む。この処理が終了することで、1回の撮像が終了する。
これによれば、レベル比G/R、レベル比G/Bの値によって、撮像素子16の各画素に蓄積される信号電荷の容量を切り替えることで、各画素のFDに対するゲインを切り替えることができるので、各色成分の画素から出力される画素信号とノイズ成分との比であるS/N比を向上させることが可能となる。また、撮像素子の各画素のFDに対するゲインを切り替えることで、ホワイトバランス処理に用いるゲインの振り幅を大きくすることが可能である。
本実施形態では、コンデンサ36における電荷蓄積容量とコンデンサ37における電荷蓄積容量との比を1:1としているが、これ限定される必要はなく、適宜設定することが可能である。
本実施形態では、測光センサを設けることで、被写体輝度や被写体光の色温度を求める他に、レベル比G/Rやレベル比G/Bを算出しているが、測光センサを用いる必要はない。例えば測光センサを用いる代わりに、撮影待機状態のときに撮像素子により取り込まれるスルー画像を用いて、被写体輝度や被写体光の色温度、レベル比G/Rやレベル比G/Bを算出してもよい。さらに、動画撮影を行う場合には、直前に取り込まれたフレーム画像から、被写体輝度や被写体光の色温度、レベル比G/Rやレベル比G/Bを算出することも可能である。
本実施形態では、レリーズボタンが半押し操作された場合に、被写体輝度や被写体光の色温度、レベル比G/Rやレベル比G/Bを算出しているが、これに限定される必要はなく、レリーズボタンが全押し操作された場合に算出することも可能である。
10…デジタルカメラ、16…撮像素子、35…フォトダイオード、36,37…コンデンサ、42…切替トランジスタ、54…バッファメモリ、60…画像処理回路、65…測光センサ、71…CPU、77…情報取得部、78…補正値算出部、Aij…画素

Claims (6)

  1. 被写体光を光電変換する複数の画素が行列状に配置され、各画素ごとに前記光電変換により得られる信号電荷を蓄積する電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更可能な撮像素子と、
    前記被写体光の色温度に関する情報に基づいて、前記電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更する制御部と、
    前記変更された電荷蓄積容量に基づいて、前記撮像素子から出力される画像信号に対する画像処理を実行する画像処理部と、
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記被写体光を検出する測光部と、
    前記測光部によって検出された被写体光から、前記被写体光の色温度に関する情報を取得する情報取得部と、をさらに備えていることを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子カメラにおいて、
    前記複数の画素は、赤色、青色、緑色のいずれか1つの色成分の画素であり、
    前記制御部は、少なくとも赤色、青色、緑色の色成分のうちのいずれかの色成分の画素に対する前記電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更することを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
    前記情報取得部は、前記被写体光における緑色成分と赤色成分との比が、予め定めた第1閾値以上となる場合に前記被写体光の色温度が高いとする情報を取得し、
    前記制御部は、前記情報取得部からの情報を受けて、前記複数の画素のうち、赤色成分の画素における電荷蓄積部の電荷蓄積容量を他の色成分における電荷蓄積部の電荷蓄積容量よりも小さくすることを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
    前記情報取得部は、前記被写体光における緑色成分と青色成分との比が第2閾値以上となる場合に前記被写体光の色温度が低いとする情報を取得し、
    前記制御部は、前記情報取得部からの情報を受けて、前記複数の画素のうち、青色成分の画素における電荷蓄積部の電荷蓄積容量を他の色成分における電荷蓄積部の電荷蓄積容量よりも小さくすることを特徴とする電子カメラ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子カメラにおいて、
    前記電荷蓄積部は、第1蓄積部及び第2蓄積部を含み、
    前記信号電荷を前記第1蓄積部のみに蓄積させる、又は前記第1蓄積部および前記第2蓄積部に蓄積させるかを切り替える切替用のスイッチング素子を有し、
    前記制御部は、前記スイッチング素子による前記切り替えによって前記電荷蓄積部の電荷蓄積容量を変更することを特徴とする電子カメラ。
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