JP2011028951A - 光源装置及び表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のレンズ及び固定具を配する開口を有する反射部材による照明光の輝度むらを抑制することができる光源装置を提供する。
【解決手段】複数の発光素子1が実装された回路基板2の一面の側に、各発光素子1に対応してレンズ3が配置され、回路基板2を他面側に位置した支持体に固定する複数の固定具8は回路基板2の一面の側に一部が突出し、各レンズ3及び固定具8が配される開口を有した反射部材4を回路基板2の一面の側に設け、複数のレンズ3は、回路基板2の一面における交差する2方向の夫々に略等間隔で並置され、複数の固定具8は、前記交差する2方向の1つに沿ったレンズ3の複数の列のうちの隣り合う2列の間に、各列のレンズ3に交互に接近するように千鳥状に位置し、反射部材4の開口は、固定具が配される開口部分43と固定具が接近したレンズ3が配される開口部分41とが合体した開口である。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光素子が設けられた光源装置、及び該光源装置を備えた表示装置に関する。
液晶ディスプレイ等の他発光型の表示装置では、表示面を有する表示パネルに照明光を照射する光源装置を備えている。該光源装置として、複数個の発光ダイオードが一面に実装され、各発光ダイオードに対応して光を拡散させるレンズが配置された回路基板を複数枚隣り合うように箱状の支持体の底部に設置し、該支持体の内側表面には各レンズに対応したレンズ孔を有し発光ダイオードからの光を反射する反射シートが貼り付けてあり、反射シート及び各回路基板に設けてある貫通孔にネジを挿通させて回路基板を支持体に固定した構造が公知である(特許文献1参照)。
特開2008−41546号公報
従来の光源装置において、回路基板をネジやリベット等の固定具によって支持体に固定する場合に、固定具を配した反射シートの開口では光を反射せず、また、該開口に配される固定具の反射率も通常反射シートの反射率より低いので、該開口での反射光の輝度はレンズを配した反射シートの開口での拡散光の輝度より低い。そのため、例えば複数の固定具が直線状に並んでいると、複数の固定具を配した反射シートの開口により反射光の輝度が直線状に低下し、照明光の輝度むらが発生するという問題がある。また、レンズを設けず、複数の発光素子からの光が直接照明光となる場合にも、回路基板をネジやリベット等の固定具によって支持体に固定するときは同様の問題が発生する。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、複数の発光素子又はレンズ及び固定具を配する開口を有する反射部材による照明光の輝度むらを抑制することができる光源装置、及び、該光源装置を備えた表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光源装置は、一面に複数の発光素子が実装された回路基板と、該回路基板の他面側に位置して該回路基板を支持する支持体と、前記回路基板を前記支持体に固定するために前記回路基板の前記一面の側に一部が突出した複数の固定具と、前記複数の発光素子及び前記複数の固定具が配される開口を有し、前記回路基板の前記一面の側に配置された反射部材とを備えた光源装置において、前記複数の発光素子は、前記回路基板の前記一面における交差する2方向の夫々に略等間隔で並置され、前記複数の固定具は、前記交差する2方向の1つに沿った前記発光素子の複数の列のうちの隣り合う2列の間に、各列の発光素子に交互に接近するように千鳥状に位置し、前記反射部材の開口は、前記固定具が配される開口部分と該固定具が接近した前記発光素子が配される開口部分とが合体した開口であることを特徴とする。
本発明によれば、回路基板の一面の側に実装された複数の発光素子が該回路基板の一面における交差する2方向の夫々に略等間隔で並置され、該回路基板の一面の側に一部が突出し、前記交差する2方向の1つに沿った発光素子の複数の列のうちの隣り合う2列の間に各列の発光素子に交互に接近するように千鳥状に位置した複数の固定具によって、該回路基板が他面側に位置する支持体に固定され、各固定具及び該固定具が接近した各発光素子は、回路基板の前記一面の側に配置された反射部材が有する該固定具の開口部分と該発光素子の開口部分とが合体した開口に配される。
この場合に、固定具が配される反射部材の開口部分と該固定具が接近した発光素子が配される反射部材の開口部分とが合体した開口をなすので、輝度の低い固定具の開口部分の輝度の低下の影響が輝度の高い発光素子の開口部分によって軽減されるとともに、固定具の開口部分が千鳥状に位置しているので、固定具の開口部分による輝度の低下の影響が分散され、照明光の輝度むらが抑制される。
本発明に係る光源装置は、前記固定具が配される開口部分の中心と前記発光素子が配される開口部分の中心とは、前記発光素子の列の方向と交差する方向で略一直線上にあることを特徴とする。
本発明によれば、隣り合う2列の一方の列の発光素子に対して発光素子の列の方向と交差する方向で千鳥配置の一方側に位置する固定具が接近する方向と、他方の列の発光素子に対して千鳥配置の他方側に位置する固定具が接近する方向とが略反対方向になるので、固定具の開口部分の輝度の低下の影響が打ち消し合い、反射部材による全体の輝度分布が発光素子の方向と交差する方向に移動して変化することが防止できる。
本発明に係る光源装置は、一面に複数の発光素子が実装された回路基板と、前記複数の発光素子が発光した光を拡散させるために各発光素子に対応して前記回路基板の前記一面の側に配置された複数のレンズと、前記回路基板の他面側に位置して該回路基板を支持する支持体と、前記回路基板を前記支持体に固定するために前記回路基板の前記一面の側に一部が突出した複数の固定具と、前記複数のレンズ及び前記複数の固定具が配される開口を有し、前記回路基板の前記一面の側に配置された反射部材とを備えた光源装置において、前記複数のレンズは、前記回路基板の前記一面における交差する2方向の夫々に略等間隔で並置され、前記複数の固定具は、前記交差する2方向の1つに沿った前記レンズの複数の列のうちの隣り合う2列の間に、各列のレンズに交互に接近するように千鳥状に位置し、前記反射部材の開口は、前記固定具が配される開口部分と該固定具が接近した前記レンズが配される開口部分とが合体した開口であることを特徴とする。
本発明によれば、複数の発光素子が実装された回路基板の一面の側に、該複数の発光素子が発光した光を拡散させるための複数のレンズが、各発光素子に対応して該回路基板の一面における交差する2方向の夫々に略等間隔で並置され、該回路基板の一面の側に一部が突出し、前記交差する2方向の1つに沿ったレンズの複数の列のうちの隣り合う2列の間に各列のレンズに交互に接近するように千鳥状に位置した複数の固定具によって、該回路基板が他面側に位置する支持体に固定され、各固定具及び該固定具が接近した各レンズは、回路基板の前記一面の側に配置された反射部材が有する該固定具の開口部分と該レンズの開口部分とが合体した開口に配される。
この場合に、固定具が配される反射部材の開口部分と該固定具が接近したレンズが配される反射部材の開口部分とが合体した開口をなすので、輝度の低い固定具の開口部分の輝度の低下の影響が輝度の高いレンズの開口部分によって軽減されるとともに、固定具の開口部分が千鳥状に位置しているので、固定具の開口部分による輝度の低下の影響が分散され、照明光の輝度むらが抑制される。
本発明に係る光源装置は、前記固定具が配される開口部分の中心と前記レンズが配される開口部分の中心とは、前記レンズの列の方向と交差する方向で同一直線上にあることを特徴とする。
本発明によれば、隣り合う2列の一方の列のレンズに対してレンズの列の方向と交差する方向で千鳥配置の一方側に位置する固定具が接近する方向と、他方の列のレンズに対して千鳥配置の他方側に位置する固定具が接近する方向とが略反対方向になるので、固定具の開口部分の輝度の低下の影響が打ち消し合い、反射部材による全体の輝度分布がレンズの列の方向と交差する方向に移動して変化することが防止できる。
本発明に係る光源装置は、前記回路基板は前記固定具を挿通させる挿通孔を有し、前記複数の固定具は前記回路基板の前記一面の側から前記挿通孔に挿通され、前記支持体に保持されていることを特徴とする。
本発明によれば、回路基板の一面の側に一部が突出した複数の固定具が回路基板の挿通孔を挿通し、回路基板の他面側に位置する支持体に保持され、これによって回路基板が支持体に固定される。
本発明に係る光源装置は、前記回路基板は、矩形状をなし、前記発光素子を長手方向に複数個並置し、長手方向の複数箇所に前記挿通孔を有しており、前記回路基板は、前記複数箇所の夫々の位置の挿通孔が千鳥状に位置するように、幅方向に複数枚並置されていることを特徴とする。
本発明によれば、発光素子が回路基板の長手方向に複数個並置された矩形状の回路基板が幅方向に複数枚並置され、各回路基板の一面の側に一部が突出した複数の固定具が、各回路基板の長手方向の複数箇所の挿通孔に挿通し、各回路基板の他面側に位置する支持体に保持される。この場合に、並置された複数枚の矩形状の回路基板は長手方向の複数箇所の夫々の位置の挿通孔に挿通された固定具が千鳥状に位置しているので、光反射率が低い固定具による輝度の低下が分散され、照明光の輝度むらが抑制される。
本発明に係る光源装置は、前記回路基板は、矩形状をなし、前記発光素子を長手方向に複数個並置し、長手方向の複数箇所に前記挿通孔を有し、該回路基板が長手方向に一列状に複数枚並置されており、前記一列状に並置された複数枚の回路基板は、該複数枚の回路基板の列と直交する方向で隣り合う各回路基板の前記複数箇所の夫々の位置の挿通孔が千鳥状に位置するように、幅方向に複数列並置されていることを特徴とする。
本発明によれば、発光素子が回路基板の長手方向に複数個並置された矩形状の回路基板が長手方向に一列状に複数枚並置されるとともに、該一列状に並置された複数枚の回路基板が幅方向に複数列並置され、各回路基板の一面の側に一部が突出し、各回路基板の長手方向の複数箇所の挿通孔に挿通した複数の固定具が、各回路基板の他面側に位置する支持体に保持される。この場合に、一列状に並置された複数枚の回路基板の列と直交する方向で隣り合う各回路基板の複数箇所の夫々の挿通孔に挿通された固定具が千鳥状に位置しているので、光反射率が低い固定具による輝度の低下が分散され、照明光の輝度むらが抑制される。
本発明に係る光源装置は、前記挿通孔に対応した貫通孔が前記支持体に形成してあり、前記固定具は、前記挿通孔及び貫通孔に挿通可能な外径を有し、一端に前記挿通孔及び貫通孔に挿通不可能なフランジ部を設け、他端の内径が前記一端の内径より小である筒部材と、該筒部材の前記一端に挿入可能であり、前記他端の内径より大径の軸部並びに前記挿通孔及び貫通孔に挿通不可能な頭部を有する軸部材とを備えたリベットであることを特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、回路基板の各挿通孔にリベットの筒部材の他端を挿入し、さらに該筒部材を回路基板の他面側に位置する支持体の各貫通孔に挿通させ、筒部材の一端のフランジ部を回路基板で受け止めさせる。次に、軸部材の軸部を筒部材の一端に挿入し、軸部材の頭部を筒部材のフランジ部で受け止めさせると、該軸部は筒部材の他端の内径より大径であるので、筒部材の他端は軸部によって押し広げられて外径が大きくなり、支持体の貫通孔を挿通できなくなるとともに、軸部材の軸部に対して押圧力が働き、リベットは支持体に保持される。該軸部材の頭部を引き抜くか、軸部を頭部に向かって押し込むことにより軸部材を筒部材から外し、筒部材を支持体の貫通孔及び回路基板の挿通孔から外すことにより、各回路基板は支持体に支持されなくなる。
本発明に係る表示装置は、一側に表示面を有する表示部と、該表示部の他側に配された前記光源装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、一側に表示面を有する表示部の他側に配された前記光源装置に実装された複数の発光素子が発光し、各発光素子に対応したレンズによって拡散された光が表示部に入射し、表示部を照明する。
本発明に係る光源装置によれば、反射部材の開口は固定具が配される開口部分と発光素子が配される開口部分とが合体した開口であるので、輝度の低い固定具の開口部分の輝度の低下の影響が輝度の高い発光素子の開口部分によって軽減されるとともに、複数の固定具は千鳥状に位置しているので、光反射率が低い固定具による輝度の低下の影響が分散され、複数の発光素子及び固定具を配する開口を有する反射部材による照明光の輝度むらを抑制することができる光源装置が提供される。
本発明に係る光源装置によれば、固定具による照明光の輝度むらを抑制しつつ、反射部材による全体の輝度分布が発光素子の列の方向と交差する方向に移動して変化することが防止できる光源装置が提供される。
本発明に係る光源装置によれば、反射部材の開口は固定具が配される開口部分とレンズが配される開口部分とが合体した開口であるので、輝度の低い固定具の開口部分の輝度の低下の影響が輝度の高いレンズの開口部分によって軽減されるとともに、複数の固定具は千鳥状に位置しているので、光反射率が低い固定具による輝度の低下の影響が分散され、複数のレンズ及び固定具を配する開口を有する反射部材による照明光の輝度むらを抑制することができる光源装置が提供される。
本発明に係る光源装置によれば、固定具による照明光の輝度むらを抑制しつつ、反射部材による全体の輝度分布がレンズの列の方向と交差する方向に移動して変化することが防止できる光源装置が提供される。
本発明に係る光源装置によれば、回路基板を支持体に固定するために、回路基板の挿通孔を挿通し、回路基板の他面側に位置する支持体に保持された複数の固定具が千鳥状に位置しているので、固定具による照明光の輝度むらを抑制することに加えて、支持体による回路基板の支持位置が分散され、より安定な支持が可能となる光源装置が提供される。
本発明に係る光源装置によれば、矩形状の回路基板を基板幅方向に並置する枚数の設定により、広い照明範囲を実現しつつ、基板幅方向に並置された各回路基板の長手方向の複数箇所の夫々の位置の挿通孔に挿通される固定具が千鳥状に位置しているので、光反射率が低い固定具による輝度の低下の影響を分散し、照明光の輝度むらを抑制することができる光源装置が提供される。
本発明に係る光源装置によれば、長手方向に一列状に並置された矩形状の回路基板の枚数と該一列状の複数枚の回路基板を基板幅方向に並置する列数との設定により、広い照明範囲を実現しつつ、一列状に並置された複数枚の回路基板の列と直交する方向で隣り合う各回路基板の長手方向の複数箇所の夫々の位置の挿通孔に挿通される固定具が千鳥状に位置しているので、光反射率が低い固定具による輝度の低下の影響を分散し、照明光の輝度むらを抑制することができる光源装置が提供される。
本発明に係る光源装置によれば、筒部材と軸部材とからなるリベットを用いて、簡単な操作によって各回路基板を支持体に支持させ、また、各回路基板を支持体による支持から解除することができる光源装置が提供される。
本発明に係る表示装置によれば、表示部の他側に、複数の発光素子及びレンズが配置され、照明光の輝度むらが抑制された直下型の光源装置を備えた表示装置が提供される。
本発明に係る光源装置の構造の主要部を示す断面図である。 本発明に係る光源装置の一部の平面図である。 本発明に係る光源装置の一部を分解した平面図である。 本発明に係る光源装置の一部部材の平面図である。 本発明に係る光源装置の一部を拡大した平面図である。 本発明に係る光源装置の一部を拡大した平面図である。 発光ダイオード基板の構成を示す斜視図である。 発光ダイオード基板の構成を示す斜視図である。 固定具の一例を示す断面図である。 本発明に係る光源装置を備える表示装置の構成を示す断面図である。 本発明の別の実施形態に係る光源装置の一部を分解した平面図である。 本発明の別の実施形態に係る光源装置の一部部材の平面図である。 別の実施形態に係る光源装置の構造の主要部を示す断面図である。 別の実施形態に係る光源装置の一部の平面図である。 別の実施形態に係る光源装置の一部を分解した平面図である。 別の実施形態に係る光源装置の一部部材の平面図である。
以下、本発明に係る光源装置の実施の形態、及び本発明に係る光源装置を備えた液晶表示装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る光源装置の構造の主要部を示す断面図、図2は同光源装置の一部の平面図、図3は同光源装置の一部を分解した平面図、図4は同光源装置の一部部材の平面図、図5及び図6は同光源装置の一部を拡大した平面図、図7及び図8はレンズが取付けられている発光ダイオード基板の構成を示す斜視図、図9は固定具の一例を示す断面図である。
光源装置は、複数の発光ダイオード1を一面2aに実装してあり、離隔して並置される複数の発光ダイオード基板2と、該発光ダイオード基板2の一面2aに取付けられて各発光ダイオード1の頂部と対向し、該発光ダイオード1が発光した光を拡散させる複数のレンズ3と、該レンズ3が内部に配される貫通孔41を有し、発光ダイオード基板2の一面2aに載置されて発光ダイオード1が発光した光を反射させる反射シート4と、発光ダイオード基板2の他面2b側に位置し、複数の発光ダイオード基板2を支持する支持体6とを備える。
発光ダイオード基板2は一面2aに回路部を有し、幅に対する長さの比が大きい矩形状(短冊状)をなす。発光ダイオード基板2夫々の一面2aには複数の発光ダイオード1が長手方向に略同一間隔で離隔して実装してある。発光ダイオード基板2は一面2a側のみに導電部を有する片面基板である。複数の矩形状の発光ダイオード基板2が長手方向を同一方向に揃え、長手方向及び幅方向に離隔し、略矩形をなす支持体6の一面6aに並置されている。
図3には、発光ダイオード1が6個実装された発光ダイオード基板2を中央に配し、その両側に発光ダイオード1が5個実装された発光ダイオード基板2を配して一列状に接続された3枚の発光ダイオード基板2を幅方向に発光ダイオード基板2上の発光ダイオード1の実装間隔と略同一の間隔で8列並置した例を示す。一列状に配置された発光ダイオード基板2の列と直交する方向に並ぶ各発光ダイオード基板2は長手方向の寸法が略同一である。そして、全ての発光ダイオード基板2上の発光ダイオード1を2次元に略等間隔で配置してある。
発光ダイオード基板2の一面2aの長手方向の両端部には接続部21,22が設けてある。一列状に並置される3枚の発光ダイオード基板2は、隣り合う発光ダイオード基板2の接続部21,21同士がコネクタ5にて接続されている。また後述のように、列の一方の端に位置する発光ダイオード基板2の接続部22が電源回路基板にコネクタにて接続され、列の他方の端に位置する発光ダイオード基板2の接続部22が制御回路基板にコネクタにて接続されている。
レンズ3は、発光ダイオード1の頂部と離隔して対向し、該発光ダイオード1が発光した光を四方に拡散させるための半球状凹部を有する透光部31と、該透光部31の一面2aと対向する面から発光ダイオード基板2へ向けて突出し、発光ダイオード基板2に対するレンズ3の位置を決める三つの位置決め突起32とを有し、該位置決め突起32の先端が一面2aに接着剤にて取付けられている。透光部31は、反射シート4の貫通孔41よりも若干小形に形成されている。そして、複数のレンズ3が直交する2方向の夫々に略等間隔で配置されている。
反射シート4は、高反射性を有し、支持体6に対応して略矩形をなす一枚の合成樹脂シートからなり、レンズ3夫々が配される箇所に、透光部31よりも若干大径の丸形をなし、碁盤目状に配した貫通孔41が開設され、コネクタ5に対応する箇所に、略矩形をなし、コネクタ5が挿通可能な第2貫通孔42が開設されている。
矩形状の発光ダイオード基板2の長手方向の一端部及び他端部に、発光ダイオード基板2を支持体6に支持させるためのリベット8を挿通させる2個の挿通孔2c、2dが開設してある。各挿通孔2c、2dは、発光ダイオード基板2の幅方向に沿った複数のレンズ3の列のうちの隣り合う2列のレンズ3の間に位置している。2個の挿通孔2c、2dの一方の挿通孔2cの基板長手方向の寸法は他方の挿通孔2dの寸法より小さい。具体的には、一方の挿通孔2cは丸孔であり、他方の挿通孔2dは基板長手方向に長い長円形状をなす。一列状に並置された発光ダイオード基板2が接続される端部では寸法が小さい挿通孔2cと寸法が大きい挿通孔2dとが隣り合うように、各発光ダイオード基板2を配置している。
一列状に並置された発光ダイオード基板2の列と直交する方向で隣り合う8枚の発光ダイオード基板2では、一端部側の8個の挿通孔2cが千鳥状に位置し、他端部側の8個の挿通孔2dが千鳥状に位置している。具体的には、一端部側の挿通孔2cは、一端部側に位置して隣り合う2列のレンズ3の一方に寄った位置と他方に寄った位置とに交互に位置し、同等に、他端部側の挿通孔2dは、他端部側に位置して隣り合う2列のレンズ3の一方に寄った位置と他方に寄った位置とに交互に位置している。
支持体6は金属板を成形してなり、略矩形をなす平板状の板部61及び該板部61の周縁に連なる枠部62を有し、板部61の一面6aに発光ダイオード基板2を長手方向及び幅方向に並べて収容支持してある。支持体6の板部61には発光ダイオード基板2の各挿通孔2c、2dの位置に対応して貫通孔61aが設けてある。
リベット8は、図9に示すように、挿通孔2c、2d及び貫通孔61aに挿通可能な外径g1を有し、一方端に挿通孔2c、2d及び貫通孔61aに貫通不可能なフランジ部81aを設け、他方端の内径g3が一方端の内径g2より小である筒部材81と、該筒部材81の一方端に挿入可能であり、他方端の内径g3より大径の軸部82aと挿通孔2c、2d及び貫通孔61aに貫通不可能な頭部82bとを有する軸部材82とを備えている。筒部材81及び軸部材82は合成樹脂材料で作製される。
反射シート4には、リベット8が配される箇所に、リベット8が挿通できるように軸部材82の頭部82bの直径よりも大径で、貫通孔41に合体した長孔状の第3貫通孔43が開設されている。第3貫通孔43をなす長孔の幅方向の中心は貫通孔41をなす丸孔の中心と発光ダイオード基板2の列と平行な方向(発光ダイオード基板2の幅方向に沿ったレンズ3の列の方向と直交する方向)で略一直線上にある。発光ダイオード基板2の列と直交する方向で隣り合う第3貫通孔43は千鳥状に位置し、両側の貫通孔41のうちの一方に連なる長孔と他方に連なる長孔とに交互に形状が変更されている。
以上より、発光ダイオード基板2の一端部側の8個の挿通孔2c及び反射シート4の第3貫通孔43に挿通されたリベット8は、隣り合う2列のレンズ3の間で各列のレンズ3に交互に接近するように千鳥状に位置し、発光ダイオード基板2の他端部側の8個の挿通孔2d及び反射シート4の第3貫通孔43に挿通されたリベット8は、隣り合う2列のレンズ3の間で各列のレンズ3に交互に接近するように千鳥状に位置している。
次にリベット8を用いて、一列状に接続された3枚の発光ダイオード基板2を支持体6に支持させる手順を説明する。先ず、支持体6の各貫通孔61aに各発光ダイオード基板2の挿通孔2c、2dを位置合わせした後、筒部材81を各発光ダイオード基板2の一面2a側から寸法が小さい挿通孔2cと貫通孔61aとに挿通させ、フランジ部81aを発光ダイオード基板2の一面2aに当接させる。次に、軸部材82の軸部82aを頭部82bが筒部材81のフランジ部81aに当接するまで挿入すると、筒部材81の先端部が軸部材82の軸部82aによって外側に押し広げられる。外側に押し広げられた筒部材81の先端部は軸部材82の軸部82aを内側に押圧して保持するとともに、拡径した筒部材81の先端部は支持体6の貫通孔61aを挿通できないので、各発光ダイオード基板2はリベット8によって支持体6に固定される。
上記のように寸法が小さい挿通孔2cについてリベット8を装着した後、寸法が大きい挿通孔2dについても同様にリベット8を装着して、各発光ダイオード基板2をリベット8によって支持体6に固定させる。
全ての発光ダイオード基板2の挿通孔2c、2dにリベット8を装着した後、貫通孔41にレンズ3が挿通し、第2貫通孔42にコネクタ5が挿通し、第3貫通孔43に各リベット8を挿通する状態で反射シート4を発光ダイオード基板2に対向させて載置する。
図10は本発明に係る光源装置を備える表示装置の構成を示す断面図である。該表示装置は、前側に表示面72aを有し、略直方体をなす表示部70と、該表示部70の後側に配されている光源装置Aと、表示部70の周縁部及び光源装置Aの後側を隠蔽するキャビネット71とを備える。
表示部70は、表示面72aを有する表示パネル72と、該表示パネル72の後側に配されている光学シート73とを有する。表示パネル72の周縁部は、前保持枠体74と、後保持枠体75とにより前後に挾着保持され、パネルモジュールを構成しており、後保持枠体75が支持体6の周縁部に取付けられている。
光学シート73は、光源としての発光ダイオード1が発光した光を拡散する比較的厚肉の拡散板と、反射偏光板、プリズムシート、拡散シート等の比較的薄肉の合成樹脂シートが積層された積層体である。光学シート73の周縁部が支持体6の枠部62と後保持枠体75とによって挾着保持されている。
キャビネット71は、表示部70の周縁部前側を隠蔽するキャビネット前分体71aと、光源装置Aの周縁部及び後側を隠蔽する深皿形状のキャビネット後分体71bとを有し、支持体6の枠部62に雄螺子により取付けられている。
尚、図示は省略するが、板部61の他面6bの長手方向一側部に、コネクタにて発光ダイオード基板2の接続用電極部22に接続され、ドライバに電圧を供給する電源回路基板が取付けられており、他面6bの長手方向他側部に、コネクタにて発光ダイオード基板2の接続用電極部22に接続され、ドライバを制御する制御回路基板が取付けられている。また、板部61における他面6bの長手方向中央部には前記表示部に電圧を供給する電源回路基板、前記表示部の表示面に表示される画像を処理する端子回路基板、前記表示部を制御する制御回路基板等の複数の回路基板が取付けられている。
前述の実施の形態では、矩形状の発光ダイオード基板2の長手方向の両端部にリベット8を挿通させる2個の挿通孔2c、2dを設けたが、発光ダイオード基板2の長手方向の両端部及び両端部より内側部を含む複数箇所に夫々挿通孔を設け、発光ダイオード基板2の列と直交する方向で隣り合う複数箇所夫々の挿通孔が千鳥状に位置するように構成してもよい。
前述の実施の形態では、矩形状の発光ダイオード基板2を長手方向に一列状に複数枚並置したものを幅方向に複数列並置したが、発光ダイオード基板の構成は前述の実施の形態に限定されない。図11は本発明の別の実施形態に係る光源装置の一部を分解した平面図、図12は同別の実施形態に係る光源装置の一部部材の平面図である。この別の実施形態では、矩形状の発光ダイオード基板2Aが前述の実施の形態の発光ダイオード基板2より長尺であり、該発光ダイオード基板2Aを基板幅方向に発光ダイオード基板2A上の発光ダイオード1の実装間隔と略同一の間隔で8枚並置している。各発光ダイオード基板2Aの長手方向の両端部に前記接続部22が設けられている。
各発光ダイオード基板2Aの長手方向の6箇所に、前記リベット8を挿通させる6個の挿通孔2e1〜2e6が開設してある。発光ダイオード基板2Aの長手方向の一端部の挿通孔2e1は前述の実施の形態の挿通孔2cと同様の丸孔であり、他の5個の挿通孔2e2〜2e6は前述の実施の形態の挿通孔2dと同様の長孔である。発光ダイオード基板2Aの並置方向で隣り合う8枚の発光ダイオード基板2Aは、6箇所の夫々の位置の各挿通孔2e1〜2e6が千鳥状に位置している。即ち、並置された8枚の発光ダイオード基板2Aの一端部の8個の挿通孔2e1が千鳥状に位置し、同様に、他の位置の8個の挿通孔2e2、8個の挿通孔2e3、8個の挿通孔2e4、8個の挿通孔2e5、8個の挿通孔2e6が夫々千鳥状に位置している。反射シート4Aには、各挿通孔2e1〜2e6の位置に対応して第3貫通孔43を設けてあり、各第3貫通孔43は貫通孔41と合体した開口である。
次に、各発光ダイオード1に対応したレンズ3を設けない光源装置の別の実施形態について説明する。図13は別の実施形態に係る光源装置の構造の主要部を示す断面図、図14は別の実施形態に係る光源装置の一部の平面図、図15は別の実施形態に係る光源装置の一部を分解した平面図、図16は別の実施形態に係る光源装置の一部部材の平面図である。
この別の実施形態では、反射シート4Aに発光ダイオード1が配される箇所に発光ダイオード1の寸法よりも大きい貫通孔44が開設され、該貫通孔44よりも大径で前記リベットが配される貫通孔45に長孔状に合体している。そして、貫通孔45の中心は貫通孔44の中心と発光ダイオード基板2の列と平行な方向(発光ダイオード基板2の幅方向に沿った発光ダイオード1の列の方向と直交する方向)で略一直線上にある。発光ダイオード基板2の列と直交する方向で隣り合う貫通孔45は千鳥状に位置し、該貫通孔45に対して、貫通孔45が接近した側の貫通孔44が長孔状に連なっている。以上より、発光ダイオード基板2の一端部側の8個の挿通孔2c及び反射シート4の貫通孔45に挿通されたリベット8は、隣り合う2列の発光ダイオード1の間で各列の発光ダイオード1に交互に接近するように千鳥状に位置し、発光ダイオード基板2の他端部側の8個の挿通孔2d及び反射シート4の貫通孔45に挿通されたリベット8は、隣り合う2列の発光ダイオード1の間で各列の発光ダイオード1に交互に接近するように千鳥状に位置している。以上の点を除いて前述の実施の形態と同様な構成である。
前述の実施の形態では、複数のレンズ3は及び複数の発光ダイオード1を直交する2方向の夫々に略等間隔で配置したが、直角以外の角度で交差する2方向の夫々に略等間隔で配置してもよい。
前述の実施の形態では、固定具を筒部材81と軸部材82との2つの部材からなるリベット8にて構成したが、固定具は単一の部材からなるリベットでもよく、また、リベット以外に、ビス、ボルトナット等で構成してもよい。
前述の実施の形態では、本発明に係る光源装置を液晶表示装置の表示パネルの照明用に適用したが、液晶表示装置以外の他発光型の表示装置の表示パネルの照明用に適用することができる。
1 発光ダイオード(発光素子)
2 発光ダイオード基板(回路基板)
2A 発光ダイオード基板(回路基板)
2a 一面
2b 他面
2c 挿通孔
2d 挿通孔
2e1 挿通孔
2e2 挿通孔
2e3 挿通孔
2e4 挿通孔
2e5 挿通孔
2e6 挿通孔
3 レンズ
4 反射シート(反射部材)
4A 反射シート(反射部材)
41 貫通孔(開口部分)
43 第3貫通孔(開口部分)
44 貫通孔(開口部分)
45 貫通孔(開口部分)
6 支持体
61a 貫通孔
8 リベット(固定具)
81 筒部材
81a フランジ部
82 軸部材
82a 軸部
82b 頭部
70 表示部
72a 表示面
A 光源装置

Claims (9)

  1. 一面に複数の発光素子が実装された回路基板と、該回路基板の他面側に位置して該回路基板を支持する支持体と、前記回路基板を前記支持体に固定するために前記回路基板の前記一面の側に一部が突出した複数の固定具と、前記複数の発光素子及び前記複数の固定具が配される開口を有し、前記回路基板の前記一面の側に配置された反射部材とを備えた光源装置において、
    前記複数の発光素子は、前記回路基板の前記一面における交差する2方向の夫々に略等間隔で並置され、
    前記複数の固定具は、前記交差する2方向の1つに沿った前記発光素子の複数の列のうちの隣り合う2列の間に、各列の発光素子に交互に接近するように千鳥状に位置し、
    前記反射部材の開口は、前記固定具が配される開口部分と該固定具が接近した前記発光素子が配される開口部分とが合体した開口であることを特徴とする光源装置。
  2. 前記固定具が配される開口部分の中心と前記発光素子が配される開口部分の中心とは、前記発光素子の列の方向と交差する方向で略一直線上にあることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 一面に複数の発光素子が実装された回路基板と、前記複数の発光素子が発光した光を拡散させるために各発光素子に対応して前記回路基板の前記一面の側に配置された複数のレンズと、前記回路基板の他面側に位置して該回路基板を支持する支持体と、前記回路基板を前記支持体に固定するために前記回路基板の前記一面の側に一部が突出した複数の固定具と、前記複数のレンズ及び前記複数の固定具が配される開口を有し、前記回路基板の前記一面の側に配置された反射部材とを備えた光源装置において、
    前記複数のレンズは、前記回路基板の前記一面における交差する2方向の夫々に略等間隔で並置され、
    前記複数の固定具は、前記交差する2方向の1つに沿った前記レンズの複数の列のうちの隣り合う2列の間に、各列のレンズに交互に接近するように千鳥状に位置し、
    前記反射部材の開口は、前記固定具が配される開口部分と該固定具が接近した前記レンズが配される開口部分とが合体した開口であることを特徴とする光源装置。
  4. 前記固定具が配される開口部分の中心と前記レンズが配される開口部分の中心とは、前記レンズの列の方向と交差する方向で略一直線上にあることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記回路基板は前記固定具を挿通させる挿通孔を有し、
    前記複数の固定具は前記回路基板の前記一面の側から前記挿通孔に挿通され、前記支持体に保持されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記回路基板は、矩形状をなし、前記発光素子を長手方向に複数個並置し、長手方向の複数箇所に前記挿通孔を有しており、
    前記回路基板は、前記複数箇所の夫々の位置の挿通孔が千鳥状に位置するように、幅方向に複数枚並置されていることを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記回路基板は、矩形状をなし、前記発光素子を長手方向に複数個並置し、長手方向の複数箇所に前記挿通孔を有し、
    該回路基板が長手方向に一列状に複数枚並置されており、
    前記一列状に並置された複数枚の回路基板は、該複数枚の回路基板の列と直交する方向で隣り合う各回路基板の前記複数箇所の夫々の位置の挿通孔が千鳥状に位置するように、幅方向に複数列並置されていることを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  8. 前記挿通孔に対応した貫通孔が前記支持体に形成してあり、
    前記固定具は、前記挿通孔及び貫通孔に挿通可能な外径を有し、一端に前記挿通孔及び貫通孔に挿通不可能なフランジ部を設け、他端の内径が前記一端の内径より小である筒部材と、該筒部材の前記一端に挿入可能であり、前記他端の内径より大径の軸部並びに前記挿通孔及び貫通孔に挿通不可能な頭部を有する軸部材とを備えたリベットであることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の光源装置。
  9. 一側に表示面を有する表示部と、該表示部の他側に配された請求項1から8のいずれか一項に記載の光源装置とを備えることを特徴とする表示装置。
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