JP2011027975A - フラットパネルディスプレイ用機能フィルム及びこれを備えたフラットパネルディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の隠蔽層はガラス板に形成されていたため、隠蔽層の形成は枚葉での処理する必要があった。また、加熱によりガラス板に隠蔽層を形成することから、その熱処理によりガラス板が反るおそれがあるという問題があった。本発明は上記課題を解決するものであり、隠蔽層が形成された透明樹脂フィルムを用いることで、生産性と意匠性に優れたフラットパネルディスプレイ用機能フィルムを提供することを目的とする。
【解決手段】中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面を有する透明樹脂フィルムと、前記周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層とを含むフラットパネルディスプレイ用機能フィルム。
【選択図】図1
【解決手段】中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面を有する透明樹脂フィルムと、前記周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層とを含むフラットパネルディスプレイ用機能フィルム。
【選択図】図1
Description
本発明は、フラットパネルディスプレイ(以下、FPDという。)の画像表示面に設置し、FPDの意匠性を高めることができるFPD用機能フィルムに関する。
プラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどのFPDでは、画像表示領域の周縁の画像非表示領域に配置されたコネクタなどFPDの外観を損ねる部品を隠蔽するための隠蔽層を設ける必要があった。従来、前記画像非表示領域を隠蔽するために、ディスプレイの前面に設置する保護ガラスに低融点ガラスと顔料を含む組成物や、光遮蔽性樹脂を含むインクを用いて前記隠蔽層が形成されていた(特許文献1、特許文献2)。
しかし、従来の隠蔽層はガラス板に形成されていたため、隠蔽層の形成は枚葉での処理をする必要があった。また、加熱によりガラス板に隠蔽層を形成することから、その熱処理によりガラス板が反るおそれがあるという問題があった。
本発明は上記課題を解決するものであり、隠蔽層が形成された透明樹脂フィルムを用いることで、生産性と意匠性に優れたフラットパネルディスプレイ用機能フィルムを提供することを目的とする。
本発明は、中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面を有する透明樹脂フィルムと、前記周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層とを含むフラットパネルディスプレイ用機能フィルムを提供する。
本発明は、中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面を有する透明樹脂フィルムを準備する工程と、前記透明樹脂フィルムの前記周辺領域の主表面上のみに隠蔽層を形成する工程とを有するフラットパネルディスプレイ用機能フィルムの製造方法を提供する。
本発明は、中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面を有する透明樹脂フィルムと、前記周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層とを含むフラットパネルディスプレイ用機能フィルムを有するフラットパネルディスプレイを提供する。
本発明のフラットパネルディスプレイ用機能フィルムは、生産性と意匠性という点ですぐれている。また、隠蔽層を形成するときに高温にする必要がない製造コストを低く抑えることができ、かつ熱によりガラス板が変形することがないことから平坦なフラットパネルディスプレイ用保護板を容易に製造できる。
本発明のFPD用機能フィルムは、中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面を有する透明樹脂フィルムと、前記周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層とを含む。
(透明樹脂フィルム)
本発明における透明樹脂フィルムは、中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面と、主表面に対向する裏面とを有する。ここで、透明とは、可視光線を透過しかつヘイズが小さいことであり、具体的には視感透過率が50%以上、ヘイズ値が20%以下であることを指す。本発明における透明樹脂フィルムの視感透過率は、70%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。ヘイズ値は、15%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。
本発明における透明樹脂フィルムは、中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面と、主表面に対向する裏面とを有する。ここで、透明とは、可視光線を透過しかつヘイズが小さいことであり、具体的には視感透過率が50%以上、ヘイズ値が20%以下であることを指す。本発明における透明樹脂フィルムの視感透過率は、70%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。ヘイズ値は、15%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。
本発明における透明樹脂フィルムの材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブリレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが挙げられる。これらの中でもポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロースが透明性や加工のしやすさなどの観点で好ましい。
透明樹脂フィルムの厚さは、10〜500μmであることが好ましく、30〜300μmであることがより好ましく、50〜200μmであることがさらに好ましい。透明樹脂フィルムの厚さが10μm以上であることでフィルムが破れるなど破損しにくくなるため好ましい。厚さが500μm以下であることで、加工がしやすくなり、また透明樹脂フィルムの可視光線透過率を大きくできるため好ましい。
本発明における透明樹脂フィルムの形状は、FPDの形状によって決定される。
本発明における透明樹脂フィルムの中央領域は、FPDの画像表示部と重なるように配置される。中央領域の形状は、FPDの画像表示部の形状によって決定される。通常FPDの画像表示部は長方形であるので、中央領域の形状も長方形であることが好ましい。
(隠蔽層)
本発明における隠蔽層は、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに形成される。本発明における隠蔽層は、顔料を有するインキを用いて透明樹脂フィルムの主表面に印刷し、乾燥することによって形成される。
本発明における隠蔽層は、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに形成される。本発明における隠蔽層は、顔料を有するインキを用いて透明樹脂フィルムの主表面に印刷し、乾燥することによって形成される。
顔料を有するインキは、顔料、溶剤、乾性油、樹脂、耐摩擦剤、乾燥促進剤、裏付き防止剤などが含まれており、印刷するために最適な粘度に調整されている。顔料の材料としては、無機顔料、有機顔料などが挙げられる。また顔料の色は、黒、グレー、赤、白、青等が挙げられる。黒色であることが好ましい。黒色であることで、隠蔽性に優れるため好ましい。顔料の色は、デザイン性の観点からは、赤、白、青が好ましい。有機溶剤としては、石油系溶剤、高級アルコールなどが挙げられ、IPA、トルエン、MEK、酢酸エチル、ニトロセルロースが印刷適性の点で好ましい。
本発明のFPD用機能フィルムは、FPDパネルの表示面に直接貼合してもよいし、FPD用機能フィルムを透明支持基体に貼りあわせたFPD用保護板としFPD用保護板をFPDパネルの前に設置して用いてもよい。
(FPD用機能フィルムの製造方法)
本発明のFPD用機能フィルムの製造方法としては、例えば、あらかじめ所定の寸法、形状に裁断された透明樹脂フィルムの主表面の周辺領域に、スクリーン印刷法などによりバインダ樹脂に所望の色の顔料を含有してなるインキを塗布し、乾燥することにより隠蔽層を形成することにより、FPD用機能フィルムが製造される。
本発明のFPD用機能フィルムの製造方法としては、例えば、あらかじめ所定の寸法、形状に裁断された透明樹脂フィルムの主表面の周辺領域に、スクリーン印刷法などによりバインダ樹脂に所望の色の顔料を含有してなるインキを塗布し、乾燥することにより隠蔽層を形成することにより、FPD用機能フィルムが製造される。
また、以下のようにロールツーロールで製造することもできる。ロール状に巻かれた長尺状の透明樹脂フィルムを巻き出しながら、透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法などにより、バインダ樹脂に所望の色の顔料が含有されてなるインキを、所望の形状の隠蔽層となるように印刷し、乾燥する。この印刷を繰り返すことで、連続して多数の隠蔽層を形成できる。次いで、所定の大きさ、所定の隠蔽層の配置となるように、多数の隠蔽層が形成された長尺状の透明樹脂フィルムを切断することにより、FPD用機能フィルムを製造できる。ロールツーロールで製造することで高い生産性で本発明のFPD用機能フィルムを製造できる。
インキを透明樹脂フィルムに塗布した後の乾燥の条件としては、温度は40〜120℃であることが好ましく、45〜100℃であることがより好ましく、50〜80℃であることがさらに好ましい。温度が40℃以上であることで、効率よく短時間で塗布したインキを乾燥させることができる。温度が120℃以下であることで、透明樹脂フィルムの熱による変形を防ぐことができる。乾燥時間は、0.5〜60秒であることが好ましく、1〜30秒であることがより好ましく、1〜10秒であることがさらに好ましい。乾燥時間が0.5秒以上であることで十分にインキを乾燥させることができ、生産性の観点からは乾燥時間は短い方が好ましく、生産性とインキの十分な乾燥とのバランスから60秒以下であることが好ましい。
(FPD用保護板)
本発明のFPD用保護板は、FPD用機能フィルムと透明支持基体とが粘着層を介して貼りあわされている。
本発明のFPD用保護板は、FPD用機能フィルムと透明支持基体とが粘着層を介して貼りあわされている。
透明支持基体は、FPDを物理的な衝撃から保護するための剛性を有する板状の基体である。透明支持基体の材質としては、ガラス、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−メチルメタクリレート共重合樹脂(MS樹脂)等が挙げられ、ガラスであることが好ましい。材質がガラスであると、剛性に優れ、透明支持基体表面に傷がつきにくく、さらに温度上昇による膨張などが少ないため好ましい。透明支持基体の厚さは、0.5〜10mmであることが好ましく、1〜5mmであることがより好ましく、1.5〜4mmであることがさらに好ましい。
本発明のFPD用保護板には、さらに、反射防止フィルム、電磁波遮蔽フィルム、近赤外線吸収フィルムなど他の機能を有するフィルム等が含まれていてもよい。
本発明における粘着層の材質としては、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ブタジエン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等が挙げられ、アクリル系粘着剤が好ましい。
アクリル系粘着剤は、アクリル系単量体単位を主成分として含む重合体である。アクリル系単量体としては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、(無水)マレイン酸、(無水)フマル酸、クロトン酸、これらのアルキルエステルが挙げられる。ここで、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸及びメタクリル酸を総称するものとして使用する。(メタ)アクリレートも同様である。
(反射防止フィルム)
本発明のFPD用保護板に用いられる反射防止フィルムは、透明基体と反射防止層を有する。透明基体の材質としては、本発明における透明樹脂フィルムと同様のものが用いられ、ポリエチレンテレフタレート、ポリブリレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが挙げられる。これらの中でもポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロースが透明性や加工のしやすさなどの観点で好ましい。
本発明のFPD用保護板に用いられる反射防止フィルムは、透明基体と反射防止層を有する。透明基体の材質としては、本発明における透明樹脂フィルムと同様のものが用いられ、ポリエチレンテレフタレート、ポリブリレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが挙げられる。これらの中でもポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロースが透明性や加工のしやすさなどの観点で好ましい。
透明基体の厚さは、10〜500μmであることが好ましく、30〜300μmであることがより好ましく、50〜200μmであることがさらに好ましい。透明基体の厚さが10μm以上であることでフィルムが破れるなど破損しにくくなるため好ましい。厚さが500μm以下であることで、加工がしやすくなり、また透明基体の可視光線透過率を大きくできるため好ましい。
本発明における反射防止層は、屈折率の低い無機化合物と屈折率の高い無機化合物とを交互に積層した積層体や、屈折率の低い無機化合物からなる層、屈折率の低い樹脂からなる層などが挙げられる。屈折率の低い樹脂としては、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリコーン樹脂などが挙げられる。屈折率の低い無機化合物としては、二酸化珪素などが挙げられる。特にポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に含フッ素重合体からなる低屈折率材料からなる反射防止層が形成された反射防止フィルムを用いることが好ましく、具体的には旭硝子社製の商品名:アークトップ(URP2199)や、日本油脂社製の商品名:リアルック(RLX1000、RLX4000、RL7800、RL9100)などが挙げられる。低屈折率とは、具体的には屈折率が1.1〜1.6であることが好ましく、1.2〜1.5であることがより好ましく、1.3〜1.48であることがさらに好ましい。また、反射防止層のかわりに可視光線の反射による映りこみを低減するための防眩層(アンチグレア層)を設けてもよい。具体的には日本油脂社製の商品名:リアルック(RL5500)などが挙げられる。
(近赤外線吸収フィルム)
本発明のFPD用保護板に用いられる近赤外線吸収フィルムは、透明基体と近赤外線吸収層とを有する。透明基体の材質としては、本発明における透明樹脂フィルムと同様のものが用いられ、ポリエチレンテレフタレート、ポリブリレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが挙げられる。これらの中でもポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロースが透明性や加工のしやすさなどの観点で好ましい。
本発明のFPD用保護板に用いられる近赤外線吸収フィルムは、透明基体と近赤外線吸収層とを有する。透明基体の材質としては、本発明における透明樹脂フィルムと同様のものが用いられ、ポリエチレンテレフタレート、ポリブリレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが挙げられる。これらの中でもポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロースが透明性や加工のしやすさなどの観点で好ましい。
透明基体の厚さは、10〜500μmであることが好ましく、30〜300μmであることがより好ましく、50〜200μmであることがさらに好ましい。透明基体の厚さが10μm以上であることでフィルムが破れるなど破損しにくくなるため好ましい。厚さが500μm以下であることで、加工がしやすくなり、また透明基体の可視光線透過率を大きくできるため好ましい。
本発明における近赤外線吸収層は、アクリル系樹脂などをバインダ樹脂として前記バインダ樹脂中に近赤外線吸収色素が含有されている。近赤外線吸収色素としては、ジイモニウム系色素、フタロシアニン系色素、ジチオール錯体系色素、スクアリリウム系色素、酸化タングステン系色素、などが挙げられる。
(電磁波遮蔽膜)
本発明における電磁波遮蔽膜としては、例えば透明基体や透明樹脂フィルム上にスパッタ法で導電膜を形成したものが挙げられる。この膜は電磁波遮蔽機能と近赤外線遮蔽機能とを併せ持つ。導電膜は、通常、金属酸化物層(InとSnとの酸化物、TiとZnとの酸化物、AlとZnとの酸化物、酸化ニオブ等。)と、金属層(Ag、Ag合金等。)とを交互に有し、金属層の数がnであり、金属酸化物層の数がn+1(ただし、nは1以上の整数である。)である積層膜が好ましく用いられる。
本発明における電磁波遮蔽膜としては、例えば透明基体や透明樹脂フィルム上にスパッタ法で導電膜を形成したものが挙げられる。この膜は電磁波遮蔽機能と近赤外線遮蔽機能とを併せ持つ。導電膜は、通常、金属酸化物層(InとSnとの酸化物、TiとZnとの酸化物、AlとZnとの酸化物、酸化ニオブ等。)と、金属層(Ag、Ag合金等。)とを交互に有し、金属層の数がnであり、金属酸化物層の数がn+1(ただし、nは1以上の整数である。)である積層膜が好ましく用いられる。
本発明における電磁波遮蔽膜の別の例としては、透明基体上に銅からなる導電性メッシュ層を形成したもの(導電性フィルム)が挙げられる。通常は、透明基体上に銅箔を貼りあわせた後、メッシュ状に加工することにより製造される。
本発明の実施形態を、添付した図面を参照して以下に詳細に説明する。図では対応する部分は、対応する参照番号で示している。下記実施形態は一例として示されたものであり、種々の変形をして実施することが可能である。
図1は、本発明のFPD用保護板の一例を示す断面図である。ガラス板である透明支持基体11の一方の表面上に粘着層14を介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の主表面と透明支持基体11の一方の表面とが粘着層14を介して貼りあわされている。図1のFPD用保護板がFPDに設置されるとき、図1の下側すなわち透明支持基体11側がFPDパネルと対向するように設置する場合もあれば、上側すなわち透明樹脂フィルム12側がFPDパネルと対向するように設置される場合もある。以下のFPD用保護板においても全て同様である。
図2は、本発明のFPD用保護板の一例を示す断面図である。ガラス板である透明支持基体11の一方の表面に粘着層14aを介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の主表面と透明支持基体11の一方の表面とが粘着層14aを介して貼りあわされている。透明樹脂フィルム12の裏面には粘着層14bを介して反射防止フィルム17が積層されている。反射防止フィルム17は、透明基体18と反射防止層15とからなる。
図3は、本発明のFPD用保護板の一例を示す断面図である。ガラス板である透明支持基体11の一方の表面に粘着層14を介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の主表面と透明支持基体11の一方の表面とが粘着層14を介して貼りあわされている。透明樹脂フィルム12の裏面には反射防止層15が形成されている。
図4は、本発明のFPD用保護板の一例を示す断面図である。ガラス板である透明支持基体11の一方の表面に粘着層14aを介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の主表面と透明支持基体11の一方の表面とが粘着層14aを介して貼りあわされている。透明支持基体11のもう一方の表面には粘着層14bを介して反射防止フィルム17が積層されている。反射防止フィルム17は、透明基体18と反射防止層15とからなる。
図5は、本発明のFPD用保護板の一例を示す断面図である。ガラス板である透明支持基体11の一方の表面に粘着層14bを介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の裏面と透明支持基体11の一方の表面とが粘着層14bを介して貼りあわされている。透明樹脂フィルム12の主表面上には粘着層14aを介して反射防止フィルム17aが積層されている。反射防止フィルム17aは透明基体18aと反射防止層15aとからなる。透明支持基体11のもう一方の表面には粘着層14cを介して反射防止フィルム17bが積層されている。反射防止フィルム17bは透明基体18bと反射防止層15bとからなる。
図6は、本発明のFPD用保護板の一例を示す断面図である。ガラス板である透明支持基体11の一方の表面に粘着層14aを介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の主表面と透明支持基体11の一方の表面とが粘着層14aを介して貼りあわされている。透明樹脂フィルム12の裏面には反射防止層15aが形成されている。透明基体11のもう一方の表面には粘着層14bを介して反射防止フィルム17が積層されている。反射防止フィルム17は透明基体18と反射防止層15bとからなる。
図7は、本発明のFPD用保護板の一例を示す断面図である。ガラス板である透明支持基体11の一方の表面に粘着層14aを介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の主表面と透明支持基体11の一方の表面とが粘着層14aを介して貼りあわされている。透明樹脂フィルム12の裏面には粘着層14bを介して反射防止フィルム17aが積層されている。反射防止フィルム17aは透明基体18aと反射防止層15aとからなる。透明支持基体11のもう一方の表面には粘着層14cを介して反射防止フィルム17bが積層されている。反射防止フィルム17bは透明基体18bと反射防止層15bとからなる。
図8は、本発明のFPD用保護板の一例を示す断面図である。ガラス板である透明支持基体11の一方の表面に粘着層14aを介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の主表面と透明支持基体11の一方の表面とが粘着層14aを介して貼りあわされている。透明樹脂フィルム12の裏面には電磁波遮蔽膜16が積層されている。透明支持基体11のもう一方の表面には粘着層14bを介して反射防止フィルム17が積層されている。反射防止フィルム17は透明基体18と反射防止層15とからなる。
図9は、本発明のFPD用保護板の一例を示す断面図である。ガラス板である透明支持基体11の一方の表面に粘着層14b及び電磁波遮蔽膜16を介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の裏面には電磁波遮蔽膜16が積層されており、前記電磁波遮蔽膜16と、透明支持基体11の一方の面とが粘着層14bを介して積層されている。透明樹脂フィルム12の主表面には、粘着層14aを介して反射防止フィルム17が積層されている。反射防止フィルム17は透明基体18と反射防止層15とからなる。
図10は、本発明のFPDの一例を示す断面図である。FPD筐体22内に、FPDパネル20が配置され、FPDパネル20の表示面21側に、間隔をおいてFPD用保護板10が配置されている。
図11は、本発明のFPDの一例を示す断面図である。FPDパネル20の表示面21に粘着層14を介してFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の主表面とFPD20の表示面21とが粘着層14を介して貼りあわされている。
図12は、本発明のFPDの一例を示す断面図である。FPDパネル20の表示面21上に粘着層14を介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の主表面とFPD20の表示面21とが粘着層14を介して貼りあわされている。透明樹脂フィルム12の裏面には反射防止層15が形成されている。
図13は、本発明のFPDの一例を示す断面図である。FPDパネル20の表示面21上に粘着層14bを介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなり、透明樹脂フィルム12の裏面とFPD20の表示面21とが粘着層14bを介して貼りあわされている。透明樹脂フィルム12の主表面上には粘着層14aを介して反射防止フィルム17が積層されている。反射防止フィルム17は透明基体18と反射防止層15とからなる。
図14は、本発明のFPDの一例を示す断面図である。FPDパネル20の表示面21に粘着層14b及び電磁波遮蔽膜16を介して本発明のFPD用機能フィルム1が積層されている。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と、透明樹脂フィルム12の周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層13とからなる。透明樹脂フィルム12の裏面には電磁波遮蔽膜16が積層されており、前記電磁波遮蔽膜16と、FPDパネル20の表示面21とが粘着層14bを介して積層されている。また、透明樹脂フィルム12の主表面上には粘着層14aを介して反射防止フィルム17が積層されている。反射防止フィルム17は透明基体18と反射防止層15とからなる。
図15は、本発明のFPD用機能フィルム1の一例を示す上面図である。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と隠蔽層13とからなる。透明樹脂フィルム12は中央領域2と前記中央領域2を囲む周辺領域3とを有し、周辺領域3には隠蔽層13が形成されている。
図16は、本発明のFPD用機能フィルム1の一例を示す上面図である。FPD用機能フィルム1は、透明樹脂フィルム12と隠蔽層13とからなる。透明樹脂フィルム12は中央領域2と前記中央領域2を囲む周辺領域3とを有し、周辺領域3には隠蔽層13が形成されている。隠蔽層13の一部は「AGC」の文字の形状のロゴ4が形成されている。ロゴ4は、隠蔽層13と異なる色で印刷されていてもよく、隠蔽層13が形成されていない非印刷部であってもよい。ロゴ14の文字は他の文字であってもよく、また文字ではなく四角などの幾何学図形であってもよい。
(例1)
厚さ100μm、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルム(東洋紡績社製、商品名:コスモシャインA4300)を準備した。前記ロール状の透明樹脂フィルムを巻き出しながら、透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により50m/分の速度で、バインダであるポリウレタン系樹脂に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層が連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された透明樹脂フィルムを、隠蔽層が図15に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
厚さ100μm、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルム(東洋紡績社製、商品名:コスモシャインA4300)を準備した。前記ロール状の透明樹脂フィルムを巻き出しながら、透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により50m/分の速度で、バインダであるポリウレタン系樹脂に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層が連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された透明樹脂フィルムを、隠蔽層が図15に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
厚さ2.5mm、980×580mmの大きさの透明支持基体であるソーダライムガラス基板を水洗浄することにより洗浄処理を施した。作製したFPD用機能フィルムにおける透明樹脂フィルムの主表面とガラス基板の一方の面とを厚さ25μmの粘着剤の層を介して貼合し、図1に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
隠蔽層の隠蔽性は良好であった。
(例2)
例1で作製したFPD用保護板における透明樹脂フィルムの裏面上に、さらに反射防止フィルム(日油社製 商品名:リアルック7700)を厚さ25μmの粘着剤の層を介して貼合することで、図2に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
例1で作製したFPD用保護板における透明樹脂フィルムの裏面上に、さらに反射防止フィルム(日油社製 商品名:リアルック7700)を厚さ25μmの粘着剤の層を介して貼合することで、図2に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
隠蔽層の隠蔽性は良好であった。
(例3)
裏面上に反射防止層が形成された、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルムである、反射防止フィルム(日油社製 商品名:リアルック7700)を用準備した。前記反射防止フィルムを巻き出しながら、前記透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により50m/分の速度で、ポリウレタン系樹脂を主原料に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層が連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された反射防止フィルムを、隠蔽層が図15に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成され、透明樹脂フィルム裏面上に反射防止層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
裏面上に反射防止層が形成された、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルムである、反射防止フィルム(日油社製 商品名:リアルック7700)を用準備した。前記反射防止フィルムを巻き出しながら、前記透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により50m/分の速度で、ポリウレタン系樹脂を主原料に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層が連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された反射防止フィルムを、隠蔽層が図15に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成され、透明樹脂フィルム裏面上に反射防止層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
厚さ2.5mm、980×580mmの大きさの透明支持基体であるソーダライムガラス基板を水洗浄することにより洗浄処理を施した。作製したFPD用機能フィルムにおける透明樹脂フィルムの主表面とガラス基板の一方の面とを厚さ25μmの粘着剤の層を介して貼合し、図3に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
隠蔽層の隠蔽性は良好であった。
(例4)
厚さ100μm、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルム(東洋紡績社製、商品名:コスモシャインA4300)を準備した。前記ロール状の透明樹脂フィルムを巻き出しながら、透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により20m/分の速度で、バインダであるポリウレタン系樹脂に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層が連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された透明樹脂フィルムを、隠蔽層が図15に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
厚さ100μm、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルム(東洋紡績社製、商品名:コスモシャインA4300)を準備した。前記ロール状の透明樹脂フィルムを巻き出しながら、透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により20m/分の速度で、バインダであるポリウレタン系樹脂に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層が連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された透明樹脂フィルムを、隠蔽層が図15に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
厚さ2.5mm、980×580mmの大きさの透明支持基体であるソーダライムガラス基板を水洗浄することにより洗浄処理を施した。作製したFPD用機能フィルムにおける透明樹脂フィルムの主表面とガラス基板の一方の面とを厚さ25μmの粘着剤の層を介して貼合した。ガラス基板の他方の面上に反射防止フィルム(日油社製 商品名:リアルック7700)を厚さ25μmの粘着剤の層を介して貼合し図4に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
隠蔽層の隠蔽性は良好であった。
(例5)(比較例)
厚さ2.5mm、980×580mmの大きさの透明支持基体であるソーダライムガラス基板の一方の面上に、スクリーン印刷法により、着色セラミックインク(奥野製薬工業社製)を用いて、外寸が980mm×580mmの長方形、内寸周が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層を形成した。
フィルタの隠蔽性は良好だった。
厚さ2.5mm、980×580mmの大きさの透明支持基体であるソーダライムガラス基板の一方の面上に、スクリーン印刷法により、着色セラミックインク(奥野製薬工業社製)を用いて、外寸が980mm×580mmの長方形、内寸周が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層を形成した。
フィルタの隠蔽性は良好だった。
(例6)
透明樹脂フィルムとして、厚さ80μm、幅1330mmでロール状に巻かれた長尺状のトリアセチルセルロース(PET)製の透明樹脂フィルムを用いたこと以外は、例1と同様にして図1に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
フィルタの隠蔽性は良好だった。
透明樹脂フィルムとして、厚さ80μm、幅1330mmでロール状に巻かれた長尺状のトリアセチルセルロース(PET)製の透明樹脂フィルムを用いたこと以外は、例1と同様にして図1に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
フィルタの隠蔽性は良好だった。
(例7)
厚さ100μm、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルム(東洋紡績社製、商品名:コスモシャインA4300)を準備した。前記ロール状の透明樹脂フィルムを巻き出しながら、透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により50m/分の速度で、バインダであるポリウレタン系樹脂に赤色顔料を含有するインキを用いて「AGC」のロゴを印刷した後、ポリウレタン系樹脂を主原料に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層が連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された透明樹脂フィルムを、隠蔽層及びロゴが図16に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
厚さ100μm、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルム(東洋紡績社製、商品名:コスモシャインA4300)を準備した。前記ロール状の透明樹脂フィルムを巻き出しながら、透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により50m/分の速度で、バインダであるポリウレタン系樹脂に赤色顔料を含有するインキを用いて「AGC」のロゴを印刷した後、ポリウレタン系樹脂を主原料に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状の隠蔽層が連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された透明樹脂フィルムを、隠蔽層及びロゴが図16に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
厚さ2.5mm、980×580mmの大きさの透明支持基体であるソーダライムガラス基板を水洗浄することにより洗浄処理を施した。作製したFPD用機能フィルムにおける透明樹脂フィルムの主表面とガラス基板の一方の面とを厚さ25μmの粘着剤の層を介して貼合し、図1に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
隠蔽層の隠蔽性は良好であった。また、隠蔽層に形成されたロゴの文字は鮮明であった。
(例8)
厚さ100μm、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルム(東洋紡績社製、商品名:コスモシャインA4300)を準備した。前記ロール状の透明樹脂フィルムを巻き出しながら、透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により50m/分の速度で、ポリウレタン系樹脂を主原料に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状であって、前記額縁状の一部に「AGC」の文字の形状のロゴとなるように非印刷部が形成されるようにした隠蔽層が、連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された透明樹脂フィルムを、隠蔽層が図16に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
厚さ100μm、幅1080mmでロール状に巻かれた長尺状のポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明樹脂フィルム(東洋紡績社製、商品名:コスモシャインA4300)を準備した。前記ロール状の透明樹脂フィルムを巻き出しながら、透明樹脂フィルムの主表面上に、グラビア印刷法により50m/分の速度で、ポリウレタン系樹脂を主原料に黒色顔料を含有してなるインキを用いて、外寸が982mm×582mmの長方形、内寸が900mm×500mmの長方形である額縁状であって、前記額縁状の一部に「AGC」の文字の形状のロゴとなるように非印刷部が形成されるようにした隠蔽層が、連続的に多数形成されるようにパターン印刷し、オーブン中で60℃2秒で乾燥した。次いで、パターン印刷された透明樹脂フィルムを、隠蔽層が図16に示すように配置されるようにして、980mm×580mmの長方形に切断した。以上のようにして、透明樹脂フィルムの周辺領域の主表面上のみに隠蔽層が形成されたFPD用機能フィルムを作製した。
厚さ2.5mm、980×580mmの大きさの透明支持基体であるソーダライムガラス基板を水洗浄することにより洗浄処理を施した。作製したFPD用機能フィルムにおける透明樹脂フィルムの主表面とガラス基板の一方の面とを厚さ25μmの粘着剤の層を介して貼合し、図1に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
隠蔽層の隠蔽性は良好であった。また、隠蔽層に形成されたロゴの文字は鮮明であった。
(例9)
隠蔽層を形成した後、「AGC」の文字の形状のロゴである非印刷部に、顔料を含有していないポリウレタン系樹脂を主原料とする透明なインキを用いて隠蔽層と同じ厚さとなるようにクリア層を形成したこと以外は例8と同様にして図1に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
隠蔽層を形成した後、「AGC」の文字の形状のロゴである非印刷部に、顔料を含有していないポリウレタン系樹脂を主原料とする透明なインキを用いて隠蔽層と同じ厚さとなるようにクリア層を形成したこと以外は例8と同様にして図1に示す断面構成のFPD用保護板を作製した。
隠蔽層の隠蔽性は良好であった。また、隠蔽層に形成されたロゴの文字は鮮明であった。
本発明のFPD用機能フィルムは、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのフラットパネルディスプレイの表示面側に設置し、意匠性を高めるのに有用である。
1:FPD用機能フィルム
2:中央領域
3:周辺領域
4:ロゴ
10:FPD用保護板
11:透明支持基体
12:透明樹脂フィルム
13:隠蔽層
14、14a、14b、14c:粘着層
15、15a、15b:反射防止層
16:電磁波遮蔽膜
17:反射防止フィルム
18、18a、18b:透明基体
20:FPDパネル
21:表示面
22:FPD筐体
2:中央領域
3:周辺領域
4:ロゴ
10:FPD用保護板
11:透明支持基体
12:透明樹脂フィルム
13:隠蔽層
14、14a、14b、14c:粘着層
15、15a、15b:反射防止層
16:電磁波遮蔽膜
17:反射防止フィルム
18、18a、18b:透明基体
20:FPDパネル
21:表示面
22:FPD筐体
Claims (4)
- 中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面を有する透明樹脂フィルムと、前記周辺領域の主表面上のみに形成される隠蔽層とを含むフラットパネルディスプレイ用機能フィルム。
- 前記隠蔽層の視感透過率が30%以下である請求項1に記載のフラットパネルディスプレイ用機能フィルム。
- 中央領域と前記中央領域を囲む周辺領域とを有する主表面を有する透明樹脂フィルムを準備する工程と、
前記透明樹脂フィルムの前記周辺領域の主表面上のみに隠蔽層を形成する工程とを有するフラットパネルディスプレイ用機能フィルムの製造方法。 - 請求項1または2に記載のフラットパネルディスプレイ用機能フィルムと、透明支持基体とを有するフラットパネルディスプレイ用保護板。
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2009
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