JP2011027487A - 容器のラベル検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器1を搬送するコンベヤ10の一側に配置され、搬送される容器1に投光する第1および第2の照明A1,A2と、コンベヤ10の他側に配置され、搬送される容器1に投光する第3の照明A3と、コンベヤ10の一側に配置され、コンベヤ10の一側および他側に配置された照明から投光されて容器1から反射した反射光を撮像するCCDカメラ2Aとを備え、CCDカメラ2A側に配置された第1および第2の照明A1,A2は、検査対象の容器1におけるカメラ側の面と容器進行方向面とに投光し、CCDカメラ2Aの反対側に配置された第3の照明A3は、容器進行方向面に投光するように設定されている。
【選択図】図1
Description
本発明者らの実験によれば、コンベヤ速度の上限は90m/分(min)である。コンベヤをこれ以上に高速化するとペットボトルの自転が発生し、搬送に支障が生じることが判明した。
本発明によれば、第1および第2の照明から容器に投光され、容器におけるカメラ側の面および容器進行方向面で反射した反射光がCCDカメラに入射し易いように、第1および第2の照明は、CCDカメラの光軸を挟むように配置されている。
本発明によれば、CCDカメラの光軸は検査対象の容器の軸心を通り、CCDカメラの光軸がコンベヤの搬送方向の軸線となす角度(θ1)は、容器ピッチと容器の形状・寸法、検出したい最小のラベル破れ寸法などの要因により決められる。CCDカメラ2台で容器正面側の180°分のラベル検査を行う場合には通常θ1=45°に設定する。しかし、検査する容器本数を増やすために容器ピッチを短くした場合、θ1を45°よりも小さくすると容器進行方向の破れが隣接する容器の影となり、進行方向の破れの検出が徐々に困難となる。一方、θ1を65°よりも大きくすると容器の進行方向面が撮影しにくくなる。したがって、要望される容器ピッチと容器の形状・寸法から、進行方向の破れが隣接する容器の影とならず進行方向の破れが検出可能であり、また容器の進行方向面が撮影できるように、θ1は45°〜65°に設定することが好ましい。
本発明によれば、第3の照明から容器に投光され、容器における容器進行方向面で反射した反射光がCCDカメラに入射し易いように、第3の照明は、第3の照明の発光面または該発光面を延長した面の法線がコンベヤの搬送方向の軸線に対してなす角度は、CCDカメラの光軸がコンベヤの搬送方向の軸線に対してなす角度に等しく設定されている。すなわち、入射角=反射角の関係になっている。
本発明によれば、搬送される容器の容器間ピッチが狭い場合にも、第3の照明を容器進行方向と逆の方向に所定距離だけ移動することにより、第3の照明から検査対象の容器の進行方向面に投光できるようになる。そのため、検査対象の容器の進行方向面の影はなくなるか、あるいは薄くなり、検査対象の容器における容器進行方向のラベル部分は、他のラベル部分と同様に明るい画像部分またはやや明るい画像部分となり、「破れ」の部分は暗い画像部分となる。したがって、画像処理装置により画像を走査して明るい背景またはやや明るい背景(容器進行方向面)の中に暗い画像部分を識別することにより、ラベルに「破れ」があることを検出することができる。
本発明によれば、一組の第1〜第3の照明およびもう一組の第1〜第3の照明から容器に投光された光は容器の正面、容器進行方向面および容器進行方向面の反対面で反射し、反射光が2台のCCDカメラにより撮像される。このとき、2つの第1の照明により容器の正面を主として照明し、一つの第2の照明により容器の進行方向面を主として照明するとともに一つの第3の照明により容器の背面側から容器の進行方向面を照明し、さらにもう一つの第2の照明により容器進行方向面の反対面を主として照明するとともにもう一つの第3の照明により容器の背面側から容器進行方向面の反対面を照明することにより、容器の正面、進行方向面および進行方向面の反対面からの反射光が2台のCCDカメラに入射して撮像される。このように、2台のCCDカメラによる撮像により、容器正面(容器のカメラ側の面)側の少なくとも180°分のラベル検査を行う画像を取込むことができる。
図1は、本発明の容器のラベル検査装置の全体構成を示す模式的平面図である。本実施形態においては、容器の一例としてペットボトルの場合を説明する。ペットボトルは概略正方形の断面を有し、各角部は面取りがされている。そして、ペットボトルの胴部には全面に亘ってラベルが巻き付けられている。ラベルには各種の文字、模様、色彩等が印刷されている。ペットボトル内には、飲料等の液体が充填されている。
検査対象となるペットボトル1の軸心Oを通りコンベヤの搬送方向の軸線をX軸とし、前記軸心Oを通りX軸と直交する軸線をY軸とする。略正方形断面を有するペットボトル1は、相対向する2辺がX軸と平行かつ残りの相対向する2辺がY軸と平行な状態でコンベヤ10により搬送される。検査対象のペットボトル1と隣接する前後のペットボトル1との間には所定の間隔が形成されている。
図1に示すように、複数のペットボトル1は、相隣接するペットボトル間に所定の間隔を形成して直線上の搬送系路に沿って搬送される。この搬送中に、検査対象のペットボトル1がペットボトル1の軸心Oと図1に示すY軸とが一致する位置に到達したとき、照明A1〜A3,B1〜B3からペットボトル1に投光された光はペットボトル1の面1a,1b,1cで反射し、反射光がCCDカメラ2A,2Bにより撮像される。このとき、照明A1,B1によりペットボトル1の正面1aを主として照明し、照明A2によりペットボトル1の進行方向面1bを主として照明するとともに照明A3によりペットボトル1の進行方向面1bをボトルの背面側から照明し、さらに照明B2によりペットボトル進行方向面1bの反対側の面1cを主として照明するとともに照明B3によりペットボトル進行方向面1bの反対側の面1cをボトルの背面側から照明することにより、ペットボトル1の正面1a、進行方向面1bおよび進行方向面の反対側の面1cからの反射光がCCDカメラ2A,2Bに入射して撮像される。このように、CCDカメラ2A,2Bによる撮像により、ペットボトル正面(ペットボトルのカメラ側の面)側の少なくとも180°分のラベル検査を行う画像を取込む。
したがって、画像処理装置により画像を走査して明るい背景の中に暗い画像部分を識別することにより、ラベルに「破れ」があることを検出することができる。
図4は、搬送されるペットボトルのボトル間ピッチが83mmの場合で照明A1,A2,A3を点灯してCCDカメラ2Aで撮影した画像である。照明A3から検査対象のペットボトル1の進行方向面1bに投光することにより、照明A3の光がボトル進行方向面1bで反射してCCDカメラ2Aに入射するため、前方のペットボトルの影響により検査対象のペットボトル1の進行方向面1bに生じていた影を無くすことができる。これにより、図4に示すように、検査対象のペットボトルにおけるボトル進行方向のラベル部分は、他のラベル部分と同様に明るい画像部分となり、「破れ」に相当する矩形状の開口の部分は暗い画像部分となる。したがって、画像処理装置により画像を走査して明るい背景の中に暗い画像部分を識別することにより、ラベルに「破れ」があることを検出することができる。
図1の2点鎖線に示すように、照明A3をボトル進行方向と逆の方向に32mmだけ移動することにより、照明A3から検査対象のペットボトル1の進行方向面1bに投光できるようになる。そのため、図8に示すように、検査対象のペットボトル1の進行方向面1bにわずかな影は見られるが、影は薄くなっており、検査対象のペットボトルにおけるボトル進行方向のラベル部分は、他のラベル部分よりは明るさはやや落ちるが、やや明るい画像部分となり、「破れ」に相当する矩形状の開口の部分は暗い画像部分となる。したがって、画像処理装置により画像を走査して明るい背景(ボトル正面)又はやや明るい背景(ボトル進行方向面)の中に暗い画像部分を識別することにより、ラベルに「破れ」があることを検出することができる。
次に、図9および図10を参照して、コンベヤ10の中央に位置する検査対象のペットボトル1についてCCDカメラ2Aにより撮像する場合に、検査対象のペットボトル1に入射する入射光とペットボトルから反射する反射光を、照明A1、A2,A3との関係をもとに説明する。
1a,1b,1c ペットボトルの面
2A,2B CCDカメラ
3 直線偏光フィルタ
10 コンベヤ
A1,A2,A3,B1,B2,B3 照明
IL 入射光
RL 反射光
Claims (6)
- 容器に巻き付けたラベルの破れを検出する容器のラベル検査装置において、
直線上の搬送系路に沿って容器を搬送するコンベヤの一側に配置され、搬送される容器に投光する第1および第2の照明と、
前記コンベヤの他側に配置され、搬送される容器に投光する第3の照明と、
前記コンベヤの一側に配置され、前記コンベヤの一側および他側に配置された照明から投光されて容器から反射した反射光を撮像するCCDカメラとを備え、
前記CCDカメラ側に配置された前記第1および第2の照明は、検査対象の容器におけるカメラ側の面と容器進行方向面とに投光し、
前記CCDカメラの反対側に配置された前記第3の照明は、検査対象の容器における容器進行方向面に投光するように設定されていることを特徴とする容器のラベル検査装置。 - 前記第1および第2の照明は、検査対象の容器の軸心を通る前記CCDカメラの光軸を挟むように配置されていることを特徴とする請求項1記載の容器のラベル検査装置。
- 前記CCDカメラの光軸が前記コンベヤの搬送方向の軸線に対してなす角度は、45°〜65°に設定されていることを特徴とする請求項2記載の容器のラベル検査装置。
- 前記第3の照明の発光面または該発光面を延長した面の法線が前記コンベヤの搬送方向の軸線に対してなす角度は、前記CCDカメラの光軸が前記コンベヤの搬送方向の軸線に対してなす角度に等しいことを特徴とする請求項3記載の容器のラベル検査装置。
- 前記第3の照明は、前記コンベヤの搬送方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の容器のラベル検査装置。
- 検査対象の容器の軸心を通り前記コンベヤの搬送方向の軸線をX軸とし、前記検査対象の容器の軸心を通りX軸と直交する軸線をY軸とし、前記第1、第2および第3の照明と前記CCDカメラとからなる照明撮像系と同一の照明撮像系を前記Y軸に対して線対称位置に配置したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の容器のラベル検査装置。
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