JP2011027361A - 加湿装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期の使用によっても湿度センサを通過する風量が低下することなく、また、バイパス風路から本体内に塵埃等が侵入するおそれのない、応答性がよく精確に室内湿度を検出することのできる湿度センサを備えた加湿装置を提供する。
【解決手段】吸込み口5及び吹出し口6を有する本体1内の吸込み口5の下流側にエアフィルタ9が設けられ、エアフィルタ9の下流側に加湿手段12及び送風ファン10が配設され、送風ファン10により吸込み口5から吸込まれた空気を、加湿手段12により加湿して吹出し口6から吹出すようにした加湿装置において、本体1に、エアフィルタ9の上流側に開口する空気の入口21及び出口22を有するバイパス風路20を設け、このバイパス風路20に加湿センサ23を配置した。
【選択図】図2
【解決手段】吸込み口5及び吹出し口6を有する本体1内の吸込み口5の下流側にエアフィルタ9が設けられ、エアフィルタ9の下流側に加湿手段12及び送風ファン10が配設され、送風ファン10により吸込み口5から吸込まれた空気を、加湿手段12により加湿して吹出し口6から吹出すようにした加湿装置において、本体1に、エアフィルタ9の上流側に開口する空気の入口21及び出口22を有するバイパス風路20を設け、このバイパス風路20に加湿センサ23を配置した。
【選択図】図2
Description
本発明は、室内の乾燥した空気を加湿して室内に放出する加湿装置に係り、より詳しくは、室内湿度を検出する湿度センサを備えた加湿装置に関するものである。
従来の湿度センサを備えた加湿装置においては、エアフィルタに通風する主風路の下流位置に湿度センサを配置するか、あるいは、エアフィルタに通風する主風路とは別にバイパス風路を設け、このバイパス風路に湿度センサを配置していた。
エアフィルタに通風する主風路の下流位置に湿度センサを配置するようにした従来の加湿装置においては、本体内に設けた送風ファンの運転により、吸込み口から室内の乾燥した空気が吸込まれ、この乾燥空気が主風路に設けたエアフィルタを通過して湿度センサに当ることにより、室内湿度を検出するようになっている。
また、エアフィルタに通風する主風路とは別に設けたバイパス風路に湿度センサを配置するようにした従来の加湿装置においては、本体内に設けた送風ファンの運転により、吸込み口から室内の乾燥空気が吹込まれ、この乾燥した空気がエアフィルタに通風する主風路とバイパス風路とをそれぞれ通過し、バイパス風路を通過した室内の乾燥した空気がバイパス風路内に設けた湿度センサに当ることにより、室内湿度を検出するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
従来のエアフィルタに通風する主風路の下流位置に湿度センサを配置した加湿装置では、使用するにしたがってエアフィルタの表面に塵埃等が付着して堆積して目詰りになり、これにより圧損が変化して風速が低下するため、湿度センサを通過する風量が次第に低下し、湿度センサが室内湿度を正確に検出できなくなるという問題があった。
また、エアフィルタに通風する主風路とは別に設けたバイパス風路に湿度センサを配置した特許文献1の加湿装置によれば、室内湿度を高精度で検出することができるが、バイパス風路を通過する空気はエアフィルタを通っていないため、空気中の塵埃等がバイパス風路から本体内に侵入してしまうという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、長期の使用によっても湿度センサを通過する風量が低下することなく、また、バイパス風路から本体内に塵埃等が侵入するおそれのない、応答性がよく精確に室内湿度を検出することのできる湿度センサを備えた加湿装置を提供することを目的としたものである。
本発明は、吸込み口及び吹出し口を有する本体内の前記吸込み口の下流側にエアフィルタが設けられ、該エアフィルタの下流側に加湿手段及び送風ファンが配設され、前記送風ファンにより前記吸込み口から吸込まれた空気を、前記加湿手段により加湿して前記吹出し口から吹出すようにした加湿装置において、前記本体に、前記エアフィルタの上流側に開口する空気の入口及び出口を有するバイパス風路を設け、該バイパス風路に加湿センサを配置したものである。
本発明によれば、バイパス風路に設けた湿度センサは、エアフィルタの目詰り等の影響を受けることがないので、常に応答性がよく高精度で室内空気の湿度を検出することができる。また、バイパス風路から本体内に塵埃等が侵入するおそれがないため、吹出し口から常に清浄な加湿空気を吹出すことができる。
本発明の一実施の形態に係る加湿装置を、図1〜図7により説明する。
加湿装置は、図1〜図5に示すように、本体部1は前面側下部に前面パネル2が設けられ、背面側には背面パネル3が設けられており、上面には上面パネル4が設けられている。そして、背面パネル3には乾燥した室内の空気の吸込み口5が設けられており、また、背面パネル3の前面側には、上面から両側面にかけて加湿された空気の吹出し口6が設けられている。7は上面パネル4に設けられ、下部に制御部を構成する制御基板(図示せず)が配置された操作部、8は背面パネル3の上部に設けたバイパス吸込み口である。
加湿装置は、図1〜図5に示すように、本体部1は前面側下部に前面パネル2が設けられ、背面側には背面パネル3が設けられており、上面には上面パネル4が設けられている。そして、背面パネル3には乾燥した室内の空気の吸込み口5が設けられており、また、背面パネル3の前面側には、上面から両側面にかけて加湿された空気の吹出し口6が設けられている。7は上面パネル4に設けられ、下部に制御部を構成する制御基板(図示せず)が配置された操作部、8は背面パネル3の上部に設けたバイパス吸込み口である。
9は背面パネル3の吸込み口5の下流側に設けられたエアフィルタ、10はエアフィルタ9の下流側に配設されて、駆動モータ11により回転駆動される送風ファンである。12は送風ファン10の外周に配置され、駆動手段(図示せず)により送風ファン10の外周を回転する加湿手段としてのドーナツ状の加湿エレメントで、その下部は水槽13内の水に浸漬されている。14は送風ファン10の前面側上部に着脱可能に設けられ、水槽13に給水する水タンク、15は電源コードである。
20は本体1の上流側上部において、背面パネル3と上面パネル4との間に設けられたバイパス風路で、バイパス入口21とバイパス出口22とを有し、バイパス入口21は、図6、図7に示すように、背面パネル3に設けたバイパス吸込み口8に連通し、バイパス出口22はエアフィルタ9の上流側において、背面パネル3の背面に向って開口している。なお、バイパス入口21はバイパス出口22と同じ高さ位置か、又はこれより高い位置に設けられている。
23はバイパス風路20内に配設された湿度センサで、バイパス風路20の中央部から前面側(エアフィルタ9の反対側)又は後面側にずらせた位置(図には前面側にずらせた場合を示してある)に設けられている。24a,24bは湿度センサ23の上流側と下流側において、湿度センサ23を囲むようにバイパス風路20に設けた湿度センサ保護リブで、湿度センサ23の高さより低く形成されており、その上を空気が通過するようになっている。なお、この湿度センサ保護リブ24a,24bは、湿度センサ23の上流側だけに設けてもよい。
次に、上記のように構成した加湿装置の作用について説明する。なお、水槽13には水タンク14から給水されており、下部が水槽13に浸漬された加湿エレメント12は、毛細管現象により全面にわたって保水されているものとする。
電源コード15を商用電源に接続して操作部7の運転スイッチをONすると、送風ファン10の駆動モータ11に通電されて送風ファン10が回転し、中央部から空気を吸込む力と外周に吹出す力とが発生する。同時に、加湿エレメント12の駆動手段に通電され、加湿エレメント12は送風ファン10の外周を回転する。
送風ファン10の回転による吸込み力により、室内の乾燥した空気が吸込み口5から吸込まれてエアフィルタ9により清浄化され、送風ファン10の中央部から加湿エレメント12の内周に向って吹出す(この風路を主風路という)。この空気が加湿エレメント12を通過する過程で、加湿エレメント12に保水された水分が気化され、この気化された水分を加湿エレメント12を通過する空気が吸収して加湿空気となり、吹出し口6から室内に吹出される。
同時に、図6、図7に示すように、送風ファン10の吸引力により、背面パネル3のバイパス吸込み口8から乾燥した室内空気が本体1内に吸込まれ、バイパス入口21、バイパス風路20を経てバイパス出口22から吹出し、背面パネル3の背面に当ってUターンし、主風路の空気と合流してエアフィルタ9を通過する。
この間、バイパス風路20に設けた湿度センサ23は、バイパス風路20を通る乾燥した室内空気の湿度を検出し、その情報を制御部へ送り、必要に応じて操作部7に表示する。
この間、バイパス風路20に設けた湿度センサ23は、バイパス風路20を通る乾燥した室内空気の湿度を検出し、その情報を制御部へ送り、必要に応じて操作部7に表示する。
本発明によれば、バイパス風路20のバイパス入口21及びバイパス出口22をエアフィルタ9の上流側に設け、このバイパス風路20に設けた加湿センサ23によりバイパス風路20を通る室内空気の湿度を検出し、バイパス出口22から吐出した空気を主風路の空気と合流させ、エアフィルタ9及び加湿エレメント12を通して加湿させるようにしたので、湿度センサ23はエアフィルタ9の目詰り等による流入風速の影響などを受けることなく、常に応答性がよく高精度で室内空気の湿度を検出することができる。
また、バイパス風路20のバイパス出口22から吐出した室内空気をUターンさせてエアフィルタ9を通過させ、清浄な空気として主風路の空気と合流させるようにしたので、本体1内に空気中の塵埃などが侵入することがなく、吹出し口6から常に加湿された清浄な空気を吹出すことができる。
さらに、バイパス風路20のバイパス入口21を、バイパス出口22と同じ高さか又はこれより高い位置に設けたので、バイパス風路20内で結露した水滴がバイパス出口22から流出し易く、また、湿度センサ23の両側又は上流側に湿度センサ保護リブ24を設け、その上を空気が通過するようにしたので、結露した水滴がバイパス出口22側に抜け出る際に、湿度センサ23に付着するのを防止することができる。
また、湿度センサ23をバイパス風路20からずらした位置に設け、湿度センサ23に湿度の検出に適した風速の空気が当るようにしたので、精度の高い湿度情報を得ることができる。
上記の説明では、図示の加湿装置に本発明に係るバイパス風路を設けた場合を示したが、これに限定するものではなく、例えば、加湿エレメントの下流側に送風ファンを設けた加湿装置や、加湿手段として蒸気式加湿装置を用いたもの、あるいは吹出し口を前面側に設けたり、操作部を前面側に設けた加湿装置など、他の構造の加湿装置にも本発明に係るバイパス風路を実施することができる。
1 本体、3 背面パネル、5 吸込み口、6 吹出し口、7 操作部、8 バイパス吸込み口、9 エアフィルタ、10 送風ファン、12 加湿エレメント、13 水槽、14 水タンク、20 バイパス風路、21 バイパス入口、22 バイパス出口、23 湿度センサ、24a,24b 湿度センサ保護リブ。
Claims (5)
- 吸込み口及び吹出し口を有する本体内の前記吸込み口の下流側にエアフィルタが設けられ、該エアフィルタの下流側に加湿手段及び送風ファンが配設され、前記送風ファンにより前記吸込み口から吸込まれた空気を、前記加湿手段により加湿して前記吹出し口から吹出すようにした加湿装置において、
前記本体に、前記エアフィルタの上流側に開口する空気の入口及び出口を有するバイパス風路を設け、該バイパス風路に加湿センサを配置したことを特徴とする加湿装置。 - 前記バイパス風路の出口から出た空気を、前記吸込み口から吸込まれた空気と合流させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
- 前記バイパス入口を前記バイパス出口と同じ高さ又は該バイパス出口より高い位置に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の加湿装置。
- 前記バイパス風路の前記湿度センサの上流側又は上流側と下流側に、前記湿度センサの高さより低い湿度センサ保護リブを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加湿装置。
- 前記湿度センサを、前記バイパス風路の前面側又は後面側にずらして配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加湿装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009175278A JP2011027361A (ja) | 2009-07-28 | 2009-07-28 | 加湿装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011043271A (ja) * | 2009-08-20 | 2011-03-03 | Panasonic Corp | 加湿装置 |
JP2016056985A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0576714A (ja) * | 1991-09-25 | 1993-03-30 | Matsushita Electric Works Ltd | 空気清浄器 |
JP2002295872A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Mitsubishi Electric Corp | 加湿装置 |
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2009
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