JP3610713B2 - 加湿装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、遠心送風機を用いて室内の空気を加湿処理する加湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来の遠心送風機を用いた天井埋め込みタイプの加湿装置を示す図であり、この図を用いて以下に構成、動作について説明する。
図において、箱本体1内は中空構造になっており、この箱本体1の前面側に設けられた吸込口3から風圧特性が強い遠心送風機2によって空気を吸引し、この吸引した空気をフィルタ5によって空気中の塵埃を除去し、この塵埃を除去した空気を加湿エレメント6で加湿処理して湿り空気にし、この湿り空気を箱本体1の吹出口4からダクト17等を介して室内に供給する。
【0003】
なお、この図に示されるように、箱本体1内に設置された遠心送風機2は、その回転軸が吸込口3から吸引される空気の流れに対して直交するように配置されているため、即ち遠心送風機4の吸込口が箱箱本体1の側面と対向して配置されているため、箱本体1の吸込口3から吸引された空気は箱本体の側面に沿って流れてから遠心送風機4の吸込口に吸引される。
また、この吸引された空気は遠心送風機2の回転軸に対して直交した方向(回転軸の遠心方向)、即ち箱本体1の側面に沿って流れる。
【0004】
次に、この流れの下流に設けられ、毛細管現象を利用して水を吸収した加湿エレメント6が加湿して湿り空気にする。
なお、この加湿処理によって空気の温度が下がるので、これを防止するため、加湿エレメント6は内臓した加熱器(図示せず)で加熱し、空気温度を所定の温度まで上げてから吹き出す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように従来の加湿装置では、箱本体の吸入口と吹出口とが、遠心送風機の回転軸の遠心方向に設けられ、遠心方向から吸引して遠心方向に吹き出すので、送風路である箱本体中心付近と側壁側との風速が大きく相違するため、遠心送風機と加湿エレメントとの距離を充分に採って風速の平均化を図らなければならず、送風路である箱本体が長くなると言う問題があった。
【0006】
また、単に加湿するだけなので、例えば殺菌された空気を供給しなければならない病院等に利用できいと言う問題があった。
【0007】
この発明は、上記のような問題点を解消されるためになされたもので、風速分布が良く箱本体が短小化された加湿装置を得ることを目的とする。
また、多機能化された加湿装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る加湿装置においては、前面に空気を取り入れる吸込口、および後面に前記空気を吹出す吹出口とを有する中空構造の箱本体と、この箱本体に取り付けられ、前記空気を前記吸込口から吹出口へ送風する遠心送風機と、この遠心送風機と前記吹出口との間に設けられ、前記空気中の異物等の汚れを除去するフィルターと、このフィルターと前記吹出口との間に設けられ、前記空気を加湿する加湿装置と、前記遠心送風機の羽根車を収納して、該羽根車が送風する前記空気を導くファンケーシングと、を備え、前記ファンケーシングが、前記羽根車挿入側の軸方向に向いた空気吸込口を前面に有すると共に、前記羽根車の遠心方向に向いた空気吹出口を側壁面に有し、前記羽根車を収納して前記空気を前記空気吸込口から前記空気吹出口に導く渦巻室と、この渦巻室の外側の側壁面の周囲を囲うように設けられ、前記空気吹出口からの前記空気の流れを遠心方向から軸方向に変換して前記空気を前記羽根車の反挿入側の軸方向に向いた吹出開口部に導く空気吹出室部と、を具備し、前記ファンケーシングの空気吸込口が前記箱本体の吸込口に対向して前記箱本体に設けられたものである。
【0009】
また、前記空気吸込口からの前記空気を複数の前記吹出開口部から前記遠心送風機の回転軸の軸流方向へ流れるように、前記ファンケーシングの空気吹出室部を複数設けると共に、この複数の空気吹出室部に対応させて前記渦巻室の側壁面の空気吹出口を複数設けたものである。
【0010】
また、薬品供給タンクが、前記加湿装置の空気通過部に薬品液を供給するものである。
【0011】
また、前記薬品液が、フィトンチッド溶液であるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下に、この発明の実施の形態1における加湿装置の構成の一実施例を示す図1、2を用いて説明する。
図1において、1は前面に空気を取り入れる後述する吸込口3、および後面に前記空気を吹出す後述する吹出口4とを有する中空構造の箱本体、2はこの箱本体1内臓され、多翼羽根車を有し、空気を送風する遠心送風機、3は箱本体1の吸入口、4は箱本体1の吹出口、5は遠心送風機2が吹き出した空気中の塵埃等を吸着して空気を清浄化するフィレドン製等のフィルター、6はフィルター5が清浄化した空気に水分を加湿する加湿器、7は加湿器6に水を供給する給水タンク、8は点検口、9は加湿器6にフィトンチッド等の薬品溶液を供給する薬品供給タンク、10は吸入口と吹出口のそれぞれに接続されるダクトガイド、11は図2に示され、フィルターを支えるフィルタホルダ、である。
なお、ここで言うフィトンチッド薬品とは樹木の葉などに含まれる有機物質、例えばテルペン類、有機酸、アルカロイド等の物質、またはその複合物質を指す。
【0013】
また、遠心送風機2の羽根車は図3に示したように、遠心送風機の吸込・吹出空気をガイドするファンケーシング2aの渦巻室2bに収納されて箱本体1内に設置される。
また、このファンケーシング2aの渦巻室2bは1つの空気吸込口2cと2つの空気吹出口2d、2eを有する渦巻室2bと、この渦巻室2bの空気吹出口2d、2eとそれぞれ繋がった2つの空気吹出室部2f、2gとで構成され、空気を羽根車挿入側の軸方向から吸込んで反挿入側の軸方向へ吹き出す構造になっている。
即ち、これらの空気吹出室部2f、2gは送風機の羽根車を収納する渦巻室2bの外側の側壁面の周囲を囲むように、渦巻室2bを挟んで両側に設けられ、その開口部は吸込口2cと逆向で、吹出口4と対向羽根車の軸方向に向いている。また、このファンケーシング2aの渦巻室2bの空気吸込口中心と箱本体の吸込口中心とはほぼ一致し、互いが対向するように設置される。
【0014】
次に、この動作について説明する。
まず、送風機2が駆動すると、箱本体1の吸込口から吸引された空気は図1の矢印のように、軸方向に向いた吸込口2cを有する渦巻室2bを介して吹出室部2f、gに向かって軸の遠心方向に流れる。
次に、この軸の遠心方向に流れている空気の流れを、各吹出室部2f、gが軸流方向へ変え、その各吹出開口部から吹き出す。
次に、この吹き出された空気はフィルター5によって塵やゴミ等の異物が除去され、次の加湿器6に進む。
【0015】
次のフィレドン製の加湿器では、毛細管現象を利用した散布機構や強制散布機構等によって、給水タンク7の水や薬品供給タンク9の薬品液をその空気通過部に吸収させているので、この吸収された水分や薬品液によって空気は加湿され、滅菌されるため、湿度の高い滅菌された清潔な空気となって吹き出される。
【0016】
なお、これまでの説明では、2つの空気吹出室部について説明したが、1つの空気吹出室部の吹出開口部から吹き出すようにしても良い。また、空気吹出室部を多くすれば、するほど風速分布が更に良くなることは、言うまでもない。
また、薬品供給タンク9の薬品液を加湿器6に供給するのではなく、加湿器6から分離させた滅菌器(図示せず)に供給するようにしても良い。
【0017】
以上説明したように、ファンケーシングにより、遠心送風機の軸方向から吸い込んだ空気を空気吸込口の軸方向の後方へ流れるようにしたので、風速分布が良く、小型化された使い勝手の良い加湿装置が得られる。
【0018】
また、遠心送風機の軸方向から吸い込んだ空気を複数の吹出開口部から遠心送風機の回転軸の軸流方向へ流れるように、ファンケーシングの空気吹出室部を複数設けると共に、この複数の空気吹出室部に対応させて渦巻室の側壁面の空気吹出口を複数設けたので、更に風速分布が良く、小型化された使い勝手の良い加湿装置が得られる。
【0019】
また、加湿器の空気通過部が給水タンク7の水や薬品供給タンク9の薬品液を吸収しているので、湿度が高く、滅菌された清潔な空気を送り出す、病院等にも利用できる多機能化された使い勝手の良い加湿装置が得られる。
【0020】
また、薬品供給タンク9の薬品液としてフィトンチッド溶液を用いたので、特に、室内空気に浮遊する病原菌を殺す信頼性の高い加湿装置が得られる。
【0021】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果をそうする。
【0022】
以上説明したように、ファンケーシングにより、遠心送風機の軸方向から吸い込んだ空気を軸方向へ流れるようにしたので、風速分布が良く、小型化された使い勝手の良い加湿装置が得られる。
【0023】
また、空気吸込口からの空気を複数の吹出開口部から遠心送風機の回転軸の軸流方向へ流れるように、ファンケーシングの空気吹出室部を複数設けると共に、この複数の空気吹出室部に対応させて渦巻室の側壁面の空気吹出口を複数設けたので、更に風速分布が良く、小型化された使い勝手の良い加湿装置が得られる。
【0024】
また、加湿器の空気通過部が給水タンクの水や薬品供給タンクの薬品液を吸収しているので、湿度が高く、滅菌された清潔な空気を送り出す、病院等にも利用できる多機能化された使い勝手の良い加湿装置が得られる。
【0025】
また、薬品供給タンク9の薬品液としてフィトンチッド溶液を用いたので、特に、室内空気に浮遊する病原菌を殺す信頼性の高い加湿装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す加湿装置の構成正面図である。
【図2】この発明の実施の形態1を示す加湿装置の構成側面図である。
【図3】この発明の実施の形態1を示す加湿装置のファンケーシングの構成図である。
【図4】従来の加湿装置の構成図である。
【符号の説明】
1 箱本体、2 遠心送風機、2a ファンケーシング、2b 渦巻室、2c空気吸込口、2d.e 空気吹出口、2f.g 吹出室部、3 吸入口、4 吹出口、5 フィルター、6 加湿器、7 給水タンク、9 薬品供給タンク。
Claims (4)
- 前面に空気を取り入れる吸込口、および後面に前記空気を吹出す吹出口とを有する中空構造の箱本体と、この箱本体に取り付けられ、前記空気を前記吸込口から吹出口へ送風する遠心送風機と、この遠心送風機と前記吹出口との間に設けられ、前記空気中の異物等の汚れを除去するフィルターと、このフィルターと前記吹出口との間に設けられ、前記空気を加湿する加湿装置と、前記遠心送風機の羽根車を収納して、該羽根車が送風する前記空気を導くファンケーシングと、を備え、前記ファンケーシングが、前記羽根車挿入側の軸方向に向いた空気吸込口を前面に有すると共に、前記羽根車の遠心方向に向いた空気吹出口を側壁面に有し、前記羽根車を収納して前記空気を前記空気吸込口から前記空気吹出口に導く渦巻室と、この渦巻室の外側の側壁面の周囲を囲うように設けられ、前記空気吹出口からの前記空気の流れを遠心方向から軸方向に変換して前記空気を前記羽根車の反挿入側の軸方向に向いた吹出開口部に導く空気吹出室部と、を具備し、前記ファンケーシングの空気吸込口が前記箱本体の吸込口に対向して前記箱本体に設けられたことを特徴とする加湿装置。
- 前記空気吸込口からの前記空気を複数の前記吹出開口部から前記遠心送風機の回転軸の軸流方向へ流れるように、前記ファンケーシングの空気吹出室部を複数設けると共に、この複数の空気吹出室部に対応させて前記渦巻室の側壁面の空気吹出口を複数設けたことを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
- 薬品供給タンクが、前記加湿装置の空気通過部に薬品液を供給することを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
- 前記薬品液が、フィトンチッド溶液であることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
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- 1997-01-09 JP JP00223897A patent/JP3610713B2/ja not_active Expired - Fee Related
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