JP2005061655A - 加湿機能付空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要に応じて加湿を行うことができる加湿機能付空気清浄機を提供することを課題とする。
【解決手段】吸気口4と排気口5とを有する本体ケース3と、本体ケース3内に設けられ、吸気口4と排気口5とを連通する空気流路6と、空気流路6内に配置されたフィルター7と、フィルター7の下流側に配設され、吸気口4から本体ケース3内に吸気した空気をフィルター7を介して排気口5から排気する送風手段8と、本体ケース3内に設けられ、フィルター7により浄化された空気の一部を選択的に取り込む加湿流路9と、加湿流路9に配置された加湿手段10と、加湿手段10により加湿された空気を本体ケース3外に吹出す吹出口11とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空気を浄化しながら加湿することができる加湿機能付空気清浄機に関する。
この種の加湿機能付空気清浄機においては、空気流路の上流側に高性能フィルターを有する空気清浄部、その下流側に加湿ユニットを有する加湿部を配置し、吸込口から本体ケース内に取り込んだ空気を高性能フィルターにより浄化した後、加湿ユニットにより加湿して吹出口から本体ケース外に排出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、周囲の湿度に関係なく加湿ユニットにより加湿されるため、周囲の湿度が高い場合には、吹出口から本体ケース外に排出される湿った空気により周囲をべたつかせてしまう欠点があった。また、周囲をべたつかせてしまうことを防止するために運転を停止させると、空気の浄化を行うことができなくなる欠点があった。
特開平5−296507号公報
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、必要に応じて加湿を行うことができる加湿機能付空気清浄機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための第1の手段は、吸気口と排気口とを有する本体ケースと、本体ケース内に設けられ、吸気口と排気口とを連通する空気流路と、空気流路内に配置されたフィルターと、フィルターの下流側に配置され、吸気口から本体ケース内に吸気した空気をフィルターを介して排気口から排気する送風手段と、本体ケース内に設けられ、フィルターにより浄化された空気の一部を選択的に取り込む加湿流路と、加湿流路に配置された加湿手段と、加湿手段により加湿された空気を本体ケース外に吹出す吹出口とを備えたことを特徴とする。
上記課題を解決するための第1の手段において、前記送風手段は、羽根車及びケーシングと羽根車を駆動するモータとから構成されると共に、加湿流路は、ケーシングの外側に形成され、ケーシングの一部を開閉自在な案内板で構成すると共に、案内板を開閉させる駆動部を備え、駆動部の作動により案内板がケーシングの一部を開放することによりケーシング内と加湿流路とを連通させてもよい。
上記課題を解決するための第1の手段において、前記本体ケースに湿度を検出する湿度センサを設け、湿度センサの出力に基づいて、加湿流路への空気の取り込みを調整する制御部を備えてもよい。
上記課題を解決するための第1の手段において、前記本体ケースは、壁に装着可能に構成されていると共に、加湿流路の吹出口は、本体ケース前面の下方に設けてもよい。
上記課題を解決するための第1の手段において、前記加湿流路の吹出口は、本体ケースの側面に設けてもよい。
上記課題を解決するための第1の手段において、前記加湿手段は、加湿フィルターと、
加湿フィルターを湿らすために加湿フィルターに水を供給する水タンクとから構成され、水タンクを本体ケースの底部に配置することが好ましい。
そして、加湿流路の断面積より加湿フィルターの投影面積を小さく形成し、加湿流路と加湿フィルター間に隙間を設けることが好ましい。
さらに、前記加湿フィルターの上方に隙間を設けることが好ましい。
本発明の請求項1の構成によれば、浄化された空気を必要に応じて加湿して本体ケース外に排気させることができる等の効果を奏する。
本発明の請求項2の構成によれば、簡単な構成により、浄化された空気を必要に応じて加湿して本体ケース外に排出させることができる等の効果を奏する。
本発明の請求項3の構成によれば、浄化された空気を周囲の湿度に応じて自動的に加湿して本体ケース外に排出させることができる等の効果を奏する。
本発明の請求項4の構成によれば、壁に掛けて使用した場合でも、壁を濡らすことなく室内を加湿することができる等の効果を奏する。
本発明の請求項5の構成によれば、隙間に入れて使用した場合でも、周囲の物を濡らすことなく室内を加湿することができる等の効果を奏する。
本発明の請求項6の構成によれば、重量物である水タンクを本体ケースの底部に配置しているため、本体ケースの安定性を向上させることができる等の効果を奏する。
本発明の請求項7の構成によれば、加湿フィルターの周縁に隙間が形成されるため、送風手段の加湿フィルターによる風の流れの抵抗を隙間により解消することができ、空気を浄化するために使用する送風手段により吹出口から加湿された空気を滑らかに吹出すことができる等の効果を奏する。
本発明の請求項8の構成によれば、加湿フィルターの上方に隙間が形成されるため、送風手段の加湿フィルターによる風の流れの抵抗を隙間により解消することができ、空気を浄化するために使用する送風手段により吹出口から加湿された空気を滑らかに吹出すことができる。また、加湿フィルターからの蒸発により加湿フィルターの上方に上昇した水蒸気を、加湿フィルターの上方を通過する空気に取り込んで吹出口まで運ぶことができ、加湿効率を向上させることができる等の効果を奏する。
本発明の加湿機能付空気清浄機に関する最良の第1実施形態を図1乃至図5に基づいて以下に詳述する。
本発明の加湿機能付空気清浄機は、前カバー1と後カバー2とからなる本体ケース3と、前カバー1に形成された吸気口4と、後カバー2に形成された排気口5と、本体ケース3内に設けられ、吸気口4と排気口5とを連通する空気流路6と、空気流路6内に配置されたフィルター7と、フィルター7の下流側に配置され、吸気口4から本体ケース3内に吸気した空気をフィルター7を介して排気口5から排気する送風手段8と、本体ケース3の下方に配置され、フィルター7により浄化された空気流路6の空気の一部が選択的に取り込まれる加湿流路9と、加湿流路9に配置された加湿手段10と、前カバー1に形成さ
れ、加湿手段10により加湿された空気を外部に吹出す吹出口11とから構成されている(図1参照)。
前カバー1は、後カバー2に着脱自在に装着できるようになっている。空気を浄化するフィルター7は、吸気口4の下流側の本体ケース3内に着脱自在に装着されており、前カバー1を取り外すとフィルター7が交換できるようになっている。送風手段8は、羽根車12及びそのケーシング13と羽根車12を駆動するモータ14とから構成され、フィルター7より下流側の本体ケース3内に固定されている。ケーシング13は上方を開放しており、後カバー2の上方に形成された排気口5を介して浄化された空気は本体ケース3外に排気される。
下方のケーシング13の一部は、軸30を回転中心として回動自在に支持された案内板15で形成されている。案内板15はリンク16を介してリンク駆動用モータ17に連結されており、リンク駆動用モータ17の駆動により案内板15はケーシング13を閉塞する位置(図2参照)と、ケーシング13を開放する位置(図3参照)との間を回動するようになっている。
案内板15がケーシング13を開放する位置まで回動すると、ケーシング13内は本体ケース3の下方に形成された加湿流路9に連通する。加湿流路9には、加湿フィルター18と水タンク19とから構成された加湿手段10が配置されている。加湿フィルター18は吸湿性のよいポリエステル素材で形成され、トレー20内に立設されている。トレー20内には水タンク19から水が供給され、加湿フィルター18を湿らせるようになっている。加湿流路9の断面積より加湿フィルター18の投影面積を小さく形成しており、加湿流路9と加湿フィルター18の上方及び側方間には隙間が設けられている(図1、図2参照)。本体ケース3前面の下方には加湿手段10により加湿された空気を吹出す吹出口11が形成されている。
後カバー2の上方には一対の壁掛用突部21が形成されており、図示しない壁に取付けた金具に壁掛用突部21を引っ掛けることにより本装置を壁掛けで使用することができるようになっている。後カバー2の下方には壁掛用突部21と略同形状のクッション材22が貼り付けられており、本装置を壁に掛けた際に、本装置の上方が前方に傾くのを防止するようになっている(図1参照)。
送風手段8より下流の空気流路6には湿度センサ23が配置されている。前カバー1の上方には制御基板24が配置されており、制御基板24には制御部25が内蔵されている。制御部25は図5に示す如く、入力側に本装置を操作するための操作スイッチ26と湿度センサ23が接続され、出力側に運転状態を表示する表示部27、モータ14及びリンク駆動用モータ17が接続されている。
このように構成された加湿機能付空気清浄機では、操作スイッチ26を操作するとモータ14が駆動を開始すると共に、羽根車12が回転を始める。羽根車12が回転することにより室内の空気は吸気口4を介して本体ケース3内に取り込まれ、フィルター7を通過する際に空気は浄化され、湿度センサ23を通過し排気口5を介して本体ケース3外に排気される。湿度センサ23を通過する空気はフィルター7により浄化されているため、湿度センサ23に埃等が堆積することがなく湿度センサ23の誤検出が防止できる。
湿度センサ23が、湿度センサ23を通過する空気の湿度が予め設定された所定の湿度を下回っていることを検出した際には、制御部25はリンク駆動用モータ17を駆動させて案内板15をケーシング13を開放する位置に回動させる。そうすると、フィルター7
を通過して浄化された空気の一部は羽根車12の風圧により案内板15の開放部を介して加湿流路9に流入し、加湿フィルター18を通過する際に加湿され吹出口11を介して本体ケース3外に吹出される。この結果、周囲の湿度に応じた加湿を行うことができる。また、湿度センサ23が所定の湿度を検出した際には、制御部25はリンク駆動用モータ17を駆動させて案内板15をケーシング13を閉塞する位置に回動させて加湿を停止させる。
加湿流路9に取り込まれる空気は、フィルター7により浄化されているため、加湿フィルター18やトレー20内に埃が堆積することはなく、清浄な加湿風を吹出口11から放出させることができる。
空気を浄化するフィルター7に空気を通過させるための羽根車12を、加湿流路9に流入した空気を加湿するための送風手段と兼用しているため、加湿流路9に流入した空気を押し出して加湿フィルター18を通過させる構成になっている。従って、加湿フィルター18においての圧力損失が大きく、効率よく空気を加湿フィルター18を通過させることは困難となるため、大風量の羽根車を使用するか、加湿流路9専用の羽根車を使用する必要が生じる。
これに対して、第1実施形態では、加湿フィルター18と加湿流路9との間に隙間を設けているため、加湿フィルター18の圧力損失による空気の流れの障害をこの隙間に風を流すことにより解消することができる。加湿フィルター18を通過することなく隙間を通過する空気の量が増加しても、隙間を通過する空気に加湿フィルター18から蒸発する水蒸気を取り込むことができるため、全ての空気が加湿フィルター18を通過しなくても加湿することができる。
また、加湿フィルター18の上方に隙間を設けているため、加湿フィルター18からの蒸発により加湿フィルター18の上方に上昇した水蒸気を、加湿フィルター18の上方を通過する空気に取り込んで吹出口11まで運ぶことができ、加湿効率を向上させることができる
また、空気を浄化するフィルター7に空気を通過させるための羽根車12を、加湿手段10により空気を加湿するための送風手段と兼用することができ、構成を簡素化することができる。
また、吹出口11を本体ケース3前面の下方に形成しているため、本装置を壁に掛けて使用した場合でも、壁を湿らせることなく室内を加湿することができる。また、加湿フィルター18に水を供給するための重量物である水タンク19を本体ケース3の下方に配置しているため、本装置の安定性を向上させることができる。また、水タンク19を加湿流路9の近傍に配置することができるため、加湿流路9の構成を簡素化することができる。
水タンク19への水の補給や加湿フィルタ18を洗浄する際には、本体ケース3の側面に設けた取出口31よりトレー20ごと引き出して行う。
尚、第1実施形態では、湿度センサ23の出力に基づいて、制御部25が自動的にフィルター7を通過して浄化された空気の一部を加湿流路9に取り込むように構成したが、これに限定されるものではない。例えば、スイッチ操作によりフィルター7を通過して浄化された空気の一部を加湿流路9に取り込むように構成してもよい。
また、第1実施形態では、ケーシング13から加湿流路9に空気を取り込む構成にしたが、これに限定されるものではない。例えば、送風手段8より下流の空気流路6に開閉機構を設け、そこから加湿流路9に空気を取り込むようにしてもよい。
図6乃至図9は本発明の第2実施の形態を示している。第1実施形態と同一部品については同一符号を付して説明を省略する。
第1実施形態では、吹出口11を本体ケース3前面の下方に形成したが、第2実施形態では、吹出口11を本体ケース3の側面に形成した構成になっている。この構成により本装置を隙間に入れて使用した場合でも、周囲の物を湿らせることなく部屋を加湿することができる。また、第2実施形態ではトレー20を本体ケース3の後面に設けた取出口31より取り出す構造になっている。
本発明を実施するための最良の第1実施形態の加湿機能付空気清浄機の側断面図である。 同装置を後方から見た縦断面図で、案内板がケーシングを閉塞している状態を示す。 同装置を後方から見た縦断面図で、案内板がケーシングを開放している状態を示す。 同装置の正面図である。 同装置の制御部を示すブロック図である。 本発明を実施するための最良の第2実施形態の加湿機能付空気清浄機の側断面図である。 同装置を後方から見た縦断面図で、案内板がケーシングを閉塞している状態を示す。 同装置を後方から見た縦断面図で、案内板がケーシングを開放している状態を示す。 同装置の側面図である。
符号の説明
3 本体ケース
4 吸気口
5 排気口
6 空気流路
7 フィルター
8 送風手段
9 加湿流路
10加湿手段
11吹出口
15案内板
17リンク駆動用モータ(駆動部)
23温度センサ

Claims (8)

  1. 吸気口と排気口とを有する本体ケースと、本体ケース内に設けられ、吸気口と排気口とを連通する空気流路と、空気流路内に配置されたフィルターと、フィルターの下流側に配置され、吸気口から本体ケース内に吸気した空気をフィルターを介して排気口から排気する送風手段と、本体ケース内に設けられ、フィルターにより浄化された空気の一部を選択的に取り込む加湿流路と、加湿流路に配置された加湿手段と、加湿手段により加湿された空気を本体ケース外に吹出す吹出口とを備えたことを特徴とする加湿機能付空気清浄機。
  2. 前記送風手段は、羽根車及びケーシングと羽根車を駆動するモータとから構成されると共に、加湿流路は、ケーシングの外側に形成され、ケーシングの一部を開閉自在な案内板で構成すると共に、案内板を開閉させる駆動部を備え、駆動部の作動により案内板がケーシングの一部を開放することによりケーシング内と加湿流路とを連通させたことを特徴とする請求項1記載の加湿機能付空気清浄機。
  3. 前記本体ケースに湿度を検出する湿度センサを設け、湿度センサの出力に基づいて、加湿流路への空気の取り込みを調整する制御部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の加湿機能付空気清浄機。
  4. 前記本体ケースは、壁に装着可能に構成されていると共に、加湿流路の吹出口は、本体ケース前面の下方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の加湿機能付空気清浄機。
  5. 前記加湿流路の吹出口は、本体ケースの側面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の加湿機能付空気清浄機。
  6. 前記加湿手段は、加湿フィルターと、加湿フィルターを湿らすために加湿フィルターに水を供給する水タンクとから構成され、水タンクを本体ケースの底部に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の加湿機能付空気清浄機。
  7. 加湿流路の断面積より加湿フィルターの投影面積を小さく形成し、加湿流路と加湿フィルター間に隙間を設けたことを特徴とする請求項6記載の加湿機能付空気清浄機。
  8. 前記加湿フィルターの上方に隙間を設けたことを特徴とする請求項7記載の加湿機能付空気清浄機。
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