JP2011026056A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、シートの下流側への搬送力の低下のみならずシートの斜行をも防止可能なシート搬送装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】搬送ユニット30には、駆動ローラ12aと、第1及び第2従動ローラ33、34から成る従動ローラ12bと、から構成されたレジストローラ対12が設けられており、駆動ローラ12aの用紙通過領域Rの両外側には、第2駆動用ギア31が設けられている。第1及び第2従動ローラ33、34はそれぞれ、第2及び第3コイルバネ37、38によって駆動ローラ12aに圧接されると共に、両ローラの用紙通過領域Rの外側であって第2駆動用ギア31と対向する位置に、該ギアと噛み合う第2及び第3従動用ギア35、36が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は画像形成装置に関するものであり、特にシートを搬送するシート搬送装置に関するものである。
従来、一例として、レーザービームプリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置では、コンピュータから送られた画像信号に基づき、レーザ光により感光体ドラム(像担持体)に静電潜像を形成し、現像装置により静電潜像をトナー像とする。一方、用紙収納カセット内に収納された用紙(シート)は、給紙ローラによって1枚ずつ取り出され、レジストローラ対によってトナー像の形成と同期が取られる。そして、転写ローラによって感光体上のトナー像が用紙に転写される。その後、熱ローラ、加圧ローラを有する定着装置を経て、用紙にトナー像が定着され、排出される。
このような画像形成装置では、例えばレジストローラ対のような、駆動ローラと従動ローラとから構成される搬送ローラ対によって用紙が搬送される際、ローラ間のニップ部の軸方向における圧力のずれ等により、用紙が搬送方向に対して斜行する場合がある。かかる用紙の斜行が生じると、画像に不具合が生じる。そこで、このような用紙の斜行を防止する方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、押圧ローラ(従動ローラ)を軸方向に分割した複数の分割体と、該分割体を個別に回転可能に支持したローラアームと、ローラアームを回動可能に支持したシャフトと、シャフトとローラアームとの間を結合したコイルバネと、シャフトの一端に固定されたアジャストアームと、アジャストアームをシャフトを中心とした回転方向に移動させて複数ローラ分割体の駆動ローラへの押圧力を変化させる手段と、を設けることにより、ローラ圧接力の調整や保守管理を容易にし、安定した走行性能をもって用紙の搬送を可能とする方法が開示されている。
また、特許文献2には、従動ローラを軸心方向に分割された複数の分割ローラにより形成し、これらの分割ローラを軸心方向に移動自在に支持するローラ支持機構を設けることにより、駆動ローラの分割ローラが圧接されている部分が劣化した場合、分割ローラを駆動ローラの劣化していない部分に移動して、駆動ローラを交換することなく搬送性能を回復する方法が開示されている。
また、特許文献3には、駆動ローラ及び従動ローラを軸方向に分割し、駆動ローラまたは従動ローラの少なくとも一方を軸方向に移動させて互いに圧接する外周面の位置関係を調整することにより、簡単な構成でスキューや寄りを矯正し、搬送精度を向上させる方法が開示されている。
また、特許文献4には、転写ローラに対して感光体ドラムの反対側から転写ローラを軸方向全体に亘って感光体ドラムに押圧するバックアップローラを設けることにより、感光体ドラムと転写ローラとのニップ量を軸方向全体に亘って均一にしてトナーの転写を均一に行う方法が開示されている。
特公平7−73923号公報 特開平8−157094号公報 特開平8−259047号公報 特開2000−98769号公報
しかし、特許文献1〜3には、駆動ローラに対して複数の従動ローラを圧接することは開示されているが、駆動ローラと従動ローラとをギアを用いて連結することは開示されていない。また、特許文献4では、転写ローラに対して複数のバックアップローラを圧接しているが、かかるバックアップローラは用紙を搬送するためのものではない。
ここで、図6に、駆動ローラ及び従動ローラの軸方向一端部がギアで連結されたレジストローラ対が設けられた搬送ユニットの一例の斜視図を示し、図7に、図6のレジストローラ対の部分斜視図を示す。図6及び図7に示すように、搬送ユニット(シート搬送装置)30は、装置本体に配置された支軸30aを支点として装置本体に回動可能に支持されている。搬送ユニット30にはレジストローラ対12が配置され、レジストローラ対12は、駆動ローラ12aと従動ローラ12bとから構成されている。
また、駆動ローラ12aの回転軸12aaにおける画像形成装置本体(ここでは図示せず)の後側板100a側の端部は、駆動モータ(駆動手段)47と連結され、駆動モータ47によって駆動ローラ12aに回転駆動力が与えられるようになっている。また、当該端部には、第1駆動用ギア41が嵌め込まれている。
一方、従動ローラ12bの回転軸12baの軸方向両端部は、第1コイルバネ45によって駆動ローラ12aに対して付勢され、かかる付勢により従動ローラ12bが駆動ローラ12aに圧接されて、用紙を挟持して搬送するためのニップ部Nを形成している。また、該回転軸12baにおける後側板100a側の端部には、第1駆動用ギア41と噛み合って連結され、該ギアから回転駆動力が伝達される第1従動用ギア43が嵌め込まれている。
かかる構成により、駆動ローラ12aが回転すると、第1駆動用ギア41から第1従動用ギア43に回転駆動力が伝達され、従動ローラ12bが回転する。これにより、従動ローラ12bの空転を防止して用紙の下流側(図6、図7の白抜き矢印方向)への搬送力の低下を防止している。
しかし、このような構成では、駆動ローラ12a及び従動ローラ12bの回転軸12aa、12baの軸方向一端部でのみ回転駆動力が伝達される。このため、第1従動用ギア43が第1駆動用ギア41からの回転駆動力を受けることにより、図7に示すように、従動ローラ12bの第1従動用ギア43側(図の右上側)の端部には、駆動ローラ12aとは離れる方向(図のX方向)の力が作用し、当該端部はX方向に移動しようとする。
かかる力の作用により、第1従動用ギア43とは反対側(図の左下側)の端部は、駆動ローラ12aに向かう方向(図のY方向)の力を受け、Y方向に移動しようとする。その結果、従動ローラ12bの第1従動用ギア43側の端部では駆動ローラ12aとのニップ圧が減少し、第1従動用ギア43とは反対側の端部では駆動ローラ12aとのニップ圧が増加する。このように、軸方向両端部でのニップ圧の差異が用紙の直進性に影響を及ぼすことにより、用紙が斜行する。
一方、用紙の斜行に及ぼす主要な要因としては、かかる両ローラのニップ圧の軸方向におけるバランス(圧バランス)の他、装置本体の歪み等に起因する駆動ローラ12a或いは従動ローラ12bの整列不良(アライメント)も考えられる。そこで、これらの要因が用紙の斜行に及ぼす影響について調べた。なお、圧バランスについては、両端部のニップ圧の差を百分率(%)で表し、アライメントについては、用紙幅方向(軸方向)に対する両端部の用紙搬送方向の配置の差(mm)で表した。
図8は、アライメント、圧バランス、ダミー1及びダミー2の各因子、及びその水準を示す図であり、図9は、実験計画法のL9直交表に各因子及び水準を割り付けた図である。図8に示すように、アライメント及び圧バランスの2因子に2つのダミー因子(ダミー1、ダミー2)を加えた4因子、及び各因子の3水準を、図9に示すように、実験計画法のL9直交表に割り付けた。
各因子の3水準として、アライメントについては0、0.3mm差、0.5mm差、圧バランスについては0、25%差、50%差とし、ダミー1、ダミー2については各水準で同一の0とした。そして、図9に示すNo.1〜No.9の条件で、図6及び図7に示すレジストローラ対12を用いて用紙に印字を行い、印字された画像の用紙搬送方向に対する斜行の程度(mm)を調べた。結果を図10及び図11に示す。図10は、用紙の斜行に及ぼす要因を比較したグラフであり、図11は、分散分析結果である。
図10及び図11に示すように、用紙の斜行に対して、アライメントの寄与率が23%であるのに対し圧バランンスの寄与率は77%であり、圧バランスの方がアライメントよりも用紙の斜行に影響を及ぼすことがわかった。また、ダミー1及びダミー2の当該実験への寄与は殆ど認められなかった。従って、用紙の斜行を防止して用紙の直進性を確保するためには、駆動ローラと従動ローラとのニップ部における軸方向中央部から一端部までのニップ圧と、中央部から他端部までのニップ圧の分布を略同様とする必要がある。
そのための方法として、例えば、印字された画像を確認しながら2つの第1コイルバネ45の付勢力を合わせ込むことにより、かかるニップ圧を調整することも考えられる。しかし、このように付勢力を合わせ込むことは、極めて煩雑であり、作業性の低下につながる。
本発明は、上記問題点に鑑み、簡単な構成で、シートの下流側への搬送力の低下のみならずシートの斜行をも防止可能なシート搬送装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、駆動手段から回転駆動力が伝達される駆動ローラと、該駆動ローラに圧接され、シートを挟持して搬送するためのニップ部を形成する従動ローラと、から成る搬送ローラ対を有するシート搬送装置であって、前記駆動ローラにおけるシート通過領域の両外側には、前記駆動手段から前記回転駆動力が伝達される第1のギアが設けられており、前記従動ローラは、前記駆動ローラの軸方向に沿って互いに隣接して配置され、且つ軸方向両端部が弾性部材により前記駆動ローラに対して付勢される2つの従動ローラから成り、該2つの従動ローラにおける前記シート通過領域の各外側に、前記第1のギアと噛み合い、前記第1のギアから前記回転駆動力が伝達される第2のギアが設けられたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成のシート搬送装置において、前記駆動ローラは、金属製ローラから成り、前記従動ローラは、ゴム製ローラから成ることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のシート搬送装置において、前記搬送ローラ対は、レジストローラ対であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のシート搬送装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、駆動ローラにおけるシート通過領域の両外側に、駆動手段から回転駆動力が伝達される第1のギアを設け、従動ローラを、駆動ローラの軸方向に沿って互いに隣接して配置され、且つ軸方向両端部が弾性部材により駆動ローラに対して付勢される2つの従動ローラから構成し、2つの従動ローラにおけるシート通過領域の各外側に、第1のギアと噛み合い、第1のギアから回転駆動力が伝達される第2のギアを設けることとした。
これにより、軸方向中央部から両外側にかけてのニップ圧の分布を、中央部に対して、略対称にすることができる。従って、簡単な構成で、シートの下流側への搬送力の低下のみならずシートの斜行をも防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成のシート搬送装置において、駆動ローラを金属製ローラから構成し、従動ローラをゴム製ローラから構成することにより、より安定してシートを搬送することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1または第2の構成のシート搬送装置において、搬送ローラ対をレジストローラ対とすることにより、より効果的にシートの斜行を防止することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成のシート搬送装置を備えた画像形成装置とすることにより、シートの斜行を防止して画像の不具合の発生を防止した画像形成を行うことができる。
は、本発明の一実施形態に係る搬送ユニットを備えた画像形成装置の内部構成を示す側面断面図 は、本実施形態に係る搬送ユニットを備えた画像形成装置の用紙搬送経路を示す概略断面図 は、用紙搬送路の一部(装置外側の搬送面)を構成する本実施形態に係る搬送ユニットを、装置内側(図2の左側)から見た斜視図 は、図3のレジストローラ対の部分斜視図 は、図4の上方から見た駆動ローラ及び従動ローラのニップ部における軸方向位置とニップ圧との関係を模式的に示す図 は、駆動ローラ及び従動ローラの軸方向一端部がギアで連結されたレジストローラ対が設けられた搬送ユニットの一例を示す斜視図 は、図6のレジストローラ対の部分斜視図 は、アライメント、圧バランス、ダミー1及びダミー2の各因子、及びその水準を示す図 は、実験計画法のL9直交表に各因子及び水準を割り付けた図 は、用紙の斜行に及ぼす要因を比較したグラフ は、分散分析結果を示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る搬送ユニットを備えた画像形成装置の内部構成を示す概略断面図である。図1において、100は画像形成装置であり、ここでは一例としてデジタル複合機を示している。
画像形成装置100では、コピー動作を行う場合、複合機本体2内の画像形成部3において、帯電ユニット4により図中のA方向に回転する小径の感光体ドラム5が一様に帯電され、画像読取部6で読み取られた原稿画像データに基づく露光ユニット(レーザ走査ユニット等)7からのレーザビームにより感光体ドラム5上に静電潜像が形成され、現像ユニット8により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙(シート)が給紙機構10から用紙搬送路11及びレジストローラ対(搬送ローラ対)12を経由して画像形成部3に搬送され、この画像形成部3において転写ローラ13(画像転写部)により感光体ドラム5の表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。かかるトナー像の転写後、感光体ドラム5の表面に残留したトナーは、クリーニング装置18によって除去される。
そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラ対14aを有する定着部14に搬送されてトナー像が定着される。定着部14を通過した用紙は、複数方向に分岐した用紙搬送路15に送られて、用紙搬送路15の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構21、22によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、用紙搬送路16に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ17a、第2排出トレイ17bから成る用紙排出部に排出される。
また、図示しないが、感光体ドラム5の表面の残留電荷を除去する除電装置がクリーニング装置18の下流側に設けられている。さらに、給紙機構10は、複合機本体2に着脱自在に取り付けられ、用紙を収納する複数の給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)10cと、を備えてなり、これらは用紙搬送路11によって感光体ドラム5及び現像ユニット8等からなる画像形成部3に繋がっている。
用紙搬送路15は、具体的には、定着ローラ対14aの下流側において、まず左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は第1排出トレイ17aに連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は搬送ローラ対19を経由して上下二股に分岐し、一方の経路(図1では上方向に分岐する経路)は第2排出トレイ17bに連通するように構成されている。これに対し、他方の経路(図1では下方向に分岐する経路)は用紙搬送路16に連通するように構成されている。
図2は、本実施形態に係る搬送ユニットを備えた画像形成装置の用紙搬送経路を示す概略断面図であり、図3は、用紙搬送路の一部(装置外側の搬送面)を構成する本実施形態に係る搬送ユニットを、装置内側(図2の左側)から見た斜視図である。図1、図6及び図7と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
なお、図2では画像形成装置を図1の紙面裏側から見た状態を示しており、感光体ドラム5や各ローラの配置は図1と左右が逆になっている。また、ここでは給紙カセット10aから給紙された用紙が画像形成部3に搬送されるまでの用紙搬送路11(図中の矢印で表示)について説明している。また、説明の便宜上、図3においては感光体ドラム5等を省略している。
図2に示すように、給紙カセット10aはピックアップローラ25と、給紙ローラ27a及び分離ローラ27bから成る給紙ローラ対27とを給紙装置として備えており、ピックアップローラ25が給紙カセット10aに積載された用紙の搬送方向下流側の上面端部に接触するように配置されている。ピックアップローラ25及び給紙ローラ27aは、図示しない駆動伝達機構により連動して回転する。
給紙カセット10aから給紙された用紙は、用紙搬送路11を通過してレジストローラ対12に搬送される。レジストローラ対12は、感光体ドラム5の上流側近傍に配置されており、搬送されてきた用紙を一旦停止させるとともに、感光体ドラム5表面の画像形成タイミングに同期させて感光体ドラム5と転写ローラ13との転写ニップ部に用紙を再搬送する。
また、レジストローラ対12は用紙の先端部を突き当てて弛みを形成し、用紙の斜行(スキュー)を補正する役割も果たしている。給紙カセット10aとレジストローラ対12との間には、用紙の先端を直接突き当てて用紙の通過を検知するアーム型センサ29a、29bが配置されている。
搬送ユニット(シート搬送装置)30は支軸30aを支点として装置本体に回動可能に支持されており、用紙搬送路11内で用紙が詰まった場合等には、搬送ユニット30を図2の時計回りに回動することにより、詰まった用紙を取り出すことができる。搬送ユニット30の内面側には、レジストローラ対12の駆動ローラ12a、転写ローラ13(図1参照)等が配置されている。また、駆動ローラ12aと対向して従動ローラ12bが配置されている。
図4は、図3のレジストローラ対の部分斜視図であり、図5は、図4の上方から見た駆動ローラ及び従動ローラのニップ部における軸方向位置とニップ圧との関係を模式的に示す図である。図4及び図5において、図3、図6及び図7と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
駆動ローラ12aは鋼等の金属製ローラから形成されており、駆動モータ47から回転駆動力が伝達されるようになっている。また、駆動ローラ12aの回転軸12aaの軸方向両外側端部には、第2駆動用ギア(第1のギア)31が嵌め込まれている。一方、従動ローラ12bは、軸方向に略同じ長さを有する2つの第1従動ローラ33及び第2従動ローラ34から構成されている。
第1及び第2従動ローラ33、34は、ゴム製ローラから形成されており、駆動ローラ12aの軸方向に沿って所定の間隔で並んで配置されている。また、第1従動ローラ33の回転軸33aの軸方向両端部、及び第2従動ローラ34の回転軸34aの軸方向両端部は、それぞれ第2コイルバネ(弾性部材)37、第3コイルバネ(弾性部材)38により、駆動ローラ12aに対して付勢されている(図5の破線矢印参照)。
これにより、第1及び第2従動ローラ33、34は、駆動ローラ12aに圧接され、駆動ローラ12aと第1及び第2従動ローラ33、34との間には、用紙通過領域(シート通過領域、図4のハッチング領域)Rにおいて用紙を下流側(図の白抜き矢印方向)に挟持して搬送するためのニップ部N(図2参照)が形成される。なお、第2及び第3コイルバネ37、38の第1及び第2従動ローラ33、34に対する付勢力は、いずれも略同じ大きさに設定されている。
第1従動ローラ33の回転軸33aの軸方向外側(図4の右上側)端部において駆動ローラ12aの一方の第2駆動用ギア31と対向する位置には、第2従動用ギア(第2のギア)35が嵌め込まれている。第2従動用ギア35は第2駆動用ギア31と噛み合って連結しており、駆動ローラ12aが回転すると、第2駆動用ギア31から第2従動用ギア35に回転駆動力が伝達され、第1従動ローラ33が回転するようになっている。
第2従動ローラ34の回転軸34aの軸方向外側(図4の左下側)端部において駆動ローラ12aの他方の第2駆動用ギア31と対向する位置には、第3従動用ギア(第2のギア)36が嵌め込まれている。第3従動用ギア36は第2駆動用ギア31と噛み合って連結しており、駆動ローラ12aが回転すると、第2駆動用ギア31から第3従動用ギア36に回転駆動力が伝達され、第2従動ローラ34が回転するようになっている。
このように、第2及び第3従動用ギア35、36が第2駆動用ギア31から回転駆動力を伝達され、第1及び第2従動ローラ33、34が回転することにより、用紙搬送時における第2及び第3従動ローラ33、34の空転を防止して用紙の下流側(図3、図4の白抜き矢印方向)への搬送力の低下を防止することができる。
次に、駆動ローラ12aと、第1及び第2従動ローラ33、34と、が回転したときのニップ圧について説明する。上記した通り、駆動ローラ12aが回転すると、2つの第2駆動用ギア31からそれぞれ、第2従動用ギア35及び第3従動用ギア36に回転駆動力が伝達されて、第1及び第2従動ローラ33、34が回転する。
このとき、第1従動ローラ33において、第2駆動用ギア31から回転駆動力を受けた第2従動用ギア35には、駆動ローラ12aとは離れる方向(X方向)に向かう力が作用するため、第1従動ローラ33の第2従動用ギア35側(軸方向外側、図4の右上側)の端部は駆動ローラ31から離れる方向(X方向)の力を受け、X方向に移動しようとする。かかる力の作用により、第1従動ローラ33の軸方向内側(図4の左下側)の端部は、駆動ローラ12aに近づく方向(Y方向)の力を受け、Y方向に移動しようとする。
同様に、第2従動ローラ34において、第2駆動用ギア31から回転駆動力を受けた第3従動用ギア36には、駆動ローラ12aとは離れる方向(X方向)に向かう力が作用するため、第2従動ローラ34の第3従動用ギア36側(軸方向外側、図4の左下側)の端部は、駆動ローラ31から離れる方向(X方向)の力を受け、X方向に移動しようとする。かかる力の作用により、第2従動ローラ34の軸方向内側(図4の右上側)の端部は、駆動ローラ12aに近づく方向(Y方向)の力を受け、Y方向に移動しようとする。
これにより、図5に示すように、駆動ローラ12aと第1及び第2従動ローラ33、34とのニップ圧は、軸方向外側ではいずれも同様に小さくなり、内側ではいずれも同様に大きくなる。すなわち、かかるニップ圧は、駆動ローラ12aの軸方向中央部(図5の上下方向に一点鎖線により模式的に示す)に対して略対称となる。従って、軸方向中央部から両外側にかけてのニップ圧の分布を、中央部に対してその両外側で略等しくすることができる。
上記した通り、本実施形態では、レジストローラ対12を、駆動ローラ12aと、該駆動ローラ12aに対して第2及び第3コイルバネ37、38により圧接される第2及び第3従動ローラ33、34から成る従動ローラ12bと、から構成し、駆動ローラ12aに第2駆動用ギア31、第2及び第3従動ローラ33、34に第2及び第3従動用ギア35、36を設けたため、軸方向中央部から両外側にかけてのニップ圧の分布を、中央部に対してその両外側で略等しくすることができ、シートの斜行を防止することができる
また、本実施形態では、駆動ローラ12aを金属製ローラから構成し、第1及び第2従動ローラ33、34をゴム製ローラから構成したため、用紙の搬送を、より安定にすることができる。しかし、駆動ローラ12a及び第1及び第2従動ローラ33、34の材質等は特に限定されるものではなく、用紙の下流側への搬送性能等に応じて適宜設定することができる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に用いられる搬送ローラ対をレジストローラ対12としたため、より効果的に用紙の斜行を防止することができる。しかし、本発明に用いられる搬送ローラ対としては、用紙の斜行を防止可能であれば、他のローラ対に適用することもできる。また、かかる搬送ローラ対の配置に応じて本発明に係るシート搬送装置を配置することができる。
また、上記実施形態では、第1及び第2従動ローラ33、34を駆動ローラ12aに圧接するための弾性部材としてコイルバネを用いたが、ニップ部Nを形成可能であれば、例えば引張りバネにより駆動ローラ12aに向かって第1及び第2従動ローラ33、34を引っ張る等、その他の弾性部材を適宜用いることができる。
また、上記実施形態では、用紙が下から上方向へ搬送される縦搬送方式の画像形成装置を例に挙げて説明したが、その他例えば、用紙が水平方向に搬送される横搬送方式の画像形成装置に適用することもできる。また本発明は、図1に示したようなデジタル複合機に限らず、中間転写式のカラープリンタや、アナログ式の複写機や、モノクロプリンタ、直接転写式のカラープリンタ及びファクシミリ等、種々の画像形成装置に適用できるのはもちろんである。
本発明は、駆動ローラにおけるシート通過領域の両外側に、駆動手段から回転駆動力が伝達される第1のギアを設け、従動ローラを、駆動ローラの軸方向に沿って互いに隣接して配置され、且つ軸方向両端部が弾性部材により駆動ローラに対して付勢される2つの従動ローラから構成し、2つの従動ローラにおけるシート通過領域の各外側に、第1のギアと噛み合い、第1のギアから回転駆動力が伝達される第2のギアを設けたものである。
これにより、簡単な構成でシートの下流側への搬送力の低下のみならずシートの斜行をも防止することができるため、作業性を向上させることができる。また、搬送ローラ対をレジストローラ対とすることにより、より効果的にシートの斜行を防止することができる。また、上記シート搬送装置を備えた画像形成装置とすることにより、シートの斜行を防止して画像の不具合の発生を防止した画像形成を行うことができる。
12 レジストローラ対(搬送ローラ対)
12a 駆動ローラ
12aa 回転軸
12b 従動ローラ
30 搬送ユニット(シート搬送装置)
31 第2駆動用ギア(第1のギア)
33 第1従動ローラ
33a 回転軸
34 第2従動ローラ
34a 回転軸
35 第2従動用ギア(第2のギア)
36 第3従動用ギア(第2のギア)
37 第2コイルバネ(弾性部材)
38 第3コイルバネ(弾性部材)
100 画像形成装置
N ニップ部

Claims (4)

  1. 駆動手段から回転駆動力が伝達される駆動ローラと、
    該駆動ローラに圧接され、シートを挟持して搬送するためのニップ部を形成する従動ローラと、から成る搬送ローラ対を有するシート搬送装置であって、
    前記駆動ローラにおけるシート通過領域の両外側には、前記駆動手段から前記回転駆動力が伝達される第1のギアが設けられており、
    前記従動ローラは、前記駆動ローラの軸方向に沿って互いに隣接して配置され、且つ軸方向両端部が弾性部材により前記駆動ローラに対して付勢される2つの従動ローラから成り、
    該2つの従動ローラにおける前記シート通過領域の各外側に、前記第1のギアと噛み合い、前記第1のギアから前記回転駆動力が伝達される第2のギアが設けられたことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記駆動ローラは、金属製ローラから成り、
    前記従動ローラは、ゴム製ローラから成ることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記搬送ローラ対は、レジストローラ対であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のシート搬送装置を備えた画像形成装置。
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