JP6758058B2 - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給紙装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、ファクシミリ、及び、これらの機能を有する複合機等の画像形成装置には、給紙装置が備えられる。給紙装置においては、給紙トレイに積載された用紙は、ピックアップローラによって分離部に送り出され、分離部で1枚ずつに分離された状態で給紙される。
従来の給紙装置においては、用紙の積載量の変化に応じて、ピックアップローラによって送り出される用紙の進行方向が変化する(例えば特許文献1や2参照)。この進行方向の変化によって、用紙と当該用紙が突入する部材との角度が変わると、紙詰まり(JAM)や重送等の原因となる。このような問題に対応するために、例えば特許文献1や特許文献2に記載の機構では、用紙が送り出される角度に応じて、用紙が突入する部材の角度が変更される。
特開平11−217132号公報 特開2012−180218号公報
特許文献2においては、ピックアップローラによって送り出された用紙は、ガイド部材に接触した後に給紙ローラと接触して、給紙ローラと捌きローラとによって形成されるニップ部に導かれる。特許文献1や特許文献2においては、給紙ローラや捌きローラとの関係を特に考慮せずに、用紙が送り出される角度に応じてガイド部材の角度が変更される。この場合、ピックアップローラによって送り出される用紙の進行方向が変わると、用紙が給紙ローラに接触する位置における、用紙の給紙ローラに対する突入角が変動してしまう。このような点を改良することによって、ジャムや重送等の搬送不良が更に発生し難くなることが期待できる。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、用紙残数にかかわらず安定して給紙を行える給紙装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのような給紙装置を備え、搬送不良が生じ難い画像形成装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために本発明の給紙装置は、トレイに積載される用紙を分離部にて1枚ずつに分離して給紙する給紙装置であって、前記トレイに設けられて、用紙の給紙方向下流側を押し上げる角度を前記トレイに積載される用紙の枚数に応じて変更する押し上げ部と、前記トレイから送り出される用紙を前記分離部に導くガイド部と、前記分離部に含まれる給紙ローラと、前記ガイド部を前記押し上げ部の角度変更に連動して前記給紙ローラの回動軸を中心として回動させる回動機構とを備えることを特徴とする。
この構成によると、ガイド部が押し上げ部の角度変更に連動して回動するために、押し上げ部の角度変更にかかわらず、用紙がガイド部に突入する角度を一定に保つことができる。また、この構成によると、ガイド部は、給紙ローラの回動軸を中心として回動する。このために、押し上げ部の角度変更にかかわらず、用紙が給紙ローラへと突入する角度を一定に保つことができる。したがって、この構成によれば、ジャムや重送等が発生し難く、安定した用紙の供給を行うことができる。
上記構成の給紙装置において、前記分離部は、前記給紙ローラに対向配置されるとともに前記ガイド部に連結される捌きローラを含み、前記回動機構は、前記ガイド部とともに前記捌きローラを回動させる構成としてもよい。この構成によると、ガイド部と捌きローラとが一体化されているために、押し上げ部の角度変更にかかわらず、ガイド部を搬送される用紙と捌きローラとの位置関係を一定に保つことができる。このために、この構成によると、より安定した用紙供給が期待できる。
上記構成の給紙装置において、前記回動機構はリンク機構であるのが好ましい。この構成によると、装置の大型化を抑制しながら、安定した用紙供給性能を実現することができる。
上記構成の給紙装置において、前記ガイド部は、前記給紙ローラの回動軸に回動可能に連結され、前記リンク機構は、前記押し上げ部及び前記ガイド部に対して回動可能に連結されるリンク片を有する構成であってもよい。
上記構成の給紙装置において、前記リンク片は、前記給紙ローラの回動軸と平行な方向に少なくとも1つ配置される構成であってもよい。
また上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、上記構成の給紙装置を備えることを特徴とする。
この構成によると、給紙装置から安定して用紙が供給されるために、搬送不良が生じ難い画像形成装置の提供が可能である。
本発明によれば、用紙残数にかかわらず安定して給紙を行える給紙装置を提供することができる。また、本発明は、そのような給紙装置を備え、搬送不良が生じ難い画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の部分垂直断面正面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置が備える給紙装置の第1実施形態の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置が備える給紙装置の第1実施形態の構成を示す概略側面図である。 図3に比べて多くの用紙が給紙トレイに載せられた状態の給紙装置を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態の給紙装置の前捌きガイド周辺の構成を示す概略断面図である。 図5に示す状態から給紙トレイに載置される用紙の枚数が減った状態を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置が備える給紙装置の第2実施形態の構成を示す概略斜視図である。 本発明の第2実施形態の給紙装置の前捌きガイド周辺の構成を示す概略断面図である。 図8に示す状態から給紙トレイに載置される用紙の枚数減った状態を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。
<画像形成装置の概要>
最初に、本発明の実施形態に係る画像形成装置1について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置1の部分垂直断面正面図の一例である。なお、図中の矢印付き二点鎖線は用紙の搬送経路及び搬送方向を示す。また、図1の上下方向、左右方向及び紙面奥行き方向が画像形成装置の上下方向、左右方向及び奥行き方向である。
画像形成装置1は、図1に示すように所謂タンデム型のカラー複写機であり、原稿の画像を読み取るための画像読取装置40と、読み取った画像を用紙等の転写材に印刷する印刷部3と、印刷条件の入力や稼働状況の表示を行うための操作部4と、主制御部5とを備える。
画像読取装置40は読取ユニット50及び原稿搬送ユニット60を備え、画像形成装置1の上部に設けられる。画像読取装置40は読取ユニット50の上面に載置された1枚の原稿の画像を読み取る、また読取ユニット50と原稿搬送ユニット60とを利用して複数枚の原稿の画像を1枚ずつ自動的に読み取ることができる。原稿の画像は赤(R)、緑(G)、青(B)の三色に色分解され、読取ユニット50に含まれるイメージセンサー(不図示)で電気信号に変換される。これにより、画像読取装置40は赤(R)、緑(G)、青(B)の色別の画像データを得る。
画像読取装置40が原稿から得た色別の画像データは主制御部5において各種処理が行われ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換されて主制御部5の内部の不図示のメモリーに格納される。メモリーに格納された再現色別の画像データは位置ずれ補正のための処理を受けた後、像担持体である感光体ドラム21に対する光走査を行うために用紙の搬送と同期して走査ラインごとに読み出される。
印刷部3は電子写真方式によって画像を形成し、その画像を用紙等に転写する。印刷部3は中間転写体を無端状のベルトとして形成した中間転写ベルト11を備える。中間転写ベルト11は駆動ローラ12、テンションローラ13及び従動ローラ14に巻き掛けられる。中間転写ベルト11には、テンションローラ13が不図示のバネによって図1における上方に付勢されることにより張力が与えられる。中間転写ベルト11は駆動ローラ12によって図1における反時計回りに回転移動する。
駆動ローラ12は中間転写ベルト11を挟んで対向する二次転写ローラ15に圧して接触する。従動ローラ14の箇所では、中間転写ベルト11を挟んで従動ローラ14に対向するように設けられた中間転写クリーニング部16が中間転写ベルト11の外周面に接触する。中間転写クリーニング部16は中間転写ベルト11の外周面に形成されたトナー像が用紙Pに転写された後、中間転写ベルト11の外周面に残留したトナーなどの付着物を除去してクリーニングする。
中間転写ベルト11の下方にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色に対応する画像形成部20Y、20M、20C、20Kが設けられる。なおこの説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「Y」、「M」、「C」、「K」の識別記号の記載を省略して、例えば「画像形成部20」と総称することがある。4台の画像形成部20は中間転写ベルト11の回転方向に沿って、回転方向の上流側から下流側に向けて一列にして配置される。4台の画像形成部20は構成がすべて同じであり、図1における時計回りに回転する感光体ドラム21を中心としてその周囲に帯電部、露光部、現像部、ドラムクリーニング部及び一次転写ローラを備える。
中間転写ベルト11の上方には、4台の各再現色の画像形成部20に対応するトナーボトル31及びトナーホッパー32が設けられる。現像部及びトナーホッパー32に対しては各々の内部のトナーの残量を検出する不図示の残量検出部が設けられる。また、現像部とトナーホッパー32との間及びトナーホッパー32とトナーボトル31との間には各々不図示のトナーの補給装置が設けられる。残量検出部によって現像部の内部のトナーの残量の低下が検出されると、補給装置がトナーホッパー32から現像部にトナーを補給するように駆動する。さらに、残量検出部によってトナーホッパー32の内部のトナーの残量の低下が検出されると、補給装置がトナーボトル31からトナーホッパー32にトナーを補給するように駆動する。トナーボトル31は装置本体に対して着脱可能に設けられ、適宜新しいものと交換することができる。
4台の画像形成部20の下方には給紙装置70が設けられる。給紙装置70は、複数の用紙Pを積載して収容し、用紙束の最上紙から順に1枚ずつ用紙Pを用紙搬送路Qに送り出す。給紙装置70から用紙搬送路Qに送り出された用紙Pはレジストローラ対91の箇所に到達する。そして、レジストローラ対91が用紙Pの斜め送りを矯正(スキュー補正)しつつ中間転写ベルト11の回転と同期をとって、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15との接触部(二次転写ニップ部)に向けて用紙Pを送り出す。
画像形成部20では帯電部及び露光部によって感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像部によってトナー像として可視像化される。感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像は感光体ドラム21が中間転写ベルト11を挟んで一次転写ローラと対向する箇所において中間転写ベルト11の外周面に一次転写される。そして、中間転写ベルト11の回転とともに所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が順次中間転写ベルト11に転写されることにより、中間転写ベルト11の外周面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト11の外周面に一次転写されたカラートナー像はレジストローラ対91により同期をとって送られてきた用紙Pに、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15とが接触して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写ニップ部の上方には定着部92が備えられる。二次転写ニップ部にて未定着トナー像が転写された用紙Pは定着部92へと送られて加熱ローラ及び加圧ローラに挟まれ、トナー像が加熱、加圧されて用紙Pに溶融定着される。定着部92を通過した用紙Pは中間転写ベルト11の上方に設けられた用紙排出部93に排出される。
操作部4は画像形成装置1の上部の正面側に設けられる。操作部4は、例えばユーザーによる印刷に使用する用紙Pの種類やサイズ、拡大縮小、両面印刷の有無といった印刷条件などの設定の入力や、ファクシミリ送信におけるファックス番号や送信者名などの設定の入力を受け付ける。また、操作部4は、例えば装置の状態や注意事項、エラーメッセージなどを表示部4wに表示することによって、それらをユーザーに対して報知するための報知部としての役割も果たす。
また、画像形成装置1にはその全体の動作制御のため、不図示のCPUや画像処理部、その他の図示しない電子部品で構成された主制御部5が設けられる。主制御部5は中央演算処理装置であるCPUと画像処理部とを利用し、メモリーに記憶、入力されたプログラム、データに基づき画像読取装置40や印刷部3などといった構成要素を制御して一連の画像形成動作、印刷動作を実現する。
以下、画像形成装置1が備える給紙装置70について詳細に説明する。
<給紙装置の第1実施形態>
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1が備える給紙装置70の第1実施形態の構成を示す概略斜視図である。また、図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1が備える給紙装置70の第1実施形態の構成を示す概略側面図である。図2及び図3においては、少枚数の用紙Pが給紙装置70に載せられた状態を示す。
給紙装置70は、上側からの平面視において略矩形状に設けられる給紙トレイ71を備える。給紙トレイ71は、複数枚の用紙Pを積載可能である。給紙トレイ71の給紙方向下流側には、上側からの平面視において略矩形状をなす押し上げ板72が設けられる。図3において、給紙方向は左右方向であり、用紙Pは左から右に給紙される。なお、押し上げ板72は、本発明の押し上げ部の一例である。
押し上げ板72は、給紙方向上流側の端部に回動軸72aを有する。回動軸72aは、押し上げ板72の給紙方向に平行な一対の側面にそれぞれ設けられ、当該側面に対して直交する方向に延びる。押し上げ板72は、給紙トレイ71の給紙方向に平行な一対の側面にそれぞれ設けられる支持孔71aに回動軸72aが挿通されることにより、給紙トレイ71に回動可能に支持される。押し上げ板72は、回動軸72aを中心として回動することによって、その下流端を持ち上げ可能になっている。
給紙トレイ71には、押し上げ板72を押し上げる方向に付勢力を与える不図示の付勢手段が設けられる。この付勢手段の作用によって、押し上げ板72は、用紙Pの給紙方向下流側を押し上げる角度を給紙トレイ71に積載される用紙Pの枚数に応じて変更する。図2及び図3においては、給紙トレイ71に載置される用紙Pの枚数が少ないために、押し上げ板72は、給紙トレイ71の用紙載置面からかなり押し上げられた状態になっている。なお、付勢手段は、例えばバネ等であってもよい。また、本実施形態では、押し上げ板72は、付勢手段の付勢力を利用して用紙Pの押し上げ角度を変更する構成になっているが、これは例示にすぎない。押し上げ板72は、モータ等の駆動手段を用いて用紙Pの押し上げ角度を変更する構成であってもよい。
給紙装置70は、不図示のモータ等の駆動部によって駆動されるピックアップローラ73を備える。給紙トレイ71に載置された用紙Pは、押し上げ板72による押し上げによって、その下流端側がピックアップローラ73に当接する。このために、ピックアップローラ73が可動することによって、給紙トレイ71に載置された用紙Pは後述の前捌きガイド74に向けて送り出される。
給紙装置70は、用紙Pを後述の分離部75に導く前捌きガイド74を備える。前捌きガイド74は、ピックアップローラ73によって複数枚の用紙Pが送られてきた場合に、複数枚の用紙Pを崩して捌きやすくする。前捌きガイド74は、給紙方向と直交する方向(図3において紙面に対して直交する方向)に延びる矩形状の板状部74aを有する。また、前捌きガイド74は、板状部74aの長手方向(図3において紙面に対して直交する方向)の両端部に設けられて、後述の給紙ローラ76の回動軸76aに回動可能に係合する係合部74bを有する。一対の係合部74aは、板状部74aの板面と平行な方向上側に延び出しており、先端に回動軸76aと係合する係合孔を有する。係合孔に代えてフック等が利用されてもよい。
前捌きガイド74の板状部74aは、ピックアップローラ73によって送り出されてくる用紙Pに対して傾斜している。ピックアップローラ73から送り出されて板状部74aに当接した用紙Pは、板状部74aの傾斜に沿って搬送され、分離部75に導かれる。分離部75は、前捌きガイド74から送られてきた用紙Pを1枚ずつに分離する。分離部75は、詳細には、給紙ローラ76と、給紙ローラ76に対向配置される捌きローラ77とを備える。
本実施形態では、給紙ローラ76の駆動部は、ピックアップローラ73を駆動する駆動部と兼用される。給紙ローラ76と捌きローラ77とが接触して形成する給紙ニップに用紙Pが1枚進入した場合には、捌きローラ77が給紙ローラ76に従って回動し、用紙Pが送り出される。一方、給紙ニップに用紙Pが複数枚重なって進入した場合には、捌きローラ77は回転を停止する。これにより、重なった用紙Pのうちの最上紙の用紙Pのみが、給紙ローラ76によって送り出される。
図4は、図3に比べて多くの用紙Pが給紙トレイ71に載せられた状態の給紙装置70を示す概略側面図である。図4では、給紙トレイ71に載置される用紙Pが多くて重いために、図3に比べて押し上げ板72が下がっている。図3と図4とを比べてわかるように、押し上げ板72が用紙Pの給紙方向下流側を押し上げる角度が異なると、ピックアップローラ73から送り出される用紙Pの進行方向が変わる。この進行方向の変更によって、前捌きガイド74の板状面74aに対する用紙Pの突入角が変化しないように、給紙装置70はリンク機構78を備える。なお、リンク機構78は、本発明の回動機構の一例である。
図2から図4に示されるように、リンク機構78は、押し上げ板72及び前捌きガイド74に対して回動可能に連結されるリンク片78aを有する。リンク片78aは、給紙装置70の給紙方向に直交する方向(回動軸76aと平行な方向)の略中央部に配置される。本実施形態では、リンク片78aは略L字状の板状部材である。リンク片78aは、L字の一辺の大部分が給紙トレイ71の下側に配置されるとともに、L字のもう一方の辺が捌きローラ77(上側)に向けて延びるように配置されている。
リンク片78aの一端は、押し上げ板72の下面から突出する第1の棒状部72bに連結される。第1の棒状部72bは、押し上げ板72と一体となって回動する。第1の棒状部72bは押し上げ板72と同一部材でも別部材でもよい。リンク片78aは、第1の棒状部72bにピン78bを介して回動可能に連結される。リンク片78aの他端は、板状部74aの用紙Pが当接する面の裏面から突出する第2の棒状部74cに連結される。第2の棒状部74cは、板状部74aの下端部に設けられる。第2の棒状部74cは前捌きガイド74と同一部材でも別部材でもよい。第2の棒状部74cは、前捌きガイド74と一体となって回動する。リンク片78aは、第2の棒状部74cにピン78bを介して回動可能に連結される。
図3から図6を参照して、第1実施形態の給紙装置70の作用効果について説明する。なお、図5及び図6は、本発明の第1実施形態の給紙装置70の前捌きガイド74周辺の構成を示す概略断面図である。図5と図6は、給紙トレイ71に載置される用紙Pの枚数が異なる。図6は、給紙装置70の使用によって、図5に示す状態から給紙トレイ71に載置される用紙Pの枚数が減った状態を示す。
給紙装置70の使用によって用紙Pの枚数が減ると、押し上げ板72が押し上げられる方向に回動する。図3から図6を基準に表現すると、押し上げ板72は回動軸72aを中心として反時計回りに回動する。第1の棒状部72bが押し上げ板72と一体になって回動するために、押し上げ板72の回動に連動してリンク片78aが動く。そして、これに伴って前捌きガイド74が給紙ローラ76の回動軸76aを中心として回動する。図3から図6を基準に表現すると、前捌きガイド74は回動軸76aを中心として反時計回りに回動する。
本実施形態では、リンク機構78によって、前捌きガイド74が押し上げ板72の回動に連動して回動し、押し上げ板72の角度変更にかかわらず、用紙Pが板状部74aに突入する角度α(図5及び図6参照)が一定に保たれる。そして、前捌きガイド74は、給紙ローラ76の回動軸76aを中心として回動する。このために、押し上げ板72の角度変更にかかわらず、用紙Pが前捌きガイド74から給紙ローラ76へと突入する角度βは一定に保たれる。したがって、本実施形態の給紙装置70によれば、給紙トレイ71に載置される用紙Pの残数が変わっても、前捌きガイド74及び給紙ローラ76に用紙Pが搬送される条件が変動することを抑制できる。このために、本実施形態の給紙装置70によれば、ジャムや重送等が発生し難く、安定した用紙Pの供給を行うことができる。
<給紙装置の第2実施形態>
次に、第2実施形態の給紙装置について説明する。第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、特に説明の必要がない場合にはその説明を省略する。図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1が備える給紙装置70の第2実施形態の構成を示す概略斜視図である。
第2実施形態の給紙装置70においては、捌きローラ77は捌きガイド74に連結されている。すなわち、捌きローラ77は、捌きガイド74と一体になって動く。この点、第1実施形態の構成と異なる。
捌きガイド74の板状部74aの用紙Pと当接する面の裏面側には、捌きローラ77を支持する一対の支持片74dが設けられる。一対の支持片74dは、捌きガイド74と同一部材で板状部74aに一体的に形成されてよいが、別部材として板状部74aに固着されてもよい。一対の支持片74dは、板状部74aの裏面の長手方向略中央部に、所定の間隔をあけて設けられる。各支持片74dは、板状部74aの裏面に対して立設する板状壁である。各支持片74aには、捌きローラ77の回動軸77aを挿通する貫通孔が設けられている。捌きローラ77は、一対の支持片74dに回動可能に支持されている。
図7から図9を参照して、第2実施形態の給紙装置70の作用効果について説明する。なお、図8及び図9は、本発明の第2実施形態の給紙装置70の前捌きガイド74周辺の構成を示す概略断面図である。図8と図9は、給紙トレイ71に載置される用紙Pの枚数が異なる。図9は、給紙装置70の使用によって、図8に示す状態から給紙トレイ71に載置される用紙Pの枚数が減った状態を示す。
給紙装置70の使用によって用紙Pの枚数が減ると、第1実施形態の場合と同様に、押し上げ板72が押し上げられ、これに連動して、前捌きガイド74が給紙ローラ76の回動軸76aを中心として回動する。この際、捌きローラ77も前捌きガイド74に連結されているために、前捌きガイド74とともに回動軸76aを中心として回動する。図7から図9を基準に表現すると、前捌きガイド74及び捌きローラ77は回動軸76aを中心として反時計回りに回動する。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、押し上げ板72の角度変更にかかわらず、用紙Pが板状部74aに突入する角度α(図8及び図9参照)が一定に保たれる。また、第1実施形態と同様に、押し上げ板72の角度変更にかかわらず、用紙Pが前捌きガイド74から給紙ローラ76へと突入する角度βは一定に保たれる。更に、本実施形態では、捌きローラ77が捌きガイド74と一体化されているために、押し上げ板72の角度変更にかかわらず、板状部74aの用紙Pが搬送される面を含む平面と、捌きローラ77の中心との距離Lが一定に保たれる。すなわち、本実施形態では、押し上げ板72の角度変更にかかわらず、捌きガイド74を搬送される用紙Pと捌きローラ77との位置関係を一定に保つことができる。したがって、本実施形態の給紙装置70によれば、給紙トレイ71に載置される用紙Pの残数が変わっても、給紙トレイ71から前捌きガイド74及び分離部75に搬送される用紙Pの搬送条件の変動を抑制できる。本実施形態の給紙装置70によれば、ジャムや重送等が発生し難く、安定した用紙Pの供給を行うことができる。
<変形例等>
以上においては、給紙装置70の給紙方向に直交する方向の略中央部に、1つのリンク片78aが配置される構成とした。しかし、これは例示にすぎない。リンク片78aの数は1つに限らず複数であってもよい。例えば、給紙装置70の給紙方向に直交する方向の両端部にリンク片78aが配置される構成等としてもよい。なお、給紙方向に直交する方向は、給紙ローラ76の回動軸76aと平行な方向に該当する。
また、以上においては、前捌きガイド74を押し上げ板72の角度変更に連動して回動させる回動機構がリンク機構78である構成とした。しかし、これは例示にすぎない。前述の回動機構は、例えばギアを用いて構成されてもよい。
また、以上においては、本発明の給紙装置が、画像形成装置1の本体に対して出し入れされる給紙カセットに適用される構成を示した。しかし、これは例示にすぎない。例えば、画像形成装置1の側面部に手差し用の給紙装置が設けられる構成においては、その部分に本発明が適用されてよい。
また、以上においては、画像形成装置1が中間転写ベルト11を用いてトナー像を用紙Pに転写するカラー印刷用の画像形成装置である構成を示した。しかし、本発明の適用対象は、このような機種に限定されるわけではない。本発明は、例えば、中間転写ベルトを用いない画像形成装置やモノクロ印刷用の画像形成装置等にも適用可能である。
その他、以上に示した実施形態や変形例の構成は、本発明の例示にすぎない。実施形態や変形例の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてもよい。また、複数の実施形態及び変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
本発明は、例えば複写機等の画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
70 給紙装置
71 給紙トレイ
72 押し上げ板(押し上げ部)
74 前捌きガイド(ガイド部)
75 分離部
76 給紙ローラ
77 捌きローラ
78 リンク機構(回動機構)
78a リンク片
P 用紙

Claims (6)

  1. トレイに積載される用紙を分離部にて1枚ずつに分離して給紙する給紙装置であって、
    前記トレイに設けられて、用紙の給紙方向下流側を押し上げる角度を前記トレイに積載される用紙の枚数に応じて変更する押し上げ部と、
    前記トレイから送り出される用紙を前記分離部に導くガイド部と、
    前記分離部に含まれる給紙ローラと、
    前記ガイド部を前記押し上げ部の角度変更に連動して前記給紙ローラの回動軸を中心として回動させて、前記押し上げ部の角度変更にかかわらず、前記用紙がガイド部に突入する角度及び前記用紙が前記給紙ローラに突入する角度を一定に保つ回動機構と、
    を備えることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記分離部は、前記給紙ローラに対向配置されるとともに前記ガイド部に連結される捌きローラを含み、
    前記回動機構は、前記ガイド部とともに前記捌きローラを回動させることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記回動機構はリンク機構であることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記ガイド部は、前記給紙ローラの回動軸に回動可能に連結され、
    前記リンク機構は、前記押し上げ部及び前記ガイド部に対して回動可能に連結されるリンク片を有することを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
  5. 前記リンク片は、前記給紙ローラの回動軸と平行な方向に少なくとも1つ配置されることを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の給紙装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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