JP2011025886A - ガス発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス発生器を、信頼性を維持しつつ低コスト化する。
【解決手段】プラグアッシー2に関してリング22を絶縁樹脂で形成するとともに、電極ピン21の途中にフランジ部21aを設け、このフランジ部21aをリング22内に埋め込んで一体成型するほか、フランジ部21aの径をホルダ1の開口部1aの短辺よりも大径とするとともに、ホルダ1の開口部よりも外側に位置する電極ピン21のフランジ部21aの外周部分21rと、電極ピン21とで形成される扇形の角度Rの総和を180度以上とし、さらに、電極ピン21のフランジ部21aを相互に非接触とし、電極ピン21と、この電極ピン21を通過させたホルダ1の開口部1aの辺縁との間の最小距離Dを0.5mmとしてガス発生器Aを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス発生器、特に、シートベルトプリテンショナーを作動させる場合に好適な電気点火式のガス発生器の改良に関する。
一般に自動車等の車両には、衝突の際の衝撃から運転者や同乗者を保護するシートベルトやエアバック等の安全装置が設けられている。例えば、シートベルトの安全装置では、ベルトの巻取装置に急速巻取手段が付設され、この急速巻取手段が事故等の緊急時に作動してシートベルトを瞬時に巻き取ることにより、衝突の際の衝撃から運転者及び同乗者を確実に保護している。この急速巻取手段には、昨今、衝突の際の衝撃で作動する電気的な点火具により点火薬などを燃焼させ、その燃焼ガスの圧力で、シリンダのピストンや回転体を瞬時に駆動させてベルトを急速に巻き取るという仕組みを利用するものが普及し、これに用いられるガス発生器が数多く開発されている。
図5は、下記特許文献1に開示され、シートベルト等の車両用安全装置に適用されるガス発生器の従来例の1つを説明する概略縦断面図である。
ガス発生器Bには、まず、ベース(基台)となるホルダ1Aが備えられている。ホルダ1Aは、アルミニウムによって成形され、一端部にコネクタ装着穴11を有する一方、他端部に点火部形成用の座12を有している。座12は、平坦な外周部と、円形の凹みを有する中央部とからなり、この凹みの中央部分にコネクタ装着穴11に連通する長方形の貫通孔が設けられている。また、座12の中央部の凹み並びに長方形の貫通孔には、コネクタ装着穴11へ向けて開口する一対のピン挿入孔131が設けられた樹脂製のスペーサー13が挿入されている。このスペーサー13および座12の外周部上には、シール材としてのガスケット14を介し、一対の電極ピン(電気信号入力部)21Aを備えたプラグアッシー2Aが搭載されている。なお、座12の周囲には、点火部取付用周壁(点火部固定部分)121およびケース取付用周壁(ケース固定部分)122が設けられている。
プラグアッシー2Aは、金属製で有底円筒状のリング22Aと、このリング22Aを貫通する一対の電極ピン21Aと、一対の電極ピン21Aをリング22Aに固定するためのガラス23とからなるプラグを有している。
リング22Aは、ホルダ1Aの点火部取付用周壁121のかしめによって固定されるように、座12に搭載される部分にかしめ代を有している。一対の電極ピン21Aは、スペーサー13の一対のピン挿入孔131よりも細径の円柱状をなす導電性部材であり、互いに平行になるよう延在し、かつ、ピン挿入孔131に挿入する側を長くした状態でガラス23を貫通している。また、一対の電極ピン21Aの短い突き出し側には、樹脂製のスリーブ24とコンポジットプラスチックからなる円盤状の基板25とが配設されている。基板25の片面には、ニクロム合金の薄膜からなる抵抗体(発熱体)26が載置されている。この抵抗体26には被膜27aが塗布されている点火薬27が配設されている。
さらに、プラグアッシー2Aには、円筒形状のキャップ28が、リング22Aと、スリーブ24との外周に沿うようにして設けられている。キャップ28は、リング22Aとあわせてホルダ1Aの点火部取付用周壁121のかしめによって固定されるため、リング22Aと同様にかしめ代を有している。
そして、プラグアッシー2Aは、ホルダ1Aの点火部取付用周壁121のかしめによる折り曲げによってホルダ1Aに固定され、この際、ガスケット14がかしめによって潰されることで、ホルダ1Aとプラグアッシー2Aとの間の気密性が確保される。
また、ガス発生器Bは、ホルダ1Aとプラグアッシー2Aからなる点火部の周囲にケース3Aを備えている。ケース3Aは、底を有する筒状のアルミニウム製の成型品で、ケース取付用周壁122に嵌合する内径になる開口部分と、燃焼ガスの圧力に容易に開放できるように放射状に溝が形成された底部分とからなる。ケース3Aの開口部分には、折り返し加工によってフランジ3Aaが形成され、このフランジ3Aaがホルダ1Aのケース取付用周壁122によってかしめられ、嵌合されてホルダ1Aに固定されている。なお、ケース3Aには、内部に所定量の着火薬31およびガス発生剤32が充填されている。
そして、ガス発生器Bでは、衝突の際の衝撃が電気信号として電極ピン21Aに与えられると、電極ピン21Aの間の抵抗体26が発熱し、この発熱によって点火薬27が発火し、直ちに着火薬31並びにガス発生剤32に伝火する。そうすると、ガス発生剤32の燃焼ガスが、ケース3Aの底部分を突き破って外部に放出され、すなわち、燃焼ガスによる圧力が発生して、シートベルトの急速巻取手段が瞬時に作動することとなる。
ここで、他の自動車部品と同様、ガス発生器に対しても低コスト化への要求が高まっており、開発現場では、高価な金属製部材をプラスチックなどの合成樹脂製のものに置換する努力が続けられている。この中で、燃焼ガスの圧力を効率よくケースの放射状の溝を有する底部分から開放させ、シリンダのピストンや回転体を瞬時に駆動させてベルトを急速に巻き取るという仕組みを維持するために、合成樹脂で置換した部品に対し、燃焼ガスの圧力に抵抗できる強度をどのように具備させるのかという課題に直面している。例えば、図5のガス発生器Bにおいてリング22Aを合成樹脂に置換した場合、車両火災時などの高温状態において、リング22Aが軟化するとともにケース3A内部のガス発生剤32が燃焼すると、電極ピン21Aがコネクタ装着穴11側から外部へ飛び出すおそれがあるという問題が発生する。
これに対し、例えば、下記特許文献2では、上述のプラグに関し、電極ピン以外のものを合成樹脂に置換する一方、燃焼ガスの圧力に抵抗することができる強度を維持する(プラグ、特に電極ピンがコネクタ装着穴側から飛び出さないようにする)ために、電極ピンをその途中で屈曲させて電極ピンの表面積を広げようとした発明が提案されている。また、例えば、下記特許文献3では、ホルダに設けられるコネクタ装着穴をピン穴形状として電極ピンを通過させる箇所のみとし、プラグ、特に電極ピンがコネクタ装着穴側から突出しないようにした発明が提案されている。
特開2003−205823号公報 特開2001−21293号公報 特開2004−114826号公報
しかし、特許文献2に記載のものついては、所望の屈曲を得るために電極ピンの歩留まりを下げざるを得ないほか、電極ピンを屈曲させただけのものであれば燃焼ガスの圧力が加わった場合に、ねじれながらコネクタ装着穴側へ飛び出すおそれがあるなどの問題がある。また、特許文献3に記載のもの(特に、図4、図8参照)については、特許文献2に記載のものと同様、電極ピンを屈曲させた構成でコネクタ装着穴側へ飛び出すおそれが十分に解決されないことをはじめ、所定の屈曲により電極ピンが複雑な形状をし、やはり歩留まりが低くなる問題、電極ピンの一部を切断する必要があるために製造工程が増加する問題などがある。さらに、歩留まりが悪いという問題、製造工程の増加という問題は、低コスト化への要求を満たすことができないという問題にも発展する。
このように、従来のガス発生器は、高価な金属製部材をプラスチックなどの合成樹脂製のものに置換することによって、新たな構造的な課題が生じ、また低コスト化の要求に対する成果として十分に果たされていないという問題があった。また、従来の金属部品を絶縁性の合成樹脂部品に置換していく過程では、ガス発生器が電気的な点火具であるために、静電気などの印加によって誤作動が起こらないような構成することが常に求められるという課題もあった。
本発明は、上記実情に鑑み提案されたもので、プラグに関して電極ピン以外のものを合成樹脂に置換するとともに、電極ピンがコネクタ装着穴側から飛び出さないようにするプラグアッシーの強度を得ながら、歩留まりよく作製することができ、低コスト化への要求を十分に満たすことができて、静電気等による誤作動を防ぐことも可能なガス発生器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、点火薬を載置する載置部、および、この載置部の底面から突出している一対の電極ピンからなり、前記電極ピンを通じた電気信号に基づいて、前記点火薬を点火させる点火部材と、この点火部材の点火により、燃焼ガスを発生させるためのガス発生剤が装填されるケースと、前記電極ピンが通過する開口部を有し、この開口部に前記電極ピンを通過させて前記載置部の底面にて前記点火部材を保持するとともに、前記ケースに嵌合するホルダと、から構成されるガス発生器において、前記点火部材は、前記載置部が合成樹脂で形成されるとともに、前記電極ピンが途中にフランジ部を備え、このフランジ部が前記載置部内に埋め込まれた状態で一体成型されてなることを特徴とする。
さらに、上記ガス発生器は、ホルダの開口部が矩形状に形成され、この開口部の短辺よりも電極ピンのフランジ部を大径とすることを特徴とする。
また、電極ピンのフランジ部は、例えば、水平方向にて同じ高さの位置にあって、一方の外周が他方の外周と非接触であることがさらに好ましい。
このほか、電極ピンと、この電極ピンを通過させたホルダの開口部の辺縁との間の最小距離が0.6mm以下であることが、さらにまた好ましい。
本発明では、点火部材の載置部を合成樹脂で形成するとともに、電極ピンの途中にフランジ部を備えさせ、このフランジ部を載置部内に埋め込んだ状態で一体成型してガス発生器を構成したので、従来の点火部材に用いられる高価な金属製部品を合成樹脂製のものに置換することができるとともに、表面積を広げて電極ピンがコネクタ装着穴側から突出しないようにするために、フランジ部を備えさせるという歩留まりの良い方法で電極ピンを作製することができるため、低コスト化への要求を十分に満たすことができる。
さらに、このようなガス発生器に関し、ホルダの開口部を矩形状に形成し、この開口部の短辺よりも電極ピンのフランジ部を大径としたので、特段の工程を増やすことなく、電極ピンをホルダに衝突させないで通過させることが簡単にできるほか、燃焼ガスの圧力によって電極ピンがコネクタ装着穴側から飛び出そうとしても、ホルダの開口部に電極ピンのフランジ部が引っ掛かるため、これを防ぐことができる。特に、軸方向においてホルダの矩形状の開口部よりも外側に位置する電極ピンのフランジ部の外周部分と、電極ピンとで形成される扇形の角度の総和が180度以上として構成すれば、フランジ部がホルダに十分に引っ掛かるようになるため、燃焼ガスの圧力によって電極ピンがコネクタ装着穴側から飛び出そうとすることを効果的に防ぐことができ、電極ピン作製の歩留まりの良さを維持しつつ、すなわち、低コスト化への要求を十分に満たしつつ、電極ピンがコネクタ装着穴側から飛び出すことをさらに防止することができるガス発生器を提供することが可能となる。
また、電極ピンのフランジ部を、一方の外周が他方の外周と非接触となるように構成したので、点火部材の一体成型をより歩留まり良く行うことが可能となる。そして、例えば、水平方向にて同じ高さの位置にある場合、一対の電極ピンのそれぞれの形状が同一なるので、さらに歩留まり良く点火部材を作製することが可能となる。
このほか、電極ピンと、この電極ピンを通過させたホルダの開口部の辺縁との間の最小距離を0.6mm以下として構成したので、静電気が印加されたときにホルダへ適切に放電することができるようになるため、静電気による誤作動を防ぐことが可能になって、品質向上にも寄与することができる。
本発明に係るガス発生器の概略縦一部断面図である。 図1における要部拡大一部断面図である。 本発明に係るガス発生器を底面視するとともに、ホルダの開口部と電極ピンのフランジ部の関係を説明するため、フランジ部を仮想線で示した要部概略説明図である。 図3におけるホルダの開口部と電極ピンのフランジ部との関係をさらに詳しく説明する要部概略説明図である。 従来のガス発生器の概略縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。なお、図5に示した従来のガス発生器と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
本発明に係るガス発生器Aは、図1に示すように、点火薬27を載置する載置部としての合成樹脂製、さらに詳しくは絶縁樹脂製、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂に補強剤(ガラス繊維)等を含有したリング22、および、このリング22の底面から突出している一対の電極ピン21からなり、電極ピン21を通じた電気信号に基づいて、点火薬27を点火させる点火部材としてのプラグアッシー2と、このプラグアッシー2の点火薬27の点火により、燃焼ガスを発生させるための着火薬31およびガス発生剤32が装填されるケース3と、電極ピン21が通過する開口部1aを有し、この開口部1aに電極ピン21を通過させてリング22の底面にてプラグアッシー2を保持するとともに、ケース3に嵌合するホルダ1と、から構成されている。特に、プラグアッシー2は、図2に示すように、リング22が上述の通りの絶縁樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂に補強剤(ガラス繊維)等を含有した樹脂)で形成されるとともに、電極ピン21が、その途中にフランジ部21aを備え、このフランジ部21aがリング22内に埋め込まれた状態で一体成型されたものが採用されている。
以下、 本発明に係るガス発生器Aの各部品について、上述した従来例と異なる構成である箇所を中心に、図1〜図4と、図5とを比較しながら説明する。
まず、図1に示すとおり、ホルダ1は、従来と同様アルミニウムまたは亜鉛によって成形されるものであるが、図5の従来のガス発生器Bのようにスペーサー13が設けられておらず、すなわち、座12の中央に直接、コネクタ装着穴11に連通する長方形の貫通孔としての矩形状の開口部1aが設けられている構成である。しがたって、本発明では、座12の外周部上にシール材としてのガスケット14が載置され、このガスケット14を介し、一対の電極ピンを備えたプラグアッシー2が搭載されている。
プラグアッシー2は、上述の通り、電極ピン21の途中に設けられたフランジ部21aが、リング22内に埋め込まれた状態で一体成型されて構成されるもので、図5の従来のガス発生器Bと比べ、特に、図2に示すように、リング22が金属製ではなく、ガラス23も除かれて、上述の通りのポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂製であるところが異なる。さらに、このリング22を貫通する一対の電極ピン21には、途中に円盤状のフランジ部21aが設けられている点も異なる。
さらに、図3に示すとおり、このフランジ部21aの径は、ホルダ1の開口部1aの短辺よりも大径であって、また、図4に示すとおり、軸方向においてホルダ1の開口部1aよりも外側に位置する外周部分21rと、電極ピン21とで形成される扇形の角度Rの総和が180度以上、例えば、180度になるようにして設けられている。また、図2に示すように、フランジ部21aの径は、一方の外周が他方の外周と接触しない程度の大きさで設けられている。なお、一対の電極ピン21のうちの一方と他方とは、同一の電極ピン21を用いればよい。
ケース3は、従来のガス発生器Bの構成と同様のもので構成することができる。
ここで、本発明に係るガス発生器Aでは、図4に示すように、電極ピン21と、この電極ピン21を通過させたホルダ1の開口部1aの辺縁との間の最小距離Dが、0.6mm以下、例えば、0.5mmとされている。すなわち、まず、ホルダ1の開口部1aの辺縁から電極ピン21までの最小距離Dが0.5mmになるように、ホルダ1の矩形状の開口部1aに電極ピン21を通過させ、プラグアッシー2をリング22の底面にて保持させて組み立てられ、その後、従来と同様にプラグアッシー2をホルダ1の点火部取付用周壁121のかしめによる折り曲げによってホルダ1に固定されるものである。なお、従来と同様、ガスケット14がかしめによって潰されることで、ホルダ1とプラグアッシー2との間の気密性は確保される。
そうすると、本発明に係るガス発生器Aでは、プラグアッシー2のリング22およびガラスを、従来と異なるポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂に補強剤(ガラス繊維)等を含有したもので構成することで、低コスト化を果たすことができる。さらに、電極ピン21の途中にフランジ部21aを設け、このフランジ部21aをリング22内に埋めた状態で一体成型して構成することで、リング22をポリブチレンテレフタレートなどの絶縁樹脂(合成樹脂)で構成することにより生じる問題、すなわち、燃焼ガスの圧力によって電極ピン21がコネクタ装着穴11側から飛び出しやすくなる問題を解決することができる。特に、フランジ部21aは円盤状であるため作製しやすく、上記特許文献2、3のものに比べ、構造的にねじれによってもコネクタ装着穴11側から飛び出しにくく、かつ、電極ピン21を歩留まり良く作製することが可能となって、リング22の低コスト化を生かすことができる。また、フランジ部21aを、ホルダ1の矩形状の開口部1aの短辺よりも大径とし、さらに軸方向においてホルダ1の開口部1aよりも外側に位置する外周部分21rと、電極ピン21とで形成される扇形の角度Rの総和を180度としたことで、電極ピン21の作製の歩留まりの良さを生かしつつ、燃焼ガスの圧力によって電極ピン21がコネクタ装着穴11側から飛び出すことをより確実に防ぐことができる。また、電極ピン21のフランジ部21aを、一方の外周が他方の外周と非接触となるようにし、一対の電極ピン21のそれぞれの形状を同一としたことで、歩留まり良くプラグアッシー2を作製することも可能にしている。
このほか、本発明に係るガス発生器Aでは、電極ピン21と、この電極ピン21を通過させたホルダ1の開口部1aの辺縁との間の最小距離Dを0.6mm以下、例えば、0.5mmとすることで、静電気が印加されたときにホルダ1へ適切に放電することができて、静電気による誤作動を防ぐことが可能になる。また、従来のガス発生器Bで必要となるスペーサー13やガラスを不必要とし、部品点数を抑えることができて、これによっても低コスト化を果たすことができる。
したがって、本発明では、リング22を合成樹脂製のものに置換することができるとともに、歩留まりよく電極ピン21やプラグアッシー2を作製することができ、低コスト化への要求を十分に満たすことができ、さらに静電気等による誤作動を防ぐことも可能なガス発生器Aを提供することができる。
以上、本発明の一実施形態を詳述したが、本発明は、上記一実施形態に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱しなければ、ガス発生器の形状を変えることも可能である。また、本発明のガス発生器の各構成物品に使用する材質等は、公知または周知の素材を使用できることはいうまでもない。
このほか、本発明のガス発生器では、例えば、電極ピンのフランジ部が、ホルダの開口部の短辺よりも大径であれば好ましい実施形態となり、軸方向においてホルダの開口部よりも外側に位置する外周部分と、電極ピンとで形成される扇形の角度の総和を180度以上とすれば、何れの形態も電極ピンの作製の歩留まりの良さを生かしつつ、燃焼ガスの圧力によって電極ピンがコネクタ装着穴側から飛び出すことをより確実に防ぐことができて、さらに好ましい実施形態となるものである。また、電極ピンと、この電極ピンを通過させたホルダの開口部の辺縁との間の最小距離を0.6mm以下とすれば、静電気が印加されたときにも、ホルダへ適切に放電することができて静電気による誤作動を防ぐことが可能になって、さらにまた好ましい実施形態とすることができる。
なお、本発明は電極ピンのフランジ部を相互に非接触かつ大径とするために、フランジ部の高さ位置を段違いにして構成することも権利の範囲に含むものであるが、水平方向にて同じ高さの位置にあってかつ非接触の場合には、一対の電極ピンのそれぞれの形状が同一なるので、さらに歩留まり良く点火部材を作製することが可能となる好適な実施形態となるものである。
A・・・ガス発生器(本発明)
B・・・ガス発生器(従来)
1・・・ホルダ
1A・・ホルダ(従来)
11・・コネクタ装着穴
12・・座
121・点火部取付用周壁
122・ケース取付用周壁
13・・スペーサー
14・・ガスケット
2・・・プラグアッシー(本発明:点火部材)
2A・・プラグアッシー(従来)
21・・電極ピン(本発明)
21a・フランジ部
21r・フランジ部の外周部分
21A・電極ピン(従来)
22・・リング(本発明:載置部)
22A・リング(従来)
23・・ガラス
24・・スリーブ
25・・基板
26・・抵抗体(発熱体)
27・・点火薬
27a・被膜
3・・・ケース
3A・・ケース(従来)
3Aa・フランジ部
31・・着火薬
32・・ガス発生剤
D・・・最小距離
R・・・扇形の角度

Claims (4)

  1. 点火薬を載置する載置部、および、この載置部の底面から突出している一対の電極ピンからなり、前記電極ピンを通じた電気信号に基づいて、前記点火薬を点火させる点火部材と、
    この点火部材の点火により、燃焼ガスを発生させるためのガス発生剤が装填されるケースと、
    前記電極ピンが通過する開口部を有し、この開口部に前記電極ピンを通過させて前記載置部の底面にて前記点火部材を保持するとともに、前記ケースに嵌合するホルダと、
    から構成されるガス発生器において、
    前記点火部材は、前記載置部が合成樹脂で形成されるとともに、前記電極ピンが途中にフランジ部を備え、このフランジ部が前記載置部内に埋め込まれた状態で一体成型されてなる、
    ことを特徴とするガス発生器。
  2. 前記ホルダの開口部は矩形状に形成され、
    この開口部の短辺よりも前記電極ピンのフランジ部を大径にした、
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
  3. 前記電極ピンのフランジ部は、一方の外周が他方の外周と非接触である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガス発生器。
  4. 前記電極ピンと、この電極ピンを通過させた前記ホルダの開口部の辺縁との間の最小距離が0.6mm以下である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一つに記載のガス発生器。
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