JP2004114826A - ガス発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホルダ大部分が樹脂で構成される低コストのガス発生器において、特に、コネクタ挿入孔も樹脂で成形される場合に、モールド金型の構造を簡単にできるガス発生器を提供する。また、高温下でガス発生器が作動した場合でも、電極ピンが飛び出しにくいガス発生器の構造を提供する。
【解決手段】燃焼によりガスを発生させるガス発生剤2を装填するカップ体3と、1対の並列して設けられた電極ピン4を有し、前記ガス発生剤2を着火させる着火手段5を備えたホルダ6とで構成されるガス発生器1であって、前記電極ピン4の前記ホルダ6からコネクタ側に突出した1対の電極ピン4同士の中心軸を通過する第一の仮想平面24と、前記ホルダ6から着火手段5側に突出した一対の電極ピン4同士の中心軸を通過する第二の仮想平面25の交差角度が0度でなく、所定角度でねじられていることを特徴とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス発生器、特に自動車のシートベルトプリテンショナー等の車両搭乗者拘束装置を作動させるに好適なガス発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の衝突時に生じる衝撃から乗員を保護するための安全装置の1つとして、シートベルトプリテンショナーが知られている。このシートベルトプリテンショナーは、ガス発生器から導入される多量の高温、高圧ガスにより作動して乗員を保護するものである。このガス発生器は、着火手段及びガス発生剤を備え、衝突時に着火手段を発火させることで、ガス発生剤を着火、燃焼させ、急速に多量のガスを発生させるものである。
【0003】
従来のガス発生器の一例としては、図9に示すもの等が知られている。図9のガス発生器101は、ガス発生剤102を装填するカップ体103、着火薬105aを管体105gに収納する着火手段105と、着火手段105及びカップ体103をかしめ込んでガス発生剤102を封じるホルダ106とで構成される。ここで、着火手段105は、図示されないセンサーからの信号を受けて電気を通電する目的で立設された2本の電極ピン105dが、樹脂よりなるボディ105bと共に一体成形されている。電極ピン105dの先端には電橋線105fが張られ、電橋線105fを覆うように形成され着火薬105aに接触する点火玉105cが配置される。また、ホルダ106は、シートベルトプリテンショナーに組み付けられ、作動した場合に、内部の圧力でガス発生器が飛散しないように、鉄、アルミニウムなどの素材で作製される。カップ体103は、カップの底部に対して拡径する段付き形状に形成されている。また、ホルダ106には着火手段105が、外部からの水分の浸入を防止するために、Oリング110と共にかしめられており、さらに、着火手段105の電極ピン105dをショートさせ、静電気などによる誤作動を防止するショーティングクリップ108がホルダ106に嵌め込まれている。
【0004】
このガス発生器101は、図示されないセンサーからの信号を受けるとまず、着火手段105内の点火玉105cが発火し、次いで着火薬105aに伝火、次いでこの火炎によりガス発生剤102を着火、燃焼させることで急速に多量のガスを発生させるものである。
【0005】
また、図9に示されるように、電極ピン105dは、コネクタ側に突出した1対の電極ピン同士の中心軸を通過する仮想平面と、着火手段側に突出した1対の電極ピン同士の中心軸を通過する仮想平面が同一面上、あるいは平行になるように配置され、樹脂製のボディ105bに一体に成形され、金属製のホルダ106にカシメ固定されている。
【0006】
このガス発生器101においては、例えば、車両火災などの高温状態の着火時に、その熱によって樹脂製のボディが軟化し、内部のガス発生剤が燃焼した場合には、電極ピンが飛び出す可能性が、新たな問題となっている。
【0007】
また、コストの低減を目的として、ホルダ部分の大部分を樹脂で成形し、内部に剛体をインサートしたものも開示されている(例えば、特許文献1)。この場合も、電極ピンは、コネクタ側に突出した1対の電極ピン同士の中心軸を通過する仮想平面と、着火手段側に突出した1対の電極ピン同士の中心軸を通過する仮想平面が同一面上に配置されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平2001−106016号公報(第2頁)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ホルダの大部分が樹脂で構成される低コストのガス発生器において、特に、コネクタ挿入孔も樹脂で成形される場合に、モールド金型の構造を簡単にできるガス発生器を提供することにある。また、高温下でガス発生器が作動した場合でも、電極ピンが飛び出しにくいガス発生器の構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明に係るガス発生器は、燃焼によりガスを発生させるガス発生剤を装填するカップ体と、1対の並列して設けられた電極ピンを有し、前記ガス発生剤を着火させる着火手段を備えたホルダとで構成されるガス発生器であって、前記電極ピンの前記ホルダからコネクタ側に突出した1対の電極ピン同士の中心軸を通過する第一の仮想平面と、前記ホルダから着火手段側に突出した一対の電極ピン同士の中心軸を通過する第二の仮想平面の交差角度が0度でなく、所定角度でねじられていることを特徴とする。
【0011】
このように、電極ピンがねじられて形成されているため、高温下での作動において、電極ピンの周囲に位置する樹脂が軟化した場合においても、電極ピンの抜け方向に対する抵抗が増加するために、抜けにくくなり、飛び出す可能性が低い構造とすることができる。
【0012】
また、本発明に係るガス発生器は、ホルダの少なくとも一部が樹脂により成形され、ホルダに嵌合するコネクタのコネクタフック挿入孔が樹脂で一体に成形されており、コネクタフック挿入孔が、ホルダからコネクタ側に突出する一対の電極ピンの中心軸を通過する平面の延長上に位置することを特徴とする。
【0013】
コネクタフック挿入孔が、ホルダからコネクタ側に突出する一対の前記電極ピンの中心軸を通過する平面の延長上に位置する構造である場合、ホルダからコネクタ側に突出した1対の電極ピン同士の中心軸を通過する第一の仮想平面と、ホルダから着火手段側に突出した一対の電極ピン同士の中心軸を通過する第二の仮想平面の位置関係が、同一平面、あるいは、平行に近い位置関係であると、コネクタフックを成形する型の方向とモールド金型の割り型方向が90度の位相を持つ位置関係となるため、モールド金型の構造が複雑となり、成形が困難であるか、あるいは多大なコストを必要とする。この時、好ましくは、ホルダから着火手段側に突出した一対の電極ピン同士の中心軸を通過する第二の仮想平面の位置関係が、コネクタフック挿入孔の開口方向と90度の交差角度を持つ形態が好ましい。すなわち、ホルダからコネクタ側に突出した1対の電極ピン同士の中心軸を通過する第一の仮想平面と、ホルダから着火手段側に突出した一対の電極ピン同士の中心軸を通過する第二の仮想平面がなす交差角度が、好ましくは90度の略倍数であり、且つ、0度、180度といった平行の場合を除いた角度である。交差角度は必ずしも90度の倍数である必要は無く、90度に近い角度が好ましい。
【0014】
また、本発明に係るガス発生器は、電極ピンが、ホルダ内で並列した状態を維持しつつ、ホルダ内でねじられてホルダから突出していることを特徴とする。
【0015】
このように、並列した状態を維持することで、各電極ピンが接触し、ショートしにくい構造とすることができ、また、ホルダ内でねじられていることで、コネクタ側から着火手段側へ、樹脂中を電極ピンが通過する距離を長くすることができ、耐湿性が向上する。
【0016】
また、本発明に係るガス発生器は、ホルダには、剛性を有する補強部材がインサート成形されており、補強部材に設けられた電極ピンが通過する孔の最小開口長さが、コネクタ側に突出した電極ピンのいずれか一方の中心軸と、点火手段側に突出した同電極ピンの中心軸間の長さより短いことを特徴とする。
【0017】
このような構成によると、特に、高温下での作動において、電極ピンの周囲に位置する樹脂が軟化した場合においても、電極ピンの抜け方向に対し、ねじられた電極ピンが補強部材に設けられた孔に引っかかる構造となるため、ガス発生器外部へ電極ピンが飛び出す可能性が低い構造とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のガス発生器の実施の形態の一例を図面を参照しつつ説明する。
【0019】
図1は、本発明ガス発生器を軸方向上面から見た図である。また、図2は図1におけるA−A’面をCの方向より見た断面図であり、また、図3は同様に、図1におけるB−B’面をDの方向より見た断面図である。図4は、本発明ガス発生器に用いられる電極ピンの、モールド成形前の状態図である。
【0020】
図2において、本実施形態例に係わるガス発生器1は、燃焼によりガスを発生させるガス発生剤2を装填するカップ体3と、1対の並列して設けられた電極ピン4を有し、ガス発生剤2を着火させる着火手段5を備えたホルダ6を備えてなる。
【0021】
着火手段5は、ホルダ6に一体的に構成されており、着火薬5a、管体5b、電橋線5c(図3参照)、点火玉5dよりなる。電橋線5cは、着火手段側に突出した電極ピン先端間に接続されており、また、これを覆うように点火玉5dが形成されている。点火玉5dの周囲には着火薬5aが位置し、略有底円筒状の管体5bにより、ホルダ6と共に封じ込まれている。
【0022】
ホルダ6は略有底円筒状であり、ホルダ6と、ホルダ6から縮径してガス発生剤2側に突出する略一部円錐状の軸体11とで、段付き形状に成形されている。ホルダ6には、軸体11と反対側に開口するコネクタ用装着穴12が形成されている。軸体11の先端は、管体5b内に嵌挿されている。また、ホルダ6の外周には、Oリング配設用溝6aが形成されている。Oリング配設用溝6aには、カップ体3の内周面にわたってシール部材であるOリング7が配設されており、ホルダ6とカップ体3とのシール性を確保している。また、ホルダ6のコネクタ側には、コネクタフック挿入孔15が形成されている。
【0023】
このホルダ6の材質としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイロン66、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンオキシド、ポエチレンイミド、ポリエーテルイミド、ポリーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルホン等の樹脂にガラス繊維、カーボン等を含有させたものを、図を省略するモールド樹脂内に射出することで成形する。また、ホルダ6には、各電極ピン4a、4bが一体に備えられており、着火手段5が形成されている。
【0024】
これら電極ピン4a、4bはホルダ6を成形する際に、インサート成形することで、ホルダ6の樹脂に一体化される。インサート成形する際には、電極ピン4は図4に示されるような形態であり、成形後に点線部Eの部分が切断され、略円形部分が取り除かれ、その後、着火手段5が形成される。そして、これら電極ピン4(4a、4b)は、ホルダ6からコネクタ側に突出した1対の電極ピン4同士の中心軸を通過する第一の仮想平面24と、ホルダ6から着火手段5側に突出した一対の電極ピン4同士の中心軸を通過する第二の仮想平面25の交差角度が0度でなく、所定角度でねじられている。この所定角度は90度が好ましい。これら電極ピン4としては、例えば、ステンレス、カーボンスチール、ニッケル、鉄等の導電性素材で形成され、ホルダ6の樹脂により電気的に絶縁されている。さらに、前述したように、電極ピン4には、管体5b内にて電橋線5cが溶接等により溶着されており、点火玉5dは、各電極ピン4a、4bの先端側及び電橋線5cを覆うように形成され、管体5b内の着火薬5aに接触している。このようにして、ホルダ6は、電極ピン4と、電橋線5cと、点火玉5dを一体に備える形態をとり、加えて、着火薬5aを含む管体5bがホルダ6に嵌挿されることによって、着火手段5が一体となっている。また、コネクタ用装着穴12に突出している各電極ピン4には、着火手段5の静電気等による誤作動を防止するために、電極ピン4a、4b間を短絡する図示されないショーティングクリップが嵌め込まれており、シートベルトプリテンショナー等への組み込み時に短絡が解除されるようになっている。
【0025】
また、ホルダ6に形成されたコネクタフック挿入孔15は、図1及び図3に示すように、コネクタ側の電極ピン4a、4bの中心軸を通過する仮想平面上に設けられており、また、着火手段側に突出した電極ピン4a、4bが90度ねじられた形で成形されている。このため、コネクタフック挿入孔開口方向21と図示しないモールド金型の割り型方向が同方向となり、モールド金型は、図1中のB−B’直線部で割り型とすることが可能となり、金型形状が簡易なものとなる。なお、コネクタフック挿入孔15の材質は、前述のホルダ6の材質と同じものでできている。
【0026】
また、本実施形態に係わるガス発生器1のように、ホルダ6内に補強部材16を電極ピン4a、4bと共にインサート成形すると、図2に示すように、電極ピン4a、4bがこの補強部材16を跨ぐようにしてホルダ6から突出する。このため、ホルダ6の樹脂部分が軟化した場合においても、補強部材16が電極ピン4a、4bの飛び出しを防止するような形態となる。特に、補強部材16に設けられた電極ピン4が通過する孔の最小開口長さ22(図2又は図6参照)が、コネクタ側に突出した電極ピンの中心軸と、点火手段側に突出した電極ピンの中心軸間の長さ23(図4又は図8参照)より短い場合には、電極ピン4a、4bの飛び出しを防止する効果が高くなる。また、補強部材16の材質は、例えばスチ−ル、ステンレス、アルミニウム等の剛体で形成されている。
【0027】
このように、電極ピン4a、4bがホルダ6内でねじられて一体に設けられているため、モールド金型設計を容易にすることができると共に、電極ピン4の飛び出しを確実に防止する効果が得られる。
【0028】
また、本実施形態例に係わるガス発生器1のガス発生剤2は、フィルター又は、及びクーラントを介することなく、カップ体3の内側に充填されている。ここで、使用できるガス発生剤は、従来使用されている無煙火薬等が挙げられるが、好ましくは、燃料成分として含窒素有機化合物、酸化剤成分として無機化合物、及び少なくとも1種以上の添加物を含有するガス発生剤が良い。具体的には、燃料成分として、アミノテトラゾール、硝酸グアニジン、ニトログアニジンよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上が挙げられる。また、酸化剤成分としては、硝酸ストロンチウム、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウム、塩基性硝酸銅よりなる群から選ばれる少なくとも一種以上が挙げられる。添加物としては、二酸化珪素、窒化珪素、三酸化モリブデン、タルク、クレー、シランカップリング剤等が挙げられる。その他、ガス発生剤に添加しうる添加剤としては、バインダーなどが挙げられ、バインダーとして、グアガム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、水溶性セルロースエーテル、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミドよりなる群から選ばれる少なくとも一種以上が挙げられる。好適なガス発生剤の組み合わせとしては、燃料成分として5−アミノテトラゾール及び硝酸グアニジン、酸化剤として硝酸ストロンチウム及び過塩素酸アンモニウム、バインダーとしてポリアクリルアミドを含有するガス発生剤である。より好適には、燃料成分として5−アミノテトラゾールを10〜30重量%、硝酸グアニジンを10〜35重量%、酸化剤として硝酸ストロンチウムを10〜35重量%、過塩素酸アンモニウムを15〜35重量%、バインダーとしてポリアクリルアミドを1〜10重量%含有するガス発生剤である。
【0029】
カップ体3は、大径の円筒部3aと、底部3bとを有し、底部から1段階に拡径する実質的に有底円筒形状をしている。このカップ体3の円筒部3a、または底部3bには複数の線状の切り欠きが設けられている。カップ体3内に収納されるガス発生剤2の燃焼時に、切り欠きが破断され、ガスが放出される。カップ体3の開口端には、径方向内側に延びるフランジ部位3cが形成されており、ホルダ6にかしめて取り付けられている。カップ体3の材料としては、ステンレス、鉄、アルミニウムなどの金属材が挙げられる。
【0030】
次に、ガス発生器1の作動について説明する。図示しない衝突センサーが自動車の衝突を感知すると、電極ピン4に通電される。そして、電橋線5cが発熱し、点火玉5dが発火する。続いて、点火玉5dの発火により、着火薬5aが発火し、燃焼する。着火薬5aの燃焼に伴って着火手段5の管体5bの内部は高温且つ、高圧になり、予め設けられている脆弱部より高温の熱流が噴出され、ガス発生剤2が発火、燃焼する。ガス発生剤2の燃焼によりカップ体3内に発生した多量のガスは、カップ体3の内圧を急速に高め、やがてカップ体3の底部3bに設けられている切り欠きを破断して、ガスが放出される。
【0031】
次に、本発明のガス発生器の他の実施形態を図5〜8を用いて説明する。図5は、本発明ガス発生器を軸方向上面から見た図である。また、図6は図5におけるA−A’面をCの方向より見た透過図であり、また、図7は同様に、図5におけるB−B’面をDの方向より見た透過図である。図8は、本発明ガス発生器に用いられる電極ピンの、モールド成形前の状態図である。
【0032】
図5〜8に示すガス発生器20において、図1〜4に示すガス発生器1と異なる点は、電極ピン41の形状が異なっている点である。その他の点は、図1〜3に示すガス発生器1と同じであるので、同じ符号を付して詳細説明を省略する。
【0033】
ガス発生器20に用いられる電極ピン41は、電極ピン4に比較して、さらに180度ねじられた形態である。即ち、270度ねじられた形態である。また、ホルダ6をインサート成形する際には、電極ピン41は図8に示されるような形態であり、成形後に点線部Fの部分が切断され、略円形部分が取り除かれ、その後、着火手段5が形成される。
【0034】
なお、上述の実施形態例において、ガス発生器1では、電極ピン4がホルダ内で、各電極ピンの中心軸を通過する第一の仮想平面24と、第二の仮想平面25が90度、ガス発生器20では270度の交差角度をもってねじられている形態例を示したが、本発明に係るガス発生器は、上述の実施形態例に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】
本発明のガス発生器は、電極ピンがホルダ内で、所定角度でねじられて設けられている。これによって、ホルダを成形するためのモールド金型の設計を容易にすることができ、大量生産が行えるようになる。このため、製造コストを大幅に低減することが可能である。また、高温下でのガス発生器作動時に、電極ピンの飛び出しを防止する効果も得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス発生器の実施形態例の一例のガス発生器を軸方向上面から見た図である。
【図2】図1におけるA−A’線断面をCの方向から見た断面図である。
【図3】図1におけるB−B’線断面をDの方向から見た断面図である。
【図4】本発明に係るガス発生器に用いられる電極ピンの一例を示すモールド成形前の概略図である。
【図5】本発明に係るガス発生器の実施形態例の他の例のガス発生器を軸方向上面から見た図である。
【図6】図5におけるA−A’線断面をCの方向から見た断面図である。
【図7】図5におけるB−B’線断面をDの方向から見た断面図である。
【図8】本発明に係るガス発生器に用いられる電極ピンの他の例を示すモールド成形前の概略図である。
【図9】従来のガス発生器の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 ガス発生器
2 ガス発生剤
3 カップ体
4 電極ピン
5 着火手段
6 ホルダ
15 コネクタフック挿入孔
16 補強部材
21 コネクタフック挿入孔開口方向
22 電極ピンが通過する孔の最小開口長さ
23 コネクタ側に突出した電極ピンの中心軸と点火手段側に突出した電極ピンの中心軸間の長さ
24 第一の仮想平面
25 第二の仮想平面

Claims (4)

  1. 燃焼によりガスを発生させるガス発生剤2を装填するカップ体3と、1対の並列して設けられた電極ピン4を有し、前記ガス発生剤2を着火させる着火手段5を備えたホルダ6とで構成されるガス発生器1であって、
    前記電極ピン4の前記ホルダ6からコネクタ側に突出した1対の電極ピン4同士の中心軸を通過する第一の仮想平面24と、前記ホルダ6から着火手段5側に突出した一対の電極ピン4同士の中心軸を通過する第二の仮想平面25の交差角度が0度でなく、所定角度でねじられていることを特徴とするガス発生器。
  2. 前記ホルダ6の少なくとも一部が樹脂により成形され、前記ホルダ6に嵌合するコネクタのコネクタフック挿入孔15が樹脂で一体に成形されており、前記コネクタフック挿入孔15が、前記ホルダ6から前記コネクタ側に突出する一対の前記電極ピン4の中心軸を通過する平面の延長上に位置することを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
  3. 前記電極ピン4が、前記ホルダ6内で並列した状態を維持しつつ、前記ホルダ6内でねじられて前記ホルダ6から突出していることを特徴とする請求項1または2に記載のガス発生器。
  4. 前記ホルダ6には、剛性を有する補強部材16がインサート成形されており、前記補強部材16に設けられた前記電極ピン4が通過する孔の最小開口長さが、コネクタ側に突出した前記電極ピン4のいずれか一方の中心軸と、点火手段側に突出した同前記電極ピン4の中心軸間の長さより短いことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のガス発生器。
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