JP2023088234A - ガス発生器 - Google Patents

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【課題】従来よりも製造が容易なガス発生器を得る。【解決手段】ガス発生器100は、長尺略円柱状の外形を有しており、ハウジング10と、ハウジング10の一方の開口端付近に取付けられている第1ホルダ20、第2ホルダ25、第3ホルダ53と、第2ホルダ25に保持され、ガス発生剤31を点火する点火器50と、ハウジング10の他方の開口端を閉塞するようにハウジング10の他端部に取付けられている閉塞部材12と、フィルタ41と、を含んでいる。第1ホルダ20と第3ホルダ53とで第2ホルダ25を挟み込んだ状態で、周壁10dと周壁10eとを形成することで、第2ホルダ25をハウジング10に固定している。環状溝部54に対応する位置においてハウジング10の外周から内部側に縮径加工(かしめ加工など)を行い、周壁10dを形成することによって、第3ホルダ53はハウジング10に固定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等に搭載される乗員保護装置としてのエアバッグ装置に組み込まれるガス発生器に関し、より特定的には、長尺円筒状の形状を有するいわゆるシリンダ型のガス発生器に関する。
シリンダ型のガス発生器における長尺円筒状のハウジングは、閉塞部材で一端が閉塞され、他端が点火部を有したホルダで閉塞される構成となることが一般的である(例えば、下記特許文献1参照)。
特許第6579992号公報
しかしながら、上記特許文献のガス発生器におけるホルダの外形状は複雑な形状であるため、切削加工するにしても、金型を用いて鋳造するにしても、製造が煩雑になってしまう。
そこで、本発明は、従来よりも製造が容易なガス発生器を提供することを目的とする。
(1) 本発明のガス発生器は、燃焼することによってガスを発生させるガス発生剤が装填され、前記ガスが通過するフィルタを内部に含み、前記フィルタに対応する位置に前記ガスを噴出するガス噴出口が形成されている長尺円筒状のハウジングと、前記ガス発生剤を着火燃焼させることが可能な点火器と、前記点火器の一部が保持され、前記ハウジングの軸方向の一端部に固定されている筒状のホルダと、前記ハウジングの軸方向の他端部に固定されている閉塞部材と、を備え、前記ホルダは、前記ハウジングの一端部側に配設され、前記一端部側において前記点火器に通電させるための外部コネクタを嵌合可能な筒状の第1ホルダと、前記第1ホルダに接触した状態で、前記第1ホルダの前記ハウジングの内部側に配設され、少なくとも前記ハウジングの内壁と接触する部分(以下、接触部分)の外径が、前記第1ホルダの前記他端部側の外径より大きいまたは前記第1ホルダの前記他端部側の外径と同じ径の筒状の第2ホルダと、少なくとも前記第2ホルダ側と反対側の端部の径よりも小さい径の部分(以下、小径部分)を外側面に有し、前記第2ホルダに接触した状態で、前記第2ホルダに対して前記ハウジングの内部側に配設されている筒状の第3ホルダと、を含み、前記第2ホルダの前記接触部分の前記第1ホルダ側の部分に対応する箇所と、前記第3ホルダの前記小径部分に対応する箇所とにおいて、前記ハウジングの外部側から縮径加工し、前記第2ホルダとともに、少なくとも前記第1ホルダの前記第2ホルダと接触している部分および前記第3ホルダの前記第2ホルダと接触している部分を、前記ハウジングの縮径加工した部分により挟持することによって、前記ホルダが前記ハウジングに固定されていることを特徴とする。
(2) 上記(1)のガス発生器においては、前記第2ホルダの一端部側の少なくとも一部が前記第1ホルダの内部に嵌挿されており、前記第1ホルダの他端部は、前記第1ホルダの環状溝部に対応する箇所において縮径加工された部分の前記ハウジングの内壁と、前記ホルダの一端部側の少なくとも一部との間に挟み込まれた状態で、前記ハウジングに固定されていることが好ましい。
(3) 上記(1)又は(2)のガス発生器においては、前記第3ホルダの前記閉塞部材側に鍔部が設けられており、少なくとも作動時において前記鍔部の先端部が前記ハウジングの内壁に接触していることが好ましい。
(4) 別の観点として、本発明のガス発生器は、燃焼することによってガスを発生させるガス発生剤が装填され、前記ガスが通過するフィルタを内部に含み、前記フィルタに対応する位置に前記ガスを噴出するガス噴出口が形成されている長尺円筒状のハウジングと、
前記ガス発生剤を着火燃焼させることが可能であって、前記ガス発生剤側に筒状のカップ状部材を有した点火器と、前記点火器の一部が保持され、前記ハウジングの軸方向の一端部に固定されている筒状のホルダと、前記ハウジングの軸方向の他端部に固定されている閉塞部材と、を備え、前記ホルダは、前記ハウジングの一端部側に配設され、前記一端部側において前記点火器に通電させるための外部コネクタを嵌合可能な筒状の第1ホルダと、前記第1ホルダに接触した状態で、前記第1ホルダの前記ハウジングの内部側に配設され、少なくとも前記ハウジングの内壁と接触する部分(以下、接触部分)の外径が、前記第1ホルダの前記他端部側の外径より大きいまたは前記第1ホルダの前記他端部側の外径と同じ径の筒状の第2ホルダと、少なくとも前記第2ホルダ側と反対側の端部の径よりも小さい径の部分(以下、小径部分)を外側面に有しているとともに、前記閉塞部材側に鍔部が設けられており、前記第2ホルダに接触した状態、かつ、少なくとも作動時において前記鍔部の先端部が前記ハウジングの内壁に接触するように、前記第2ホルダに対して前記ハウジングの内部側に配設されている筒状の第3ホルダと、を含み、前記第2ホルダの前記接触部分の前記第1ホルダ側の部分に対応する箇所と、前記第3ホルダの前記小径部分に対応する箇所とにおいて、前記ハウジングの外部側から縮径加工し、前記第2ホルダとともに、少なくとも前記第1ホルダの前記第2ホルダと接触している部分を、前記ハウジングの縮径加工した部分により挟持することによって、前記第1ホルダおよび前記第2ホルダが前記ハウジングに固定されており、前記第3ホルダは、内部を前記点火器の前記カップ状部材に圧入することによって前記点火器に固定されていることを特徴とするものであってもよい。
(5) 上記(1)~(4)のガス発生器においては、前記点火器の先端部の周囲に形成された前記第3ホルダの前記ガス発生剤側の面と、前記点火器の先端部の面とが、面一となるように、前記第3ホルダの前記ガス発生剤側の面が形成されていることが好ましい。
(6) 上記(1)~(5)のガス発生器においては、前記第2ホルダは、前記点火器を内部に嵌合して保持する嵌合部と、前記他端部側の開口端部に設けられ、前記点火器をかしめ固定するかしめ部と、を有した筒状部材であり、前記第3ホルダが、前記かしめ部を覆うように形成されていることが好ましい。
(7) 上記(1)~(6)のガス発生器においては、前記第1ホルダおよび前記第3ホルダが樹脂製であり、前記第2ホルダが金属製または合金製であることが好ましい。
本発明によれば、従来よりも製造が容易なガス発生器を提供することができる。
一部を断面で表した本発明の第1実施形態に係るガス発生器の内部構造を示す模式図(一部省略)である。 一部を断面で表した本発明の第2実施形態に係るガス発生器の内部構造を示す模式図(一部省略)である。 一部を断面で表した本発明の第3実施形態に係るガス発生器の内部構造を示す模式図(一部省略)である。 一部を断面で表した本発明の第4実施形態に係るガス発生器の内部構造を示す模式図(一部省略)である。
<第1実施形態>
以下、図1を参照して、本発明の実施の形態に係るシリンダ型のガス発生器の内部構造について説明する。
(ガス発生器100の構成)
ガス発生器100は、長尺略円柱状の外形を有しており、ハウジング10と、ハウジング10の一方の開口端付近に取付けられている第1ホルダ20、第2ホルダ25、第3ホルダ53と、ハウジング10の他方の開口端を閉塞するようにハウジング10の他端部に取付けられている閉塞部材12と、を含んでいる。なお、第1ホルダ20、第2ホルダ25、および第3ホルダ53で、点火器50を保持するホルダを構成している。
ハウジング10は、周壁10a、10b、10c、10d、10eを有し、軸方向の両端に開口を有する長尺の円筒状の部材からなる。閉塞部材12は、後述するかしめ(縮径加工方法の一例)固定によって、所定の厚みを有する有底筒状部材の周面を縮径することによって形成された環状溝部13、14を有し、内部空間12aを有した略壺形状に形成されている。このかしめ固定によって形成された環状溝部13、14は、閉塞部材12の周面に周方向に向かって延びるように形成されている。また、ハウジング10の閉塞部材12が取付けられた側の端部近傍の周壁には、ガス噴出口11が設けられている。このガス噴出口11は、ガス発生器100の内部において発生したガスを外部に噴出するための孔であり、ハウジング10の周方向及び軸方向に沿って複数個設けられている。
また、閉塞部材12は、ステンレス鋼、鉄鋼、アルミニウム合金、又はステンレス合金等の金属製のものである。そして、図1に示したように、ハウジング10の一方の開口端に閉塞部材12の一部が内挿された状態で、閉塞部材12の周面の一部に対応する部分のハウジング10の周壁10a、10bを径方向内側に縮径させて(かしめて)環状溝部13、14を形成することにより、ハウジング10に対する閉塞部材12のかしめ固定が行なわれている。
第1ホルダ20は、樹脂製の略筒状部材であって、点火器50の保持位置と反対側において、点火器50に通電するための雌型コネクタ(不図示)が嵌合可能な嵌合部21と、外周面に周方向に向かって延びるように形成された環状溝部22と、環状溝部22の第2ホルダ25側の端部に形成されたフランジ部26と、を有している。フランジ部26は、第2ホルダ25の環状部27の外径よりも小さい外径に形成されている。環状部27は、ハウジングの内壁と接触する部分(接触部分)を外周に有している。なお、第1ホルダ20の外周面に設けられたフランジ部26に対応する部分のハウジング10の周壁10eを径方向内側に縮径させて(かしめて)フランジ部26に係合させることにより、ハウジング10に対する第1ホルダ20のかしめ固定が行なわれている。また、第1ホルダ20の内部には、第2ホルダ25の第1ホルダ20側の端部が嵌挿されている。これにより、ハウジング10の周壁10eを径方向内側に縮径させた場合、第2ホルダ25の第1ホルダ20側の端部と、ハウジング10の周壁10eの内壁とで、フランジ部26を挟み込むことになり、より強固に、第1ホルダ20をハウジング10に固定することができる。すなわち、ハウジング10とホルダとの間のシール性を確保できる。ここで、一変形例として、フランジ部26の代わりに、環状溝部22の面から連続する単なる端部(径方向に突出したフランジがないもの)として、この端部を、第2ホルダ25の第1ホルダ20側の端部と、ハウジング10の周壁10eの内壁とで、挟み込む構成であってもよい。
ここで、第1ホルダ20の原料としては、硬化後において耐熱性や耐久性、耐腐食性等に優れた樹脂材料が好適に選択されて利用される。その場合、エポキシ樹脂等に代表される熱硬化性樹脂に限られず、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂(たとえばナイロン6やナイロン66等)、ポリプロピレンスルフィド樹脂、ポリプロピレンオキシド樹脂、ポリアセタール樹脂等に代表される熱可塑性樹脂を利用することも可能である。これら熱可塑性樹脂を原材料として選択する場合には、成形後において第1ホルダ20の機械的強度を確保するためにこれら樹脂材料にガラス繊維等をフィラーとして含有させることが好ましい。しかしながら、熱可塑性樹脂のみで十分な機械的強度が確保できる場合には、上述の如くのフィラーを添加する必要はない。第3ホルダ53も、第1ホルダ20と同様の原料で形成可能である。
なお、上述した通り、第1ホルダ20の嵌合部21には、雌型コネクタが形成される。この雌型コネクタは、ガス発生器100とは別途設けられる衝突検知手段からの信号を伝達するハーネスの雄型コネクタが接続される部位である。雌型コネクタには、リテーナ(不図示)が取付けられる。このリテーナは、ガス発生器100の搬送時等において静電放電等によってシリンダ型のガス発生器100が誤動作することを防止するために取付けられるものであり、エアバッグ装置への組付け段階においてハーネスの雄型コネクタが雌型コネクタに挿し込まれることによってその端子ピン52への接触が解除されるものである。
第2ホルダ25は、ハウジング10の内壁と接触する部分が第1ホルダ20のフランジ部26の外径より大きいものであって、ステンレス鋼、鉄鋼などの金属、アルミニウム合金、又はステンレス合金等からなる略筒状部材である。また、第2ホルダ25は、内部に点火器50の一部(主に本体部分)が挿入され、点火器50が嵌合するテーパー形状の嵌合部23を有しており、外部の一部が第1ホルダ20の内部に嵌挿されている。なお、点火器50は、開口端部に設けられたかしめ部24によって第2ホルダ25にかしめ固定されている。また、第1ホルダ20と第3ホルダ53とで第2ホルダ25を挟み込んだ状態で、後述の周壁10dと上述の周壁10eとを形成することで、第2ホルダ25をハウジング10に固定している。
第3ホルダ53は、樹脂製の略筒状部材であって、外周面に周方向に向かって延びるように形成されたかしめ固定のための環状溝部54(小径部分)と、スクイブカップ51の先端部の面と面一または略面一の面55と、を有している。この環状溝部54に対応する位置においてハウジング10の外周から内部側に縮径加工(かしめ加工など)を行い、周壁10dを形成することによって、第3ホルダ53はハウジング10に固定されている。また、第3ホルダ53は、内部に点火器50の一部(主にスクイブカップ51)およびかしめ部24が挿入されている。また、第3ホルダ53は、作動時に点火器50において発生する火炎の方向をガス発生剤31側に向ける指向性部材でもある。ここで、一変形例として、環状溝部54は、必ずしも溝形状である必要はなく、縮径加工による固定に利用できる程度に、第3ホルダ53の第2ホルダ25側と反対側(ガス発生剤31側)の端部(面55付近部分)の径よりも小さい径の部分が、少なくとも含まれるように形成されていればよい。
図1に示すように、ハウジング10の軸方向の一端部(すなわち、ホルダ(第1ホルダ20、第2ホルダ25、第3ホルダ53)寄りの部分)には、ガス発生剤31の点火手段としての点火器50が配置されている。なお、点火器50及び点火器50を固定するホルダ(第1ホルダ20、第2ホルダ25、第3ホルダ53)は、後述する粒状のガス発生剤31を燃焼させるための火炎を発生させる点火手段としての機能を有している。
図1に示すように、点火器50は、第2ホルダ25の嵌合部23に内挿された状態で、後述する第3ホルダ53とともに保持されている。点火器50は、より具体的には、一対の端子ピン52を挿通かつ保持する基枠と、基枠上に取付けられたスクイブカップ51(カップ状部材)とを備えており、スクイブカップ51内に挿入された端子ピン52の先端を連結するように抵抗体(ブリッジワイヤ)が取付けられ、この抵抗体を取り囲むように又はこの抵抗体に接するようにスクイブカップ51内に点火薬が充填されている。抵抗体としては一般にニクロム線等が利用され、点火薬としては一般にZPP(ジルコニウム・過塩素酸カリウム)、ZWPP(ジルコニウム・タングステン・過塩素酸カリウム)、鉛トリシネート等が利用される。なお、スクイブカップ51内には、点火薬だけでなくさらに伝火薬を充填してもよいが、点火薬と同時に配置され得る伝火薬としては、ホウ素/硝酸カリウム等に代表される金属/酸化剤からなる組成物、水素化チタン/過塩素酸カリウムからなる組成物、又は、ホウ素/5-アミノテトラゾール/硝酸カリウム/三酸化モリブデンからなる組成物等が用いられる。
衝突を検知した際には、端子ピン52を介して抵抗体に所定量の電流が流れる。抵抗体に所定量の電流が流れることにより、抵抗体においてジュール熱が発生し、この熱を受けて点火薬が燃焼を開始する。燃焼により生じた高温の火炎は、点火薬を収納しているスクイブカップ51を破裂させる。抵抗体に電流が流れてから点火器50が作動するまでの時間は、抵抗体にニクロム線を利用した場合には2ミリ秒以下である。
また、スクイブカップ51は、一般に金属製又は樹脂製である。なお、スクイブカップ51の周壁部のうち先端部付近以外が、点火器50とともに、かしめ部24によって第2ホルダ25にかしめ固定されている。
ハウジング10内において、点火器50とフィルタ41との間の空間には、ガス発生剤31と、AI剤32と、巻きバネ35と、バイパス防止部材36と、が配設されている。
ガス発生剤31は、点火器50によって点火されることによって生じた火炎によって着火され、燃焼することによってガスを発生させる一体成型物である。また、ガス発生剤31は、一般に燃料と酸化剤と添加剤とを含む成型体として形成される。燃料としては、たとえばトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体、ヒドラジン誘導体等又はこれらの組み合わせが利用される。具体的には、たとえばニトログアニジン、硝酸グアニジン、シアノグアニジン、5-アミノテトラゾール等が好適に利用される。また、酸化剤としては、たとえば、塩基性硝酸銅等の塩基性金属硝酸塩や塩基性炭酸銅等の塩基性金属炭酸塩、過塩素酸アンモニウム又は過塩素酸カリウム等の過塩素酸塩、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、アンモニアから選ばれたカチオンを含む硝酸塩等が利用される。硝酸塩としては、たとえば硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等が好適に利用される。また、添加剤としては、バインダ、スラグ形成剤、又は燃焼調整剤等が挙げられる。バインダとしては、たとえばヒドロキシプロピレンメチルセルロース等のセルロース誘導体、カルボキシメチルセルロースの金属塩、ステアリン酸塩等の有機バインダ、合成ヒドロキシタルサイト、酸性白土等の無機バインダが好適に利用可能である。スラグ形成剤としては窒化珪素、シリカ、酸性白土等が好適に利用可能である。また、燃焼調整剤としては、金属酸化物、フェロシリコン、活性炭、グラファイト等が好適に利用可能である。
バイパス防止部材36は、中央部に脆弱部を有した底面部36aと、外周壁部36b、とを有し、ハウジング10に溶接部でもある周壁10cを介して溶接固定されている。このバイパス防止部材36は、ハウジング10をフィルタ41とガス発生剤31の燃焼室とに仕切る部材でもあり、作動時には、発生したガスの圧力によって、底面部36aの脆弱部が破断するようになっている。また、バイパス防止部材36は、底面部36aがフィルタ41の端部に当接されているとともに、外周壁部36bがハウジング10の内壁に当接するように配設されている。これにより、発生したガスがハウジング10の内壁とフィルタ41の外周部との間からバイパスして、ガス噴出口11に漏れ出ないようにすることができる。すなわち、バイパス防止部材36は、作動時に発生したガスを、破裂した中央部を介してフィルタ41側へ流入させることができる。
巻きバネ35は、点火器50の先端側(火炎噴射側)に一端が当接するように配設されている。また、巻きバネ35は、一端側から他端側にかけて拡径する螺旋状に形成されており、他端側においてガス発生剤31をバイパス防止部材36側に押し付けている。
AI剤32は、バイパス防止部材36の底面部36aにおける点火器50側の略中央部に設けられており、点火器50の作動によらずに自動発火するオートイグニッション(AI)機能を有しているものである。より詳細に説明すると、AI剤32は、ガス発生剤31よりも低い温度で自動発火するので、ガス発生器100が組み込まれたエアバッグ装置などが装備された車両等において万が一火災等が発生した場合、外部から加熱されることによるガス発生器100の異常動作の誘発を防ぐことができるものである。
フィルタ41は、中心に略円柱状の中空部41aを有した円筒状の部材からなるものである。なお、上述の円筒状の部材からなるフィルタ41を利用することで、作動時において流動する作動ガスの流動抵抗が低く抑えられ、効率的なガスの流動が可能である。フィルタ41は、たとえばステンレス鋼或いは鉄鋼等の金属からなる線材、又は、網材を巻き回したもの或いはプレス加工することによって押し固めたもの等が利用される。具体的には、メリヤス編みの金網、平織りの金網、又はクリンプ織りの金属線材の集合体等が利用される。フィルタ41は、ハウジング10内にて発生したガスがこのフィルタ41中を通過する際に、ガスが有する高温の熱を奪い取ることによってガスを冷却する冷却手段として機能するとともに、ガス中に含まれるスラグ等を除去する除去手段としても機能する。ここで、フィルタ41の一変形例として、金属からなる略円筒状又はすり鉢状の部品を組み合わせて形成した迷路状流路を有したフィルタを使用してもよい。これにより、作動ガスの進路を様々な方向に変更させることができるので、ガスの冷却及びスラグの除去を行うことが可能である。
また、上述した本発明の実施の形態においては、フィルタとして、いわゆるメリヤス編みの金網で製作されたものを利用した場合を例示したが、これに代えてパンチングメタルを巻き回すことで製作されたものを利用することや、エキスパンドメタルを巻き回すことで製作されものを利用することも可能である。ここで、パンチングメタルとは、板状金属部材に開口部のみを設けた(すなわち開口部の周縁に突起部を設けない)金属板のことであり、エキスパンドメタルとは、板状金属部材にたとえば千鳥状に切れ目を入れるとともにこれを押し広げることにより、当該板状金属部材に開口部を設けて網目状にした金属板のことである。このようなパンチングメタルやエキスパンドメタルを上述したメリヤス編みの金網に代えて使用した場合にも、上述した本発明の実施の形態において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
また、上述したパンチングメタルやエキスパンドメタルにおいては、単一の金属製の板状部材を巻き回すことで積層体からなるフィルタが構成されているが、フィルタの構成は、当該構成に限定されるものではない。すなわち、それぞれの層が別々の金属製の板状部材にて構成されてこれを組み合わせることで積層体からなるフィルタが構成されていてもよいし、複数の層の一部が単一の金属製の板状部材巻き回すことで形成されるとともに、残る層が別の単一の金属製の板状部材巻き回すことで形成され、これらが組み合わされることで積層体からなるフィルタが構成されていてもよい。
次に、以上において説明したガス発生器100の作動時における動作について説明する。本実施の形態におけるガス発生器100が組み込まれたエアバッグ装置が搭載された車両が衝突した場合には、車両に別途設けられた衝突検知手段によって衝突が検知され、これに基づいて点火器50が作動する。点火器50が作動すると、点火薬の燃焼によって点火器50内の圧力が上昇し、これによって点火器50のスクイブカップ51先端が破裂し、火炎が点火器50のスクイブカップ51先端からハウジング10内部のガス発生剤31側へと流出する。
このようにして流れ込んだ火炎により、ハウジング10内におけるガス発生剤31を着火して燃焼させ、多量のガスを発生させる。このガス発生剤31の燃焼により、ハウジング10内の圧力が上昇し、発生したガスは、バイパス防止部材36の底面部36aの脆弱部を破裂させ、中空部41aおよび内部空間12aに流入する。その後、発生したガスは、フィルタ41を経由してガス噴出口11からガス発生器100の外部へと噴出されることになるが、フィルタ41を経由するので、発生したガスは所定の温度にまで冷却される。そして、ガス噴出口11から噴出されたガスは、エアバッグの内部に導かれてエアバッグを膨張・展開させる。
(ガス発生器100の主な特徴)
本実施の形態によれば、ホルダを3つの部材(第1ホルダ20、第2ホルダ25、第3ホルダ53)に分けていることで、複雑な形状を一度に形成せずともよいので、従来よりも製造が容易なガス発生器100を提供できる。
また、本実施の形態によれば、点火器50周辺において空容積がないので、点火器50の作動直後の点火器50近傍の圧力を、当該空容積があった場合に比べて上昇させることができる。これにより、当該空容積があった場合に比べて、作動開始時から、発生したガスがガス噴出口から噴出するまでの時間(TTFG)を短時間化できるだけでなく、ガス発生剤31の燃焼性を向上させることができる。すなわち、本実施の形態によれば、TTFGの短時間化およびガス発生剤31の燃焼性の向上により、時間経過とともに上昇するハウジング10内の圧力の初期における立ち上がりを、従来よりも鋭くすることができる(P-t性能の向上)。
また、本実施の形態によれば、第3ホルダ53によって、点火器50の火炎の方向の指向性を持たせるとともに、ハウジング10の縮径加工によって変形した周壁10dを、作動時に発生したガスの圧力から確実に保護することができる。特に、第3ホルダ53がスクイブカップ51の先端部の面と面一または略面一の面55を有しているので、第3ホルダ53によって、点火器50の火炎の方向の指向性をさらに精度の良いものにできるとともに、周壁10dを作動時に発生したガスの圧力からより精度良く保護することができる。
また、本実施の形態によれば、第2ホルダ25の第1ホルダ20側の端部と、ハウジング10の周壁10eの内壁とで、第1ホルダ20の第2ホルダ25側の端部を挟み込むことになり、より強固に、第1ホルダ20をハウジング10に固定することができる。すなわち、ホルダを3つの部材(第1ホルダ20、第2ホルダ25、第3ホルダ53)に分けていても、ハウジング10とホルダ(第1ホルダ20、第2ホルダ25、および第3ホルダ53)との間のシール性を確保できる。
また、本実施の形態によれば、第3ホルダ53を第2ホルダ25のかしめ部24の保護部材として利用できる。
また、本実施の形態によれば、第1ホルダ20および第3ホルダ53が樹脂製であり、第2ホルダ25が金属製または合金製であるので、従来よりもホルダの成型がしやすくなるとともに、ホルダ全体が金属製または合金製である場合に比べて、軽量化することができる。すなわち、本実施の形態によれば、従来のガス発生器よりも製造が容易で軽量化でき、さらにコストを確実に抑制できるガス発生器100を提供できる。
また、本実施の形態においては、閉塞部材12とハウジング10とをともにかしめるので、かしめ位置は、閉塞部材12をハウジング10に固定することができる位置であれば、特に問わない。したがって、従来ほど、かしめ位置の管理(正確な位置決めなど)をする必要がないので、製造工程の簡素化が可能となる。
また、本実施の形態においては、閉塞部材12に内部空間12aが設けられているので、従来の閉塞部材を用いるよりも空間容積を増加させることができ、ガス発生時の内圧の低減化が可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について、図2を用いて説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と下2桁まで同じ符号の部位は、第1実施形態の部位と同様であるので、説明を省略することがある。また、本実施形態において、特に説明しない部位についても、第1実施形態と同様であるので、説明及び図示を省略することがある。
本実施形態に係るガス発生器200は、第1実施形態の第1ホルダ20に比べて、最大外径が小さくなるように、第1ホルダ120が筒状に形成されている点、第1ホルダ120の外形状に倣って、周壁110eが形成されている点、で、主に第1実施形態と異なっている。
第1ホルダ120は、外径がほぼ一定の略筒状部材であり、第2ホルダ125側の端部に形成されたフランジ部126を有している。なお、第1ホルダ120の外周面に設けられたフランジ部126に対応する部分のハウジング110の周壁110eを径方向内側に縮径させて(かしめて)フランジ部126に係合させることにより、ハウジング110に対する第1ホルダ120のかしめ固定が行なわれている。また、第1ホルダ120の内部には、第2ホルダ125の第1ホルダ120側の端部が嵌挿されている。これにより、ハウジング110の周壁110eを径方向内側に縮径させた場合、第2ホルダ125の第1ホルダ120側の端部と、ハウジング110の周壁110eの内壁とで、フランジ部126を挟み込むことになり、より強固に、第1ホルダ120をハウジング110に固定することができる。すなわち、ハウジング110とホルダとの間のシール性を確保できる。ここで、一変形例として、フランジ部126の代わりに、単なる端部(径方向に突出したフランジがないもの)として、この端部を、第2ホルダ125の第1ホルダ120側の端部と、ハウジング110の周壁110eの内壁とで、挟み込む構成であってもよい。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、第1ホルダ120は第1実施形態の第1ホルダ20より小さいサイズにできるので、ガス発生器200をガス発生器100よりも軽量化できる。また、第1実施形態に比べて、周壁110eでの縮径加工の位置の精度の高さは必要ない。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について、図3を用いて説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と下2桁まで同じ符号の部位は、第1実施形態の部位と同様であるので、説明を省略することがある。また、本実施形態において、特に説明しない部位についても、第1実施形態と同様であるので、説明及び図示を省略することがある。
本実施形態に係るガス発生器300は、巻きバネ235がバイパス防止部材236の内部に設けられている点、第3ホルダ253の閉塞部材212側に鍔部256が設けられている点、で、主に第1実施形態と異なっている。
巻きバネ235は、バイパス防止部材236の底部に一端が当接するように配設されている。また、巻きバネ235は、筒状に形成されており、他端側においてガス発生剤231を点火器250側に押し付けている。
鍔部256は、第3ホルダ253の閉塞部材212側の縁部から延設された部位であって、少なくとも鍔部256の先端部が、ガス発生剤231が燃焼した際に発生するガスの圧力によって、ハウジング210の内壁に張り付く(接触する)ように変形するように形成されている。これにより、縮径加工されたハウジング210の周壁210dを当該ガスの圧力から保護することができる。したがって、鍔部256を有した第3ホルダ253によって、縮径加工されたハウジング210の周壁210dが、発生したガスの熱に直接曝されることを防止できるので、周壁210dの強度を保持することができる。なお、鍔部256の先端部は、少なくとも作動時においてハウジング210の内壁に接触すればよく、初期状態においては、ハウジング210の内壁に接触していなくてもよいし、接触していてもよい。
また、鍔部256がないと仮定した場合において、点火器250によって発生した火炎が届きにくいスペース(第1実施形態における第3ホルダ53の縁部付近とハウジング10内壁との間の角部付近)が存在する。これに対し、鍔部256があれば、当該スペースがなくなるので、ガス発生器自体の性能を改善できる。特に、鍔部256を当該火炎が届きやすい形状(たとえば、すり鉢状)とすることで、よりガス発生器自体の性能を改善できる。
また、鍔部256は第3ホルダ253に一体成形されているものであるため、部品点数を増加させることなく、鍔部256による上記効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について、図4を用いて説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と下2桁まで同じ符号の部位は、第1実施形態の部位と同様であるので、説明を省略することがある。また、本実施形態において、特に説明しない部位についても、第1実施形態と同様であるので、説明及び図示を省略することがある。
本実施形態に係るガス発生器400は、巻きバネ335がバイパス防止部材336の内部に設けられている点、第3ホルダ353の閉塞部材312側に鍔部356が設けられている点、第3ホルダ353がハウジング310に固定されていない点、第3ホルダ353が点火器350に固定されている点、第1ホルダ320と第2ホルダ325とのみがハウジング310の周壁310dと周壁310eとに挟持されている点で、主に第1実施形態と異なっている。
巻きバネ335は、バイパス防止部材336の底部に一端が当接するように配設されている。また、巻きバネ335は、筒状に形成されており、他端側においてガス発生剤331を点火器350側に押し付けている。
第3ホルダ353は、閉塞部材312側の縁部から延設された鍔部356と、中央部に設けられた穴部357(第3ホルダ353の内部)と、を有している。鍔部356は、第3実施形態における鍔部256と同様の効果を奏することができる。なお、鍔部356の先端部は、第3実施形態における鍔部256と同様、少なくとも作動時においてハウジング310の内壁に接触すればよく、初期状態においては、ハウジング310の内壁に接触していなくてもよいし、接触していてもよい。
また、穴部357は、点火器350のスクイブカップ(カップ状部材)351の先端部に圧入されている。したがって、第3ホルダ353は、点火器350に圧入固定されている。これにより、穴部357とスクイブカップ351との間から、ガス発生剤331の燃焼により発生するガスが侵入することを防止し、縮径加工されたハウジング310の周壁310dを保護することができる。すなわち、周壁310dが、発生したガスの熱により曝されることを防止できるので、周壁310dの強度をより保持することができる。
また、本実施形態によれば、第1~第3実施形態の第3ホルダ53、153、253の環状溝部54、154、254のような部位を形成する必要がないので、第1~第3実施形態に比べて、煩雑な形成が必要なくなるとともにコスト削減が可能である。
また、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限定されるものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記各実施形態においては、第2ホルダの第1ホルダ側の端部と、ハウジングの縮径加工した周壁の内壁とで、第1ホルダのフランジ部(端部)を挟み込むものであったが、これに限られない。すなわち、たとえば、第1ホルダのフランジ部(端部)を挟み込まずに、第1ホルダの外周の少なくとも一部と、第2ホルダの第1ホルダ側の端部または/およびハウジングの内壁とを、接着剤で接着することとしてもよい。他の例としては、ハウジングの内部に、第1ホルダを圧入することとしてもよい。
また、上記各実施形態において、ハウジングの縮径方法については、かしめ加工を例に説明したが、ハウジングを縮径できる加工方法ならどのようなものであってもよい。
また、上記各実施形態における第2ホルダの外径は、第1ホルダの他端部側の外径より大きいものを示したが、これに限られない。たとえば、第2ホルダの外径は、第1ホルダの他端部側の外径と同じ外径であってもよい。
10、110、210、310 ハウジング
10a、10b、10c、10d、10e、110a、110b、110c、110d、110e、210a、210b、210c、210d、210e、210a、210b、210c、210d、210e 周壁
11、111、211、311 ガス噴出口
12、112、212、312 閉塞部材
12a、112a、212a、312a 内部空間
13、14、22、54、113、114、154、213、214、222、254、313、314、322 環状溝部
20、120、220、320 第1ホルダ
21、23、121、123、221、223、321、323 嵌合部
24、124、224、324 かしめ部
25、125、225、325 第2ホルダ
26、126、226、326 フランジ部
27、127、227、327 環状部
31、131、231、331 ガス発生剤
32、132 AI剤
35、135、235、335 巻きバネ
36、136、236、336 バイパス防止部材
36a、136a、236a、336a 底面部
36b、136b、236b、336b 外周壁部
41、141、241、341 フィルタ
41a、141a、241a、341a 中空部
50、150、250、350 点火器
51、151、251、351 スクイブカップ
52、152、252、352 端子ピン
53、153、253、353 第3ホルダ
55、155、255、355 面
100、200、300、400 ガス発生器

Claims (7)

  1. 燃焼することによってガスを発生させるガス発生剤が装填され、前記ガスが通過するフィルタを内部に含み、前記フィルタに対応する位置に前記ガスを噴出するガス噴出口が形成されている長尺円筒状のハウジングと、
    前記ガス発生剤を着火燃焼させることが可能な点火器と、
    前記点火器の一部が保持され、前記ハウジングの軸方向の一端部に固定されている筒状のホルダと、
    前記ハウジングの軸方向の他端部に固定されている閉塞部材と、
    を備え、
    前記ホルダは、
    前記ハウジングの一端部側に配設され、前記一端部側において前記点火器に通電させるための外部コネクタを嵌合可能な筒状の第1ホルダと、
    前記第1ホルダに接触した状態で、前記第1ホルダの前記ハウジングの内部側に配設され、少なくとも前記ハウジングの内壁と接触する部分(以下、接触部分)の外径が、前記第1ホルダの前記他端部側の外径より大きいまたは前記第1ホルダの前記他端部側の外径と同じ径の筒状の第2ホルダと、
    少なくとも前記第2ホルダ側と反対側の端部の径よりも小さい径の部分(以下、小径部分)を外側面に有し、前記第2ホルダに接触した状態で、前記第2ホルダに対して前記ハウジングの内部側に配設されている筒状の第3ホルダと、
    を含み、
    前記第2ホルダの前記接触部分の前記第1ホルダ側の部分に対応する箇所と、前記第3ホルダの前記小径部分に対応する箇所とにおいて、前記ハウジングの外部側から縮径加工し、前記第2ホルダとともに、少なくとも前記第1ホルダの前記第2ホルダと接触している部分および前記第3ホルダの前記第2ホルダと接触している部分を、前記ハウジングの縮径加工した部分により挟持することによって、前記ホルダが前記ハウジングに固定されていることを特徴とするガス発生器。
  2. 前記第2ホルダの一端部側の少なくとも一部が前記第1ホルダの内部に嵌挿されており、
    前記第1ホルダの他端部は、前記第1ホルダの環状溝部に対応する箇所において縮径加工された部分の前記ハウジングの内壁と、前記ホルダの一端部側の少なくとも一部との間に挟み込まれた状態で、前記ハウジングに固定されていることを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
  3. 前記第3ホルダの前記閉塞部材側に鍔部が設けられており、
    少なくとも作動時において前記鍔部の先端部が前記ハウジングの内壁に接触していることを特徴とする請求項1または2に記載のガス発生器。
  4. 燃焼することによってガスを発生させるガス発生剤が装填され、前記ガスが通過するフィルタを内部に含み、前記フィルタに対応する位置に前記ガスを噴出するガス噴出口が形成されている長尺円筒状のハウジングと、
    前記ガス発生剤を着火燃焼させることが可能であって、前記ガス発生剤側に筒状のカップ状部材を有した点火器と、
    前記点火器の一部が保持され、前記ハウジングの軸方向の一端部に固定されている筒状のホルダと、
    前記ハウジングの軸方向の他端部に固定されている閉塞部材と、
    を備え、
    前記ホルダは、
    前記ハウジングの一端部側に配設され、前記一端部側において前記点火器に通電させるための外部コネクタを嵌合可能な筒状の第1ホルダと、
    前記第1ホルダに接触した状態で、前記第1ホルダの前記ハウジングの内部側に配設され、少なくとも前記ハウジングの内壁と接触する部分(以下、接触部分)の外径が、前記第1ホルダの前記他端部側の外径より大きいまたは前記第1ホルダの前記他端部側の外径と同じ径の筒状の第2ホルダと、
    少なくとも前記第2ホルダ側と反対側の端部の径よりも小さい径の部分(以下、小径部分)を外側面に有しているとともに、前記閉塞部材側に鍔部が設けられており、前記第2ホルダに接触した状態、かつ、少なくとも作動時において前記鍔部の先端部が前記ハウジングの内壁に接触するように、前記第2ホルダに対して前記ハウジングの内部側に配設されている筒状の第3ホルダと、
    を含み、
    前記第2ホルダの前記接触部分の前記第1ホルダ側の部分に対応する箇所と、前記第3ホルダの前記小径部分に対応する箇所とにおいて、前記ハウジングの外部側から縮径加工し、前記第2ホルダとともに、少なくとも前記第1ホルダの前記第2ホルダと接触している部分を、前記ハウジングの縮径加工した部分により挟持することによって、前記第1ホルダおよび前記第2ホルダが前記ハウジングに固定されており、
    前記第3ホルダは、内部を前記点火器の前記カップ状部材に圧入することによって前記点火器に固定されていることを特徴とするガス発生器。
  5. 前記点火器の先端部の周囲に形成された前記第3ホルダの前記ガス発生剤側の面と、前記点火器の先端部の面とが、面一となるように、前記第3ホルダの前記ガス発生剤側の面が形成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のガス発生器。
  6. 前記第2ホルダは、前記点火器を内部に嵌合して保持する嵌合部と、前記他端部側の開口端部に設けられ、前記点火器をかしめ固定するかしめ部と、を有した筒状部材であり、
    前記第3ホルダが、前記かしめ部を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のガス発生器。
  7. 前記第1ホルダおよび前記第3ホルダが樹脂製であり、
    前記第2ホルダが金属製または合金製であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のガス発生器。
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