JP2002200420A - ガス発生器 - Google Patents

ガス発生器

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JP2002200420A
JP2002200420A JP2001004488A JP2001004488A JP2002200420A JP 2002200420 A JP2002200420 A JP 2002200420A JP 2001004488 A JP2001004488 A JP 2001004488A JP 2001004488 A JP2001004488 A JP 2001004488A JP 2002200420 A JP2002200420 A JP 2002200420A
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cup
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holder
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Application number
JP2001004488A
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Hiromichi Kubo
大理 久保
Junya Amano
順也 尼野
Junya Maruyama
淳也 圓山
Shigeru Maeda
繁 前田
Kenjiro Ikeda
健治郎 池田
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ス発生器中のガス発生剤の吸湿を少なくし、
加えて、点火具の点火時間を短くすること。これによ
り、外気水分の影響を受けにくく、作動時間の遅れが無
い、シートベルトプリテンショナー等に用いて十分な性
能を発揮できるガス発生器を提供すること。 【解決手段】 本発明は、燃焼によりガスを発生させる
ガス発生剤14を充填する第1カップ10と、前記第1カッ
プ10の内側に配設されて着火薬を収納する第2カップE
と、前記第1カップ10を保持するとともに、前記第2カ
ップE の塞栓B 又は前記第2カップを保持するホルダ9
とを備えるガス発生器に関する。そして、本発明のガス
発生器では、前記ガス発生剤14を前記第1カップ10の中
に閉じ込め、前記第2カップE から遮断するセパレータ
ー15が配設されている。更に、前記セパレーター15は、
前記第2カップE を覆う形で配置され、加えて、ガス発
生器18の外部からの水分などの浸入経路にOリング1
6などのシール部材が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のシートベ
ルトプリテンショナーを作動させることを主要な用途と
する小型のガス発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突時に生じる衝撃から乗員を
保護するための安全装置の1つとして、シートベルトプ
リテンショナーが知られている。このプリテンショナー
は、ガス発生器が発生する多量の高温、高圧ガスにてシ
リンダを作動させるものである。このガス発生器は、エ
アバッグではなくシリンダを作動させるため、発生ガス
量が比較的少ないとともに、フィルター又はクーラント
を介在させることなく、高温且つ高圧のガスをシリンダ
に向けて直接噴射する構造になっている。通常、このよ
うなガス発生器は、通電により発火される着火薬を収納
する点火具と、ガス発生剤を収納する第1カップと、前
記点火具及び第1カップを固定するホルダ等より成り、
比較的簡素な構成となっている。
【0003】従来のシートベルトプリテンショナー用ガ
ス発生器の一例を図9に示す。図9のガス発生器108
は、着火により多量のガスを発生するガス発生剤106
と、通電により発火される着火薬を収納する点火具10
4と、ガス発生剤を収納する第1カップ102と、点火
具104及び第1カップ102をそれぞれ中心に固定し
てガス発生剤106及び点火具104を第1カップ10
2との内側に封じるホルダ101と、点火具104とホ
ルダ101との隙間に配置されて点火具104とホルダ
101との隙間より水分が浸入するのを防止するOリン
グ105と、点火具104より立設された2本のピンA
をショートさせておくためのショーティングクリップ1
07とで構成される。また、第1カップ102とホルダ
101との隙間には、水分が浸入するのを防止するため
に図示しないシール材が塗布されている。
【0004】また、点火具104は、一般的に図8にお
いて示すように、着火薬Dを収納する第2カップEと、
第2カップE内に挿入され嵌め込まれて着火薬Dを封じ
る塞栓Bと、塞栓B内を貫通する2本の金属棒材からな
るピンAを備えている。各ピンAは第2カップE内に突
出し、その先端は電橋線Fによって電気的に接続されて
いる。電橋線Fは着火薬Dに接する点火玉Cで覆われて
いる。
【0005】一般にガス発生器内に収納されるガス発生
剤は、吸湿によって燃焼形態が当初設計したものから変
化する恐れがある。そこで、このような従来のシートベ
ルトプリテンショナーには、ガス発生剤106として主
に無煙火薬が用いられてきた。この無煙火薬は吸湿性が
高くなく、ガス発生器にさほど厳密な防湿性が要求され
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、燃焼形態を
適宜設計するために種々のガス発生剤を用いることが必
要となってきた。そのため、吸湿性の高いガス発生剤を
用いる場合には、防湿性の高いガス発生器が求められ
る。従来のガス発生器において、第1カップ102とホ
ルダ101との隙間及び点火具102とホルダ101と
の隙間の2種の経路を通じてガス発生器外部からガス発
生器内へ水分等が浸入する可能性があった。この2種の
経路とも防湿性を保つために精密な設計・製造が必要で
あり、実際に従来のガス発生器では2種の経路ともOリ
ング105などのシール部材を用いて、ガス発生剤10
6の吸湿の防止が行われてきた。
【0007】また、従来のガス発生器において、点火具
は第1カップ内にむき出しの状態で保持されている。点
火具のコストや組立性の問題から、点火具の第2カップ
は材質強度の弱い樹脂などの材料で構成されている場合
がある。通常、着火薬等の火薬類は、圧力の高い条件で
燃焼するほうが、燃焼速度が速いという性質を持ってい
る。従って、点火具の第2カップが材質強度の弱い樹脂
などの材料で構成されていると、点火具内部の着火薬が
発火しても、着火薬燃焼時の圧力が高まる前に第2カッ
プが破断してしまうので、燃焼速度が遅くなる。そのた
め、点火具の点火にかかる時間は通常2ms程度、場合
によっては、これ以上の時間がかかる場合もある。ガス
発生器の作動時間は、一般に2ms以内に作動すること
が必要であり、これ以上遅れた場合には、十分な性能を
発揮できないおそれがある。
【0008】本発明の目的は、ガス発生器中のガス発生
剤の吸湿を少なくし、加えて、点火具の点火時間を短く
することである。これにより、外気水分の影響を受けに
くく、作動時間の遅れが無い、シートベルトプリテンシ
ョナー等に用いて十分な性能を発揮できるガス発生器を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、燃焼によりガスを発生させるガス発生剤を
充填する第1カップと、前記第1カップの内側に配設さ
れ、着火薬を収納する第2カップと、前記第1カップを
保持するとともに、前記第2カップを保持する塞栓又は
前記第2カップを保持するホルダとを備えるガス発生器
に関する。そして、請求項1に記載の本発明は、前記ガ
ス発生剤を前記第1カップの中に閉じ込め、前記第2カ
ップと遮断するセパレーターが配設されていることを特
徴とする。ここで、セパレーターによって、ガス発生剤
を第2カップから遮断する目的は、第2カップの塞栓な
どを通じて、ガス発生器外部から第1カップ内に湿気等
の水分が浸入するのを防ぐためである。
【0010】したがって、実質的に防湿性が保てる程度
に遮断できればよく必ずしも密閉しなくともよい。逆に
セパレーターによって密閉してもセパレーター自体透湿
性を有していれば、防湿性を保てなくなるおそれがあ
り、セパレーターの材質としては透湿性の低いものが好
ましい。また、セパレーターは単一の部材で形成されて
いる必要はなく、いくつかの部材を組合わせてセパレー
ターとしてもよいが、部品点数削減の観点から単一の部
材で構成されるのが好ましい。また、セパレーターに、
内外に貫通する孔を設けられていないものが好ましい。
【0011】請求項2に記載の本発明のガス発生器は、
前記請求項1に記載の特徴に加えて、前記セパレーター
が前記第2カップを覆う形で配置されていることを特徴
とする。前記のようなセパレーターは、点火具の第2カ
ップ内の着火薬が発火した場合に、着火薬燃焼時の圧力
が高まる前に点火具の第2カップが破断するのを防止す
る。従って、着火薬は高圧力下で燃焼する。その結果、
燃焼速度が従来に比べ速くなり、ガス発生器の着火遅れ
が少なくなる。
【0012】着火薬燃焼時の圧力が高まる前に点火具の
第2カップが破断するのを防止する意味において、セパ
レーターに用いられる材質は、前記したように透湿性の
低い性質に加えて、強度が高い性質を有するものが好ま
しい。よって、使用しうるセパレーターとしては、例え
ば、鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属、もしく
は、PBT、フッ素樹脂等によって構成されるものが挙
げられる。また、着火薬燃焼時の圧力が高まる前に点火
具の第2カップが破断するのを防止することができれ
ば、セパレーターは第2カップ全域を覆う必要はない
が、略全域を覆うのが好ましい。また、セパレーターと
第2カップとの隙間は、好ましくは1mm以下、より好
ましくは0.2mm以下とするのがよい。
【0013】また、セパレーターは上記したように、水
分の浸入防止と着火遅れ時間の短縮の2つの効果を併せ
持ち、別々の目的で部品を増設する場合に比較して、少
ない部品点数で所望の性能を得ることができる。
【0014】更に、請求項3に記載の本発明のガス発生
器は、前記請求項1又は2に記載の特徴に加えて、前記
セパレーターの外周面の少なくとも一部が、前記第1カ
ップの内周面に接するように設けられていることを特徴
とする。この構造によって、ガス発生器外部から第1カ
ップ内に連通する経路が、セパレーターと第1カップと
の接触面に存在する隙間からの経路の1つとなる。
【0015】請求項4に記載の本発明のガス発生器は、
前記請求項1又は2に記載の特徴に加えて、前記第1カ
ップの内周面に凸部または段部を有しており、前記セパ
レーターが前記第1カップの内周面に設けられた凸部ま
たは段部で止められて保持されていることを特徴とす
る。また、請求項5に記載の本発明のガス発生器は、前
記請求項1又は2に記載の特徴に加えて、前記セパレー
ターが前記ホルダに対してかしめにより保持されている
ことを特徴とする。
【0016】セパレーターをホルダにかしめること、ま
たは、セパレーターを第1カップの内周面に設けられた
凸部または段部で止めて保持することによって、製造
時、容易に第1カップ内のセパレーターの位置を決める
ことができる。ガス発生器が作動した場合でも、セパレ
ーターがホルダにかしめられるか、または、第1カップ
の内周面に設けられた凸部または段部に止められている
ため、セパレーターがガス発生器外部へ飛散するのを防
止する。また、点火具内の着火薬が発火した場合に、セ
パレーターの位置ずれを防止する。
【0017】請求項6に記載の本発明のガス発生器は、
前記請求項1又は2に記載の特徴に加えて、セパレータ
と第1カップとの間をシールするシール部材が配置され
ていることを特徴とする。具体的には、セパレーターと
第1カップとの接触面にシール部材を嵌入するための環
状の溝を形成する。その溝にOリングなどのシール部材
を、セパレーターと第1カップとの間で弾力性を有して
設ける。更に、請求項8に記載の本発明のガス発生器
は、前記請求項1又は2に記載の特徴に加えて、前記セ
パレーターと前記ホルダとの間をシールするシール部材
が配置されていることを特徴とする。例えば、セパレー
タとホルダとの間に係合部を設け、この係合部に両者に
接するようにシートパッキンなどのシール部材またはシ
ール剤を配置する。
【0018】前記シ ル部材、又は、シール剤をによ
り、ガス発生器外部から第1カップ内に連通する経路よ
り浸入する湿気等の水分または空気を、更に、効率よく
防止することができる。加えて、第2カップや第2カッ
プの塞栓等から構成される点火具自体も透湿性が低いガ
ス発生器にセパレーターを配置すると、ガス発生剤に対
する水分の浸入を完全に防止することができる。
【0019】更に、請求項7に記載の本発明のガス発生
器は、前記請求項1又は2に記載の特徴に加えて、前記
セパレーターが前記第2カップの塞栓とともに前記ホル
ダにかしめにより保持されていることを特徴とする。こ
の場合、前記セパレーター及び/又は前記ホルダが金属
製であることが好ましい。セパレーターが点火具の塞栓
とともにホルダにかしめにより保持されている構成のガ
ス発生器は、セパレーターを配設していない従来のガス
発生器に対して、セパレータを配設することによる設計
上の変更点および組み立て工程の変更点を少なくするこ
とができる。
【0020】請求項9に記載の本発明のガス発生器は、
前記請求項1又は2に記載の特徴に加えて、前記ホルダ
が金属製であって、前記セパレータと前記ホルダの間お
よび前記第1カップと前記ホルダの間をそれぞれシール
するシール部材が配置されていることを特徴とする。ホ
ルダが金属製でそれ自体に気密性があり、第1カップと
セパレーターとをそれぞれ別位置でかしめ等によってホ
ルダに固定する場合、第1カップとホルダとの間にもシ
ートパッキンまたはシール剤を配置することことが好ま
しい。これにより、ガス発生器外部から第1カップ内へ
連通する経路より浸入する湿気等の水分や空気をシール
部材により更に効果的に防止することができる。
【0021】前記シール部材の材質は通常シール材とし
て使用されているものであれば特に限定されないが、好
ましくは、ニトリルゴム、シリコンゴム、エチレンプロ
ピレンゴム等の水分を透過しにくい、言い換えれば、透
湿性の低い性質のものが良い。また、エポキシ樹脂等の
接着剤の塗布でも良い。また、形状もOリング状、シー
ト状など接触面に密着し、隙間を埋める形状ならばいず
れでも良い。
【0022】請求項10に記載の本発明のガス発生器
は、前記請求項1又は2に記載の特徴に加えて、前記ホ
ルダと前記第2カップの塞栓とが一体に形成されている
ことを特徴とする。この場合、ホルダと第2カップの塞
栓との間に存在していた隙間、言い換えれば、水分また
は空気の通路をなくすことができる。ガス発生器外部か
ら第1カップ内に連通する経路が少なくなり、第1カッ
プ内に浸入する湿気等の水分や空気をより効果的に防止
することができる。
【0023】請求項11に記載の本発明のガス発生器
は、前記請求項1又は2に記載の特徴に加えて、前記セ
パレーターにスコアが設けられていることを特徴とす
る。これにより、点火具の点火によって生じる高温・高
圧のガスによってセパレーターのスコアが破断し、高温
・高圧のガスや粒子を、ガス発生剤が存在する方向にの
み集中することができる。したがって、セパレーターに
設けられるスコアは、ガス発生剤が配置された方向が好
ましい。また、スコアを設けることで、セパレーター
が、点火具により破断した時、破片の四方への飛散を防
止する。
【0024】上記した通り本発明のガス発生器は防湿性
を保つことができるので、含窒素有機化合物を燃料成分
として含有するガス発生剤に好適である。従って、請求
項12に記載の本発明のガス発生器は、前記請求項1又
は2に記載の特徴に加えて、ガス発生剤が、燃料成分と
しての含窒素有機化合物と、酸化剤成分としての無機化
合物と、少なくとも1種以上の添加物とを含有するガス
発生剤であることを特徴とする。前記のようなガス発生
剤組成を有すると、シートベルトプリテンショナーに適
した燃焼特性を持つガス発生剤となる。
【0025】請求項13に記載の本発明のガス発生器
は、前記請求項12に記載の特徴に加えて、前記ガス発
生剤が、燃料成分として5−アミノテトラゾール、硝酸
グアニジン、ニトログアニジンよりなる群から選ばれる
少なくとも1種以上、酸化剤成分として硝酸ストロンチ
ウム、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、過塩素酸アン
モニウム、過塩素酸カリウムよりなる群から選ばれる少
なくとも1種以上を含有することを特徴とする。
【0026】請求項14に記載の本発明のガス発生器
は、前記請求項12に記載の特徴に加えて、前記ガス発
生剤が、添加物として三酸化モリブデンを含有すること
を特徴とする。添加物として自己発火性触媒である三酸
化モリブデンを含有すると、ガス発生剤は自己発火性を
持つようになる。ここで自己発火性とは、ガス発生器内
のガス発生剤が、200℃の温度において、1分以内に
発火、燃焼する特性を持つものを指す。請求項15に記
載の本発明のガス発生器は、前記請求項12に記載の特
徴に加えて、前記ガス発生剤の添加物として、グアガ
ム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
水溶性セルロースエーテル、ポリエチレングリコールよ
りなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有するこ
とを特徴とする。
【0027】請求項16に記載の本発明のガス発生器
は、前記請求項12に記載の特徴に加えて、前記ガス発
生剤が、燃料成分として5−アミノテトラゾールおよび
硝酸グアニジン、酸化剤成分として硝酸ストロンチウム
および過塩素酸アンモニウム、添加物として三酸化モリ
ブデンおよびグアガムを含有することを特徴とする。請
求項17に記載の本発明のガス発生器は、前記請求項1
2に記載の特徴に加えて、前記ガス発生剤が、燃料成分
として5−アミノテトラゾールを10〜30質量%およ
び硝酸グアニジンを15〜35質量%、酸化剤成分とし
て硝酸ストロンチウムを10〜30質量%および過塩素
酸アンモニウムを15〜35質量%、添加物として三酸
化モリブデンを1〜10質量%およびグアガムを1〜1
0質量%を含有することを特徴とする。請求項18に記
載の本発明のガス発生器は、前記請求項1又は2に記載
の特徴に加えて、シートベルトプリテンショナーに用い
られることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図7により説明する。 (第1の実施形態例)まず、本発明の第1の実施形態例
について説明する。図1に示すガス発生器18は、自動
車のシートベルトプリテンショナーを作動させるもので
ある。前記ガス発生器18は点火具12を点火すること
によりガス発生剤14を燃焼させ、急速に適量のガスを
発生させる。その結果、図示しないシートベルトプリテ
ンショナーが作動する。
【0029】図1において、ガス発生器18は、第1カ
ップ10と、ガス発生剤14と、点火具12と、ホルダ
9と、セパレーター15とからなる。前記ガス発生剤1
4は、フィルター又は/及びクーラントを介することな
く、第1カップ10の内周に直接接触する状態にして充
填されている。第1カップ10は、大径の円筒部10
a、小径の円筒部10bとを有し、底側から1段階に拡
径する実質的に有底円筒形状をしている。前記大小の円
筒部の連結部分の内周側に段部29が形成されている。
この第1カップ10の底には複数の線状の切欠き10c
が設けられている。 第1カップ10内に収納されるガ
ス発生剤14の燃焼時に、この切欠き10cが破断され
図示しないシートベルトプリテンショナーにガスが直接
的に放出される。第1カップ10の開口端には径方向の
外方にのびるフランジ部位10dが形成されており、か
しめによってホルダ9に取り付けられている。前記第1
カップ10の材料としては、ステンレス、アルミなどの
金属材などが挙げられる。
【0030】前記点火具12は、図8に示されるよう
に、着火薬Dと、着火薬Dが充填される第2カップE
と、着火薬Dを発火させるための電気を通電する目的で
立設された2本のピンAと、塞栓Bを含む。前記点火具
12には、図1に示すような2本のピンAをショートさ
せておくためのショーティングクリップ11が取付けら
れている。このショーティングクリップ11は、静電気
などによる誤作動を防止するためのものである。図1に
おいて、前記ホルダ9は、ステンレス、アルミなどの金
属材や樹脂によって形成されている。前記ホルダ9は、
点火具12の塞栓Bの部分を挿入し嵌めるための第1孔
9cと、点火具12の塞栓Bをかしめるための突起9b
と、第1カップ10をかしめるための突起9aとを有し
ている。前記ホルダ9は、点火具12を第1カップ10
の中心に位置させるように、前記第1カップ10の位置
を固定すると共に前記点火具12の塞栓Bを保持してい
る。前記点火具12とホルダ9との隙間にOリング13
が設けられている。
【0031】前記セパレーター15は、点火具12の第
2カップを覆い、その外周面は第1カップ10の内周面
に接している。前記第1カップ10内のセパレーター1
5の位置は、第1カップ10の筒状部の内側に設けられ
た段部29によって位置決めされる。前記セパレーター
15の材料は、鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属
材や、PBT、フッ素樹脂等の樹脂などである。前記セ
パレーター15の形状は実質的な単尺円筒体である。前
記セパレーター15は、スコア(score)17と、第2孔
15aを有する。前記セパレーターは、ガス発生剤を充
填する第1カップの塞栓として機能し、前記第1カップ
内で点火具とガス発生剤とを遮断している。
【0032】前記スコア17は、点火具12のエネルギ
ーをガス発生剤14方向へ集中させるためにガス発生剤
14側に設けられている。前記スコア17はセパレータ
ー15を貫通しない程度に設けることが好ましいが、い
ったん貫通させた後これをアルミ箔などによって閉塞し
てもよい。前記第2孔15aは、点火具12の第2カッ
プEを挿入して嵌めるための孔である。その内面形状は
点火具12の第2カップEの外面形状に沿う形状とし
て、点火具12の第2カップEとセパレーター15との
間を実質的に密着させるのがよい。第2カップEとセパ
レーター15との隙間は、1mm以下であることが好ま
しく、0.2mm以下であることが更に好ましい。この
範囲の隙間であれば問題は生じない。
【0033】また、セパレーター15と第1カップ10
との接触面は密着させるものが好ましいが、密着させな
くとも水分の侵入経路を第1カップ10とセパレーター
15との隙間の一つにすることができる。従来では、第
1カップ102とホルダ101との隙間及び点火具10
2とホルダ101との隙間の2種の経路があった(図9
参照)。更に、前記セパレーター15の第1カップ10
と接する面に、Oリング16のようなシール部材を設け
ることによって、防湿性をさらに確実なものとすること
ができる。
【0034】前記シール部材であるOリング16は、前
記第1カップ10の内周面に接する部分であってセパレ
ーター15の外周面に沿って環状に設けられた溝15b
に設置される。そして、前記Oリング16は、セパレー
ター15の一部となりつつ、セパレーター15と第1カ
ップ10との間で弾力性を有して設けられる。このよう
な構造により、ガス発生剤14に浸入する水分は、セパ
レーター15と第1カップ10との接触面に存在する隙
間の1種類の経路に限定される。且つ、その経路にはセ
パレーター15と第1カップ10との間をシールするO
リング16が設置されている。また、セパレーター15
は点火具12の第2カップEを覆う形で配置され、且
つ、ガス発生剤14方向にスコア17が加工されている
ため、点火具12のエネルギーはガス発生剤14方向に
集中される。また、点火具12の第2カップEはセパレ
ーター15で覆われているため強度が増加する。
【0035】従って、点火具12内部の着火薬が発火し
て燃焼する時、点火具12内部の圧力が高まる前に第2
カップEが破断してしまうということが無く、着火薬は
高圧力下で燃焼する。その結果、燃焼速度が従来に比べ
速くなり、ガス発生器18の着火遅れが少なくなる。こ
のように構成されるガス発生器18は、次のような手順
にて製造することができる。段部29が設けられた第1
カップ10内に所定量のガス発生剤14を充填する。セ
パレーター15に設けられた溝15bにOリング16を
配設する。前記ガス発生剤14が充填された第1カップ
10内にセパレーター15を段部29に至るまで挿入し
て嵌め込む。こうして、ガス発生剤14が収納された第
1カップ10を得る。
【0036】この状態で、ガス発生剤14に対する防湿
性は確保されているので、このままの状態でガス発生器
製造のための部品として別に製造・保管してもよい。更
に、第1カップ10内にセパレーター15が嵌め込まれ
た工程以後の製造工程において、製造室の厳密な湿度管
理等を行う必要が無い。その結果、製造コストを抑える
ことができる。次に、ホルダ9に点火具12を挿入して
嵌め込み、ホルダ9の突起9bを点火具12側にかしめ
ることによって、ホルダ9に点火具12を固定する。こ
の時、ホルダ9と点火具12との間にOリング13を介
装する。前記Oリング13は、ホルダ9と点火具12と
の間で弾力性を有して設けられる。
【0037】次に、点火具12が固定されているホルダ
9を、ガス発生剤14が収納された第1カップ10に嵌
め込む。第1カップ10の開口端に設けられているフラ
ンジ部位10d上へ前記ホルダ9のかしめ突起9a折り
曲げてかしめることによって、第1カップ10とホルダ
9とを一体化する。次に、ガス発生器18の作動につい
て説明する。図示しない衝突センサーが自動車の衝突を
感知すると、図8に示された点火具12に立設されたピ
ンAが通電される。そして、点火具12内の電橋線Fが
発熱し、点火玉Cが発火する。続いて、前記点火玉Cの
発火により、着火薬Dが発火し、燃焼する。着火薬Dの
燃焼に伴って点火具12の内部は高温且つ、高圧になっ
ていくが、点火具12の第2カップEは、図1に示すよ
うにセパレーター15によって覆われて補強されている
ため、着火薬Dが十分に燃焼する前に点火具12が膨張
して破断することを防止する。
【0038】着火薬Dに用いられる火薬類などは圧が上
がれば上がるほどその燃焼速度が速くなるので、結果的
にセパレーター15に覆われていない場合に比して速く
点火具12の破断が生じる。より燃焼が進んで高温、且
つ、高圧となったガスや粒子がセパレーター15に向か
って放出される。この時、セパレーター15のスコア1
7はこのガスや粒子によって破断され、ここを通じて一
気に第1カップ10内のガス発生剤14に高温、且つ、
高圧のガスや粒子が吹き付けられる。そして、ガス発生
剤14が点火される。セパレーター15は段部29によ
って保持されているため、ガス発生剤14側に吹き飛ば
されることはない。続いて、ガス発生剤14の燃焼によ
り第1カップ10内に発生した多量のガスは、第1カッ
プ10の内圧を急速に高め、やがて第1カップ10の底
に設けられている切欠き10cを破断して、図示しない
シートベルトプリテンショナーへ導入され、シートベル
トプリテンショナーが動作する。
【0039】(第2の実施形態例)次に、本発明のガス
発生器の第2の実施形態例について説明する。尚、図2
において、図1の部材と同様の働きをするものについて
は、同一符号を付して重複説明を省略する。図2に示す
ガス発生器23は、内側に突出する凸部30が内周面に
設けられた第1カップ21を有する。前記第1カップ2
1は、大径の円筒部21a、小径の円筒部21bとを有
し、底側から1段階に拡径する実質的に有底円筒形状を
している。前記大小の円筒部の境界部分の内周側に段部
29が形成されている。この第1カップ21の底には複
数の線状の切欠き21cが設けられている。 第1カッ
プ10内に収納されるガス発生剤14の燃焼時に、この
切欠き21cが破断され図示しないシートベルトプリテ
ンショナーにガスが直接的に放出される。第1カップ2
1の開口端には径方向の外方にのびるフランジ部位21
dが形成されており、かしめによってホルダ9に取り付
けられている。前記第1カップ21の材料としては、ス
テンレス、アルミなどの金属材などが挙げられる。
【0040】前記第1カップ21の内側に突出する凸部
30は、図1に示したガス発生器18の段部29に比し
て、第1カップ21の開口端側にずれている。そして、
第1カップ21の外周面からみると凹部となっている。
前記凸部30は、シートベルトプリテンショナーとの
取り付け上、前記段部29を設ける位置が限定される場
合に、セパレーター19の位置決め用に新たに設けられ
るものである。第1カップ21内の容積を図1に示され
たものよりも広く保ったまま、セパレーター19を位置
決めすることができる。
【0041】前記凸部30は、第1カップ21の内周面
であって、点火具12の第2カップEの高さ方向の中央
付近に相当する位置に設けられている。このため、凸部
30によって位置決めされるセパレーター19は軸心部
19aが、点火具12の第2カップEを覆うためにガス
発生剤14側に盛り上がるように形成されている。そし
て、セパレーター19の外周面の一部、具体的には、開
口側は第1カップの大径の円筒部21aの内周面に接す
る直径に定められている。前記セパレーターは、ガス発
生剤を充填する第1カップの塞栓として機能し、前記第
1カップ内で点火具とガス発生剤とを遮断している。
【0042】なお、ガス発生器23において、第1カッ
プ21に設けられた凸部30は、セパレーター19を嵌
める前にあらかじめ第1カップ21に設けられているも
のを示したが、第1カップ21にセパレーター19を嵌
めた後、第1カップ21を外からかしめて外周面に凹部
を形成することによって内周面に凸部30を形成し、セ
パレーター19を固定してもよい。また、セパレーター
19のOリング16が配設されているOリング溝19b
に向かって凸部30を形成するように第1カップ21の
相当部位を外からかしめてもよい。
【0043】(第3の実施形態例)次に、本発明のガス
発生器の第3の実施形態例について説明する。尚、図3
において、図1の部材と同様の働きをするものについて
は、同一符号を付して重複説明を省略する。図3に示す
ガス発生器28は、カップ状のセパレーター24を有す
る。前記カップ状のセパレーター24は、第1カップ1
0とともにホルダ26にかしめによって取り付けられて
いる。ホルダ26は、第1カップ10とセパレーター2
4とを共にホルダ26に取り付けるためのかしめ突起2
6aを有している。
【0044】セパレーター24は点火具12を覆うよう
にカップ状に形成されてホルダ26に配設されている。
セパレーター24の外周面の一部、具体的には、開口側
は第1カップの大径の円筒部10aの内周面に接するよ
うな直径、若しくはそれより僅かに小さい直径に定めら
れている。前記セパレーターは、ガス発生剤を充填する
第1カップの塞栓として機能し、前記第1カップ内で点
火具とガス発生剤とを遮断している。また、セパレータ
ー24の開口端には第1カップ10とともにホルダ26
に取り付けられるように、径方向の外方に向かって拡が
るフランジ部位24aが形成されている。
【0045】このフランジ部位24aは、ガス発生剤1
4が充填されている第1カップ10のフランジ部位10
dと共にホルダ26に取り付けられている。前記取り付
け部分は、第1カップ10のフランジ部位10d上にホ
ルダ26のかしめ突起26aを押し曲げることによって
かしめられている。前記第1カップ10のフランジ部位
10dとセパレーター24のフランジ部位24aとの間
にはシール部材であるシートパッキン25が弾力性を有
して設けられている。セパレーター24のガス発生剤1
4側には、スコア27が設けられている。点火具12
は、ホルダ26に直接かしめによって取り付けられては
いないが、セパレーター24によってホルダ26の第1
孔26bに嵌められている。Oリング13はホルダ26
と点火具12との間で弾力性を有して設けられている。
【0046】(第4の実施形態例)次に、本発明のガス
発生器の第4の実施形態例について説明する。尚、図4
において、図1の部材と同様の働きをするものについて
は、同一符号を付して重複説明を省略する。図4に示す
ガス発生器34は、カップ状に形成されたセパレーター
32を有する。前記セパレーター32は、ホルダ31に
かしめによって取り付けられている。ホルダ31は、第
1カップ10を取り付けるためのかしめ突起31aと、
塞栓Bとともにセパレーター32を取り付けるためのか
しめ突起31bとを有している。
【0047】セパレーター32は点火具12の第2カッ
プE及び点火具12の塞栓Bの先端部を覆うようにカッ
プ状に形成されている。ホルダ31にかしめよって取り
付けられるように、その開口端は塞栓Bの先端部に沿っ
て径方向斜め外方に向かって拡がるフランジ部位32a
が形成されている。前記セパレーター32のフランジ部
位32a上に折り曲げられるようにしてかしめられたホ
ルダ31のかしめ突起31bによって、このフランジ部
位32aは、点火具12の塞栓Bとともにホルダ31に
取り付けられる。ホルダ31とセパレーター32との接
触面の間、即ち、隙間には図示しないシール剤が塗布さ
れている。
【0048】次に、点火具12及びセパレーター32が
装着されたホルダ31はガス発生剤14が充填されてい
る第1カップ10に挿入されて嵌められる。そして、第
1カップ10のフランジ部位10d上へ折り曲げられる
ようにしてかしめられたホルダ31のかしめ突起31a
によって、前記第1カップ10はホルダ31に取り付け
られる。前記ホルダ31と第1カップ10との接触面間
にはシール部材であるOリング33が弾性力を有して設
けられている。
【0049】前記点火具12は、ホルダ31に直接かし
めによって取り付けられていないが、セパレーター32
によってホルダ31の第1孔31cに嵌められている。
なお、ホルダ31とセパレーター32との接触面間にシ
ール剤を塗布する代わりに、シートパッキンを嵌め込ん
でも良い。前記点火具12に沿って第1カップ10内に
浸入しようとする湿気は、ホルダ31及びセパレーター
32によって遮断される。より湿気の遮断を向上させる
ために、ホルダ31は、強度及び透湿性の観点から強固
且つ、透湿性の低いステンレス、アルミなどの金属材製
とすることが好ましい。また、セパレーター32も同様
に強度及び透湿性の観点から強固且つ、透湿性の低いス
テンレス、アルミなどの金属材製とすることが好まし
い。
【0050】(第5の実施形態例)次に、本発明のガス
発生器の第5の実施形態例について説明する。尚、図5
において、図1の部材と同様の働きをするものについて
は、同一符号を付して重複説明を省略する。図5に示す
ガス発生器43は、ホルダ35と点火具38の塞栓部分
Bを樹脂にて形成し、一体化したものである。第1カッ
プ36は、大径の円筒部36a、中径の円筒部36b、
小径36cの円筒部とを有し、底側から2段階に拡径す
る有底円筒形状をしている。前記大中小の円筒部の境界
部分の内周側に段部41a,41bが形成されている。
【0051】セパレーター37は点火具38を覆うよう
にカップ状に形成されてホルダ35に配設されている。
セパレーター37の外周面の一部、具体的には、開口側
は第1カップの中径の円筒部36bの内周面に接するよ
うな直径、若しくは、それよりも僅かに小さい直径に定
められている。前記セパレーターは、ガス発生剤を充填
する第1カップの塞栓として機能し、前記第1カップ内
で点火具とガス発生剤とを遮断している。また、セパレ
ーター37の開口端には前記第1カップの大径の円筒部
36aの内周面にまで突出するフランジ部位37aが形
成されている。前記フランジ部位37aが前記第1カッ
プ36の開口側段部41aに当接することによって第1
カップ36内でのセパレーター37の位置が定められ
る。
【0052】ホルダ35には金属インサート42が一体
に設けられている。前記インサート42は円筒体42b
とその一端側から連続するリング状板体42aとからな
り、ホルダ35から突出するフランジを構成している。
前記第1カップ36の段部41aにセパレーター37の
フランジ部位37aを当接させ、前記フランジ部位37
aに前記金属インサート42のリング状板体42aをO
リング39を介して当接させる。その状態で、前記第1
カップ36の開口端部を金属インサート42の円筒体4
2bの他端上に折り曲げることによって、セパレーター
37のフランジ部位37aと金属インサート42と第1
カップ36とを一体となるようにかしめる。
【0053】このとき、第1カップ36の段部41aお
よびセパレーター37のフランジ部位37aは、金属イ
ンサート42側に押しつけられ、Oリング39が変形し
て相互間が密閉される。また、セパレーター37のガス
発生剤14側には、スコア40が設けられている。
【0054】(第6の実施形態例)次に、本発明のガス
発生器の第6の実施形態例について説明する。図6に示
すガス発生器47は、ホルダ44と点火具38の塞栓部
分Bを樹脂にて形成し一体化したものである。尚、図6
において、図1の部材と同様の働きをするものについて
は、同一符号を付して重複説明を省略する。第1カップ
45は、大径の円筒部45a、中径の円筒部45b、小
径45cの円筒部とを有し、底側から2段階に拡径する
有底円筒形状をしている。前記大中小の円筒部の境界部
分の内周側に段部41a,41bが形成されている。
【0055】セパレーター37は点火具38を覆うよう
にカップ状に形成されてホルダ44に配設されている。
セパレーター37の外周面の一部、具体的には、開口側
は第1カップの中径の円筒部45bの内周面に接するよ
うな直径、若しくは、それよりも僅かに小さい直径に定
められている。前記セパレーターは、ガス発生剤を充填
する第1カップの塞栓として機能し、前記第1カップ内
で点火具とガス発生剤とを遮断している。また、セパレ
ーター37の開口端には前記第1カップの大径の円筒部
45aの内周面にまで突出するフランジ部位37aが形
成されている。前記フランジ部位37aが前記第1カッ
プ45の開口側段部41aに当接することによって第1
カップ45内でのセパレーター37の位置が定められ
る。
【0056】ホルダ44には金属インサート46が一体
に設けられている。前記インサート46はリング状板体
であり、ホルダ44から突出するフランジを構成してい
る。前記第1カップ45の段部41aにセパレーター3
7のフランジ部位37aを当接させ、前記フランジ部位
37aに前記金属インサート42の一面をOリング39
を介して当接させる。その状態で、前記第1カップ45
の開口端部を金属インサート42の他面上に折り曲げる
ことによって、セパレーター37のフランジ部位37a
と金属インサート42と第1カップ45とを一体となる
ようにかしめる。
【0057】このとき、第1カップ45の段部41aお
よびセパレーター37のフランジ部位37aは、金属イ
ンサート42側に押しつけられ、Oリング39が変形し
て相互間が密閉される。また、セパレーター37のガス
発生剤14側には、スコア40が設けられている。
【0058】(第7の実施形態例)次に、本発明のガス
発生器の第7の実施形態例について説明する。尚、図7
において、図1の部材と同様の働きをするものについて
は、同一符号を付して重複説明を省略する。図7に示す
ガス発生器49は、ホルダ48と点火具38の塞栓部分
Bを樹脂にて形成し、一体化したものである。第1カッ
プ36は、大径の円筒部36a、中径の円筒部36b、
小径36cの円筒部とを有し、底側から2段階に拡径す
る有底円筒形状をしている。前記大中小の円筒部の境界
部分の内周側に段部41a,41bが形成されている。
【0059】セパレーター37は点火具38を覆うよう
にカップ状に形成されてホルダ48に配設されている。
セパレーター37の外周面の一部、具体的には、開口側
は第1カップの中径の円筒部36bの内周面に接するよ
うな直径、若しくは、それよりも僅かに小さい直径に定
められている。前記セパレーターは、ガス発生剤を充填
する第1カップの塞栓として機能し、前記第1カップ内
で点火具とガス発生剤とを遮断している。また、セパレ
ーター37の開口端には前記第1カップの大径の円筒部
36aの内周面にまで突出するフランジ部位37aが形
成されている。前記フランジ部位37aが前記第1カッ
プ36の開口側段部41aに当接することによって第1
カップ36内でのセパレーター37の位置が定められ
る。
【0060】ホルダ48には金属インサート42が一体
に設けられている。前記インサート42は円筒体であ
り、ホルダ48から突出するフランジを構成している。
前記第1カップ36の段部41aにセパレーター37の
フランジ部位37aを当接させ、前記フランジ部位37
aに前記金属インサート42の一端をOリング39を介
して当接させる。その状態で、前記第1カップ36の開
口端部を金属インサート42の他端上に折り曲げること
によって、セパレーター37のフランジ部位37aと金
属インサート42と第1カップ36とを一体となるよう
にかしめる。
【0061】このとき、第1カップ36の段部41aお
よびセパレーター37のフランジ部位37aは、金属イ
ンサート42側に押しつけられ、Oリング39が変形し
て相互間が密閉される。また、セパレーター37のガス
発生剤14側には、スコア40が設けられている。
【0062】(好ましいガス発生剤)本発明のガス発生
器に用いることができるガス発生剤は、燃料成分として
含窒素有機化合物、酸化剤成分として無機化合物、及び
少なくとも1 種以上の添加物を含有するガス発生剤が好
ましい。前記燃料成分としては、アミノテトラゾール、
硝酸グアニジン、ニトログアニジンよりなる群から選ば
れる少なくとも1種以上が挙げられる。前記酸化剤成分
としては、硝酸ストロンチウム、硝酸アンモニウム、硝
酸カリウム、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウム
よりなる群から選ばれる少なくとも1種以上が挙げられ
る。
【0063】添加物として自己発火性触媒である三酸化
モリブデンが挙げられる。 また、他にガス発生剤に添
加しうる添加剤としては、バインダなどが挙げられ、バ
インダとして、グアガム、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、水溶性セルロースエーテル、ポリ
エチレングリコールよりなる群から選ばれる少なくとも
1種以上が挙げられる。
【0064】好適なガス発生剤としては、燃料成分とし
て5−アミノテトラゾールおよび硝酸グアニジン、酸化
剤成分として硝酸ストロンチウムおよび過塩素酸アンモ
ニウム、自己発火性触媒として三酸化モリブデン、バイ
ンダーとしてグアガムを含有するガス発生剤である。よ
り好適には、燃料成分として5−アミノテトラゾ−ルを
10〜30質量%、硝酸グアニジンを15〜35質量
%、酸化剤成分として硝酸ストロンチウムを10〜30
質量%、過塩素酸アンモニウムを15〜35質量%、自
己発火性触媒として三酸化モリブデンを1〜10質量
%、バインダーとしてグアガムを1〜10質量%を含有
するガス発生剤である。
【0065】(ガス発生剤の製造法)これらガス発生剤
の製造法を説明する。ガス発生剤の各成分を所定量計量
する。計量した後、V 型混合機により各成分を十分混合
する。前記混合物に10〜30質量%の水を添加し、さ
らに混合する。湿状になった前記混合物をニーダーによ
り練り上げて、粘りの有る塊を得る。これを真空押し出
し機にて所望の形状に成形する。これを60℃で15時
間、次に100℃で5時間乾燥させて所望のガス発生剤
を得る。
【0066】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、以下の実施例、比較例は全て同一の点火
具、ガス発生剤、Oリングを用いた。 実施例1 図1に示されるようなガス発生器を作製した。まず、点
火具をOリングを介してアルミ製のホルダに固定した。
次に、アルミ製の第1カップに、5−アミノテトラゾー
ル19.0質量%、硝酸グアニジン26.0質量%、硝
酸ストロンチウム22.0質量%、過塩素酸アンモニウ
ム26.0質量%、三酸化モリブデン4.0質量%、グ
アガム3.0質量%よりなるガス発生剤を0.9g計量
して、充填した。ガス発生剤は、外径φ1.5mm、内
径φ0.5mm、高さ1.5mm、重さ3mgの単孔円
筒状に成形されたものである。次に、アルミ製の略円柱
体の外周面に設けられた環状の溝にOリングをはめ込ん
だセパレーターを、ガス発生剤が充填された第1カップ
の内周面に接するように挿入しつた。
【0067】このとき、セパレーターを第1カップの段
部により位置決めした。最後に、点火具が固定されたホ
ルダを、第1カップに挿入し、かしめて固定した。 吸
湿試験は、温度80℃、湿度95%の条件下で1000
時間ガス発生器を保持した場合のガス発生剤の吸湿量を
測定することにより行った。また、着火遅れ時間の測定
は、ガス発生器に通電を開始した時間を0とし、内容積
18ccのタンク内で圧力が立上るまでにかかった時間
を測定した。
【0068】実施例2 図2に示されるようなガス発生器を作製した。まず、点
火具をOリングを介してアルミ製のホルダに固定した。
次に、アルミ製の第1カップに実施例1にて使用したも
のと同じガス発生剤を0.9g計量して、充填した。次
に、アルミ製の略円柱体の外周面に設けられた環状の溝
にOリングをはめ込んだセパレーターを、ガス発生剤が
充填された第1カップの内周面に接するように挿入し
た。このとき、セパレーターを第1カップの内周面に設
けられた凸部によって位置決めした。最後に、点火具が
固定されたホルダを、第1カップに挿入し、かしめて固
定した。
【0069】実施例3 図3に示されるようなガス発生器を作製した。まず、ア
ルミ製の第1カップに実施例1で使用したものと同じガ
ス発生剤を0.9g計量して、充填した。次に、アルミ
製のセパレーターにシートパッキンをはめ込み、それを
ガス発生剤が充填されたカップ体に挿入した。次に、セ
パレーターに点火具を挿入し、次いでOリングをはめ込
んだあと最後にアルミ製のホルダをはめ込み、かしめて
固定した。このとき、セパレーターは第1カップとホル
ダのかしめ部分により位置決めした。
【0070】実施例4 図4に示されるようなガス発生器を作製した。まず、点
火具をセパレーターに挿入し、セパレーターとホルダの
かしめ部にシール剤を塗布した後、点火具とともにかし
めることによってホルダに固定した。次に、アルミ製の
第1カップに実施例1で使用したものと同じガス発生剤
を0.9g計量して、充填した。最後に、アルミ製のホ
ルダをガス発生剤が充填された第1カップに挿入し、O
リングを介在させ、かしめて固定した。
【0071】比較例1 図9に示されるようなガス発生器を作製した。まず、点
火具をOリングを介してアルミ製のホルダに固定した。
次に、アルミ製の第1カップに実施例1にて使用したも
のと同じガス発生剤を0.9g計量して、充填した。最
後に、点火具が固定されたホルダを第1カップに挿入
し、第1カップとホルダのかしめ部にシール剤を塗布し
た後、かしめることによってホルダに固定した。上記の
実施例1乃至4及び比較例1のガス発生器による吸湿試
験及び着火遅れ時間を測定した結果を表1に示した。
【0072】
【表1】
【0073】ここで、ガス発生剤の吸湿量の算出は、 ガス発生剤吸湿量=(吸湿試験後ガス発生剤質量一吸湿
試験前ガス発生剤質量)÷吸湿試験前ガス発生剤質量×
100
【0074】表1において、実施例1乃至4においては
吸湿試験後のガス発生剤の吸湿量が0.3質量%以下に
おさえられている。実施例において、ガス発生器の性能
低下は発生しない。しかし、比較例1においては、1.
5質量%の吸湿量が認められる。比較例において、ガス
発生剤の燃焼速度が低下し、ガス発生器の十分な性能は
発揮できない。また、実施例1乃至4においては着火遅
れ時間が2ms未満の短い着火時間を実現している。し
かし、比較例1においては、着火遅れ時間が2.2ms
であり、ガス発生器の作動が遅れ、ガス発生器の十分な
性能は発揮できない。
【0075】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、前記ガス発
生剤を前記第1カップの中に閉じ込め、前記第2カップ
と遮断するセパレーターが配設されているので、第2カ
ップの塞栓などを通じて、ガス発生器外部から第1カッ
プ内に湿気等の水分が浸入するのを防ぐ。その結果、セ
パレーターを用いることで、ガス発生剤に対する水分の
浸入を著しく減少させる。従って、含窒素有機化合物を
用いたガス発生剤を使用した場合においても、ガス発生
剤の吸湿が少なく、ガス発生剤の燃焼速度低下、すなわ
ち、ガス発生器の性能低下を生じることが無い。
【0076】請求項2に記載の本発明のガス発生器は、
前記セパレーターが前記第2カップを覆う形で配置され
ているので、前記請求項1に記載の効果に加えて、点火
具の第2カップ内の着火薬が発火した時、着火薬燃焼時
の圧力が高まる前に点火具の第2カップが破断するのを
防止する。従って、着火薬は高圧力下で燃焼する。その
結果、燃焼速度が従来に比べ速くなり、ガス発生器の着
火遅れが少なくなる。
【0077】また、セパレーターは上記したように、水
分の浸入防止と着火遅れ時間の短縮の2つの効果を併せ
持ち、別々の目的で部品を増設する場合に比較して、少
ない部品点数で所望の性能を得ることができる。
【0078】更に、請求項3に記載の本発明のガス発生
器は、前記セパレーターの外周面の少なくとも一部が、
前記第1カップの内周面に接するように設けられている
ので、前記請求項1又は2に記載の効果に加えて、ガス
発生器外部から第1カップ内に連通する経路を、セパレ
ーターと第1カップとの接触面に存在する隙間からの経
路の1つだけにする。
【0079】請求項4に記載の本発明のガス発生器は、
前記第1カップの内周面に凸部または段部を有してお
り、前記セパレーターが前記第1カップの内周面に設け
られた凸部または段部で止められて保持されているの
で、前記請求項1又は2に記載の効果に加えて、製造
時、容易に第1カップ内のセパレーターの位置を決める
ことができる。更に、ガス発生器が作動した場合でも、
セパレーターがガス発生器外部へ飛散するのを防止す
る。また、点火具内の着火薬が発火した場合に、セパレ
ーターの位置ずれを防止する。
【0080】また、請求項5に記載の本発明のガス発生
器は、前記セパレーターが前記ホルダに対してかしめに
より保持されているので、前記請求項1又は2に記載の
効果に加えて、ガス発生器が作動した場合でも、セパレ
ーターがガス発生器外部へ飛散するのを防止する。ま
た、点火具内の着火薬が発火した場合に、セパレーター
の位置ずれを防止する。
【0081】請求項6に記載の本発明のガス発生器は、
セパレータと第1カップとの間をシールするシール部材
が配置されている。そして、請求項8に記載の本発明の
ガス発生器は、前記セパレーターと前記ホルダとの間を
シールするシール部材が配置されている。そのため、そ
れらの本発明のガス発生器は、前記請求項1又は2に記
載の効果に加えて、ガス発生器外部から第1カップ内に
連通する経路より浸入する湿気等の水分または空気を、
更に、効率よく防止する。
【0082】更に、請求項7に記載の本発明のガス発生
器は、前記セパレーターが前記第2カップの塞栓ととも
に前記ホルダにかしめにより保持されているので、前記
請求項1又は2に記載の効果に加えて、セパレーターを
配設していない従来のガス発生器に対して、セパレータ
を配設することによる設計上の変更点および組み立て工
程の変更点を少なくする。
【0083】請求項9に記載の本発明のガス発生器は、
前記ホルダが気密性のある金属製であって、前記セパレ
ータと前記ホルダの間および前記第1カップと前記ホル
ダの間をそれぞれシールするシール部材が配置されてい
るので、前記請求項1又は2に記載の効果に加えて、ガ
ス発生器外部から第1カップ内へ連通する経路より浸入
する湿気等の水分や空気をシール部材により更に効果的
に防止する。
【0084】請求項10に記載の本発明のガス発生器
は、前記ホルダと前記第2カップの塞栓とが一体に形成
されているので、前記請求項1又は2に記載の効果に加
えて、ホルダと第2カップの塞栓との間に存在していた
隙間、言い換えれば、水分または空気の通路をなくすこ
とができる。ガス発生器外部から第1カップ内に連通す
る経路が少なくなり、第1カップ内に浸入する湿気等の
水分や空気をより効果的に防止することができる。
【0085】請求項11に記載の本発明のガス発生器
は、前記セパレーターにスコアが設けられているので、
前記請求項1又は2に記載の効果に加えて、点火具の点
火による高温・高圧のガスや粒子をガス発生剤が存在す
る方向にのみ集中することができる。
【0086】請求項12乃至17に記載の本発明のガス
発生器は、ガス発生剤が、燃料成分としての含窒素有機
化合物と、酸化剤成分としての無機化合物と、少なくと
も1種以上の添加物とを含有するシートベルトプリテン
ショナーに適した燃焼特性を持つガス発生剤であるの
で、前記請求項1又は2に記載の効果に加えて、シート
ベルトプリテンショナーに適した燃焼特性を持つガス発
生器となる。
【0087】請求項18に記載のように本発明のガス発
生器を、シートベルトプリテンショナーに用いると、外
気水分の影響を受けにくく、作動時間の遅れが無い十分
な性能を発揮できるシートベルトプリテンショナーを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるガス発生器の第1の実施形態例
の概略断面図である。
【図2】図2は、本発明に係わるガス発生器の第2の実
施形態例の概略断面図である。
【図3】図3は本発明に係わるガス発生器の第3の実施
形態例の概略断面図である。
【図4】図4は、本発明に係わるガス発生器の第4の実
施形態例の概略断面図である。
【図5】図5は、本発明に係わるガス発生器の第5の実
施形態例の概略断面図である。
【図6】図6は、本発明に係わるガス発生器の第6の実
施形態例の概略断面図である。
【図7】図7は、本発明に係わるガス発生器の第7の実
施形態例の概略断面図である。
【図8】図8は、ガス発生器の点火具の概略断面図であ
る。
【図9】図9は、従来の一般的なガス発生器の一例の概
略断面図である。
【符号の説明】
9 ホルダ 10 第1カップ 14 ガス発生剤 15 セパレーター 16 Oリング 18 ガス発生器 B 塞栓 E 第2カップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C06B 31/28 C06B 31/28 43/00 43/00 (72)発明者 圓山 淳也 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内 (72)発明者 前田 繁 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内 (72)発明者 池田 健治郎 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内 Fターム(参考) 3D018 MA02 MA05 4G068 AA01 AB01 DA08 DB13 DB14

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼によりガスを発生させるガス発生剤
    を充填する第1カップと、前記第1カップの内側に配設
    され、着火薬を収納する第2カップと、前記第1カップ
    を保持するとともに、前記第2カップを保持する塞栓又
    は前記第2カップを保持するホルダとを備えるガス発生
    器であって、 前記ガス発生剤を前記第1カップの中に閉じ込め、前記
    第2カップと遮断するセパレーターが配設されているガ
    ス発生器。
  2. 【請求項2】 前記セパレーターが、前記第2カップを
    覆う形で配置されている請求項1に記載のガス発生器。
  3. 【請求項3】 前記セパレーターの外周面の少なくとも
    一部が、前記第1カップの内周面に接するように設けら
    れている請求項1又は2に記載のガス発生器。
  4. 【請求項4】 前記セパレーターが前記第1カップの内
    周面に設けられた凸部または段部によって前記第1カッ
    プ内での位置が定められている請求項1又は2に記載の
    ガス発生器。
  5. 【請求項5】 前記セパレーターが前記ホルダに対して
    かしめにより保持されている請求項1又は2に記載のガ
    ス発生器。
  6. 【請求項6】 前記セパレーターと前記第1カップとの
    間をシールするシール部材が配置されている請求項1又
    は2に記載のガス発生器。
  7. 【請求項7】 前記セパレーターが前記第2カップの塞
    栓とともに前記ホルダにかしめにより保持されている請
    求項1又は2に記載のガス発生器。
  8. 【請求項8】 前記セパレーターと前記ホルダとの間を
    シールするシール部材が配置されている請求項1又は2
    に記載のガス発生器。
  9. 【請求項9】 前記ホルダが金属製であって、前記セパ
    レータと前記ホルダの間および前記第1カップと前記ホ
    ルダの間をそれぞれシールするシール部材が配置されて
    いる請求項1又は2に記載のガス発生器。
  10. 【請求項10】 前記ホルダと前記塞栓とが一体に形成
    されている請求項1又2に記載のガス発生器。
  11. 【請求項11】 前記セパレーターにスコアが設けられ
    ている請求項1又は2に記載のガス発生器。
  12. 【請求項12】 前記ガス発生剤が、燃料成分としての
    含窒素有機化合物と、酸化剤成分としての無機化合物
    と、少なくとも1種以上の添加物とを含有するガス発生
    剤である請求項1又は2に記載のガス発生器。
  13. 【請求項13】 前記ガス発生剤が、燃料成分として5
    −アミノテトラゾール、硝酸グアニジン、ニトログアニ
    ジンよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上、酸化
    剤成分として硝酸ストロンチウム、硝酸アンモニウム、
    硝酸カリウム、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウ
    ムよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有す
    る請求項12に記載のガス発生器。
  14. 【請求項14】 前記ガス発生剤が、添加物として三酸
    化モリブデンを含有する請求項12に記載のガス発生
    器。
  15. 【請求項15】 前記ガス発生剤の添加物として、グア
    ガム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
    ス、水溶性セルロースエーテル、ポリエチレングリコー
    ルよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有す
    る請求項12に記載のガス発生器。
  16. 【請求項16】 前記ガス発生剤が、燃料成分として5
    −アミノテトラゾールおよび硝酸グアニジン、酸化剤成
    分として硝酸ストロンチウムおよび過塩素酸アンモニウ
    ム、添加物として三酸化モリブデンおよびグアガムを含
    有する請求項12に記載のガス発生器。
  17. 【請求項17】 前記ガス発生剤が、燃料成分として5
    −アミノテトラゾールを10〜30質量%および硝酸グ
    アニジンを15〜35質量%、酸化剤成分として硝酸ス
    トロンチウムを10〜30質量%および過塩素酸アンモ
    ニウムを15〜35質量%、添加物として三酸化モリブ
    デンを1〜10質量%およびグアガムを1〜10質量%
    を含有する請求項12に記載のガス発生器。
  18. 【請求項18】 シートベルトプリテンショナーに用い
    られる請求項1又は2に記載のガス発生器。
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