JP2000292098A - スクイブ - Google Patents

スクイブ

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JP2000292098A
JP2000292098A JP11101827A JP10182799A JP2000292098A JP 2000292098 A JP2000292098 A JP 2000292098A JP 11101827 A JP11101827 A JP 11101827A JP 10182799 A JP10182799 A JP 10182799A JP 2000292098 A JP2000292098 A JP 2000292098A
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JP
Japan
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squib
tube
electric bridge
embolus
ignition
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JP11101827A
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English (en)
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Junya Amano
順也 尼野
Akihiko Tanaka
昭彦 田中
Hiroshi Hori
浩志 堀
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B3/00Blasting cartridges, i.e. case and explosive
    • F42B3/10Initiators therefor
    • F42B3/103Mounting initiator heads in initiators; Sealing-plugs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、コスト低減を図るとともに、環境
に優しいスクイブを提供することにある。 【解決手段】 本発明は、コップ状の管体2と、管体2
内に収納される着火薬3と、塞栓4と、通電により発熱
する電橋線7とを含んでなるスクイブである。そして、
管体2と塞栓4とを樹脂にて形成する。又管体2と塞栓
4とは、着火薬3と電橋線7とを接圧状態で封じる嵌込
み構造となしたものである。そして、着火薬3として
は、ジルコニウムを成分に持ち、粉状又は顆粒状にした
ものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス発生器に用い
られるスクイブに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突時に生じる衝撃から乗員を
保護するものとしては、シートベルトプリテンショナー
やエアバッグ等が知られている。これらプリテンショナ
ー等は、ガス発生器から導入される多量のガスにて作動
して乗員を保護するものである。又ガス発生器は、スク
イブ(点火器)とガス発生剤等を備え、衝突時にスクイ
ブを発火させることで、ガス発生剤を着火燃焼して急速
に多量のガスを発生させる。
【0003】ガス発生器に用いられるスクイブとして
は、ガラスハーメチックやセラミックス等からなる塞栓
と、着火薬を収納する金属製の管体(コップ体)とを備
え、塞栓を管体内に嵌挿して着火薬を封じる構造を採用
するものがある。又管体の開口側をモールド樹脂にてシ
ールして水や空気等が内部に浸入(リーク)することを
防いでいる。このスクイブは、管体内に装着され着火薬
に接圧される電橋線を備え、該電橋線を通電発熱するこ
とで着火薬を発火させる。
【0004】従来のスクイブでは、ガラスハーメチッ
ク、セラミックス等を用いているので、製造コストの高
騰を招いていた。近年におけるエアバッグの普及によっ
て、ガス発生器の低コスト化が要望されつつあり、これ
に伴ってスクイブ自体のコスト低減を図る必要がある。
【0005】コスト低減を図ったスクイブの一例として
は、図5に示す如く着火薬103を収納するコップ状の
管体102と、該管体102開口側に嵌挿され着火薬1
03を封じる塞栓104とを、プラスチック樹脂にて形
成したものがある。又塞栓104には、該塞栓104を
貫通する一対の導電ピン105,106が設けられてい
る。各導電ピン105,106は、管体102内に突出
して先端に電橋線107を電気的に接続している。電橋
線107は着火薬103に接する点火玉108にて覆わ
れている。点火玉108は発火感度に優れたもので構成
され、電橋線107の発熱により点火して、着火薬10
3を発火燃焼させるものである。樹脂製のスクイブは、
ガス発生器に装着され、衝突センサからの衝突信号(通
電)によって電橋線107を発熱して、点火玉108を
点火させ、続いて着火薬103を発火燃焼させる。そし
て、着火薬103の燃焼による火炎等をガス発生器内に
噴出されることで、ガス発生剤を着火燃焼させるもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の樹脂製スクイブ
では、発火方式として、電橋線107によって点火玉1
08を点火させ、続いて着火薬103を発火するもの
で、電橋線107と着火薬103を直接接触(接圧)さ
せる方式を採用していない。この様に、直接接触の方式
を採用しないのは、 樹脂製の管体102と塞栓104の嵌挿では、電橋線
107と着火薬103との面圧を長期の間一定に保つよ
う接圧できないこと、 樹脂製の管体102と塞栓104の嵌挿では、これら
の隙間から水蒸気等が浸入(リーク)して、電橋線10
7を腐食する恐れがあること、等の理由からである。
尚、電橋線107と着火薬103とを接圧するのは、接
触面積を増加させて、電橋線107の発熱のみで充分に
着火薬103を発火させるためである。
【0007】従って、従来の樹脂製スクイブでは、着火
薬103を効率よく発火するために、電橋線107を点
火玉108で被覆する必要があり、この点火玉108だ
け製造コストの上昇を招いていた。この点火玉108の
被覆は、通常、電橋線107に対して数回に分けてディ
ッピングして行なわれ、製造コストや作業コストの高騰
をきたすことになる。又電橋線107を断線しないよう
に、ディッピングする必要もある。又、点火玉108
は、通常、鉛等の有害な重金属を含有するものが用いら
れ、近年の環境問題の意識から、有害物質を使用しない
スクイブが要望されつつある。このように、近年、エア
バッグ、シートベルトプリテンショナー用のガス発生器
については、低コストの要望が強く、低コスト化が求め
られるとともに、有害物質(鉛等)を使用しないものが
求まれつつある。
【0008】本発明は、コスト低減を図るとともに、環
境に優しいスクイブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のスクイブは、従
来の樹脂製スクイブで採用していない、直接接触(圧
接)方式に着目して、製造コストの低減を果たしたもの
である。
【0010】本発明のスクイブは、管体と塞栓とを樹脂
にて形成すること、管体と塞栓とを着火薬と電橋線とを
接圧状態で封じる嵌込み構造とすること、を構成要素と
する。これで、管体と塞栓とを樹脂にて形成しても、着
火薬と電橋線とを直接接触させる方式を採用でき、該電
橋線の発熱のみにて着火薬を発火できる。又、着火薬と
電橋線との面圧を長期の間一定に保つこともできる。従
って、従来の樹脂製スクイブの如く電橋線を点火玉で被
覆する必要がなくなり、以て製造コストの低減を図るこ
とが可能となる。又、鉛等の有害物質を含む点火玉を要
しないため、環境に優しい樹脂製スクイブを提供でき
る。
【0011】又、着火薬としては、電橋線の発熱のみで
発火するもので、例えばジルコニウムを成分に持ち、粉
状又は顆粒状にしたものを用いる。これで、着火薬と電
橋線との接触面積を増加できることから、シルコニウム
を成分に持つ着火薬を、電橋線の発熱のみで発火させる
ことができる。
【0012】本発明のスクイブは、塞栓を樹脂にて形成
すること、管体と塞栓とを着火薬と電橋線とを接圧状態
で封じる嵌め込み構造とすること、を構成要素とする。
これで、着火薬と電橋線とを直接接触させる方式を採用
でき、該電橋線の発熱のみにて着火薬を発火できる。従
って、従来の樹脂製スクイブの如く電橋線を点火玉で被
覆する必要がなくなり、以て製造コストの低減を図るこ
とが可能となる。又、管体を金属にて形成するもので、
金属は樹脂の管体に比して通常コストアップに繋がる
が、プレス成形等によって連続製造すればコスト上昇を
抑えることがきる。しかも、金属製の管体により、着火
薬と電橋線の接圧を確実にでき、これらの面圧を長期の
間、確実に保つことができる利点を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態におけるスクイ
ブについて、図面を参照して説明する。本発明のスクイ
ブは、従来の樹脂スクイブ(図5参照)の採用しない、
着火薬と電橋線とを直接接触(圧接)させる方式を採用
することで、製造コストの低減等を図ったものである。
【0014】図1及び図2のスクイブ1(点火器)は、
コップ状の管体2と、軸状の塞栓4とを樹脂にて形成し
たものであって、管体2内に収納される着火薬3と、一
対の導電ピン5,6と、着火薬3を発火させる電橋線7
とを含んで構成される。
【0015】コップ状の管体2は、その開口2a側で拡
径する段付き形状に形成され、例えばPBT(ポリブチ
レンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)、PA6(ナイロン6)、PA66(ナイロン
66)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PPO
(ポリフェニレンオキシド)等の樹脂であってガラス繊
維(補強材)等を含有するものからなる。この管体2
は、円筒状のコップ体11と、該コップ体11の開口か
らテーパ状に拡径する段付き部12と、該段付き部12
に連続する円筒体13とで構成され、内外周を段付き形
状となしている。又コップ体11の内周には、環状の内
溝14が形成され、コップ体11の底(管体2の底2
b)には薄くされた破裂部15を有している。この破裂
部15は着火薬3の発火燃焼による管体2の内圧上昇に
より破裂して、着火薬3の火炎を外部に噴出させるもの
である。又円筒体13の開口端(管体2の開口2a端)
は、その外周から内周に向かってテーパ状に縮径する形
状にされている。
【0016】着火薬3は、管体2内の底2b側に収納さ
れている。着火薬3の具体的なものとしては、ジルコニ
ウム(Zr)、タングステン(W)、過塩素酸カリウム
(KClO4 )を成分に持ち、バインダとしてフッ素ゴ
ムやニトロセルロースなどを用いたものを使用する。こ
のジルコニウム、タングステン、過塩素酸カリウムの含
有量(重量比)は、電橋線7の発熱にて充分に着火薬3
を発火できるものであって、例えばZr:W:KClO
4 =3:3.5:3.5とする。又着火薬3は、電橋線
7との接触面積を多くするために、粉状又は顆粒状にす
ることが好ましい。
【0017】軸状の塞栓4は、管体2内周の段付き形状
に接触しつつ嵌挿できる、段付き形状に形成され、例え
ばPBT、PA6、PA66等の樹脂であってガラス繊
維(補強材)等を含有するものからなる。この塞栓4
は、例えばモールド(金型)内に樹脂を射出することで
成形され、この成形時に各導電ピン5,6をモールド内
に配することで、各導電ピン5,6を一体的に保持す
る。この塞栓4は、軸体16と、該軸体16端からテー
パ状に拡径する段付き部17と、該段付き部17に連続
するフランジ軸体18とで構成され、外周を段付き形状
となしている。又軸体16の外周には、管体2の内溝1
4に嵌め込まれる突起19が形成されている。フランジ
軸体18には、軸体16の反対側に向かってテーパ状に
縮径する段付き部21が形成され、該段付き部21に連
続して一対のリブ爪20が延びている。各リブ爪20は
互いに180度の角度を隔てて形成され、外周にリブ突
起22を有している。
【0018】各導電ピン5,6は、塞栓4に保持されて
いる。各導電ピン5,6は、塞栓4の軸心に沿って並設
され、塞栓4の樹脂によって電気的に絶縁されている。
これら各導電ピン5,6は、軸体16先端から各リブ爪
20内まで延びて、塞栓4を貫通している。尚、各導電
ピン5,6は各リブ爪20に対して90度の角度を隔て
て位置している。電橋線7は、軸体16側の各導電ピン
5,6先端に電気的に接続されている。この電橋線7
は、各導電ピン5,6に対する通電により発熱して、着
火薬3を発火させる。電橋線7の形状は、着火薬3(ジ
ルコニウム)を発火できる長さ、厚さ、幅等の寸法を有
し、その電気抵抗が調整されている。
【0019】上述の如きスクイブ1は、例えば塞栓4を
電橋線7側(軸体17側)から管体2内に嵌挿すること
で組み立てられる。
【0020】塞栓4を管体2内に嵌挿すると、軸体16
外周とコップ体11内周、及びフランジ軸体18外周と
円筒体13内周とが接触する。そして、塞栓4の段付き
部17が管体2内の段付き部12に当接すると、突起1
9と内溝14とが嵌まり合って塞栓4と管体2とを一体
化する。これで、塞栓4と管体2とは、該管体2の底2
b側から開口2aまで接触し、接触面積の増加によるシ
ール性が高められて、電橋線7と着火薬3とを一定の面
圧にて接圧状態で封じる嵌込み構造となる。
【0021】スクイブ1は、各導電ピン5,6に通電し
て電橋線7を発熱させると、この発熱のみでジルコニウ
ムを過塩素酸カリウムとともに発火させ、続いて着火薬
3全体を発火燃焼できる。そして、着火薬3の燃焼によ
り内圧が上昇して、管体2の破裂部15を破裂させて、
着火薬3の火炎を外部に噴出させる。このとき、管体2
と塞栓4とは、相互の接触面積を増加させることで、電
橋線7と着火薬3とを一定の面圧にて接圧することか
ら、電橋線7の発熱のみで着火薬3を素早く、充分に発
火燃焼させれる。
【0022】この様に、本発明のスクイブ1では、着火
薬3と電橋線7とを接圧させる構造となし、着火薬3を
ジルコニウムを成分に持つ、粉状又は顆粒状とすること
で、電橋線7の発熱のみで着火薬3を発火できる。従っ
て、従来の図5の如く電橋線を点火玉で覆う必要がなく
なり、スクイブ1を簡単な構造で安価に提供できる。
又、塞栓4と管体2との接触面積を増加させることは、
各部材の熱膨張等の変形を規制でき、電橋線7と着火薬
3との接圧状態を長期に亘って確保できる。
【0023】尚、管体2と塞栓4との接触面積を増加さ
せることで、シール性を向上できる。従って、スクイブ
1(管体2、塞栓4)を樹脂にて製造しても、管体2と
塞栓4間から空気や水等が侵入して着火薬3等に接触す
ることがなく(リークすることがなく)、耐環境性能に
対する信頼性を高めることができ、又長期の耐用年数に
わたって性能を保証できる。又、管体2と塞栓4とのシ
ール性を向上する構造としては、管体2内周と塞栓4外
周との間に接着剤を塗布すること、管体2内周と塞栓4
外周との間にOリング、環状パッキン等のシール材を介
装すること、により達成できる。
【0024】又、管体2の強度を高めて、着火薬3と電
橋線7との接圧状態を確実なものとする構造としては、
図3の如く金属製カップ30(開口30a側で拡径する
段付き形状)を被せて樹脂と金属からなる二重筒構造に
しても良い。金属製カップ30の底30bには、管体2
の破裂部15を通して着火薬3の火炎を外部に噴出させ
る噴出穴31を形成する。これで、樹脂の熱膨張等によ
る変形を金属製カップ30にて規制でき、着火薬3と電
橋線7との接圧を確実なものとできる。又、同様な理由
から管体2を、金属のみにてコップ状に形成しても良
い。そして、金属製の管体2は、金属プレートをプレス
成形等によって連続製造することで、コスト低減を図る
ことが望ましい。従って、管体2を金属等で形成して
も、従来の図5の如く電橋線を点火玉で覆う必要がなく
なり、スクイブ1を簡単な構造で安価に提供できる。
【0025】次に、本発明のスクイブ1が用いられたガ
ス発生器Gの例について説明する。図4のガス発生器G
は、スクイブ1と、スクイブ1を装着するホルダ52
と、ガス発生剤61と、金属製のカップ体62とで構成
される。
【0026】ホルダ52は、ホルダ本体53と、ホルダ
本体53端から突出するカシメ突起54とでなる。又ホ
ルダ52には、カシメ突起54端に開口してホルダ本体
53に向かって2段階で縮径する段付きの装着穴55が
形成されている。この装着穴55はホルダ本体53端
(カシメ突起54と反対側)に開口する収納穴56に連
通している。又カップ体62内には、燃焼によりガスを
発生させるガス発生剤61が装填されている。このカッ
プ体62の底62bには、ガス発生剤61の燃焼により
発生するガスを外部(シートベルトプリテンショナー)
に放出するガス放出孔62aが形成されている。ガス放
出孔62aはアルミ等の薄膜状のバーストプレート63
により閉鎖されている。
【0027】そして、スクイブ1は、管体2の開口2a
側(各リブ爪20側)から装着穴55内に装入して、装
着穴55開口側の第1段部59上に管体2の開口2a端
を部分的に当接させることで、ホルダ52内に装着す
る。この状態で、スクイブ1は、管体2の円筒体13が
装着穴55内に位置され、又管体2の開口2a端(テー
パ形状)と塞栓4の段付き部21(テーパ形状)とが第
2段部58上にあるシールリング57に弾接される。
又、塞栓4の各リブ爪20が装着穴55を貫通して、各
導電ピン5,6とともに収納穴56内に突出される。
【0028】続いて、カシメ突起54の先端を、径内方
(スクイブ1側)に折り曲げることで、管体2外の段付
き部12をカシメる。このとき、カシメ突起54の長さ
を調整することで、管体2外の段付き部12であって、
塞栓4のフランジ軸体18外側の部位にてカシメること
が好ましい。この様な構造にすると、カシメ力を管体2
の開口2a側に向けて作用させることができ、塞栓4を
撓めるように作用することを低減できる。従って、各導
電ピン5,6から塞栓4の樹脂が剥離して隙間を生じさ
せることがなく、空気や水の侵入を極力低減させること
が可能となる。又、管体2をカシメることは、電橋線7
と着火薬3との接圧状態を充分に確保することが可能と
なる。
【0029】スクイブ1を、ホルダ52に装着、カシメ
た後に、自動車等に組み込むまで安全のため、収納穴5
6内にショーティング・クリップ60等を装入して、各
リブ爪20のリブ突起22との係合により各導電ピン
5,6を短絡させる。
【0030】そして、ホルダ52をスクイブ1側からカ
ップ体62内に装入することでガス発生器Gに組み立て
られる。カップ体62の開口側はホルダ52のカシメ突
起54外に嵌め込まれて、ホルダ本体53にカシメられ
る。
【0031】このガス発生器Gは、スクイブ1の各導電
ピン5,6に通電することで、電橋線7の発熱により着
火薬3を発火燃焼させ、スクイブ1からの火炎によりガ
ス発生剤61を着火燃焼して多量のガスを発生させる。
続いて、カップ体62内で発生した多量のガスは、該カ
ップ体62の内圧上昇にて破られたバーストプレート6
3、ガス放出孔62aを通して上記シートベルトプリテ
ンショナーに導かれる。これで、シートベルトプリテン
ショナーが高圧のガスによって作動され、シートベルト
を締め付けるものである。
【0032】この様に、安価に製造できるスクイブ1を
ガス発生器Gに用いると、ガス発生器G自体の製造コス
トも低減できる。又、樹脂製スクイブ1をガス発生器に
適用しても、確実に着火薬3を発火させて、ガス発生剤
61を着火燃焼できる。従って、ガス発生器Gのコスト
低減を図るとともに、信頼性を確保することも可能とな
る。
【0033】尚、スクイブ1においては、自動車の衝突
によりエアバッグを展開膨張させるガス発生器に適用す
ることもできる。このガス発生器は、運転席用のもの、
助手席又は側面衝突用のものがあり、ガス発生剤を燃焼
させることで発生するガスによってエアバッグを膨張展
開させる。スクイブ1は、ガス発生器のハウジング(円
筒体)内に装着される。ハウジング内には、ガス発生剤
やフィルタ等が配置され、スクイブ1による火炎にて伝
火剤を介し又は直接ガス発生剤を燃焼させて、エアバッ
グを展開膨張する多量のガスを発生させる。
【0034】
【発明の効果】本発明のスクイブでは、着火薬と電橋線
とを接圧させる構造となし、着火薬をジルコニウムを成
分に持ち、粉状又は顆粒状としたので、管体と塞栓とを
樹脂にて形成しても、着火薬と電橋線とを直接接触させ
る方式を採用でき、該電橋線の発熱のみにて着火薬を発
火できる。又、着火薬と電橋線との面圧を長期の間一定
に保つこともできる。従って、従来の樹脂製スクイブの
如く電橋線を点火玉で被覆する必要がなくなり、以て製
造コストの低減を図ることが可能となる。又、点火玉を
要しないことは、該点火玉に含有される有害物質(鉛
等)を使用しないものとなし、以て環境に優しい樹脂製
スクイブを提供できる。又、着火薬を粉状又は顆粒状に
すると、電橋線に接圧する着火薬の接触面積を大きくで
き、容易に発火燃焼できる。特に、ガス発生器に適用す
ると、ガス発生器自体のコスト低減も図ることが可能と
なる。
【0035】本発明のスクイブでは、塞栓を樹脂にて形
成し、管体を金属にて形成することで、樹脂による熱膨
張等の変形を金属にて規制でき、着火薬と電橋線とを接
圧させる構造となし、着火薬をジルコニウムを成分に持
ち、粉状又は顆粒状とすることで、発火信頼性を確保で
きる。又、従来の如く、電橋線を点火玉で覆う必要がな
くなるので、例え管体を金属で形成しても、製造コスト
の低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクイブを示す組立図である。
【図2】スクイブを示す分解図である。
【図3】スクイブの変形例を示す組立図である。
【図4】スクイブを、ガス発生器に適用した具体例を示
す図である。
【図5】従来のスクイブを示す図である。
【符号の説明】
1 スクイブ 2 管体 3 着火薬 4 塞栓 5 導電ピン 6 導電ピン 7 電橋線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 浩志 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内 Fターム(参考) 3D018 MA02 MA05 3D054 DD22 DD28 DD33 FF20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コップ状の管体(2)と、該管体(2)
    内に収納される着火薬(3)と、塞栓(4)と、通電に
    より発熱する電橋線(7)と、を含んでなり、 前記管体(2)と前記塞栓(4)とを、樹脂にて形成
    し、 前記管体(2)と前記塞栓(4)とは、前記着火薬
    (3)と前記電橋線(7)とを接圧状態で封じる嵌込み
    構造としてなるスクイブ。
  2. 【請求項2】 前記着火薬(3)は、前記電橋線(7)
    の発熱にて発火する成分を持ち、粉状又は顆粒状とした
    ものである請求項1に記載のスクイブ。
  3. 【請求項3】 前記着火薬(3)は、ジルコニウムを成
    分に持つものである請求項1又は請求項2に記載のスク
    イブ。
  4. 【請求項4】 コップ状の管体(2)と、該管体(2)
    内に収納される着火薬(3)と、塞栓(4)と、通電に
    より発熱する電橋線(7)と、を含んでなり、 前記塞栓(4)を樹脂にて形成し、 前記管体(2)と前記塞栓(4)とは、前記着火薬
    (3)と前記電橋線(7)とを接圧状態で封じる嵌込み
    構造としてなるスクイブ。
  5. 【請求項5】 前記管体(2)は、金属にて形成してな
    る請求項4に記載のスクイブ。
  6. 【請求項6】 前記着火薬(3)は、前記電橋線(7)
    の発熱にて発火する成分を持ち、粉状又は顆粒状とした
    ものである請求項4又は請求項5に記載のスクイブ。
  7. 【請求項7】 前記着火薬(3)は、ジルコニウムを成
    分に持つものである請求項4〜請求項6のいずれかに記
    載のスクイブ。
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