JP2003205823A - ガス発生器 - Google Patents
ガス発生器Info
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Abstract
もに、鉛を主成分とせず、ジルコニウムと過塩素酸カリ
ウムとの混合物を主成分とする点火薬を用いることので
きるガス発生器を提供する。 【解決手段】 発熱部16aを各電流伝達ピン11から
離隔するに従ってその幅を漸次減少させ、発熱部16a
の幅が減少した部分の会合部に最小断面積部分を形成
し、発熱部16a以外の発熱体16に金メッキ17を施
し、発熱部16aと並列にバリスタ19を配設し、各部
の電気的、機械的な接続を、鉛を含まない半田18で行
い、点火薬21を、主成分がジルコニウムと過塩素酸カ
リウムとの混合物からなり、最小発火電流が2msec
の通電時間において0.8A以下であり、かつ、±25
kVの電圧において、発熱部16aに対して150Ωの
抵抗を直列に接続した状態で、150pFのコンデンサ
放電を30回繰り返して印加しても誤作動しないものに
する。
Description
に、シートベルトプリテンショナーを作動させる場合に
好適な電気点火式のガス発生器の改良に関する。
衝撃から運転者や同乗者を保護するためにシートベルト
やエアバック等の安全装置が設けられている。例えば、
シートベルトにおいては、ベルトの巻取装置に急速巻取
手段を付設するようにしており、事故等の緊急時にこの
急速巻取手段を作動させ、シートベルトを瞬時に巻き取
ることによって衝突の際の衝撃から運転者及び同乗者を
確実に保護するようにしている。
薬の燃焼によってガスを発生させるようにしたガス発生
器を使用したものが多く普及している。すなわち、衝突
の際の衝撃で作動する電気的、あるいは、機械的な点火
具によってガス発生器の点火薬などを燃焼させ、その際
に発生する燃焼ガスの圧力でシリンダのピストンや回転
体を瞬時に駆動させることにより、ベルトを急速に巻き
取るようにしたものである。
している。
Aに対して電気点火具(イニシエータ)C及びケースK
が取り付けられている。電気点火具(イニシエータ)C
は、図8に示すように、単体の部品としてユニット化さ
れたもので、樹脂製のボディDに一対の電流伝達ピンE
を備えている。これらの電流伝達ピンEは、それぞれの
ボディDを貫通しており、各一方の端部がボディDの外
部に延在する一方、各他方の端部がプリント基板Fに実
装したフィラメント等の抵抗体(図示せず)にそれぞれ
接続されている。このプリント基板Fに実装した抵抗体
(図示せず)は、点火部を構成するもので、その外表面
を点火薬Gによって覆った後、着火薬Hを充填した金属
製のケースIによって覆着してある。さらに、金属製の
ケースIの外周部には、樹脂製のカップJを被せてあ
る。金属製のケースIの底部は着火薬Hの火力で容易に
ケースIが開放できる構造にしてある。この電気点火具
(イニシエータ)Bは、図7に示すように、ホルダAに
設けた挿通孔Bに収容された後、ボディDを介して当該
ホルダAに固定される。
有底の円筒状に成形したもので、底部分を燃焼ガスの圧
力によって容易に開放できるように構成してある。この
ケースKは、その内部にガス発生剤Lを充填した後、上
述した電気点火具(イニシエータ)Cの点火部を覆う態
様で上記ホルダAに取り付けられている。
Aとの間に介在させた防湿・耐圧用の加硫ゴム製のOリ
ングである。
衝突の際の衝撃が電気信号として一対の電流伝達ピンE
に与えられると、これらの電流伝達ピンEの間の抵抗体
(図示せず)が発熱することにより、この発熱によって
点火薬Gが発火し、直ちに着火薬Hに伝火する。
ースIが開放し、その火炎がガス発生剤Lに到達し、当
該ガス発生剤Lの燃焼が開始される。この結果、ガス発
生剤Lの燃焼ガスがケースKの底部分を突き破って瞬間
的に外部に放出され、この燃焼ガスの圧力によってシー
トベルトの急速巻取手段が瞬時に作動することになる。
発生器では、温度に鋭感なトリシネート等の鉛を主成分
とした点火薬Gを使用している。また、電流伝達ピンE
と抵抗体の接続は、溶接または半田で行われているが、
半田で接続する場合、鉛入りの半田を使用している。
通電時間が2msにおいて0.8A以下であり、その信
頼性は信頼区間95%、信頼度99.9999%であ
る。さらに、最小発火電流と相反する要求として耐静電
気性の要求があり、±25kVの電圧において、抵抗体
に対して150Ωの抵抗を直列に接続した状態で、15
0pFのコンデンサ放電を5秒以上の間隔で30回繰り
返して印加しても誤作動してはならないというものであ
る。
Gを用いた場合、最小発火電流と耐静電気性との両立は
容易に可能である。
まるなか、自動車に用いられる各部品についても、その
構成の中で鉛レスの要求が強くなっている。鉛を主成分
としない点火薬Gとしては、ジルコニウムと過塩素酸カ
リウムとの混合物を主成分とするような酸化還元反応を
利用したものが知られているが、この点火薬Gは、温度
に鋭感なトリシネート等の鉛を主成分とする点火薬Gに
比較し、温度に鈍感であるため、所定時間における抵抗
体の発熱温度を高めるために抵抗体の断面積を小さくし
て所定の抵抗値を得る必要がある。しかるに、鉛を主成
分とする点火薬Gを使用しない場合、最小発火電流と耐
静電気性とを両立させるのは、不可能なのが実状であ
る。従って、鉛を主成分とする点火薬Gを使用しないガ
ス発生器において、ベルトの巻取装置の要求を満足でき
るものはできていない。
入力に対して応答性に優れるとともに、鉛を主成分とせ
ず、ジルコニウムと過塩素酸カリウムとの混合物を主成
分とする点火薬を用いることのできるガス発生器を提供
することを解決課題とする。
信号入力部を介して与えられる電気信号に基づき、前記
一対の電気信号入力部の間に接続された発熱体の発熱に
よって点火薬を発火させる点火部と、この点火部の点火
によってガス発生剤が燃焼し、ガスを発生するガス発生
部とを備えたガス発生器において、前記発熱体を基板上
に配設したニクロム合金の薄膜にエッチングを施すこと
によって形成し、前記発熱体の発熱部を前記各電気信号
入力部から離隔するに従ってその幅を漸次減少させ、前
記発熱部の幅が減少した部分の会合部に最小断面積部分
を形成し、前記発熱部以外の前記発熱体に良導体の金属
でメッキを施し、前記発熱部と並列にバリスタを配設
し、前記電気信号入力部と前記メッキとの電気的、機械
的な接続、及び、前記バリスタと前記メッキとの電気
的、機械的な接続を、鉛を含まない半田で行ったもので
ある。そして、前記点火薬は、主成分がジルコニウムと
過塩素酸カリウムとの混合物からなり、最小発火電流が
2msecの通電時間において0.8A以下であり、か
つ、±25kVの電圧において、前記発熱部に対して1
50Ωの抵抗を直列に接続した状態で、150pFのコ
ンデンサ放電を30回繰り返して印加しても誤作動しな
いものである。
筒状のリングの中に配設したガラスを貫通して固定され
ており、前記金属製の円筒状のリングは、前記点火部を
構成するホルダにシール材としての未加硫ゴムを介して
固定されている。また、前記点火薬の上面に酢酸エステ
ルからなる被膜が設けられている。また、前記点火部を
構成するホルダの、前記ガス発生剤を収納するケースと
のかしめによるケース固定部分が、このホルダの外周径
よりも大きくなっている。
づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る
電気点火式のガス発生器の一実施形態を概念的に示した
ものである。ここに示するガス発生器は、先に説明した
シートベルト等の車両用安全装置に適用されるもので、
ベースとなるホルダ1を備えている。ホルダ1は、アル
ミニウムによって成形したもので、一端部にコネクタ装
着穴2を有する一方、他端部に点火部形成用の座3を有
し、座3の周囲に点火部取付用周壁(点火部固定部分)
4及びケース取付周壁(ケース固定部分)5を有してい
る。
に円形の凹みを有している。さらに凹みの中央には、コ
ネクタ装着穴2に連通する、長方形の貫通孔を具備して
いる。中央部の円形の凹み並びに長方形の貫通孔には樹
脂製のスペーサ6を挿入してある。スペーサ6は中央部
に一対のピン挿入孔7を有している。ピン挿入孔7は、
互いに平行に延在し、それぞれ上述したコネクタ装着穴
2に開口している。
を介して、一対の電流伝達ピン(電気信号入力部)11
を備えたプラグアッシー9が搭載してある。シール材8
は、未加硫ブチルゴム、あるいは、未加硫エチレンプロ
ピレンジエン(EPDM)ゴム製で、リング状のシート
をなしている。
プラグアッシー9は、プラグ(ガラスハーメチックシー
ル)10を基台としている。このプラグ10は、一対の
電流伝達ピン11と、リング(有底円筒上の金属製)1
2と、このリング12内に配設され、一対の電流伝達ピ
ン11が貫通するとともに、この一対の電流伝達ピン1
1をリング12に固定するガラス13とで構成されい
る。
央部に配設した一対のピン挿入孔7よりも細径の円柱状
をなす導電性部材であり、互いに平行になるよう延在
し、かつ、ピン挿入孔7に挿入する方を長くした状態で
ガラス13を貫通している。また、リング12は、ホル
ダ1の点火部取付周壁4のかしめによって固定されるよ
うに、座3に搭載される部分にかしめ代を有している。
い突き出し側には、スリーブ14と基板15とが配設さ
れている。スリーブ14と基板15との中央部には、中
央部に一対の電流伝達ピン11が挿入される開口部を有
している。この開口部は電流伝達ピン11よりも大径の
円形である。スリーブ14は樹脂製であり、有底の円筒
状なしている。基板15は、図3に示すように、コンポ
ジットプラスチックからなる円盤状をなしており、その
片面にニクロム合金の薄膜からなる抵抗体(発熱体)1
6を有している。抵抗体16は、例えば基板15の上に
熱圧着されたニクロム合金の薄膜をエッチングによって
所定の形状に加工したものであり、図4に示すように、
一方の側面が電流伝達ピン11の間を直線上に延在する
一方、他方の側面が各電流伝達ピン11から離隔するに
従って漸次一方の側面との幅を減少するように傾斜し、
かつ、これらの幅が減少する部分の会合部に最小断面積
部分が形成されている。この抵抗体16には、発熱部1
6a以外に半田のランド用として金メッキ17を施して
ある。一対の電流伝達ピン11と、基板15の金メッキ
17との電気的、機械的接続は、鉛を含まない半田18
によって行われている。
り、図2に示すように、基板15の金メッキ17上に発
熱部16aと並列になるように、鉛を含有しない半田1
8によって電気的、機械的に接続されている。
ラグ10のリング12と、スリーブ14との外周に沿う
円筒形状である。また、キャップ20は、リング12と
あわせてホルダ1の点火部取付周壁4のかしめによって
固定されるため、リング12と同様にかしめ代を有して
いる。
ーブ14と、基板15と、抵抗体16と、金メッキ17
と、半田18と、バリスタ19と、キャップ20とで構
成されており、座3とスペーサ6とに搭載されている。
ホルダ1に対するプラグアッシー9の固定は、ホルダ1
の点火部取付用周壁4のかしめによる折り曲げによって
固定される。この際、シール材8はかしめによって潰さ
れ、ホルダ1とプラグアッシー9との間の気密性を確保
する。
すように、ジルコニウムと過塩素酸カリウムとを主成分
とする点火薬21が配設される。点火薬21は湿薬を用
いて発熱部16aに滴下させ、これを乾燥させるように
してもよいし、乾薬をそのまま適用しても構わない。さ
らに、点火薬21の外表面にはスリーブ14の内周全体
にわたるように、酢酸エステルからなる被膜22を塗布
乾燥する。これにより、電気点火式のガス発生器の点火
部100が構成される。
00の周囲にケース27を備えている。ケース27はア
ルミニウム製の成型品であり、有底の筒状を成している
が、底側の側面は位置出しのために対向する平面を有し
ている。当該開口部は上述した点火部取付用周壁4に嵌
合する内径を有している。ケース27の底部分は、放射
状に溝を形成する等、燃焼ガスの圧力に容易に開放でき
るように構成してある。また、ケース27の開口周辺部
には、折り返し加工によってフランジ27aを形成して
ある。
内部に所定量の着火薬25及びガス発生剤26を充填し
た後、上述した点火部100を覆う態様でホルダ1に取
り付けられ、ガス発生器のガス発生部200を構成す
る。この場合、ケース27は、そのフランジ27aをホ
ルダ1のケース取付用周壁5によってかしめれば、当該
ホルダ1に対して容易に固定することができる。なお、
耐圧性能を考慮し、かしめ強度を高くするため、ケース
取付用周壁5の外周径は、ホルダ1の他の外周径よりも
大径となっている。また、フランジ27aとケース取付
用周壁5との間には、室温硬化性液状ゴム等、適宜シー
ル剤を介在させる。なお、図1中の符号30は、未使用
時において一対の電流伝達ピン11の間を短絡させてお
く一方、コネクタ装着穴2に対してコネクタが装着され
た場合に両者の短絡状態を解除するためのシャントリン
グである。
用安全装置に取り付けられた後、一対の電流伝達ピン1
1に電気信号を入力するためのコネクタが接続される。
のものと同様に、衝突の際の衝撃が電気信号として一対
の電流伝達ピン11に与えられると、電流伝達ピン11
の間の発熱部16aが発熱することにより、この発熱に
よって点火薬21が発火し、直ちに着火薬25並びにガ
ス発生剤26に伝火する。この結果、ガス発生剤26の
燃焼ガスがケース27の底部分を突き破って瞬間的に外
部に放出され、この燃焼ガスの圧力によってシートベル
トの急速巻取手段等の車両用安全装置が瞬時に作動する
ことになる。
2msecの通電時間において0.8A以下であり、か
つ、±25kVの電圧において、発熱部16aに対して
150Ωの抵抗を直列に接続した状態で、150pFの
コンデンサ放電を30回繰り返して印加しても誤作動し
ない電気点火式のガス発生器を供給するためには、0.
8A以下の最小発火電流の2msecの通電時間におい
て、基板15の上にニクロム合金の薄膜で構成されてい
る発熱部16aは、その厚みを2μm〜10μm、最小
幅16bを20μm〜70μm、最小幅16bの両側の
フラット部幅16cを40μm〜140μm、長さ16
dを0.3mm〜1mmとするのが好ましく、これらの
寸法を満足し、かつ、一対の電流伝達ピン11の間の抵
抗値が1.8Ω〜2.5Ωとなる寸法にするのが望まし
い。
m)16bと最小発火電流(A)との関係を示す図であ
る。抵抗値は1.8Ω、2.0Ω、2.2Ω、2.4Ω
のものを選択し、フラット部幅16cを最小幅16bの
2倍としている。長さ16dは各最小幅16b、フラッ
ト部幅16cにおいて、所定の抵抗値を得ることができ
るよう調整した。発熱部16a(抵抗体16)の厚みは
5μmのものを使用した。点火薬21はジルコニウムと
過塩素酸カリウムとの混合物を使用し、湿薬で塗布乾燥
した。この図5からも明らかなように、本発明のガス発
生器は、鉛を含まない点火薬21を使用しても、最小発
火電流が2msecの通電時間において0.8A以下に
することが可能になった。
±25kVの電圧において、発熱部16aに対して15
0Ωの抵抗を直列に接続した状態で、150pFのコン
デンサ放電を5秒間隔で30回印加した場合、繰り返し
静電気印加の蓄熱、もしくは放電によって誤作動を起こ
すが、バリスタ19を発熱部16aと並列に接続するこ
とにより、誤動作を解決している。バリスタ19は、高
電圧が印加された場合に抵抗値が著しく減少し、一対の
電流伝達ピン11の相互間との間を短絡するように作用
するものである。従って、一対の電流伝達ピン11の相
互間に高電圧の静電気が作用した場合には、繰り返し静
電気印加の蓄熱、もしくは放電が防止される。一方、一
対の電流伝達ピン11に作動のための低電圧の電気信号
が入力された場合には、バリスタ19の抵抗値が十分に
大きいままとなるため、発熱部16aが確実に発熱する
ようになる。
と静電気に対する誤作動の関係を示した図である。静電
気の印加条件は、±25kVの電圧において、発熱部1
6aに対し150Ωの抵抗を直列に接続した状態で、1
50pFのコンデンサ放電を5秒間隔で30回印加した
ものである。抵抗値は1.8Ω、2.0Ω、2.2Ω、
2.4Ω、2.6Ωのものを選択し、フラット部幅16
cは最小幅1bAの2倍としている。長さ16dは各最
小幅16b、フラット部幅16cにおいて、所定の抵抗
値を得ることができるよう調整した。発熱部16aの厚
みは5μmのものを使用した。点火薬21はジルコニウ
ムと過塩素酸カリウムとの混合物を使用し、湿薬で塗布
乾燥した。図5及び図6から明らかなように、鉛を主成
分とする点火薬を使用しないガス発生器において、従来
は不可能であった最小発火電流が2msecの通電時間
において0.8A以下であり、かつ、±25kVの電圧
において、発熱部16aに対して150Ωの抵抗を直列
に接続した状態で、150pFのコンデンサ放電を5秒
間隔で30回印加した場合においても、誤作動しないガ
ス発生器とすることが可能となる。
の座3とプラグアッシー9との間に未加硫ゴム製のシー
ル材8を介在させるようにしているため、ホルダ1の座
3とプラグ10のリング12のかしめ代の、かしめによ
る間隙を確実に密閉し、ガス発生剤26に対する防湿と
作動時の耐圧性を向上させることができる。
スIや樹脂製のカップJによって封入されており、点火
薬Gとガス発生剤Lとの接触はなく、振動や電気的絶縁
に関しての措置は講じられているものの、昨今のシート
ベルトプリテンショナーにおいては、衝突時にガス発生
剤の圧力で乗員を拘束した後、直ちに拘束を緩和するた
め、フォースリミッタ機能を有している。通常、シート
ベルトプリテンショナーの作動部に数ミリメートルの開
口部を設け、ガスを除去するシステムを採用している
が。従来のガス発生器においては、ケースIやカップJ
が作動時に破片となり、この開口部に飛散物が詰まって
フォースリミッタ機能を損なう場合があった。
5及びガス発生剤26の振動や電気的絶縁に関しての措
置として、酢酸エステルからなる被膜22で点火薬21
を覆っている。酢酸エステルからなる被膜22は、振動
や電気的絶縁性に優れているばかりではなく、作動時に
ガス発生剤26の燃焼熱によって燃焼するため、フォー
スリミッタ機能を損なうことはない。
装置に使用するガス発生器を例示しているが、例えば、
落下、転落等の衝突から人体を保護する墜落事故時の人
体保護用エアバック装置等に適用可能である。
コニウムと過塩素酸カリウムとの混合物を使用している
が、ジルコニウムをジルコニウムと硼素の混合物として
も構わない。また、過塩素酸カリウムを他の酸化剤、例
えば、クロム酸バリウムやアルカリ金属の硝酸塩を用い
ても構わない。
発熱部を各電気信号入力部から離隔するに従ってその幅
を漸次減少させ、発熱部の幅が減少した部分の会合部に
最小断面積部分を形成し、発熱部以外の発熱体に良導体
の金属でメッキを施し、発熱部と並列にバリスタを配設
し、各部の電気的、機械的な接続を、鉛を含まない半田
で行い、点火薬を、主成分がジルコニウムと過塩素酸カ
リウムとの混合物からなり、最小発火電流が2msec
の通電時間において0.8A以下であり、かつ、±25
kVの電圧において、発熱部に対して150Ωの抵抗を
直列に接続した状態で、150pFのコンデンサ放電を
30回繰り返して印加しても誤作動しないものにしたの
で、電気信号の入力に対して応答性に優れるとともに、
環境の面から鉛を主成分とする点火薬が使用できない場
合でも、利用可能なガス発生器を提供できる。
たり、点火薬の保護に酢酸エステルからなる被膜を使用
した場合には、気密性や耐圧性の改善並びに飛散物の発
生を改善し、その信頼性を向上させることが可能とな
る。
を、他の外周径よりも大径にした場合には、ケースとホ
ルダ部分の耐圧性能を改善して高耐圧性のガス発生器を
提供することが可能になる。
形態を示す断面図である。
ス発生器に用いるプラグアッシーの一例を示す拡大正断
面図、及び、拡大側断面図である。
基板の一例を示す拡大平面図である。
発熱部最小幅と最小発火電流との関係を示す図である。
気性能を示す図である。
ある。
具を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の電気信号入力部を介して与えられ
る電気信号に基づき、前記一対の電気信号入力部の間に
接続された発熱体の発熱によって点火薬を発火させる点
火部と、この点火部の点火によってガス発生剤が燃焼
し、ガスを発生するガス発生部とを備えたガス発生器に
おいて、 前記発熱体を基板上に配設したニクロム合金の薄膜にエ
ッチングを施すことによって形成し、前記発熱体の発熱
部を前記各電気信号入力部から離隔するに従ってその幅
を漸次減少させ、前記発熱部の幅が減少した部分の会合
部に最小断面積部分を形成し、前記発熱部以外の前記発
熱体に良導体の金属でメッキを施し、 前記発熱部と並列にバリスタを配設し、 前記電気信号入力部と前記メッキとの電気的、機械的な
接続、及び、前記バリスタと前記メッキとの電気的、機
械的な接続を、鉛を含まない半田で行い、 前記点火薬は、主成分がジルコニウムと過塩素酸カリウ
ムとの混合物からなり、最小発火電流が2msecの通
電時間において0.8A以下であり、かつ、±25kV
の電圧において、前記発熱部に対して150Ωの抵抗を
直列に接続した状態で、150pFのコンデンサ放電を
30回繰り返して印加しても誤作動しないものである、 ことを特徴とするガス発生器。 - 【請求項2】 請求項1に記載のガス発生器において、 前記一対の電気信号入力部は、金属製の円筒状のリング
の中に配設したガラスを貫通して固定されており、 前記金属製の円筒状のリングは、前記点火部を構成する
ホルダにシール材としての未加硫ゴムを介して固定され
ている、 ことを特徴とするガス発生器。 - 【請求項3】 請求項1に記載のガス発生器において、 前記点火薬の上面に酢酸エステルからなる被膜を設け
た、 ことを特徴とするガス発生器。 - 【請求項4】 請求項1に記載のガス発生器において、 前記点火部を構成するホルダの、前記ガス発生剤を収納
するケースとのかしめによるケース固定部分が、このホ
ルダの外周径よりも大きくなっている、ことを特徴とす
るガス発生器。
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JP2002007090A JP2003205823A (ja) | 2002-01-16 | 2002-01-16 | ガス発生器 |
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