JP2011025391A - 回転ドラム型砥粒回収装置 - Google Patents

回転ドラム型砥粒回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011025391A
JP2011025391A JP2009176267A JP2009176267A JP2011025391A JP 2011025391 A JP2011025391 A JP 2011025391A JP 2009176267 A JP2009176267 A JP 2009176267A JP 2009176267 A JP2009176267 A JP 2009176267A JP 2011025391 A JP2011025391 A JP 2011025391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating drum
rotary drum
coolant liquid
abrasive
abrasive grains
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009176267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5430271B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Miyagawa
和彦 宮川
Shinichi Tomosada
新一 友定
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Finetech Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Finetech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Finetech Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Finetech Ltd
Priority to JP2009176267A priority Critical patent/JP5430271B2/ja
Publication of JP2011025391A publication Critical patent/JP2011025391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5430271B2 publication Critical patent/JP5430271B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Abstract

【課題】スラッジからの砥粒の分離率を高め、可能な限り使用済みの砥粒を回収することができる回転ドラム型砥粒回収装置を提供する。
【解決手段】複数の磁石14、14、・・・が配置された内筒15と、内筒15の周囲を非磁性材で覆う外筒19とを有し、内筒15と外筒19とが同心で回転することが可能な回転ドラム13を備える。内筒15は、隣接する2つの磁石14、14が互いに他極が外側を向くように交互に配置してあり、砥粒を含む処理済クーラント液が、回転ドラム13の回転方向に沿って、回転ドラム13の下部にて流れるようにしてあり、回転ドラム13の最下点近傍に砥粒を排出する排出口22を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、処理済クーラント液に含まれるラップ砥粒を回収する回転ドラム型砥粒回収装置に関する。
金属材料、特に鉄鋼材料に代表される磁性材料の切削加工、研削加工等において、クーラント液とともに排出される切削屑、切粉等は、液分と分離させて回収する。切削屑、切粉等は様々な形状を有していることから、回収効率の観点から種々の磁気分離(回収)装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、従来の回転ドラム型磁気分離装置が開示されている。図1は、従来の回転ドラム型磁気分離装置の構成を示す回転ドラムの回転軸に直交する面での断面図である。図1に示すように、従来の回転ドラム型磁気分離装置は、箱型の本体1内にクーラント液を溜め置く液溜め部2が設けられている。液溜め部2を二分するように、本体1の中央部近傍に回転ドラム3が略水平方向を回転軸として軸支されている。回転ドラム3は、ステンレス鋼等の非磁性材からなる円筒体をなしており、外周面に複数の磁石4、4、・・・を所定の配列で配置してある内筒5を外筒9の内部に同軸に固定してある。複数の磁石4、4、・・・の極性は、処理済クーラント液に含まれる切削屑、切粉、あるいは表面研磨のための砥粒等を磁着させることができるように、回転ドラム3の外周面近傍に所定の磁束を発生させるよう配置されている。
特許文献1では、回転ドラム3の液溜め部2に浸漬する部分から頂上部までの間、すなわち回転ドラム3の外周の略4分の3に相当する部分に対応する内筒5に、複数の磁石4、4、・・・が配置されている。残りの略4分の1に相当する部分には内筒5に磁石4、4、・・・が配置されておらず、磁力が作用しないように構成されている。
回転ドラム3の外筒9は、図1の反時計回りに回転する。磁石4、4、・・・の磁力によって液溜め部2の下部にて外筒9に吸着されたスラッジは、外筒9の回転に伴って回転ドラム3の頂上部へと搬送さる。頂上部を通過した時点で内筒5の磁石4、4、・・・が存在しない部分に搬送されるので、吸着されているスラッジは磁力による吸着力を失い、回転ドラム3に当接するスクレーパ7にて掻き取られて回収される。回転ドラム3の頂上部近傍には、ゴム等の弾性体を表面に配してある絞りローラ6が設けられており、所定の押圧で回転ドラム3の外周面に当接されている。回転ドラム3と絞りローラ6との間を吸着されたスラッジが通過することにより、スラッジに含まれている液分が絞り取られ、磁力が及ばない位置にて切削屑、切粉等が分離される。
特開2000−079353号公報
しかし、特許文献1に開示されている回転ドラム型磁気分離装置では、処理済クーラント液に含まれる切削屑、切粉、あるいは表面研磨のための砥粒等を回転ドラム3の外筒9の表面に磁着させることができるが、砥粒だけを別個に分離して回収することができないという問題点があった。すなわち、砥粒は清浄なクーラント液に一定の割合で混合され、研磨処理等を行った後、スラッジに混合された状態で磁気分離装置へと誘導される。したがって、砥粒を別個に分離して回収できない場合、毎回新たな砥粒をクーラント液に混合する必要があり、まだ使用することができる砥粒でさえ、スラッジとともに廃棄されるという問題点があった。また、砥粒は高価であることから、可能な限り再利用することが好ましい。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、スラッジからの砥粒の分離率を高め、可能な限り使用済みの砥粒を回収することができる回転ドラム型砥粒回収装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る回転ドラム型砥粒回収装置は、複数の磁石が配置された内筒と、該内筒の周囲を非磁性材で覆う外筒とを有し、前記内筒と前記外筒とが同心で回転することが可能な回転ドラムを備え、処理済クーラント液中の砥粒を回収する回転ドラム型砥粒回収装置において、前記内筒は、隣接する2つの磁石が互いに他極が外側を向くように交互に配置してあり、砥粒を含む前記処理済クーラント液が、前記回転ドラムの回転方向に沿って、前記回転ドラムの下部にて流れるようにしてあり、前記回転ドラムの最下点近傍に砥粒を排出する排出口を備えることを特徴とする。
第1発明では、複数の磁石が配置された内筒と、該内筒の周囲を非磁性材で覆う外筒とを有し、内筒と外筒とが同心で回転する。内筒は、隣接する2つの磁石が互いに他極が外側を向くように交互に配置してあり、砥粒を含む処理済クーラント液が、回転ドラムの回転方向に沿って、回転ドラムの下部にて流れることにより、回転ドラムに磁着したスラッジ、砥粒等は、比較的長時間、クーラント液に浸漬されるので、比較的質量の大きい砥粒がクーラント液中へ遊離しやすく、回転ドラムから剥離しやすくなる。そして、回転ドラムの最下点近傍に砥粒を排出する排出口を備えることにより、回転ドラムから剥離した砥粒を排出口から確実に排出することができ、砥粒のみを回収することが可能となる。
また、第2発明に係る回転ドラム型砥粒回収装置は、第1発明において、前記回転ドラムは、前記内筒が固定されており、前記外筒が回転するようにしてあることを特徴とする。
第2発明では、回転ドラムの内筒を固定し、外筒を回転させるようにすることで、外筒の表面に磁着したスラッジ等を確実に分離することができる。また、磁石とスラッジとの間の外筒が移動するので、スラッジとともに磁着している砥粒が剥離しやすく、砥粒だけを別個に回収しやすくなる。
また、第3発明に係る回転ドラム型砥粒回収装置は、第1又は第2発明において、前記回転ドラム下部を通過した後の処理済クーラント液の液面近傍に、前記回転ドラム表面との間に所定の間隔を有するように板部材を備えることを特徴とする。
第3発明では、回転ドラム下部を通過してスラッジを外筒の表面に磁着させた後のクーラント液の液面近傍に、回転ドラム表面との間に所定の間隔を有するように板部材を備えることにより、外筒の表面に立ち上がっている状態でスラッジとともに磁着している砥粒だけを直接的に掻き落とすことができ、より多くの砥粒を回収することが可能となる。
また、第4発明に係る回転ドラム型砥粒回収装置は、第1乃至第3発明のいずれか1つにおいて、前記回転ドラム下部を通過した後の処理済クーラント液の液面上方に、前記回転ドラム表面に清浄なクーラント液を吐出する吐出口を備えることを特徴とする。
第4発明では、回転ドラム下部を通過してスラッジを外筒の表面に磁着させた後のクーラント液の液面上方に、回転ドラム表面に清浄なクーラント液を吐出する吐出口を備えることにより、外筒の表面に磁着しているスラッジに含まれる砥粒だけを清浄なクーラント液により直接的に流し落とすことができ、より多くの砥粒を回収することが可能となる。
また、第5発明に係る回転ドラム型砥粒回収装置は、第1乃至第4発明のいずれか1つにおいて、前記回転ドラムの回転速度を周期的に変動するようにしてあることを特徴とする。
第5発明では、回転ドラムの回転速度を周期的に変動させることにより、外筒の表面に磁着している砥粒に加速度を生じさせることができ、より剥離しやすくすることで、より多くの砥粒を回収することが可能となる。
上記構成により、砥粒を含む処理済クーラント液が、回転ドラムの回転方向に沿って、回転ドラムの下部にて流れることにより、回転ドラムに磁着したスラッジ、砥粒等は、比較的長時間、クーラント液に浸漬されるので、比較的質量の大きい砥粒がクーラント液中へ遊離しやすく、回転ドラムから剥離しやすくなる。そして、回転ドラムの最下点近傍に砥粒を排出する排出口を備えることにより、回転ドラムから剥離した砥粒を排出口から確実に排出することができ、砥粒のみを回収することが可能となる。
従来の回転ドラム型磁気分離装置の構成を示す回転ドラムの回転軸に直交する面での断面図である。 本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置の構成を示す回転ドラムの回転軸に直交する面での断面図である。 磁石との相対位置によるラップ砥粒の磁着状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置の、板部材を設けた場合の構成を示す回転ドラムの回転軸に直交する面での断面図である。 本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置の、清浄なクーラント液を吐出する吐出口を設けた場合の構成を示す回転ドラムの回転軸に直交する面での断面図である。 本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置を用いた場合の、砥粒回収効果を示すグラフである。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置の構成を示す回転ドラムの回転軸に直交する面での断面図である。図2に示すように、本実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置は、箱型の本体11内にクーラント液を溜め置く液溜め部12が設けられている。液溜め部12を二分するように、本体11の中央部近傍に回転ドラム13が回転することが可能に略水平方向を回転軸として軸支されている。
回転ドラム13は、円筒体をなしており、外周面に複数の磁石14、14、・・・を所定の配列で配置してある内筒15をステンレス鋼等の非磁性材からなる外筒19の内部に同心に設けてある。複数の磁石14、14、・・・は、隣接する2つの磁石14、14の外周側磁極が互いに相違するよう、複数の磁石14、14、・・・を略環状の磁石列として配置してある。これにより、処理済クーラント液に含まれる切削屑、切粉等のスラッジ、あるいはスラッジに混合している砥粒等を磁着させることができるように、回転ドラム13の外周面近傍に所定の磁束を発生させることができる。
複数の磁石14、14、・・・は、回転ドラム13の液溜め部12に浸漬する部分から頂上部までの間、すなわち回転ドラム13の外周の略4分の3に相当する部分に対応する内筒15に配置されている。残りの略4分の1に相当する部分には内筒15に磁石14、14、・・・が配置されておらず、磁力が作用しないように構成されている。
回転ドラム13の外筒19は、図2の反時計回りに回転する。磁石14、14、・・・の磁力によって液溜め部12の下部にて外筒19に吸着されたスラッジは、外筒19の回転に伴って回転ドラム13の頂上部へと搬送される。頂上部を通過した時点で内筒15の磁石14、14、・・・が存在しない部分に搬送されるので、吸着されているスラッジは磁力による吸着力を失い、回転ドラム13に当接するスクレーパ17にて掻き取られて回収される。回転ドラム13の頂上部近傍には、ゴム等の弾性体を表面に配してある絞りローラ16が設けられており、所定の押圧で回転ドラム13の外周面に当接されている。回転ドラム13と絞りローラ16との間を吸着されたスラッジが通過することにより、スラッジに含まれている液分が絞り取られ、磁力が及ばない位置にて切削屑、切粉等のみが分離される。
スラッジを含む処理済クーラント液は、クーラント液流入口20から本体11内へ流入して、回転ドラム13の下部を通過してクーラント液流出口21から排出される。すなわち、回転ドラム13の下部では、処理済クーラント液が流れる方向と回転ドラム13の回転方向とが略一致しており、スラッジを含む処理済クーラント液は、従来の回転ドラム型磁気分離装置と比べて、長時間回転ドラム13の下部に滞留する。
したがって、回転ドラム13の下部に滞留している間に、スラッジに含まれている比較的サイズが大きい砥粒、例えばラップ盤での表面研磨加工に用いる砥粒(以下、ラップ砥粒)がスラッジから分離する割合が高くなり、回転ドラム13から剥離してクーラント液路23の下部に滞留する。本実施の形態では、クーラント液路23の下部であって、回転ドラム13の最下点近傍に、ラップ砥粒を外部へ排出するための砥粒排出口22を設けてある。これにより、スラッジから分離したラップ砥粒は、砥粒排出口22から回収することができ、ラップ砥粒を再利用することができる。
なお、砥粒排出口22の大きさ及び断面形状は特に限定されるものではないが、少なくとも液溜め部12の液面の高さが低くならない大きさであることが必要である。すなわち、クーラント液流入口20から流入するクーラント液の流量と、クーラント液流出口21から排出されるクーラント液の流量及び砥粒排出口22から排出されるラップ砥粒等を含むクーラント液の流量の和とが略等しいことが好ましい。
また、ラップ砥粒のうち、スラッジよりもサイズが大きいものは、隣接する磁石14、14の境界では剥離しにくいが、磁石14の中央近傍では、磁界に沿って磁石14の表面に対して略直交する方向へと立ち上がりやすい。図3は、磁石14、14との相対位置によるラップ砥粒の磁着状態を示す模式図である。図3に示すように、磁石14、14間の磁界により、磁石14、14の境界近傍ではラップ砥粒31が磁石14の表面に密着しているが、磁石14の中央近傍では、ラップ砥粒32は、磁界に沿って磁石14の表面に対して略直交する方向へと立ち上がる傾向にある。
また、回転ドラム13の下部を通過してスラッジが回転ドラム13の磁石14、14、・・・に磁着した後のクーラント液の液面近傍に、ラップ砥粒を掻き落とすための板部材を設けても良い。図4は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置の、板部材を設けた場合の構成を示す回転ドラム13の回転軸に直交する面での断面図である。図4に示すように、板部材41は、回転ドラム13の外筒19の表面との間に所定の間隔を有しており、回転ドラム13の外筒19の表面に磁着したスラッジは該間隔を通過することができる。
一方、磁石14の中央近傍が、板部材41が設けてある位置よりも、回転ドラム13の回転方向の手前側になるように磁石14を配置することが好ましい。このように配置することで、板部材41近傍ではラップ砥粒が磁石14の表面に対して略直交する方向へと立ち上がった状態となりやすい。したがって、板部材41と回転ドラム13の外筒19の表面との間の所定の間隔を、磁石14の表面に対して略直交する方向へと立ち上がったラップ砥粒の大きさよりも小さく設定しておくことにより、スラッジのみが通過し、ラップ砥粒のみを板部材41により下部へ掻き落とすことができる。これにより、より多くのラップ砥粒を回収することが可能となる。
また、回転ドラム13の下部を通過してスラッジが回転ドラム13の磁石14、14、・・・に磁着した後のクーラント液の液面上方に、回転ドラム13の外筒19の表面に清浄なクーラント液を吐出する吐出口を設けても良い。図5は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置の、清浄なクーラント液を吐出する吐出口を設けた場合の構成を示す回転ドラム13の回転軸に直交する面での断面図である。
図5に示すように、清浄なクーラント液を本体11内のクーラント液吐出口52から回転ドラム13の回転方向とは反対の方向へと清浄なクーラント液を滴下する。これにより、回転ドラム13の外筒19の表面に磁着しているラップ砥粒を清浄なクーラント液により直接的に流し落とすことができ、より多くのラップ砥粒を回収することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置では、従来とは異なり、回転ドラム13の下部にて、処理済クーラント液が流れる方向と回転ドラム13の回転方向とを略一致させている。以下、処理済クーラント液の流れる方向による砥粒回収効果を検証する。
図6は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置を用いた場合の、砥粒回収効果を示すグラフである。図6では、砥粒排出口22から回収したラップ砥粒の回収量を、従来の回転ドラム型磁気分離装置と本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置との間で比較している。
図6では、回転ドラム13の下部にて、処理済クーラント液が流れる方向と回転ドラムの回転方向とが相対している従来の回転ドラム型磁気分離装置のラップ砥粒の回収量を(a)に、処理済クーラント液が流れる方向と回転ドラム13の回転方向とが略一致している本発明の実施の形態に係る回転ドラム型砥粒回収装置のラップ砥粒の回収量を(b)に、それぞれ示している。図6からもわかるように、(b)の回収量は、(a)の回収量の約15%増えた結果となっており、処理済クーラント液が流れる方向と回転ドラム13の回転方向とを略一致させることによりラップ砥粒の回収効率が高まっていることを確認することができる。
なお、回転ドラム13の回転速度は一定速度であることに限定されるものではなく、一定間隔で停止、あるいは周期的に回転速度が変動するようにしても良い。回転速度の変動には、回転方向の変更も含む。このようにすることで、磁石14の中央近傍にて、磁界に沿って磁石14の表面に対して略直交する方向へと立ち上がったラップ砥粒は、クーラント液との間の抵抗変化により剥離しやすくなり、より多くのラップ砥粒を回収することが可能となる。
また、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内であれば多種の変形、置換等が可能であることは言うまでもない。例えば回転ドラム13は、内筒15が固定され、外筒19が回転する構成に限定されるものではなく、逆に外筒19が固定され、内筒15が回転する構成であっても良いし、両者が反対方向又は同一方向に回転する構成であっても良い。さらに、磁石14の表面にて略直交する方向へと立ち上がっているラップ砥粒を増やして回収効率を高めるべく、磁石14のサイズを小さくし、内筒15により多くの磁石14、14、・・・を配置するようにしても良いし、回転ドラム13の最下点近傍にのみ小さなサイズの磁石14を多数配置するようにしても良い。
12 液溜め部
13 回転ドラム
14 磁石
15 内筒
19 外筒
20 クーラント液流入口
21 クーラント液流出口
22 砥粒排出口(排出口)

Claims (5)

  1. 複数の磁石が配置された内筒と、該内筒の周囲を非磁性材で覆う外筒とを有し、前記内筒と前記外筒とが同心で回転することが可能な回転ドラムを備え、処理済クーラント液中の砥粒を回収する回転ドラム型砥粒回収装置において、
    前記内筒は、隣接する2つの磁石が互いに他極が外側を向くように交互に配置してあり、
    砥粒を含む前記処理済クーラント液が、前記回転ドラムの回転方向に沿って、前記回転ドラムの下部にて流れるようにしてあり、
    前記回転ドラムの最下点近傍に砥粒を排出する排出口を備えることを特徴とする回転ドラム型砥粒回収装置。
  2. 前記回転ドラムは、前記内筒が固定されており、前記外筒が回転するようにしてあることを特徴とする請求項1記載の回転ドラム型砥粒回収装置。
  3. 前記回転ドラム下部を通過した後の処理済クーラント液の液面近傍に、前記回転ドラム表面との間に所定の間隔を有するように板部材を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の回転ドラム型砥粒回収装置。
  4. 前記回転ドラム下部を通過した後の処理済クーラント液の液面上方に、前記回転ドラム表面に清浄なクーラント液を吐出する吐出口を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回転ドラム型砥粒回収装置。
  5. 前記回転ドラムの回転速度を周期的に変動するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転ドラム型砥粒回収装置。
JP2009176267A 2009-07-29 2009-07-29 回転ドラム型砥粒回収装置 Active JP5430271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176267A JP5430271B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 回転ドラム型砥粒回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176267A JP5430271B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 回転ドラム型砥粒回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011025391A true JP2011025391A (ja) 2011-02-10
JP5430271B2 JP5430271B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=43634737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009176267A Active JP5430271B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 回転ドラム型砥粒回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5430271B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014151314A (ja) * 2013-02-14 2014-08-25 Sumitomo Heavy Industries Fine Tech Co Ltd 回転ドラム及び回転ドラム型磁気分離装置
WO2016052138A1 (ja) * 2014-10-01 2016-04-07 住友重機械ファインテック株式会社 回転ドラム型磁気分離装置
WO2018168001A1 (ja) * 2017-03-14 2018-09-20 カネテック株式会社 磁気分離処理装置
CN112823906A (zh) * 2019-11-20 2021-05-21 住友重机械精科技株式会社 磁选机、磁选机控制装置及磁性污泥去除方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105170317A (zh) * 2015-08-19 2015-12-23 刘洋 一种永磁吸铁器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60128741U (ja) * 1984-02-09 1985-08-29 ブンリ工業株式会社 磁性体の分離装置
JPH0691196A (ja) * 1992-09-16 1994-04-05 Nippon Jiryoku Senko Kk ドラム型磁力選別機
JP3055902U (ja) * 1998-07-15 1999-02-02 株式会社シイエヌケイ 浮上切りくず捕集装置
JP2001010809A (ja) * 1999-06-24 2001-01-16 Ebara Corp カーボンナノファイバーの精選方法及び装置
JP2007000978A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Sumitomo Heavy Industries Fine Tech Co Ltd 混合流体分離装置及びその方法並びに再生クーラントの製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60128741U (ja) * 1984-02-09 1985-08-29 ブンリ工業株式会社 磁性体の分離装置
JPH0691196A (ja) * 1992-09-16 1994-04-05 Nippon Jiryoku Senko Kk ドラム型磁力選別機
JP3055902U (ja) * 1998-07-15 1999-02-02 株式会社シイエヌケイ 浮上切りくず捕集装置
JP2001010809A (ja) * 1999-06-24 2001-01-16 Ebara Corp カーボンナノファイバーの精選方法及び装置
JP2007000978A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Sumitomo Heavy Industries Fine Tech Co Ltd 混合流体分離装置及びその方法並びに再生クーラントの製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014151314A (ja) * 2013-02-14 2014-08-25 Sumitomo Heavy Industries Fine Tech Co Ltd 回転ドラム及び回転ドラム型磁気分離装置
WO2016052138A1 (ja) * 2014-10-01 2016-04-07 住友重機械ファインテック株式会社 回転ドラム型磁気分離装置
JP2016068057A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 住友重機械ファインテック株式会社 回転ドラム型磁気分離装置
CN106794469A (zh) * 2014-10-01 2017-05-31 住友重机械精科技株式会社 旋转滚筒式磁性分离装置
KR20170066426A (ko) * 2014-10-01 2017-06-14 스미도모쥬기가이 파인테크 가부시키가이샤 회전드럼형 자기분리장치
US10307767B2 (en) 2014-10-01 2019-06-04 Sumitomo Heavy Industries Finetech, Ltd. Rotary drum-type magnetic separator
KR102386599B1 (ko) * 2014-10-01 2022-04-15 스미도모쥬기가이 파인테크 가부시키가이샤 회전드럼형 자기분리장치
CN106794469B (zh) * 2014-10-01 2024-02-23 住友重机械精科技株式会社 旋转滚筒式磁性分离装置
WO2018168001A1 (ja) * 2017-03-14 2018-09-20 カネテック株式会社 磁気分離処理装置
CN112823906A (zh) * 2019-11-20 2021-05-21 住友重机械精科技株式会社 磁选机、磁选机控制装置及磁性污泥去除方法
JP2021079342A (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 住友重機械ファインテック株式会社 マグネットセパレータ、マグネットセパレータ制御装置、及び磁性スラッジ除去方法
CN112823906B (zh) * 2019-11-20 2023-06-30 住友重机械精科技株式会社 磁选机、磁选机控制装置及磁性污泥去除方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5430271B2 (ja) 2014-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102386599B1 (ko) 회전드럼형 자기분리장치
JP5430271B2 (ja) 回転ドラム型砥粒回収装置
JP5115219B2 (ja) 磁気分離装置
JP5115220B2 (ja) 磁気分離装置
JP2021100760A (ja) マグネットセパレータ
JP4948514B2 (ja) 回転ドラム型磁気分離装置
JP2018089561A (ja) マグネットセパレータ
JP4785913B2 (ja) 回転ドラム型磁気分離装置
JP2003340717A (ja) 浮上切り屑回収機能を備えたオイルスキマ
JP2014028409A (ja) マグネットセパレータおよび加工液浄化装置
JP3325010B2 (ja) 磁気固液分離装置
JP2012187699A (ja) 工作機械の磁性体切くず及び研削盤の磁性体研削滓処理装置
JP6218390B2 (ja) 回転ドラム及び回転ドラムの製造方法
JP6282455B2 (ja) 濾過装置
KR20160031168A (ko) 연삭액 칩 분리장치의 탈착식 연삭액 담수 플레이트
JP2005058880A (ja) スラッジ分離装置
JP2005153132A (ja) クーラント清浄装置
JP3841382B2 (ja) 金属粉除去装置
JP2983518B2 (ja) 放電加工機の加工屑分離装置
JP5808690B2 (ja) 液体浄化装置
JPWO2019064847A1 (ja) マグネットセパレータ
CN216106155U (zh) 磁性分离设备
KR101193702B1 (ko) 자력선에 대한 금속칩 이송장치
JP2022121973A (ja) 分離装置
JPS6338918Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20111212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5430271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150