JP2011025108A - 排ガス処理システムおよび方法 - Google Patents

排ガス処理システムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011025108A
JP2011025108A JP2009170706A JP2009170706A JP2011025108A JP 2011025108 A JP2011025108 A JP 2011025108A JP 2009170706 A JP2009170706 A JP 2009170706A JP 2009170706 A JP2009170706 A JP 2009170706A JP 2011025108 A JP2011025108 A JP 2011025108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
boiler
amount
dust collector
charge rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009170706A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4901920B2 (ja
Inventor
Kenichi Okimi
賢一 沖見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2009170706A priority Critical patent/JP4901920B2/ja
Publication of JP2011025108A publication Critical patent/JP2011025108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4901920B2 publication Critical patent/JP4901920B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

【課題】 低品位炭の燃焼時等でも排水処理装置の負担増加を防ぐことができる排ガス処理システムおよび方法を提供する。
【解決手段】 ボイラ10から煙突50に至る煙道に、ボイラ10からの排ガスを処理して燃焼灰を出す集塵装置30を含む各種の処理設備を備えると共に、各処理設備からの排水を処理する排水処理装置60を備える排ガス処理システムにおいて、ボイラ10から排出される排ガス中の所定物質を計測する自動ホウ素計70と、自動ホウ素計70による計測結果を基にして、ホウ素等の微量物質の量が多いときには集塵効率を高くし、微量物質の量が少ないときには集塵効率を低くする演算処理装置80とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、発電所等の施設で発生する排ガスを処理する排ガス処理システムおよび方法に関する。
排ガスを発生する施設として、例えば石炭のような化石燃料を燃焼して発電する火力発電所がある。火力発電所には、ボイラで発生した排ガスを処理するために、脱硝装置、脱硫装置や電気集塵装置(EP:Electrostatic Precipitator)などの設備がある。これらの設備を含むシステムには、ボイラ、空気予熱器、ガスガスヒータ熱回収器、完全蒸発型の冷却塔、乾式電気集塵装置、乾式放電方式脱硝・脱硫装置、乾式電気集塵装置、ガスガスヒータ再加熱器および煙突を順次接続することによって、システムを構成するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このようなシステムによれば、ボイラから出た排ガスは、空気予熱器に入り冷却される。さらに、排ガスは、ガスガスヒータ熱回収器、冷却塔で冷却される。その後、電気集塵装置で排ガス中の媒塵が処理され、脱硝・脱硫装置でNOx・SOxが処理される。そして、処理で発生した生成物は、脱硝・脱硫装置の下流に設置された電気集塵装置で回収される。最後に、ガスガスヒータ再加熱器で排ガスの温度が再び上げられ、煙突から排出される。こうした排ガスの処理により、NOxやSOxの除去と共に排熱の回収を行っている。
また、排ガス中の水銀を除去するシステムとして次のものがある(例えば、特許文献2参照。)。このシステムは、ボイラから排出される排ガスから、集塵装置で捕集した燃焼灰を、リサイクル管路を介して集塵装置の上流側に投入する。これにより、ボイラから排出される排ガス中の水銀は燃焼灰で吸着され、水銀を吸着した燃焼灰は集塵装置で捕集される。このとき、リサイクル管路により、ボイラ内の燃焼場に燃焼灰を投入すれば、燃焼灰の未燃分が燃焼されて、排ガスのクリーン度が高められる。
一方、火力発電所には、脱硝装置、脱硫装置や電気集塵装置等の設備で発生する排水を処理するための排水処理装置が設置されている。各設備から出る排水には、微量のホウ素、セレン等の微量物質や油分などが含まれているので、排水処理装置は、排水中の微量物質を分離して沈殿し、さらに中和等を行って排水処理を行っている。
特開平10−5542号公報 特開2004−190930号公報
ところで、火力発電所ではボイラで低品位炭を燃焼する場合がある。低品位炭には、微量物質が多く含まれている。このために、低品位炭の燃焼時には、排水に含まれる微量物質の量が多くなる。このように、排水中に微量物質が多く含まれると、排水処理装置の負担が大きくなる、という課題が発生する。また、先にのべた2つのシステムも同様である。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、低品位炭の燃焼時等でも排水処理装置の負担増加を防ぐことができる排ガス処理システムおよび方法を提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、ボイラから煙突に至る煙道に、該ボイラからの排ガスを処理して燃焼灰を出す集塵装置を含む各種の処理設備を備えると共に、各処理設備からの排水を処理する排水処理装置を備える排ガス処理システムにおいて、前記ボイラから排出される排ガス中の所定物質を計測する計測装置と、前記計測装置による計測結果を基にして、所定物質の量が多いときには前記集塵効率を高くし、所定物質の量が少ないときには集塵効率を低くする処理装置と、を備えることを特徴とする排ガス処理システムである。
請求項1の発明では、排ガス処理システムが次の施設に設置されている。この施設は、ボイラから煙突に至る煙道に、ボイラからの排ガスを処理して燃焼灰を出す集塵装置を含む各種の処理設備を備えると共に、各処理設備からの排水を処理する排水処理装置を備える。そして、排ガス処理システムの計測装置は、煙道に設置され、ボイラから排出される排ガス中の所定物質を計測する。処理装置は、計測装置による計測結果を基にして、所定物質の量が多いときには集塵効率を高くし、所定物質の量が少ないときには集塵効率を低くする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の排ガス処理システムにおいて、前記集塵装置は放電電流を間欠的に流すことにより集塵を行い、前記処理装置は、所定物質の量が多いときには、前記放電電流の間欠の状態を表す荷電率を高くする指示を前記集塵装置に出し、所定物質の量が少ないときには荷電率を低くする、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の排ガス処理システムにおいて、前記処理装置は、所定物質の量が多いときには荷電率を全荷電に設定し、所定物質の量が少ないときには全荷電より低く荷電率を設定する、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、ボイラから煙突に至る煙道に、該ボイラからの排ガスを処理する集塵装置を含む各種の処理設備を備えると共に、各処理設備からの排水を処理する排水処理装置を備える設備に用いられる排ガス処理方法において、前記ボイラから排出される排ガス中の所定物質を計測し、排ガスの計測結果を基にして、所定物質の量が多いときには前記集塵装置の集塵効率を高くし、所定物質の量が少ないときには集塵効率を低くする、ことを特徴とする排ガス処理方法である。
請求項1および請求項4の発明によれば、所定物質、例えばホウ素等の微量物質の量が多いときには集塵装置の集塵効率を高くし、所定物質の量が少ないときには集塵効率を低くして、排ガス中の所定物質を、集塵装置で燃焼灰として除去するので、排水処理装置の負担を軽減することを可能にする。
請求項2の発明によれば、荷電率を調整することにより、集塵装置の集塵効率を容易に制御することを可能にする。
請求項3の発明によれば、所定物質の量が多いときには荷電率を全荷電に設定するので、集塵装置により微量物質を燃焼灰として回収することができる。
実施の形態1による排ガス処理システムの構成および火力発電所の構成を示す構成図である。 荷電率を説明する説明図である。 排ガス処理システムの詳しい構成を示す構成図である。 微量物質の濃度制御処理を示すフローチャートである。 荷電率の修正処理を示すフローチャートである。 実施の形態2による排ガス処理システムの構成および火力発電所の構成を示す構成図である。
次に、この発明の実施の形態について、電力会社の火力発電所を例とし、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態による排ガス処理システムは、火力発電所に設置されている。火力発電所には、図1に示すように、ボイラ10、脱硝装置20、集塵装置30、脱硫装置40、煙突50および排水処理装置60が基本的に設置され、ボイラ10〜煙突50までの間は煙道で連結されている。なお、図1では、発電に必要とする蒸気タービン等の記載を省略している。排ガス処理システムは、火力発電所に設置されている集塵装置30と、自動ホウ素計70と、演算処理装置80とで構成されている。
ボイラ10は石炭を燃焼して高温・高圧の蒸気を生成し、この蒸気を蒸気タービンに供給する。石炭の燃焼に伴う煤煙がボイラ10の熱交換器に付着すると、ボイラ10は、スートブロワ装置から熱交換器に蒸気を噴射してスートブロワを行い、付着した煤煙を除去する。一方、ボイラ10のボイラ水(缶水)は蒸発で減少した量だけ補給されるので、ボイラ水中の不純物が濃縮される。このために、ボイラ10には、不純物が濃縮されたボイラ水の排水が定期的に発生する。
脱硝装置20は、ボイラ10で発生する排ガスに対して脱硝処理を行い、排ガス中のNOxを除去する。脱硝装置20は、処理工程で定常的に排水を発生する。
集塵装置30は、脱硝装置20で脱硝処理が行われた排ガスから、微量物質等の煤塵を除去して、燃焼灰を生成する。集塵装置30としては次のものがある。この集塵装置30は、複数の放電用電極および集塵用電極を備え、これらの電極の間に直流の高電圧を加える。これにより、煤塵には電荷が与えられ、集塵用電極に付着するので、排ガスから煤塵が除去される。この実施の形態で集塵装置30は、放電用電極と集塵用電極との間に、荷電電流を間欠的に流す。つまり、集塵装置30は間欠荷電型の装置である。例えば図2に示すように、集塵装置30は、荷電時間T1で荷電電流を流し、荷電休止時間T2で荷電電流を停止する。そして、集塵装置30は、荷電電流の制御を、荷電率を基にして行う。集塵装置30は、荷電率Rcを、
荷電率Rc=荷電時間T1/(荷電時間T1+荷電休止時間T2)
によって算出する。荷電率Rcが値1/1であるときが、全荷電である。つまり、全荷電では、排ガス中に存在する煤塵の量と、除去した煤塵の量との比である集塵効率が最も高い。また、荷電率Rcの値が1/2、1/3のように低くなる程、集塵効率が低くなる。
集塵装置30は、こうした荷電により集塵用電極に付着した煤塵を、集塵用電極に設けられたハンマの槌打により、集塵用電極から取り除く。なお、集塵装置30の洗浄の際には排水が発生する。
脱硫装置40は、集塵装置30から流れてくる排ガスに対し脱硫処理を行い、排ガス中のSOxを除去する。脱硫装置40には、排ガスの処理工程で定常的に排水が発生する。なお、排ガス中の微量物質は、脱硫装置40から排出される排水に溶解して、排水処理装置60に流れる。煙突50は、脱硫装置40から流れてくる排ガスを大気中に放出する。
排水処理装置60は、ボイラ10〜脱硫装置40からの排水を、あらかじめ定められた排出基準を満たすように処理する。つまり、排水処理装置60は、排水のpH(水素イオン濃度)を中性化する処理、排水中の濁りを除去する凝集沈殿処理や濾過処理などを行う。また、ホウ素のような微量物質を沈殿物に変える処理なども行う。こうした処理を行う場合、ホウ素等の微量物質の量が多くなれば、沈殿物の生成に必要な薬剤が多くなると共に沈殿物の量も多くなり、排水処理に係る負荷が大きくなる。逆に、微量物質の量が少なくなれば、排水処理に係る負荷が小さくなる。排水処理装置60は、こうした処理で浄化した排水を河川や海に放出する。
自動ホウ素計70は、ホウ素の量を自動で計測する装置であり、集塵装置30と脱硫装置40とを接続する煙道に設置されている。自動ホウ素計70は、煙道を流れる排ガス中のホウ素の値を自動で計測し、計測した結果である計測値を演算処理装置80に送る。
演算処理装置80は微量物質の濃度制御を行うコンピュータである。演算処理装置80は、図3に示すように、入力部81、操作部82、処理部83、記憶部84、出力部85および表示部86を備えている。入力部81は自動ホウ素計70からの計測値を処理部83に送るためのインターフェースであり、出力部85は処理部83からの制御指示等を集塵装置30に送るためのインターフェースである。操作部82は、濃度制御などに必要なデータ等を入力するための装置であり、キーボードやマウスが該当する。表示部86は、濃度制御等に関連するデータを、処理部83の制御で表示するLCD(液晶ディスプレイ)などの表示装置である。記憶部84は、読み書きのできる記憶装置であり、微量物質の濃度制御に必要とするプログラムをあらかじめ記憶している。
処理部83は演算処理装置80に必要とする各種の処理を、記憶部84に記憶されているプログラムに従って行う。処理部83が行う処理には、微量物質の濃度制御処理がある。微量物質の濃度制御処理では、自動ホウ素計70からの計測値が高ければ、集塵装置30の荷電率を高めて集塵効率を高め、煤塵の回収量を多くする。これにより、微量物質を含む燃焼灰の生成量が多くなり、排水処理装置60が行う排水処理に係る負荷を軽減することができる。逆に、自動ホウ素計70からの計測値が低ければ、集塵装置30の荷電率を低めて集塵効率を低くし、燃焼灰の生成量を減らす。このときには、排水処理装置60の排水処理に係る負荷は軽くなっている。
こうした微量物質の濃度制御処理の一例を図4に示す。演算処理装置80の処理部83は、微量物質の濃度制御処理を開始すると、イニシャルセットを行う(ステップS1)。ステップS1で、処理部83は、集塵装置30の荷電率Rcを値1/1に設定する。ステップS1が終了すると、処理部83は、制御周期およびサンプリング周期のカウントアップをする(ステップS2)。ステップS2で、制御周期は集塵装置30に対する制御を行う周期であり、サンプリング周期は自動ホウ素計70等によるサンプリングの周期である。ステップS2が終了すると、処理部83は、サンプリング周期が経過したかどうかを判断する(ステップS3)。サンプリング周期が経過すると、処理部83は、アナログ量をサンプリングする(ステップS4)。ここでサンプリングされるアナログ量は、自動ホウ素計70が出力する計測値や、必要とする負荷をボイラ10に対して要求する指令つまりボイラデマンド指令である。ステップS4が終了するか、または、ステップS3でサンプリング周期が経過していなければ、処理部83は、荷電率の修正処理を行う(ステップS5)。
ステップS5の修正処理を図5に示す。処理部83は、荷電率の修正処理を開始すると、ステップS4でサンプリングしたアナログ量が設定値以上で設定時間を超過したかどうかを判断する(ステップS21)。具体的には、ステップS21で自動ホウ素計70の計測値が設定値以上で設定時間を超過したかどうかを判断する。ステップS21で、アナログ量が設定値以上で設定時間を超過していないと、処理部83は、集塵装置30に対する制御がスタートしているかどうかを判断する(ステップS22)。集塵装置30に対する制御がスタートしていると、処理部83は、集塵装置30に対する制御がスタート直後かどうかを判断する(ステップS23)。集塵装置30に対する制御がスタート直後でないと、処理部83は、ボイラ負荷が上昇中かどうかを判断する(ステップS24)。具体的には、ステップS4でサンプリングしたボイラデマンド指令を基にして、ステップS24を行う。ステップS24でボイラ負荷が上昇中でないと、処理部83は、ボイラ負荷上昇後に設定時間が超過したかどうかを判断する(ステップS25)。設定時間を超過していると、処理部83は、ボイラ10がスートブロワ中かどうかを判断する(ステップS26)。スートブロワ中でなければ、処理部83は、制御周期が経過したかどうかを判断する(ステップS27)。制御周期が経過していると、処理部83は荷電率の修正処理を終了する。
一方、ステップS21において、ステップS4でサンプリングしたアナログ量が設定値以上で設定時間を超過していると、処理部83は「濃度高」を出力する(ステップS28)。ステップS28で、処理部83は表示部86を制御して「濃度高」を表示する。この後、処理部83は、集塵装置30に対する制御を切る(ステップS29)。ステップS29で、処理部83は、後述の荷電率のアップ・ダウン制御を停止する。ステップS29が終了するか、または、ステップS22で、集塵装置30に対する制御がストップしていると、処理部83は、集塵装置30に対する制御がストップ直後かどうかを判断する(ステップS30)。集塵装置30に対する制御がストップ直後であると、処理部83は、荷電率Rcを値1/1にする(ステップS31)。つまり、値1/1に設定された荷電率Rcが集塵装置30に対する制御指示になる。
ステップS31が終了するか、ステップS30で、集塵装置30に対する制御がストップ直後でなか、または、ステップS27で制御周期が経過していないと、処理部83は、処理をステップS2に戻して、荷電率の修正処理を終了する。
また、処理部83は、
(a)集塵装置30に対する制御がスタート直後である(ステップS23)
(b)ボイラ負荷が上昇中である(ステップS24)
(c)ボイラ負荷が上昇終了後に設定時間が経過していない(ステップS25)
という条件が1つ満足されると、制御周期のカウントをクリアして(ステップS32)、ステップS31の処理を行う。
また、処理部83は、ステップS26で、ボイラ10がスートブロワ中であると、スートブロワ継続状態で設定時間が経過したかどうかを判断する(ステップS33)。スートブロワ継続状態で設定時間が経過していると、処理部83はステップS27の処理を行う。また、スートブロワ継続状態で設定時間が経過していないと、処理部83は、制御周期のカウントをクリアして(ステップS34)、荷電率Rcを再設定する(ステップS35)。つまり、再設定された荷電率Rcが集塵装置30に対する制御指示になる。具体的には、ステップS35で、処理部83は、ボイラ10によるスートブロワ中のホウ素を含む微量物質の濃度が突出することを防ぐために、荷電率Rcを現状に比べて高い値にする。例えば現状の荷電率Rcが値1/7であると、処理部83は、この値を1/2に高める。ステップS35が終了すると、処理部83は、処理をステップS2に戻して、荷電率の修正処理を終了する。
こうした荷電率の修正処理において、処理部83は、ボイラ10の状態および集塵装置30に対する制御が定常的ではない場合に、つまり、
(a)サンプリングしたアナログ量が設定値以上で設定時間を超過した
(b)集塵装置30に対する制御がストップ直後である
という条件が満足されると、荷電率Rcを値1/1にして全荷電にする。また、処理部83は、
(a)サンプリングしたアナログ量が設定値以上で設定時間を超過していない
(b)集塵装置30に対する制御がストップであり、かつ、ストップ直後である
という条件が満足されると、荷電率Rcを値1/1にして全荷電にする。また、処理部83は、
(a)サンプリングしたアナログ量が設定値以上で設定時間を超過していない
(b)集塵装置30に対する制御がスタートであり、かつ、スタート直後である
という条件が満足されると、荷電率Rcを値1/1にして全荷電にする。また、処理部83は、
(a)サンプリングしたアナログ量が設定値以上で設定時間を超過していない
(b)集塵装置30に対する制御がスタート直後ではない
(c)ボイラ負荷が上昇中である
という条件が満足されると、荷電率Rcを値1/1にして全荷電にする。また、処理部83は、
(a)サンプリングしたアナログ量が設定値以上で設定時間を超過していない
(b)集塵装置30に対する制御がスタート直後ではない
(c)ボイラ負荷が上昇終了後に設定時間が超過していない
という条件が満足されると、荷電率Rcを値1/1にして全荷電にする。
さらに、処理部83は、
(a)サンプリングしたアナログ量が設定値以上で設定時間を超過していない
(b)集塵装置30に対する制御がスタート直後ではない
(c)ボイラ負荷が上昇終了後に設定時間が超過している
(d)ボイラ10がスートブロワ中である
という条件が満足されると、荷電率Rcの再設定をする。
処理部83は、荷電率の修正処理を終了すると、ステップS4でサンプリングしたアナログ量を基にして、微量物質の濃度の平均値を算出する(ステップS6)。具体的には、微量物質に含まれるホウ素の平均値を算出する。ステップS6の後、処理部83は、算出した平均値を基にして微量物質の濃度が過多かどうかを判断する(ステップS7)。具体的には、ホウ素の濃度が過多かどうかを判断している。微量物質が過多でないと、処理部83は、ステップS6で算出した平均値を基にして微量物質の濃度が過少かどうかを判断する(ステップS8)。具体的には、ホウ素の濃度が過少かどうかを判断している。
微量物質の濃度が過少であると、処理部83は、荷電率Rcの値をダウンして集塵装置30に出力し(ステップS9)、処理をステップS2に戻す。具体的には、ホウ素の濃度が過少であると、処理部83は、荷電率Rcの値をダウンする。例えばステップS9では、良好な品質の石炭燃焼時には、白煙対策を行うために、荷電率Rcを全荷電の30〜40パーセントに設定する。一方、ステップS7で微量物質の濃度が過多であると、処理部83は、荷電率Rcの値をアップして集塵装置30に出力し(ステップS10)、処理をステップS2に戻す。具体的には、ホウ素の濃度が過多であると、処理部83は、荷電率Rcの値1/1つまり全荷電に設定する。
このように、処理部83は、ボイラ10の状態および集塵装置30に対する制御が定常的である場合に、つまり、
(a)サンプリングしたアナログ量が設定値以上で設定時間を超過していない
(b)集塵装置30に対する制御がスタートしているが、スタート直後ではない
という条件を満足した後、さらに、
(c)ボイラ負荷が上昇終了後であり、設定時間が超過している
(d)ボイラ10がスートブロワ中ではない
(e)制御周期が経過している
という条件が満足された場合に、微量物質が過多であると、荷電率Rcの値をアップし、逆に微量物質が過少であると、荷電率Rcの値をダウンする、アップ・ダウン制御を行う。つまり、アップ・ダウン制御が集塵装置30に対する制御指示となる。
次に、この実施の形態の排ガス処理システムによる排ガス処理方法について説明する。演算処理装置80は、サンプリングしたアナログ量、具体的には自動ホウ素計70の計測値を基にして、微量物質の濃度制御処理を行う。このとき、ボイラ10がスートブロワ中である、また、集塵装置30に対する制御がスタート直後である、というようにボイラ10の状態および集塵装置30に対する制御が定常的でない場合に、演算処理装置80は、荷電率の修正処理により、状態に応じて荷電率Rcを値1/1に設定するか、または再設定する。
一方、ボイラ10の状態および集塵装置30に対する制御が定常的ある場合に、演算処理装置80は、微量物質の濃度制御処理のステップS6〜S10により、ボイラ10で燃焼される石炭の品質に応じて、荷電率Rcの値をアップ・ダウンする。例えば、ボイラ10で低品位炭が燃焼されると、排ガス中にホウ素やセレン等の微量物質が多く含まれるので、演算処理装置80は、集塵装置30に対する荷電率を全荷電に設定する。また、ボイラ10で良好な品位の石炭が燃焼されると、演算処理装置80は、白煙対策のために、集塵装置30に対する荷電率を全荷電の30〜40パーセントに設定する。
こうして、この実施の形態によれば、ボイラ10で燃焼される石炭の品質に応じて、集塵装置30の集塵効率を調整することができる。これにより、ボイラ10で低品位炭が燃焼されると、集塵装置30に対する荷電率を全荷電にして、微量物質を燃焼灰として回収することができる。かつ、微量物質を燃焼灰として回収するので、脱硝装置20〜脱硫装置40からの排水を処理する排水処理装置60の負担を、従来に比較して軽減することができる。また、この実施の形態によれば、ボイラ10で良好な品質の石炭が燃焼されると、集塵装置30に対する荷電率を荷電の30〜40パーセントにして、白煙対策を行うことができる。
なお、この実施の形態では、自動ホウ素計70を用いてホウ素を計測し、計測値を演算処理装置80に送ったが、担当者が演算処理装置80の操作部82を操作して、手動で計測値を入力してもよい。この場合には、微量物質の濃度制御処理のステップS4で、計測値が手動入力になる。また、処理部83は、操作部82に入力される処理停止の指示により、微量物質の濃度制御処理を終了する。
(実施の形態2)
この実施の形態による排ガス処理システムを図6に示す。この実施の形態では、実施の形態1の自動ホウ素計70の代わりに自動ホウ素計70Aを用いる。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
実施の形態2で用いられる自動ホウ素計70Aは、ホウ素の量を自動で計測する装置であり、脱硫装置40からの排水を流す配管に設置されている。自動ホウ素計70Aは、配管を流れる排水中のホウ素の値を計測し、計測結果である計測値を演算処理装置80に送る。
こうした実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、ホウ素の量を計測することができる。これにより、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
上記の各実施の形態では、火力発電所を例としたが、この発明は、化石燃料等を燃焼して発生する排ガスから、集塵装置と排水処理装置を利用して微量物質を除去する、すべての設備に利用可能である。
10 ボイラ
20 脱硝装置
30 集塵装置
40 脱硫装置
50 煙突
60 排水処理装置
70 自動ホウ素計(計測装置)
80 演算処理装置(処理装置)

Claims (4)

  1. ボイラから煙突に至る煙道に、該ボイラからの排ガスを処理して燃焼灰を出す集塵装置を含む各種の処理設備を備えると共に、各処理設備からの排水を処理する排水処理装置を備える排ガス処理システムにおいて、
    前記ボイラから排出される排ガス中の所定物質を計測する計測装置と、
    前記計測装置による計測結果を基にして、所定物質の量が多いときには前記集塵効率を高くし、所定物質の量が少ないときには集塵効率を低くする処理装置と、
    を備えることを特徴とする排ガス処理システム。
  2. 前記集塵装置は放電電流を間欠的に流すことにより集塵を行い、
    前記処理装置は、所定物質の量が多いときには、前記放電電流の間欠の状態を表す荷電率を高くする指示を前記集塵装置に出し、所定物質の量が少ないときには荷電率を低くする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理システム。
  3. 前記処理装置は、所定物質の量が多いときには荷電率を全荷電に設定し、所定物質の量が少ないときには全荷電より低く荷電率を設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の排ガス処理システム。
  4. ボイラから煙突に至る煙道に、該ボイラからの排ガスを処理する集塵装置を含む各種の処理設備を備えると共に、各処理設備からの排水を処理する排水処理装置を備える設備に用いられる排ガス処理方法において、
    前記ボイラから排出される排ガス中の所定物質を計測し、
    排ガスの計測結果を基にして、所定物質の量が多いときには前記集塵装置の集塵効率を高くし、所定物質の量が少ないときには集塵効率を低くする、
    ことを特徴とする排ガス処理方法。
JP2009170706A 2009-07-22 2009-07-22 排ガス処理システムおよび方法 Active JP4901920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009170706A JP4901920B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 排ガス処理システムおよび方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009170706A JP4901920B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 排ガス処理システムおよび方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011025108A true JP2011025108A (ja) 2011-02-10
JP4901920B2 JP4901920B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=43634505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009170706A Active JP4901920B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 排ガス処理システムおよび方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4901920B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112012000716T5 (de) 2011-02-08 2013-12-12 Denso Corporation Antenne für eine Funkvorrichung

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5936559A (ja) * 1982-08-26 1984-02-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電気集塵機の制御方法
JPS61153161A (ja) * 1984-12-27 1986-07-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電気集じん器の自動運転装置
JPS61249558A (ja) * 1985-04-26 1986-11-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 荷電制御方法
JP2007245074A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排ガス処理装置
JP2008012529A (ja) * 2006-06-09 2008-01-24 Chugoku Electric Power Co Inc:The 排ガス浄化剤及び有害微量元素を捕捉する方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5936559A (ja) * 1982-08-26 1984-02-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電気集塵機の制御方法
JPS61153161A (ja) * 1984-12-27 1986-07-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電気集じん器の自動運転装置
JPS61249558A (ja) * 1985-04-26 1986-11-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 荷電制御方法
JP2007245074A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排ガス処理装置
JP2008012529A (ja) * 2006-06-09 2008-01-24 Chugoku Electric Power Co Inc:The 排ガス浄化剤及び有害微量元素を捕捉する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112012000716T5 (de) 2011-02-08 2013-12-12 Denso Corporation Antenne für eine Funkvorrichung

Also Published As

Publication number Publication date
JP4901920B2 (ja) 2012-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6328939B1 (en) Mercury removal in utility wet scrubber using a chelating agent
JP4853737B2 (ja) 排ガス処理方法及び装置
JP5416679B2 (ja) 排ガス処理方法と装置
JP5462067B2 (ja) 廃棄物焼却プラントの運転方法
TW200406251A (en) Exhaust smoke-processing system
JP2015157253A (ja) 排ガス処理システム及び排ガス処理方法
JP5500642B2 (ja) 廃棄物焼却処理施設の排ガス処理設備後段の排ガスからの低温熱回収システム
JP6121158B2 (ja) 排ガス処理装置および排ガス処理方法
JP5976820B2 (ja) 排煙処理方法および排煙処理装置
TWI531538B (zh) Oxidation tank, seawater desulfurization system and power generation system
JP2011185500A (ja) ストーカ式焼却炉の廃熱回収システム
JP2011120981A (ja) 酸素燃焼方式の排ガス処理装置と該排ガス処理装置の運用方法
JP4901920B2 (ja) 排ガス処理システムおよび方法
JP6917266B2 (ja) ガス燃焼処理装置及び燃焼処理方法、ガス燃焼処理装置を備えたガス精製システム
CN203196508U (zh) 水冷管式凝水除尘器
CN112105442B (zh) 废气汞去除系统
CN104077656A (zh) 一种燃煤发电机组除尘电价监控方法
RU104179U1 (ru) Устройство для утилизации тепла отходящего конвертерного газа с непрерывной выработкой пара
JP2019013893A (ja) 排ガス処理方法および排ガス処理システム
KR101548658B1 (ko) 연도 가스 잠열 회수 및 백연 저감 장치
JP2007326079A (ja) 石炭焚ボイラの排煙処理システム及び方法
JP2019063765A (ja) 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
CN106338061B (zh) 一种制备低氧含量气体的方法
JP6668819B2 (ja) 石炭火力発電設備
JP7195885B2 (ja) 排ガス処理システム及びボイラシステム並びに排ガス処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4901920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250