JP2011024533A - 農業用温室、農業用温室の敷居材、農業用温室の施工方法および農業用温室の敷居材の取付方法 - Google Patents

農業用温室、農業用温室の敷居材、農業用温室の施工方法および農業用温室の敷居材の取付方法 Download PDF

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利親 藤田
Tatsu Nishida
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Abstract

【課題】コンクリートの基礎を必要とせずとも、トラクタ、耕耘機等の農作業車が出入りすることのできる、農業用温室、農業用温室の敷居材、農業用温室の施工方法および農業用温室の敷居材の取付方法を提供することを目的とする。
【解決手段】農業用温室10の支柱11の下部を金属製の基礎杭20に連結固定させると共に、出入口18の下部にスライドドア19の下部レールRを備える金属製の敷居材30を敷設するよう構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コンクリートの敷設等の基礎工事が不要な農業用温室、農業用温室の敷居材、農業用温室の施工方法および農業用温室の敷居材の取付方法に関する。
従来、この種の農業用温室としては、コンクリ−トの基礎に立設した多数の支柱とこれら支柱の上部に固定される梁材とから成る骨組に、主としてビニ−ル樹脂からなる透明フィルムを、多数のフィルム受部材を介して張設しているものがある(例えば、特許文献1(段落0010、図3〜図5)参照)。そして、前記農業用温室の妻面に設けられた出入口は、例えば、アルミニウム等の金属製のスライドドアで構成されている(例えば、特許文献2(段落0013、図7)参照)。
前記スライドドアはレール走行型のものが多く、トラクタ、耕耘機等の農作業車が出入りできるようにするため、前記レールのうち、下部レールはコンクリートの基礎に埋設されて取り付けられている。
一方において、最近において、いわゆるタッピングパイル(基礎杭)で基礎を形成する農業用温室が普及しており(例えば、特許文献3参照)、このタイプの農業用温室においては、支柱を固定するためのコンクリートによる基礎は不要となるため、コンクリートによる基礎は、前記出入口の敷居部だけが必要となる。
特開平8−51872号
特開平7−163242号
特開2007−205108号
しかしながら、前記農業用温室において、前記出入口の敷居部にだけコンクリートを敷設するため、すなわち少量のコンクリートのためにミキサー車を手配することは不経済であるし、また、コンクリート基礎の打設工事は、型枠の設置、コンクリートの打ち込み、養生期間の経過、型枠の取り外し等、手間と時間がかかり、特に、前記出入口周りのコンクリート打ちは、建て方の最後に行うことが多いため、前記型枠の取り外しは別途施工現場に出向く必要があり、施工が煩雑である。また、前記農業用温室を撤収する際には、コンクリートの廃材が生じ、環境に負荷を与えることとなる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、コンクリートの基礎を必要とせずとも施工ができ、環境に負荷を与えないと共に、トラクタ、耕耘機等の農作業車が出入りすることのできる、農業用温室、農業用温室の敷居材、農業用温室の施工方法および農業用温室の敷居材の取付方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の農業用温室は、支柱の下部を金属製の基礎杭に連結固定させると共に、出入口の下部にスライドドアの下部レールを備える金属製の敷居材を敷設したことを特徴とする。
請求項1に記載の農業用温室にあっては、コンクリートの基礎を一切必要としないため、コンクリート基礎の打設工事に必要とされる型枠の設置、コンクリートの打ち込み、養生期間の経過および型枠の取り外し等が不要であり、また、出入口周りのコンクリート打ちも不要となるため、施工期間が短期間で済み、また、撤収の際にコンクリートの廃材もでないので、環境に与える負荷が少ないと共に、トラクタ、耕耘機等の農作業車が出入りすることのできる農業用温室を提供することができる。
請求項2に記載の農業用温室の敷居材は、農業用温室の出入口の間口幅に敷設される金属製の敷居材本体と、前記敷居材本体の上部に固定され間口幅方向に延設された、前記出入口を開閉するスライドドアの下部レールとを備え、前記敷居材本体は、前記下部レールを進退入方向に跨越する跨越斜面を形成する共に、前記下部レールを埋設するレール溝を間口幅方向に凹設することを特徴とする。
請求項2に記載の農業用温室の敷居材にあっては、金属製の敷居材本体にスライドドアの下部レールを間口幅方向に埋設して固定すると共に、前記下部レールを進退入方向に跨越する跨越斜面を形成しているので、前記下部レールは上方にほとんど突出することがないため、コンクリートの基礎工事をしなくとも良く、また、いちいち、前記下部レールを取り外すことなしに、トラクタ、耕耘機等の農作業車が農業用温室内に出入りすることができ、更に、構造が簡単であり、容易に製造することができる。
請求項3に記載の農業用温室の敷居材は、請求項2に記載の農業用温室の敷居材において、前記下部レールの延設部分と前記農業用温室を構成する構成部材とを連結する固定手段を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の農業用温室の敷居材にあっては、請求項2に記載の農業用温室の敷居材に加えて、前記下部レールと前記農業用温室との構造部材とが連結固定されているので、前記下部レールの高さ位置を所定の位置に固定することが容易にできると共に、前記農業用温室の敷居材の取付強度が増すこととなる。
請求項4に記載の農業用温室の敷居材は、請求項2又は3に記載の農業用温室の敷居材において、前記敷居材本体と前記農業用温室を構成する構成部材とを連結する固定手段を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の農業用温室の敷居材にあっては、請求項2又は3に記載の農業用温室の敷居材に加えて、前記敷居材本体と前記農業用温室との構造部材とが連結固定されているので、前記下部レールの高さ位置を所定の位置に固定することが容易にできると共に、前記農業用温室の敷居材の取付強度が増すこととなる。
請求項5に記載の農業用温室の敷居材は、請求項2乃至4のいずれかに記載の農業用温室の敷居材において、前記敷居本体の裏面に、前記農業用温室の出入口の間口に打ち込まれた杭の頭部を支持する支持部を設けたことを特徴とする。
請求項5に記載の農業用温室の敷居材にあっては、前記敷居本体の裏面に打ち込まれた杭により支持されているので、トラクタ、耕耘機等の農作業車の通過に対する耐荷重の優れたものとなる。
請求項6に記載の農業用温室の施工方法は、請求項1に記載の農業用温室の施工方法であって、金属製の基礎杭を所定間隔に打ち込む工程と、支柱の下部を前記基礎杭に固定して前記支柱を立設する工程と、出入口の間口の幅方向の適当間隔に、二以上の適当数の杭を直線上に打ち込む工程と、前記各杭の杭頭を所定高さに位置調整する工程と、前記各杭の上部に請求項2乃至5のいずれかに記載の農業用温室の敷居材を据え付ける工程と、前記農業用温室の敷居材の延設された下部レール部を前記農業用温室の構成部材に固定する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の農業用温室の施工方法にあっては、コンクリートの基礎を一切必要としないため、コンクリート基礎の打設工事に必要とされる型枠の設置、コンクリートの打ち込み、養生期間の経過および型枠の取り外し等が不要であり、また、出入口周りのコンクリート打ちも不要となるため、施工期間が短期間で済み、また、撤収の際にコンクリートの廃材もでない環境に与える負荷の少ないと共に、トラクタ、耕耘機等の農作業車が出入りすることのできる農業用温室を提供することができる。
請求項7に記載の農業用温室の敷居材の取付方法は、請求項2乃至5のいずれかに記載の農業用温室の敷居材を前記農業用温室の出入口に敷設する取付方法であって、農業用温室の出入口の間口の幅方向の適当間隔に、二以上の適当数の杭を直線上に打ち込む工程と、前記各杭の杭頭を所定高さに位置調整する工程と、前記各杭の上部に請求項2乃至5のいずれかに記載の農業用温室の敷居材を取り付ける工程と、前記農業用温室の敷居材の延設された下部レール部を前記農業用温室の構成部材に固定する工程と、備えることを特徴とする。
請求項7に記載の農業用温室の敷居材の取付方法にあっては、請求項1乃至4のいずれかに記載の農業用温室の敷居材を、コンクリートの基礎を必要とせずに、容易に前記農業用温室の出入口に敷設することができる。
請求項1に記載の農業用温室によれば、支柱の下部を金属製の基礎杭に連結固定させると共に、出入口の下部にスライドドアの下部レールを備える金属製の敷居材を敷設しているので、コンクリートの基礎を一切必要とせず、コンクリート基礎の打設工事に必要とされる型枠の設置、コンクリートの打ち込み、養生期間の経過および型枠の取り外し等が不要であり、また、出入口周りのコンクリート打ちも不要となるため、施工期間が短期間で済み、また、撤収の際にコンクリートの廃材もでないので環境に与える負荷が少ないと共に、トラクタ、耕耘機等の農作業車が出入りすることのできる農業用温室を提供することができる。
請求項2に記載の農業用温室の敷居材によれば、金属製の敷居材本体にスライドドアの下部レールを間口幅方向に埋設して固定すると共に、前記下部レールを進退入方向に跨越する跨越斜面を形成しているので、前記下部レールは上方にほとんど突出することがないため、コンクリートの基礎工事をしなくとも、また、いちいち、前記下部レールを取り外すことなしに、トラクタ、耕耘機等の農作業車が農業用温室内に出入りすることができると共に、構造が簡単であり、容易に製造することができる。
請求項3に記載の農業用温室の敷居材によれば、請求項2に記載の農業用温室の敷居材に加えて、前記下部レールと前記農業用温室との構造部材とが連結固定されているので、前記下部レールの高さ位置を所定の位置に固定することが容易にできると共に、前記農業用温室の敷居材の取付強度が増すこととなる。
請求項4に記載の農業用温室の敷居材によれば、請求項2又は3に記載の農業用温室の敷居材に加えて、前記敷居材本体と前記温農業用室との構造部材とが連結固定されているので、前記下部レールの高さ位置を所定の位置に固定することが容易にできると共に、前記農業用温室の敷居材の取付強度が増すこととなる。
請求項5に記載の農業用温室の敷居材によれば、前記農業用温室の敷居材は、前記敷居本体の裏面に打ち込まれた杭に支持されているので、トラクタ、耕耘機等の農作業車の通過に対する耐荷重の優れたものとなる。
請求項6に記載の農業用温室の施工方法によれば、コンクリートの基礎を一切必要としないため、コンクリート基礎の打設工事に必要とされる型枠の設置、コンクリートの打ち込み、養生期間の経過および型枠の取り外し等が不要であり、また、出入口周りのコンクリート打ちも不要となるため、施工期間が短期間で済み、また、撤収の際にコンクリートの廃材もでない環境に与える負荷が少ないと共に、トラクタ、耕耘機等の農作業車が出入りすることのできる農業用温室を提供することができる。
請求項7に記載の農業用温室の敷居材によれば、請求項2乃至4のいずれかに記載の農業用温室の敷居材を、コンクリートの基礎を必要とせずに、容易に前記農業用温室の出入口に敷設することができる。
本発明にかかる農業用温室の要部斜視図である。 同内方から出入口を見た要部斜視図である。 (a)は基礎杭の正面図であり、(b)は側面図である。 本発明にかかる農業用温室の敷居材の斜視図である。 同裏面からの斜視図である。 同側面図である。 要部拡大斜視図である。 裏面からの要部拡大斜視図である。 要部縦断面図である。 図3のA−A線要部拡大縦断面図である。 図3のB−B線要部拡大縦断面図である。 支柱の横断面図である。 基礎杭と支柱の連結固定状態を示す要部分解斜視図である。 基礎杭の施工工程を示す要部斜視図である。 農業用温室の敷居材の取付方法を示す概略斜視図である。 同要部拡大斜視図である。 農業用温室に敷居材を取り付けた状態の概略斜視図である。 農業用温室に敷居材を取り付け、スライドドアを嵌めた状態の概略斜視図である。 同要部縦断面図である。 車両が農業用温室の敷居材を乗り越える状態を示す概念図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明にかかる農業用温室の要部斜視図であり、図2は同農業用温室の内方から出入口を見た要部斜視図である。
図1及び図2において、10は間口方向に連設している連棟型の農業用温室であり、11は支柱である。前記支柱11は、奥行方向および間口方向に複数本が夫々立設されている。
前記支柱11の上部には、複数の合掌材12を頂部において山型となるように突合状態で奥行方向に向けて並設している。前記合掌材12の上面には、前記合掌材12と直交するように奥行方向に向けて、長尺状のもや材13が所定間隔を開けて複数本取り付けており、該もや材13の上には、垂木材(図示せず)が前記合掌材12と並行して架設されており、屋根面を支持している。また、前記合掌材12の頂部には、奥行方向に向けて、長尺状の棟材14を架設している。そして、前記突合状態の合掌材12,12間には陸梁15を架設している。
前記支柱11は角形鋼管により形成されており、後述する螺旋状のリブを有する基礎杭20にボルトBとナットNによって固定されている。
また、前記農業用温室10の各棟の両妻面16は間柱17により補強されており、一方の妻面16には出入口18が開口され、前記出入口18はレール走行型の両開きのスライドドア19によって開閉される。そして、後述するように、前記スライドドア19の下部レールRは金属製の敷居材本体31に固定されている(図4乃至前記11参照)。
図3は基礎杭を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。図中20は、コンクリートの基礎に代えて前記支柱11を支持する基礎杭であり、該基礎杭20は、円筒形の鋼管から形成される杭本体21の先端部に先鋭状の掘削部材22を設けており、更に前記杭本体21の下半身外周には螺旋状リブ23を取り付けている。そして、前記杭本体21の頭部には、建造物の支柱を締結固定するための基板24が溶接固定されている。前記基板24には、図13に示すように、中心から放射線状に等間隔を隔てて10個の長孔24aが開設されている。
図4乃至図11は農業用温室の敷居材を示すものであり、図4は斜視図であり、図5は同裏面からの斜視図であり、図6は同側面図であり、図7は要部拡大斜視図であり、図8は裏面からの要部拡大斜視図であり、図9は要部縦断面図であり、図10は図6のA−A線要部拡大縦断面図であり、図11は図6のB−B線要部拡大縦断面図である。
図4乃至11において、30は前記農業用温室10の敷居材であり、該敷居材30は、敷居材本体31と、その上部に固定された下部レールRとを備えて構成される。
前記敷居材本体31は、図4乃至図11に示すように、断面略台形状の長尺の金属製の箱状体から形成されており、その底部は開放されている。前記敷居材本体の頂部の平坦面32には、上方に向かって開放された略コ字状のレール溝33が長さ方向に亘って条設されている。そして、前記レール溝33の奥行方向の両側には、下方に向かって夫々傾斜する跨越斜面34,34を設け、さらに、その下方に夫々連続して垂直面35,35を設けている。
前記敷居材本体31の長さは、農業用温室10の出入口18の間口幅の長さに形成される共に、前記下部レール材Rは、前記スライドドア19の引き代の長さ分だけ前記敷居材本体31よりも延設されている。
前記レール溝33には、金属製のアングル材から形成された下部レールRがボルト止め等の固着手段によって接合されている。前記レール溝33の底部にはボルト止め用の孔33aが穿設されている。
前記跨越斜面34,34には、図4に示すように、長さ方向に鉄筋からなる滑り止め36,36を夫々2条、所定間隔を開けて溶接している。また、前記敷居材本体31の開放された裏面には、図5に示すように、奥行方向に亘って、リブ37,37・・が4カ所に溶接され、補強している。なお、前記リブ37,37・・は、前記出入口18を通過する農作業車の車輪間隔に合致するような所定幅を開けて形成すると良い。
前記敷居本体31の平坦面32両端には、前記農業用温室10の出入口18の両側に立設された間柱17に連結固定できるように、夫々略L字状の取付金具38,38を溶接止めしている。
また、前記下部レールRの延設部分の根本には、前記農業用温室10の出入口18の両側に立設された間柱17に連結固定できるように、夫々略L字状の取付金具39,39を溶接止めしている。
図12は農業用温室の支柱の横断面図である。図中11aは、金属製の中空角材からなる支柱本体であり、該支柱本体11aの下端には角形の取付板11bが溶接固定されている。該取付板11bには、締結部材であるボルトBを挿通する長孔11cが2条開設されている。
図13は基礎杭の基板と支柱との接合構造を示す分解斜視図である。前記基礎杭20と前記支柱11とは締結部材たるボルトBとナットNにより固定されるのであるが、締結固定する際は、前記基板24の長孔26aと、前記取付板11aの長孔11cとを重合させて、両者の重合する箇所において、前記ボルトBを挿通してナットNで締結している。したがって、前記支柱10は前記基礎杭20に対して、前記長孔26aおよび長孔11cとが重合する範囲において、前後左右方向および周方向の角度位置の調整が可能となる。
以上のように構成された前記農業用温室10を施工するには、例えば、次のような方法によると良い。
図14は、基礎杭の施工工程を示す要部斜視図である。前記農業用温室10を施工するには、先ず、前記基礎杭20を、前記農業用温室10の支柱11の立設位置に合わせて、間口方向および奥行方向に所定本数打ち込む。この打ち込み作業は、小型建機(油圧ショベル)にミニアースオーガを取り付けて、その先端に取付支持具を取り付け前記基礎杭20を固定して回転挿入することにより行う。前記基礎杭20を所定箇所に打ち込んだ後に、図13に示すように、前記支柱11をボルトBとナットNにより前記基礎杭20に連結固定して立設するのである。そして、その後に、他の構成部材を順次組み立てる。そして、最後に、前記敷居材30を取り付けるのである。
図15乃至図19は敷居材の取付方法を示すものであり、図15は前記農業用温室の敷居材30を前記農業用温室10に取り付ける方法を示す概略斜視図であり、図16は同要部拡大斜視図であり、図17は農業用温室に敷居材を取り付けた状態の概略斜視図であり、図18は農業用温室に敷居材を取り付け、スライドドアを嵌めた状態の概略斜視図であり、図19は同要部縦断面図である。
前記敷居材30を取り付けるには、先ず、図15に示すように、前記出入口18の間口の直線上に、3本の金属製の杭Kを打ち込む。このとき、前記杭Kを適当深さまで打ち込んだ後に、前記下部レールRを配置すべき所定高さH(図19参照)に切断する。その後、前記敷居材30の前記レール溝33の底部を前記杭の頭部が支持するように、前記各杭K,K・の上に前記敷居材30を据え付けるのである。
次に、図16に示すように、前記下部レールRの延設部分の根本に設けた取付金具39,39を、前記支柱11にボルトによって締結し、前記敷居本体31の平坦面32両端に設けた取付金具38,38を、同様に前記支柱11にボルトによって締結する。
このとき、前記下部レールRは、図17乃至図19に示すように、前記杭K,K・および前記固定手段39,39によって前記スライドドア19の下部を支承できる所定高さHに維持される。また、前記農業用温室の敷居材30は、前記杭K,K・および前記固定手段38,38によって、固定されているので、図20に示すように、農作業用の車両で通過してもずれることはない。また、前記下部レールRは、前記レール溝33の底部に凹設されるように固定されているので、前記下部レールRは上方に突出しておらず、前記のように農作業用の車両で通過しても前記下部レールRに乗り上げることはなく、したがって、損傷することもないのである。
なお、前記実施の形態においては、前記スライドドア19は両開き戸であったが、片開き戸でも良い。この場合は、前記下部レールRは、片側に延設することとなる。
10 農業用温室
11 支柱
11a 支柱本体
11b 取付板
11c(取付板の)長孔
12 合掌材
13 もや材
14 棟材
15 陸梁
16 妻面
17 間柱
18 出入口
19 スライドドア

20 基礎杭
21 杭本体
22 掘削部材
23 螺旋状リブ
24 基板
24a(基板の)長孔

30 農業用温室の敷居材
31 敷居材本体
32 平坦面
33 レール溝
33a ボルト孔
34 跨越斜面
35 垂直面
36 滑り止め
37 リブ
38 取付金具(固着手段)
39 取付金具(固着手段)

R 下部レール
K 杭
B ボルト
N ナット

Claims (7)

  1. 支柱の下部を金属製の基礎杭に連結固定させると共に、
    出入口の下部にスライドドアの下部レールを備える金属製の敷居材を敷設したことを特徴とする農業用温室。
  2. 農業用温室の出入口の間口幅に敷設される金属製の敷居材本体と、
    前記敷居材本体の上部に固定され間口幅方向に延設された、前記出入口を開閉するスライドドアの下部レールとを備え、
    前記敷居材本体は、前記下部レールを進退入方向に跨越する跨越斜面を形成する共に、前記下部レールを埋設するレール溝を間口幅方向に凹設することを特徴とする農業用温室の敷居材。
  3. 前記下部レールの延設部分と前記農業用温室を構成する構成部材とを連結する固定手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の温農業用室の敷居材。
  4. 前記敷居材本体と前記農業用温室を構成する構成部材とを連結する固定手段を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の農業用温室の敷居材。
  5. 前記敷居本体の裏面に、前記農業用温室の出入口の間口に打ち込まれた杭の頭部を固定する固定部を設けたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の農業用温室の敷居材。
  6. 金属製の基礎杭を所定間隔に打ち込む工程と、
    支柱の下部を前記基礎杭に固定して前記支柱を立設する工程と、
    出入口の間口の幅方向の適当間隔に、二以上の適当数の杭を直線上に打ち込む工程と、
    前記各杭の杭頭を所定高さに位置調整する工程と、
    前記各杭の上部に請求項2乃至5のいずれかに記載の農業用温室の敷居材を据え付ける工程と、
    前記農業用温室の敷居材の延設された下部レール部を前記農業用温室の構成部材に固定する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の農業用温室の施工方法。
  7. 請求項2乃至5のいずれかに記載の農業用温室の敷居材を前記農業用温室の出入口に敷設する取付方法であって、
    農業用温室の出入口の間口の幅方向の適当間隔に、二以上の適当数の杭を直線上に打ち込む工程と、
    前記各杭の杭頭を所定高さに位置調整する工程と、
    前記各杭の上部に請求項2乃至5のいずれかに記載の農業用温室の敷居材を取り付ける工程と、
    前記農業用温室の敷居材の延設された下部レール部を前記農業用温室の構成部材に固定する工程と、
    を備えることを特徴とする農業用温室の敷居材の取付方法。
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