JP2011024476A - ピロロキノリンキノン含有アルコール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エタノールを3から99.9質量%とピロロキノリンキノンもしくはその塩を2から20mg/L含有する組成物、および該組成物からなるアルコール飲料。
【選択図】なし
Description
PQQに期待される機能としてアルコールの代謝物のアセトアルデヒドの酸化を促進することが報告されている(非特許文献2)。しかし、それに直接対応するPQQ含有食品はなかった。また、エタノールはPQQを製造する際に貧溶媒として使用されることが多く、溶解しないと考えられてきた。また、PQQは赤色に着色しており、添加による色調の変化も危惧されている。さらに、アルコール飲料は嗜好品であることから、味覚を変化させてはならない。
(1)エタノールを3から99.9質量%とピロロキノリンキノンもしくはその塩を2から20mg/L含有する組成物。
(2)(1)に記載の組成物からなるアルコール飲料。
(3)ピロロキノリンキノンもしくはその塩を2から20mg/L含有するアルコール飲料。
(4)エタノールの含有量が3から50質量%である請求項3に記載のアルコール飲料。
(5)ピロロキノリンキノンもしくはその塩を2から20mg/L含有する蒸留酒。
本発明で使用可能なアルコール飲料に特に制限はない。より具体的なアルコール飲料の例を示すと焼酎、ジン、ウォッカ、ウイスキー、ブランデー、テキーラ、ラム、リキュール、ワイン、ビール、清酒等の直接飲料として提供されるものに添加でき、または、蒸留により高濃度になった99.7%以上のエタノールに添加し、それをアルコール飲料に混合することで使用することもできる。当然、カクテルのように後で混合する使用でも問題がない。より好ましくは蒸留酒である。
(PQQ分析)
装置: 島津製作所、高速液体クロマトグラフィー、LC-20A
カラム:YMC-Pack ODS-TMS(5μm)、150x4.6mm I.D.
測定温度:40℃
検出:260nmにおける吸光度
溶離液:100mM CH3COOH/100mM CH3COONH4 (30/70, pH5.1)
溶出速度:1.5mL/min
和光純薬製醸造エタノール99.5%に三菱ガス化学株式会社製PQQのジナトリウム塩を20mg/Lになるように加え、混合した。
固体は全て溶け、均一な溶液になった。室温で1週間保存したが析出物はなく、組成物は安定であった。着色もほとんどなかった。
蒸留酒のモデルとして以下の調合を行った。
和光純薬製醸造エタノールを使用して50%濃度のエタノール水溶液にした。この水溶液に三菱ガス化学株式会社製PQQのジナトリウム塩を20mg/Lになるように加え、混合した。固体は全て溶け、均一な溶液(組成物)になった。室温で保存したが析出物はなく、組成物は安定であった。着色もなかった。また、PQQ塩添加前に比べ、味に変化はなかった。
上記組成物中のPQQ含有量は保存前後で変化していなかった。
実験にはサッポロワイン株式会社製ポレールうれしいワインスパークリング(ロゼ、酸化防止剤(亜硫酸塩)入り、アルコール分9%)を使用した。これに20mg/LになるようにPQQのジナトリウム塩を加えた。
PQQ塩添加前に比べ、色、味、香りに変化はなかった。
室温で保存したが析出物はなく、PQQ含有量は保存前後で変化していなかった。
アサヒビール製ビールであるスーパードライを使用した。アルコール分5%である。これに20mg/LになるようにPQQのジナトリウム塩を加えた。
PQQ塩添加前に比べ、色、味、香りに変化はなかった。
蒸留酒のモデルとして以下の調合を行った。
和光純薬製醸造エタノールを使用して50%濃度のエタノール水溶液にした。
この水溶液中のPQQ類の含有量を高速液体クロマトグラフィーで分析した。PQQは検出限界(0.05mg/L)以下であった。
サッポロワイン株式会社製ポレールうれしいワインスパークリング(ロゼ、酸化防止剤(亜硫酸塩)入り、アルコール分9%)中のPQQ類の含有量を高速液体クロマトグラフィーで分析した。
PQQは検出限界(0.05mg/L)以下であった。
蒸留酒のモデルとして以下の調合を行った。
和光純薬製醸造エタノールを使用して50%濃度のエタノール水溶液にした。この水溶液にPQQのジナトリウム塩を400mg/Lになるように添加した。
溶液は赤く変色した。また、冷蔵庫保存すると赤色の固体が析出した。
Claims (5)
- エタノールを3から99.9質量%とピロロキノリンキノンもしくはその塩を2から20mg/L含有する組成物。
- 請求項1に記載の組成物からなるアルコール飲料。
- ピロロキノリンキノンもしくはその塩を2から20mg/L含有するアルコール飲料。
- エタノールの含有量が3から50質量%である請求項3に記載のアルコール飲料
- ピロロキノリンキノンもしくはその塩を2から20mg/L含有する蒸留酒。
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- 2009-07-24 JP JP2009173089A patent/JP2011024476A/ja active Pending
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