JP2011023052A - パターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気記録媒体の表面に凹凸パターンを形成してパターンドメディア型磁気記録媒体を製造する際に、加工前の磁気記録媒体の初期磁気特性を低下させずに維持するパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法を提供すること。
【解決手段】基板10表面に、軟磁性層11と、シード層12と、中間層13と、磁性層14と、貴金属材料の第二保護層17と、ダイヤモンドライクカーボンの第一保護層15とをこの順に積層形成し、前記第一保護15層表面に所要のレジスト16パターンを形成後、該レジスト16をマスクとして前記第一保護層15を酸素系ドライエッチングで選択除去して前記第二保護膜17を露出させ、前記第二保護層17と磁性層14とを不活性ガス系ドライエッチングで選択除去した後、前記レジスト16を除去し、前記第一保護層15を酸素系のドライエッチングで剥離し、前記第二保護層17を不活性ガスを用いたドライエッチングで剥離する工程を有する。
【選択図】 図1

Description

本技術は、パターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法に関する。
従来、ハードディスク等の磁気記録媒体はその記録密度を向上させるため、構成材料の変更、記録層の粒子微細化、ヘッドの小型化あるいは垂直磁気記録方式などさまざまな施策がとられているが、記録密度の向上は限界に達しつつある。更なる記録密度の向上には、磁気記録媒体の磁気記録層の表面に微細な凹凸パターン加工を加えて、磁性層を分割するディスクリートトラック型やビットパターン型などのパターンドメディア型の磁気記録媒体が発表されている。
このようなパターンドメディア型の磁気記録層表面に所望の微細凹凸パターンを形成する概略構成を図2に示す。この図2を参照して、従来の凹凸パターンを形成する工程を説明する。
まず、ガラス基板10上に軟磁性層11、結晶性のシード層12、Ruなどの中間層13、強磁性材料層からなる磁気記録層14などの積層を有する磁気記録媒体の表面にカーボン保護層15を介してSOG(Spin On Glass)からなる厚いレジスト16で覆う(図2(a))。
所望の凹凸パターンからなる転写パターンを有するスタンパ(図示せず)を用いてナノインプリント法により、凹凸パターンをレジスト16に転写する(図2(b))。
フッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチングによりレジスト16をエッチングし、レジスト16の薄い部分を除去して下層のカーボン保護層15を露出させる(図2(c))。
残ったレジスト16を用いて露出したカーボン保護層15を、O2ガスを用いた反応性イオンエッチングによりエッチングする(図2(d))。カーボン保護層15上を覆っているレジスト16をフッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチングにより除去する(図2(e))。
カーボン保護層15をマスクとして、Arなどの不活性ガスを用いたイオンビームエッチングにより、磁気記録層14に溝18を形成する(図2(f))。
磁気記録層14に溝18を加工後、O2ガスによる反応性イオンエッチングでマスクとして用いたカーボン保護層15を剥離する(図2(g))。
その後、前記溝18に図示しない非磁性材料をCVD法などで埋め込み、凸部上面に形成された非磁性材料を除去し平坦化した後、再度保護層を形成することで、従来のパターンドメディア型の磁気記録媒体が形成される。
このようなパターンドメディア型の磁気記録媒体に関して、第1のマスク層、第2のマスク層、レジスト層を形成し、それらをマスクとして用い、エッチング加工により、連続記録層に凹凸パターンを形成する記載が見られる(特許文献1)。
特開2005−50468号公報(請求項1)
従来のパターンドメディア型の磁気記録媒体の製造方法では、カーボン保護層15を剥離するためには、磁気記録層(磁性層)14とのエッチング選択性の大きいことが有効であることから、O2ガスあるいはO3ガスによる反応性イオンエッチングが用いられる。
しかしながら、O2ガスあるいはO3ガスの反応性イオンエッチングによれば、磁気記録層14へのエッチングは実質的に進まないが、O2ガスあるいはO3ガスと接触した磁気記録層14の表面に存在するCoまたはCrなどが酸化されることは避けられない。
磁気記録層14の表面の酸化とは酸素原子または酸素イオンの磁性層中への拡散および酸素原子の結合反応(酸化)である。従って、酸化されたとしても、その酸化の程度は、深さ方向には酸素原子の急激な低下とともに酸化速度が低下するので、パターン化された凸形状の磁気記録層全体がエッチング中に酸化する程のことは実質的に無い。
しかし、形成された酸化層の厚さ分は磁気記録層の凸形部が実質的に小さくなったことと同じであるので、酸化分による信号強度の低下という問題は生じる。この問題については、凸形状磁気記録層の側面からの酸化に対しては、形成される酸化層の厚み分だけ、あらかじめ凸形状の幅が広いパターンを形成することで対策可能である。
また、凸形状磁気記録層の上面に形成される酸化層については、その酸化層の厚みがハードディスクドライブに組み込んだ際の磁気ヘッドに対してスペーシングロスの増加となるという問題がある。
そこで、マスクとなるカーボン保護層の剥離後にArなどの不活性ガスを用いてイオンエッチングを行い、前述の酸化層を除去することも考えられるが、磁気記録媒体の特性は、形成される各層の厚みに影響されるため、酸化層分の磁気記録層が薄くなることによる磁気特性の劣化は避けられない。
また、除去する酸化層厚みをあらかじめ想定し、その分磁気記録層を厚く形成し、Arガスを用いたドライエッチングにより酸化層を除去して設計厚さとした磁気記録層は、必ずしも酸化層除去前と磁気特性が同じにはならない。また、前記ドライエッチングによる厚さ制御も難しいため、再現性良く良好な磁気特性を得るのが困難という問題がある。
本発明は、以上述べた点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、磁気記録媒体の表面に凹凸パターン加工を加えてパターンドメディア型磁気記録媒体を製造する際に、加工前の磁気記録媒体の初期磁気特性を低下させずに維持することのできるパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法を提供することである。
本発明は、基板表面に、軟磁性層と、上層の中間層の結晶配向を制御するシード層と、磁気記録層の磁区配向を制御する中間層と、磁気記録層となる磁性層と、貴金属材料を主成分とする第二保護層と、ダイヤモンドライクカーボンを主成分とする第一保護層とをこの順に積層形成する工程と、前記第一保護層表面に所要のパターンを有するレジストを形成後、該パターン形成されたレジストをマスクとして前記第一保護層を酸素系ドライエッチングで選択除去して前記第二保護層を露出させる工程と、露出した前記第二保護層と下層の磁性層とを不活性ガス系ドライエッチングで選択除去した後、前記レジストを除去する工程と、前記レジストの除去により露出した前記第一保護層を酸素系のドライエッチングで剥離し、前記第一保護層の剥離により露出した前記第二保護層を不活性ガスを用いたドライエッチングで剥離する工程とをこの順に少なくとも有するパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法とすることにより、前記発明の目的が達成される。
本発明では、前記貴金属材料として、Au、Pt、Ir、RhおよびPdから選ばれる少なくとも1種類を用いることが好ましい。
また、本発明は、前記第二保護層の厚みを5nm以下とすることが望ましい。
本発明では、前記レジストがSOGからなるレジストであることが好適である。
本発明では、前記SOGからなるレジストのパターンがナノインプリント法により形成されることが推奨される。
本発明では、前記SOGからなるレジストが、フッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチングにより除去されることがより好ましい。
本発明では、前記不活性ガス系ドライエッチングが、Arガスを用いたイオンビームエッチングであることがより望ましい。
本発明では、前記酸素系ドライエッチングが、O2ガスO3ガスを用いた反応性イオンエッチングであることがより好適である。
本発明によれば、磁気記録媒体の表面に凹凸パターン加工を加えてパターンドメディア型磁気記録媒体を製造する際に、加工前の磁気記録媒体の初期磁気特性を低下させずに維持するパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法を提供することができる
本発明の実施例1に記載のパターンドメディア型磁気記録媒体における凹凸パターン形成工程を示す基板の概略断面図である。 従来のパターンドメディア型磁気記録媒体における凹凸パターン形成工程を示す基板の概略断面図である。
以下、本発明のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
以下、図面を引用して本発明のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法にかかる実施例1について説明する。
図1に、本発明のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法を説明するために、凹凸パターン形成工程を示す基板の概略断面図を示す。
本発明にかかる磁気記録媒体では、基板10としてガラス基板を用いる。ただし、アルミニウムあるいはシリコンなどを主要材料とする基板でも可能である。
前記基板10上に、Co、Ni、Feなど少なくとも一つを含む軟磁性材料をスパッタリングして5〜100nmの厚みの軟磁性層11を形成する。具体的には、CoZrNbからなる軟磁性層11を45nmの厚さに形成する。
次に、この軟磁性層11の表面に、中間層となるRuなどの結晶配向を制御するために、結晶性のシード層12を10nm以下の厚みでスパッタリング法により成膜する。具体的にはCoNiFeSiからなるシード層12を5nmの膜厚に形成する。続いて中間層13となるRuなどを1〜10nmの厚みでスパッタリング法により成膜する。具体的にはRuを10nmの膜厚に形成する。
その後、磁気記録層14となるCo、Cr、Pt、Ni、Feなどを少なくとも一つを含む強磁性材料をスパッタリング法などにより5〜50nmの厚みで形成する。具体的にはCoCrPt−SiO2からなるグラニュラー層(図示せず)を8nmの厚さに形成し、Ru層(図示せず)を0.2nmの厚さに形成し、そしてCoCrPtB層(図示せず)を8nmの厚さに形成した垂直磁気記録層14とする。
その後、Au、Pt、Ir、RhおよびPdから少なくとも1種類の貴金属材料をスパッタリング法などにより0.1〜5nmの厚みで貴金属薄膜層17として成膜する。好ましくは1〜2nmの厚みで成膜する。
次に、第一保護層としてDLC(Diamond Like Carbon)などのカーボンをCVD(Chemical Vapor Deposition)法により10nm〜30nmの厚みで成膜し、DLC膜15とする。このDLC膜15は、磁気記録層14に凹凸パターンを形成する際のエッチングマスクとして用いる。磁気記録層14の表面に形成される凹凸パターンのピッチ幅はその上のマスク厚さによる影響を受けるため、マスクとしてのDLC膜15の膜厚は、想定する磁気記録層14の表面凹凸パターンのピッチ幅を考慮して決められる。
次に、前述のようにして決められた膜厚に成膜したDLC膜15をパターン加工するために、このDLC膜15の表面に形成されるレジスト16のマスクの厚さもやはり前記表面凹凸パターンのピッチ幅を考慮して決める(図1(a))。レジスト16としてはSOG(Spin On Glass)が、DLC膜15の表面にスピンコートあるいはスプレーコートなどにより50〜200nmの厚みで塗布される。
別途、Ni、シリコン、ガラスなどを基盤材料として用い、その表面に前記ピッチ幅の凹凸パターンが形成されるスタンパを用いたナノインプリント法により、前述のDLC膜15の表面に塗布されているSOG(Spin On Glass)からなるレジスト16に前記凹凸パターンを転写する(図1(b))。
レジスト16には、アクリル系樹脂が主成分である紫外線硬化型、熱可塑性あるいは熱硬化型などの樹脂材料を用いることも可能である。レジスト16は下層のDLC膜15に凹凸パターンをエッチングで形成するマスクとなるため、DLC膜15に対し選択エッチングレートの大きいレジスト16を選ぶ必要がある。SOGからなるレジストはその目的に好適なレジストである。
DLC膜15を磁気記録層への凹凸パターンエッチングのためのマスク層として用いる場合、O2ガスプラズマでエッチング加工することがエッチングの選択性の観点から効果的である。この場合、通常の樹脂材料のレジストでは、DLC膜15に対する有効なエッチング選択性が取れないため、選択性を有するSOGをレジストとして用いることが望ましい。
ナノインプリント法で用いるスタンパに形成される凹凸パターンは、電子ビーム描画装置によるリソグラフィー技術を用いて、パターンピッチをできるだけ小さく形成することで、記憶密度を向上させることができる。このパターンピッチは電子ビーム描画装置の性能に依存する。
ナノインプリント法でSOGからなるレジスト16に転写した凹凸パターンには、レジスト凹部にもDLC膜15の表面との間にSOGからなるレジスト16の残膜厚みができる。ナノインプリント法では、この残膜の厚みを完全に無くすことは難しく、また薄くするほど、基板面内で残膜の厚さが不均一となるため、基板面内で精度の良い加工が難しくなる。このレジスト凹部の下層のDLC膜15の表面との間の残膜厚さは、レジスト塗布厚の1/3から2/3の厚みとすることで、基板面内で残膜厚さを均一にすることができる(図1(b))。
このSOGからなるレジスト16の残膜部を、フッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチングにより除去し、DLC膜15の表面を露出させる(図1(c))。
この際、レジスト16の凸部もフッ素系ガスイオンによりエッチングされるため、フッ素系ガスイオンによるエッチング時には、基板バイアス印加あるいはグリッド電極によりイオンの異方性を強くし、基板に対してできるだけ垂直にイオンを入射することが好ましい。具体的にはCF4ガスを用いて、RFを100Wから1000Wのパワーでプラズマを発生させ、基板バイアスを10Wから200Wのパワーで印加するか、グリッド電極に100Vから2000Vの電圧を印加して加工を行う(図1(c))。
次に、残ったレジスト16の凸部をマスクとして、DLC膜15を下層にある第二保護層となる貴金属薄膜層17の表面が露出するまで、O2ガスを用いた反応性イオンエッチングにより選択的に除去する。この際、酸素イオンの異方性を基板バイアスあるいはグリッド電極により制御し、DLC膜15に形成される凹形状の側壁テーパ角を任意に形成することで、凹部上部の開口部の幅に対し凹部底の貴金属薄膜層17の表面露出の幅を任意に狭くすることが可能となる。
また、このエッチング加工の際、圧力を制御することでも酸素イオンの異方性を制御することができる。また、酸素イオンとSOGからなるレジスト16は反応性に乏しく、マスクであるレジスト16は物理的なエッチング加工を支配的に受けるだけなので、凸形状のレジスト幅の減少は少ない。具体的にはO2ガスを用いて、RFを100Wから1000Wのパワーでプラズマを発生させ、基板バイアスを10Wから200Wのパワーで印加するか、グリッド電極に100Vから2000Vのイオン加速電圧を印加してDLC膜15のエッチング加工を行う(図1(d))。
DLC膜15の加工後、フッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチングによりSOGからなるレジスト16を剥離する(図1(e))。
その後、DLC膜15をエッチングマスクとして、Arガスなどの不活性ガスを用いたイオンビームエッチングにより貴金属薄膜層17および磁気記録層14を加工する。この際、貴金属薄膜層17はArガスなどの不活性ガスに対しては、スパッタ率が高くエッチングレートが速いため、加工し易い(図1(f))。
貴金属薄膜層17および磁気記録層14をエッチング加工した後、エッチングマスクであるDLC膜15をO2ガスを用いた反応性イオンエッチングにより除去する(図1(g))。
この際、貴金属薄膜層17を残し、DLC膜15のみを除去するため、酸素イオンあるいは酸素ラジカルの物理的なエッチングを抑制する必要がある。そのため、基板バイアスあるいはグリッド電極によるイオンの加速は行わず、RF放電のみとし、酸素イオンあるいは酸素ラジカルの異方性を弱くするために、圧力は高く設定する。
具体的には、O2ガスを用いて、圧力を1Paから5PaとしRFを100Wから1000Wのパワーでプラズマを発生させ、DLC膜15の除去加工を行う。これにより、貴金属薄膜層17の表面を酸化させること無く、DLC膜15の除去が行われ、貴金属薄膜層17は残るので、その下層の磁気記録層14の凸部表面も酸化されずに、初期の磁気特性を保持することができる(図1(g))。
DLC膜15を除去した後、Arガスなどの不活性ガスを用いたイオンビームエッチングにより貴金属薄膜層17を除去する(図1(h))。
この際、磁気記録層14をエッチングせずに貴金属薄膜層17のみをエッチングにより除去する必要がある。そこで、磁気記録層14の凹凸加工を行う際のイオンビームエッチングでのビーム強度より弱くすることで、貴金属薄膜層17のみをエッチングする。具体的には、Arガスを用いて6×10-2Pa以下の圧力で50Vから500Vのイオン加速電圧をグリッド電極に印加して貴金属薄膜層17のみの除去をおこなう。
これにより磁気記録層14の凸部表面にダメージの無い凹凸構造が形成される。その後、磁気記録層14の凹部を非磁性材料で充填して平坦化する工程以降は従来工程と同じである。
以上、説明した実施例1に記載のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法によれば、磁気記録層は、初期の磁性層厚さまたは設計厚さに比べて、実質的に酸化層の形成による厚さの減少が無いので、加工前の磁気記録媒体の初期磁気特性を低下させずに維持することができる。
10 基板
11 軟磁性層
12 シード層
13 中間層
14 磁気記録層、磁性層
15 カーボン保護層、DLC膜
16 レジスト
17 貴金属薄膜層
18 溝

Claims (8)

  1. 基板表面に、軟磁性層と、上層の中間層の結晶配向を制御するシード層と、磁気記録層の磁区配向を制御する中間層と、磁気記録層となる磁性層と、貴金属材料を主成分とする第二保護層と、ダイヤモンドライクカーボンを主成分とする第一保護層とをこの順に積層形成する工程と、前記第一保護層表面に所要のパターンを有するレジストを形成後、該パターン形成されたレジストをマスクとして前記第一保護層を酸素系ドライエッチングで選択除去して前記第二保護層を露出させる工程と、露出した前記第二保護層と下層の磁性層とを不活性ガス系ドライエッチングで選択除去した後、前記レジストを除去する工程と、前記レジストの除去により露出した前記第一保護層を酸素系のドライエッチングで剥離し、前記第一保護層の剥離により露出した前記第二保護層を不活性ガスを用いたドライエッチングで剥離する工程とをこの順に少なくとも有することを特徴とするパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法。
  2. 前記貴金属材料として、Au、Pt、Ir、RhおよびPdから選ばれる少なくとも1種類を用いることを特徴する請求項1記載のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法。
  3. 前記第二保護層の厚みが5nm以下であることを特徴とする請求項1または2記載パターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法。
  4. 前記レジストがSOGからなるレジストであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法。
  5. 前記SOGからなるレジストのパターンがナノインプリント法により形成されることを特徴とする請求項4記載のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法。
  6. 前記SOGからなるレジストが、フッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチングにより除去されることを特徴とする請求項5記載のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法。
  7. 前記不活性ガス系ドライエッチングが、Arガスを用いたイオンビームエッチングであることを特徴とする請求項1記載のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法。
  8. 前記酸素系ドライエッチングが、O2ガスO3ガスを用いた反応性イオンエッチングであることを特徴とする請求項1記載のパターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法。


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