JP2011021828A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー効率の良い湯張り運転等を可能とするヒートポンプ給湯機を得る。
【解決手段】貯湯タンク6から水を供給する運転に、貯湯運転時よりも低い沸上げ温度となるように、若しくは、貯湯運転時よりも低い加熱能力となるように、又は、それら双方を満たすように、補助的にヒートポンプサイクル運転を併用する湯張り運転を実施する。
【選択図】図1

Description

本発明は、省エネルギーを図るヒートポンプ給湯機に関するものである。
従来から、ヒートポンプサイクルを利用した様々な給湯機が提案されており、従来のヒートポンプ給湯機において、水加熱器で沸き上げた湯を直接使用端末に供給する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に係るヒートポンプ給湯機は、給湯端末28への給湯回路が、水加熱器11、三方弁12、給湯管20及び流量計21を通って給湯される経路と、給湯タンク13、給湯管20及び流量計21を通って給湯される経路との2つの経路で構成されている。また、三方弁12は、給湯タンク13からの給湯と水加熱器11からの給湯とを切換える弁を構成している。
また、従来のヒートポンプサイクルを利用した給湯機として、同様に給湯用熱交換器で沸き上げた湯を直接蛇口に供給する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に係るヒートポンプ給湯装置は、ヒートポンプサイクルと貯湯タンクと最大加熱量制御手段とを備えており、例えば給湯負荷又は風呂注湯負荷が大きい場合には、最大加熱量制御手段によってヒートポンプサイクルの加熱量が最大になるようにしている。具体的には、給湯用熱交換器の給湯水出口側における給湯水温度が、給湯設定温度又は風呂注湯設定温度よりも低くなるようにして、給湯用熱交換器を流れる給湯水流量を増加させつつ、ヒートポンプサイクル内の圧縮機の回転数を上限回転数にして最大加熱運転を実施するようにしている。
さらに、従来のヒートポンプサイクルを利用した給湯機として、同様に給湯用熱交換器で沸き上げた湯を直接蛇口に供給する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に係るヒートポンプ式給湯装置は、外気温度、給湯水の温度又は蒸発器での冷媒の温度が高いほど、圧縮機の回転数を低い側に可変して、圧縮機を作動させ、ヒートポンプによって加熱された湯を給湯端末へ直接給湯する。
特開2003−314892号公報(第3―6頁、図1) 特開2005−241206号公報(第4―9頁、図1) 特開2007−198632号公報(第7―16頁、図1)
上記の特許文献1〜特許文献3に係るヒートポンプサイクルを利用した給湯機においては、いずれもヒートポンプで加熱された湯を直接給湯する構成となっている。つまり、従来の一般的な構成である、ヒートポンプを熱源として貯湯タンクに蓄熱された湯を貯湯し、その貯湯した湯を給湯に利用する貯湯型給湯機に対して、貯湯タンクを小型化してヒートポンプを大型化することで、ヒートポンプで直接給湯する瞬間式給湯機となっている。さらに、ヒートポンプによる加熱温度を低下させたり、外気温度等により圧縮機回転数を低下させたりしているものの、貯湯タンクが小型化したことによる湯切れ回避として、ヒートポンプの加熱量を大きくして運転することを共通としている。
しかしながら、ヒートポンプは、少なくとも圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張弁及び空気熱交換器で構成され、タンク、ポンプ、混合弁といった給湯回路に比べ、複雑かつ高コストな部品で構成されている。つまり、貯湯タンクは小型化されるが、ヒートポンプは大型化するため、コスト高となる問題点があった。
また、給湯毎にヒートポンプが運転されているが、一般にヒートポンプが安定運転するまでの時間は数十分かかり、一般的な給湯時間の数秒から数分程度ではヒートポンプ起動時の起動損失により運転効率が大幅に低下するという問題点もあった。
さらに、ヒートポンプによって加熱量が大きい運転をするため、従来の小型のヒートポンプの貯湯時の運転効率よりも効率が悪い運転となるという問題点もあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、エネルギー効率の良い湯張り運転等を可能とするヒートポンプ給湯機を得ることを目的とする。
本発明に係るヒートポンプ給湯機は、少なくとも、圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張弁及び蒸発器が環状に配管で接続されたヒートポンプサイクルと、貯湯タンクと、該貯湯タンクの下部に接続された給水配管と、前記貯湯タンクの上部に接続されたタンク出湯配管と、前記給水配管から分岐した水配管と、前記タンク出湯配管及び前記水配管がそれぞれ入口側に接続された湯張り混合弁と、該湯張り混合弁の出口側に接続され、末端が浴槽に接続される湯張り配管と、該湯張り配管上に設置された湯張り開閉弁と、前記貯湯タンクの下部、前記水冷媒熱交換器及び前記タンク出湯配管を順次接続するHP配管と、該HP配管上に設置されたポンプと、を有する給湯回路と、前記水冷媒熱交換器の出口側近傍に設置された出湯温度検出手段と、前記圧縮機及び前記湯張り混合弁等の制御をする制御装置と、を備え、該制御装置は、前記ヒートポンプサイクルにおける前記水冷媒熱交換器によって加熱された水を前記貯湯タンクの上部から流入させ、該貯湯タンク内に貯める貯湯運転モードと、前記湯張り開閉弁を開状態にして前記浴槽に水を供給する湯張り運転モードと、を有し、該湯張り運転モードにおいては、前記ヒートポンプサイクルを動作させ、前記貯湯タンクから供給される水と、前記ヒートポンプサイクルにおける前記水冷媒熱交換器から流出する水とを、前記湯張り混合弁によって混合させ、その混合させた水を前記浴槽に供給させ、前記出湯温度検出手段によって検出された温度を、前記貯湯運転モードにおける前記温度よりも低温となるように運転させることを特徴とする。
本発明に係るヒートポンプ給湯機によれば、ヒートポンプを熱源とし、湯張り運転時に、貯湯運転時より低能力かつ低沸上げ温度でヒートポンプを運転することで、エネルギー効率のよい湯張り運転が可能となる。
本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機の全体構成図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機におけるヒートポンプサイクル運転の特性を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機において、貯湯タンク6から水を供給する運転とヒートポンプサイクル運転との併用による湯張り運転における、ヒートポンプサイクル101の沸上げ温度と加熱能力との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機におけるヒートポンプサイクル101の加熱能力と湯張りCOPとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ給湯機の全体構成図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機の全体構成図である。
(ヒートポンプサイクル101の構成)
まず、図1を参照しながらヒートポンプサイクル101の構成について説明する。
図1において、ヒートポンプサイクル101は、少なくとも、圧縮機1、水冷媒熱交換器2、膨張弁3、蒸発器4、そして、再び圧縮機1という順序で、冷媒配管によって環状に接続された構成としている。この蒸発器4には、ファン5が備えられている。
(給湯回路102の構成)
次に、図1を参照しながら給湯回路102の構成について説明する。
図1において、貯湯タンク6の下部は、HP配管18によって水冷媒熱交換器2の入口側に接続されており、その貯湯タンク6の下部と水冷媒熱交換器2との間のHP配管18には、ポンプ19が設置されている。また、貯湯タンク6の上部は、タンク出湯配管9が接続されており、そのタンク出湯配管9は、その配管経路の途中で分岐しており、それぞれ給湯混合弁11及び湯張り混合弁12の入口側に接続されている。また、水冷媒熱交換器2の出口側は、HP配管18によってタンク出湯配管9に接続されている。また、貯湯タンク6に水を供給するために、貯湯タンク6の下部には、給水配管7が接続されており、その給水配管7には、減圧弁8が設置されている。さらに、貯湯タンク6と減圧弁8との間における給水配管7から、水配管10が分岐しており、その水配管10は途中で分岐してそれぞれ給湯混合弁11及び湯張り混合弁12の入口側に接続されている。この給湯混合弁11の出口側は、給湯配管13によって、給湯口14に接続されており、この給湯配管13には、給湯流量検知手段20が設置されている。また、湯張り混合弁12の出口側は、湯張り配管15によって、浴槽17に接続されており、この湯張り配管15には、湯張り開閉弁16が設置されている。そして、水冷媒熱交換器2の出口側近傍のHP配管18上には、出湯温度センサー21が設置され、給湯配管13上には、給湯温度センサー22が設置され、そして、湯張り混合弁12の出口側近傍の湯張り配管15上には、湯張り温度センサー23が設置されている。以上のような部品によって、給湯回路102が構成されている。
なお、上記の構成において、ポンプ19は、貯湯タンク6の下部と水冷媒熱交換器2との間のHP配管18に設置されている構成としているが、これに限られるものではなく、ポンプ19はHP配管18上のいずれかの位置に設置されるものとすればよい。
また、出湯温度センサー21、給湯温度センサー22及び湯張り温度センサー23は、それぞれ本発明の「出湯温度検出手段」、「給湯温度検出手段」及び「湯張り温度検出手段」に相当するものである。
(その他の構成)
また、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯機は、利用者によって給湯温度、湯張り湯量及び湯張り温度等が設定され、また、湯張り時刻を設定するタイマー予約等が設定されるリモコン24、後述するように出湯温度センサー21等の情報に基づいて、ヒートポンプサイクル101における圧縮機1及び湯張り混合弁12等を制御する制御装置25、及び、リモコン24から上記のような設定温度情報及び利用者による操作情報等を受信し、それらの情報を制御装置25に送信する通信手段31を備えている。この制御装置25には、給湯流量検知手段20、出湯温度センサー21、給湯温度センサー22及び湯張り温度センサー23が電気的に接続されている。また、制御装置25には、給湯混合弁11及び湯張り混合弁12が電気的に接続されている。
なお、上記のように各種設定を実施する操作手段として、リモコン24について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、屋内の壁等に設置された固定式の操作パネル等でもよい。
また、図1において、制御装置25及び通信手段31は別個の構成としているが、これに限られるものではなく、一体となっている構成としてもよい。
また、リモコン24は、本発明の「操作手段」に相当するものである。
(ヒートポンプ給湯機のヒートポンプサイクル運転)
次に、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯機のヒートポンプサイクル101におけるヒートポンプサイクル運転について説明する。
圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、水冷媒熱交換器2に流入する。この水冷媒熱交換器2において、ガス冷媒は、給湯回路102側へ放熱、すなわち、給湯回路102を流通する水を加熱しながら温度低下し、水冷媒熱交換器2から低温高圧の状態で流出する。このとき、このガス冷媒が、臨界圧以上であれば、超臨界状態のまま気液相転移しないで、給湯回路102側へ放熱して温度低下する。また、このガス冷媒が、臨界圧未満であれば、ガス冷媒は液化しながら、給湯回路102側へ放熱して温度低下する。つまり、ヒートポンプサイクル101は、冷媒から放熱された熱を負荷側媒体(ここでは、給湯回路102を流通する水)に与えることによって加熱動作を実施し、後述する給湯回路102における貯湯動作(沸上げ)において駆動される。そして、水冷媒熱交換器2を流出した冷媒は、膨張弁3に流入する。この膨張弁3において、冷媒は、膨張されて減圧され、蒸発しやすい低温低圧の気液二相の状態となり、蒸発器4に送られる。この蒸発器4において、ファン5の回転駆動によって外部から送られる空気の熱を吸収して蒸発し、低圧の気体冷媒となり、再び圧縮機1へと送られる。以上の動作を繰り返す。
このとき、ヒートポンプサイクル101においては各機器の定格能力で運転され(一般的に4.5kW〜9kW程度)、このときのヒートポンプサイクル101の加熱能力は、制御装置25の制御によって駆動する圧縮機1の周波数によって制御され、外気温度が低いほど高い周波数で運転される。ここで、加熱能力とは、ヒートポンプサイクル101の水冷媒熱交換器2において生成することができる単位時間当たりの熱エネルギーをいうものとする。
(ヒートポンプ給湯機の貯湯運転動作)
次に、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯機の給湯回路102における貯湯運転について説明する。
貯湯タンク6には、その下部から予め給水配管7から減圧弁8を介して一定量の水が供給され貯められている。この貯湯タンク6に貯められた低温の水は、制御装置25の制御によって駆動されるポンプ19によって貯湯タンク6の下部から流出させられ、水冷媒熱交換器2に送られる。この水冷媒熱交換器2において、低温の水は、前述したヒートポンプサイクル101における冷媒からの放熱によって熱を受けることによる熱交換が実施されて加熱され、水冷媒熱交換器2から流出する。この水冷媒熱交換器2から流出された温水は、貯湯タンク6の上部からその内部に流入する。以上の動作が繰り返されることによって、水冷媒熱交換器2によって加熱された高温水が貯湯タンク6に貯められる。
このような貯湯運転は、出湯温度センサー21によって検出される沸上げ温度が65℃〜90℃となるように実施される。この沸上げ温度は、制御装置25の制御によって駆動されるポンプ19の回転数によって調節され、ポンプ19の回転数は、その沸上げ温度が、利用者によって予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された沸上げ温度設定値になるように制御される。ここで、一般に、制御装置25によって制御されるポンプ19の回転数が上昇すると、HP配管18を流通する水の流速が増加し、水冷媒熱交換器2に流入してから流出するまでの時間が短くなって、沸上げ温度が低下する。一方、ポンプ19の回転数が減少すると、HP配管18を流通する水の流速が減少し、沸上げ温度が上昇する。
なお、上記の貯湯運転が実施されている状態は、本発明の「貯湯運転モード」に相当するものである。
(ヒートポンプ給湯機の給湯運転動作)
次に、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯機の給湯回路102における給湯運転について説明する。
この給湯運転においては、まず、利用者が給湯口14に備えられている蛇口を開くことによって、水が給水配管7を流通し、減圧弁8を通過する。減圧弁8を通過した水は、貯湯タンク6の下部から貯湯タンク6の内部に流入する経路と、給水配管7から分岐した水配管10を流通して給湯混合弁11に流入する経路とに分岐して流通する。この貯湯タンク6に流入した水によって、貯湯タンク6内に貯められた高温水が貯湯タンク6の上部からタンク出湯配管9に流出して給湯混合弁11に流入する。そして、この給湯混合弁11において、水配管10を流通してきた水と、貯湯タンク6からタンク出湯配管9を流通してきた高温水とが混合され、この混合水が、給湯流量検知手段20及び給湯配管13を流通して給湯口14から外部に放出される。このとき、上記の混合水が給湯流量検知手段20によってその通過が検知されると、制御装置25は、給湯温度センサー22によって検出される給湯温度が、利用者によって予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された給湯温度設定値となるように、給湯混合弁11に対し、水配管10を流通してきた水と、貯湯タンク6からタンク出湯配管9を流通してきた高温水との混合比率を調整させる。
なお、上記の動作においては、制御装置25が、給湯温度センサー22によって検出される給湯温度が、利用者によって予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された給湯温度設定値となるように、給湯混合弁11の動作を制御するものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、利用者による給湯口14に備えられた蛇口の開閉度合いによって、所望の給湯温度となるように、制御装置25が給湯混合弁11を制御するものとしてもよい。
(ヒートポンプサイクル運転の特性)
図2は、本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機におけるヒートポンプサイクル運転の特性を示す図である。
図2において、ヒートポンプサイクル101が同一の仕様であることを前提として、沸上げ温度(出湯温度センサー21によって検出される温度)及び加熱能力とヒートポンプサイクル101のCOP(成績係数)との相関が示されている。図2で示されるように、ヒートポンプサイクル101は、その加熱能力が低くなるほどCOPが高く、また、沸上げ温度が低くなるほどCOPが高くなる特性を有する。
(ヒートポンプ給湯機の湯張り運転動作)
まず、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯機における湯張り動作の概要を説明する。
利用者によってリモコン24における湯張り運転の起動操作が実施された場合、又は、予め設定してあった予約タイマー設定による予約設定時間になった場合、湯張り運転が開始される。湯張り運転が開始されると、まず、制御装置25は、湯張り開閉弁16を開状態にする。そして、水が給水配管7を流通し、減圧弁8を通過する。減圧弁8を通過した水は、貯湯タンク6の下部から貯湯タンク6の内部に流入する経路と、給水配管7から分岐した水配管10を流通して湯張り混合弁12に流入する経路とに分岐して流通する。この貯湯タンク6に流入した水によって、貯湯タンク6内に貯められた高温水が貯湯タンク6の上部からタンク出湯配管9に流出して湯張り混合弁12に流入する。そして、この湯張り混合弁12において、水配管10を流通してきた水と、貯湯タンク6からタンク出湯配管9を流通してきた高温水とが混合される。この湯張り混合弁12における混合水は湯張り配管15を流通し、この湯張り開閉弁16を通過して浴槽17に放出される。また、本実施の形態においては、上記のような貯湯タンク6からの浴槽17への放出動作のみによる動作のみではなく、後述するように、ヒートポンプサイクル101によるヒートポンプサイクル運転も同時に実施される。すなわち、水冷媒熱交換器2において加熱された水が水冷媒熱交換器2を流出し、HP配管18を流通して、タンク出湯配管9を介して湯張り混合弁12に流入する。このときの、制御装置25は、ヒートポンプサイクル101の加熱能力を貯湯運転時の加熱能力よりも低能力とし、出湯温度センサー21によって検出される沸上げ温度も、利用者によって予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された湯張り温度設定値よりも低温となるように運転させる。また、制御装置25は、湯張り温度センサー23によって検出される湯張り温度が、前述したように、利用者によって予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された湯張り温度設定値となるように、湯張り混合弁12に対し水配管10を流通してきた水と、タンク出湯配管9から流通してきた水との混合比率を調整し、また、ヒートポンプサイクル101の加熱動作を制御する。
なお、上記のように、制御装置25は、沸上げ温度が上記の湯張り温度設定値よりも低温となるように運転させることに限られるものではなく、この湯張り運転時においては、沸上げ温度を貯湯運転時における沸上げ温度よりも低温となるように運転させるものとしてもよい。このように、沸上げ温度を貯湯運転時における沸上げ温度よりも低温となるように運転させるには、制御装置25が、貯湯運転時と比較して、圧縮機1の回転数を下げること等によってヒートポンプサイクル101の加熱能力を低く運転させたり、又は、ポンプ19の回転数を高く運転させればよい。
また、制御装置25は、貯湯運転時と比較して、湯張り運転時における沸上げ温度を低温、かつ、ヒートポンプサイクル101の加熱能力を低くなるように運転させるものとしてもよい。
次に、湯張り能力について説明する。
湯張り能力とは、所定の浴槽容量、給水温度及び湯張り流量の条件下で、目標とする湯張り温度となる状態で浴槽を満たす場合に必要とされる単位時間当たりの熱エネルギーである。日本冷凍空調工業会規格JRA4050で示されている、浴槽180L、給水温度9℃及び湯張り温度45℃の条件において、一般的な湯張り流量10L/min〜20L/minとすると、標準的な湯張り能力は25kW〜50kWとなる。一方、ヒートポンプサイクル101は、4.5kW〜9kW程度の加熱能力で運転され、沸き上げ温度は65℃〜90℃の範囲で運転される。つまり、湯張り能力の方がヒートポンプサイクルの加熱能力より大きい。加熱能力が4.5kW〜9kWのヒートポンプサイクル101によっては、湯張り能力25kW〜50kWで直接湯張りすることができず、また、その湯張り能力に達する加熱能力が得られたとしても、前述の通り、ヒートポンプサイクル101は加熱能力が大きくなるとCOPが低下するので、COPが大幅に低下する。また、4.5kW〜9kWの加熱能力で湯張り運転を実施することもできるが、湯張り時間が長くなってしまう。したがって、湯張り運転において、貯湯タンク6から水を供給する運転に、前述の貯湯運転時よりも低い沸上げ温度、すなわち、貯湯運転時よりも低い加熱能力で補助的にヒートポンプサイクル運転を併用運転させることで、前述の湯張り能力を確保しつつ、湯張り運転時のCOPを向上させることができる。
図3は、本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機において、貯湯タンク6から水を供給する運転とヒートポンプサイクル運転との併用による湯張り運転における、ヒートポンプサイクル101の沸上げ温度と加熱能力との関係を示す図である。図3についてさらに詳しく説明すると、図3は、給水温度9℃、湯張り温度45℃、湯張り湯量180L及び湯張り能力25kWという条件においての、ヒートポンプサイクル101の沸上げ温度と加熱能力との関係を示している。
図3における点Bは、沸上げ温度が9℃、すなわち、ヒートポンプサイクル運転を実施せず(ヒートポンプ加熱能力0kW)、貯湯タンク6から水を供給する運転のみを実施させて湯張り運転を実施させている状態を示す。一方、点Cは、沸上げ温度が45℃、すなわち、ヒートポンプサイクル101の加熱能力25kWで湯張りする点を示しており、ヒートポンプサイクル運転の実施のみで湯張り運転を実施させている状態を示す。この図3における加熱能力曲線が示すように、沸上げ温度及び加熱能力は一対一の関係であり、沸上げ温度が高くなると、ヒートポンプサイクル101の加熱能力も高くなることがわかる。また、図3におけるCOP曲線は、前述の加熱曲線で示されるような加熱能力が変動した場合の、沸上げ温度に対応するCOPを示している。これによると、沸上げ温度が高くなると、その加熱能力は高くなるが、ヒートポンプサイクル101のCOPは大きく低下することがわかる。また、この図3におけるCOP曲線は、図2において示されている加熱能力を固定とした場合(2kW、4kW及び6kW)におけるCOP曲線に対して重畳するように、曲線Xとして示している。
次に、前述したような貯湯タンク6から水を供給する運転とヒートポンプサイクル運転との併用による湯張り運転における実質的なCOPである湯張りCOPについて説明する。
まず、前述の貯湯運転実施時のCOPを貯湯COPとし、湯張り運転において補助的に実施されるヒートポンプサイクル運転(以下、アシスト運転という)を実施した場合のCOPをアシストCOPとする。また、前述の湯張り能力に対するヒートポンプサイクル101の加熱能力の比率をHP(Heat Pump)比率とする。このとき、アシスト運転の湯張り能力に対する寄与率は、ヒートポンプサイクル101の加熱能力分であるので、HP比率と同一となる。一方、湯張り能力の残り分、すなわち、湯張り能力−加熱能力は、貯湯タンク6から水を供給する運転によって寄与されるので、その寄与率は、1−HP比率となる。以上のことから、湯張りCOPは下記の式(1)で表される。
湯張りCOP=アシストCOP×HP比率+貯湯COP×(1−HP比率) (1)
この式(1)で示されるように、アシストCOPが高い、又は、アシスト運転時のヒートポンプサイクル101の加熱能力が高い、すなわち、HP比率が高い場合に、湯張りCOPが高くなることがわかる。また、図3で示されるように、アシスト運転時の沸上げ温度が低いとヒートポンプサイクル101のCOPは高くなるが、アシスト運転時の加熱能力が低くなるので、HP比率は小さくなることがわかる。
図4は、本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機におけるヒートポンプサイクル101の加熱能力と湯張りCOPとの関係を示す図である。
ここで、前述の貯湯COPについては、例えば、図2で示される点A、すなわち、加熱能力6kW、沸上げ温度を65℃とした場合の貯湯運転時のCOPであるものとする。一方、アシストCOPは、湯張り運転中のヒートポンプサイクル101の平均のCOPであり、このヒートポンプサイクル101の起動時におけるCOPも加味している。したがって、ヒートポンプサイクル101は、起動してから安定状態に至るまで所定の時間を要することからエネルギー損失があるので、アシストCOPは、安定時のヒートポンプサイクル101のCOPよりも低い値となる。このエネルギー損失を考慮し、かつ、式(1)及び図3で示される特性から、図4で示されるような、湯張り運転時におけるヒートポンプサイクル101の加熱能力に対する湯張りCOPの特性が求められる。
図4における点Dにおいては、ヒートポンプサイクル101の加熱能力は0kWであり、貯湯タンク6から水を供給する運転のみによって湯張り運転を実施した場合の湯張りCOPを示しており、これは貯湯COPに等しい。また、図4で示されるように、貯湯タンク6から水を供給する運転のみによって湯張り運転を実施した場合より、湯張りCOPが高くできる領域Eがあり、この領域E内に湯張りCOPを最大とするヒートポンプサイクル101の加熱能力が存在することがわかる。つまり、貯湯タンク6から水を供給する運転に、前述の貯湯運転時よりも低い沸上げ温度、すなわち、貯湯運転時よりも低い加熱能力で補助的にヒートポンプサイクル運転を併用する湯張り運転を実施することで、貯湯タンク6から水を供給する運転のみによる湯張り運転よりもエネルギー効率の良い湯張り運転が可能となる。
なお、上記の湯張り運転が実施されている状態は、本発明の「湯張り運転モード」に相当するものである。
(実施の形態1の効果)
以上の構成及び動作によって、貯湯タンク6から水を供給する運転に、貯湯運転時よりも低い沸上げ温度(低い加熱能力)で補助的にヒートポンプサイクル運転を併用する湯張り運転を実施することで、貯湯タンク6から水を供給する運転のみによる湯張り運転よりもCOPを向上させることができ、エネルギー効率の良い湯張り運転が可能となる。
また、湯張り運転時にヒートポンプサイクル運転を実施することで、湯張りに必要な熱エネルギーの一部をまかなうことができるので、貯湯タンク6での蓄熱量を削減することができ、貯湯運転から湯張り運転へ移行するまでの間における貯湯タンク6からの放熱量を低減することができるので、さらに効率よい運転ができる。
さらに、貯湯タンク6での蓄熱量を削減することができるため、貯湯タンク6のタンク容量を減らすことができ、貯湯タンク6の小型化が図れる。
なお、前述した湯張り運転における貯湯タンク6から水を供給する運転とヒートポンプサイクル運転との併用運転は、湯張り運転において適用するものに限られるものではなく、所定温度において所定水量を給湯する場合における給湯運転(以下、一括給湯運転という)にも適用することができる。この一括給湯運転の場合、制御装置25は、出湯温度センサー21によって検出される沸上げ温度を、利用者によって予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された給湯温度設定値よりも低温となるように運転、又は、この沸上げ温度を、貯湯運転時における沸上げ温度よりも低温となるように運転させるものとすればよい。
また、上記の一括給湯運転が実施されている状態は、本発明の「一括給湯運転モード」に相当するものである。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ給湯機の全体構成図である。本実施の形態においては、実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機の構成及び動作と異なる点を中心に説明する。
(給湯回路102の構成)
図5を参照しながら給湯回路102の構成について説明する。
図5において、貯湯タンク6の下部は、HP配管18によって水冷媒熱交換器2の入口側に接続されており、その貯湯タンク6の下部と水冷媒熱交換器2との間のHP配管18には、ポンプ19が設置されている。また、貯湯タンク6の上部は、タンク出湯配管9が接続されており、そのタンク出湯配管9は、流量調整弁26に接続されている。その流量調整弁26からさらにタンク出湯配管9が延びて、その配管経路の途中で分岐しており、それぞれ給湯混合弁11及び湯張り混合弁12の入口側に接続されている。また、水冷媒熱交換器2の出口側は、HP配管18によって流量調整弁26に接続されている。さらに、その流量調整弁26の出口側近傍のタンク出湯配管9上には、混合温度センサー27が設置されている。給湯回路102におけるその他の構成は、実施の形態1と同様である。
(その他の構成)
また、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯機は、利用者によって給湯温度、湯張り湯量及び湯張り温度等が設定され、また、湯張り時刻を設定するタイマー予約等が設定されるリモコン24、後述するように出湯温度センサー21等の情報に基づいて、ヒートポンプサイクル101における圧縮機1及び湯張り混合弁12等を制御する制御装置25、及び、リモコン24から上記のような設定温度情報及び利用者による操作情報等を受信し、それらの情報を制御装置25に送信する通信手段31を備えている。この制御装置25には、給湯流量検知手段20、出湯温度センサー21、給湯温度センサー22、湯張り温度センサー23及び混合温度センサー27が電気的に接続されている。また、制御装置25には、給湯混合弁11、湯張り混合弁12及び流量調整弁26が電気的に接続されている。
なお、図5において、制御装置25及び通信手段31は別個の構成としているが、これに限られるものではなく、一体となっている構成としてもよい。
(ヒートポンプ給湯機の貯湯運転動作)
次に、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯機の給湯回路102における貯湯運転について説明する。
まず、制御装置25は、流量調整弁26を、タンク出湯配管9から給湯混合弁11及び湯張り混合弁12に連通している状態から、HP配管18とタンク出湯配管9とが連通する状態に変化させる。貯湯タンク6には、その下部から予め給水配管7から減圧弁8を介して一定量の水が供給され貯められている。この貯湯タンク6に貯められた低温の水は、制御装置25の制御によって駆動されるポンプ19によって貯湯タンク6の下部から流出させられ、水冷媒熱交換器2に送られる。この水冷媒熱交換器2において、低温の水は、ヒートポンプサイクル101における冷媒からの放熱によって熱を受けることによる熱交換が実施され加熱されて、水冷媒熱交換器2から流出する。この水冷媒熱交換器2から流出された温水は、貯湯タンク6の上部からその内部に流入する。以上の動作が繰り返されることによって、水冷媒熱交換器2によって加熱された高温水が貯湯タンク6に貯められる。その後、制御装置25は、HP配管18とタンク出湯配管9とが連通する状態から、タンク出湯配管9から給湯混合弁11及び湯張り混合弁12に連通している状態へ変化させる。
(ヒートポンプ給湯機の給湯運転動作)
次に、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯機の給湯回路102における給湯運転について説明する。
この給湯運転においては、まず、利用者が給湯口14に備えられている蛇口を開くことによって、水が給水配管7を流通し、減圧弁8を通過する。減圧弁8を通過した水は、貯湯タンク6の下部から貯湯タンク6の内部に流入する経路と、給水配管7から分岐した水配管10を流通して給湯混合弁11に流入する経路とに分岐して流通する。この貯湯タンク6に流入した水によって、貯湯タンク6内に貯められた高温水が貯湯タンク6の上部からタンク出湯配管9に流出して、流量調整弁26を通過し、給湯混合弁11に流入する。そして、この給湯混合弁11において、水配管10を流通してきた水と、貯湯タンク6からタンク出湯配管9を流通して流量調整弁26を通過してきた高温水とが混合され、この混合水が、給湯流量検知手段20及び給湯配管13を流通して給湯口14から外部に放出される。このとき、上記の混合水が給湯流量検知手段20によってその通過が検知されると、制御装置25は、給湯温度センサー22によって検出される給湯温度が、利用者によって予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された給湯温度設定値となるように、給湯混合弁11に対し、水配管10を流通してきた水と、貯湯タンク6からタンク出湯配管9を流通して流量調整弁26を通過してきた高温水との混合比率を調整させる。
(ヒートポンプ給湯機の湯張り運転動作)
まず、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯機における湯張り動作の概要を説明する。
利用者によってリモコン24における湯張り運転の起動操作が実施された場合、又は、予め設定してあった予約タイマー設定による予約設定時間になった場合、湯張り運転が開始される。湯張り運転が開始されると、まず、制御装置25は、湯張り開閉弁16を開状態にする。そして、水が給水配管7を流通し、減圧弁8を通過する。減圧弁8を通過した水は、貯湯タンク6の下部から貯湯タンク6の内部に流入する経路と、給水配管7から分岐した水配管10を流通して湯張り混合弁12に流入する経路とに分岐して流通する。また、制御装置25は、流量調整弁26を、タンク出湯配管9から給湯混合弁11及び湯張り混合弁12に連通している状態から、HP配管18からの水とタンク出湯配管9からの高温水とが略同量で混合して湯張り混合弁12へ流入する状態へ変化させる。そして、この湯張り混合弁12において、水配管10を流通してきた水、及び、貯湯タンク6からタンク出湯配管9を流通してきた高温水とHP配管18を流通してきた水とが流量調整弁26で混合され通過してきた水が混合される。この湯張り混合弁12における混合水は湯張り配管15を流通し、湯張り開閉弁16を通過して浴槽17に放出される。また、本実施の形態においては、上記のような貯湯タンク6からの浴槽17への放出動作のみによる動作のみではなく、ヒートポンプサイクル101によるヒートポンプサイクル運転も同時に実施される。すなわち、水冷媒熱交換器2において加熱された水が水冷媒熱交換器2を流出し、HP配管18を流通して、タンク出湯配管9を介して湯張り混合弁12に流入する。このときの、制御装置25は、ヒートポンプサイクル101の加熱能力を貯湯運転時の加熱能力よりも低能力とし、出湯温度センサー21によって検出される沸上げ温度も、利用者によって予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された湯張り温度設定値よりも低温となるように運転させる。また、制御装置25は、湯張り温度センサー23によって検出される湯張り温度が、前述したように、利用者によって予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された湯張り温度設定値となるように、湯張り弁12に対し水配管10を流通してきた水と、タンク出湯配管9から流通してきた水との混合比率を調整し、また、ヒートポンプサイクル101の加熱動作を制御する。
なお、上記のように、制御装置25は、沸上げ温度が上記の湯張り温度設定値よりも低温となるように運転させることに限られるものではなく、この湯張り運転時においては、沸上げ温度を貯湯運転時における沸上げ温度よりも低温となるように運転させるものとしてもよい。このように、沸上げ温度を貯湯運転時における沸上げ温度よりも低温となるように運転させるには、制御装置25が、貯湯運転時と比較して、圧縮機1の回転数を下げること等によってヒートポンプサイクル101の加熱能力を低く運転させたり、又は、ポンプ19の回転数を高く運転させればよい。
また、制御装置25は、貯湯運転時と比較して、湯張り運転時における沸上げ温度を低温、かつ、ヒートポンプサイクル101の加熱能力を低くなるように運転させるものとしてもよい。
その他の動作は、実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機と同様である。
(実施の形態2の効果)
以上の構成及び動作によって、実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機と同様の効果が得られる。
なお、湯張り運転動作として、ヒートポンプサイクル101の運転時に、ポンプ19を動作させず、流量調整弁26の開度を調整して、混合温度センサー27で検出される温度を、利用者が予めリモコン24により通信手段31を介して制御装置25に設定された湯張り温度設定値又はそれよりやや高い温度となるように運転させるものとしてもよい。このように動作させることによって、ポンプ19の動力を低減させることができ、さらに効率のよい湯張り運転が可能となる。
本発明の活用例として、家庭用の貯湯型ヒートポンプ給湯機に適用できる。
1 圧縮機、2 水冷媒熱交換器、3 膨張弁、4 蒸発器、5 ファン、6 貯湯タンク、7 給水配管、8 減圧弁、9 タンク出湯配管、10 水配管、11 給湯混合弁、12 湯張り混合弁、13 給湯配管、14 給湯口、15 湯張り配管、16 湯張り開閉弁、17 浴槽、18 HP配管、19 ポンプ、20 給湯流量検知手段、21 出湯温度センサー、22 給湯温度センサー、23 湯張り温度センサー、24 リモコン、25 制御装置、26 流量調整弁、27 混合温度センサー、31 通信手段、101 ヒートポンプサイクル、102 給湯回路。

Claims (8)

  1. 少なくとも、圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張弁及び蒸発器が環状に配管で接続されたヒートポンプサイクルと、
    貯湯タンクと、該貯湯タンクの下部に接続された給水配管と、前記貯湯タンクの上部に接続されたタンク出湯配管と、前記給水配管から分岐した水配管と、前記タンク出湯配管及び前記水配管がそれぞれ入口側に接続された湯張り混合弁と、該湯張り混合弁の出口側に接続され、末端が浴槽に接続される湯張り配管と、該湯張り配管上に設置された湯張り開閉弁と、前記貯湯タンクの下部、前記水冷媒熱交換器及び前記タンク出湯配管を順次接続するHP配管と、該HP配管上に設置されたポンプと、を有する給湯回路と、
    前記水冷媒熱交換器の出口側近傍に設置された出湯温度検出手段と、
    前記圧縮機及び前記湯張り混合弁等の制御をする制御装置と、
    を備え、
    該制御装置は、
    前記ヒートポンプサイクルにおける前記水冷媒熱交換器によって加熱された水を前記貯湯タンクの上部から流入させ、該貯湯タンク内に貯める貯湯運転モードと、前記湯張り開閉弁を開状態にして前記浴槽に水を供給する湯張り運転モードと、を有し、
    該湯張り運転モードにおいては、前記ヒートポンプサイクルを動作させ、前記貯湯タンクから供給される水と、前記ヒートポンプサイクルにおける前記水冷媒熱交換器から流出する水とを、前記湯張り混合弁によって混合させ、その混合させた水を前記浴槽に供給させ、前記出湯温度検出手段によって検出された温度を、前記貯湯運転モードにおける前記温度よりも低温となるように運転させる
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 少なくとも、圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張弁及び蒸発器が環状に配管で接続されたヒートポンプサイクルと、
    貯湯タンクと、該貯湯タンクの下部に接続された給水配管と、前記貯湯タンクの上部に接続されたタンク出湯配管と、該タンク出湯配管上に設置された流量調整弁と、前記給水配管から分岐した水配管と、前記タンク出湯配管及び前記水配管がそれぞれ入口側に接続された湯張り混合弁と、該湯張り混合弁の出口側に接続され、末端が浴槽に接続される湯張り配管と、該湯張り配管上に設置された湯張り開閉弁と、前記貯湯タンクの下部、前記水冷媒熱交換器及び前記流量調整弁を順次接続するHP配管と、該HP配管上に設置されたポンプと、を有する給湯回路と、
    前記水冷媒熱交換器の出口側近傍に設置された出湯温度検出手段と、
    前記圧縮機及び前記湯張り混合弁等の制御をする制御装置と、
    を備え、
    該制御装置は、
    前記ヒートポンプサイクルにおける前記水冷媒熱交換器によって加熱された水を前記貯湯タンクの上部から流入させ、該貯湯タンク内に貯める貯湯運転モードと、前記湯張り開閉弁を開状態にして前記浴槽に水を供給する湯張り運転モードと、を有し、
    前記貯湯運転モードにおいては、前記流量調整弁を、前記HP配管と前記タンク出湯配管とが連通する状態に変化させ、
    該湯張り運転モードにおいては、前記ヒートポンプサイクルを動作させ、前記流量調整弁を前記タンク出湯配管から前記湯張り混合弁に連通している状態に変化させ、前記貯湯タンクから供給される水と、前記ヒートポンプサイクルにおける前記水冷媒熱交換器から流出する水とを、前記湯張り混合弁によって混合させ、その混合させた水を前記浴槽に供給させ、前記出湯温度検出手段によって検出された温度を、前記貯湯運転モードにおける前記温度よりも低温となるように運転させる
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  3. 前記制御装置は、前記湯張り運転モードにおいて、前記ヒートポンプサイクルの加熱能力が、前記貯湯運転モード時における前記加熱能力よりも低くなるように運転させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヒートポンプ給湯機。
  4. 前記制御装置は、前記湯張り運転モードにおいて、前記ヒートポンプサイクルにおける前記圧縮機の回転数を、前記貯湯運転モードにおける前記圧縮機の回転数よりも低くなるように運転させる
    ことを特徴とする請求項3記載のヒートポンプ給湯機。
  5. 前記制御装置は、前記湯張り運転モードにおいて、前記ポンプの回転数を、前記貯湯運転モードにおける前記ポンプの回転数よりも高くなるように運転させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のヒートポンプ給湯機。
  6. 前記湯張り配管に設置され前記浴槽に供給される水の温度(以下、湯張り温度という)を検出する湯張り温度検出手段と、
    前記湯張り温度の設定値等の操作情報を前記制御装置に送信する操作手段と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記湯張り運転モードにおいて、
    前記湯張り温度検出手段によって検出される湯張り温度が、前記操作手段によって送信された前記湯張り温度の設定値になるように運転させ、
    前記出湯温度検出手段によって検出された温度を、前記貯湯運転モードにおける前記温度に代えて、前記湯張り温度の設定値よりも低温となるように運転させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヒートポンプ給湯機。
  7. 前記タンク出湯配管から分岐した配管及び前記水配管から分岐した配管がそれぞれ入口側に接続された給湯混合弁と、
    該給湯混合弁の出口側に接続された給湯配管と、
    該給湯配管の末端に設置された給湯口と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記給湯口が開状態となった場合、前記給湯混合弁を制御して、前記給湯口から所定温度の所定量の水を放出させる一括給湯運転モードを有し、
    該一括給湯運転モードにおいては、前記ヒートポンプサイクルを動作させ、前記貯湯タンクから供給される水と、前記ヒートポンプサイクルにおける前記水冷媒熱交換器から流出する水とを、前記給湯混合弁によって混合させ、その混合させた水を前記給湯口から放出させ、前記出湯温度検出手段によって検出された温度を、前記貯湯運転モードにおける前記温度よりも低温となるように運転させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のヒートポンプ給湯機。
  8. 前記給湯配管に設置され前記給湯口から放出される水の温度(以下、給湯温度という)を検出する給湯温度検出手段と、
    前記給湯温度の設定値等の操作情報を前記制御装置に送信する操作手段と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記一括給湯運転モードにおいて、
    前記給湯温度検出手段によって検出される湯張り温度が、前記操作手段によって送信された前記給湯温度の設定値になるように運転させ、
    前記出湯温度検出手段によって検出された温度を、前記貯湯運転モードにおける前記温度に代えて、前記給湯温度の設定値よりも低温となるように運転させる
    ことを特徴とする請求項7記載のヒートポンプ給湯機。
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