JP2011021009A - ニトロカテコール誘導体の製造方法およびその製造中間体 - Google Patents
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- 0 CC(C(C(*)=O)C([N+]([O-])=O)=C1O)(C=C1OP)c1n[o]c(*)n1 Chemical compound CC(C(C(*)=O)C([N+]([O-])=O)=C1O)(C=C1OP)c1n[o]c(*)n1 0.000 description 2
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
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Abstract
Description
[1] 一般式(IV):
[2] P1がメチル基である、[1]記載の化合物;
[3] 一般式(IV):
工程1:
一般式(I):
アシル化剤R1C(O)−L1(式中、R1は前記定義の通りであり、L1は塩素原子、臭素原子、−OC(O)R1または−N(R11)OR12であり、R11およびR12は独立して低級アルキル基である)と反応させるか、あるいは
一般式(I)で表される化合物を、一酸化炭素および低級アルキルアルコールと反応させることにより、一般式(II):
工程2:
一般式(II)で表される化合物の保護基P2を、酸またはルイス酸を用いて除去することにより一般式(III):
工程3:
一般式(III)で表される化合物を、ニトロ化することにより一般式(IV)で表される化合物を調製する工程、
を包含する、製造方法;
[4] P1がメチル基であり、P2がベンジル基である、[3]記載の製造方法;
[5] 一般式(I):
[6] P1がメチル基であり、P2がベンジル基である、[5]記載の化合物;
[7] 一般式(II):
[8] P1がメチル基であり、P2がベンジル基である、[7]記載の化合物;
[9] 一般式(III):
[10] P1がメチル基である、[9]記載の化合物;
[11] 一般式(IV):
[12] P1がメチル基である、[11]記載の製造方法 、
に関する。
(1)R1が低級アルキル基であり、R2がハロ低級アルキル基であり;
(2)R1が低級アルキル基であり、R2がヘテロシクロアルキル基であり;
(3)R1が低級アルキル基であり、R2がアリールオキシ低級アルキル基であり;
(4)R1が低級アルキル基であり、R2が低級アルコキシ低級アルキル基であり;
(5)R1が低級アルキル基であり、R2が低級アルコキシカルボニル低級アルキル基であり;
(6)R1がハロ低級アルキル基であり、R2が低級アルキル基であり;
(7)R1が非置換もしくは置換アリール基であり、R2が低級アルキル基であり;
(8)R1がアリールオキシ低級アルキル基であり、R2が低級アルキル基であり;
(9)R1がヘテロアリール基であり、R2が低級アルキル基であり;
(10)R1が低級アルコキシ基であり、R2が低級アルキル基であり;
(11)R1が低級アルコキシ基であり、R2がシクロアルキル基であり;または
(12)R1が低級アルコキシ基であり、R2が低級アルコキシ低級アルキル基である。
化合物(I)を不活性溶媒中、有機マグネシウム試薬(X)と反応させ、その後、アシル化剤(XI)と反応させることにより、化合物(II)が得られる。
本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフランなどが挙げられる。有機マグネシウム試薬(X)としては低級アルキルハライドから調製されるR10MgXが用いられ、好適にはイソプロピルマグネシウムクロリドが使用される。有機マグネシウム試薬(X)の量は、通常、化合物(I)に対して約1〜約2当量の範囲から適宜選択して使用され、その反応温度は−78℃〜0℃である。アシル化剤(XI)の量は、通常、化合物(I)に対して約1〜約2当量の範囲から適宜選択して使用される。その反応温度は通常−78℃〜50℃であり、好適には−78℃〜0℃である。反応時間は、使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常15分〜2時間である。
本反応に用いられる低級アルキルアルコール(XII)としては、メタノール、エタノールまたはイソプロパノールが好適に用いられ、メタノールが特に好適である。低級アルキルアルコール(XII)の量は、通常、化合物(I)に対して約1〜約300当量であり、好適には約100〜約300当量の範囲から適宜選択して使用される。塩基の量は、通常化合物(I)に対して、約1〜約10当量であり、好適には約1〜約5当量である。パラジウム触媒の量は通常化合物(I)に対して、0.001〜1当量であり、リン配位子の当量は約0.05〜約2当量である。その反応温度は、通常、80℃〜110℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間〜24時間である。
化合物(II)の保護基P2を、不活性溶媒(例えば、塩化メチレン、トルエンなど)中、酸またはルイス酸を用いて除去することにより化合物(III)が得られる。
本反応に用いられる酸としては、臭化水素−酢酸溶液または臭化水素酸などが挙げられる。ルイス酸としては、塩化アルミニウム、四塩化チタンなどが挙げられる。これらの酸およびルイス酸の中では、四塩化チタンが好適に用いられる。酸またはルイス酸の量は、通常、化合物(II)に対して約1〜約10当量であり、好適には約1〜約2当量である。その反応温度は、通常、0℃〜80℃であり、好適には0℃〜室温である。反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常15分〜24時間である。
化合物(III)を、適切な溶媒中、ニトロ化剤を用いニトロ化することにより、化合物(IV)が得られる。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、酢酸、テトラヒドロフラン、無水酢酸などが挙げられる。ニトロ化剤としては、例えば、硝酸、発煙硝酸、テトラフルオロホウ酸ニトロニウムなどが挙げられる。ニトロ化剤の量は通常、化合物(III)に対して約1〜約2当量である。その反応温度は、通常、−40℃〜80℃であり、好適には0℃〜80℃である。反応時間は、使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常、5分〜12時間である。また、本反応は必要に応じて、硫酸などの添加剤を加えて行ってもよい。
化合物(IV)の保護基P1を、適切な溶媒中、脱アルキル化剤を用いて除去することにより化合物(V)が得られる。本反応に用いられる脱アルキル化剤としては、ルイス酸および酸が挙げられ、好適にはルイス酸が用いられる。
塩化アルミニウム/ピリジンを用いる場合の塩化アルミニウムの量は、通常、化合物(IV)に対して約2〜約5当量の範囲から適宜選択され、ピリジンの量は、通常、化合物(IV)に対して約4〜約10当量の範囲から適宜選択される。塩化アルミニウム/トリエチルアミンを用いる場合の塩化アルミニウムの量は、通常、化合物(IV)に対して約0.5〜約5当量の範囲から適宜選択され、トリエチルアミンの量は、通常、化合物(IV)に対して約1〜約10当量の範囲から適宜選択される。三臭化ほう素の量は、通常、約1〜約5当量の範囲から適宜選択して使用される。
その反応温度は、通常、−20℃〜120℃であり、好適には40℃〜80℃である。反応時間は、使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常、1時間〜24時間である。
臭化水素酸またはヨウ化水素酸の量は、通常、約1〜約5当量の範囲から適宜選択される。その反応温度は、通常、20℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常、1時間〜24時間である。
アルデヒド誘導体(XX)を適切な溶媒中(例えば、塩化メチレン、メタノール、酢酸など)、ヨウ素化剤(例えばヨウ素、N−ヨードこはく酸イミド、一塩化よう素 )の存在下ヨウ素化することによりヨードベンズアルデヒド(XXI)が得られる。
ヨウ素化剤の量は通常、化合物(XX)に対して約1〜約2当量である。その反応温度は、通常、20℃〜還流温度であり、好適には20℃〜40℃である。反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常、15分〜24時間である。
また、本反応は必要に応じて、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸銀などの添加剤を加えて行ってもよい。これらの添加剤の量は通常、化合物(XX)に対して約0.1〜約2当量である。
ヨードベンズアルデヒド(XXI)を適切な溶媒中(例えば、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなど)、ヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン酸付加塩(例えば、塩酸ヒドロキシルアミン、硫酸ヒドロキシルアミンなど)の存在下にオキシム化することにより、オキシム誘導体(XXII)が得られる。
ヒドロキシルアミンの量は通常、化合物(XXI)に対して約1〜約3当量である。その反応温度は、通常、20℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常、15分〜24時間である。また、本反応は必要に応じて、酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどの塩基を加えて行ってもよい。塩基の量は通常、化合物(XXI)に対して、約1〜3当量である。
オキシム誘導体(XXII)を不活性溶媒中(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなど)、塩素化剤(N−クロロこはく酸イミドなど)の存在下塩素化することによりN−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド誘導体が得られる。塩素化剤の量は通常、化合物(XXII)に対して、約1〜2当量である。その反応温度は、0℃〜80℃であり、好適には室温から80℃である。反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常、5分〜24時間である。
N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド誘導体を不活性溶媒中(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなど)、アミノ化剤(例えば、アンモニア水、アンモニアなど)と反応させることにより、アミドキシム誘導体(XXIII)が得られる。
アミノ化剤の量は通常、化合物(XXII)に対して、約1〜10当量である。その反応温度は、0℃〜30℃であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常、15分〜24時間である。
アミドキシム誘導体(XXIII)を、不活性溶媒中(例えば、テトラヒドロフラン、塩化メチレンなど)もしくは塩基(例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなど)を溶媒として、アシル化剤(例えば、酸ハライド、酸無水物、混合酸無水物、ベンゾトリアゾール−1−イルエステル、4−ニトロフェニルエステル、2,5−ジオキサピロリジンエステルなど)および塩基(例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなど)の存在下アシル化することにより、アシルアミドキシム誘導体(XXIV)が得られる。
アシル化剤の量は通常、化合物(XXIII)に対して、約1〜2当量である。塩基の量は通常、化合物(XXIII)に対して、約1〜4当量である。このアシル化反応の温度は通常−20℃〜還流温度であり、好適には0℃〜室温である。反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、15分〜24時間である。
また、アシルアミドキシム誘導体(XXIV)は、不活性溶媒中(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、塩化メチレンなど)、カルボン酸およびアミドキシム(XXIII)を、縮合剤(例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、シアノリン酸ジエチル、アジ化ジフェニルホスホリルなど)の存在下に縮合させることによっても得ることができる。
縮合剤の量は通常、化合物(XXIII)に対して、約1〜2当量である。この縮合反応は通常−20℃〜還流温度であり、好適には0℃〜室温である。反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、15分〜24時間である。
アシルアミドキシム誘導体(XXIV)を不活性溶媒中(例えば、テトラヒドロフラン)、塩基(例えば、ピリジン、テトラブチルアンモニウムフルオリドなど)の存在下に環化することにより、化合物(I)が得られる。塩基の量は通常、1〜2当量である。その反応温度は通常0℃〜120℃であり、好適には10〜40℃である。反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常15分〜12時間である。
また、化合物(I)は、アシルアミドキシム誘導体(XXIV)を塩基(例えば、ピリジンなど)中、環化させることによっても得ることが出来る。この環化は通常20℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、15分〜24時間である。
4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシベンズアルデヒド
4−ベンジルオキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(10g)、トリフルオロ酢酸銀(11.4g)および塩化メチレン(105mL)の混合物にヨウ素(13.1g)を室温下加えた。2時間撹拌した後、混合物をセライト(登録商標)層を通してろ過した。濾液を亜硫酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をメタノール:水=4:1にて粉砕し、表題化合物(13.2g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.91(3H, s), 5.19(2H, s), 7.30-7.50(7H, m), 9.86(1H, s)
4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシベンズアルデヒドオキシム
4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシベンズアルデヒド(参考例1−1)(12.2g)、塩酸ヒドロキシルアミン(2.54g)、酢酸ナトリウム(6g)およびエタノール(170mL)の混合物を70℃で1.5時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、混合物を室温で30分撹拌した。固形物を濾取し、表題化合物(12.8g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.88(3H, s), 5.13(2H, s), 7.19(1H, s), 7.29(1H, s), 7.30-7.50(6H, m), 8.30(1H, s)
4−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−2−ヨード−5−メトキシベンズアミジン
4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシベンズアルデヒドオキシム(参考例2−1)(12.8g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(110mL)の混合物に室温下、N−クロロこはく酸イミド(4.9g)を加えた。室温で20分間撹拌した後、氷冷下混合物に水および酢酸エチルを加えた。分取した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、4−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−2−ヨード−5−メトキシベンズイミドイルクロリドを得た。
4−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−2−ヨード−5−メトキシベンズイミドイルクロリドおよびN,N−ジメチルホルムアミド(110mL)の混合物に氷冷下28%アンモニア水(12mL)を加えた。氷冷下3時間撹拌した後、混合物に水および酢酸エチルを加えた。分取した有機層を水、食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をヘキサン:ジエチルエーテル=1:4にて粉砕し、表題化合物(9.3g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:3.77(3H, s), 5.12(2H, s), 5.65(2H, br s), 6.91(1H, s), 7.30-7.50(6H, m), 9.35(1H, s)
3−(4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール
4−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−2−ヨード−5−メトキシベンズアミジン(参考例3−1)(35g)、トリエチルアミン(31mL)およびテトラヒドロフラン(300mL)の混合物に氷冷下塩化アセチル(8.2mL)を加えた。混合物を同温度で1時間撹拌した。不溶物を濾去し、クルードのN−アセチルオキシ−4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシベンズアミジン溶液を得た。
この溶液に、アルゴン雰囲気下テトラブチルアンモニウムフルオリド(1mol/L、テトラヒドロフラン溶液、89mL)を加えた。同温にて2時間撹拌した後、混合物に水および酢酸エチルを加えた。分取した有機層を1mol/L塩酸、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をメタノールで粉砕し、表題化合物(31.5g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.67(3H, s), 3.90(3H, s), 5.16(2H, s), 7.28(1H, s), 7.30-7.50(6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.23-1.28(2H, m), 1.30-1.34(2H, m), 2.24-2.30(1H, m), 3.89(3H, s), 5.15(2H, s), 7.25(1H, s), 7.31-7.45(6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.57(3H, s), 3.90(3H, s), 4.77(2H, s), 5.17(2H, s), 7.32(1H, s), 7.33-7.46(5H, m), 7.47(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.51(9H, s), 3.91(3H, s), 5.16(2H, s), 7.29(1H, s), 7.31-7.45(6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.90(3H, s), 5.17(2H, s), 5.37(2H, s), 7.00-7.10(3H, m), 7.25-7.50(9H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.40-1.50(6H, m), 3.20-3.40(1H, m), 3.90(3H, s), 5.16(2H, s), 7.29(1H, s), 7.30-7.50(6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.00-1.10 (3H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.90-3.00 (2H, m), 3.90 (3H, s), 5.16 (2H, s), 7.28 (1H, s), 7.30-7.50 (6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.27(3H, t, J=7.2Hz), 2.94(2H, t, J=7.4Hz), 3.28(2H, t, J=7.4Hz), 3.90(3H, s), 4.19(2H, q, J=7.2Hz), 5.16(2H, s), 7.20-7.50(7H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.92 (3H, s), 5.18 (2H, s), 7.33-7.46 (6H, m), 7.50 (1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.05-2.15(4H, m), 3.24-3.34(1H, m), 3.54-3.64(2H, m), 3.90(3H, s), 4.03-4.10(2H, m), 5.16(2H, s), 7.30(1H, s), 7.31-7.48(6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.20(3H, t, J=6.8Hz), 3.24(2H, t, J=6.7Hz), 3.56(2H, q, J=6.8Hz), 3.85-4.00(5H, m), 5.16(2H, s), 7.30(1H, s), 7.30-7.50(6H, m)
[5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェニル]フェニルメタノン
3−(4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール(実施例1−1)(500mg)およびテトラヒドロフラン(6mL)の混合物にアルゴン雰囲気下氷塩浴で冷却し、イソプロピルマグネシウムクロリド(2.0mol/L、テトラヒドロフラン溶液、0.7mL)を加えた。塩氷浴下30分撹拌した後、混合物に無水安息香酸(535mg)およびテトラヒドロフラン(1mL)の混合物を加えた。塩氷浴下で15分撹拌した後、混合物に塩化アンモニウム水溶液および、酢酸エチルを加えた。分取した有機層を水、食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%−100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(260mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.42(3H, s), 4.01(3H, s), 5.18(2H, s), 7.06(1H, s), 7.30-7.50(9H, m), 7.60-7.70(2H, m)
[5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェニル]イソオキサゾール−5−イルメタノン
3−(4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール(実施例1−1)(1g)およびテトラヒドロフラン(12mL)の混合物を氷塩浴で冷却し、イソプロピルマグネシウムクロリド(2.0mol/L、テトラヒドロフラン溶液、1.42mL)を加えた。15分撹拌した後、混合物に塩化イソオキサゾール−5−カルボニル(624mg)およびテトラヒドロフラン(1mL)の混合物を加えた。30分撹拌した後、混合物に塩化アンモニウム水溶液および、酢酸エチルを加えた。分取した有機層を水、食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−70%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(330mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.50(3H, s), 4.03(3H, s), 5.23(2H, s), 6.67(1H, d, J=1.7Hz), 7.21(1H, s), 7.30-7.50(5H, m), 7.51(1H, s), 8.23(1H, d, J=1.7Hz)
1−[5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−2−フェノキシエタノン
3−(4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール(実施例1−1)(845mg)およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物をアルゴン雰囲気下氷塩浴で冷却し、イソプロピルマグネシウムクロリド(2.0mol/L、テトラヒドロフラン溶液、3mL)を加えた。同温度にて10分間撹拌した後、混合物にN−メトキシ−N−メチル−2−フェノキシアセトアミド(781mg)およびテトラヒドロフラン(3mL)の混合物を加えた。室温で1.5時間撹拌した後、混合物に2mol/L塩酸および酢酸エチルを加えた。分取した有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10%−30%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(550mg)を得た。
MS(ESI, m/z):431(M+1)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.63(3H, s), 4.00(3H, s), 5.21(2H, s), 7.12(1H, s), 7.25-7.55(6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.35(3H, s), 3.96(3H, s), 5.23(2H, s), 5.34(2H, s), 6.95-7.10(3H, m), 7.14(1H, s), 7.20-7.60(8H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.27(3H, t, J=7.1Hz), 2.35(3H, s), 2.90(2H, t, J=7.2Hz), 3.24(2H, t, J=7.2Hz), 3.96(3H, s), 4.18(2H, q, J=7.1Hz), 5.21(2H, s), 7.11(1H, s), 7.29(1H, s), 7.25-7.50(5H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.44(3H, s), 3.98(3H, s), 5.25(2H, s), 7.21(1H, s), 7.25(1H, s), 7.30-7.50(5H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.95-2.15(4H, m), 2.37(3H, s), 3.19-3.30(1H, m), 3.52-3.62(2H, m), 3.97(3H, s), 4.00-4.08(2H, m), 5.22(2H, s), 7.13(1H, s), 7.29(1H, s), 7.30-7.50(5H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.19(3H, d, J=7.0Hz), 2.36(3H, s), 3.21(2H, t, J=6.6Hz), 3.54(2H, q, J=7.0Hz), 3.89(2H, t, J=6.6Hz), 3.96(3H, s), 5.22(2H, s), 7.13(1H, s), 7.29(1H, s), 7.30-7.50(5H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.42(3H, s), 3.93(3H, s), 4.02(3H, s), 5.19(2H, s), 7.06(1H, s), 7.30-7.44(5H, m), 7.49(1H, s), 7.71(2H, d, J=8.6Hz), 7.98(2H, d, J=8.6Hz)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.44(3H, s), 4.02(3H, s), 5.20(2H, s), 7.04(1H, s), 7.30-7.46(5H, m), 7.50(1H, s), 7.61(2H, d, J=8.8Hz), 7.73(2H, d, J=8.8Hz)
5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)安息香酸メチル
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(163mg)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(394mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物をアルゴン雰囲気下10分撹拌した。混合物に3−(4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール(実施例1−1)(1.5g)、メタノール(15mL)およびトリエチルアミン(1.5mL)を加えた。一酸化炭素雰囲気下に置換した後、混合物を90℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物に酢酸エチルおよび2mol/L塩酸を加えた。分取した有機層を水、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:15%−30%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(1.1g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.65(3H, s), 3.77(3H, s), 3.94(3H, s), 5.21(2H, s), 7.16(1H, s), 7.31-7.47(6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.22-1.30(4H, m), 2.21-2.27(1H, m), 3.76(3H, s), 3.94(3H, s), 5.21(2H, s), 7.15(1H, s), 7.31-7.46(6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.56(3H, s), 3.77(3H, s), 3.95(3H, s), 4.76(2H, s), 5.22(2H, s), 7.17(1H, s), 7.32-7.47(5H, m), 7.49(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.49(9H, s), 3.73(3H, s), 3.95(3H, s), 5.21(2H, s), 7.18(1H, s), 7.30-7.46(6H, m)
[5−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェニル]フェニルメタノン
[5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェニル]フェニルメタノン(実施例2−1)(526mg)および塩化メチレン(22mL)の混合物に四塩化チタン(0.288mL)を室温下で加えた。30分間撹拌した後、混合物に2mol/L塩酸および酢酸エチルを加えた。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:50−67% 酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(383mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.44(3H, s), 4.03(3H, s), 5.93(1H, s), 7.07(1H, s), 7.30-7.80(6H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 3.80(3H, s), 3.97(3H, s), 5.85(1H, s), 7.17(1H, s), 7.44(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.21-1.29(4H, m), 2.21-2.27(1H, m), 3.78(3H, s), 3.96(3H, s), 5.83(1H, s), 7.16(1H, s), 7.42(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.55(3H, s), 3.79(3H, s), 3.97(3H, s), 4.74(2H, s), 5.87(1H, s), 7.18(1H, s), 7.46(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.49(9H, s), 3.76(3H, s), 3.98(3H, s), 5.84(1H, s), 7.19(1H, s), 7.42(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.50(3H, s), 4.05(3H, s), 5.99(1H, brs), 6.80(1H, d, J=2.0Hz), 7.22(1H, s), 7.52(1H, s), 8.26(1H, d, J=2.0Hz)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.62(3H, s), 4.03(3H, s), 5.99(1H, s), 7.15-7.20(1H, m), 7.47(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.50(3H, s), 4.00(3H, s), 4.96(2H, s), 5.92(1H, s), 6.83-6.96(3H, m), 7.12(1H, s), 7.21-7.26(2H, m), 7.41(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.46(3H, s), 3.98(3H, s), 5.33(2H, s), 5.91(1H, s), 6.95-7.10(3H, m), 7.19(1H, s), 7.27(1H, s), 7.25-7.40(2H, m)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.27(3H, t, J=7.2Hz), 2.45(3H, s), 2.90(2H, t, J=7.4Hz), 3.24(2H, t, J=7.4Hz), 3.98(3H, s), 4.18(2H, q, J=7.2Hz), 5.89(1H, s), 7.14(1H, s), 7.27(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.54(3H, s), 4.00(3H, s), 5.97(1H, s), 7.23(1H, s), 7.29(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.19(3H, t, J=7.0Hz), 2.45(3H, s), 3.20(2H, t. J=6.7Hz), 3.54(2H, q, J=7.0Hz), 3.89(2H, t, J=6.7Hz), 3.98(3H, s), 5.91(1H, s), 7.16(1H, s), 7.28(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.31-0.39(2H, m), 0.61-0.69(2H, m), 1.21-1.31(1H, m), 2.46(3H, s), 3.83(2H, d, J=6.9Hz), 4.01(3H, s), 6.11(1H, s), 6.84(2H, d, J=8.8Hz), 7.02(1H, s), 7.48(1H, s), 7.73(2H, d, J=8.9Hz)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.42(3H, s), 3.93(3H, s), 4.04(3H, s), 7.07(1H, s), 7.49(1H, s), 7.80(2H, d, J=8.5Hz), 8.02(2H, d, J=8.5Hz)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.45(3H, s), 3.93(3H, s), 6.95(1H, s), 7.45(1H, s), 7.73(2H, d, J=8.4Hz), 7.91(2H, d, J=8.4Hz)
[3−ヒドロキシ−4−メトキシ−6−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−2−ニトロフェニル]フェニルメタノン
[5−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェニル]フェニルメタノン(実施例4−1)(383mg)および塩化メチレン(10mL)の混合物に発煙硝酸(68μL)を室温で加え、その混合物を20分間撹拌した。分取した有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をヘキサン:塩化メチレン=4:1で粉砕し、表題化合物(377mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.46(3H, s), 4.09(3H, s), 7.30-7.90(6H, m), 10.72(1H, s)
MS(ESI, m/z):308(M-1)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.12-1.15(2H, m), 1.28-1.32(2H, m), 2.38-2.43(1H, m), 3.68(3H, s), 3.99(3H, s), 7.50(1H, s), 11.54(1H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:3.42(3H, s), 3.69(3H, s), 4.01(3H, s), 4.83(2H, s), 7.55(1H, s), 11.66(1H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.42(9H, s), 3.68(3H, s), 4.00(3H, s), 7.51(1H, s), 11.58(1H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.53(3H, s), 4.05(3H, s), 7.16(1H, d, J=2.2Hz), 7.68(1H, s), 8.76(1H, d, J=2.2Hz)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.68(3H, s), 4.06(3H, s), 7.68(1H, s)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.58(3H, s), 4.06(3H, s), 5.10(2H, s), 6.78-6.81(2H, m), 6.93-6.97(1H, m), 7.21-7.25(2H, m), 7.76(1H, s), 10.85(1H, s)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.30(3H, s), 4.00(3H, s), 5.60(2H, s), 6.95-7.15(3H, m), 7.25-7.40(2H, m), 7.60(1H, s)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.18(3H, t, J=7.1Hz), 2.32(3H, s), 2.88(2H, t, J=6.8Hz), 3.24(2H, t, J=6.8Hz), 3.99(3H, s), 4.08(2H, q, J=7.1Hz), 7.56(1H, s), 11.00-12.00(1H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.43(3H, s), 4.01(3H, s), 7.62(1H, s), 11.05-12.50(1H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.07(3H, t, J=7.0Hz), 2.34(3H, s), 3.25(2H, t, J=6.1Hz), 3.46(2H, q, J=7.0Hz), 3.80(2H, t, J=6.1Hz), 3.99(3H, s), 7.57(1H, s), 11.40-11.70(1H, br)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.45(3H, s), 3.93(3H, s), 4.10(3H, s), 7.82-7.88(3H, m), 8.07(2H, d, J=8.8Hz)
1H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.47(3H, s), 4.09(3H, s), 7.69-7.95(5H, m)
[3,4−ジヒドロキシ−6−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−2−ニトロフェニル]フェニルメタノン
[3−ヒドロキシ−4−メトキシ−6−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−2−ニトロフェニル]フェニルメタノン(実施例5−1)(377mg)および酢酸エチル(10.6mL)の混合物に塩化アルミニウム(361mg)およびピリジン(0.387mL)を加えた。混合物を2.5時間加熱還流した。室温に冷却し、混合物に1mol/L塩酸を加えた。分取した有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をヘキサン:塩化メチレン=4:1にて粉砕し表題化合物(317mg)をアモルファスとして得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.43(3H, s), 7.40-7.70(6H, m), 11.28(2H, brs)
MS(ESI, m/z):342(M+1)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.64(3H, s), 3.67(3H, s), 7.42(1H, s), 11.29(2H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.10-1.14(2H, m), 1.26-1.31(2H, m), 2.35-2.42(1H, m), 3.66(3H, s), 7.40(1H, s), 11.27(2H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:3.41(3H, s), 3.67(3H, s), 4.81(2H, s), 7.44(1H, s), 11.38(2H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.41(9H, s), 3.67(3H, s), 7.45(1H, s), 11.33(2H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:7.13(1H, d, J=2.0Hz), 7.62(1H, s), 8.74(1H, d, J=2.0Hz)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.66(3H, s), 7.59(1H, s)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.56(3H, s), 4.94(2H, s), 6.84-6.96(3H, m), 7.23-7.27(2H, m), 7.58(1H, s), 11.30(2H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.29(3H, s), 5.59(2H, s), 6.95-7.15(3H, m), 7.30-7.40(2H, m), 7.54(1H, s), 10.00-12.00(2H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.10-1.25(3H, m), 2.31(3H, s), 2.86(2H, t, J=6.8Hz), 3.22(2H, t, J=6.8Hz), 4.00-4.15(2H, m), 7.50(1H, s), 10.50-11.50(2H, br)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.41(3H, s), 7.57(1H, s), 10.50-12.00(2H, br)
MS(ESI, m/z):348(M-1)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.07(3H, t, J=7.0Hz), 2.33(3H, s), 3.23(2H, t, J=6.2Hz), 3.45(2H, q, J=7.0Hz), 3.79(2H, t, J=6.2Hz), 7.52(1H, s), 10.80-11.80(2H, br)
実施例6−14
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.43(3H, s), 3.86(3H, s), 7.60(1H, s), 7.76(2H, d, J=8.7Hz), 7.99(2H, d, J=8.7Hz)
1H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.44(3H, s), 7.60(1H, s), 7.81(2H, d, J=8.6Hz), 7.92(2H, d, J=8.6Hz)
ヒトCOMT阻害活性
1)組換えヒトCOMTの調製
(1)組換えヒトカテコール−O−メチルトランスフェラーゼの調製
完全長のヒトカテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(以下、COMT)をコードする、NCBI(National Center for Biotechnology Information)上に登録されている受入番号BC011935のDNA配列に基づき、配列番号1記載の組換えヒトCOMTをコードするDNA配列を増幅するために2つのオリゴヌクレオチドプライマーを設計した。5’プライマーの配列を配列番号3に、3’プライマーの配列を配列番号4に示した。これらのプライマーは、所望のベクター中に該当PCR産物を挿入しやすくするために制限酵素部位(5’側はBamH I、3’側はEcoR I)を含んでいる。
配列番号3記載の5’プライマーおよび配列番号4記載の3’プライマーの各々を、TE緩衝液で希釈して15pmol/μL溶液とした。H2O(PCR用, 34.8μL)、25mmol/L MgSO4(2.0μL)、2mmol/L dNTPs(5.0μL)、10倍濃縮のDNAポリメラーゼ KOD plus緩衝液(5.0μL、東洋紡)を混合し、PCR反応用混合物を調製した。次いでヒト肝臓cDNA(5.0μL、Clontech)、更に各々のプライマー対(1μL、15pmol)を上記混合物に加え、最後に1.0μLのKOD plus(東洋紡)を加えた。その後、PCR反応を行った。PCR反応は94℃2分間の処置後、94℃15秒間、59℃30秒間、68℃1分間でこのサイクルを40サイクル行った。次いで68℃5分間、4℃10分間で終了した。
PCR産物をQIAquick PCR Purification Kit(QIAGEN)にて精製した。所望のインサートDNAは同キットのEB緩衝液(30μL)で溶出した。
組換えヒトCOMTインサートDNA(1.5μg)に、10倍濃縮のEcoR I緩衝液(3.0μL、New England Biolab)、H2O(11.1μL)、BamH I(1.5μL、15U、10U/μL)とEcoR I(1.0μL、15U、10U/μL)を加え混合した。その混合溶液を37℃で1.5時間加熱した。更にその溶液に10倍濃縮のローディング緩衝液を加えた。混合溶液を電気泳動にて分離し、当該消化断片を有するDNAを含むゲルの部分を切り出し、MinElute Gel Extraction Kit(QIAGEN)を使用して精製した。 pGEX−2TベクターDNA(1.5μg、Amersham)についても同様に二重消化を行い精製した。
二重消化したpGEX−2Tベクター(2.0μL、50ng)およびインサートDNA(1.24μL、33.4ng)を、2倍濃縮のライゲーション緩衝液(3.24μL、Promega)に加えて混合した。次いで、T4リガーゼ(1.0μL、3U/μL、Promega)を混合溶液に加え、その混合物を25℃で1時間インキュベーションした。次に、大腸菌JM109(100μL)を0℃にて溶解し、リガーゼで反応させた上記混合溶液(5μL)をJM109懸濁液に加え、穏やかに混合し、0℃で30分間静置した。この混合物に強く振盪すること無しに42℃で40秒間の熱ショックを与え、0℃で10分間冷却した。次いで、450μLのSOC溶液を熱ショック後の溶液に加え37℃で1時間振盪した。振盪後、混合溶液の50μLと200μLを、LB−アンピシリン培地のプレート上(直径9cm、アンピシリン濃度100μg/mL)にそれぞれ播種し、37℃で16時間の静置培養を行った。その結果、プレート上にはコロニーが出現していた。
上記の静置培養後のプレートから適当数のコロニーを選択し、それらを滅菌爪楊枝にてLB−アンピシリン液体培地(各2mL、アンピシリン濃度100μg/mL)に植菌し、37℃で16時間振盪培養した。それぞれから200μLを1.5mLマイクロチューブに分取し、フェノール抽出法によってプラスミドを抽出した。抽出されたプラスミドは、TE緩衝液に再溶解し、電気泳動に供した。検出されたバンドの泳動位置が、インサートDNAのないpGEX−2Tベクターのそれと近いものを一次陽性コロニーと判定し、以下の制限酵素二重消化による再確認を行った。
上記の一次陽性コロニー由来のDNA溶液(各7μL)を、10倍濃縮のEcoR I緩衝液(0.9μL、New England Biolab)と混和し、次いでBamH I(0.5μL、10U/μL) とEcoR I(0.5μL、15U/μL)を添加した。その溶液は、37℃で1時間加温した後、電気泳動を行った。およそ670bpの位置にバンドが検出された試料が由来するコロニーを、二次陽性コロニーと判定した。
(4)で二次陽性コロニーと判定された、GST融合組換えヒトCOMTプラスミドでの形質転換JM109の培養液は、一部(100μL)をグリセロールストックとし、残りの培養液は12000rpmで10分間遠心を行い、大腸菌ペレットを得た。得られた大腸菌ペレットから、QIAGEN Plasmid mini kit(QIAGEN)を用いてプラスミドDNAを精製した。その濃度はOD260nmによって決定され247ng/μLであった。常法に従い配列確認を行なったところ、配列番号2のDNA配列が所望の位置に挿入されていた。
(5)で精製され配列確認が終了したGST融合組換えヒトCOMTプラスミドDNA1μL(1ng/μL)を0℃で融解した大腸菌BL21 CODON PLUS (DE3)RP細胞懸濁液50μLに加え、(3)と同様に形質転換を行い、プレート培養を行った。
形質転換後の大腸菌BL21 CODON PLUS (DE3)RPのプレートからコロニーを拾い上げ、5mLのLB−アンピシリン培地(アンピシリン濃度100μg/mL)に投入し、37℃にて15時間振盪培養を行った。培養液の一部50μLをグリセロールストックとし、−80℃で保存した。使用時にこのグリセロールストックの一部を150mLのLB−アンピシリン培地(アンピシリン濃度100μg/mL)に植菌し、37℃にて16時間振盪培養を行った。この培養液を500mLずつ7本のLB−アンピシリン培地(アンピシリン濃度100μg/mL)で希釈し、20℃にて4.5時間振盪培養を行った。培養液の600nm吸光度が0.44となっていることを確認した後、各50μLのイソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド(1mol/L)を添加し,20℃にて18時間振盪培養を行った。この培養液を9000rpmで20分間遠心して大腸菌ペレットを回収し,4gずつ4本に分けて使用時まで−80℃で凍結保存した。
(7)から得られた大腸菌ペレットに40mLのBugBuster溶液(Novagen)、30μLのBenzonase(Novagen)および1μLのrLysozyme(Novagen)を添加し、15分間室温にて穏やかに撹拌しながら処理した。得られたライゼートを12000rpm、4℃、20分間遠心し、上澄み液を回収した。次いで、予めD−PBS(Dulbecco’s Phosphate Buffered Saline)にて平衡化し、D−PBSで50%に再懸濁させた、20mLのグルタチオン4BSepharose(レジンベッドボリューム10mL)を上記上澄み溶液に加え、得られた混合物を4℃にて1時間振盪した。振盪後の混合物をフィルターによりレジンと濾液に分別した。得られたレジンを30mLのD−PBSで5回洗浄し、30mLのトロンビン処理用緩衝液(150mmol/L NaCl、50mmol/L Tris−HCl、pH8.0、10%glycerol、2.5mmol/L CaCl2、0.5% β−オクチル−D−グルコピラノシド)で3回洗浄した。次いで、レジンにトロンビン処理用緩衝液を加え30mLとし、トロンビン(アマシャムバイオサイエンス)30ユニットを加えた。レジン混合液を4℃で15時間穏やかに撹拌した後、レジンを濾過し、濾液として得られた組換えヒトCOMTの溶液を使用時まで−80℃で保管した。
ヒトCOMT阻害作用の測定は、Zurcher Gらの方法(J. Neurochem., 1982年, 38巻, P.191-195)を一部改変して実施した。1)で調製した組換えヒトCOMT(約1mg/mL)0.25μL、リン酸カリウム緩衝液(500mmol/L、pH7.6)40μL、塩化マグネシウム(100mmol/L)10μL、ジチオスレイトール(62.5mmol/L)10μL、アデノシンデアミナーゼ(2550ユニット/mL)0.5μLと試験化合物の混合物を37℃で5分間プレインキュベートした。対照サンプルは同様の方法で調製したが、試験化合物の代わりにジメチルスルホキシド(5μL)を加えた。[3H]-S-アデノシル-L-メチオニン(12.5mmol/L、1.2Ci/mol;アマシャムバイオサイエンス社製)20μLの添加後、カテコール基質(7mmol/L)25μLを加えることにより反応を開始した。反応混合液(終容量0.25mL)は、37℃で30分間インキュベートした。反応は氷冷した0.1g/Lのグアイアコールを含む1mol/L塩酸(0.25mL)を加えることで停止させた。シンチレーター(オプティフロー(登録商標)0;パッカード社製)2.5mLを加え、次いで1分間勢い良く振とうした後、パッカード社製液体シンチレーションカウンター(TRICARB 1900CA)で有機層に存在する放射活性を直接計数した。ブランクはカテコール基質の非存在下でインキュベートした(基質を反応停止後に加えた)。IC50値は酵素活性を50%阻害するのに要した濃度を示す。比較例として、トルカポン、エンタカポンおよび特許文献1の実施例75に記載された5−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオールを同様に比較例1として試験した。これらの結果を表7に示した。
ラット肝細胞毒性
-150℃に保存されたラット凍結肝細胞3x10−6cells/vialを37℃に暖め、グルコース含有thawing medium(10mL)に加えて混合した後、1000rpmで1分間遠心した。上清を除去した後、細胞沈査をWilliams E.medium(15mL)に懸濁させた。薬物はジメチルスルホキシド用いて45、15、4.5、1.5、0.45mmol/Lに調製後、各薬物溶液およびコントロール(ジメチルスルホキシド)を2.0μLずつ試験管に分注した、この試験管に上記の細胞の懸濁液(300μL)を分注して混合させた。各懸濁液を96ウェルプレートに100μLずつ分注し、37℃にて4時間CO2インキュベータ中でインキュベートした。Promega社のCell Viability Assay法に従いATP活性を測定した。コントロールの50%ATP活性を示す濃度をEC50値として表した。これらの結果を表8に示した。
血漿中L−ドパ濃度の評価
(1)投薬および血漿のサンプリング
6週齢(体重170gから190g)の雄性Sprague-Dawleyラット(日本チャールス・リバー)を一晩絶食した。被験化合物の懸濁液(0.6mg/mL)、ならびにL−ドパ(1mg/mL)およびカルビドパ(6mg/mL)の混合懸濁液は、0.5%メチルセルロース水溶液を媒体として乳鉢を用いて調製した。被験化合物の経口投与(3mg/kg)から4時間後または6時間後にL−ドパ(5mg/kg)およびカルビドパ(30mg/kg)の混合懸濁液を経口投与した。L−ドパとカルビドパの混合懸濁液投与から2時間後に採血を行い、得られた血液はヘパリンナトリウム、グリコールエーテルジアミン四酢酸および還元型グルタチオンを含んだチューブに移し、氷上に保管した。L−ドパ濃度測定用の血漿サンプルを遠心分離により得た。
上記(1)により得られた血漿0.05mLに常法に従い内部標準物質として100μg/mLメトホルミン塩酸塩水溶液を0.01 mL添加した後、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(250mmol/L 、0.5mol/L過塩素酸水溶液、0.05mL)を加え、除タンパクを行った。遠心分離後、その上清0.002mLをLC-MS/MSに注入した。血漿中L−ドパ濃度はLC-MS/MS法により以下の条件にて測定した。L−ドパ濃度は、被験化合物投与無しの対照群のL−ドパ濃度を100%として表9に示した。
LC
装置:Agilent 1100
カラム:Capcellpak C18 MGIII 5μm 4.6x50mm
移動相:0.5%ヘプタフルオロ酪酸水溶液 / アセトニトリル
カラム温度:40℃
流速:0.5mL/min
MS/MS
装置:API-4000
イオン化法:ESI (Turbo Ion Spray)
片側性6−ヒドロキシドパミン損傷の片側パーキンソン病ラットにおけるL−ドパ薬効増強作用
(1)薬物
以下の薬物を使用した:
6−ヒドロキシドパミン塩酸塩(6−OHDA,シグマ);デシプラミン塩酸塩(デシプラミン,シグマ);L−アスコルビン酸(シグマ);ペントバルビタールナトリウム(ネンブタール注,大日本住友製薬);アポモルヒネ塩酸塩1/2水和物(アポモルヒネ,シグマ);ジヒドロキシフェニルアラニン(L−ドパ,シグマ);カルビドパ一水和物(カルビドパ,ケンプロテック);0.5%メチルセルロース(和光純薬工業)。
6−OHDAは、0.2%のL−アスコルビン酸を含んだ生理食塩水中に、2mg/mLで溶解した。デシプラミンは、温水浴中で蒸留水中に10mg/mLで溶解した。アポモルヒネは、生理食塩水中に0.1mg/mLで溶解した。L−ドパ/カルビドパは、0.5%メチルセルロース水溶液中に懸濁した。試験化合物は、0.5%のジメチルスルホキシド、20%のポリエチレングリコールおよび79.5%の0.1mol/Lのアルギニン水溶液を含んだ溶液中に溶解した。
6−OHDA損傷モデルの作成は、非特許文献4の方法を一部改変して実施した。雄性のSprague−Dawley系ラット(6週齢、日本チャールスリバー)をペントバルビタールナトリウム(45mg/kg)の腹腔内投与で麻酔して、定位フレーム(ナリシゲ、東京、日本)に固定した。ノルアドレナリンニューロンの6−OHDAによる損傷を防ぐために、腹腔内デシプラミン注射(25mg/kg)を6−OHDA注入の30分前に施した。頭頂部中央部切開を経たブレグマ識別の後、6−OHDA注入部位に歯科用ドリルを用いて頭蓋骨に穴を開けた。損傷は左側の内側前脳束にマイクロシリンジ(ハミルトン)に接続した注入用カニューレ(30ゲージの針)を用いて6−OHDA(1分間あたり1μLの速度で4μL中の8μg)を注入することによって行った(損傷部位の座標;ブレグマ点および頭蓋骨表面から前後−2.5mm、左右−1.8mm、深さ−8.0mm)。カニューレは損傷部位に5分間静置した後、動物から慎重に取り除いた。頭蓋骨の穴に歯科用セメントを補充し、消毒後、頭皮の切開部位を外科的に縫合した。麻酔から回復した動物は、実験日まで通常通り飼育した。
損傷の3週間後、皮下投与された0.1mg/kgのアポモルヒネに反応した対側回転(一回転は360度の回転と定義)に基づいて、ラットを試験した。行動観察の際には、ラットを半径20センチメートルのプラスチック製円筒内に入れ、回転行動をビデオ撮影し、ラット旋回運動自動計測装置R−RACS(キッセイウェルコム)によって定量化した。一時間に100カウント以上回転した動物を更なる実験に用いた。実験日には、動物は午前9時から10時間絶食され、試験化合物は、10mg/kgの用量で経口投与され、同時にL−ドパ5mg/kgおよびカルビドパ30mg/kgが経口投与された。薬効の強さを対側回転数として測定し、薬効の持続時間を10分間あたりの回転数が10カウント以下の時間が60分間持続した時点までの時間とした。総回転数および薬効の持続時間を表10に示した。同様にL−ドパおよびカルビドパのみの群をコントロールとして示した。
配列番号1は、組換えヒトカテコール−O−メチルトランスフェラーゼの配列である。
<配列番号2>
配列番号2は、配列番号1の組換えヒトカテコール−O−メチルトランスフェラーゼを発現するように配列番号3および4のプライマーを用いて増幅されたDNA配列である。
<配列番号3>
配列番号3は、配列番号2のDNAを増幅するために使用された5’プライマーの配列である。
<配列番号4>
配列番号4は、配列番号2のDNAを増幅するために使用された3’プライマーの配列である。
Claims (12)
- P1が、メチル基である、請求項1記載の化合物。
- 一般式(IV):
工程1:
一般式(I):
アシル化剤R1C(O)−L1(式中、R1は前記定義の通りであり、L1は塩素原子、臭素原子、−OC(O)R1または−N(R11)OR12であり、R11およびR12は独立して低級アルキル基である)と反応させるか、あるいは
一般式(I)で表される化合物を、一酸化炭素および低級アルキルアルコールと反応させることにより、一般式(II):
工程2:
一般式(II)で表される化合物の保護基P2を、酸またはルイス酸を用いて除去することにより一般式(III):
工程3:
一般式(III)で表される化合物を、ニトロ化することにより一般式(IV)で表される化合物を調製する工程、
を包含する、製造方法。 - P1がメチル基であり、P2がベンジル基である、請求項3記載の製造方法。
- P1がメチル基であり、P2がベンジル基である、請求項5記載の化合物。
- P1がメチル基であり、P2がベンジル基である、請求項7記載の化合物。
- P1がメチル基である、請求項9記載の化合物。
- P1がメチル基である、請求項11記載の製造方法。
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