JP2011020324A - 筆記具クリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クリップ本体2と装飾片4を有する組合せ筆記具クリップにおいて、クリップ本体2は軸筒1に接する下面側の後端側に第1の穴2aを、下面側の前端側に第2の穴2bをそれぞれ備え、上記第1及び第2の穴2a、2bは、それぞれ上記クリップ本体2の上面と略平行な底面2g、2hと、該底面部に略垂直な内壁面2c、2dを有しており、細長い平板形状を有する上記装飾片4の第1の端部4aを上記第1の穴2aに、上記装飾片4の第2の端部4bを上記第2の穴2bにそれぞれ挿入し、上記装飾片4を、両端部の平面部を各穴2a、2bの上記底面2g、2hに当接させ、両端部の側面を上記内壁面2c、2dに当接させて上記クリップ本体2の内部に固定する。
【選択図】図7
Description
筆記具がクリップの部分で衣服のポケット等の縁に挿しこまれると、この玉部が持ち上げられ、クリップの弾性による反発力によりクリップを閉じる方向の力が発生するため、玉部と対応する部分の軸筒との間にポケット等の布をしっかりと保持する。
また、特許文献2のクリップは、装飾片をスライドによりクリップ本体に挿入して取り付ける方式であって簡易な取り付けが行えるという効果がある。
特許文献2のクリップには、使用を続けていると装飾体の表面が浮き上がる可能性があり、また、装飾片には抜け防止用の矢尻形状が施されており、組み付けにおいて装飾片を手で奥まで挿入する作業が困難であるという問題点があった。
請求項2の発明は、さらに、上記装飾片は弾性作用を有する材料で構成され、弾性作用を利用してクリップ本体に挿入することを特徴とする。これにより、筆記具クリップへの装飾片の挿入をより容易に行うことができる。
請求項3の発明は、さらに、上記クリップ本体の第1及び第2の穴は、それぞれ上記クリップ本体の上記下面から上記上面に貫通していることを特徴とする。これにより筆記具クリップへの装飾片の挿入をさらに容易に行うことができる。
請求項4の発明は、さらに、上記クリップ本体の第1及び第2の穴は、それぞれ異なる大きさであることを特徴とする。これにより、装飾片の挿入方向を取り違えることのない筆記具クリップとすることができる。
請求項5の発明は、さらに、上記クリップ本体には、軸方向にスライドして繰り出すノック式筆記具のノック棒に取り付けるスライド溝が形成されていることを特徴とする。これにより、装飾片の挿入がより確実に行える筆記具クリップとすることができる。
請求項6の発明は、請求項1〜5に記載の筆記具クリップのクリップ本体に平板状の装飾片を組み付ける方法であって、上記装飾片の上記第1の端部を、上記クリップ本体の上記第1の穴に挿入するステップと、上記装飾片の上記第2の端部を、上記クリップ本体の上記第2の穴に挿入するステップと、上記装飾片をスライドさせて、上記第2の端部を上記第2の穴の上記内壁に当接させるステップと、を備えることを特徴とする。これにより、筆記具クリップへの装飾片の挿入を容易かつ確実に行うことができる。
また、樹脂クリップと装飾片を別部品により在庫管理が容易であるため、特注品の対応など小回りが利きやすい。
さらに、装飾片は組み付けのため、装飾片が金属片であればクリップのクリープ強度のアップが可能となる。また、着色した金属片や金属片以外の樹脂片でも使用可能となり、多様な装飾が得られる。
図1は、本実施形態の筆記具クリップの組立図である。符号1は軸筒、符号2はクリップ本体、符号10は筆記具をそれぞれ示す。なお、クリップ本体2において、筆記具先端側を前部とする。
まず、本実施形態のクリップ本体2の構成について図2で説明する。
図2(a)は、クリップ本体2の上面図である。クリップ本体2の軸筒1の後端側に配設される方の端部には第1の取付け穴2aが設けられている。これと反対側の端部には第2の取付け穴2bが設けられており、第1の取付け穴2aのほうが第2の取付け穴2bよりも大きい穴となっている。これにより、図4及び5に示す装飾片4の組み付け方向を軸方向で取り違える事がないようにしたものである。すなわち、装飾片4は板状の金属片であって、第1の端部4aの曲率半径R1と、第2の端部4bの曲率半径R2の大小関係はR2<R1となっている。なお、本実施形態の取付け穴は、クリップ本体2の上下面を貫通するタイプの穴としているが、必ずしも取付け穴は貫通穴である必要はなく、クリップ本体2の下面側にのみ設けられていても良い。
さらに第2の取付け穴2bの側のクリップ2の下面には、玉部2fが配設されている。玉部2fは上述のように玉部2fと、該玉部2fと接している部分の軸筒1との間に紙や衣服等をしっかりと挟み込む機能を果たす。
図7(a)〜(d)に組み付けの手順を示す。まず、装飾片4の端部4aをクリップ本体2の大きい方の取付け穴2aの内壁面2cに押し当てる(a)。次に、端部4aを上記内壁面2cに押し当てたまま、装飾片4を屈曲させて、他方の端部4bをクリップ本体2の小さい方の取付け穴2aに案内する(b)。そして、そのまま端部4bを小さい方の取付け穴2bに挿入するとともに、大きい方の取付け穴2aの内壁面2cへの押し付けを開放する(c)。最後に、弾性によって直線状に復元する装飾片4が所定位置に収まるように調整する(d)。
この実施形態では、図3に示すようにクリップ本体2の第1の取付け穴2aの幅方向の両端側に突起2jが設けられている。2つの突起2jは、両端側から中央に向かってせり出して間隔Gで平行に伸びており、突起2jの上面が装飾片の係止する面(図2の2g)と同一平面となる位置に配設される。さらに、この実施形態の装飾片4は、図5に示すように段差部4cを有している。そして、装飾片4の段差部4cより4a側の先端部分の幅寸法はGより大であって、段差部4cより4b側の部分の幅寸法はGより小となっている。これによりこの実施形態の装飾片4は、クリップ本体2に挿入されると、上記先端部分が突起2jと干渉して脱落が防止されるため、たとえ使用時に落下等によりクリップ本体2が破損した場合でも装飾片4がクリップ本体2から外れて飛散することがなく、安全性の高いクリップとすることができる。なお、この実施形態の筆記具クリップでは上述の図8の方法で装飾片4とクリップ本体2を組み付けることになる。
さらに、樹脂クリップ内に印刷の容易な紙を挿入することも、従来の方式では困難であったが、本発明の筆記具クリップであれば、樹脂クリップと金属装飾片との間に紙を挟みこんで装着することで容易に行うことができる。あらかじめに金属装飾片上面に印刷した紙を接着剤で貼り付けておいても良い。このように、容易な工程でさらにデザイン性を向上させることができる。
2 クリップ本体
2a 第1の取付け穴
2b 第2の取付け穴
2c 第1の取付け穴の内壁面
2d 第2の取付け穴の内壁面
2e 取付け部
2f 玉部
2g 第1の取付け穴の底面
2h 第2の取付け穴の底面
3 ノック棒
3a クリップ取付け座
4 装飾片
4a 第1の端部
4b 第2の端部
10 筆記具
Claims (6)
- クリップ本体と装飾片を有する組合せ筆記具クリップにおいて、
クリップ本体は軸筒に接する下面側の後端側に第1の穴を、下面側の前端側に第2の穴をそれぞれ備え、
上記第1及び第2の穴は、それぞれ上記クリップ本体の上面と略平行な底面と、該底面部に略垂直な内壁面を有しており、
細長い平板形状を有する上記装飾片の第1の端部を上記第1の穴に、上記装飾片の第2の端部を上記第2の穴にそれぞれ挿入し、上記装飾片を、両端部の平面部をそれぞれ各穴の上記底面に当接させ、両端部の側面をそれぞれ上記内壁面に当接させて上記クリップ本体の内部に固定する
ことを特徴とする筆記具クリップ。 - 上記装飾片は弾性作用を有する材料で構成され、弾性作用を利用してクリップ本体に挿入する請求項1に記載の筆記具クリップ。
- 上記クリップ本体の第1及び第2の穴は、それぞれ上記クリップ本体の上記下面から上記上面に貫通している請求項2に記載の筆記具クリップ。
- 上記クリップ本体の第1及び第2の穴は、それぞれ異なる大きさである請求項3に記載の筆記具クリップ。
- 上記クリップ本体には、軸方向にスライドして繰り出すノック式筆記具のノック棒に取り付けるスライド溝が形成されている請求項4に記載の筆記具クリップ。
- 請求項1〜5に記載の筆記具クリップのクリップ本体に平板状の装飾片を組み付ける方法であって、
上記装飾片の上記第1の端部を、上記クリップ本体の上記第1の穴に挿入するステップと、
上記装飾片の上記第2の端部を、上記クリップ本体の上記第2の穴に挿入するステップと、
上記装飾片をスライドさせて、上記第2の端部を上記第2の穴の上記内壁に当接させるステップと、を備える
ことを特徴とする筆記具クリップの組み付け方法。
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